コンツェルン

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コンツェルンドイツ語Konzern)とは、個々に独立した企業株式を親会社が持ち実質的に支配する企業形態。銀行かそれに相当する企業の持株会社が多種多様な産業を支配した状態を示す。

複数の企業の統括を第一目的とし、市場支配を直接の目的としない点でカルテルトラストと異なる。カルテルやトラストよりも資本集積が進んだ段階であるとされる。

ただしドイツ本国でのコンツェルンは単に「親子型の企業グループ」を意味するに過ぎず、経済学者の下谷政弘は日本でのコンツェルンの使い方は誤用であると自著『新興コンツェルンと財閥―理論と歴史』で指摘する。

戦前の三井三菱住友安田などの財閥、また2005年頃から現れ始めた「ホールディングス」(HD)、「グループ本社」、「フィナンシャル・グループ」もこれに相当。

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