ガンダムX

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GX-9900ガンダムX(ガンダムエックス、Gundam X)、通称GX(ジーエックス)は、テレビアニメ機動新世紀ガンダムX』に登場する架空の兵器

強力な戦略兵器を有する地球連邦軍のNT(ニュータイプ)専用ガンダムタイプMS(モビルスーツ)。作中では主人公ガロード・ランジャミル・ニートが搭乗し、大量破壊兵器の業を背負った存在として描かれる。メカニックデザイン大河原邦男

本項では、改修機ガンダムXディバイダー、漫画『機動新世紀ガンダムX〜UNDER THE MOONLIGHT〜』に登場する同型機についても併せて記述する。

機体解説

テンプレート:機動兵器

第7次宇宙戦争において、旧地球連邦軍の切り札として開発されたガンダムの1機。一撃でスペースコロニーを撃滅可能な「サテライトキャノン」(後述)を装備した、戦中最強のMSである。その脅威故に機体のセキュリティ管理も徹底しており、起動するには「Gコン(Gコントロール・ユニットまたはGコントローラー)」と呼ばれるコクピット右側の操縦桿とサテライトシステム・キャノンの管制システムを兼ねた専用のキーデバイスを必要とする[1]

MS単体としての基本性能も高く、堅牢なルナチタニウム合金製装甲と、陸・海・空・宇宙を問わない高い汎用性を持つ。一説には、サテライトキャノン以外にも複数のオプション装備が存在したとされる[2]。 また、月面の太陽光発電施設からのスーパーマイクロウェーブの受信可能な環境であればエネルギーは実質無限であり常時高出力の武装を使用し続ける事ができる。

宇宙革命軍の切り札である地球への「コロニー落とし作戦」を阻止するために実戦投入されたが、サテライトキャノンの威力を恐れた革命軍は作戦を強行し、結果的に地球生命の大半を死滅させた元凶となる。

GXは計3機が製造されたが、その内ジャミル・ニートが搭乗していた2号機(NT-002)は大戦末期の戦いで大破・放棄され、3号機(NT-003)も何らかの理由で破壊されたとされる。唯一、1号機(NT-001)のみは戦後も無傷のまま残存し、旧連邦のとある廃棄工場内に放置されていた。そして戦後15年が経過したA.W.(アフターウォー)0015年、NTの少女ティファ・アディールを守るべく追っ手から逃れて来た少年ガロード・ランによって発見され、彼の搭乗機となる。なお、2号機は後に新連邦軍によって回収され、後継機ガンダムDX(ダブルエックス)の開発母体として利用された。

さらに9年の月日が経過したA.W.0024年、ローレライの海で黒く塗装されたGXがサルベージされるが、破壊されたと言われていた3号機か、あるいは公式には存在しない4機目以降の機体であるかは設定及び作中で明確にされていない為未確定である。

また、ゲーム『SDガンダム GGENERATION CROSS DRIVE』ではGXの開発過程に補完があり、ジャミルによると、GXが開発された理由はコロニー落としへの対抗と敵コロニーの殲滅が目的だったが、当時の技術の限界のためにGXのサテライトキャノンは、開発陣にとってはその目的に対して十分な威力を持っていたとは言い難いものだった。GXに対し求めていたのは単に強力なビームキャノンを装備した機体ではなく、コロニーレーザーの様な戦略級の破壊兵器を搭載し、なおかつそれ自体が高い戦闘力と機動性を備えている、いわば「存在自体が戦争の行方を左右する様な兵器」という事が語られており、その開発コンセプトは、アイムザット・カートラルの指揮の下、後継機ガンダムDXへと引き継がれる。ただし、これはゲーム独自の設定である。

武装

サテライトキャノン
バックパックに搭載されたコロニー撃滅用に開発された超高出力ビーム砲。元々は大型の衛星砲台として開発されたものをMSが運用出来るように小型・携行武装化したもの。月面の太陽光発電基地から発生させたスーパーマイクロウェーブを背部のリフレクターに収束させ、充填したエネルギーをダイレクトにビームに変換し発射可能で、その威力はコロニーを一撃で破壊し、一瞬で広範囲を殲滅する。本体のエネルギー貯蓄機能によりフルチャージ後に2、3射撃が可能とする説もある[3]。また、Gビットに搭載されたものと連携運用する事でコロニーの同時複数撃破も可能となり、面制圧・掃討・拠点防衛や要撃など多様な戦術に対応した運用が可能。サテライトキャノンの威力はGX単体でも絶大であり、大戦中はGX1機とビットMS12機の計13門のサテライトキャノンによる一斉砲撃により、多数のコロニーを破壊した。
大型ビームソード
サテライトキャノン基部に装備されたビームサーベル。サテライトシステム(厳密には腕部のエネルギーコンダクターに貯蓄されているエネルギーとの併用)からエネルギー供給により、他の機体よりも高出力な両刃剣状の刀身を形成する。抜刀時にX字のごとくエネルギーが放出してから緑色のビーム刃が形成される。
シールドバスターライフル
通常のライフルの3倍の強度を持つ装甲カバーを備えた、複合武器である専用ビームライフル。銃口とスコープを引き込みグリップを折り畳み[4]カバーを展開することで防御用のシールド形態となる。不使用時やエネルギー充填時は、前述のシールド形態への変形プロセスから装甲の展開のみ除いた収納形態になってバックパック右下部のハードポイントに接続される。その性質上、射撃と防御が同時に行えないなどの欠点もある。
ブレストバルカン
胸部インテーク下に4門内蔵された機関砲。敵への威嚇射撃などに使用される。
ショルダーバルカン
陸戦用MSのバルカン砲を改造したオプション火器。バックパック左上部のハードポイント(左肩部)に装備される。実戦投入早々にガンダムヴァサーゴに破壊される。

サテライトシステム

サテライトシステムとは、月面の太陽光発電施設から送信されるスーパーマイクロウェーブ[5]、背中にX状に展開された4枚のリフレクターで受信し変換する事で、機体や火器の稼働エネルギーとするシステム(現実に存在するレクテナの概念の延長にある物)である。そしてこのスーパーマイクロウェーブのエネルギーを、直接ビームに変換して砲撃する武装がサテライトキャノンである。

リフレクターには身体各所に設置された青いエネルギーコンダクターと呼ばれるパーツとの併用で賄われるエネルギー貯蓄機能があり、銀色の受信部からエネルギーを放出することで推進力としても利用出来る。その際は受信部を後ろに展開した飛行形態「ホバーリングモード」に変形し、発光部やサテライトキャノン砲身の角度を変えることで速度や姿勢の制御を行い、高速・長距離ジャンプを行うことが出来る。 またバックパックを介して各武装にエネルギーを供給する機能もあり、フルチャージ後に補給を絶たれても通常の戦闘であれば一週間程度の無補給継戦能力を持つ[6]が、パイロットの方が先に限界を迎えるため、実践においてそのような運用がなされた記録はない。


システムの初回起動には、フラッシュシステムを介し月面送信施設に機体コードを認証させる必要があるため、NT能力が不可欠となるが、一度登録すれば一般パイロットでも扱うことができる。ガロードが初めてサテライトキャノンを使用した時は、1号機(NT-001)が未登録だったためティファの助力により問題を解決した。

大戦中は多数の中継衛星を経由することにより場所、時間を問わずマイクロウェーブを受信できた[7]が、これらが全て失われた戦後では、月面送信施設から一直線に胸部のクリアーグリーンのパーツで受ける照準用ガイドレーザー回線[8]の射線が通っている、つまり機体側から月が目視できる範囲内でないと受信は不可能である。また、システムの起動からマイクロウェーブが機体に到達するまでに多少の時間差があるため、受信中は身動きがとれない無防備状態になるという欠点もある。だが、それを逆手にとり湖にわざとマイクロウェーブを当て水蒸気爆発を起こすという使い方もなされた。

『UNDER THE MOONLIGHT』では、中破した中継衛星を改修した発電送信衛星「BATEN」から、場所、時間を問わずマイクロウェーブを受信することができる。サルベージされたGXでは、最初月面施設へのアクセスを行っていたが、送信施設が消滅しているため、似た役割を持つ「BATEN」からの再アクセスのプロセスが行われた。ただし、衛星の規模の小ささから、月面送信施設の30%程の出力しか送信されなかった描写がある。

また、技術交換によって製造されたディクセン・ホーネット(X装備)の場合は、「BATEN」のアクセスデータが既にあり、銃身に取り付けられた専用リフレクターにマイクロウェーブを受信していた。同様の技術がシルバーホライゾンにもあり、こちらはビッグサテライトキャノンとして、クラウド9コロニーを破壊する計画で、表面上は「BATEN」と連動して、地球で起こる慢性的なエネルギー不足解消の手段として用いられるはずだった。これは、元々戦前のMW送信施設自体、民間の電力供給用に建造された事にも由来する。

普段は巨大な砲身を斜めに背負っている。デザイナーの大河原邦男によれば、佐々木小次郎がモチーフになっている(ビームソードの取り付け位置がサテライトキャノン後部なのは、砲身を刀の鞘に見立てているからである)。

ちなみに、月が出ていないと撃てない為、一部のゲームでは「夜しか撃てない」という制約があるが、実際には月さえ出ていれば昼間でも撃てる模様。28話のサブタイトル「撃つしかないのか!」がまさにその状況である。

フラッシュシステム

フラッシュシステムはガンダムシリーズ宇宙世紀作品群に登場したサイコミュと似た位置付けのものであり、ニュータイプにしか起動させられないシステム。月面の旧連邦マイクロウェーブ送信施設へのサテライトキャノン搭載機の初期起動登録を行うだけでなく、MS型ビットともいえる12機の無人機「ビットMS」を操るシステムであり、ガンダムXにはサテライトシステム搭載型の「GXビット」が配備された。同様の機構はガンダムレオパルド(GTビット)やガンダムエアマスター(GWビット)、ラスヴェートなどにも搭載されている。旧連邦はフラッシュシステムを無人MSの操作に用いたが、旧宇宙革命軍は宇宙世紀と同コンセプトの小型ビットを操るのに用いておりベルティゴなどに搭載された。

MS大全集によればガンダムヴァサーゴガンダムアシュタロンにもフラッシュシステムは搭載されている。しかし、これらの2機は戦後に作られた機体であり、ニュータイプではないフロスト兄弟以外のパイロットが存在しないため、実際に使用されたことはない。

ガンダムXディバイダー

テンプレート:機動兵器 フォートセバーンにおけるベルティゴとの戦闘でサテライトシステム・シールドバスターライフルを破壊され、更に本体各所も被弾・損傷したGX(NT-001)を、キッド・サルサミルらフリーデンのメカニックチームが様々なジャンクパーツを用いて修理・改修した機体。

携行武装としてディバイダーとビームマシンガンを装備し、バックパックはビームソードのホルダーを兼ねる追加スラスター2基と稼働時間延長(喪失したリフレクターのエネルギー貯蓄機能の代替目的)用のエネルギーポッド2基をX状に配置している。このエネルギーポッドは1基につき12時間の作戦行動が可能とされる。総合火力はサテライトシステム装備型よりも大きく劣るものの、機動性強化や対MS戦に適切な火器の装備により運用の利便性は大幅に向上している。劇中には無い描写だが、一部の模型・ゲーム作品ではリアスカートのマウントラッチにビームマシンガンやバズーカを装着可能としている。

フラッシュシステムはそのまま残されており、ローレライの海においてジャミルは、Lシステムに組み込まれたかつての上官ルチル・リリアントの助けを借りてGビットを起動している。

ガロードがDXに乗り換えて以降は、起動用のGコンもそのままDXに引き継がれたため、Gコンを使用しなくても起動出来るようコクピットを通常の連邦MS規格に変更し、ジャミルの専用搭乗機となる。

武装
ディバイダー
サテライトキャノンに変わる主力武装。試作型の展開式シールドの基本フレーム、旧革命軍の戦闘車輌に搭載されていた対MS用19連装ビーム砲(通称「ハモニカ砲」)、MA(モビルアーマー)用の大型スラスターなどのジャンクパーツを組み合わせて製作された。手持ちのみの盾としての用途のほか、前にかざした状態で両端のスラスターを展開し(このスラスターは回転する事で噴射角を可変可能)推進補助システムとしても機能する。また、バックパックに接続することで高機動・長時間巡航用のホバーリングモードとなる。ハモニカ砲使用時は、表面の装甲が縦に2分割され砲口を展開する。普段はバックパックとの接続部を兼ねた中心の大型ビーム砲口を除いた砲口からビームを発射するが、中心部砲口も含めた全ビーム砲口でビームを収束させて形成するビームブレードや拡散放射など発射モードにバリエーションがあり、用途に合わせて撃ち分けが可能。手持ち武装としてなら他の機体でも使用が可能で、ラスヴェートとの戦いにて、メインスラスターを損傷し墜落寸前のDXが、本武装を受け取り窮地を脱するシーンがある[9]。本来のディバイダーとは製図具の名前であり、「分ける」「仕切り」といった意味がある。
大型ビームソード
コンデンサーや増幅器を回収・修復・複製することで改修前と同等の出力を維持した上で、予備としてもう1基が装備されている。通常はバックパック追加バーニアユニット内のソードラックに装着されている。
ビームマシンガン
旧連邦の戦艦に搭載されていた2連装メガ粒子砲を上下二連銃身の手持ち式ライフルとして再設計した物。上下銃身のビームを同時に合成発射する出力重視の単射モードと、文字通りマシンガンとして使用可能な連射モード(上下交互・上下同時の両方の描写が存在)の2つが存在する。MS用手持ち火器としては非常に優秀な性能を持つ。
ブレストバルカン
改修前と同一の装備。
X-グレネーダー
戦艦用のミサイル弾頭を投擲目的で柄付き手榴弾型に改造した装備。専用ラックを介し計2本を左腰部に装着する。劇中未使用(1/100キットのボーナスアイテム)[10]
ハイパーバズーカ
旧連邦のドートレスシリーズの火器を魚雷装填型に改造した水中戦用火器。魚雷は砲身内に5発、マガジンに4発の合計9発分装填。オルクのマーカス・ガイとの戦闘時に使用された。アニメ本編ではあくまで水中(専用)火器であるが、各種ゲーム作品ではアニメ本編での「水中用に改造した」発言から改造前の状態が存在したと解釈し、通常型のバズーカとして採用している。ゲームでの改変設定が浸透して以降に制作されたHGAWでは、(魚雷型を含めた)各種弾頭を使用する火器という後付設定がなされている。

ガンダムX(A.W.0024仕様)

テンプレート:機動兵器

漫画『機動新世紀ガンダムX〜UNDER THE MOONLIGHT〜』に登場。テレビ本編の機体と細部が異なるが特に区別はされていない。こちらの機体はローレライの海(トリエステ級水陸両用艦)にてサルベージされ、また、コクピット内部ではNシステムを装備した状態で、冷凍睡眠をしていたカイが搭乗していた。機体解説に記して有る通り設定や作中描写で番号は記されていない為この機体の素性は不明である。

発見された時点でサテライトシステムの認証登録を済ませた状態だったため、サテライトキャノンの使用にも支障はない。しかし、第7次、8次の宇宙戦争によって送信施設が既に破壊されていたため、実際の受信は「BATEN」への再アクセスによる登録を行わなければならなかった。

NT研究所の廃墟では、ベルフェゴールに搭乗してミラージュのメンバーに攻撃を行うカイを止める為にリックが搭乗し出撃。この戦闘中に右前腕をクローに握り潰されてしまう。

その後、旅の途中で出会ったマナが一時盗み出し、彼女は廃墟にあった設備とでっち上げのパーツにて右腕を再生。「バスターシースライフル」と「ホルスターシールド」の新装備が追加され、通常戦ではデッドウェイトになるサテライトキャノン(砲身部のみ)を外している。結果、機体の軽量化と共に機動性も多少向上している。また、彼女の趣味により、黒を基調としていたカラーを白に一新した。

その後もリックの愛機となり、多くの経験を積む事になる。ある時はグレーデンに洗脳されたリンと戦うが、必死の説得で彼女の命を救う。その後Nシステムに操られたカイと再度激突し、Nシステムの呪縛から解放し直後、でっち上げ修理の右腕が故障したが仲間達のバックアップを受け、セプテム(宇宙の眼仕様)3機を撃墜した後、ヒマラヤ級陸上戦艦の荷電粒子砲破壊に成功した。

リックがローザ・ローザに身を置いて後、ベルク・アレル率いるブラック・ホーネット隊と何度か衝突する。しかし、性能の格差に勝てず、ベルク機のディクセンと格闘戦の末に鹵獲されてしまう。

当機オリジナル武装
大型ビームソード
サテライトキャノンの後部及びシースライフルの銃尻にマウント(格納)されているが、それぞれのデザイン自体は若干異なる。サテライトキャノンが外された際は、シースライフルに収納されている方のみを使用している。後述の改良型ではシースライフルとサテライトキャノンに付いている2基を運用し、複数のビット機を一気に切り伏せた。
バスターシースライフル
基となるシールドバスターライフルから、銃としての機能を分離・特化させて大型化したビームライフル。銃尻にビームソードを格納することができる。また、機能を特化させたことで、若干弾速の強化もされている模様。なおシース(sheath)とはシースナイフに用いられるの事である。
ホルスターシールド
基となるシールドバスターライフルから、盾としての機能を分離・特化させたシールド。左腕に半固定の形でマウントされる。また、シールド内にシースライフルを格納することも可能ではあるが、若干左右のバランスが崩れる。しかし、リックは何の苦も無く制御出来ていた様である。

ガンダムX改良型(A.W.0024仕様)

漫画『機動新世紀ガンダムX〜UNDER THE MOONLIGHT〜』に登場。ブラック・ホーネット隊に鹵獲改修されたガンダムX。サテライトシステム・フラッシュシステムのデータを収集すると同時に、ディクセン・ホーネット用のパーツを組み込まれた。これは戦前と同型のパーツが存在しない事と、老朽化した部品の交換が必要だったためである。機体外見は変わらないものの組み換えが成された結果、ソフト面のスペックが上がり、操作性が向上している。

その後、ローザII世救出の為にブラック・ホーネット基地に侵入したリック・アレルが機体を奪還。ディクセンの装備で、エディン機のディクセンを追う。しかし、フィールド・ジェネレーターを貫くことが出来ず、カイ達と共に脱出する。

ベルクの遺言を受け、ビストン・マニーフィコに接触したが、行き着いたジョージタウンでバリエント2機と交戦。バルカンと格闘で切り抜けた事でビストンに認められ、合流したマナによって武装の改良が施された。最終調整にはミラージュのメンバーの他、リックも参加している。

こちらではシルバーホライズンでの決戦時にサテライトキャノン砲身が取り付けられたが、最後まで使われることは無かった。

当機オリジナル武装
バスターシースライフル改
ブラック・ホーネット隊との戦闘で破損したシースライフルに改良を施したモノ。銃身が単装から二連装型になり、弾速・熱量共に異なる2つのビームを同時に発射することにより、ディクセンの新鋭装甲を貫く程の火力が備わった。
ゲネイオンシールド
ホルスターシールドを改良した盾。こちらもシールド内にライフルを格納することが可能。
ギリシャ語で「顎」の意味を示すように、新たに4本のX字に開くクローアームが取り付けられた。劇中では、レムレス塗装の弱点を突き、アームを展開してディクセン・モードエックスの動きを捕らえた。そして、ローザII世の洗脳を解き、エディンからの奪還に成功。直後、ディクセンのビット機を捕まえ、振り回した上で他のビット機にぶつける他、アームを直接機体に突き刺してコードを引き抜く等の活躍を見せた。

GXビット

テンプレート:機動兵器

GXのフラッシュシステムを介して遠隔操作される無人MS。頭部センサーがバイザー状となり、各部の形状も親機のGXより簡略化されている。各武装はGXとほぼ同等品だが、ブレストバルカンは胸部中央に2門のみを装備する。型式番号は資料ごとに表記が異なっている。

劇中ではルチルの補助を受けたジャミルがNT能力で起動するが、ライフルの精密射撃のみに留まっている。しかし回想シーンでは、高機動戦を行っている表現がある。漫画版では、サテライトキャノン以外の全装備を使用した高機動戦を行っている。

外部リンク

脚注

テンプレート:Reflist


関連項目

テンプレート:アフターウォー
  1. なお、ガンダムシリーズ前2作と違って、バンダイから主役メカのDX玩具が発売されなかった今作では、実物大のGコントローラーが玩具化されている。機能は、サテライトキャノンの発射音などを発するサウンド機能と、ニュータイプ指数(表示グラフィックの点滅方向に十字キーを合わせトリガーを引く、つまりは反射神経)を測るゲーム機能の2種。また、ユタカからはガンダムXのフックトイ(プラスチック製で、展開状態のリフレクターとサテライトキャノンが付属、位置を差し替えて発射体勢に出来る)や、ソフトビニール製のハッカパイプ、人形すくい(以上2つはSDタイプ)が発売された。
  2. 本編のプレストーリー『機動新世紀ガンダムX外伝 ニュータイプ戦士ジャミル・ニート』では、サテライトキャノンの替わりに高機動スラスターパックを装備するなど仕様が異なる機体が登場した。
  3. MG ガンダムX解説書
  4. 1/144キット及びHGAWではグリップ部分の可動ギミックは省略されている
  5. 作中では略したマイクロウェーブで表記・呼称している
  6. MG ガンダムX解説書
  7. 回想シーンでは送信施設からレーザー回線が出ておらずこれが中継衛星の存在を暗に示している
  8. 送信器中心部のガイドレーザーが発信され回線が繋がったのが確認されて後、送信器外縁部の円周状アンテナからSMWが発信される。なお一部ゲーム作品ではガイドレーザーの発信とSMWの発信がほぼ同時に行われておりガイドレーザー回線とSMW本体を混同する一因となっている。
  9. ガンダムウォーのカードではこのシーンをモチーフとした”DXディバイダー”と言うカードが存在するが、劇中では使用していないハモニカ砲での攻撃がオリジナルで創作・追加されている。
  10. ただしエスタルド戦でパイロンが同デザインのものをMSの使用する手榴弾として使用している。またゲーム"Another Century's Episode 3 THE FINAL"においては、改修前のGXが装備し弾数も5発に増えている他、漫画作品"機動戦士ガンダムALIVE"では作中設定にあわせた若干の改変がされた(使用法もどちらかというと手榴弾型のパンツァーファウストといった趣である)仕様のものが使われている。