どんたく号
どんたく号(どんたくごう)は、愛知県名古屋市と福岡県北九州市・福岡市を結ぶ夜行高速バス路線である。
当項目ではかつて運行されたダブルトラック路線である「レインボー号」についても記述する。
概要
1989年12月25日に運行開始。当初は名古屋~福岡間を直行していたが、名古屋市と北九州市・久留米市・大牟田市・荒尾市を結んで運行されていた玄海号が1997年6月8日に廃止されたのに伴い、同日から北九州市を経由するようになった。
愛称の由来は、福岡市で毎年5月に開催される祭り「博多どんたく」から。
1日1往復運行である。全便座席指定制のため、乗車には予約が必要。
運行会社
- 名鉄バス
- 担当営業所:名古屋中央営業所
- 名鉄バスの福岡側の運行支援業務は西日本鉄道博多自動車営業所が担当。続行便が出た場合、2号車以降は西日本鉄道百道浜自動車営業所で待機することもある。
- 西日本鉄道
- 担当営業所:博多営業所
- 西鉄の名古屋側の運行支援業務は名鉄バス名古屋中央営業所が担当。
運行経路・停車停留所
太字は停車停留所。愛知県内のみ・福岡県内のみの利用は出来ない。
- 名鉄バスセンター - 栄(オアシス21) - 名古屋高速道路 - 東名阪自動車道 - 新名神高速道路 - 名神高速道路 - 中国自動車道 - 山陽自動車道 - 中国自動車道 - 関門橋 - 北九州高速道路 - 小倉駅前 - 砂津バスセンター - 黒崎インター引野口 - 九州自動車道 - 福岡高速道路 - 博多バスターミナル - キャナルシティ博多 - 西鉄天神バスセンター
途中休憩など
車両・車内設備
独立3列シートのスーパーハイデッカーが使用される。化粧室、フェイスカーテン、コンセントの他、名鉄便ではプラズマクラスターを装備する。西鉄運航便のみ、2014年7月19日より新型車を導入し、最後尾が4列シートになる[1]。4列シートは女性専用席となり、通常のA~E運賃の500円引き。また、新型車にはテレビモニターは搭載されない。
西鉄の初代専用車のうち、3台目に増備された車両では、全席にフェイスカーテン・液晶テレビを設置していた。これははかた号運行前に試験的に導入したもので、この使用実績が、はかた号の車両仕様の決定に活用された。また、全席へのフェイスカーテン装備は、その後の西鉄夜行高速バスの標準仕様となっている。
尚、運行当初は名鉄・西鉄ともに専用車で運用され、両社とも車体側面に(西鉄は正面にも)オランダ語表記で「ZONDAG」と書かれていた。また、西鉄の車体側面塗装のデザインは画家の岡本太郎が担当した。
現在は、両社共に車両の効率運用から専用車ではなくなり、車体への愛称表記もなくなっている。
使用車両画像一覧
- Meitetsu-bus-1677.jpg
どんたく号(名鉄バス)
- 西鉄「どんたく号」・795.jpg
どんたく号(西日本鉄道)
- 西鉄「どんたく号」用2代目専用車両 42-99.jpg
どんたく号2代目専用車(西日本鉄道)
競合路線
高速バス路線開設ブームだった1980年代後半から1990年代初旬において、九州旅客鉄道(JR九州)ではバス部門(現JR九州バス)の強化のために高速バス運行にいくつか参入していた。1989年12月25日からジェイアール東海バスとJR九州(当時)の共同運行で名古屋~博多間に運行された「レインボー号」もその1つで、「どんたく号」とはダブルトラッキングとなっていた。
しかし、「レインボー号」は福岡市の繁華街である天神地区を経由しなかったことと、両地区での営業力の差などから集客が伸び悩み、名古屋~福岡間における「レインボー号」のシェアは30%程度しかなかった[2]。JR九州が夜行バスを一時撤退する方針を示したこともあって、定着することなく1993年3月31日の出発便限りで廃止となった。
尚、2004年からは東北急行バスの単独運行による東京~山形間の高速バスが「レインボー号」を名乗っている。
他に2000年代からは名古屋 - 福岡間で高速ツアーバスが催行され「どんたく号」と競合していたが、2013年にいわゆる「新高速バス制度」が施行されたことにより、名古屋 - 広島・北九州・福岡間を運行していた高速ツアーバス「ロイヤルエクスプレス」が乗合移行する形で参入し、「どんたく号」と競合している。
注記
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 鈴木文彦『新版・高速バス大百科』p186