SDガンダム GGENERATION

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SDガンダム GGENERATION』(エスディーガンダム ジージェネレーション)シリーズは、バンダイ(現在はバンダイナムコゲームス)より発売されている「SDガンダム」を題材としたウォー・シミュレーションゲーム

通称は「Gジェネ」。

目次

概要

1998年にPlayStation用ソフトとして第1作が発売され、以降様々なハードでシリーズ作品が発売されている。

前身となったのはスーファミターボで発売された『SDガンダムジェネレーション』シリーズ(開発はトムクリエイト)でその後同じくトムクリエイト製の『SDガンダムエモーショナルジャム』も合流させる形でシリーズのシステム形態が確立されていった。2006年8月3日発売の『PORTABLE』より、バンダイのコンピュータゲーム事業を継承したバンダイナムコゲームスからの発売となる。

同じくガンダムシリーズを題材としたウォー・シミュレーションゲームである『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズが戦争全体を取り扱うリアリズム志向の戦略シミュレーションゲームであるのに対して、本作はガンダムシリーズの個々の戦いを再現する戦術シミュレーションゲームである。操作が比較的容易なため、シミュレーションゲーム初心者でも楽しめるシステムとなっている。また、作品ごとにオリジナル設定のモビルスーツモビルアーマーが登場するのも特徴となっている。

シリーズを通しての特徴

本シリーズは、ゲームシステムがトムクリエイト開発の作品とヴァンガード開発の作品で大きく異なる。また、ストーリー構成の観点から分類すると原作作品のストーリーを再現したステージに自軍が介入するシチュエーションモードを採用した作品と、複数の作品のストーリーを元にしてまとめ上げたゲームオリジナルのストーリー展開を行うクロスオーバー作品に分けられる。本記事では便宜上、シリーズ作品のうち家庭用ゲーム機用の作品をトムクリエイト系列ヴァンガード系列に分類して解説する[1]

いずれのシリーズ作品にも共通していることは、敵軍の機動兵器(モビルスーツの他、モビルアーマーや戦闘機など。「ユニット」と呼ばれる)を捕獲することができることである。捕獲した機体はそのまま自軍の戦力として使うことはもちろん、解体して資金やパーツにすることができる。トムクリエイト系列では、敵の戦艦を撃破するとそれに所属していたユニットは行動不能になり、捕獲が可能となる。一方、ヴァンガード系列では、ダメージを与えてHPを減らしたり複数の味方機で囲むことで捕獲するが、こちらは一般兵の搭乗した敵機体でないと捕獲できない場合が多い。

トムクリエイト系列では敵を倒して経験値を得ることで、機体を育成して別の機体に変化させる開発や2つの異なる機体を素材として別の機体を生産リストに加える設計により新しい機体を作ることができる。ヴァンガード系列ではパイロットを育成し、補給ポイントを消費して機体の獲得や強化ができる。主に機体を分解することで入手するパーツを用い他の機体と組み合わせることで新たな機体を獲得できる。また各キャラクターの名台詞を「IDコマンド」として使用し、戦闘時に特殊な効果を得られる。

宇宙世紀作品に登場する機体の性能は、基本的に時代が進むほど高くなるが、宇宙世紀0110年代以降の小型MS(第2期MS)の性能がスペック値に比べて低く設定されていることが多い。一方、宇宙世紀以外のシリーズ作品に登場する機体は作品間の技術レベルの比較が困難なため、性能がその都度一定ではない。

プレイヤーが行動を選択することができるユニットはゲスト軍と自軍に分類される。ゲスト軍はアムロ・レイや連邦兵といった、原作作品の主人公とその味方となる登場人物である。ゲスト軍はステージごとに配置されており、基本的に経験値を得てレベルを上げても次のステージに持ち越されることは無い。逆に、撃破されたとしても次のステージには何の影響も無い(撃破されることが敗北条件になっている場合は除く)。自軍は継続して使用していく部隊である。プレイヤーが独自に部隊編成をして戦線に投入する。パイロットやユニットの経験値は次のステージへと引き継がれる。なお、一定の条件を満たすことで原作キャラクターを自軍パイロットとして使用することができる作品もある。ただしゲスト軍として登場するステージではそちらが優先され、自軍としての出撃は不可能となる(一部例外あり)。

ステージによっては、ゲスト軍に「志願兵」が登場する場合がある。この志願兵を最後まで生存させたまま[2]ステージをクリアすると志願兵を自軍に編入することができ、オリジナルキャラクターとなる。オリジナルキャラクターは多数登場するが、その中の誰が編入されるかはランダムで決まる。性格は様々で、高い戦闘能力を持つ者もいれば整備や通信といった戦闘以外の能力が高いブリッジ要員もいる。彼らは名前を自由に変更できる他(一部例外あり)、ニュータイプ能力を持たない場合は強化人間にすることも可能。ヴァンガード系列ではゲスト軍はおらず(ゲストキャラクターとしてスポット参戦するキャラクターはいる)、ほぼ原作作品の登場人物をプレイヤーが使うことになる。条件を満たすことで、原作では死亡した人物を仲間にすることもできる。トムクリエイト系列である『NEO』もほぼ同じだが、補充兵としてオリジナルキャラクターが数名登場する。

トムクリエイト系列

トムクリエイト開発の『SDガンダムジェネレーション』のゲームシステムを引き継いだシリーズ。

SDガンダム GGENERATION

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION』は、1998年8月6日に発売されたPlayStation用ゲームソフト。『SDガンダム GCENTURY』の続編として作られているが、ゲームシステムは『SDガンダムジェネレーション』を引き継いでいる。

シチュエーションモードは「一年戦争開戦」(『機動戦士ガンダム』のプロローグ)から「第二次ネオ・ジオン抗争」(『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』)までを宇宙世紀の時系列順に、全42ステージが用意されている。

ステージ構成は各原作作品の内容を再現しているが、中にはクロスオーバー的な演出もあり、ア・バオア・クー攻略戦では、ジョニー・ライデン不死身の第四小隊ヘンケン・ベッケナーラカン・ダカランなど一年戦争に参加した設定のキャラクターが一堂に会したり、『機動戦士ガンダムΖΖ』のダカール戦ではロンメル隊と青の部隊やマサイ・ンガバが同時に登場する。

シチュエーションモードのシナリオは『逆襲のシャア』までだが、機体は『機動戦士ガンダムF91』から『機動新世紀ガンダムX』までが登場する。対人戦モードでは、これらの作品の主人公をレンタルという形で登場させることが出来る。また、本作のみヒイロ・ユイが強化人間の扱いになっている。

登場作品


SDガンダム GGENERATION-ZERO

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION-ZERO』(エスディーガンダム ジージェネレーション-ゼロ)は、1999年8月12日に発売されたPlayStation用ゲームソフト。

シチュエーションモードは、前作から更に『ガンダム・センチネル』『機動戦士ガンダムF91』『機動戦士Vガンダム』のシナリオを追加し、前作では1ステージのみだった『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』『機動戦士ガンダム外伝』『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』もシナリオ全体が収録されており、登場ユニット数約700、全50ステージが用意されている。また、一部のステージは前半戦において特定の条件を満たすことで後半戦に進めるようになっており、実質80近い戦闘ステージが用意されている。また、自軍オリジナル部隊の出撃が不可能なキャンペーンモードが用意されており、こちらでは『機動武闘伝Gガンダム』『新機動戦記ガンダムW』『機動新世紀ガンダムX』が各1ステージだけプレイ可能。

本作からシリーズの根幹となる以下のシステムが登場した。

レンタルキャラクターは仕様が変更され、シチュエーションモードにおいてキャピタル(資金)を支払うことでクリアしたシナリオのキャラクターを1ステージに限り使用が可能になった。また、特定の機体とパイロットの組み合わせで専用機が登場することもあるので、MS図鑑を100%にするには欠かせない。なお、レンタルキャラクターには同一人物を同時に複数登場させることは不可能(例えば『1st』のシャア・アズナブルと『Ζ』のクワトロ・バジーナ)という制約がある。また、特定の機体を入手することでもキャラクターがレンタル登録されるようになった。シチュエーションモードの無い作品の登場人物がこれに該当する。

戦艦には艦長の他にブリッジクルーを配置可能になった。例えば操舵能力の高い人物を操舵手にすれば戦艦の命中・回避率が上昇し、整備能力の高い人物を整備士にすれば、搭載した機体のHP・ENの回復量が上昇する。

敵を撃破したり、敵の攻撃を回避することでパイロットのやる気が上昇するテンションシステムが導入された。最高テンションの「超強気」になると攻撃が必ずクリティカルヒットするようになる。戦艦以外のユニットが敵を倒せばボーナスステップが発生し、もう1度行動可能になる。

機体のレベルを「ACE」まで育成することで、その機体を生産リストに加えることが可能になるACE登録が導入された。これは主にゲスト軍の機体を入手するために用いる。また、一部ACE登録を利用しないと入手できない機体も登場した。なお本作では生産可能な機体は生産リストに加えないとMS図鑑に登録されないので、捕獲と開発で入手した機体をMS図鑑に登録するにはACE登録を利用する必要がある。

本作のみモビルファイターは一切エネルギーを消費しない他、ガンダムローズのローゼス・ビットが必殺技ではなくサイコミュ兵器の扱いになっているため、搭乗者のジョルジュ・ド・サンドがニュータイプ扱いになっている。以降の作品ではどちらも変更されている。

なお、初回版では、プロフィールモードのMS図鑑にゾアンダギ・イルス(白)コア・ファイター(Vガンダム)の3機が登録されないので、絶対に100%にはならないというバグがある。後に発売された『F.I.F』には、本作のプロフィールモード100%のデータが収録している。

登場作品(ZERO)


SDガンダム GGENERATION-F

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION-F』(エスディーガンダム ジージェネレーション-エフ)は、2000年8月3日に発売されたPlayStation用ゲームソフト。限定版のLIMITED EDITIONには、RX-78-2 SDガンダムプラモデル、V作戦 特製バインダー、歴代ガンダム設定資料集、年表型カレンダー、オリジナルカードホルダーが付属。

本作ではシチュエーションモードはマルチシチュエーションモードと名を変え、『1st』から『X』までの任意の作品のシナリオを選択できるようになり、20作品113ステージが用意されている。そのため、当時作品化されていなかった一年戦争開戦時のシナリオは無くなり、作品数が増えたことで原作再現が簡略化された作品もある。

『閃光のハサウェイ』をはじめとする小説や『ダブルフェイク』などの漫画といった非映像作品が多数登場し、登場ユニット数は約1100体と、まさにこれまでの全てのガンダムが勢揃いしたような内容になっている。特に『クロスボーン・ガンダム』は本作の発売後にガンプラ化され、他のゲーム作品にも登場するようになった(声優も本作準拠)。なお、『∀』のステージはそれ以外の作品を全てクリアした後にプレイ可能になるが1ステージしか登場せず、『∀』の機体やキャラクターの多くが収録されているものの、これらはマルチシチュエーションモードでは一切登場しない。

新たに追加されたシステムとしては、1体の敵を同一グループの仲間と共に攻撃する支援攻撃や、パイロットが不要になり(ただし、テンションは常に普通)マップ兵器「バグ」の攻撃を無効化するモビルドールシステム、入力すると機体の生産やキャラクターレンタルが可能になるパスワード黒歴史コードカードダスで配布された)、出場する機体を1体選択して10体の敵とバトルロイヤルを行い、優勝するとキャピタルとオプションパーツを獲得できるミニゲームガンダムファイトモードなどがある。全体的に『ZERO』からの基本的な変更点は少なく、システム面よりも演出面の強化に重点を置いている。なお、前2作と異なり廉価版は発売されていない。

νガンダムのフィン・ファンネルの折りたたみ方が表裏逆(『F.I.F』では修正)、ガンダムXのサテライトキャノンの前後が逆などのグラフィックミスがあった。

『閃光のハサウェイ』や『クロスボーン・ガンダム』のキャラクターグラフィックやカットインを重田敦司、『G』のキャラクターグラフィックやカットインを逢坂浩司が描くなど、ガンダムシリーズのアニメ作品に古くから参加している原画家も本作に起用している。

付属のプレミアム映像DISCには初代『GGENERATION』や『ZERO』のCMやCGムービー、『機動戦士ガンダム』のPVや『GCENTURY』の流れを汲む『SDガンダム GGENERATION Action Version』が収録されている。『Action Version』はワンダーウェーブを使うことで『ギャザービート』とデータ互換が可能になっている。

登場作品(F)


SDガンダム GGENERATION-F.I.F

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION-F.I.F』(エスディーガンダム ジージェネレーション-エフイフ)は、2001年5月2日に発売されたPlayStation用ゲームソフト。

『F』のアペンドディスクに相当し、『F』のセーブデータがそのまま使用できるが、単体でもプレイは可能。シチュエーションモードに代わって登場したスーパーチャレンジモードでは、ザク系・量産型MS・ハロ系機体しかそれぞれ登場しないステージ、敵が女性パイロットばかりのステージ、『X』の第七次宇宙戦争をモチーフにしたステージ、全作品のキャラクターが一堂に登場するステージなど、多様な内容のステージが収録されている。その他、『F』のガンダムファイトモードの難易度と賞品がパワーアップしたガンダムファイトEX、機体性能やキャラクター能力を変更できるカスタマイズルーム、『F』のパーフェクトプロフィールやバトルシミュレーター、マップ兵器デモなどが収録されている。

SDガンダム GGENERATION NEO

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION NEO』(エスディーガンダム ジージェネレーション ネオ)は、2002年11月28日に発売されたPlayStation 2用ゲームソフト。

原作作品のストーリーを再現したこれまでのトムクリエイト版とは異なり、『ギャザービート』のようなゲームオリジナルのリミックスシナリオで物語が展開される。プラットフォームをPlayStation 2に移し、戦闘画面が3Dフルポリゴンになったのも特徴。パッケージには「Gジェネシリーズ初のオリジナルシナリオを採用」と書かれてあることから、『ギャザービート』を始めとしたヴァンガード版は別シリーズとして扱われていると言える。ナレーションは中田譲治が担当。

『SDガンダム英雄伝』からは武者ガンダム、当時放送中の『機動戦士ガンダムSEED』からストライクガンダムイージスガンダムが、『モノアイガンダムズ』からシスクードが登場するが、ユニットのみの登場であり、キャラクターは一切登場しない。

新システムが導入されており、パイロットのテンションが超強気になると使えるスペシャルアタック、機体の機動値、武器の射程を近・中・遠の3種に変更、武器数の増加、攻撃可能回数に関わるリミットブロック、1ターン内での行動回数に関わるチーム速度などがある。これまでのニュータイプレベルに代わって覚醒値というステータスが登場。この値が一定以上に達すると、ファンネルなどのサイコミュ兵器を使用することが可能となる。数値は原作アニメの描写に準じており、ニュータイプは高く、オールドタイプは0、ニュータイプ能力を持っていたのではないかという意見があるキャラクターは僅かな数値となっている。また、本作と次作『SEED』では、オールレンジ攻撃はショットクローなどの一部を除き宇宙空間でしか使用することが出来ない。ガンダムファイトモードは1対1のオートバトルとなっている。

その反面、登場作品数自体が『F』から大きく削られ、残った作品の機体もメジャーなものは登場するものの相当数が削除されており、前作までと比較して機体の開発系統がかなり変化している。

なお本作品のストーリー上ではオリジナルキャラクターはエゥーゴ所属のため、バストアップの顔グラフィックでは大半が、カットインでは全員がエゥーゴあるいはカラバのノーマルスーツや制服を着用している。

ストーリー(NEO)

地球連邦政府に独立戦争を仕掛けたジオン公国だったが、次第に地球連邦はジオンを追い詰めていった。逆転の策としてジオン軍はコロニー落としを仕掛け、連邦軍はこれを阻止すべく宇宙艦隊を集結させる。連邦の抵抗むなしくコロニーは地球へ落ちたが、ジオンは逆転できず敗戦した。それから数年後、弱体化した連邦軍内部にはスペースノイド粛清を掲げるティターンズが結成され、OZの協力を獲得し勢力を拡大していた。これに反発してザンスカール帝国が独立を宣言し地球に侵攻部隊を送り込んでいた。連邦にはスペースノイド寄りのエゥーゴも結成されたが、先の戦争時代のMSを使っている有様だった。そのような中、エゥーゴのアーガマ隊は3機の新型MSを受け取るためトリントン基地へ向かったが、その中のガンダム試作2号機がジオン残党に奪われてしまう。ガンダム試作2号機を撃墜できるか否かによって、その後のストーリーが分岐する。

登場作品(NEO)


SDガンダム GGENERATION SEED

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION SEED』(エスディーガンダム ジージェネレーション シード)は、2004年2月19日に発売されたPlayStation 2用ゲームソフト。

ゲームシステムは『NEO』を踏襲しており、『ガンダムSEED』から機体とキャラクターの大半が登場している。各作品のパラレルワールド的ステージをプレイするジェネレーションモード25ステージ(内SEEDステージが15)と、『ガンダムSEED』のストーリーをフルボイスで再現したシチュエーションモード(自軍オリジナル部隊の編成、出撃はできない)がある。また、ジェネレーションモードのSEEDステージでは、難易度がシチュエーションだと自軍オリジナル部隊は出撃させることが出来ないが、その難易度を一度クリアすることで出現するノーマルの難易度からは出撃が可能である。さらに、難易度が最高のスペシャルになると他作品のキャラクターが各ステージに出現し、敵機体も強化されて登場する。ギャラリーモードではシアターモードやBGMモードの他、『ガンダムSEED』の世界観や用語、全50話のストーリーダイジェストが見られるSEEDツアーモードがある。

登場作品(SEED)


SDガンダム GGENERATION PORTABLE

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION PORTABLE』(エスディーガンダム ジージェネレーション ポータブル)は、2006年8月3日に発売されたPlayStation Portable用ゲームソフト。本作からバンダイナムコゲームスの発売となる。予約特典は、過去のGジェネシリーズのオープニングムービーやプロモーションムービー、ゲーム未収録ムービーを収録したDVD「Gジェネ プレミアムディスク」。

『F』のシステムをベースにしており、6年ぶりにシチュエーションモードが復活した。PSPの画面(16:9)を使って戦闘シーンの画面が敵味方で2分割になったのも特徴。ただし、シナリオが収録されているのは映像作品のみとなっており、小説や漫画出典の作品はシナリオが一切用意されておらず、ユニットのみの登場となっている。『∀』のシナリオが本格的に収録され、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が初登場となった。また「機動戦士ガンダムSEED ASTRAYシリーズ」の機体やキャラクターも多数登場する他、『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』からガンダム・ヘイズル、『機動戦士ガンダム MS IGLOO』からヅダが登場する。

新システムとして、ダブルカットイン(味方と敵の双方が主要キャラクターの戦闘のみ、戦闘アニメーションの表示前に音声カットインが出てくる)や、範囲内の援護が可能なマスターユニット、一部の戦艦のみ使える一斉射撃(戦艦の種類によって、狙える敵の数が異なる)、シナリオクリア時のランクによって異なるオプションパーツを獲得できるハロスコアがある。

CGムービーは、第1作『GGENERATION』から『SEED』までで使用されたものに、新作ムービー9本(オープニングムービーを含む)を加えた、合計70本(約1時間)が収録されている。

登場するユニット数はシリーズ最多の約1100体、登場キャラクターは約750人となっている。しかし、コズミック・イラ作品から多数の機体が加わった一方で、『THE BLUE DESTINY』『センチネル』『閃光のハサウェイ』『クロスボーン・ガンダム』を除くゲーム、漫画、小説作品に登場する機体はほとんど登場しない。Gジェネオリジナル機体は、PlayStation作品で登場した機体のみ収録され、『ギャザービート』『NEO』以降からの機体は登場しない。

ステージ数も『F』に比べると大幅に削られている(前述の通り映像作品のシナリオしか無い上、1作品あたりのステージ数も減少している)が、『SEED』と『DESTINY』は当時の最新作品、特に『DESTINY』はシリーズ初登場ということもあり、比較的多くのステージが用意されている。

本作では志願兵は一切登場せず、初期状態で『F』までに志願兵として登場していたオリジナルキャラクターが自軍に16名編入されている。そして任意のシリーズをクリアすると、そのシナリオの主要登場人物が自軍に追加される。追加される人数はそのシナリオのステージ数に比例する傾向がある。また、過去作のレンタルキャラクター同様、特定の機体を入手することで追加されるキャラクターもいる他、同一人物を複数登場させることは出来ないという制約がある。複数作品に登場したキャラクターは、容姿を各作品のものから選択することが出来る。なお、カットイン時に流れるキャラクターの音声の大半は過去のシリーズや『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.』で使用されたものを流用しているが、一部本作のために新録された音声もある。

いくつかのユニットは、記載されているアビリティと実際に使用できるコマンドが矛盾している(例えばプロヴィデンスガンダムはステータス上ではビームシールド防御可能となっているが、実際は防御行動そのものがとれない)。

登場作品(PORTABLE)


SDガンダム GGENERATION SPIRITS

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION SPIRITS』(エスディーガンダム ジージェネレーション スピリッツ)は、2007年11月29日に発売されたPlayStation 2用ゲームソフト。予約特典はプロモーション映像やオープニング・エンディングのテーマ曲を担当した森口博子のインタビューを収録したDVD「魂ディスク」。

登場作品36、シナリオ収録作品20。基本的なゲームシステムは『PORTABLE』を踏襲している。本作に収録されているのは宇宙世紀を舞台とする作品のみである(『1st』から『V』まで)。ユニットグラフィックを新規に描き直し、これまで一律1スクウェアで表示されていた戦艦や大型MS・MAのマップ上表示が巨大化したり、特定の機体とキャラクターの組み合わせで発生するコクピットカットインの導入、ハロランクに応じて貰えるスカウトポイント(ポイントに応じて原作キャラクターをスカウトキャラとして獲得)など、新機軸が多数盛り込まれている。特に戦艦は、被弾部位によるダメージ量の変化、MS発進口の設定、向きによる移動力の変化(前進は得意だが、平行移動や後退は不得意)など、従来とは大幅に運用法が異なる。さらに戦闘・ストーリーパートが一部分を除いてフルボイス化されるなど演出面も強化されている。

シチュエーションモードは、『1st』から『ポケットの中の戦争』までの「一年戦争編」、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』から『逆襲のシャア』までの「ジオン再興編」、『閃光のハサウェイ』から『V』までの「次世代闘争編」の3つに分かれている。シナリオ面では『THE BLUE DESTINY』『閃光のハサウェイ』『F90』『シルエットフォーミュラ91』『クロスボーン・ガンダム』が復活しているほか、一年戦争の外伝作品である『MS IGLOO』『Lost War Chronicles』『宇宙、閃光の果てに…』や、デラーズ紛争シーマ・ガラハウの視点から描いた『宇宙の蜉蝣』、『クロスボーン・ガンダム』の外伝である『スカルハート』がシリーズで新たに収録されている。なお『Lost War Chronicles』『宇宙、閃光の果てに…』のシナリオは漫画版に、『1st』と『Ζ』は劇場版にそれぞれ準じており、特に『Ζ』は本作で初めて劇場版のシナリオが再現された。また、今までは基本的に地球連邦軍側がゲスト軍として登場していたが、『MS IGLOO』『Lost War Chronicles』『0083』『宇宙の蜉蝣』『逆襲のシャア』などの一部ステージはジオン側がゲスト軍、連邦側が敵軍となっている。

その他、『コロニーの落ちた地で…』『ジオニックフロント』『ティターンズの旗のもとに』『センチネル』『鋼鉄の7人』『戦場の絆』など一部の機体やキャラクターが登場する作品もある。その反面、『MSV』などの機体は、比較的メジャーなものは登場するものの相当数が削除されており、前作までと比較して機体の開発系統がかなり変化している。

オリジナルキャラクターの衣装は『NEO』から『PORTABLE』にかけてほとんどエゥーゴのノーマルスーツ姿だったが、一部を除き本作から『F』以来の別衣装となった。

ユニットのグラフィックと仕様変更
ユニットグラフィックが全て新規に描き直され、関節や機体の溝などが細かく再現されている。また、ザクレロなどグラフィックデザインが変更された機体もある。
  • 特定のキャラクターを搭乗させる事で出現する専用機が一部登場しなくなった。
  • マスターユニットやリーダー機になると出現する隊長機仕様(角つきなど)が登場しなくなった。また、ザクII改はリーダー機になるとヘルメット状のBタイプ(フリッツヘルム)になるなど仕様が変更された。
  • サブフライトシステムは本作では使用できなくなり、ゲスト軍と敵軍専用になった。
  • 一部の可変MSのMA形態、脱出システムがゲームの仕様変更により削除された。
  • ∀ガンダムは本作では最終ボスとなり、原作とは異なる機体として設定されているため、『∀ガンダム』は登場作品として登録されていない。
登場声優の扱い
原作での声優が死去、もしくは引退しているキャラクターの扱いが本作ではキャラクターによって異なっている。また、これまでのシリーズと担当声優が変更されているキャラクターも多い。

システム(SPIRITS)

  • スカウトキャラクターはスカウトポイントやプロフィールの達成率によって自動的に参入する。スカウトポイントでの参入は、シナリオ数に比例するため、過去のシリーズよりも自軍で使用できるキャラクターが少なくなっている。主役級のキャラクターは大量のスカウトポイントが必要になり、全キャラを参入させるには全シナリオで最高のハロランクを得る必要がある。

登場作品(SPIRITS)

主題歌(SPIRITS)

オープニングテーマ「もうひとつの未来〜starry spirits〜」
作詞:青山紳一郎 / 作・編曲:多東康孝 / 歌:森口博子
エンディングテーマ「それでも、生きる」
作詞・歌:森口博子 / 作曲:鮎澤貴秀 / 編曲:齋藤真也

SDガンダム GGENERATION WARS

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION WARS』(エスディーガンダム ジージェネレーション ウォーズ)は、2009年8月6日に発売されたWii・PlayStation 2用ゲームソフト。据え置き機シリーズでは初めて任天堂ハードで発売され、Gジェネシリーズ初のダブルプラットフォームでもある。

本作では宇宙世紀以外を舞台とする作品も再び収録されており、『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』『機動戦士ガンダム00』が初登場となる。基本的なゲームシステムは『SPIRITS』のシステムを踏襲している。予約特典は「SDガンダム Gジェネレーション プレイヤーズバイブル」。

シチュエーションモードは、『1st』から『V』までの「オリジン・ジェネレーション」、『G』から『∀』までの「アナザー・ジェネレーション」、『ガンダムSEED』から『00(ファーストシーズン)』までの「ニュー・ジェネレーション」の3種類に分けられている。また、各モードを全てクリアするとエクストラステージが追加される。各シナリオは原作ストーリーを抜粋したものとして扱われており、ナレーションは平川大輔が担当。

ユニットグラフィックは前作に登場したものも一部が新たに描き直されており、オリジナルキャラクターもデザインが全て刷新されている。また、各映像作品の主人公の中からマスターキャラクターを選択するとそのキャラクターに応じた、オリジナル機よりも性能を抑えたベーシック機が使用できるようになる。マスターキャラクターを選択することで選んだマスターの登場作品に関するキャラクターをスカウト(購入)できるようになる。

前作では敵増援の条件はプレイヤーに事前に知らされることはなかったが、本作ではステージ開始時にその条件がウォーズブレイクという形で説明される。これを満たせば敵増援が出現するが、満たさずに増援を出現させないままステージをクリアすることも可能である。エクストラステージを除きウォーズブレイクは1ステージに最大2回発生させることができるが、少なくとも1回は出現する増援が他作品のキャラクター・ユニットになっている[8]。なお、ステージ初期では基本的に各作品の原作展開が再現されているが、中にはホワイトベースが発射準備中のソーラ・レイの眼前に配置されたステージなど例外もある。この他には、敵の攻撃から味方ユニットを庇う支援防御、戦艦とともに連携攻撃する援護射撃が新たに追加されている。『PORTABLE』『SPIRITS』にあったハロスコア、ハロランクは廃止された。

キャラクターアビリティの導入により、キャラクターの個性化が図られ、更に本作ではマスターユニットは戦艦からも出撃できるようになった。また、本作からオプションパーツも購入可能になった。他にもユニットがダメージを受けた時、格闘攻撃を受けた場合は態勢を立て直し、BEAM兵器3の攻撃を受けた場合は機体がショートするという演出が新たに描かれた。

前作と異なり明確な形での最終ボスというものは存在しない。「ジェネレーション・システム」がエクストラステージのキーワードとなっており、それぞれのステージでエギーユ・デラーズマリーメイア・クシュリナーダギルバート・デュランダルがその存在を示唆し「世界を統括する存在」「世界を歪ませる存在」などと発言している。エクストラステージを3つクリアすると「ジェネレーション・システム」と戦うオリジナルの展開になり「ジェネレーション・システム」が送り込むモビルスーツ、そして最後に謎の機体「0ガンダム」(『00』に登場する0ガンダムとは別の機体)と戦う事になる。

ユニットの仕様変更

  • ガンダムのハイパー・バズーカ、ビームジャベリンやバウンド・ドックのビームサーベルなど新しい武装が追加された。
  • ザクIIはF型とJ型が統合され、武装にクラッカーが追加された。
  • 一部のMAP兵器が通常武装としても使用できるようになった。
  • 一部の可変MSの変形機能、ビームローターを使うMSの着地機能、ハード・ポイント・システムが削除された。
  • EXAMシステムを搭載したMSの起動機能が削除され、代わりに特殊格闘武器として武装に追加された。
  • ∀ガンダムやフェニックスガンダムに能力解放版が追加された。

登場作品(WARS)

下記の登場作品以外にも、キャラクターや機体が登場せずクレジットもされていないがオプションパーツの出典元として登場している作品がある。

SDガンダム GGENERATION WORLD

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION WORLD』(エスディーガンダム ジージェネレーション ワールド)は、2011年2月24日に発売されたWii・PlayStation Portable用ゲームソフト。

基本的なゲームシステムは『WARS』のシステムを踏襲している。予約特典はガンダムエースと「Gジェネレーションシリーズ」がコラボレーションしたオリジナルコミック「Gジェネエース」。コレクターズパックには、シャア・アズナブル役の声優池田秀一の朗読と原作アニメーションで綴ったDVDソフト「GUNDAM LIVE ENTERTAINMENT 赤の肖像〜シャア、そしてフロンタルヘ〜」と、その進行台本がセットになった期間限定生産のグッズが付属している。また本作の楽曲を川添智久鵜島仁文からなるユニット「TOP GUN」と米倉千尋の3名による、スペシャルユニットが手掛けた。

シナリオ面では『MS IGLOO』『閃光のハサウェイ』『クロスボーン・ガンダム』が復活しているほか、『ASTRAY』『00』のセカンドシーズンがシリーズで本格的に収録され、『THE BLUE DESTINY』『F90』、『クロスボーン・ガンダム』の続編である『鋼鉄の7人』、『X ASTRAY』もブレイクストーリーで登場する。また、『機動戦士ガンダム戦記 BATTLEFIELD RECORD U.C.0081』『機動戦士ガンダムUC』が新たに収録されている。また、『機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』などからも一部機体やキャラクターが登場する。

今まで戦艦のみ可能だったマルチロックオンが一部の機体でも可能になり、MAP攻撃は一部を除いて味方に当たらなくなった。戦闘アニメーションの簡略化に伴いダブルカットインが廃止され、代わりに特定のユニット同士で特殊なカットインが発生するスペシャル攻撃が大幅に追加された。また、本作から成長タイプを選択できるマイキャラクターの作成が可能になり、原作キャラクターの出撃制限がなくなった。

本作よりシチュエーションモードは、ワールドツアーと名を変え、Gジェネレーションワールドという世界観のシナリオを遊ぶ事ができる。『WARS』にあったウォーズブレイクもジェネレーションブレイクと名を変え、一定のチャレンジミッションをクリアするとシークレットミッションが発生する。

ワールドツアーをクリアしていくと、ハルファスガンダムを巡るオリジナルストーリーを中心としたEXステージへ突入する。そして全てのEXステージをクリアすると、ファイナルステージへと進んでいく。そこでは『WARS』でも登場した「ジェネレーション・システム」が物語の根底にあり、アプロディアと共にジェネレーション・システムの謎を突き詰めていく展開となる。

ユニットの仕様変更

  • ユニットサイズが一部変更になり、前作までに登場した4マス使用する2Lサイズが1マス使用のLサイズ、9マス使用するXLサイズに変更された。また、9マス使用する3LサイズがXLサイズに、ユニットによって使用マスが変わる4LサイズがXXLサイズに呼称が変更となった。
  • BEAM射撃1、2、3の区別がなくなり、BEAM射撃と貫通BEAM射撃の2種類に変更となった。
  • ユニットのレベルアップ時のアビリティアップボーナスが、パイロットのレベルアップによる上昇の変化からユニットレベル20以上から上昇となった。
  • トランザムシステム起動コマンドがダブルオーライザーを除き廃止され、特殊攻撃扱いとなった。
  • マスターキャラクター選択時に参入するベーシック機の基本性能(HP、攻撃力、防御力、機動力、移動力など)が統一された。

ストーリー(WORLD)

突如世界中に「アプロディア」と名乗る女性からの信号が流れ始めた。それと同時に世界に偽りの世界を創り出すと言う「ワールドシグナル」が鳴り始める。アプロディアからの信号を受け取った刹那・F・セイエイ達プトレマイオスチームは彼女が示したポイントへと向かう。その時フル・フロンダル率いる「袖付き」らと遭遇し、ユニコーンガンダムを駆るバナージ・リンクスと共闘する。戦闘に介入してきたキラ・ヤマトアスラン・ザラとも協力し途中乱入してきたアロウズを含め何とか敵を撃退した刹那達だが、その直後に再びアプロディアの信号が届く。ワールドシグナルを止めるにはそれを操るハルファスガンダムを止めるしかないと告げるアプロディア。欺かれた世界を舞台に、様々な時代やガンダムパイロットを巻き込んだ戦いが幕を開ける。

オリジナルキャラクター(WORLD)

アプロディア・ニューロ
声:園崎未恵
世界中にワールドシグナルとハルファスガンダムの存在を教えた女性。本作のヒロイン的な存在。女神を思わせる風貌をしており、世界中の人間が自らの力で未来を切り開いてほしいと願っている。それゆえに世界を歪ませる存在であるワールドシグナルとハルファスの停止を各世界のガンダムパイロット達に託した。
彼女の正体はハルファスを使ってワールドシグナルを生み出した存在「ジェネレーション・システム」を形成するデータの集合体「ニューロ」を統括、管理する「ニューラル・ネットワーク・アプロディア」であり、彼女もジェネレーション・システムの一部。突如暴走を始めたジェネレーション・システムを止めようとしたが逆にシステムから遮断され、彼女一人ではシステムを止める事は不可能となってしまった。そこで世界中に信号を送ることで、ワールドシグナルを引き起こすハルファスを止めてくれる事を託したのである。
ハルファスガンダムは本来アプロディアの認証コードで動く機体であり、ハルファスの暴走を止めた後はアプロディアがハルファスを操作し、プレイヤー部隊と共にジェネレーション・システムの最深部へと進撃する。
『OVER WORLD』にも登場するが、ジェネレーション・システムを掌握しようとするアメリアスに肉体データを奪われてしまい精神データをアービィに移植してコード・フェニックスと出会い、ワールド・コアの解除コードから肉体データを取り戻す。

登場作品(WORLD)

主題歌(WORLD)

オープニングテーマ「Naked Soul
歌:TOP GUN川添智久鵜島仁文)・米倉千尋
エンディングテーマ「Just a Revolution」
歌:TOP GUN(川添智久・鵜島仁文)・米倉千尋
挿入歌「ガンダムに愛を込めて」
歌:米倉千尋

SDガンダム GGENERATION 3D

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION 3D』(エスディーガンダム ジージェネレーション スリーディー)は、2011年12月22日に発売されたニンテンドー3DS用ゲームソフト。

初回版にはガンダムAGE-1ノーマルのARカード、限定版である「PREMIUM BOX」には特製の「シャア専用ニンテンドー3DS」とシャア専用ザクIIのARカードが同梱されている。

シリーズでは初の「複座システム(1機のユニットにメインパイロットとサブパイロットが搭乗可能)」と「スーパーロボット大戦シリーズ」で使われている「精神コマンド」が導入されている。また、本シリーズの任天堂の携帯型ゲーム作品で音声が出るのも初である。

最新作である『機動戦士ガンダムAGE』や『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』が初登場となるが、今までの作品と比べると機体やキャラクターの数は大幅に減少している。

本作ではシステムが大きく変更されており、「設計」や「交換」が無くなり「開発」に統一された。「開発」以外でユニットを生産登録するには「解析」を行い、リストに登録する必要がある。また、3DSのカメラを使用してAR・QRコードを読み取ることで、通常のユニットより性能の高い特殊機体やボーナスアイテムを手に入れることができる。また、複数シリーズに登場するキャラクターは容姿変更式となり、同一人物を同時に複数登場させることは不可能になった。

ユニットの仕様変更

  • 一部のMSに導入されていた超強気以上によるユニットのパワーアップが削除された。
  • ダブルオーライザーのトランザムシステム起動コマンドが廃止され、特殊攻撃扱いとなった。
  • 専用機が廃止された。

ストーリー(3D)

とある世界の地球において、地球外生命体「ELS」と紫色に輝く謎の彗星、謎のMS「バルバトス・ミラージュ」の襲来によって世界は混沌と化す。その裏である男が自分の野望のためにある計画を発動させようとしていた。

登場作品(3D)

SDガンダム GGENERATION OVER WORLD

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION OVER WORLD』(エスディーガンダム ジージェネレーション オーバーワールド)は、2012年9月27日に発売されたPlayStation Portable用ゲームソフト。

本作では『WORLD』でも触れられていた「ジェネレーション・システム」をより深く掘り下げるため、「ワールドツアー」と「ワールドコア」の2つのモードがあり、その2つをクリアすると最終シナリオである「オーバーワールド」を収録している他、マスターキャラクターのみが使用できる「マスタースキル」がある。

ジェネレーションブレイクが更なる発展がなされ、2回目のジェネレーションブレイクの後に更なる条件を満たすと、ワールドツアーでは今まで協力していたゲストユニットが敵ユニットに変貌する「オーバーインパクト」が発生し、ワールドコア、オーバーワールドでは自軍と同ステータスの敵が出現する「コアインパクト」が発生する。

マイキャラクターは選べる容姿やボイスがより多彩となり、プロフィール入力が可能となった。また、シリーズで初めてカスタムサウンドトラックが使用できるようになり、PlayStation Vitaでのダウンロード版のプレイ時にも対応している。

ユニットの生産や開発のシステムは『WORLD』のものに戻され、『3D』のシステムは同作独自のものを含めて事実上廃止となった。また、PSPでこれまで発売されたシリーズ作品(『PORTABLE』と『WORLD』)のセーブデータがあると、オプションパーツを手に入れることができる引き継ぎ要素が搭載されている。

ユニットの仕様変更

  • 一部の武器にあった多段ヒットがなくなり、全てが単発ヒットに統一された。
  • 一部のMFに導入されていた超強気以上によるユニットのパワーアップが削除された。
  • 一部の可変MSの変形機能が削除された。
  • 戦艦に捕獲枠がなくなり、全ての投降ユニットを捕獲できるようになった[14]
  • 専用機が設計できるようになった。

ストーリー(OVER WORLD)

ロンド・ベルのネェル・アーガマ改とバナージ・リンクスは、ユニコーンガンダムがラプラスの箱を示す座標となるラプラスの残骸に赴く。そこでユニコーンガンダムがLa+を起動させた瞬間、ユニコーンガンダムからワールドシグナルが放たれ、それに呼応するようにELSが出現する。

その危機に刹那・F・セイエイが搭乗するダブルオークアンタがバナージを救い、それに続くようにアムロ・レイのνガンダム、ドモン・カッシュゴッドガンダム、キラ・ヤマトのフリーダムガンダム、フリット・アスノのガンダムAGE-1ノーマルが現れる。しかし刹那がELSとの対話を試みようとクアンタムシステムを起動させようとした瞬間、アムロ、ドモン、キラ、フリットが敵意を剥き出しにして刹那とバナージに襲い掛かる。その内の1機を戦闘不能にさせた瞬間、彼らは正気に戻る。

それはジェネレーション・システムの暴走によって引き起こされ、協力していた者が突然敵意を向けるオーバーインパクトであると、かつての時とははるかに容姿が変わったアプロディアが警告する。それを止め、悪しき者を倒せとアプロディアが告げる。それと同時にジェネレーション・システムの心臓部であるワールドコアへ突入する1つの機影があった。

オリジナルキャラクター(OVER WORLD)

コード・フェニックス
声:安元洋貴
謎のMS・マスターフェニックスに搭乗する青年で、『OVER WORLD』の「ワールドコア」の中心的人物。暴走したジェネレーション・システムの心臓部であるワールドコアにアービィと共に突入し、黒幕であるコード・アメリアスの野望を打ち砕くために行動する。
アービィ
声:園崎未恵
コード・フェニックスと共に行動する鳥型アンドロイド。
その正体はアメリアスに肉体データを奪われてしまったアプロディアが精神データの移植先に作った仮の体で、コード・フェニックスと出会った事で彼をワールド・コアへ導いた。
コード・アメリアス
声:皆川純子
威圧的な言動と妖艶な容姿を持つ女性。
当初はアプロディアと思われていたが、その正体はアプロディアの肉体データを奪い地球の現ジェネレーション・システム(『WORLD』から登場したジェネレーション・システム)を掌握し、月にある旧ジェネレーション・システム(『WARS』の最終ステージに登場したジェネレーション・システム)を復活させようと目論んでいた。
アメリアス
声:皆川純子
コード・アメリアスがアプロディアによって「裏切りのコード」の能力を消去された姿で、コード・アメリアスとは異なり少女の姿である。

登場作品(OVER WORLD)

ヴァンガード系列

トムクリエイト開発の『SDガンダムエモーショナルジャム』のゲームシステムを引き継いだシリーズ。2007年の『CROSS DRIVE』を最後に同系列タイトルはリリースされていない。

SDガンダム GGENERATION ギャザービート

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION ギャザービート』(エスディーガンダム ジージェネレーション ギャザービート)は、2000年7月13日に発売されたワンダースワン用ゲームソフト。実質的には『エモーショナルジャム』の続編であり、多くの仕様が流用されている。ワンダーウェーブを利用して、『F』に付属していた『Action Version』と通信を行うことができる。ワンダーゲートにも対応していた。

物語は『1st』をベースに、『∀』までの登場キャラクターや機体で「NEO一年戦争」が繰り広げられる。

SDガンダム GGENERATION ギャザービート2

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION ギャザービート2』(エスディーガンダム ジージェネレーション ギャザービートツー)は、2001年6月12日に発売されたワンダースワンカラー用ゲームソフト。

物語は『1st』のジャブロー攻防戦から始まり、『Ζ』終盤までを他のガンダム作品を巻き込んで展開される。ワンダーゲートに対応しており、追加ステージとそれをクリアすることで出現するおまけステージが用意されていた。

SDガンダム GGENERATION モノアイガンダムズ

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION モノアイガンダムズ』(エスディーガンダム ジージェネレーション モノアイガンダムズ)は、2002年9月26日に発売されたスワンクリスタル用ゲームソフト。

物語は『1st』の終盤から『Ζ』までをベースとしている。明確な主人公がいなかったこれまでの作品と異なり、オリジナルキャラクターであるシグ・ウェドナーを主人公としているのが特徴。また、タイトル通り、ストーリーの中核を担う存在としてモノアイを装備した3機のガンダムタイプMSが登場する。本作オリジナルキャラクターのデザインは内田順久が担当。

なお、本作の発売は『ガンダムSEED』放映開始前であったが、隠し機体としてストライクガンダム(初期稿の装備タイプ)が登場する。

ストーリー(モノアイガンダムズ)

一年戦争末期、ジオン公国軍のMS隊隊長として戦っていたシグとその部隊は、仲間の裏切りにより壊滅してしまう。それから7年後、かろうじて一命を取り留めたシグはエゥーゴの一員としてティターンズと戦っていた。そして、ガンダムMk-II奪取任務のために潜入したサイド7のティターンズ基地内で、彼はもう一機のティターンズ製ガンダム「シスクード」と出会い、「プロジェクト・セイレーネ」の存在を知る。

オリジナルキャラクター(モノアイガンダムズ)

ここでは続編『SDガンダム GGENERATION DS』での変更点も併せて記述する。

テンプレート:Visible anchor
主人公、男性。ジオン公国軍少尉(のちに中尉に昇進)、のちにエゥーゴに所属。乗機は、高機動型ザクゲルググマリーネ、シスクード。
「シグ」は愛称であり、本名が「ジークフリード・ウェドナー」という大仰な名前であるためコンプレックスを持っており、本名で呼ばれるのを嫌う。
一年戦争時は、ブラード・ファーレン中佐が艦長を務めるムサイ級軽巡洋艦所属のモビルスーツ隊を指揮。後にブラード戦隊はシャア・アズナブル大佐の指揮下に入り、ア・バオア・クーで戦った。エルメスのテストパイロットとして配属されたセレイン・イクスペリと恋仲となるが、ア・バオア・クーから撤退しアクシズへ向かう途中でアイン・レヴィの裏切りに遭い、待ち伏せていた連邦艦隊によってセレインや母艦を撃沈された上、自身も顔の左側に大きな傷を負った。
のちにエゥーゴに参加、アーガマでクワトロ・バジーナ大尉率いるモビルスーツ隊の一角を担う。サイド7への潜入時にティターンズとなったアインと再会、強奪したシスクードを駆って彼を追う。かつては仲間との連携を重要視する指揮官だったが、アインの裏切り以降は自分を見失い、独断専行するなどチームワークを乱す行動が目立った。また、かつての恋人で敵となったセレインと遭遇した際には発砲する事が出来ない有様だった。セレインを諦められずに苦悩し続けるが、ミアンや仲間達の支えもあって立ち直り、セレインを助け出す覚悟を決める。
『DS』では、セレインが洗脳の影響から脱していながら敢えてアインに付き従っていることを知り、自分が思い出の幻影にとりつかれていた事に気付く。ヤキン・ドゥーエに向かう途上でアインを討ち取った後、「アインと一緒に死にたい」というセレインの望みを聞き入れて自らの手で殺害。シグ自身も爆発するテラ・スオーノに突っ込み自殺を図るが、ミアンから「セラの分も生きるべき」と諭され、過去との決別した。なお、2周目以降に追加されるSPゲームの進行によっては、セレインを救出する展開もある。
テンプレート:Visible anchor
女性。ジオン公国軍少尉、フラナガン機関で育成されたニュータイプ。のちに洗脳措置を受けてティターンズに所属。乗機は、リック・ドム、エルメス4号機、テラ・スオーノ。
愛称は「セラ」。「セレイン・イクスペリ」は研究所員が名付けたものであり、本名ではない。
一年戦争時、エルメスの試験運用のため、シグの部隊に配属された。幼い頃から研究所で育ったため、思った事をストレートに発言するなど人との付き合い方が分からず、自分を空っぽな存在だと感じている。そんな自分の人間としての存在価値を強く認めてくれたシグと惹かれ合い恋仲となる。「フラナガン機関秘蔵のニュータイプ」との触れ込みだったが、実際は「プロジェクト・セイレーネ」のために生み出された強化人間。そのため、ア・バオア・クーから撤退しアクシズへ向かう途中でアイン・レヴィの裏切りに遭い、シグを庇って撃墜された。
死亡したと思われていたが生存しており、アインに対し盲目的に服従する洗脳措置を施されてティターンズの一員となる。なお、本作のエンディングは、彼女かミアンのどちらかを中心にした内容に分岐する。
『DS』では、シグと離れ離れになった孤独感に耐えられず、その心の隙間を埋めるためアインに依存し、洗脳された振りをして自らの意思で「プロジェクト・セイレーネ」の中枢として利用される道を選んだ。のちにアインがシグに討たれると、長年連れ添ったパートナーであるアインに殉じるためシグに殺される事を懇願し、願いを聞き入れたシグによって殺害された。なお、2周目以降に追加されるSPゲームの進行によっては、生きて再びシグの下へ戻る事が出来る。
なお、隠しルートでは、アインによって生み出されたセレインのクローン体が登場。シグからは「過去との因縁を断ち切る」として命を狙われる事になる。ゲーム進行次第で生死が分岐し、特に自分がセレインのクローンである事を突き止め、シグとの一騎打ちを申し込み、自分はオリジナルのセレインとは違う存在だと訴え、それを理解したシグと和解、共闘する展開もある。また、クローンのセレインがギム・ギンガナムに代わってターンXの新しい主となるイベントも存在する。
テンプレート:Visible anchor
男性。ジオン公国軍曹長、フラナガン機関で育成されたニュータイプ。のちにティターンズ所属。乗機は、リック・ドムゲルググイェーガーデスパーダ
一年戦争時、セレインと共にシグの部隊に配属された。当初はオールドタイプであるシグに反抗的だったが、幾多の戦闘を経て敬意を示すようになり、やがて友人となった。しかし、密かに想いを寄せていたセレインがシグを選んだと知るとオールドタイプへの歪んだ優越感が再燃し、ア・バオア・クーから撤退途中のブラード戦隊の位置を連邦軍に密告した。
のちに「プロジェクト・セイレーネ」を手土産に連邦軍に取り入ってティターンズに所属。自分を盲目的に慕うように洗脳したセレインを侍らせている。ニュータイプではあるが、その能力やパイロットの技量は低く、セレインのサポートが無いと戦闘技能はシグに劣る。
『DS』では、強化人間であるセレインの不安定な精神を補うパートナーとして、研究所が用意したニュータイプだが、彼女がシグをパートナーに選んだため、強い嫉妬と憎悪に駆られ人格が破綻した、と変更されている。セレインを利用した「システム・ファブニール」によって強力なニュータイプ能力を得ているものの、自己を高める努力を一切して来なかったため、ヤキン・ドゥーエ付近宙域での戦闘においてシグに敗れる。その後シグを道連れにしようとシステム・セイレーネを暴走させて死亡した。
ブラード・ファーレン
男性。ジオン公国軍中佐、ミアンの父。妻はゼナ・ザビの侍女を務めている。
一年戦争時、自身が艦長を務めるムサイ級軽巡洋艦と搭載MSで構成される、キシリア・ザビ少将隷下の独立戦隊「ブラード戦隊」を指揮した。エルメスの試験運用のためセレインらニュータイプ配属が決まった際、シグを中尉に昇進させ彼らの部隊指揮を任せた。後にブラード戦隊はシャアの第300独立戦隊に編入されその指揮の下でア・バオア・クーで戦うが、敗走中に連邦艦隊の待ち伏せに遭い、クルーらを逃がすため囮となり奮戦し戦死した。
ミアン・ファーレン
女性。ジオン公国市民、ブラードの娘。のちにエゥーゴに参加、階級は少尉。乗機は百式、リック・ディアス(『DS』)、メタス(『DS』)、リ・ガズィ(『DS』)。
一年戦争時は年端もいかない子供だったが、父が艦長を務めるムサイ級軽巡洋艦からシャトルで退艦したと見せかけて艦内に潜伏しているなど、妙に行動力があり機転も利いた。
のちにエゥーゴのMSパイロットとなり、ガンダムMk-IIを強奪した直後のアーガマに配属され、シグと再会した。不利な戦況で戦意の萎えかけたベテランパイロット達を叱咤して態勢を立て直させるなど、前向きで芯の強い女性に成長した。また、密かにシグに想いを寄せている。年齢は13歳のウッソ・エヴィンがアーガマに乗艦した際にお姉さん風を吹かせ、ジュドー・アーシタに「年齢は大して違わないだろ」と突っ込まれたことから10代中頃と思われる。なお本作のエンディングは、彼女かセレインのどちらかを中心にした内容に分岐する。
『DS』では、サイド7のティターンズのニュータイプ研究所に潜入するシグらのために陽動部隊の一員だったが、ティターンズから迎撃され彼女一人を除いて全滅した。シグと再会して以降は彼と共にアーガマへ転属となる。シグに想いを寄せており、彼が決して自分に振り向く事はないと知りながらも一途に尽くし続け、その献身は彼が過去と決別し前向きに生きる決心をする助けとなった。

他に本作のオリジナル要素として、『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』での若きハマーン・カーンが白銀にカラーリングされたエルメス3号機に乗って登場する。

SDガンダム GGENERATION ADVANCE

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION ADVANCE』(エスディーガンダム ジージェネレーション アドバンス)は、2003年11月27日に発売されたゲームボーイアドバンス用ゲームソフト。

日本でのバンダイ初のゲームボーイアドバンス用ソフト[17]

物語は『1st』を中心に『ガンダムSEED』までの登場キャラクター・機体が、一年戦争[18]を生き抜くストーリーとなっている。『ギャザービート』と同じイベントが多く、同作のリメイク作品と言える。最終ミッションで登場するラスボス「グロムリン・フォズィル」はゲームオリジナルの機体で3度も復活するため、クリアするには困難が伴う。

携帯機としては珍しくプロフィールモードも収録されている。

SDガンダム GGENERATION DS

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION DS』(エスディーガンダム ジージェネレーション ディーエス)は、2005年5月26日に発売されたニンテンドーDS初のガンダムシリーズの1作。

『モノアイガンダムズ』のストーリーを改変した内容となっており、ジオン側からの視点で描かれている。『モノアイガンダムズ』とは異なり明確な主人公はいないが、『モノアイガンダムズ』のシグ・ウェドナーの他、ディー・トリエルなどの新たなオリジナルキャラクターが登場する。また、GBAカートリッジ差込口にクリア済みデータがある『ADVANCE』を入れてゲームを始めると、本編スタート直前にアイテム補給イベントが発生してパーツが入手できる。

なお、宇宙世紀ルート(主に『1st』『Ζ』『ΖΖ』など)、平成ガンダムルート(主に『G』『W』『SEED』など)、隠しルートのライバルルート(ジェリド・メサトレーズ・クシュリナーダナタル・バジルールなど、通常は敵側のキャラクターを使う)の3つのストーリーが収録されており、様々な軍の視点からIFストーリーを追うことが出来る。

なお、本作はシステムセーブデータの消去方法が存在しない。

オリジナルキャラクター(DS)

本作のオリジナルキャラクターのデザインは平井久司が担当。

ディー・トリエル
エゥーゴに保護された強化人間と思しき幼い少女。水色のショートヘアに真紅の瞳を持ち、愛称は「トリエ」。乗機は、百式、トライアスーパーディアス[19]
宇宙世紀ルートでは コウ・ウラキ及びルー・ルカと共に、月面のアンマン市で補充要員としてアーガマに、平成ルートではアラスカ防衛に向かう際ハヤト・コバヤシと共に合流する。部隊内では幼い子供を戦わせる事に否定的な意見もあったが、本人の強い希望が通り戦闘員として迎えられた。ニュータイプ能力はフォウ・ムラサメエルピー・プルなどの強化人間を上回るが、失声症らしき症状を患っており、あまり自己表現が得意ではない。
正体はジオン残党によって作られた「マシンチャイルド(肉体をナノマシンで構成した強化人間)」と呼ばれる人工生命体で、その4番目の試作モデル(D号試験体)である。A~C号試験体と同様に能力不足と判定され殺処分されるところだったが、心ある士官によって研究施設から逃がされた。その際、「殺される」という事の意味を理解出来なかった彼女に対し「戦いを継続し生き続け、その中で自分にとって大切なものを見つけ出せ」という命令を与えられている。
後にセンチュリオの猛攻を受けた折、親身に面倒を見てくれたアーガマ(アークエンジェル)の仲間を守りたいという強い意識が芽生え、ナノマシンを活性化させその能力を飛躍的に向上させた。また、ナノマシンの活性化に伴い会話能力を獲得したが、相変わらず無口で稀に一言二言呟く程度である。一時期拉致されて「レギオン」の一部に組み込まれたがアーガマの仲間達によって救出され、この経験を経て人間としてのパーソナリティを確立した。D号試験体(Dトライアル)を捩った「ディー・トリエル」という名前に嫌悪感があり、愛称の「トリエ」で呼ばれる事を好む。
なお、行動を共にしていたコウやルーはもとより、アポリー・ベイやキラ・ヤマトにも懐いている[20]
レギオン
女性。実用化された量産型のマシンチャイルド。常に赤いバイザーを掛けているが、その下の顔はディー・トリエルと同一。乗機は、各種センチュリオシリーズ。
多数が存在し「レギオン(軍団)」を構成する。各個体毎の意識は無く全てのレギオンで共有されており、これらの集合意識をノーマ・レギオが統率する。ラウ・ル・クルーゼには「終幕をもたらす破壊の天使達」と呼ばれていた。
ノーマ・レギオ
女性。「レギオン」を統率するマシンチャイルドで、外見はディー・トリエルや他のレギオンと同一ながらその能力は彼女らを遥かに上回る。乗機は、センチュリオ・レガートゥス、インペラトール。
個人としてのパーソナリティを持たないレギオンとは異なり、僅かながら自我を持っているが、本人は自分を道具と割り切っているためにその事に気づいていない。旧人類の粛清を行うという目的で生み出されたクローン生命体であり、生みの親とも言えるギレン・ザビを父としても慕っている。ノーマ自身が他のレギオンを制御する中枢ユニットのため、彼女とインペラトールが撃破されれば他のレギオンとセンチュリオも機能を停止する。
隠しルートでは、一年戦争時にギレンが戦死したため、ノーマとレギオンは存在意義を失い路頭に迷うが、ラウ・ル・クルーゼと出逢い、彼の目的である世界を滅ぼすという復讐劇に手を貸した。レギオン達はラウを「共に行動する協力者」としており、ラウが撃破された時にはノーマは怒りの様な感情を見せたため、彼女にとってラウはギレンとはまた違う「心の拠り所」と言える人物だったと思われる。ゲーム進行によっては、オルガ・サブナックらによってレギオンの呪縛から解き放たれ、犯した罪を償うために完全な個人としての人生を歩み始める。


SDガンダム GGENERATION CROSS DRIVE

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION CROSS DRIVE』(エスディーガンダム ジージェネレーション クロスドライブ)は、2007年8月9日に発売されたニンテンドーDS用ゲームソフト。当初は5月31日に発売予定だったが延期された。

予約特典でDSソフトを3本収納できるケース「DSソフト格納庫」が付いたほか、初回版にはガンダムウォー」特製プロモカード(ガンダム)が同梱された。また、ニンテンドーDS Lite「νガンダムVer.」という、ユニコーンマーク入りのデザインが印刷されたクリスタルホワイトの本体を同梱した限定版も同時発売された。

メモリアルステージが収録され、新システムとしてクロスドライブによる合体攻撃がある。今回は補給ポイントの概念は無し。シナリオはフィオ編ニケア編の2つに分かれる。どちらもグリプス戦役からネオ・ジオン抗争を経て、「アイゼンラート」というオリジナルの組織がメインの敵となり、最終的には両ルート共に『SEED DESTINY』のストーリーへと突入する。シナリオ数はフィオ編は44、ニケア編は45、エクストラセッションを加えるとフィオ編、ニケア編とも52のシナリオがある。操作がほぼタッチペンのみに集約されているのも特徴である。

しかし、シリーズの特徴だったifストーリーが皆無に近く、グリプス戦役以前の作品はメモリアルステージで簡潔に補完されているのみである(クリア後に主人公キャラが自軍入りするがストーリーには絡まない)。

オリジナルキャラクター(CROSS DRIVE)

テンプレート:節stub

フィオ・クロフォード
フィオ編主人公。主な搭乗機はジムII、ヴァイエイト、ドレッドノートガンダム(Xアストレイ)。
ニケア
ニケア編主人公。主な搭乗機はトールギス ニケア専用機、ウイングガンダムゼロ ニケア専用機。
ミオ・クロフォード
フィオ編もう一人の主人公。主な搭乗機はトールギス、メリクリウス、ハイペリオンガンダム
アンフィニ
ニケア編もう一人の主人公。
ライオット・スタンレー
ヴィクター・クロフォード
エミリア・スタンレー
アークライト・ストリンガー
アイゼンラート当主にしてロームフェラ財団の関係者。主な搭乗機はトールギス、ウイングガンダムゼロ(EW版)、ドーベン・ウルフ(アルティメット細胞感染機)、ガンダムエピオン(専用機)。
ジョルジオ・ストリンガー
シルカ・チェイニー
アークライトに仕える女性。主な搭乗機はキュベレイ、サイコガンダムMk-II、トールギスIII(ゼロシステム搭載機)、トールギスIII(アルティメット細胞感染機)。
フェルディナンド・レスタホーク
アイゼンラートに雇われた傭兵。主な搭乗機はトーラス、トールギス、ガンダムアシュタロン

携帯電話・スマートフォン用アプリシリーズ

Vまでの開発はヴァンガード。MOBILE以降の開発はトムクリエイト

SDガンダム Gジェネレーションi

2004年4月8日からmova505i/506i、FOMA70x/90x用に配信されているiアプリ用ゲーム。

2007年10月現在、『3』まで配信中。

SDガンダム GジェネレーションV

2004年4月14日から配信されているS!アプリ(当時はVアプリ)用ゲーム。G型100Kアプリ、H型256Kアプリ対応。3G非対応。内容はiアプリ版とほぼ同じ。

SDガンダム GGENERATION MOBILE

2009年8月28日から配信されているゲーム。

SDガンダム GGENERATION MOBILE NEXT UNIVERSE

2010年11月25日から配信されているゲーム。

SDガンダム GGENERATION TOUCH

2010年12月15日からApp Storeにて配信されているiPhone用ゲーム。

SDガンダム GGENERATION MOBILE NEXT UNIVERSE for Android

2012年2月16日からバナドロイドにて配信されているAndroid用ゲーム。

SDガンダム GGENERATION MOBILE NEXT UNIVERSE for auスマートパス

2012年12月4日からau Marketにて配信されているauスマートパス会員向け専用Android用ゲーム。内容は上記のバナドロイド配信版と同一。

SDガンダム GGENERATION FRONTIER

2013年4月11日からApp Store/Google Playにて配信されているiPhone/Android用ゲーム。

PCゲームシリーズ

SDガンダム GGENERATION-DA

テンプレート:InfoboxSDガンダム GGENERATION-DA』(エスディーガンダム ジージェネレーション-ディーエー)は、2002年10月31日に発売されたWindows用ゲームソフト。

本シリーズに登場する機体とキャラクターを流用したタイピングゲームである。タイピングに登場する問題は、全てガンダムシリーズに関連したものであり、『NEO』と連動したGPコードが使用可能。追加問題集をオフィシャルサイトからダウンロードすることができる。また、デスクトップキャラクターやキャラクターやMSのアイコンや壁紙、スクリーンセーバーなどのアクセサリーも付属している。

オリジナル設定

本シリーズではゲームオリジナルのモビルスーツ、モビルアーマー、戦艦、キャラクターが多数登場する。但し一部の設定は原作で没になった案を元にして作成されているなど、完全にオリジナルというわけではないものもある。

それらの機体は宇宙世紀など特定の世界観にも属する機体とそうでない機体に分けられ、前者は既存の機体の改良型やプロトタイプ、量産型、あるいは既存の2つの機体のミッシングリンクという設定であることが多く、M-MSVと似ている。なおその大半は少数が生産されただけか、机上のプランで終わり開発されなかったという設定になっている。後者はハロフェニックスガンダムなど。

ただし本シリーズの続編が発売されるにつれてゲームオリジナルのうち前者に当たる機体が追加されることは少なくなっていった。トムクリエイト版では『NEO』と『SEED』では初登場のオリジナル機体はハロのバリエーションのみ、『PORTABLE』では既存の戦艦の同系機のみ、『SPIRITS』では前者に当たる機体もいくつか追加されたが、『WARS』では「0ガンダム」を除くと後者も含めて新しいオリジナル機体が登場しなかった。しかし、『WORLD』以降は原作シナリオをなぞるモードとは別に作品オリジナルのシナリオを展開するようになり、そちらではいくつかの後者にあたるオリジナル機体が登場した。同様にオリジナルの登場人物も登場している。

一方のヴァンガード版は、その架空戦記的ストーリーと相まって、本来のガンダムシリーズでは有り得ない大胆な設定の機体も登場していたが、『CROSS DRIVE』では既存の機体が原作になかった能力や装備を持った例や戦艦を除いて、ゲームオリジナルの機体が一切登場しなかった。

Gジェネオリジナル設定の例

モビルスーツ・モビルアーマー

テンプレート:Main

ネメシスR.A.
『3D』に登場。
リボンズ・アルマークが、自身の搭乗機であるリボーンズガンダムに大量のELSを取り込んで変貌したもので、ELSを自身の脳量子波で操る能力を持つ。外観はリボーンズガンダムの面影は全く無く、銀色の円錐状の物体に2つの球状のエネルギー体が周囲に浮いている異形な兵器となっている。武装はELSが変化したオールレンジ兵装「ネメシスファング」と「ネメシスファンネル」。
リボンズも自身の肉体を捨て、思念体であるR.A.ニューロに変貌した。

戦艦

原作に登場した戦艦の同系機という扱いのため、見た目は単なる色違いで、細かな設定も特にされていない。 テンプレート:Main

アルトリウス
『SDガンダム GGENERATION CROSS DRIVE』に登場した輸送艦。
ライオット・スタンレーが艦長を務めるエゥーゴの輸送艦。外見はホワイトアークに酷似している。

キャラクター


関連商品

プラモデル
ゲームとプラモデルとのメディアミックス企画として、1999年から2002年にかけて展開されたシリーズ。「SDガンダム BB戦士」シリーズのキットにオプションパーツを追加した仕様変更品が主だが、途中からは新規に金型を起こして制作されたキットも発売されるようになった。NO.63まで発売されている。
TCG
1999年からスターター1、ブースター1、ブースター2、スターター2、ブースター3が発売された。
景品フィギュア
ゲームセンターのプライズ用として、2009年から登場した。第1弾から第4弾まで、現在のところ16種類が作られている。

備考

  • PlayStation作品ではディスクをオーディオプレーヤーで再生すると、原作キャラクターによるストーリー仕立ての警告メッセージが流れる。

脚注

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  1. 一部メディアでは前者を”据え置き版”、後者を”携帯版”とすることがある。これは”トムクリエイト系列”が『PORTABLE』を除けば『WARS』まで据え置き機のみで出しており、”ヴァンガード系列”が全て携帯機であったことに由来する。2008年以降のシリーズでは『WORLD』が据え置き機と携帯機のマルチプラットフォームであったこと、『3D』『OVER WORLD』が携帯機のみであること、ヴァンガード系列が2007年を最後に制作されていないことなどからこの呼称が使われることは少ない。
  2. 『F』では撃墜されても問題無い。
  3. 3.00 3.01 3.02 3.03 3.04 3.05 3.06 3.07 3.08 3.09 3.10 3.11 M-MSV』の機体も登場するが、当該作品の機体として分類されており、登場作品一覧には記載されていない。
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』の機体も登場するが、当該作品の機体として分類されており、登場作品一覧には記載されていない。
  5. 登場する機体とキャラクターは∀ガンダムロラン・セアックのみ。
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 ガンダムSEED MSV』の機体も登場するが、当該作品の機体として分類されており、登場作品一覧には記載されていない。
  7. ブライトは『ΖΖ』『逆襲のシャア』『閃光のハサウェイ』のシナリオでの音声はなく、『閃光のハサウェイ』のプロフィールではCV無しという扱いになっている。
  8. 新要素"ウォーズブレイク"で時代を超えた戦いが実現!!『SDガンダム ジージェネレーション ウォーズ』
  9. セカンドシーズンから登場する機体はダブルオー・エクシアの改修機と0ガンダムのみ。
  10. 登場する機体とキャラクターはepisode 2まで。
  11. 登場する機体とキャラクターはダブルオークアンタと刹那・F・セイエイのみ。
  12. 登場する機体とキャラクターはepisode 3まで。
  13. 登場する機体とキャラクターはフリット編(第1部)の第10話まで。
  14. これは、オーバーインパクトやマスタースキルの「自由捕獲(戦艦の捕獲範囲外でも全ての投降ユニットを捕獲する)」が起因する。
  15. 登場する機体とキャラクターはepisode 5まで。
  16. フリット編(第1部)のストーリーは一部を除き最後まで収録されているが、アセム編(第2部)からはガンダムAGE-2ノーマルとアセム・アスノのみが登場している。
  17. 海外では以前から参入済み。
  18. ただし、序盤は『ガンダムSEED』のヘリオポリス襲撃シーンから始まる。
  19. OPデモにて。
  20. アポリーは宇宙世紀ルート、キラは平成ガンダムルートでそれぞれイベントが用意され、イベントの起こらないルートでも相性が高く設定されている。
  21. 小説版『機動戦士ガンダム』に同名のリック・ドムのパイロットがいる。

関連項目

外部リンク

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