木曜ドラマ (テレビ朝日)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:複数の問題 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 木曜ドラマもくようドラマ)は、テレビ朝日系列で毎週木曜日の21:00開始(福井放送日本テレビ系列とのクロスネット局)は土曜21:00開始)の、テレビドラマ枠である。

概要

1971年10月に木曜22時台から木曜21時台に移動してきた「ナショナルゴールデン劇場→ゴールデン劇場」枠が、1981年9月をもって終了。そして木曜21時台は海外ドラマ『ダラス』が開始されたが、3か月後の1982年1月より木曜22時台に移動。そして元々ドラマ枠であった木曜22時台と入れ替わる形で、木曜21時台のドラマ枠が再開されることになった。

1983年10月からは「木曜9時の女」と題し、1か月半ずつの短編を放送、そして1985年4月よりリニューアルして木曜ドラマと称して、1クールごとの作品を放送するようになったが、1985年10月のニュースステーション新設に伴い、それまで水曜22時台に放送していた「特捜最前線」がこの時間に移動、「木曜ドラマ」はいったん幕を閉じる。

特捜最前線」終了後の1987年4月より、1986年10月から月曜21時台に放送されていた「月曜ドラマ9」という1〜3回ごとの短編シリーズ枠を引き継ぐ形で、「ドラマ21」が開始。1987年10月 - 1988年3月は1〜3回ごとの短編シリーズの「気ままな女シリーズ」、1988年4月 - 9月は特にシリーズ名はなく『ビートたけしの浅草キッド』などに代表される1作品1か月前後のバラエティに富んだドラマ群を放送。そして1988年10月からは「シリーズ街」と題し、各作品実在の街をテーマとする作品を放送。1990年1月までのロングランとなった。

その後、通常のドラマ枠へと転向。1991年1月からは主に『七人の女弁護士』や『法医学教室の事件ファイル』などに代表されるミステリーものの作品に路線変更、一時期は視聴率は高かったものの1993年以降は視聴率が下がりだして来た。

1994年4月に再度リニューアルし、ミステリー作品の頻度を抑え恋愛ものやホームドラマなどの一般的なドラマを主軸に変更。『家政婦は見た!』、『味いちもんめ』、『恋の奇跡』などのヒット作が生まれたが、関東地区での平均視聴率が1桁のドラマが多かった。しかし、2003年以降、『TRICK』、『黒革の手帖』、『菊次郎とさき』など15%を推移しているドラマが増えてきており、高年層をターゲットにした『熟年離婚』やフリーランスの女外科医の活躍を描いた『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』、高嶋政伸の怪演で有名な「DOCTORS〜最強の名医〜」の続編である「DOCTORS2〜最強の名医〜」は20%超えを記録した。

しかし、2006年の『下北サンデーズ』の打ち切り以降は、人気を博した『菊次郎とさき』の新シリーズや金曜ナイトドラマ枠で人気を博した『特命係長 只野仁』の第4シリーズを放送しても、深夜時代よりもかなり数字を落とす結果となった。その後2009年7月期の『ダンディ・ダディ?〜恋愛小説家・伊崎龍之介〜』は全話1桁と低迷し、『エンゼルバンク〜転職代理人』も初回から1桁で、4%台に落とすなど苦戦していた。以降は『同窓会〜ラブ・アゲイン症候群』、『ナサケの女』、『DOCTORS〜最強の名医〜』など全話2桁を保つ作品から、『ハガネの女 Season2』や『聖なる怪物たち』など平均が一桁台の作品もあるなど、作品によってばらつきがあったが、2012年10月期に放送された「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」以降は、再び、平均で15%を超える作品が増え始めている。

番宣PR内ではタイトル名に加え「木曜ドラマ」の表示も出しているが、本放送中はオープニングタイトルでタイトル名のみ表示し、「木曜ドラマ」の表示は出さない。これはANNフルネット24局における放送日の2日後の同じ時刻に、福井放送で遅れネットを行うからである。

なお2010年4月22日放送分からのジャンクションは、直前番組『木曜ミステリー』の出演者が「『○○』の後は、『木曜ドラマ、○○』」と言ってから行うようになった。

2000年4月から2001年9月まで『ニュースステーション』のフライングスタートに伴い20:54 - 21:48の編成をとっていた(『アナザヘヴン〜eclipse〜』から『氷点2001』までがこれに該当)。それ以降は21時台のフライングスタート編成が廃止され、元の時間に戻っている[1]

2013年10月からは、直後番組『報道ステーション』への接続がステブレレスに変更、同時に『報道ステーション』は水曜と木曜がOP抜きに変わった。しかしわずか半年後の2014年4月より、再びジャンクション・ステブレ入りに戻された。

スポンサーについて

『夜光の階段』第4話から筆頭スポンサー、花王の表示方法が若竹色のカラーテロップに変更された(60秒の提供であるが、表示は90秒以上提供する場合の、月のマークを大きく出しているもの。作品の時期によっては90秒枠であったり、2013年1月度編成の「おトメさん」の時は基本30秒の「ご覧のスポンサー」扱い<月マークは小さめのもので、白色フォント>に降格したこともある。2009年10月以後ロゴ上の社名が「Kao」に変更)。

また花王のCMが放送されていても、2009年1月期の「特命係長 只野仁4」は作品の性質上(CMもなし)、2011年4月期の「ハガネの女2」のうち、第3回(5月5日放送分)[2]までは東日本大震災の影響からクレジットを自粛(スポット扱い同等)した。

花王以外のスポンサーは30秒(まれに1分で、花王がご覧のスポンサー扱いだった2013年1月期にはそのスポンサーが筆頭となった回もある)のスポンサーが概ね8-9社あるが、ほとんどの協賛社は週・月単位での変動が多い。

特徴

  • 2004年から2010年にかけてオスカープロモーション所属の米倉涼子上戸彩が主演するドラマを1クールずつ放送することが恒例になっていた[3]。また、松本清張原作のサスペンス作品「黒革の手帖」「けものみち」「わるいやつら」が製作され、いずれも米倉が主演していた。
  • 深夜帯の金曜ナイトドラマ枠で放送された作品がこの枠に進出するケースがあり、『TRICK』、『特命係長 只野仁』、『ハガネの女』などがそれにあたる。『TRICK』は高視聴率を得たが、後者の2作は深夜放送時よりも数字を落としている。
  • 外部制作会社との共同制作を取る作品が大半を占める。1990年代中盤からは自社制作の作品も増えているが、そのほとんどで制作会社が協力扱いとなっている。
  • 通常1クールは12話前後を指すが、2004年頃から徐々に放送話数が減り始め、2007年頃から全8~9回が定着している。特に4月・10月・1月改編のときの作品が、期首・期末特別番組編成やスポーツ中継などの影響から、その月の下旬以後の放送開始となることも多いためである。
  • 2010年〜2012年、毎年7月第3週に「全英オープンゴルフ」・大会初日の場合、「いきなり!黄金伝説。」「木曜ミステリー」と共に休止している。

作品紹介

1980年代前半

1982年
1983年
1984年

1980年代後半

1985年
1987年
1988年
1989年

1990年代前半

1990年
1991年
1992年
1993年
1994年

1990年代後半

1995年
1996年
1997年
1998年
1999年

2000年代前半

2000年
2001年
2002年
2003年
2004年[6]

2000年代後半

2005年
2006年
2007年
2008年
2009年

2010年代前半

2010年
2011年
2012年
2013年
2014年

ネット局と放送時間

放送対象地域 放送局 系列 放送時間 備考
関東広域圏 テレビ朝日(EX) テレビ朝日系列 木曜 21:00 - 21:54 制作局
北海道 北海道テレビ(HTB) 同時ネット
青森県 青森朝日放送(ABA)
岩手県 岩手朝日テレビ(IAT)
宮城県 東日本放送(KHB)
秋田県 秋田朝日放送(AAB)
山形県 山形テレビ(YTS)
福島県 福島放送(KFB)
新潟県 新潟テレビ21(UX)
長野県 長野朝日放送(abn)
静岡県 静岡朝日テレビ(SATV)
石川県 北陸朝日放送(HAB)
中京広域圏 メ〜テレ(NBN)
近畿広域圏 朝日放送(ABC)
広島県 広島ホームテレビ(HOME)
山口県 山口朝日放送(yab)
香川県・岡山県 瀬戸内海放送(KSB)
愛媛県 愛媛朝日テレビ(eat)
福岡県 九州朝日放送(KBC)
長崎県 長崎文化放送(NCC)
熊本県 熊本朝日放送(KAB)
大分県 大分朝日放送(OAB)
鹿児島県 鹿児島放送(KKB)
沖縄県 琉球朝日放送(QAB)
福井県 福井放送(FBC) 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
土曜 21:00 - 21:54 2日遅れ

過去のネット局

系列は当時の系列。

放送対象地域 放送局 系列 備考
青森県 青森放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
青森朝日放送開局まで
山梨県 山梨放送 日本テレビ系列 2001年3月まで
富山県 北日本放送
徳島県 四国放送 2004年3月まで
高知県 高知放送

系列外ネット局について

福井放送では1995年4月から4日遅れで月曜22時 - 22時54分に放送していたが、2008年4月の改編により1969年10月以来38年半(前身で1968年4月放送開始の「夜のグランド劇場」から起算すると、ちょうど40年)にわたって日本テレビ土曜ドラマを同時ネットで放送していた土曜21時 - 21時54分に移動し、2日遅れの放送となった[14]。さらに、後続の同日22時台には水曜刑事ドラマも3日遅れでネットしているため、22時54分までの約2時間にわたりこの2枠が一体化される構成となった(前半の1時間枠が当ドラマ枠、後半の1時間枠が水曜刑事ドラマ、両者ともスポンサードネット)。

ただし、日本テレビの編成上、21時をまたぐスペシャル番組放送時および『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』放送時はそちらを優先するため別の時間に差し替えられる(後者について、2008年からは後続枠と2本1セットで7時間半も前倒して放送される)。初回や最終回等の時間拡大時には、日本テレビの編成次第で土曜昼に前倒しして放送されることがある(後続23時以降の日本テレビ系列ディレイネットができないため)。またこれを応用して月曜日22時台放送時代には、初回を中心に土曜日または日曜日の午後時間帯に前倒しして放送したり、作品によっては通常の54分ものであっても、日曜日の16時台に10日遅れで振り替え放送したこともあった。同局での放送分に関しては一時期、エンドカードを使用していたことがあったが、「だめんず・うぉ〜か〜」の途中で一度は廃止されたものの、「特命係長・只野仁(4thシーズン)」から約2年ぶりに復活した(後続の水曜刑事ドラマでも継続中)。1995年3月まではテレビ朝日の日曜20時枠の遅れ放送をしていたが、「ザ・スーパーサンデー」開始に伴い番組枠が変更された。

TBS系列の山陰放送は一部の作品を除き平日午後のアフタヌーンスペシャル枠で集中放送している。

1991年10月の青森朝日放送開局までは青森放送で日曜22時 - 22時54分に放送していた。そのため「オシャレ30・30」(現在の「おしゃれイズム」相当枠)は土曜17時30分に遅れネットした。[15]

備考

関連項目

脚注

テンプレート:Reflist

外部リンク


テンプレート:前後番組

テンプレート:木曜ドラマ (テレビ朝日)

テンプレート:テレビ朝日のテレビドラマ
  1. ただし2001年10月から2002年9月までの間(『最後の家族』 - 『サトラレ』)は、20:54 - 21:00に番組内容を紹介されるミニ番組が存在していた。
  2. 第4回・5月12日から花王の協賛表記再開。
  3. ただし米倉は2007年「わるいやつら」に関しては当枠でなく朝日放送(ABC)との共同制作枠「金9シリーズ」での放送だった。
  4. この作品から福井放送山梨放送四国放送高知放送がネット開始。
  5. この作品をもって山梨放送がネット打ち切り。
  6. 2004年度はテレビ朝日開局45周年企画というサブタイトルが付けられている。
  7. この作品をもって四国放送高知放送がネット打ち切り。
  8. これよりハイビジョン制作開始。
  9. この作品を最後に福井放送における放送枠が月曜22:00から土曜21:00に移動。
  10. この作品以降、福井放送における放送枠が土曜21:00に移動し、かつ同局後続枠の水曜刑事ドラマと実質上一体化されるようになる。
  11. 3rdシーズンまでは金曜ナイトドラマ枠で放送された。
  12. season1は金曜ナイトドラマ枠で放送された。
  13. 第1シリーズは水曜刑事ドラマ枠で放送された。第3シリーズより再び、水曜刑事ドラマ枠で放送している。
  14. 同局の月曜22時台は2008年4月以降「日本テレビ系列月曜夜10時枠」をそのまま同時ネット。それに伴い引き換えに捻出された土曜ドラマは、スポンサードネットのまま土曜16時台に1週遅れで移動、同時にエンドカードも新設。
  15. 現在も日本テレビ系列における22時30分 - 23時30分の枠はローカルセールス枠になっており、一部または全部について自主編成を行う局がある。