ぶらり途中下車の旅
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『ぶらり途中下車の旅』(ぶらりとちゅうげしゃのたび)とは日本テレビ系列で1992年10月3日から放送されている長寿紀行・鉄道旅行番組である。
目次
概要
週替わりで毎回芸能人が旅人となり、公共交通機関を利用して気ままな旅をする。主に関東地方を旅しており、関東の鉄道路線はほぼすべて取り上げている。頻度は少ないが路線バスや船を利用することもある(後述)。
旅人として一番有名なのは阿藤快で、登場回数も歴代最多の61回(2014年5月時点、登場初回〜2011年8月20日放送分「中央本線」まで)[1]。阿藤は他の番組でも「ぶらり旅中」などとして登場したり、後述にもある通り『ヤッターマン』でも阿藤の名前が登場したり自ら「職業旅人」と謳う[1]など番組を超えた展開を見せている部分がある。車だん吉は番組内で「ミスターぶらり旅」と言われている[2]。車は『車だん吉ぶらり旅』[3]という、番組を離れて自分で京成線をぶらり旅する本も出している。この本の中で「番組ではやることが決まっているので、本当のぶらり旅はできない」と明かしている。このように、実際には真に「ぶらり」「アポなし」というわけではなく、綿密なリサーチと構成によって番組づくりがなされている。
2014年6月22日放送の『行列のできる法律相談所』では太川陽介が75回で最多出演と紹介された。
番組名にぶらりとはあるが、実際には行く先々の店などは、駅からぶらりと歩いて来られるどころか3kmも離れているところを紹介することもあり、場合によっては(取り上げている路線以外の)他線区から行った方が早いというケースも存在する。稀に駅周辺で出会った人の自家用車に乗って、1時間以上離れたところに行くケースもある。相当長い距離を歩き、ぶらぶらしているうちに隣の駅までいつの間にか着いていることもしばしばある。
通常は途中下車した駅周辺で最低1箇所「あれ?」などのリアクションをした後どこかに立ち寄るが、稀なケースとして途中下車はしたが駅周辺のどこにも立ち寄らずに次の駅に行ってしまったケースもあった[4]。
移動中の電車の映像は、前の訪問地から次の訪問地への間の地点で撮影するのが原則だが、撮影時間の都合などで、稀に過去に撮影した映像を繋げることがある[5]。
初代ナレーターの滝口順平[6]によるエモーショナルなナレーションが番組の重要なエッセンスになっており、旅人が出発する時は「おやおや、今日はどこへ行くんですか?」と興味深げに尋ね珍しい名物が登場すれば「どひゃー」と驚き、おかしなことに対しては「アハッ!」と笑い旅人がおいしい物を食べれば視聴者になり代わって「おいしそーう」と心から羨ましがるなど愉快で楽しい雰囲気を醸し出していた。この番組が徐々に有名になった頃から、滝口は他の番組でも同様の語り口でナレーションを務めることが多くなった[7]。
番組開始当初から字幕放送を行っている(地上波の一部局、BS日テレ、旅チャンネルを除く)。
2006年4月から終了時刻が30分拡大し、10:30までの放送になった。同時に4:3標準画質から(一時期ハイビジョン画面で放送したこともあった)ハイビジョン(レターボックス方式)、ステレオ放送となった。
2008年6月14日放送分(東京メトロ有楽町線 旅人・阿藤快)は通常どおり放送されたものの放送時間中に岩手・宮城内陸地震が発生、途中で打ち切って報道特番に切り替えられた。翌週は当初の予定放送分がそのまま放送され、打ち切られた6月14日放送分は翌日の6月22日4:25から改めて放送された。(日本テレビのみ)この番組内では通常の放送と比較して以下に記述することが異なった。
2008年8月23日放送分は、北京オリンピック中継の関係で2年半ぶりに30分番組として制作された(路線はニューシャトル)。
2011年3月12日放送分は、前日の東日本大震災の報道番組の影響で、同年3月19日の放送に延期された(当初の放送予定は東急大井町線)。
2011年8月29日に滝口順平が死去し、同年9月3日には『さようなら滝口順平さん』と題して歴代名場面を振り返る追悼番組が放送され、番組の終盤で常連旅人である阿藤快、舞の海、太川陽介が滝口へメッセージを贈った。オープニング・エンディングの映像は生前最後にナレーションを務めた東急田園都市線を使用した[8]。この回では増岡弘がナレーションをつとめたが、随所で滝口の生前に収録したナレーションを二次使用していた。2011年10月1日からは藤村俊二がナレーションを担当することが決まった。
2014年4月5日からは『ウェークアップ!ぷらす』の直後に放送されている5分番組を廃止し、本番組を9:25開始に変更する。
旅人はほとんど男性で占められているが、女性も少数存在し、開始初年度や2000年、2011年以降の放送で出演している(後述)。
ハワイのテレビ局であるKIKU-TV(en:KIKU)でも放送されている。KIKU-TVでのタイトルは『Next Stop Discovery』。過去にはCS★日テレ、SKY PerfecTV!110の○○九ちゃん&サイエンス(現:日テレプラス)にて放送されていたこともあった。
影響・類似番組・類似コーナー
日テレプラス&サイエンス(現:日テレプラス)では、関連番組として長崎地方を回った『ぶらり長崎途中下車の旅』を放送したことがあった(ナレーターはキートン山田)。さらに2006年11月には山陰地方を回る『ぶらり山陰途中下車の旅』を放送。2007年秋には第3弾として『ぶらり富山途中下車の旅』を放送している。
ニンテンドー3DS向けには姉妹番組として、「いつの間にテレビ」内で『ぶらり特選 鉄ビュー3D』が配信されている。滝口、藤村のナレーションもわずかながら使用されている。また、2012年4月10日より新シリーズ『ぶらり特選 船ビュー3D』を開始。なぎら健壱らが出演。
滝口の独特の語り口はものまね芸人のネタとしても使われ、ときおりパロディの対象となる(コージー冨田、松村邦洋、タモリ、林家たい平、福山雅治などがよくやる。ぷっすまでは上川隆也や寺脇康文も真似をした)。
リメイク版『ヤッターマン』第3話で、ドロンボー一味の一人・ボヤッキー(声:八奈見乗児)が、いつものように突如おもむろに指令を始めるドクロベエ(=滝口)の声色を聞きつけたとき、ボヤッキーが「毎週おなじみぶらり途中下車の旅!」と反応すると、ドクロベエが「おやおや、阿藤さん今日はどちらへ? …って、違うべぇー! 関東ローカルなこと言うな!」とノリツッコミをするギャグがあった。また5月12日放送分では、六義園に来たドロンボー一味を紹介するのにナレーターの山寺宏一から「せっかくこの方がいるので、ぶらりとお願いします」と振られた滝口自身の役で「おやおやドロンジョさん、今日はどちらへ?」といったナレーションをしていた。
これ以外にも類似番組やパロディが多数ある(パロディ参照)。
放送時間・ネット局
現在
放送地域 | 放送局(略称) | 系列 | 放送時間 | ネット状況 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
関東広域圏 | 日本テレビ(NTV) | 日本テレビ 系列 |
土曜 9:25 - 10:30 | 同時ネット |
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宮城県 | ミヤギテレビ(MMT) |
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山梨県 | 山梨放送(YBS) | ||||
静岡県 | 静岡第一テレビ(SDT) | ||||
日本全国 | BS日テレ | BS放送 | 水曜 18:55 - 20:00 | 12日遅れ |
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兵庫県 | サンテレビ(SUN) | JAITS | 土曜 19:00 - 20:00 | 14日遅れ |
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日本全国 | 旅チャンネル | CS放送 | (いずれも木曜) 8:00 - 9:00 14:00 - 15:00 20:00 - 21:00 |
不定 |
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土曜日9:30 - 10:30の1時間の放送となっている。2012年5月26日・9月22日・12月22日はいずれも11:20まで、2013年9月21日・12月21日は11:25まで、それぞれ2時間スペシャルが放送された。うち2012年5月26日放送分の1000回記念放送SPは、同年12月29日5:00 - 6:50に再放送された。
2006年3月25日まで
土曜日9:30 - 10:00の30分放送だった。また約半年に1回、1時間スペシャルが放送された(2005年12月24日に1時間スペシャルが放送された後、次の2006年1月7日にも1時間スペシャルが放送された(番販扱い))。
- ミヤギテレビ・山梨放送・静岡第一テレビ:同時ネット
- 札幌テレビ・青森放送・福島中央テレビ:木曜日9:55 - 10:25(青森放送は2005年10月6日より)
- テレビ新潟:土曜日10:00 - 10:30(2週遅れ、金曜日9:55~10:25に再放送)
- テレビ金沢:土曜日か日曜日の昼(放送時間不定 放送がない時や土・日を続けて放送する場合もある)
- テレビ信州・中京テレビ:日曜日10:55 - 11:25(8日遅れ)
- 読売テレビ:平日5:30 - 5:55(1996年から2000年頃、短期間で何度かに分けて集中放送された)
- 山口放送:日曜日7:30 - 8:00(1990年代中ごろに放送していた)
- 西日本放送:土曜日9:25 - 9:55
- その他の系列局でも、スペシャルなどを不定期で放送していることがある。
- テレビ埼玉では1995年頃に夕方に約1カ月程度遅れ放送をしていた。放送の際にはテロップでその旨の説明があった。
- テレビ神奈川では1995年頃に夕方に約半年程度の遅れ放送をしていた。放送の際には画面の右下に「19○○年○月制作」とテロップを入れていた。
- キー局の日本テレビで、1995年頃に1〜2週間程度の再放送をしたことがある。その際の時間は平日の10:30 - 11:00だった。
- 北日本放送では、30分版を1年以上遅れて木曜15:55 - 16:25に時差ネットを開始。
終了局
- 札幌テレビ:その後、2012年8月25日の釧網本線の回を単発番組扱いとして日本テレビと同時ネット放送された(次回予告も画面上の断りのスーパーをつけてそのまま放送された)。
- 青森放送では2007年4月6日の放送をもって打ち切られていたが、その後同年9月16日・10月9日・2008年1月9日に単発扱いで放送された(夕方ワイド『@なまてれ』が祝日による番組休止の時に放送)。
- テレビ岩手:放送終了
- 福島中央テレビは2007年9月までは金曜日朝9:55 - 10:55に定期放送されていたが、それ以降は単発扱い。
- テレビ新潟は2006年4月から9月まで遅れネットで放送していたが、同年10月から同時ネットに移行している。しかし2008年3月の『夕方ワイド新潟一番』拡大に伴い、当該時間帯に『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』を移動することが決まり打ち切りとなった。
- テレビ金沢:放送終了
- 北日本放送
- 山梨放送:金曜日10:25 - 11:25
- 30分放送最終回の2006年3月25日をもって一旦打ち切られたが、2007年4月より放送が再開された。2010年3月の放送までは同時ネットであったが、自社制作番組の開始に伴い同年4月より日曜日10:25 - 11:25に移動。現在は本放送より2カ月半遅れで放送。2012年3月放送終了。
- テレビ信州:土曜日9:25 - 10:25→日曜日10:25 - 11:25
- 中京テレビ:日曜日10:25 - 11:25(2006年3月26日放送(関東地区3月18日放送分)を最後に放送を一時打ち切っていたが、2008年10月5日(関東地区9月27日放送分)より放送再開)
- 広島テレビでも、一時期週末午後のローカルセールス枠で放送していた時期がある。
- 鹿児島読売テレビでは、KYT Newsリアルタイムの放送開始による枠縮小により2006年9月末をもって打ち切られた。
- 西日本放送:金曜日16:00 - 17:00(2009年4月24日より3度目の放送再開)
- 2007年3月までは火曜10:25 - 10:55で定期放送されていたが4月以降は再び不定期放送に格下げ。2008年4月からしばらくは土曜5:29 - 5:59で再び定期放送されていた。
- 千葉テレビ放送:土曜日16:00 - 17:00(2012年6月2日- 9月15日に放送。2011年以降に日本テレビで放送されたものの中から、千葉県に関係する路線を中心にセレクション放送[12]。放送順ではないため次回予告はカットされていた。)[13]
番組テーマ曲
タイトルバック音楽
- アニメ『大草原の小さな天使 ブッシュベイビー』の音楽集(サントラ)から『密猟のあった日』。この曲を約20〜25秒(微調整あり)にカットして使用している。番組開始時は現在と別の部分を使用していたが、数年後に変更されている。
- 2010年に入り、新たに切符を切る擬音が追加された。
歴代エンディング主題歌
- 1代目:来生たかお『君の風景』
- 2代目:菅井えり『晴れわたる町で』
- 3代目:島崎ひとみ『promise〜明日へむかおう』
- 4代目:因幡晃『恋しくて切なくて』(1997年1月 - 11月)
- 5代目:KAN『Songwriter』(1997年12月 - 1998年7月)
- 6代目:スターダストレビュー『7月7日』(1998年8月 - 1999年8月)
- 7代目:鈴木康博『Dream Dream Dream』(1999年9月 - 2006年3月25日)
- 8代目:杉山清貴『Home Town Train』(2006年4月1日 - 9月30日)
- 9代目:河口恭吾『孤独のキャラバン』(2006年10月7日 - 2007年3月31日)
- 10代目:中西圭三『My Sweet Home Town』(2007年4月7日 - 6月30日)
- 11代目:中西圭三『STORY』(2007年7月7日 - 9月29日)
- 12代目:中西圭三『帰り道』(2007年10月6日 - 12月22日)
- 13代目:中西圭三『GO FOR A WONDER』(2008年1月5日 - 3月29日)
- 14代目:谷村新司『ツバメ』(2008年4月5日 - 6月28日)
- 15代目:谷村新司『ロード・ソング』(2008年7月5日 - 9月27日)
- 16代目:谷村新司『十三夜』(2008年10月4日 - 12月27日)
- 17代目:谷村新司『桜は桜』(2009年1月10日 - 3月28日)
- 18代目:SOPHIA『やめたりできない』(2009年4月4日 - 6月27日)
- 19代目:SOPHIA『楽園』(2009年7月4日 - 9月26日)
- 20代目:なぎら健壱『踏切』(2009年10月3日 - 12月26日)
- 21代目:なぎら健壱『見果てぬ夢』(2010年1月9日 - 3月27日)
- 22代目:木根尚登『武蔵小金井からの手紙』(2010年4月3日 - 6月26日)
- 23代目:木根尚登『夢のさき』(2010年7月3日 -9月25日)
- 24代目:ゴダイゴ『Walking On』(2010年10月2日 - 12月25日)
- 25代目:ゴダイゴ『Back In Time』(2011年1月8日 - 3月26日)
- 26代目:青木隆治『ねがい詩』(2011年4月2日 - 6月25日)
- 27代目:青木隆治『Lien~選ばれし絆~』(2011年7月2日 - 9月24日)
- 28代目:B.B.クィーンズ『小さな旅』(2011年10月1日 - 12月24日)
- 29代目:B.B.クィーンズ『木枯しが友達』(2012年1月7日 - 3月31日)
- 30代目:石井竜也『ヒハマタノボル』(2012年4月7日 - 6月30日)
- 31代目:石井竜也『風の唄』(2012年7月7日 - 9月29日)
- 32代目:藤澤ノリマサ『プラネタリウム(バッハのメヌエット)』(2012年10月6日 - 12月22日)
- 33代目:藤澤ノリマサ『幸せの旅』(2013年1月5日 - 3月30日)
- 34代目:シャ乱Q『蜃気楼 しんきろう』(2013年4月6日 - 6月29日)
- 35代目:シャ乱Q『Come on! 僕たちの未来』(2013年7月6日 - 9月28日)
- 36代目:夏川りみ『心の地図』(2013年10月5日 - 12月28日)
- 37代目:夏川りみ『旅のどこかで』(2014年1月11日 - 3月29日)
- 38代目:宮田和弥『想い』(2014年4月5日 - 6月28日)
- 39代目:宮田和弥『lala ハレルヤ』(2014年7月12日 - 現在)
- 番組最後の提供部分の音楽は過去に2回変更されている。現在は3代目。初代は『君の風景』のインストVerだった。なお2008年からはエンディング主題歌がそのまま引き続いて流れるようになったため、この部分だけの音楽は廃止された。
- 2008年4月から2011年6月までは、エンディングテーマを歌う人物が曲が変わるのに合わせて3カ月ごとに旅人を務めていた。グループの場合は、メインボーカルが旅人を務めている(SOPHIAは松岡充、ゴダイゴはタケカワユキヒデ)。ただし、この間に出演がなかった例もある。
- 木根尚登は、2010年4月-9月の6ヵ月担当したが、旅人としての出演はなかった。それ以前も、旅人としての出演歴はない。
- 青木隆治は、2011年4月-9月の6ヵ月担当し、2011年6月4日の1度だけ旅人として出演した。それ以降はエンディングテーマを歌う人物が出演していない。
番組で取り上げた路線など
鉄道
関東地方
ほぼ全ての路線を紹介。訪れたことのない路線はひたちなか海浜鉄道湊線、関東鉄道(常総線・竜ヶ崎線)、こどもの国線。
関東地方以外
- JR東海道本線
- 東北地方
- 中部地方
- 近畿地方
- それ以外の地方
- 日本国外
他
鉄道以外の公共機関
バス
- 関東地方
他
- 関東地方以外
船
主な旅人
- ◎:レギュラーとして複数回ぶらり旅をした人(2013年以降出演経験あり)
- ☆:エンディングテーマ担当としてぶらり旅をした人
- △:かつてレギュラーとして複数回ぶらり旅をした人で、2013年以降出演がない人、または故人
- 性別は9割以上は男性であるが、2011年以降は女性の旅人も増えている。
- 名前は男女とも、出演当時の芸名で五十音順
男性
女性
- 小椋久美子
- △かとうかず子 - 初代ナレーター・滝口順平が務めた最後の女性旅人
- 香山美子
- 川井郁子
- 小島奈津子
- 真行寺君枝 - 放送第1回目の旅人。
- 杉田かおる
- ◎杉山愛
- 高樹沙耶(現・益戸育江)
- △高田万由子
- △谷川真理 - 2代目ナレーター・藤村俊二が務める最初の女性旅人
- 中島史恵
- ◎夏川りみ
- ◎萩原智子
- 藤吉久美子 - 夫の太川陽介と共に出演
その他
- 男性の旅人での最多出演は阿藤快の61回(2014年5月時点)[1]。ただし、2012年以降は出演が一度もない。
- 女性の旅人での最多出演は夏川りみの8回(2014年5月時点)。現在もレギュラーとして出演中である。
- 女性で単独行動の旅人は第1回の真行寺君枝や、他に初年度は香山美子、高樹沙耶(現・益戸育江)、杉田かおるが出演したのみで長期間途絶えた。複数行動の旅人は2000年12月30日放送で藤吉久美子が夫である太川陽介と夫婦で出演して山手線と東横線にまたがってぶらり旅をしたのみであった。以降、単独・複数共に女性の旅人は長期間途絶えたが、高田万由子が2011年4月30日放送に単独の旅人として出演し、10年4ヵ月ぶりに女性旅人の出演となった。この回は横須賀線の旅でE217系電車の走行シーンは流れたが、高田は駅からの登場で実際に列車に乗車しているシーンや乗り降りするシーンはなく、協力にJR東日本の名前もなかった。2011年にはさらに7月30日放送と12月10日放送でかとうかず子が(因みにかとうは、2012年5月26日の1000回放送記念SPでも出演している)、10月15日放送で谷川真理が、11月12日放送で元シェイプUPガールズの中島史恵が単独での旅人として出演。2012年最初の女性旅人は、2月4日放送の谷川真理である。2012年以降、1カ月〜2カ月に1度ずつ女性旅人が出演する。まれに女性旅人が一カ月に2回出演する月もある。
- 初代ナレーターの滝口自らが旅をした回や、400回・500回など節目の放送時には、旅人の至近距離に突如滝口が現れ、その場でナレーションするシーンもあった。
- 2008年3月22日放送分では、舞の海の代理として滝口がグライダーに乗ったという設定になっていた(舞の海が体重オーバーのためグライダーに乗れなかったため)。
- かつて一度だけ旅人をしたラサール石井が2007年11月10日に出演。これは13年ぶりの出演[14]となった。また、なぎら健壱も2009年12月12日に、エンディングテーマ担当枠で出演しているが、これが11年ぶりの出演となり、それ以降、度々旅人として登場している。
- 2009年以降林家たい平の出演が多くなっているが、これは、前ナレーターである滝口順平のモノマネが出来る事が縁で出演することになった。但し、滝口の死去直前の初登場だったため、滝口とは2~3回くらいしか共演していない。
- 笑点メンバーの旅人としてはたい平の他に春風亭昇太、三遊亭楽太郎(現6代目円楽)が1回ずつ出演しており、旅人以外では桂歌丸が昇太の回で登場し、また別の回で三遊亭好楽の娘の店が登場している。
ナレーター
現在
- 藤村俊二(2代目ナレーター) - 2011年10月1日 -
- 旅人からは「おひょいさん」(藤村の愛称「おひょい」から)と呼びかけられる。自分のことを「じじいでございますよ」などと言うこともある。
- 滝口がナレーターの時代は、ぶらり旅をしたことはない。
- 2012年5月26日の1000回SPでは太川陽介、田山涼成、林家たい平の泊まる旅館の1シーンで顔出し出演。3人と一緒に夕食を堪能した。この3人と石井正則については基本的に名に「ちゃん」付をする事が多い。
過去
番組開始当初から滝口が担当していたが、2011年7月30日放送分が最後の担当となった。2011年8月29日に胃癌のため逝去[15]。2011年9月3日は滝口の追悼企画を放送。
- 両ナレータとも一度ずつ顔出ししている。
- 代役
滝口がナレーションを担当しなかった回、及び滝口逝去後新ナレーター・藤村俊二の登場までは代打として登板した人物は下記の通り。
主なスタッフ
- 構成:坂内馨一、池田正喜、内田裕士、石田謙祐
- 技術協力:NiTRO
- 制作進行:阿部川裕子
- AD:相川生、香西仁美、飛田佳朗
- AP:宇井悠
- ディレクター:狩野英一、石原孝仁、堅田実、長嶺高文、比留間準一、藤重道治、中西智靖、水上啓
- 演出:佐藤一
- プロデューサー:尾髙賢哉、坂田亨、久保田隆
- チーフプロデューサー:染井将吾
- 制作協力:AX-ON
- 製作著作:日本テレビ
歴代のスタッフ
- プロデューサー:林隆一郎、川添武明、大山昌作、大野彰作、鈴木正和、東山将之、望月和雄、岩間玄、宮本靖広、八木元、小島友行
- チーフプロデューサー:柏木登→小湊義房→石澤顕→中山良夫→進藤卓→大山昌作→政橋雅人→高橋正弘→小谷野俊介→菅沼直樹
パロディ
本作は取り上げる路線の関係から事実上関東ローカルであるが、滝口の特徴的なナレーションが他番組に波及したことにより全国放送でのパロディが多い。
- ものまねバトル - 同番組内でパロディ企画ぶらり終点下車の旅・ぶらり無賃乗車の旅があった。
- トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜 - 2005年1月19日の放送で“終点なのに『途中』という名前のバス停がある”という内容を放送した。この時は阿藤快が登場し、BGMやナレーションも本家と同じものが使われた[16]。
- ビートたけしのTVタックル - 当番組をパロディ化した「ぶらり赤字列島の旅」を放送。
- 中居正広のブラックバラエティ - タイトルは「黒り(ブラり)途中下車の旅」。旅人はクレッシェンドくんのみ登場する。また当時の番組プロデューサーが黒バラも担当していたためである。
- 嵐にしやがれ - 「バーチャルぶらりシステム」という、ゲストのお勧めスポットを散歩したつもりになる企画がある。タイトルは毎回異なるが、この企画のオープニングは当番組のパロディ。
- ワンナイR&R - 2003年1月1日深夜に「チョコボーイ山口のぶらりちんちん電車の旅」というコントロケを放送。ロケ地はいすみ鉄道で非電化路線だが、コントの趣旨(下ネタがメイン)からこのタイトルとなった。
- AKB48ネ申テレビ - 2008年8月3日に銚子電気鉄道をぶらり旅する企画「銚子 でぶら〜り途中下車の旅」が放送された。
- ウルトラQ - 『総天然色ウルトラQ』発売記念企画のWeb動画として『ぶ・ら・りカネゴンの旅』として公開されている。
- 週刊AKB - 2012年8月3日・8月10日にSKE48の小木曽汐莉、松本梨奈、金子栞の3人で小田急線をぶらりと旅をしながらゲラを求める企画、「ぶらり途中ゲラの旅」が放送された。
- 所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ! - 2013年3月1日の放送では『ぶらり途中疑問の旅』が放送された。
脚注
外部リンク
- 2011年4月に公式サイトをリニューアルする前は、アクセスするとナレーターの滝口による「ぶらり途中下車の旅、ホームページへようこそ!」の音声が流れていたが、同年同月にリニューアルして以降、滝口の音声が流れない仕様に変更された。
- ↑ 1.0 1.1 1.2 「鉄道 私のとっておき:阿藤快」(日刊スポーツ 2009年4月16日)より
- ↑ 公式サイトでも明記されているほか、2009年3月28日放送分にて、旅人の阿藤が車のことをミスターと発言。
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 2006年4月22日放送分「つくばエクスプレス」(旅人:山口良一)で柏の葉キャンパス駅に途中下車したが、当時は駅周辺が開発・工事中だった為「今後の発展に期待」とナレーションしてから次の駅に向かった(その後、2009年3月21日放送分(旅人:斉藤洋介)にて再度つくばエクスプレスが放送されたときには、柏の葉キャンパス駅周辺で3箇所に立ち寄っている)。
- ↑ 2010年2月27日放送の小田急小田原線では、現在全車両の車体に貼付されている同社のロゴステッカーが貼られる前の3000形電車の映像が使われた。
- ↑ 2011年8月29日逝去。最後のナレーション担当は2011年7月30日放送分
- ↑ 「ぴったんこカンカン」(TBSテレビ)など。
- ↑ 当初、8月27日放送だった都営大江戸線の後に9月3日放送される予定だった西武池袋線は、1週遅れの9月10日放送に振り返られた。また、9月中の放送を予定していた東京モノレールとJR九州新幹線・鹿児島本線もそれぞれ1週ずつ繰り下げられ、9月24日に取り上げる路線が未入力となったところにJR九州新幹線・鹿児島本線が入った。(月刊誌より)
- ↑ 夕方の視聴率争い激化 読売新聞 (2013年4月24日) 2013年4月27日閲覧。
- ↑ 「ぶらり途中下車の旅」番組公式Webページ 日本テレビ 2013年9月21日閲覧。
- ↑ NEWS小山「午後4時台の顔に」日テレ夕方ニュースのメーンキャスターに Sponichi Annex 2013年11月20日閲覧。
- ↑ 初回(2012年6月2日)はいすみ鉄道(日本テレビで2012年4月21日に放送、旅人:田山涼成)を放送し、翌週6月9日は同じく田山が旅人を務めた東京メトロ千代田線(日本テレビで2011年10月1日放送)を放送した(千代田線は千葉県松戸市・柏市などを通る常磐緩行線と直通運転している)。最終回(9月15日)は京王線(日本テレビで2012年4月7日に放送、旅人:夏川りみ)であったが、京王線も千葉県を通る都営地下鉄新宿線と直通運転しているので関連する。
- ↑ 京葉線の放送回では、都内の駅をスタートして、千葉みなと駅で、千葉都市モノレールに乗り換えるのが定番になっている。
- ↑ この時は、番組冒頭にラサール石井の所属事務所社長である石井光三も出演していた。
- ↑ 15.0 15.1 【訃報】ドクロベエの声、滝口順平さん死去 - 日テレNEWS24 2011年8月29日
- ↑ この『途中』バス停は江若バス(滋賀県)のバス停である。