不知火号

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テンプレート:Vertical images list 不知火号(しらぬいごう)は、愛知県名古屋市熊本県熊本市を結ぶ夜行高速バスである。熊本市に発着する高速バス路線の中で、熊本から最も遠方へ行く。高速バスの中でも東京 - 福岡間「はかた号」(西日本鉄道)などに並んでロングランの路線である。

愛称名は、有明海八代海で見られる怪現象(実際には蜃気楼の一種)として知られる「不知火」に由来する。

全便座席指定制のため、乗車には予約が必要。

運行会社

両社が隔日で交互に担当する。

運行経路・停車箇所

太字は停車箇所。熊本県内の停留所相互間の利用はできない。

名鉄バスセンター - 白川出入口 - (名古屋高速2号東山線5号万場線東名阪自動車道新名神高速道路名神高速道路中国自動車道山陽自動車道広島岩国道路・山陽自動車道・中国自動車道・関門橋九州自動車道) - 植木インター - 武蔵ヶ丘 - 熊本IC - 松の本 - 熊本県庁前 - 熊本交通センター - 熊本駅前 - 西部車庫
  • 熊本発名古屋行は、熊本駅前は3番のりばから、熊本交通センターはAホーム5番のりばから発車する。
休憩箇所

歴史

使用車両ならびに車内設備

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運行開始当初の不知火号(名鉄)
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運行開始当初の不知火号(九州産交)

車両

車内設備

  • 3列独立シート(但し、多客期などの続行便は4列シート車が使用される場合もある)
  • ビデオ(DVD映画)・ラジオ
  • トイレ
  • おしぼり・飲み物[2]
  • 毛布・スリッパ
  • 座席コンセント
  • 仕切りカーテン
  • 花王ホットアイマスク・ネックピロー(先着10名限定) ※九州産交便のみ[3]
  • 除菌装置(九州産交)[4]プラズマクラスターエアコン(名鉄)
  • Wi-Fi無線LAN

備考

  • 元々は両社とも夜行仕様のスーパーハイデッカー車で統一されていたが、九州産交が保有する2007年以降導入の新型セレガにおいては直結クーラー仕様により従来の車両よりも車高が高くなっている関係上、スーパーハイデッカーでは名鉄バスセンターの建物内には乗り入れられないため、ハイデッカー車両が用いられている。
  • 運行開始当初は名鉄(当時)・産交ともに専用車で運用され、両社とも車体側面に「不知火」と筆書きしたような書体で愛称が入っていた(塗装は共に両社別)。現在は、両社共に他路線との効率運用を目的とされ専用車という位置付けがなされておらず、車体への愛称表記もない。だが、2012年10月1日より、両県にゆかりのある歴史上の人物である加藤清正をモチーフに「清正くん」をデザインしたラッピングバスが両社ともに運行開始した[5]
  • 予約制のため、予約する必要がある。インターネットによる予約において、以前は名鉄バス(かつての名古屋観光日急→名鉄観光バス)扱い席は発車オ〜ライネット、九州産交バス扱い席は楽バス(現:@バスで)に収容されていたが、全席が発車オ〜ライネットでの扱いに統一された。ちなみに、名鉄バスの多くの路線で取扱っているハイウェイバスドットコムは当路線では扱っていない。

脚注

テンプレート:Reflist テンプレート:脚注ヘルプ

外部リンク

テンプレート:KyushuSankoBus
  1. 【高速バス】名古屋・熊本線 運賃改定(12/21より)(名鉄バス)
  2. 九州産交便は車内中央のサービスコーナーに冷水・お湯があり、インスタントコーヒーとティーパックのお茶が用意され、セルフサービスにて随時使用可能。以前は名鉄便も同様の設備があったが、2011年6月に廃止となり、代替として翌朝に紙パックの緑茶が乗務員より乗客一人ひとりに対し配布している。
  3. テンプレート:Cite web
  4. 除菌装置とは車内におけるインフルエンザなどのウィルス蔓延を防止するもので、除菌水(弱酸性次亜塩素酸水)を機械によって車内に噴霧しマイナスイオンを発生させることで空気中の細菌類を不活性化する作用がある。尚、続行車においては設置されていない車両が使用される場合もある。
  5. 熊本⇔名古屋夜間高速不知火号「清正くん」ラッピングバスを運行いたします! 2012年9月27日 九州産交バス