西岡良洋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
移動先: 案内、 検索

テンプレート:Infobox baseball player 西岡 良洋（にしおか よしひろ、1961年6月28日 - ） は、大阪府堺市出身の元プロ野球選手（外野手）・コーチ、コーチからの退任後は、読売ジャイアンツのフロントを経て、自営業に転じている。

来歴・人物

好守の外野手であり、解説者の野村克也からは“日本一の肩”と評されるほどの強肩が武器だった。また、打撃では長打力もあり、特に相手が左投手の場面で無類の強さを発揮し“左殺しの西岡”と呼ばれた。

西武ライオンズ時代に巨人と対戦した1983年の日本シリーズでは、第7戦（11月7日・西武球場）の途中から、「4番・一塁手」でスタメン起用の田淵幸一に代わって「4番・中堅手」として出場。そのまま、チーム史上初の日本一の瞬間をグラウンド上で迎えた。また、阪神タイガースと対戦した1985年の日本シリーズでは、シリーズ史上最多入場者数を記録した第4戦（10月30日・甲子園球場）に途中から出場。9回表には、阪神のリリーフ左腕・福間納から（当時存在していた）左翼のラッキーゾーンに決勝本塁打を放ったことで、チームのシリーズ成績を2勝2敗に持ち込んだ（結局は阪神が第6戦で日本一を達成）。

1986年には、チームの外野各ポジションに最多出場選手が他にいながらゴールデングラブ賞を獲得している。1988年にはアキレス腱断裂の重傷を負うが、1989年に復帰。同年のシーズン後に、鹿取義隆投手との交換トレードで巨人に移籍した。

巨人でも相手先発投手が左投手と予想されるときはスタメン出場するなど活躍。代打出場でも結果を残した。しかし、1994年には同じくメジャーリーグ時代に左キラーとして活躍したヘンリー・コトーが入団したため、代走要員や守備固めでの起用が多くなり、出場機会が激減した。

1995年に金銭トレードでロッテに移籍。開幕直後は代打要員として起用されたが、打率が1割を切る状況になったことから二軍へ降格。以降は一軍に昇格することなく、同年限りで現役を引退した。一軍公式戦の1000試合出場まで、残り8試合に迫りながらの引退であった。

現役引退後は指導者として、1996年にロッテ2軍育成コーチ、1997年～2001年は西武二軍打撃コーチ、2002年～2003年は巨人一軍外野守備走塁コーチ、2004年～2005年は横浜ベイスターズ一軍外野守備走塁コーチ、2006年から巨人のコーチに復帰すると、2006年は一軍外野守備走塁コーチ、2007年は一軍守備走塁コーチ、2008年は二軍外野守備走塁コーチを務めた。2008年のシーズン終了後に巨人のフロントへ転じたが、西武でのプロ入り直後からプロ野球関係者の不安定な境遇に不安を感じ続けていたこともあって、2011年には退団した。

2012年からは、東京都港区赤坂で焼肉レストラン「楪（ゆずり）」を経営。2013年10月8日にTBS系列で放送された特別番組『俺たちはプロ野球選手だった』では、「楪」のオーナーでありながら店内の接客から仕出し（焼肉弁当）の仕込みまでほぼ1人でこなす西岡の近況が、本人への密着取材や家族（妻と娘）の証言を交えながら紹介された[1]。

双子の兄・西岡良展（にしおか よしのぶ）は早稲田大学、住友金属を経て、NOMOベースボールクラブでバッテリーコーチを務めた。

詳細情報

年度別打撃成績

テンプレート:By2 西武 39 72 61 10 19 6 0 3 34 11 2 3 3 0 7 0 1 12 1 .311 .391 .557 .949
テンプレート:By2 102 203 170 23 37 6 1 6 63 27 2 0 9 4 17 0 3 31 2 .218 .294 .371 .664
テンプレート:By2 81 241 207 32 55 5 4 7 89 28 2 3 18 1 13 1 2 15 7 .266 .314 .430 .744
テンプレート:By2 94 174 140 26 34 8 0 3 51 13 6 2 7 1 25 1 1 19 4 .243 .359 .364 .724
テンプレート:By2 109 243 208 42 58 7 3 10 101 29 7 1 11 1 20 1 3 28 1 .279 .349 .486 .835
テンプレート:By2 93 171 154 17 38 7 0 5 60 21 7 5 11 0 6 0 0 17 1 .247 .275 .390 .665
テンプレート:By2 56 93 87 12 31 4 0 4 47 11 1 2 1 1 4 1 0 8 2 .356 .380 .540 .921
テンプレート:By2 62 121 102 10 21 3 0 1 27 6 2 1 10 1 8 0 0 12 2 .206 .261 .265 .526
テンプレート:By2 巨人 94 192 169 21 42 8 2 4 66 23 2 1 7 3 11 0 2 20 7 .249 .297 .391 .688
テンプレート:By2 65 106 89 10 21 3 1 2 32 6 1 1 4 0 13 2 0 12 1 .236 .333 .360 .693
テンプレート:By2 70 160 147 14 34 9 0 4 55 20 0 0 2 1 10 2 0 18 1 .231 .278 .374 .653
テンプレート:By2 69 71 62 8 9 1 0 1 13 4 1 0 2 1 6 0 0 5 3 .145 .217 .210 .427
テンプレート:By2 33 27 23 1 2 0 0 0 2 1 0 1 2 0 2 0 0 2 0 .087 .160 .087 .247
テンプレート:By2 ロッテ 25 25 22 1 2 0 0 0 2 2 1 0 0 1 2 0 0 4 2 .091 .160 .091 .251
通算:14年 992 1899 1641 227 403 67 11 50 642 202 34 20 87 15 144 8 12 203 34 .246 .308 .391 .700

表彰

記録

背番号

  • 69 （1980年 - 1981年）
  • 23 （1982年 - 1989年、1995年）
  • 29 （1990年 - 1992年、1994年）
  • 12 （1993年）
  • 73 （1996年）
  • 74 （1997年 - 2001年）
  • 88 （2002年 - 2003年）
  • 83 （2004年 - 2008年）

関連項目

脚注

  1. ↑ TBSテレビ『壮絶人生ドキュメント　俺たちはプロ野球選手だった』公式サイト（2013年10月8日放送分）

外部リンク

テンプレート:パシフィック・リーグ ゴールデングラブ (外野手)

「http://wikippe.e-do-match.com/index.php?title=西岡良洋&oldid=134453」から取得