名鉄バスセンター
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名鉄バスセンター(めいてつバスセンター)とは、愛知県名古屋市中村区名駅一丁目にあるバスターミナルである。名鉄名古屋駅の上階に位置している。
目次
概要
- 現在、地下1階から地上6階までは名鉄百貨店(旧メルサ)が入居、7階から10階は名鉄本社及び名鉄バスを含むグループ会社の事務所、11階から18階は名鉄グランドホテルが入居している。バスターミナルは名鉄バスが管理しており、乗合バス(一般路線・高速乗合)や貸切バスが乗り入れている。名鉄グループバス各社や共同運行会社、近鉄グループの三重交通なども名古屋駅のバスターミナルとして使用している。
- 名鉄は2011年になって、名鉄バスターミナルビルなどに関して再開発を行う構想があることを明らかにしている[1]。
フロア構成
18階 | 名鉄グランドホテル | |
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17階 | ||
16階 | ||
15階 | ||
14階 | ||
13階 | ||
12階 | ||
11階 | ||
10階 | 事務所 | |
9階 | ||
8階 | ||
7階 | ||
6階 | 名鉄百貨店 | 名鉄スカイパーキング(駐車場) |
5階 | ||
4階 | 30px名鉄バスセンター | |
3階 | ||
2階 | 名鉄百貨店 | |
1階 | 名鉄百貨店 | ロビー |
B1階 | 15px名鉄名古屋駅 |
バスターミナル構造
- 3階は一般路線と高速乗合バスが発着。4階は比較的近距離の(都市間)高速乗合バスと臨時運行バスが発着。のりばとおりばは3階に8ヶ所ずつ(1~16番)、4階に4ヶ所ずつ(21~28番)ある。
- 3階窓口(カウンター)ではクレジットカード支払いが2011年10月から可能になった。2012年12月の改装時に高速乗合バス乗車券の自動券売機を設置。
- 3階待合室内には名鉄薬品が運営する売店ファミリーマート・エスタシオ名鉄バスセンター店が2012年12月に開店、4階にはドトールコーヒーショップや待合室がある。
- 名鉄バスセンターの場所は「名鉄百貨店本店メンズ館・名鉄グランドホテルの(建物の)3階4階です」と案内している。
- 3階窓口の隣はヤマダ電機LABI(旧、名鉄百貨店ヤング館)の3階売り場。
乗合バス
一般路線
名鉄バス
- 3階4番
- 3階3番
三重交通
高速乗合バス
【 】内は運行会社。
現行路線
近距離昼行路線
- 4階23番
- 3階1番(【三重交通】)
中・長距離昼行路線
- 3階1番
- 3階2番
- 3階5番
- 3階6番
- 3階7番
- 3階8番
夜行路線
- 3階5番
- 3階6番
- 名古屋新潟線:新潟駅・万代シテイバスセンター行【名鉄バス・新潟交通】※昼行便あり
- オレンジライナーえひめ:八幡浜駅・松山市駅行き 【名鉄バス・伊予鉄道】
- 3階7番
- 3階8番
- 名古屋上高地線:上高地バスターミナル行【名鉄バス】※上り昼行
- リゾートエクスプレス(季節運行): 富士急ハイランド・河口湖駅・富士山駅行【名鉄バス・富士急山梨バス】※上り昼行
過去に運行されていた主な長距離路線
1985年以前に廃止
1986年以降に廃止
- 大宮・所沢 - 名古屋線:所沢駅・大宮駅経由 西武バス大宮営業所行(名古屋観光日急・西武バス)
- 錦江湾号:鹿児島行(名古屋鉄道・鹿児島交通・南国交通・林田産業交通)
- げんかい号:北九州・久留米・大牟田・荒尾行(名古屋鉄道・西日本鉄道)
- ファンタジア号:三次・広島バスセンター行(名古屋鉄道・広島電鉄)
- 中央道高速バス:岡谷・上諏訪・茅野行(名古屋鉄道・諏訪バス)
- 名金急行線「五箇山号」:金沢駅行(一般道経由、名古屋鉄道)
- 高速名古屋・小牧線:栄経由小牧駅行
- 名古屋なんば・USJ線:なんばOCAT経由ユニバーサル・スタジオ・ジャパン行
- コーラルエクスプレス号:佐世保駅前・ハウステンボス行【西肥自動車】(2011年10月31日運行終了)
臨時路線
博覧会などに合わせて運行された。
- シルクロマン号:奈良シルクロード博会場 行(名古屋鉄道・JR東海バス・三重交通・奈良交通)
- 花ずきんちゃん号:大阪花博会場 行
- 花博ライナー:浜名湖花博会場 行(名古屋鉄道・名鉄東部観光バス)
- 愛・地球博直行シャトルバス(エキスポライナー):長久手会場東ゲート 行(名鉄バス・名古屋観光日急・名古屋遊覧バス。詳細はこちらも参照)
その他の路線
- 3階15番から名古屋競輪場行き無料送迎バス
- 4階21・22・23番から名鉄観光バスの日帰りツアーハイキング専用バス
- 4階22番から太平洋フェリー連絡バス(名古屋港発仙台港・苫小牧港行フェリー利用者用)
開業当初の状況
(1967年6月1日開業時点)
- 乗入会社:12社(名鉄、日本急行バス、日本高速バス、三重交通、三重急行、名古屋近鉄バス、東濃鉄道、岐阜乗合自動車、知多乗合、豊橋鉄道、信南交通、濃飛乗合自動車)
- 便数:766往復/日(名鉄660往復/日ほか)
その他
- 1967年(昭和42年)に完成した名鉄バスターミナルビルの一部をバスターミナルとして供用している。ビルは名駅地区初の超高層ビルで、竣工当時は東洋最大の規模を誇った。当初は近鉄と共同で現在の近鉄名古屋駅ビルのエリアも含めた一体開発を計画していたが、近鉄が独自に名古屋駅ビルを建設したため、名鉄単独の事業となった。
- 名古屋市営地下鉄路線の延長や名鉄豊田線の開業により、郊外から直通するバス路線が減少したため、常滑競艇場行きなど公営競技関係の無料バスを除く大型バス発着を3階に集約し、4階の大部分を一般の駐車場に転用していたことがあった。現在は長距離・近距離の高速バス路線の充実などにより、本来の形に戻っている。
- 全高(車両の高さ)の問題で、二代目セレガ・ガーラのスーパーハイデッカー車両(全高は、3750mm)や二階建ての三菱ふそうエアロキング(ダブルデッカー車両 全高、3780mm)は名鉄バスセンターに入ることは出来ない。名鉄バスでもこれらの車種は所有していない。なお、名鉄バスが運行する夜行便、西日本鉄道などが運行するどんたく号などの三菱ふそうエアロクイーン現行型スーパーハイデッカーは、エアコン用エンジンをサブエンジン式とすることで高さを全高3520mm抑えているため、入線可能である。
改装工事
- バスターミナル内の石綿除去のため2005年12月19日から3階のりばを閉鎖し名神ハイウェイバスの乗り場を1階の近鉄名古屋駅ビルとの間の路上に移動、その他のバス乗り場を4階に集約した。2006年9月2日に除去終了した3階を使用再開して4階を閉鎖、2007年1月15日に全て完了した。
- 除去工事とあわせてエレベーター増設、スロープの設置、音声・LED文字案内放送設備、のりばホームドア設置等を行った(バリアフリー対応)。
- 2012年10月21日から3階窓口の高速バスきっぷ売り場と一般路線バスきっぷ売り場を統合する工事を行い、11月18日にリニューアルオープンした。工事期間中に仮営業していたきっぷ売り場跡地では引き続き待合室のリニューアル工事が行われ、こちらも12月5日にリニューアルオープンした。
- またそれと同時に待合室の改装も行われ、コンビニエンスストアのファミリーマートが店舗を構えている。
設計・施工
バスターミナル周辺
同ターミナルビルには専門店街の名鉄百貨店メンズ館・名鉄グランドホテル・名古屋鉄道本社・名鉄バス本社も入居している。
- 名鉄百貨店
- 近鉄百貨店名古屋店(近鉄パッセ)
- 近鉄名古屋駅
- 名鉄名古屋駅
- 名古屋駅
- JRセントラルタワーズ
- 笹島交差点
- ミッドランドスクエア
- 愛知社会保険事務局
- 名古屋三井ビル北館
- タイトーイン名駅
- 名鉄レジャック
関連項目
- 名古屋バスターミナル(JRバスや市バスの名古屋駅のバスターミナル)
- オアシス21(栄バスターミナル)
- 岐阜バスセンター