ラジオ日本ジャイアンツナイター
『ラジオ日本ジャイアンツナイター(ラジオにっぽんジャイアンツナイター、Radio Nippon Giants Nighter)』は、アール・エフ・ラジオ日本(RFラジオ日本)が放送しているプロ野球ナイトゲーム中継番組である。文字通り、読売ジャイアンツ(巨人)の試合を専門としている。
本項では、巨人戦専門となる前の同局のプロ野球中継についても記述していく。ネット局であるぎふチャンの「ダイナミックナイター」「エキサイトスタジアム」、ラジオ関西の「ラジオ関西ジャイアンツナイター」は各ページも参照されたし。
概要
1958年12月、ニュース・スポーツ・音楽を編成の三本柱とした開局したラジオ関東(当時)が、翌1959年シーズンより在京局に先駆けて完全中継を行って以来の同局の看板番組。第1回は同年5月2日に平和台野球場で開催された西鉄ライオンズ対大毎オリオンズ。この年は巨人戦48試合を中心にしたセ・リーグ55試合、パ・リーグ48試合、その他オールスター2試合の合計105試合を送った[1]。
1977年10月に同局が読売新聞ニュースを放送する見返りとして、読売ジャイアンツ主催ゲームを独占中継する事となり、1979年シーズンより番組タイトルを従来の「ラジオ関東バッチリナイター( - かんとう - 、Radio Kanto Bacchiri Nighter)」から「ラジオ関東ジャイアンツナイター」へ改称。巨人軍を徹底的に追い掛ける番組となった。2005年までは「絶対巨人主義!!」をキーワードに、ニッポン放送・文化放送が独占中継権を持つヤクルト主催ゲームを除く巨人戦のほぼ全試合を完全中継した。2006年以降はビジターの試合中継数は減少している。
2000年代後半からは週末・祝日などの巨人主催ゲームがデーゲームで行われることが増えているが、他の在京局(TBS・ニッポン放送・文化放送)は競馬中継やワイド番組などの通常番組を優先するため、デーゲーム中継の実施は不定期となっている。そのため巨人主催デーゲームについては、関東地区ではラジオ日本の独占中継となるケースも多く、2012年現在、巨人主催試合全試合を中継する関東地区唯一のラジオ局である(ただし、週末デーゲームは競馬中継のためナイターの時間帯に録音中継。全国のラジオ局で巨人主催試合の生中継が一番多いのは岐阜放送(ぎふチャン))。なお、祝日にデーゲームを生放送する場合でもタイトルの変更はせず、「ジャイアンツナイター」のまま放送する。
ラジオ関西と岐阜放送(ぎふチャン)にネットしている。なお、ぎふチャンでは「ダイナミックナイター」というタイトル(デーゲームは「エキサイトスタジアム」)であり、また中日主催ゲームは資本の関係上、ぎふチャンでの放送が原則として行われないため、同局へはネットされず自社制作に差し替えている(ジャイアンツナイターの中日戦は中日新聞グループのCBCがラジオ日本向けに制作しているためでもある[2])。ネット局で番組名が異なることから、近年は番組名を言わず「ラジオ日本の制作で」と言うことが多いが、未だに放送で「ラジオ日本ジャイアンツナイター」としか言わないこともある。また月曜日の中継は巨人戦開催時に限定されているが、番組編成の関係でラジオ関西では巨人戦の有無に関わらずネットされない(2006年度は日曜日、2007年度は週末も放送されない。よって阪神・オリックス主催試合が放送される場合、週末は原則事実上ラジオ関西からの裏送りになる)。また1972年5月の沖縄県の日本復帰以後、1984年途中までは沖縄の極東放送にもネットされ「KHRチャレンジ・ナイター」として放送された(1984年9月に極東放送がエフエム沖縄に移行・新規開局した事によりラジオ日本のネット受けも廃止された)。
クライマックスシリーズに関しては巨人が出場するステージのみ放送するが、シーズンと同様の放映権の制約があるうえ、巨人が関与していてもビジター扱いとなるステージは中継しないこともある。
日本シリーズは2009年までは巨人の進出に関係なく放送(ただし日本シリーズがデーゲーム開催だった時代は、巨人が進出しない場合は土日は競馬中継を優先することもあった)。2010年-2012年は放送なし(2012年は巨人が出場するものの放送しない)。2013年は巨人が出場したため、東京ドーム開催の第3-5戦は中継したが、ビジターの1・2・6・7戦は放送しなかった。
また、巨人主催ゲームのみ17:58よりインターネット(ラジオ日本の公式サイトより接続)で試合を聴取することも可能である。2006年からは後日、巨人ホームゲームのダイジェスト実況をインターネット放送とポッドキャスティングにて配信している(ただしサイト上では主催全73試合を放送・配信とあるが、2006年については、9月24日の対阪神戦で打ち切った。2007年度の放送については、巨人が優勝争いに加わった事もあり、主催72試合を全て放送した)。
2009・10年はライブチャット配信サイト「スティッカムJAPAN」で、2011年はUstreamにラジオ日本のIDを立ててジャイアンツナイターをインターネットラジオで放送した。[3](デーゲーム試合開催時は、サイト上でライブ配信を行い、ラジオでの放送は中央競馬実況中継と重なるため録音での放送となる)
2006年シーズンより、一部巨人のビジターデーム(対広島・中日のビジターゲームの大半。また、対西武・日本ハムのビジター中継は2009年以降行なっていない。対楽天は放送する年しない年とがある)を放送していない。また、2009年より土日の巨人ビジターゲームはカードに関係なく放送しないこととなった。巨人戦の放送を行わない場合の対応は以下の3つである。
- 千葉ロッテマリーンズ戦の中継を行う(タイトルは『ラジオ日本マリーンズナイター』。2010年まではホームゲームのみだったが、2011年度以降はビジターを中継する場合もある)
- 横浜DeNAベイスターズのホームゲームを放送(タイトルは『ラジオ日本ジャイアンツナイター』のまま。マリーンズナイター開始まではこちらが多かったが近年は減少している。また、2011年度以降は対巨人でも放送しないことがある)
- レインコート番組を放送(土日の巨人ビジターの場合は原則レインコート番組を放送するほか、平日巨人ビジターかつロッテ・DeNAの試合が行われていてもレインコート番組の場合もある。なお、土日のビジター放送廃止以降、金曜日の巨人ビジターも放送せずレインコートになることが増えている)
神奈川県県域放送であるが、読売新聞・日本テレビとの関係が強いことと、東京都のリスナーも比較的多いことから東京ドームベンチ(巨人主管試合限定)に「ラジオ日本」(なんだろうマーク入り)が看板に掲げられている。
2006年8月には、ラジオ業界初の試みとして、アメリカ・グアムのFM局FM104での生中継を実施した。
2009年シーズンより基本的に土曜・日曜の巨人ビジターゲームは中継せずレインコート番組を放送するようになった。また土・日曜の巨人主催デーゲームはぎふチャンへ裏送り生中継を開始した。さらに甲子園球場や大阪ドームなどの関西地区の試合もラジオ日本制作となった。ただしラジオ日本の実況+ラジオ関西と契約した解説者の組み合わせとなることはある。
テーマソング
- 過去に「ロレーヌ行進曲」という楽曲が使用されていた。この曲は直前番組「ナイター見どころ聴きどころ」のテーマソングとしても使われ、こちらは当時の岐阜放送へもそのままネットされていた。
現在使用している曲は、前テーマ後テーマともにラジオ日本ジャイアンツナイターオリジナルテーマソングである
放送時間
- 一時期は「日本一(放送開始時間が)早いナイター中継」と題し、17:20から放送開始していた事もあった。とはいっても試合開始は18:00頃なのでそれまではギャオス内藤やヨネスケ等らによる「プレイボールまで待てない!」(2009年シーズンをもって終了)を放送。試合直前の様子とスポーツニュースや音楽を織り混ぜて放送していた。
- 2004年シーズンまではBSデジタルラジオ「BS日テレラジオ445」でも巨人主催のホームゲームのみだが放送されていた(BSデジタルラジオでは唯一野球中継を放送していたが、BSQR489でも1度だけ野球中継を放送したことがある。)。また2005年シーズンは日曜日の薄暮開催(17時開始のデーゲーム開催扱い)とビジターゲームでのデーゲーム開催が一部行われるため、その場合は放送時間を調整、ないしは録音中継(録って出し方式)を行った(2006年シーズンはなし)。
- 2006年9月2・3日は中日ドラゴンズ vs 読売ジャイアンツの放送ではなく、西武ライオンズ vs 北海道日本ハムファイターズ(インボイスSEIBUドーム)の試合を中継したが、17時開始の薄暮(準ナイター)開催だったので、この日は試合進行中ではあるものの録って出し形式(1時間ずれ)による録音放送になった。
- 在京他局と異なり、番組放送終了時にエンディングがある。また、巨人勝利のゲームにおいては、当該試合の一部(試合終了時、得点シーンの一部など、場面は各回異なる)をテーマソングに載せながら終了する。
- 21:30までに試合終了した場合はクッションプログラム「ジャイアンツ・タイムズ(Giants Times)」を放送。また21:30以後も試合が続いた場合、日曜日以外は以後の番組の時間スライドはせず休止、ないしは時間短縮となる。日曜日は「クラシカル・ナイト」「イエスタディポップス・ウィズ・シネマダイヤリー」に限って中継終了後繰り下げて放送。「ミッキー安川の雑オロジー」はその分時間短縮となる。
- 祝日にデーゲームを生放送する場合は、「ナイターロッカールーム」はデーゲームの前に移動し、本来「ナイターロッカールーム」を送る時間帯に「ジャイアンツ・タイムズ」を放送することになっている。
- 月曜日は「柏英樹のG PLUS SPORTS」「はかま満緒の話のタネ」等レインコート番組とは異なる通常番組を編成している。月曜日に巨人戦が組まれている場合はジャイアンツナイターとなり通常番組は放送休止となる。(「すぎもとまさとのBARスターライト」等のネット番組も振替は無い)また野球シーズンオフは2005年度までは日曜日18:00-19:30に「水野雄仁の巨人王国」、19:30-20:00に「まるごとジャイアンツ倶楽部」が放送されていた。2006年度は土曜日18:00-19:30に「サタデー・ジャイアンツ・プライド」、日曜日は18:00-19:30に「水野雄仁のサンデー・ジャイアンツ・プライド」が放送された。
- 多くのラジオ局は4月第1月曜~10月第1日曜(年度により9月最終日曜)までナイターを編成するが、ラジオ日本の場合はシーズン最初の試合が行われる週末からナイターの放送を始め、優勝が決まらず、かつ巨人に優勝の可能性が残る場合には10月まで送ることがあるが、優勝が9月の早い段階までに決まってしまうか、または優勝が決まらず、かつ巨人の優勝の可能性がない場合は、他局のナイター編成最終日を待たずに9月下旬で終了する場合もある。その場合、ラジオ日本は別の特番を編成し、ぎふチャンとラジオ関西のみに向けた裏送りでレインコート番組を配信する場合がある[4]。
- 2008年は巨人軍主催試合で日曜デーゲームが強化されるが、ラジオ日本では競馬中継優先のため撮って出し録音中継とする。なおインターネットラジオとぎふチャンでは生中継される(2009年度より)。よって以下の様に放送される。
放送局 | 火~金 | 土・日 | 備考 | |||||||||
巨人主催 | 巨人ビジター | カード無し | 巨人主催 | 巨人ビジター | カード無し | |||||||
ナイトゲーム | デーゲーム | ナイトゲーム | デーゲーム | ナイトゲーム | デーゲーム | |||||||
対ヤクルト・西武・日本ハム | 対中日 | 他球団 | ||||||||||
ラジオ日本 | ◎ | ●(R) | R | C | ◎ | R | ◎ | ○ | R | RFは月曜日に巨人戦がある場合 (交流戦・祝日など)にナイター中継を行う場合がある。 | ||
ぎふチャン | R | D | ●(D) | |||||||||
ラジオ関西 | C | × |
◎=試合終了まで生放送(ただしビジターはカードによりRの場合あり) | C=試合終了まで生放送(CBC制作) |
●=試合終了まで生放送、ナイター枠は括弧内の番組を放送 | ○=録音放送(最大延長21:30まで) |
R=レインコート番組(後述)を放送 | D=「ダッシュ一番歌謡曲」を放送 |
×=レインコート番組を含めて放送無し |
レインコート番組
以前は放送予定カードが雨天中止となった場合、ラジオ日本で放送できる範囲内の試合(ヤクルト主催試合以外。かつてはヤクルト・横浜主催試合以外が対象だった)であれば予備カードの補充が行われ、予備カードが全部中止となった場合に「ナイタースタジオ特集」を放送したことがあるが、現在は他に試合予定があっても予備カードはシーズン終盤の極わずかな例外以外原則設定していない。
従って荒天等による中継予定カードの中止時、あるいは元々巨人戦の開催予定がない日、巨人戦ビジターゲームのうち、ヤクルト・広島・日本ハム・楽天・西武主催のナイターと全球団のビジターでのデーゲーム、および土曜・日曜の巨人ビジターゲーム等に「ナイタースタジオ特集」を放送する。場合によっては巨人戦ではなく、その他のカードを中継する場合もあるが優勝に係わるチームで放送権がある場合が多い。
ただ、2011年以後局の方針で巨人戦以外の試合を一部削減したり、週末の試合がビジター[5]である場合の巨人戦はそれが開催であっても放送しないカードが増えたため、実際に試合が開催されていてもこれらの予備番組を常時編成することが増えている。
曜日 | RFラジオ日本 | ぎふチャンラジオ | ラジオ関西 | 備考(注参照) |
---|---|---|---|---|
月 | (定時番組) | [注 1]・[注 2] | ||
火 | 激闘!麻布台スタジアム 火曜 加藤多佳子 水曜 遠藤みちスケ 木曜 内藤博之 金曜 くず哲也[6] |
17:55-19:00 時間です!林編集長 19:00-21:40 夜のピンチヒッター |
[注 3]・[注 4] | |
水 | 17:55-19:00 時間です!林編集長 19:00-21:40 ジャズライブコレクション | |||
木 | 17:55-19:00 時間です!林編集長 19:00-21:40 木村三恵のアイドルパラダイス | |||
金 | 17:55-21:00 まるスポ!フライデー 21:00-21:40 名曲CDスペシャル | |||
土 | 17:55-20:00 全米トップ40 THE 80'S 20:00-21:00 中央競馬的中戦隊☆アテルンジャー |
(定時番組) | [注 2]・[注 3] | |
日 | 宮川賢の日曜!!えぴきゅりあん |
注
過去
1970-80年代
- 1979年 「広川太一郎の歌謡ジャイアンツナイター」(「全国的に歌謡曲」「ザ・ビッグショー」「トニーのおしゃべり歌謡曲」)[7]
- 1980年 「独占!!オールスタースペシャル」(「パーソナリティースペシャル」「バラエティースペシャル」「アグネス・チャンのYou&Me」)[8]
- その後「ジャイアンツ(ミュージック)スタジアム」(「レッツゴー・ジャイアンツ」<プロ野球情報や他休場の試合経過 第1部=ここだけは生放送だった>と洋楽・邦楽番組1時間ずつ、のちにプロ野球情報、メジャーリーグ紀行、V9ポップファイル<巨人軍9連覇時代のポップス音楽を放送するもの>や、音楽番組(第二部)・過去の名選手の紹介(第三部))を組んだこともあった。
2005・06年度
- 「ギャオス内藤のGIANTS RADIO」。
- 2005年のみ、CRKでの日曜日の放送を定時番組「長野祐也の政界キーパーソンに聞く」の枠確保(当時17:55-18:25)のため、18:25からの飛び乗りに変更(デーゲーム録音中継でも例外なし)。
- 2006年から、CRKでの週末の放送については定時番組編成を強化する観点から、土曜日は廃止(巨人戦ナイターの有無に関係なく中継なし)、日曜日は不定期化(巨人対阪神のナイター試合<東京ドーム・甲子園の別を問わず>に限り19:00-21:20まで、かつ延長なしで放送)。
2007年度
- 第1部:だからプロ。ジャイアンツプライド(17:55-19:30 出演・ギャオス内藤)
- 第2部:時代と曲のアンソロジー 魔球の時間(19:30-21:30)
- ラジオ日本以外のネット局は21:00で終了。
- CRKについては、この年より日曜日も巨人戦の有無に関係なく放送廃止となったため、週末のナイター放送から撤退した。
2008年度
全時間を「The Golden 50s」という統一したテーマをつけた。RFラジオ日本開局50年記念という位置づけでこの表題にした。
- 第1部「ジャイアンツプライド」(17:55-20:00)
- 「ジャイアンツ・トゥディー」(19:00まで)と、「50の巨人伝説」(19:00から)の2本立てで、前半はその日のプロ野球の結果・経過、巨人の話題などを送る。後半は巨人軍の歴史に残る名勝負・名選手にスポットを当てる。
- 第2部「とびだせ50曲」(20:00-21:00)
- 毎回あるジャンル・テーマに沿って50にちなんだ音楽の数々(ある歌手のベスト50曲、あるジャンルのベスト50曲、50代歌手など)を放送する。
2009年度
ナイターオフシーズンで放送していた「マガジン」番組を編成。
- 火曜日~金曜日
- 第1部「ギャオス内藤のオトナのスポーツマガジン」(17:55-19:00)
- ギャオス内藤をメインパーソナリティにその日のプロ野球・スポーツの結果・経過、巨人の話題等。
- 第2部「くず哲也のオトナのスポーツマガジン」(19:00-21:00(ラジオ日本のみ19:00-21:30))
- くず哲也をメインパーソナリティーにスポーツの話題から鉄道趣味「鉄の時間」、日本語に関する話題「国語の時間」、流行の話題「ナウい・イマい・トレンディ」、ミニラジオドラマ等。
- 第1部「ギャオス内藤のオトナのスポーツマガジン」(17:55-19:00)
- 土曜日
- 「サタデースポーツマガジン」(17:55-21:00)
- その日のプロ野球・スポーツの結果・経過、翌日の中央競馬予想、巨人の話題等。パーソナリティーはジャイアンツナイターのラジオ日本実況陣から任意の二人。
- 「サタデースポーツマガジン」(17:55-21:00)
- 日曜日
- 「前田幸長のサンデースポーツマガジン」(17:55-21:00)
- 前田幸長をメインパーソナリティにその日のプロ野球・スポーツの結果・経過、プロ野球の話題、リスナーからのプロ野球に関する質疑応答等。
- 「前田幸長のサンデースポーツマガジン」(17:55-21:00)
2010年度・2011年度
この年から変革された事項
- ラジオ関東時代より続いていた2部制(一時は3部制)が完全に撤廃される。
- (但し6月放送分から内部的に2部制復活)
- 長年第1部ナイターナビゲーターを続けてきたギャオス内藤が降板する。
- ラジオ関西のみ、中継カードの無い場合はローカル番組を編成する(2010年は火曜日・木曜日に限り実施。火曜日・木曜日については、巨人戦デーゲームの録音放送となった場合や、「ラジオ日本マリーンズナイター」となる場合も同様の措置だが、水曜日・金曜日は2011年も含め、デーゲーム録音放送や「マリーンズナイター」もネット受けする)。但し当初放送される予定の試合が中止の場合は従来通りラジオ日本からの番組をネットする。
- ラジオ日本で21:00~21:30に放送されるクッションプログラムは、中継予定試合中止時のみ「ジャイアンツ・タイムズ」を放送。それ以外の場合は「ザ・流行歌」を放送。
- 「応援ラジオ・どんまい!」(平日、17:55-21:00)
- 放送作家の東海林桂(2010年度のみ出演)をメインパーソナリティーに据え、不特定のラジオ日本実況アナウンサーが務める『ナイターナビゲーター』を進行役にスポーツの話題から鉄道趣味「鉄道くらぶ・臨時運行」(東海林はラジオ日本・土曜日21:30の「鉄道くらぶ」のパーソナリティーでもある)、音楽特集等。
- 6月から17:55~19:30をナイターナビゲーターのみ出演でスポーツの話題を取り上げる「どんまい!スポーツ」、19:30~21:00を東海林とナイターナビゲーターで文化的な話題と音楽特集を取り上げる「どんまい!エンタメ」の二部構成にリニューアルした。但し番組タイトルは全編通して「応援ラジオ・どんまい!」としている。
- 2011年度は「スポーツ」「エンタメ」の二部構成を維持するが、「どんまい!エンタメ」のパーソナリティーはくず哲也と中川ちひろに変更。
- 以下はラジオ関西では定時番組のため放送せず
- 「応援ラジオ・どんまい!サタデー」(2010年土曜のみ、17:55-21:00)
- その日のプロ野球・スポーツの結果・経過、翌日の中央競馬予想、巨人の話題、ゲストを迎えてのトーク等。パーソナリティーは内藤博之もしくはラジオ日本実況アナウンサー。東海林氏は出演しない
- 「デンリク3G」(2010年日曜のみ、17:55-21:00・ぎふチャンは17:55-20:55)
- 「山本さゆりのミュージックパーク」(2011年度土曜・日曜17:55-21:00)
- シンガーソングライター・洋楽評論家の山本さゆりが往年のポップスヒット曲を選曲して紹介する音楽番組
2012年度
- 火-金曜[10]
- ※ラジオ関西は巨人が関与しない試合のネット受けは金曜のみ[11]とし、火-木曜は当初から試合がないか(あるいは中継の予定が組まれていないか。この場合は金曜も該当)、あるいは巨人が関与しない試合と、巨人戦であってもデーゲームの録音中継をRF/GBSが中継する日である場合は自社制作の別の予備番組の放送となった。
- 以下はラジオ関西では定時番組のため放送せず
- 土曜17:55-21:30 全米トップ40 THE 80'S
- 日曜
2013年度
- 火-金曜17:55-21:00 僕も私もジャイアンツナイター[12]
- パーソナリティーは火曜がくず哲也、水-金曜はラジオ日本アナウンサーが持ち回りで担当。
- ※ラジオ関西はこの年から金曜日も含めて巨人が関与しない試合を一切ネット受けしなくなった(また従来通り、ヤクルト戦、および週末にかかる試合や一部の交流戦におけるビジターでの放送できない試合についてもネットしない)。そのため、上記番組も試合中止でない限り放送されなくなった。
- 以下はラジオ関西では定時番組のため放送せず
- 土曜17:55-21:30 全米トップ40 THE 80'S(2013年10月より20:00終了に短縮)
- 日曜17:55-21:00 宮川賢の日曜!えぴきゅりあん
リスナー参加企画
- 当番組ではラジオ関西・ぎふチャンと共同で「ジャイアンツ月間MVP」を2004年度まで制定した。この制度はそれぞれの月の読売ジャイアンツの選手で最も活躍した選手を解説者の意見とリスナーの投票を基に決定したものである。但し解説者の意見も選考の重要なファクターとなるため、必ずしもリスナーの最多得票選手が選出されるとは限らない。
- 月間MVPに選ばれた選手に投票されたリスナーには賞金や選手のサイン入りグッズなどがプレゼントされた。
- 2005年度は交流戦特別企画として、パ・リーグ参加6チームの主催試合(即ちビジター)でそれぞれのホームタウンの名産品をプレゼントする企画を行っている。
- 2011年は原辰徳監修の焼酎をプレゼントする企画が行われている。これは事前に申し込みをしたリスナーに対し、巨人軍の選手がその試合にホームランを打った本数分の人数に贈呈するもの(当選はホームランが出た都度発表される)。ただしホームランがなかった場合でも1人に必ず贈呈する
出演者
解説者
- 須藤豊
- 関本四十四
- 柴田勲
- 鹿取義隆(BS-TBS・MLBスタジアム解説者兼)
- 篠塚和典(日本テレビ解説者兼)
- 水野雄仁(日本テレビ解説者兼)
- 西山秀二(GAORA解説者兼)
- 内藤尚行(「ギャオス内藤」名義で登場。J SPORTS解説者兼) - ロッテOBの為『マリーンズナイター』の解説も兼任する。
- 吉村禎章(日本テレビ解説者兼 2013年-)
- 野田浩司(ラジオ関西からの派遣の形で、阪神甲子園球場、京セラドーム大阪、ほっともっとフィールド神戸での試合のみ担当)
実況アナウンサー・リポーター
- 内藤博之
- 小林幸明
- 細渕武揚
- 矢田雄二郎
- 木村季康(中央競馬の実況の担当がメインのため、平日のみの出演。実況のみでベンチリポートは担当しない)
- 瀧口俊介(2012年8月24日の横浜DeNA対巨人で巨人リポーターとして初登場、2013年8月18日で巨人対中日で初実況)
- 木村と瀧口は局アナではなく契約スタッフでの出演
- 上記の中から若干名は2014年の火曜日-金曜日の雨天中止時の予備番組「ジャイアンツナイター・麻布台スタジアム」を持ち回りで担当する(2013年度は火曜日を除き「僕も私もジャイアンツナイター」も担当)
- 以下はナイターナビゲーターのみ(全員局アナではなく契約スタッフでの出演)
※なお、ナゴヤドームでの試合の出演者については、CBCドラゴンズナイターの項を参照のこと。
過去の出演者
※「〜バッチリナイター」時代の出演者も含む。
過去の解説者
- 青田昇
- 飯島滋弥
- 宇野光雄
- 児玉利一
- 千葉茂
- 南村侑広
- 宮田征典
- 浅野啓司
- 有本義明
- 江藤省三
- 江夏豊
- 大沢啓二
- 国松彰(2013年5月28日の「巨人対ソフトバンク」で、ゲスト扱いで1試合限りの復帰)
- 黒江透修
- 小林聖始
- 駒沢悟
- 清水崇行
- 杉山悟
- 高田繁
- 高橋一三
- 高橋直樹
- 高橋慶彦
- 土井正三
- 中畑清
- 中村稔
- 新浦壽夫
- 平田翼(野球記者。2003年まで「ジャイアンツ・ウォッチャー」の肩書で出演。2004年は前座番組キャスターをギャオス内藤とともに担当)
- 広岡達朗
- 堀内恒夫
- 堀本律雄
- 野村謙二郎
- 松本匡史
- 村上雅則
- 森脇浩司
- 屋鋪要
- 山根和夫
- 山根俊英
- 山本功児
- 以下はラジオ関西からの派遣ならびにネット受けの際に登場。
ゲスト解説者
過去の実況アナウンサー・リポーター
- 岡田実
- 窪田康夫
- 島碩弥
- 木島章夫
- 林洋右
- 樋口忠正
- 内藤幸位
- 早川建二
- 工藤健策
- 山田透(現在は『ニッポン放送ショウアップナイター』を担当)
- 武田肇
- 染谷恵二
- 阿部実
- 加藤裕介
- 仙田和吉(現在は毎日放送所属、ラジオでは『MBSベースボールパーク』を担当)
- 河路直樹
- 山下末則(日本テレビから出向)
- 吉田填一郎(日本テレビから出向。2008年に局アナウンサーは引退。現在はフリーアナウンサーとして巨人主管試合のミニFMの解説担当)
- 岩田暁美
- 福田純子
- 深沢ちえり
- 芦川愛子(~2009年度)
- 佐藤一司(~2010年6月、2008年度~2010年度はリポート・ナイターナビゲーターのみ担当)
- ラジオ関西制作の中継に登場(2008年度を以て制作撤退)。
- RFの坪内、芦川、ラジオ関西の牛尾、桐山、清水の各アナウンサーは局アナではなく契約スタッフでの出演
球場内企画
2007年度〜2008年度の東京ドームでの巨人ホームゲーム63試合において、ラジオ日本と巨人軍の提携企画「GFM」を行う。単なる試合解説だけでなく、巨人ファンを称する各界著名人をゲスト解説者として迎え、巨人軍応援実況を展開する。会場では先着順2000人に無料レンタルを行う。(市販のラジオでも受信可能)また2008年は新しく「G-PO」会員を対象としたレンタルも行われていたが、2009年度以降は実施無し。
また東京ドーム右中間の柱に番組宣伝広告を設置。もしここに直撃するホームランが出た場合にはそれを予想したリスナー50組100人を東京ドームに招待するクイズキャンペーンが行われる。
- 周波数 86.3MHZ
- 試合開始1時間前〜試合終了時に開局
- 解説には当番組の解説者・アナウンサーのほか、宮本和知、橋本清、角盈男ら元巨人OBが多数出演。井上和香やテリー伊藤といった巨人ファンの著名人がゲストとして迎えられた。またパーソナリティとして坪内千恵子、佐藤一司、茂山哲平が出演していた。
2014年は随時「東京ドームFM」と題し、年数試合の予定で場内限定FM放送を開局して巨人ファンの著名人による試合解説を行う[13]他、ミニFMとは別に、ビジター側に当たる3塁側の客席を利用して、巨人OB、および試合日により対戦相手側チームのOBによる試合解説を聞くことができる音声ナビゲーション付の「レジェンズシート」[14]のサービスも行っている。
JRN・NRNとの関係
開局当初は基本的に自主制作であったが、当時は在京ラジオ局がプロ野球中継を全曜日放送ではなかった事もあり、東海ラジオ放送・毎日放送(MBS)・朝日放送(ABC)・ラジオ関西などと暫定的なネットワークを組んで、関東地区以外の試合中継に対応していた。
1965年5月にJRN・NRNが相次いで結成されると、これらネットワークとは無関係だったラジオ関東は取り残される結果となり、関東地区以外の試合を中継する場合にも現地に乗り込んで制作を行う事になった。しかし、ネットワークは岐阜放送と近畿放送(現在のKBS京都)しかなかった。
またラジオ関東自体も出力30kWであるがゆえに、神奈川・東京以外では聴取が難しく、聴取率も在京局に差をつけられ、営業面でも苦戦していた(出典:山口放送三十年史)。
大洋戦放送権獲得
1967年(昭和42年)から、大洋ホエールズ(現:横浜DeNAベイスターズ)主催ゲームの中継を開始。
- これは前年シーズンオフ、TBSとフジテレビが広島東洋カープ主催の対読売ジャイアンツ戦から日本テレビを締め出そうとした事で[15]、TBS・フジと日テレの間で紛争が起こり、日テレと読売新聞が報復措置として巨人主催ゲームのラジオ放送からTBSラジオ=JRN・ニッポン放送&文化放送=NRNを締め出してラジオ関東・NHKラジオ第一放送・日本短波放送のみに放送権を与えようとした問題が発端となっている。
- 結局、TBSとフジテレビが譲歩して日本テレビが前年同様広島対巨人戦を2試合放送する事で合意し、読売新聞が巨人主催試合のラジオ放送からのJRN・NRNの締め出しを撤回した見返りとして、大洋主催ゲームの優先放送権をラジオ・テレビ共に保有していたTBSが見返りとしてラジオ関東に与えたもの(出典:ベースボール・マガジン社『プロ野球70年史』)。
その後、巨人戦についてはヤクルト・大洋・巨人主催の全てが自社制作で中継できる体制が1977年まで続いた。特に予備カードはラジオ関東の本社が神奈川県にある事から、大洋主催ゲームとなることが多かった。関東地区以外での試合についてはCBC・MBS・RKB・RCC等が裏送りしていた。
バッチリナイターからジャイアンツナイターへ
1974年(昭和49年)3月にTBS(東京放送。会社としては、現:東京放送ホールディングス)の株を放出して以来、在京ラジオ局との繋がりを持たなかった読売新聞社は有事の際の報道手段のひとつとして中波ラジオ局を持つ事が必要であると判断。1977年(昭和52年)、在京の各ラジオ局に対し、「読売新聞ニュース」を自社および系列局で放送する事を条件に読売ジャイアンツ主催試合の中継を認める事を提案した。
しかし、当時のTBSは筆頭株主であった毎日新聞社が経営悪化に伴い株式を大量に放出した事で、漸く新聞資本から脱却できた時期であった。テンプレート:Main また、ニッポン放送は総帥・鹿内信隆(当時会長)を通じフジサンケイグループの中核会社として位置していた。テンプレート:Mainテンプレート:See also さらにJRN・NRNともに地方系列局は地元新聞社の資本が入っている局が多かった。これらの理由から、当初この提案に乗り気だった文化放送を含めた在京局各社は、結局許諾不可能としてこの提案を拒否した。
TBS・文化放送・ニッポン放送がそれぞれ拒否をし、系列局への呼びかけ続けつつ手をこまねいている隙間を縫って、ラジオ関東がこの提案を受諾。開局以来放送された「毎日新聞ニュース」は1978年(昭和53年)1月1日より「読売新聞ニュース」に切り替わり、ラジオ関東バッチリナイターは「ジャイアンツナイター」と改題。読売ジャイアンツ戦完全独占という新しい展開がスタートした。テンプレート:See also 読売ジャイアンツ主催試合を中継できなくなったJRN・NRNはこれに対抗。ラジオ関東の完全締め出しを図り、系列局に対しラジオ関東とは「ネットを受けない、送らない、送らせない」三原則を呼びかけた。なお、このルールはいずれか一つでも違反があった場合はJRNならびにNRNから除名・追放を行うという厳しいものであった。さらに横浜大洋ホエールズはTBSラジオ、ヤクルトスワローズは文化放送とニッポン放送、中日ドラゴンズは中部日本放送(CBC)と東海ラジオ、阪神タイガースは朝日放送(ABC)、広島東洋カープは中国放送(RCC)がそれぞれ優先契約を締結した事で、逆にラジオ関東は他のセ・リーグ球団主催試合が中継できなくなることとなり、該当日はパ・リーグの試合を放送した(出典:山口放送三十年史ほか)。
なお、兵庫県のラジオ関西は、これまで在阪局に押さえられていた読売ジャイアンツ絡みの試合を中継する事で、営業強化が図れると判断。NRNの申し入れを無視して新たに「ジャイアンツナイター」のネット受け入れを行い、前述のルール通りNRNから除名処分を受け、TBSラジオも『全国こども電話相談室』の関西地区ネット局をラジオ関西(JRN非加盟ながら特例でネット受けし、制作にも関与)からJRN幹事社である毎日放送に変更した。テンプレート:Main
NHKラジオ第一放送と日本短波放送(現:ラジオNIKKEI)は局の性格上、「読売新聞ニュース」非放送による中継排除の対象とならなかったため、巨人主催試合の中継が継続できた。このため、NHKはRCCラジオが巨人対広島戦を放送出来なくなった事に配慮して、同カードを東京からNHK広島放送局向けに裏送りして放送していた。
TBSとの連携へ
しかし、読売ジャイアンツ主催試合の中継が出来ない事で在京ラジオ局は軒並み営業成績が落ち込み、地方聴取者からの不満も集中した。このため読売新聞社と在京ラジオ各局は再交渉に及び、TBSは読売新聞社の条件を受諾。TBSラジオおよびJRNは翌1979年(昭和54年)から読売ジャイアンツ主催試合の中継を再開した。テンプレート:Main
この時の条件は、TBSラジオがラジオ関東から番組購入を行う事とし、かつJRN系列局(CBC・ABC・RCC)はラジオ関東に対し制作協力を行う、また関西地区のJRNナイターネット局はラジオ関西に配慮してMBSとABCに振り分ける(この振り分けは以前から行われていた)といった物であった。
中でも、巨人主催カードでは、1979年~1981年の3年間はRF主導の共同制作という形式(事実上RFの「TBS用裏送り」またはTBSの「RF用裏送り」と同じ)を取ったため、RFのアナウンサーと解説者がのTBSの中継に出演し、時にはTBSアナとRF解説者、RFアナとTBS解説者という組合せとなる場合もあった。1982年(昭和57年)からは、放送権はRFから購入する形でTBSが自社制作を行った(1993-1994年は放映権を読売新聞から直接購入になったが、1995年以降RFからの購入に戻っている)。
甲子園球場など、阪神主催試合をラジオ関東→ラジオ日本が中継する場合、解説・実況はTBSラジオ(またはABC)が担当、この状態は1992年(平成4年)まで続いた。また、TBSラジオでは「読売新聞イブニングトピックス」「読売新聞けいざい気象現況」「読売スポーツ情報」等が放送され、読売新聞ニュースの放送が復活した。なお、ABCラジオはJRN/NRNクロスネットであるが、ABC主管による裏送りであった場合は曜日にかかわらずJRN扱い(本番用は月・金[16]がNRN、他がJRN扱い)での放送であった。
また、広島の主催試合も場合によって解説者・実況アナウンサーの両方もしくは一方はRCCからの出演となることもなり(RCCからの出演がない場合はRFが派遣。実況と広島ベンチリポートの両方またはいずれかをCRが派遣する場合もあり)、中日主催はCBCからの裏送りという形となった。
TBSラジオの二重製作による巨人対阪神戦の月・金曜ABC向け、火~木・土・日曜MBS向けの裏送りはRFから認められなかったため、該当日のABC・MBSはNRNナイター本番カードまたは関西本拠パ・リーグ球団(阪急・南海・近鉄)主催ゲームの自社製作中継を放送した。
ニッポン放送はTBSラジオのこの抜け駆けを許さず、ヤクルトスワローズ・横浜大洋ホエールズ主催試合の独占中継権を獲得。文化放送とNRN系列局には放送を認めたが、TBSラジオとラジオ関東には放送を認めなかった。テンプレート:Mainまた、この時よりNRN・JRNクロスネット局でのNRNナイター放送日が原則水曜日〜金曜日と固定された(なお、これらの影響やスポンサー確保の観点から北日本放送・和歌山放送・山口放送がJRNに、北陸放送[17]・南海放送[18]がNRNに加盟することとなった)。RF独占時代は巨人対広島戦や広島戦非開催・デーゲーム時の巨人主催ゲームを放送できなかったRCCは、巨人主催の際はJRN、ヤクルト・大洋主催の際はNRN(土・日曜は年度によりQR-NRNの場合とLF裏-ABCラインの場合あり)に担当曜日に関係なく変更することによって、広島ビジター戦の全試合中継や、広島戦非開催・デーゲーム時の巨人戦優先ができるようになった。テンプレート:Main
その後、日本テレビの働きかけや前述の「三原則」の緩和により日本テレビ系列の兼営局を中心に、月曜日に限り「ジャイアンツナイター」のネットを行う局が増え、札幌テレビ放送(現:STVラジオ)では土曜日・日曜日のNRNナイターを「ジャイアンツナイター」に差し替えて放送するようになった。北日本放送・西日本放送や九州朝日放送も一部の曜日で「ジャイアンツナイター」を放送した。また、中国放送もナイターオフの消化試合の巨人対広島戦に限って「ジャイアンツナイター」をネットしたことがある。
NRNへの開放
やがて、佐川急便疑惑に関する一連の報道でTBSと読売新聞社の関係が悪化。読売新聞社の代表者となった渡邉恒雄の判断でNRNも1993年から読売ジャイアンツ主催試合が中継できるようになり、TBSラジオの優位は崩壊。TBSラジオでの読売新聞ニュースは再び打ち切られた。
この頃から関西地区での「ジャイアンツナイター」はABCに代わってラジオ関西が制作協力を行うようになり、1994年(平成6年)からヤクルトスワローズ・横浜ベイスターズ主催試合もどちらかが読売ジャイアンツと対戦を行っている裏カードに限りニッポン放送から放映権を購入する形でTBSラジオ(JRN全国ネット)での放送ができるようになった。またRFラジオ日本も同様の条件に加えて、2試合開催かつ横浜またはヤクルトと巨人が対戦する試合開催がない場合に限り当該球団主催ゲームのニッポン放送との並列で放送ができるようになった。
しかし、CBCは東海ラジオ(NRN単独加盟)との関係上ヤクルトスワローズ対中日ドラゴンズ戦のネットが認められず、予備カード(主にABC・MBS・RCC制作による阪神と広島の対戦や、パ・リーグ公式戦の愛知県・岐阜県開催時のCBC自社制作中継)または雨傘番組に差替えを余儀なくされた(CBCと東海ラジオは共に中日新聞社の関係会社であるが、東海ラジオはフジテレビ系列の東海テレビを関連会社に持ち、フジサンケイグループとのつながりが深いため)。テンプレート:Main
またRFラジオ日本制作のヤクルト主催ゲームも、対阪神タイガース戦をラジオ関西へ、対中日ドラゴンズ戦を岐阜放送へネットすることは認められず、該当時はCBCと同様に予備カード(ラジオ関西自社制作またはRF乗り込みのオリックス戦や、RF裏送りの首都圏開催パ・リーグ公式戦)または雨傘番組で穴埋めした。
一方、クロスネットのABC・MBS・RCCはヤクルトスワローズ対阪神タイガース/広島東洋カープ戦ではJRN受けの曜日でもNRNにラインを切り替え、またはニッポン放送(RCCの土曜日・日曜日のナイターは文化放送の場合もあり)協力による自社制作で放送した。横浜ベイスターズ主催ゲームのTBSラジオ・JRNの制作・放送についても同様の扱いだったが、こちらは中日戦ビジターゲームの中継本数を東海ラジオと均等にしたい中日新聞の意向もあり、特例でニッポン放送が対中日戦のCBCへの別制作・裏送りを実施していた。テンプレート:Main
なお、地元球団のビジターカードでない場合は、TBS・RF制作のヤクルト・横浜主催ゲームの中継がCBC・GBS(対阪神・広島)・MBS・ABC・CRK(以上対中日・広島)・RCC(以上対中日・阪神)でも放送できた。
横浜売却問題以後のRFとNRN
2002年(平成14年)1月、TBSが横浜ベイスターズのオーナー企業となったのを機に、TBS・RF共に横浜ベイスターズ主催の対読売ジャイアンツ戦も中継できるようになった。また、CBC・ABC(月・金除く)・MBS(月・金のみ)・RCC(水~金除く)向け横浜主催の各地ビジターチーム戦の中継もTBSラジオ制作(またはTBSラジオの技術協力による自社制作)での放送が復活した。これは、2011年末にTBSからディー・エヌ・エーに親会社が移動して発足した、横浜DeNAベイスターズ主催試合でもこの中継体制に変わりはない。テンプレート:Main
一方でニッポン放送は、東京ヤクルトスワローズ(2006年にヤクルトスワローズから改称)主催試合の独占中継権を未だ手放しておらず、2002年からTBSラジオとJRN単独加盟局(CBC、RKB毎日放送、琉球放送)では東京ヤクルトスワローズの主催試合が再び放送できなくなった一方。RFラジオ日本は2003年まで認められた後撤退した。。
なお、NRN加盟局でも北海道放送(HBC)は、通常JRNの野球中継のみネットしている関係で東京ヤクルトスワローズ主催試合は放送できないが、STVが中継を行わない場合、ニッポン放送の協力による自社制作でHBCが中継する(これまで2006、2007、2011、2013年に発生)。
また大阪のABCラジオ、MBSラジオではJRNナイター放送日(月曜と金曜はMBS、他の曜日はABC)でも長年ニッポン放送技術協力の形でヤクルト対阪神戦の実況を行っている(かつては阪神戦以外のヤクルト戦もLF制作で裏送り放送していたが現在は縮小されている模様。またNRN独占中継時の横浜戦も同様の体制をとっていた)。テンプレート:Main
2010年現在、巨人主催試合はJRNとNRNとラジオ日本、ヤクルト主催試合はNRNが放送権を有しているため、JRN単独加盟局とラジオ日本とエフエムナックファイブ(NACK5) [19]はヤクルト主催試合を放送できない[2]。NHKは巨人主催試合はどのカードも放送できるが、ヤクルト主催試合は対巨人戦を原則として放送していない。ラジオNIKKEIは現在野球中継から撤退している。
ただ、2012年以後はJRNが横浜DeNA戦(主管・ビジター不問)、NRNがヤクルト主管試合を優先して放送する試合があり、巨人主管試合が首都圏ではRFのみの独占となる試合も増えている。(この場合、巨人の対戦相手となるビジター球団の本拠地に属する都道府県の放送局ではTBSラジオ・ニッポン放送or文化放送からの裏送りや技術協力による放送をされる試合がある)
JRN単独局発の裏出し制作
先述のとおり1992年まで、TBSラジオ・ABCラジオ(ABCはNRNとのクロスネットであるが、JRN扱いとして)からの裏送りによる阪神戦主催試合の放送が数例あった。中日ドラゴンズ主催試合については現在もCBCが裏送り出しで制作をしているため、出演者はCBCの解説者、アナウンサーが務める。但し、ベンチ裏のリポーターについては、ラジオ日本に所属する実況アナウンサーが務める[2]。2013年4月23日の巨人対DeNA戦(会場・京セラドーム大阪)ではこれまで技術協力していたラジオ関西に代わって、久々にABCラジオが技術協力したことが中継内で説明がされた他、長良川球場で巨人主管試合が開催された場合に、ぎふチャン ラジオが技術協力をした試合もあった。
また、2006年は交流戦の福岡ソフトバンクホークス対読売ジャイアンツ戦でも、RKBが裏出し制作を行い、RKBの解説者とアナウンサーが務めていたが、こちらは中日戦と違って中継権が制限されているわけではないため(巨人戦放映権問題が揉めた当時に交流戦がなかったため、パ・リーグチーム主催に関しては放映権の制限がない)、現在はラジオ日本の解説・アナウンサーを送り込んで完全自社制作で対応したり、RKBの解説者とラジオ日本のアナウンサーで放送する場合もある(解説・実況はラジオ日本側から派遣し、リポーターのみRKB側から派遣することもあった)。
また、ラジオ関西、AM岐阜ラジオは現在独立局であるが、それぞれの地域のNRN加盟局で放送しない一部のニッポン放送、文化放送制作番組を番組販売購入という形でネットを行っている。このためか、ラジオ関西はナイターオフ編成中だった2010年3月31日・4月1日のNRNナイター(ニッポン放送ショウアップナイター)の横浜対巨人戦を例外的に放送した。
関連項目
- ラジオ日本マリーンズナイター
- 東京ドーム
- Dramatic Game 1844
- ラジオ関西ジャイアンツナイター
- AM岐阜ラジオ ダイナミックナイター(都市対抗野球大会で岐阜県勢が決勝に進出した際は、RFでの巨人戦の中継有無にかかわらずRFがGBSに都市対抗野球決勝戦を裏送りする)
- ダッシュ一番歌謡曲(RFが中日主催試合を放送するときのAM岐阜ラジオ ダイナミックナイターの代替番組)
- CBCドラゴンズナイター
- ABCフレッシュアップベースボール(甲子園開催試合のみ 過去)
- RKBエキサイトホークス
- STVアタックナイター(火曜日・土曜日・日曜日を中心に、2003年度まで放送。2007年10月2日の巨人リーグ優勝決定試合は途中飛び乗りでネット受け。)
注釈
- ↑ 50年分のありがとう!ラジオ日本50時間スペシャルより
- ↑ 2.0 2.1 2.2 但し、オールスターと日本選手権シリーズは日本野球機構管轄の大会であるため、ヤクルト・中日が主管する試合であってもRF製作で放送され、この場合は岐阜ラジオでも放送された。しかし2010年以降、RFはオールスターならびに巨人の関与しない日本選手権シリーズを中継しない方針となったため、この事例は発生しない。また、予備カード補充があった時代はRFがぎふチャン向けに在京パ・リーグ球団主催試合を裏送りする場合があった他、中日主催試合が巨人戦でない予備カードの場合に限って、ごく稀に繰上げでCBC-岐阜ラジオのネットがあった。
- ↑ 2012年度は携帯サイトでの配信のみ実施。
- ↑ ラジオ関西は2010年以後は最初から放送がない場合は別の予備番組を放送しており、RFからの裏送り放送となることはない
- ↑ 平日開催でも、ヤクルト主管試合は放送権の都合で中継しない他、それ以外でも放送しないカードもある
- ↑ ラジオ日本 2014春の番組改編
- ↑ 出典ラジオ関西1979年10月第1週番組表(ラジオ関西ホームページより)
- ↑ 出典ラジオ関西1980年4月週間番組表(ラジオ関西ホームページより)
- ↑ 出典ラジオ関西1987年4月週間番組表(ラジオ関西ホームページより)
- ↑ TOPICS:今年もジャイアンツ主催試合をすべて放送!「ラジオ日本ジャイアンツナイター」は試合終了まで全部伝えます!|ラジオ日本 AM1422kHz:
- ↑ ただし、2012年度の金曜日で巨人戦以外のナイターがRFから放送されたケースはなかった。また週末のビジター戦中継を原則行わなくなったため、金曜ナイターで巨人ビジターの試合であっても放送されない試合もあった
- ↑ 2013年4月ラジオ日本春の新番組情報▽宮川賢3時間生放送▽ベイビーレイズ初ラジオ▽日テレアニメ「GJ部」天使恵(宮本侑芽)▽
- ↑ 「東京ドームFM」第1弾 4月30日ヤクルト戦で、ナイツがラジオDJ!(讀賣ジャイアンツ公式サイト2014年1月30日 同5月7日閲覧)
- ↑ ジャイアンツレジェンズシート
- ↑ この当時、同カードの日本テレビ系列向けは広島テレビ放送(HTV・当時はフジテレビ系列メインの編成で日本テレビ系列とのクロスネット局)と中国放送(RCC・TBS系列)が分担して行っていた。
- ↑ 現在は土・日のナイター、及び一部の阪神ビジター扱いのデーゲームも
- ↑ 北日本放送との棲み分けのため。
- ↑ テレビでTBSとの結び付きが強かったためJRN単独加盟だった
- ↑ NACK5は巨人主催試合も放送できないが、AM局によるネットワークに加盟していないことや、業務提携関係の文化放送、ならびに同局とともにNRNのキー局を務めるニッポン放送に放送権が確保されているためである
外部リンク
- ラジオ日本ジャイアンツナイター(インターネット中継)
テンプレート:独立AMラジオ局ナイター
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