サンダーバード (テレビ番組)
『サンダーバード』 (Thunderbirds) は、1965年から1966年にイギリスで放送された人形劇による1時間枠の特撮テレビ番組。
1966年に『サンダーバード 劇場版』、1968年に『サンダーバード6号』が劇場公開された。2004年にはアメリカ合衆国で製作された実写版映画が公開されている。
目次
概要
ストーリー
世界各地で発生した事故や災害で絶体絶命の危機に瀕した人々を、国際救助隊[IR](International Rescue)と名乗る秘密組織がスーパーメカを駆使して救助する活躍を描く物語である。
時代設定
21世紀が舞台。放送当時に製作された設定では西暦2065年が舞台とされており、当時のメディア展開は全てこの設定を元に記述されている。 だが、映像上では第31話の中に出てきたカレンダーに2026年と記されており、1970年代から1990年代には、この2026年を基準とする「新設定」が台頭した。現在、公式の設定年代は再び西暦2065年に戻されている。
製作前・製作時
本作は1963年『海底大戦争 スティングレイ』の後番組を構想中のジェリー・アンダーソンが、ドイツのマチルド鉱山で起きた、129人が生き埋めになった浸水落盤事故で、29人が死亡したが懸命な救助の結果100人が救出されたこと(レンゲデの奇跡 (Wunder von Lengede))[1]を知り「国際的な協力で、科学的な設備を持って救助すれば被害は食い止められる」と思いつき、企画案「国際救助隊」をまとめた。
ITCのテンプレート:仮リンクが本企画を承認し、ポルトガルのアルブフェリア村の貸別荘でテンプレート:仮リンクに口述筆記させ完成させた。最初のエピソード「SOS原子旅客機」 ("Trapped in the sky") は、ジェリーが従軍時代テンプレート:仮リンクで目撃した胴体着陸事故に基づく。企画成立直前に、ジェリーは第二次大戦中に行方不明(戦死認定)となった兄ライオネルからの手紙に記された「テンプレート:仮リンク」という名を思い出し、企画タイトルを「サンダーバーズ」に改めた。それまで国際救助隊のメカはレスキュー1 - 5と呼ばれていた。
制作当時に於いて、従来のマリオネットを使った映像作品としては新しい方法の、事前に俳優の台詞を録音した録音テープの音声に連動し、その音声信号により同期させて人形の唇を動かす「リップ・シンクロ・システム」という装置を、マリオネットの頭部に内蔵し、マリオネットの口の動きを台詞と同期した手法を使用して、時折、マリオネットでは表現しにくい「手のアップ」「歩く姿」等の部分に関しては、実写映像を挿入し、より人間的表情を表現して、特撮を駆使して実写に近いリアル感を演出した「スーパーマリオネーション」と呼ばれる映像表現手法を使用している。
製作は操り人形を用いた特撮映画やテレビシリーズを多く製作していた、ジェリー・アンダーソン率いるAPフィルムズで、配給会社はテンプレート:仮リンクであった。
本作試写時、グレイドは「もはや映画だ」と絶賛し、当時ITC配給中最高級の1本22,000ポンドを与え、30分番組の予定を1時間枠に拡大した。放送開始と共に、全国紙で特集が組まれるほどの社会現象を引き起こし、子供番組史上まれに見る人気作品となった。
放送時・放送後
人形劇でありながら、その模型のリアルさ、質感の充実、子供でも理解できる単純なストーリー、「人命救助」というスリリングかつ前向きで健全なイメージ、これら全てが明確な世界観を提示して大好評を博した。ロケット噴射の描写などの特撮技術も優れており、その後の特撮作品への多大な影響を及ぼした。登場するメカもデザイン的に極めて斬新かつ洗練されていた。音楽もオーケストラサウンドを基本に、質が高く映像にマッチしたものだった。
最後の6本は後から追加製作された、いわゆる第2シーズンである。既に『キャプテン・スカーレット』が作られていたため、人形もその技術を使い、ギミックの一部が顔から胸に移されたので、プロポーションがやや改善されている。他にもセットが若干変更されているが、いずれも言われないとわからない程の違いである。
登場人物のコスチュームも当時の最先端のモードを積極的に取り入れ、基本的に対象としている男子児童だけではなく女子児童の関心も掴んだ。当時、番組に登場した人形をベースにしたファッション情報誌も制作されたほどである。
しかし、本作最大の目的だったアメリカ三大ネットワークへのセールスは失敗した。これは、1時間番組という枠が子供番組に不向きだったとも、グレイドが販売価格を吊り上げすぎたとも言われる。今日でもアメリカでSF人形劇と言えば『宇宙船XL-5』が最もメジャーで、『サンダーバード』の知名度は低い。
劇場版
- サンダーバード 劇場版(Thunderbirds are Go)・1966年
- 本記事では区別のため「劇場版」と呼ぶ。
- サンダーバード6号(Thunderbird 6)・1968年
- 本記事では「6号」と呼ぶ。「劇場版」「6号」はテレビシリーズの延長線上で発生した大事件の話で、基本設定も全く同じである。
- サンダーバード(Thunderbirds)・2004年
- 本記事では「実写版」と呼ぶ。人間の俳優によるリメイクで、基本設定以外のスタッフ・キャストは別物である。
これら3作については、個別の記事も参照。
再編集版
- サンダーバード(スーパースペースシアター版)
- 日本ではエモーションよりビデオソフトとして発売された。2話を1話に再編集し、音楽は別の物と差し替えられている。各105分。全3話。字幕版のみ。スーパー!ドラマTVでも放送された。
- ターボチャージド・サンダーバード(TURBO CHARGED THUNDERBIRDS)
- 生きた人形達が地球以上の知的文明を築き上げ、そこで日夜発生する災害に対処し続ける国際救助隊共々、その惑星の存在に気付いた地球人の少年少女(人形ではなく、普通の人間の俳優が演じている)が「ハッカーズ」という国際救助隊サポートチームを結成し、恒星間通信を通じて地球に居ながらにして協力し、間接的に活躍する様を描くテレビシリーズ。前述の通り、オリジナル版とはいろいろと設定が異なる。1994年作品。全13話。日本ではスーパー!ドラマTVで2009年に初放送。字幕版のみ。
登場人物
前述のように本作の設定年代(特に人物の生年)は、2バージョン存在する。1970〜1990年代に使用された2026年基準の設定では、登場人物の生年月日やバイオグラフィーはこの年を基準に設定、バージルが次男、ジョンが三男だった。しかし現在では、版権元であるカールトン・インターナショナルによって年代設定が製作当時の公式設定だった2065年に改訂され、各人物のバイオグラフィーも本来のものに戻された。同じくアンダーソン製作で、設定年代2068年のキャプテンスカーレットや2064年のスティングレイの設定とのクロスオーバー的な記述が多々見られるのは、放送当時の設定年代が地続きだったからである。
特記がない限り、本稿の内容は2065年基準のものとする。兄弟の名前は、マーキュリー計画の宇宙飛行士(マーキュリー・セブン)のメンバー名から付けられた。
メインキャラクター
- ジェフ・トレーシー (ピーター・ダイネリー)
- 2009年(2026年基準版設定では1970年)1月2日、カンザス州の農園生まれ、56歳。国際救助隊総司令。アメリカ空軍に入隊。数理的才能を買われ宇宙局事業団に参加し、宇宙飛行士として月面に立った経験を持つ。そのため、宇宙開発事業には強い関心を持っている。妻ルシルの死をきっかけに軍及び宇宙局を退役。退役時の階級は大佐。退役後は土木建設事業を起こし、事業及び彼やブレインズの特許によって巨万の富を得る。その資本を元に、多くの人間の協力を得て国際救助隊を設立。地球上のあらゆる災害から人命を救助している。
- 冷静沈着で、経験に裏付けられた指揮は秀逸。人命こそが何よりも優先されるとの信条を強く持つ。一部組織の利益や財産、施設の保護を念頭に置いてしまうと、人命の優先度が低くされる事を懸念しているため、国際救助隊の存在は徹底的に秘匿されており、不必要な消火活動(英国:27話/日本:26話)や緊急性を要しない出動を咎め、逆に人命救助や二次災害防止のためには重要施設であろうと必要最低限の破壊を厭わない姿勢を持つ。また、フッド(後述)のように救助隊の秘密を探ろうとするものには容赦せず攻撃・抹殺を行う。一方で慈善活動や子供の夢のためには出動を許可(英国:31話/日本:32話)しており、幅の広い見識や柔軟性も持ち合わせているようだ。
- 初期設定(1970年生まれの2026年基準版)では彼が人類初の月面着陸を果たしたということになっていた。これは、サンダーバードが制作された1965年当時、人類が月面に到達することなどはるか遠い未来のことと考えられていたため、彼が月面に到達したのは21世紀のことという設定にされたものと推測される。現実の歴史では、彼の生まれる1年前の1969年にアポロ11号のニール・アームストロングとバズ・オルドリンによって月面着陸が成し遂げられているため現在では修正され、「人類初」の月面着陸を果たしたという設定は廃止された。代わりに、「人類で初めて、月への宇宙旅行をした人物」という設定になっている。
- スコット・トレーシー(シェーン・リマー)
- 2039年4月4日生まれ(26歳)、長男。サンダーバード(TB)1号担当。主に救助現場での指揮にあたる。エール大学とオックスフォード大学卒。救助隊創設前はアメリカ空軍に所属し、多くの功績を上げていた。名前の由来となった宇宙飛行士は、スコット・カーペンター。
- ジョン・トレーシー(レイ・バレット)
- 2040年10月8日生まれ(25歳)、次男。天文学者で、専門書を執筆するほど。宇宙ステーション・TB5号に常駐。ハーバード大学で学位を取得。救助活動に参加した描写は、日本版第16話「オーシャンパイオニア号の危機」でのみ見られる。名前の由来となった宇宙飛行士はジョン・グレン。
- バージル・トレーシー(デビッド・ホリディ→ジェレミィ・ウィルキン)
- 2041年8月15日生まれ(24歳)、三男。左利き。TB2号担当。また各種救助装備の操作を行う。ピアノの腕は玄人並で、絵画も嗜むなど芸術肌の一面を持つ。高等科学技術のデンバー・スクール卒業。名前の由来となった宇宙飛行士はバージル・グリソム。
- ゴードン・トレーシー(デビッド・グラハム)
- 2043年2月14日生まれ(22歳)、四男。TB4号担当。オリンピックのバタフライで金メダリストになったほどの腕を持つ。TB2号の助手を務める場合もあり。救助隊創設前は「海底大戦争 スティングレイ」の汎海洋救難・防衛組織「WASP」に所属していた。名前の由来となった宇宙飛行士はゴードン・クーパー。
- アラン・トレーシー(マット・ジマーマン《第一話のみレイ・バレット》)
- 2044年3月12日生まれ(21歳)、五男。TB3号担当。TB5号におけるジョンの交代要員も務める。カーレースのチャンピオンドライバー。コロラド大学で学位を取得。アシスタントとして救助活動に参加する頻度が高い。名前の由来となった宇宙飛行士はアラン・シェパード。
- ブレインズ(デビッド・グラハム)
- 2040年11月14日生まれ(25歳)。サンダーバード機および全救助メカを開発した天才科学者。本名はホラチオ・ハッケンバッカー。幼少時にハリケーンで両親を亡くしており、ジェフによる経済支援を受けて育つ経緯を持つ。ハイラム・K・ハッケンバッカーという通名で最新旅客機の設計等の対外活動をしている。救助活動では科学的なアドバイスを隊員に送るほか、救助に直接参加することもある。原語版では頭の回転が速すぎるために言葉が追いつけず、吃音である。
- ペネロープ・クレイトン=ワード(シルヴィア・アンダーソン/黒柳徹子)
- 2039年12月24日生まれ(26歳)。通称レディ・ペネロープ。国際救助隊の理念に共感し、専属諜報員として協力している。貴族の子女で、ロンドン郊外の彼女の邸宅が救助隊のロンドン支部である。
- アロイシャス・パーカー(デビット・グラハム)
- 2013年5月30日生まれ(52歳)。ワード家(ペネロープ)のバトラーでFAB1の運転手。元は金庫破りで、ペネロープに逮捕された。この縁で、出所後に彼女のバトラーとなった。裏社会では『ノージー(鼻)』と呼ばれていた。常に金庫破りの七つ道具を持ち歩いている。ロンドン出身で、強いコックニー訛りを話す。シチューが大好物。一説では、ワード家(ペネロープ)の料理人リルと夫婦であるとされている。
- ザ・フッド(レイ・バレット)
- 2018年7月17日生まれ。シリーズを通して敵対する兵器ブローカーであり、サンダーバードにおける数少ない悪人。世界各国の最新技術を奪い、それを利用して世界征服を企てている。国際救助隊もその標的になっており、彼らをおびき寄せるために度々テロ・破壊工作を行っている。特定の部下は持たず、主に単独で国際救助隊の秘密を探る。変装が得意な事に加え、あらゆる機械の操縦ができる。非常に強力な催眠術と思しき呪術を会得しており、この所作の際に両眼が光る。東南アジアの山中と思しき場所の寺院を改造した私邸に住む。
- キラノ(デビッド・グラハム/篠田節夫)
- 生年月日は不明。トレーシー家の執事。かつて宇宙食の研究・改良に従事していた事が縁でジェフに見出された。また、パリのヒルトンホテルでコックをしていた事もある。善意の人物だが、実はフッドの異母兄弟(資料の年代によって、兄か弟かの記述が異なる)で、そのためかしばしばフッドの呪術により操られてしまう。
- ティンティン[2](日本語版ではミンミンに改名、クリスティーヌ・フィン)
- 2043年6月20日生まれ(22歳)。キラノの娘。救助に際して、ブレインズの助手を務める事がある。アランの恋人である。アメリカの大学を首席で卒業した、才色兼備の女性。淑やかな容姿だが、ジェフの反対を押し切って国際救助隊の一員として前線へ出向く勇敢な一面もある。
- グランマ(日本語版では「おばあちゃん」、クリスティーヌ・フィン/川路夏子)
- ジェフの母親で、トレーシー兄弟の祖母にあたる。ニューメキシコで一人暮らしをしていたが、現在ではトレーシー島に暮らしている。料理は見事な腕を持つ。
ゲストキャラクター
- ノーマン所長(声・小林清志)
- ロンドンタワーの所長。原本がなかった当初、日本では「ロント・ローラー所長」と名づけられていた。
- ハンソン機長(声・岡部政明)
- ファイヤーフラッシュ号の機長。スコットとは、ファイヤーフラッシュ号のテスト飛行に臨んだ事もある間柄。劇中にファイヤーフラッシュ号が出てくると、大抵は彼が操縦している。
- ピーター将軍(声・真木恭介)
- アメリカ陸軍の将軍。最新鋭機ゴングのテスト中に事故が起きてしまい、救助隊に助けを求めた。スコット達の活躍を見て、「あの若者たちをわが軍に欲しい」と言った。
- ウィルソンとリンゼー(声・内海賢二(ウィルソン)、国坂伸(リンゼー))
- 「カマニデスの消えたピラミッド」を探している探検家。砂漠に墜落した一号とスコットを助けた。
- カーター一家(声・千葉耕市(父)、園田昌子(母)、新井和夫(息子))
- トンプソンビルにやってきた親子三人。ビル火災の際に誤って地下室に閉じ込められたが、国際救助隊に無事救助された。
- エディ・ハウスマン(声・北町史郎)
- 「グレイ&ハウスマン建設会社」の社長。ミンミンの旧友。仕事中に落盤事故に巻き込まれた。
- ジェレミー・ホッジ卿(声・中村正)
- 国際救助隊の創設に関わった人物。新しい技術に興味を持ち、太陽号の成功にも関わっている。ペネロープと事件に巻き込まれた事がある。
- ボレンダー博士(声・笹本幸夫)
- 上記のジェレミー卿の協力により、海水を燃料とした新しいロケット燃料を開発した博士。
- ゴッドバー博士(声・森山周一郎)
- ボレンダー博士を誘拐し、新開発の技術を横取りしようとしたが、国際救助隊に阻止された。
- ネッド・クックとジョー(声・宮田光(ネッド)、富山敬(ジョー))
- テレビキャスターとカメラマン。国際救助隊の事を報道しようとした。その後、エンパイア・ステートビルの事故に巻き込まれる。
- ブロン将軍(声・平野元)
- フッドにレッドアロー計画を破壊するように依頼したが、失敗すると、あっさり彼を見捨てた。
- ティム・ケーシー大佐(声・池田忠夫)
- かつてジェフと一緒に宇宙旅行をした人物。レッドアロー計画の責任からジェット研究所の所長を更迭されたが、後に復職した模様。
- シルトン卿(声・桂三千夫)
- イギリス銀行頭取。ペネロープとパーカーにある仕事を依頼した。
- ランバート(声・矢田耕司)
- イギリス銀行の職員。とても仕事熱心な性格だが、そのせいで大金庫室に閉じ込められ、危うく窒息死しかけた。
- フィンガー(声・雨森雅司)
- パーカーと刑務所が一緒だった金庫破り。イギリス銀行を襲うため脱獄を図った。
- X将軍(声・文部おさむ)
- 国際救助隊の活動を映画フィルムに撮影するようフッドに依頼した人物。潜伏先の別荘に、フッドに飛行機で突っ込まれた。「将軍」とは言うが、彼のセリフによると、さらに上の人物が存在するようである。
- オーチャード博士(声・高塔正康)
- 動植物研究者。セドニカス・アメリカナスという植物から「サーミン」というエキスが得られることを発見した。薬による突然変異で巨大化したワニに襲われ、国際救助隊に連絡した。
- ヘクター・ミクギル(声・井上和行)
- オーチャード博士の助手。
- ブラックマー(声・館敬介)
- 製薬会社社員。オーチャード博士達と共にワニに襲われた。
- ミス・ファイルズ(声・藤野節子)
- オーチャード博士の屋敷の使用人。国際救助隊を呼ぶことを提案した人物。
- カルプ(声・加藤精三)
- 製薬会社のスパイで、「サーミン」を狙っていた。誤って「サーミン」を配水管に流してしまい、ワニが巨大化する原因を作った。
- トーマス・プレスコット(声・野田圭一)
- ハドソンビル職員。ヒッチハイクで乗せた犯罪組織のある男(声・桑原毅)に腕輪型爆弾を取り付けられ、その男の命令どおりにその爆弾をハドソンビルの引き出しに入れるが、その爆発に巻き込まれ、救出された後、ビルを放火したと疑いをかけられてしまう。(後にその疑いは晴れたと思われる。)
- サウザン(声・家弓家正)
- 英国情報部員。スコットランドの原子力貯蔵庫の爆破計画を阻止しようとするが、貯蔵庫に閉じ込められてしまった。
- X(エックス)(声・中島元)
- スコットランドの原子力貯蔵庫の爆破をサウザンらに実行させようとしたが、失敗した上、ペネロープに撃墜された。上記のX将軍とは別人。
- チップ(声・喜多道枝)
- 国際救助隊に憧れる少年。自宅の近くで救助作業があったときに、2号のコンテナに勝手に潜り込んで、基地まで来てしまった。
- ビクター・ゴメス(声・椎原邦彦)
- カーレーサーで、かつてのアランのライバル。アランを時限爆弾を仕掛けたサン・ミゲル橋に誘い出した。
- ジェレマイア・タトル(声・槐柳二)
- 国際救助隊の「秘密隊員47号」。ジェフの軍隊時代の友人で、救助隊創設当時から在籍しているようである。普段はアメリカで母親(声・沼波輝枝)と農業をしている。
- ロイストン公爵夫人(声・遠藤晴)
- ペネロープの旧友。悪徳カジノで騙されていた上、住居まで差し押さえられていた。
- ウィルバー・ダンドリッジ3世(声・高城淳一)
- ガゼル商事の社長で、ジェフの旧友。会社のシンボルに使うため、ロイストン公爵夫人からカモシカの絵を賃貸した。
- ワレン・グラフトン(声・勝田久)
- 太平洋モノレールの会長だがその会社の裏は悪徳集団である。開発したモノレールに事故が起こり、政府の調査の挙句、社員全員と共に刑務所送りになった。
- ボンソン(声・原田一夫)
- 英国諜報員。核装備に関する設計図を盗まれ、国際救助隊に取り戻すよう依頼する。ジェームズ・ボンドがモデルとなっている。
- フランク・フーパー(声・納谷悟朗)
- 海上採掘ステーションの所長。ステーションの周囲に火柱が発生し、救助隊に2度助けられる。
- サンチョス(声・二見忠男)
- 肉料理屋の店主。クラブロッガー作業部のメンバーに特別料理をふるまったが、厨房の衛生状態の悪さが災いし、食中毒を引き起こした。
- カス・カーナビー(声・明石一)
- パラダイス・ピーク・ホテルで演奏をしている有名バンド「カス・カーナビー・クインテット」のリーダー。
- フランソワ・ラメア(声・村松康雄)
- フランスの有名なファッションデザイナー。自分の開発した新しい服の素材にペネロープの名前を使った。
- リック:オシェー(声・近石真介)
- 無許可の宇宙放送局KLAのDJ。放送電波を使って救助隊に助けを求めたが、高所恐怖症のため脱出を拒んだ。結果、アランに殴り倒され、右目に青あざができた。
声の出演
「劇場版」「6号」の吹替はかなり複雑である。
- 最初は「テレビ版」と同じキャストでアフレコされた。
- その後「テレビ版」の音源の紛失により新たに録音された。
- レーザーディスク (LD) 化された際、日本公開時にカットされたシーンを埋める意味もあって再びアフレコされた。
- 2003年8月に「劇場版」、2004年1月に「6号」がNHKで放送された際に「テレビ版」と極力同じキャストで再アフレコ。しかし中には故人や引退した者もいたため、一部の声優が変更された。2004年11月10日に発売された「劇場版」および「6号」のDVDにはこのバージョンが収録されている。
役名 | テレビ版 | 新録版 | LD版 | 新NHK版 DVD版 |
実写版 | |
---|---|---|---|---|---|---|
劇場版 | 6号 | |||||
スコット | 中田浩二 | 石丸博也 | 大塚芳忠 | 中田浩二 | 井ノ原快彦 | |
バージル | 宗近晴見 | 村山明 | 大滝進矢 | 宗近晴見 | 森田剛 | |
アラン | 剣持伴紀 | 須田博光 | 石立鉄男 | 難波圭一 | 菅沼久義 | 岡田准一 |
ゴードン | 和田一壮 | 鈴木清信 | 永田博丈 | 宮本充 | 藤田圭宣 | 三宅健 |
ジョン | 桜井英一 | 井口成人 | 市川治 | 堀秀行 | 福島潤 | 長野博 |
ジェフ | 小沢重雄 | 中村正 | 阪脩 | 小沢重雄 | 坂本昌行 | |
ブレインズ | 大泉滉 | 小宮山清 | 八代駿 | 富山敬 | 龍田直樹 | 井上倫宏 |
ミンミン | 里見京子 | 水野谷左絵 | 中川まり子 | 榊原良子 | 里見京子 | 清水理沙 |
ペネロープ | 黒柳徹子 | 日々野美佐子 | 小原乃梨子 | 黒柳徹子 | 小林沙苗 | |
パーカー | 今橋恒 | 八奈見乗児 | 青野武 | 及川ヒロオ | 松岡文雄 | 田原アルノ |
ザ・フッド | 西田昭市 | 飯塚昭三 | 笹岡繁蔵 | 谷昌樹 | 麦人 |
登場する主要なメカ
サンダーバード機
タイトルである「サンダーバード」とは、ナンバリングされた主要な救助用メカニックの事である。詳細はそれぞれの個別項目を参照。
ポッド(コンテナ)メカ
サンダーバード2号のポッドにより輸送される、各種専門救助装備。
- 高速エレベーターカー(The High-Speed Elevator Cars)
- 航空機の外部着陸脚車両。マスターエレベーターカー(1号車)は有人で、遠隔操縦によって無人のスレーブエレベーターカー(2号車〜4号車)を複数コントロールすることができる。通常は1号車から3号車までの3台で活動するが劇中では3号車が無線機の故障により大破したため4号車まで使用している。POD3に搭載。
- ジェットモグラ(The Mole)
- 地底を進むドリルメカ。救助活動に参加する頻度が高い。ジェットモグラは玩具での名称であり、番組の日本語訳では英語名の直訳である「モグラー」としか呼ばれていない。POD3または5に搭載。
- 磁力牽引車(The Recovery Vehicles)
- 二つの巻き取り電磁石砲を装備した汎用牽引車。マスターカーの1号車と、ラジオコントロール車の2号車がある。POD5に搭載。
- 電波発信車(The Radio Beam Transmitter Truck)
- 強力な誘導コントロール電波を宇宙空間にまで放射する特殊車両である。POD6に搭載。
- ジェットブルドーザー(The Firefly)
- 火災救助装備。大規模な爆発現場などで、がれきを押しのけながら救出作業を行う、耐熱ブルドーザー。また、消火効果を持つ、ニトロ弾を発射できる。POD3または6に搭載。
- 大型磁力運搬クレーン
- POD2に搭載されている、4本足の大型クレーン。爆破トラクター、太平洋モノレールの救助に用いられた。なお、POD2の底から出るクレーンなので、分化はできない。
- トンネル探索車(The Monobrake)
- モノレールのトンネル内に残された人々を捜索するための車高が低い車両。POD1または6に搭載。
- 救助物資運送砲車(The Rescue Pack Vehicle, The Boost Mortar)
- 高い建物の中で救助を待つ人を救出する装置を内蔵したカプセルを発射するビークルである。POD3に搭載。
- 鉄の爪タンク(The Drilling and Crushing Excavator)
- 回転ドラムについた鉄の爪で岩を崩す掘削作業車である。削岩車とも呼ばれている。POD5に搭載。
- 防火エレベーター
- ビル火災の救助で使用されたエレベーター型メカ。消火剤(ダイセチレン)をまきながら、火災で故障したエレベーターを牽引するメカ。POD1に搭載。
- レーザー切断車(The Laser Beam Cutter, The Thunderizer, The Laser Cutter Vehicle)
- レーザー光線で厚い扉を溶断する一人乗りのコンパクトなビークル・メカ。POD5に搭載。
- 超音波中和機(The Bomb Neutralizer)
- 耳に聞こえない超音波などを除去する機械。POD1に搭載。
- 風圧クッション車(The Hover Bed)
- 後方の風圧クッションで落下する人間を受け止めるための車両。POD1に搭載。
- 吸着ハンド車(The Domo , Restraining Unit)
- 強力な3本の吸着ハンドで崩れる建物の壁を支える特殊作業車である。POD3に搭載。
- ジェットクレーン車(The Mobile Crane)
- 高い位置の場所に救助隊員を上げるクレーンを装備し、高速走行も可能な大型6輪車両である。POD3に搭載。
- 消防車(英名不明)
- 化学消火車両。POD1に搭載。
- サンバーバード・カー
- 第19話に登場。アランがレースに使用したマシン。ブレインズの開発した新型エンジンを搭載している。資料によっては、「ジェット・カー」や「ジェットパトロール車」などと記述されている事もある。POD5で輸送。
- アナスタ湖探検車
- アナスタ湖を探検するための装備をつんだトレーラー。サンドジープと2台のトレーラー(宿泊施設と研究室)で構成されている。
その他
- FAB-1
- ロンドンエージェント、レディ・ペネロープの用いる、ピンク色の6輪乗用車。FABとは一説には彼女が国際救助隊に参加する前に所属していた、欧州諜報組織(FEDERAL AGENT BUREAU)のこととされている。また、1960年代の英国での流行語「Fabulous(イカす!)」の略とも。なお彼女が所有する大型クルーザーの名称はFAB-2である。ボンドカーばりに外見からは判らない特殊装備を複数持つ。水陸両用。また、車体下部にスキーも収納されている(映画「サンダーバード6号」に登場)。さらには、使用された事はないが、ホイールキャップにドリルが仕込まれているという設定も存在する。2500ポンドで製作された。その名称、フロントグリル及びスピリット=オブ=エクスタシー(フロントグリル上の天女像、アメリカでフライングレディと称される)の使用については、ロールス・ロイス社から「略称を用いない」「単に『車』と呼ばず『ロールス・ロイス』と呼ぶ」などの条件下で許可を得ており、ロールス・ロイス以外の呼称は実は許されていない。日本のメディアや玩具ではペネロープ号、「劇場版」ではスーパーロイスと呼ばれていた。「実写版」ではロールスロイスから使用許可が得られなかった代わりにフォード・モーターの2004年型フォード・サンダーバードがベースとなり、水陸空対応となった。
- ブレイマン(声・関登美雄)
- ブレインズが開発した、人型ロボット。第3話で太陽に衝突しそうになったサンダーバード3号を救出するために電波の周波数の計算をした。他の話に同型のロボットが登場しているところから、恐らくは、市販のものを改造したものである。初めはシステムが不完全ゆえブレインズの問いかけに対する反応速度が遅かったが、波長を改善したことでコミュニケーション能力が向上し、最後は彼をチェスで負かせるほどになった。
プラモデル版オリジナルメカ
- エックスカー(X-car)
- 二本の腕で扉を破り、障害物を車体中央に飲み込む。海外の漫画にしか出ていないが、日本でもプラモデル化されたため、知名度がそれなりにある。
- サンダーバード7号
劇中に登場したメカ(救助隊以外)
- ファイヤーフラッシュ号(Fire Flash)
- 第1話・12話・21話に登場した原子力超音速旅客機。正式名称「ファイヤーフラッシュ・アトミックエアライナー・マーク5」。原語版および一部の国内版エンドロールにおいてはサンダーバードロケットやモグラ号などと肩を並べて登場する。
- ストーリーによって設定が異なるが、全長は115mとも言われ、ボーイング747クラスの航空機の全長を遥かに凌ぐとされている。最高速度マッハ6で亜成層圏を飛行し、東京 - ロンドン間を2時間半で結ぶほどの速さを誇る。機体材質はチタニウム合金で、窓には硬質ガラスを使用。操縦席が尾翼の根元に位置する点が最大の特徴で、胴体上段にファーストクラス、下段にエコノミークラスの客室を備えるほか、主翼内部にもラウンジ・バーが設けられており、乗員総数は600名に達する。その他、機体下部に乗用車10台を収納する事も可能。しかし、水平尾翼上部に六発が搭載されている原子力ターボジェットエンジンは、約2時間おきに安全カバーを交換しないと放射能漏れを起こすというとんでもないリスクを持ち合わせている。[3]
- なお、実際にシリーズが製作された1960年代には米ソ両国によって原子力飛行機の研究・開発が行われていたが、安全性の問題から開発は中止されている。
- また、ガイナックス制作のOVA『トップをねらえ!』には、本機をパロディしたと思しきスペースプレーンが登場している。
- 標的運搬機TX-204(Target 1)
- 第1話・6話に登場した空軍機。機体後部から、演習用のダミーを射出する事ができる。形状から、機体コンセプトはサンダーバード2号と同系列と考えられる。劇中では「標的1号」と呼ばれている。
- 英国空軍迎撃機(Intercept 1)
- 第1話に登場した英国空軍所属の単座双発迎撃機。機体の下部に巨大なエンジン2基を搭載する独特のスタイルを誇る。原子力旅客機ファイヤーフラッシュ号の爆弾設置事件が発生した際、上述のTX-204「標的1号」と共にロンドン空港付近で実弾演習を行っていた。日本国内においては本放送時に一連の登場シーンがカットされてしまったため、長らくの間その姿を見る事は出来なかった。なお、劇中では「攻撃1号」と呼ばれている。
- ゴング(Side Winder)
- 第2話に登場した、アメリカ陸軍の新開発の大型戦車。キャタピラ式ではなく、4本の足で生き物のように歩行し、また2本のマニピュレーターを装備している。その大きさが仇になり、転落事故に巻き込まれた。
- ヘリジェット
- ホバージェットで高速飛行できる、ヘリコプターに類すると思われる一種の垂直離着陸機。第2話(空軍機)・5話(テレビ中継機)、8話(建設会社)、12話に塗装を変えて再登場している。
- 太陽号(Sun Probe)
- 第3話に登場した有人宇宙ロケット。「太陽計画」によって打ち上げられた物で、太陽の成分採取を目的としている。乗員は3名で、先端部を一時的に切り離し、コロナに突入させて成分を採取する。先端部を回収した直後に、太陽エネルギーにシステムを狂わされて逆噴射が不可能になり、太陽に正面衝突しそうになった。その後、第9話で改良された太陽号が打ち上げに成功した。
- マイティ・アトム(Mighty Atom)
- 第6話に登場した、スパイ道具。ネズミの姿をしており、忍び込んだ先で、対象物を写真に収める事ができる。人間の顔を追って写真を撮る構造になっている。
- 大型V-TOL機(EG-2型)(Thr Vtol Aircraft EJ2)
- 第7話に登場した、大型飛行機。国際スパイ団が使用し、墜落機から脱出した仲間のスパイを収容するために用いられた。第21話では、にせ国際救助隊のメカとして再登場。その際は、2号そっくりの塗装がなされていた。
- 爆破トラクター(Explosive Tracter)
- 建設会社のメカとして、第8話に登場。道路建設のための山を切り開くために、ミサイルランチャーを後部に装備している。トラクター部分はヘリジェット同様、再登場する回数が多い。(例:国際救助隊の電波放射器、科学消防車など)
- 大型道路建設マシーン(The Building Roads Machine)
- 第8話に登場。走りながら、一度に数車線ある道路を作ることができ、障害物を爆破する大砲も備えている。上記の爆破トラクターを収容でき、住居施設も兼ねている。
- 舗装道路敷設用大型トラクター(The Road-Building Machine)
- 26話に登場した原子力大型トラクター。上記マシーンを塗装替え(赤→黄)したもの。
- 完全自動制御・高速モノレール(The Monorail)
- 第9話に登場した懸垂式モノレールで、かなりの速度で走る。普通車に加え、食堂車や寝台車も揃えている。第23話で、太平洋モノレールとして再登場。この時は、手動操縦が出来ない事が仇になった。
- センチネル号
- 第10話に登場した、アメリカ海軍の最新鋭空母。サンダーバード2号を敵機と誤解してミサイル攻撃した。後に、救助でニューヨークへ向かう4号の輸送に協力。
- レッドアロー
- 第11話に登場した高性能戦闘機。1号機・2号機が作られたが、いずれもフッドの陰謀で墜落した。両翼の下にロケットを抱えている。
- 火星ロケット
- 第14話に登場した大型ロケット。発射台のある基地へ向けて運ばれていたが、あまりの重量ゆえに、アーリントン橋を輸送中に川に落ちてしまう。
- オーシャンパイオニア号(Ocean Pioneer)
- 第16話に登場した新型の大型タンカー。最新鋭の操縦システムにより、数人の乗組員で操縦することができる。積荷の液化アルステリンが化学反応を起こし、1世・2世ともに地中海で爆発、沈没してしまう。
- AL-4
- 第21話に名称のみ登場した、光より速い速度で飛行できると言われている飛行機。にせ救助隊の二人組みによって、設計図が盗まれてしまう。
- アトランティック号
- 第21話に登場した、海軍の大型航空母艦。国際救助隊を捜索するために出動した。劇場版にも、海難救助のために登場。先述したセンチネル号と違い、普通の空母。
- クラブロッガー(Crabglogger)
- 第27話に登場した大型パルプ工場。本体とトレーラー部分で構成される。森林を移動しながら、本体前面のマニピュレーターとチェーンソーで木々を切断して取り込み、製造したパルプをトレーラー部分へ移す。動力は原子力とスーパーガス。日本語版では「クラッブロガー」と発音している。
- RTL-2大型輸送機(RTL2 Transporter)
- 第28話に登場した、アメリカ空軍の大型輸送機。ポセイドンという秘密兵器(名前からして、海に関係すると思われる)を輸送する任務を帯びていたが、正体不明の戦闘機に3度にわたり撃墜されてしまう。
- チャム・チャム
- 第28話に登場した機械。ピアノを模した形をしている。楽曲の中に混ぜた暗号文を解読するために、カス・カーナビー・クインテットの編曲者オルセンが使用した。また逆に、暗号を楽曲に混ぜるのにも使用された。しかしブレインズによると、分析できれば、暗号の解読は容易なものらしい。
- 戦闘機
- 第28話に登場した、某国の戦闘機。赤い輪を3つ繋げたような紋章を付けている。3度にわたりアメリカ空軍の輸送機RTL-2を撃墜したが、4回目にブレインズが暗号を変更した事により位置を間違えて、マシュー空軍基地の真上に誘導された。(恐らく3機とも撃墜されたと考えられるが、この飛行場のシーンはカットされている事が多く、意外に知られていない。そもそも1号が、マシュー空軍基地へ出動した事さえ分からなかった視聴者も多かったと考えられる)
- スカイトラスト号(The Skytrust Airliner)
- 第29話に登場した最新鋭の旅客機。フォルムの特徴としては、機体後部が大きく膨らんでおり、駐車スペースとして用いられている。最大の特徴は、胴体着陸の際に尾翼と同化している燃料タンクがパージされ、上空まで飛行して自爆するシステムである。この仕組みを開発したのがブレインズである。
- 太陽反射鏡
- 第30話に登場した、発電用施設。太陽電池とは違い、本体の凹面鏡で太陽光を取り込み、電気エネルギーに変換する機械である。山の上に設置されていたので、雷を引きつけて倒壊。そのはずみで凹面鏡が街を向いてしまい、あわや大惨事になりかけた。
- クリスマスロケット
- 第31話に登場したコンテナ搭載型のロケットで、玩具会社がコラルビル子供病院の子供たちのプレゼントを運ぶために使用した。銀行に忍び込んだ泥棒が誤ってコンテナに乗ってしまい、そのまま病院まで飛行した。
- 宇宙放送局KLA
- 第32話に登場した、宇宙放送局KLAの衛星。二人乗り。無許可で活動していたので、位置が把握されずに無人ロケットの爆発に巻き込まれ、地球へ降下してしまった。
劇中に登場した、重要な場所
- ロンドン空港
- 第1話・12話などに登場。ロンドンタワー(管制塔)がある。ヒースロー空港がモデルとされている。ファイヤーフラッシュ号などの旅客機はもちろん、レッドアローのような軍用機のテスト飛行も行える、巨大な空港である。
- ケープケネディ太陽開発センター
- 第3話に登場。太陽号の打ち上げ場所となったロケット基地。
- ピラミッド
- 第4話に登場。カマニベス王のピラミッドとされていたが、実は内部にZ団の秘密基地があった。この周辺では高性能の天然ガスが採れ、戦闘機の燃料に使われる。銃撃戦の末に、大爆発を起こして消滅した。
- トンプソンビル
- 第5話に登場。雲の上まで伸びる超高層ビルである。高さ3,000m。ホテル、デパートなど、あらゆる施設があり、「1つの大きな町」と劇中で例えられている。地下駐車場には車1万台が収容できる。駐車場と本施設が6kmも離れているためモノレールで結ばれている。地下駐車場での大火災により、焼け落ちてしまった。管制室はビルのすぐ近くにある。
- 灌漑原子力ステーション
- 第6話に登場。オーストラリア、アフリカに建設された。海水を取り込み、真水に変えて砂漠に流す事により、緑化させる事が目的である。
- エンパイア・ステートビル
- 第10話に登場。実在の建物。作中では、立地場所を500m移動させる工事の対象となる。工事の様子を伝えるテレビ実況中継の最中に、地盤沈下により倒壊。
- イギリス銀行
- 第12話に登場。従来のアナログ式の金庫から、金庫を真空状態にする最新システムを導入した金庫に変更したが、(救助活動において)パーカーにヘアピン1本で開けられてしまう。
- アーリントン橋
- 第14話に登場。火星ロケット運搬トレーラーの走行の際、前日の嵐で緩んでいたこととロケットの重量が重なって、崩壊した。
- ハドソンビル
- 第17話に登場。英政府の建物。テロ行為により爆破される。
- サン・ミゲル橋
- 第19話に登場。カーレースでアランに負けたレーサーが腹いせにアランを呼び出し、爆弾を仕掛けた。
- アナスタ湖
- 第20話に登場。湖底に財宝が眠るという伝説がある。フッドの攻撃で、神殿部分の大半が破壊されてしまった。
- ガゼル商社
- 第23話に登場。ジェフの友人である、ウィルバー=ダンドリッジⅢ世が社長を務めている会社で、ガゼル(カモシカ)を会社のマークとしている。ニューヨークに会社がある。会社のあらゆる設備がオートメーション化されているのが特徴で、「わが社は何でも自動」がモットー。
- 海上石油採掘ステーション
- 第26話に登場した、海底の石油をボーリングして採掘する施設。海軍のミサイルが周辺の海底のガス層を破壊してしまい、そこから火柱が発生した。
- パラダイス・ピーク・ホテル
- 第28話に登場。スイスの山頂にある豪華ホテル。険しい山にあるので、ロープウェイでしか行けない。人気バンドのカス・カーナビー・クインテットもここでコンサートをしている。
スタッフ
後にハリウッドで活躍することになる有能な人材が、作品を支えた。
- 製作:ジェリー・アンダーソン
- 監督:アラン・パティロ/デズモンド・サンダース 他
- 製作補:レッジ・ヒル
- 撮影監督:ジョン・リード
- キャラクター原案:シルヴィア・アンダーソン
- 美術監督:ボブ・ベル
- 特殊効果監督:デレク・メディングス
- 人形操作監督:クリスティーン・グランビル/メアリー・ターナー
- 音楽監督:バリー・グレイ
- 特殊効果:照明/マイケル・ウィルソン、ハリー・オークス
- カメラ操作:ジミー・エリオット、アラン・ペリー、ゲオフ・メルドラム、ノエル・ローランド、ゲーリー・コックスオール、テッド・カトラック
- 人形操作:イボンヌ・ハンター、ワンダ・ウェブ、キャロリン・ターナー、ジュディス・シャット、アーネスト・シャット
- 人形製作:ジョン・ブラウン、ジョン・ブランドール
- 衣装:エリザベス・コールマン
- 美術監督助手:グレンビル・ノット
- 脚本編集:アラン・パティロ
- 映像編集:レン・ウォルター、デビッド・レーン、ピーター・エリオット、ハリー・マクドナルド、ハリー・レジャー
- 音響監修:ジョン・ペヴェリル
- 脚本監修:ジェリー&シルヴィア・アンダーソン
- 脚本:ジェリー&シルヴィア・アンダーソン、アラン・フェネル他
- 第2特撮スタッフ
- 監督:ブライアン・ジョンコック、イアン・スクーネス、ジミー・エリオット、シャウン・ホイタッカー=クック
- 照明:ハリー・オークス
- カメラ操作:ジョン・フォーリー、ゲーリー・コックスオール
- 音響編集:ブライアン・ヒッキン、ジョン・ビートン、トニー・レニー、ノーマン・コール、ピーター・ペネル
- 音声編集:ロイ・ラフベリー
- 小道具:アーサー・クリップス
- 音響:モーリス・アスキュー、ジョン・テイラー、ケン・スクリヴェナー
- 制作:APフィルムズ テレビジョン・プロダクション
- 提携:アソシエーテッド・テレビジョン(ATV)
- 配給:インコーポレーテッド・テレビジョン・カンパニー(ITC)
日本での放送
放送期間 | 放送局 | 放送時間 | 放送回 | 放送形態 |
---|---|---|---|---|
1966年テンプレート:04月10日 - 1967年テンプレート:04月テンプレート:02日 | NHK総合 | 日曜 18:00-18:50 | 50分×48回 | 全32話+16回の再放送 |
1967年テンプレート:07月15日 - 1968年10月テンプレート:05日 | TBS | 土曜 16:30-17:30 | 60分×61回 | 1-29話→主題歌変更で全32話 |
1970年テンプレート:01月テンプレート:05日 - 1971年テンプレート:01月31日 | 東京12チャンネル (現・テレビ東京) |
土曜 19:00-19:56 | 56分×54回 | 全32話+22回の再放送 |
1974年テンプレート:07月テンプレート:04日 - 1974年テンプレート:09月27日 | 金曜 17:00-17:30 | 30分×65回 | 全32話(前後編)+再編集最終回 | |
1974年10月テンプレート:04日 - 1975年テンプレート:09月26日 | 金曜 16:55-17:25 | |||
1980年テンプレート:03月テンプレート:01日 - 1981年テンプレート:04月11日 | TBS | 土曜 テンプレート:07:00-テンプレート:07:30 | 30分×58回 | 1-29話(前後編) |
1987年10月テンプレート:06日 - 1988年テンプレート:03月29日 | フジテレビ | 火曜 25:05-26:00 | 55分×24回 | |
1992年テンプレート:04月テンプレート:02日 - 1993年テンプレート:09月30日 | テレビ東京 | 木曜 18:30-19:00 | 30分×64回 | 全32話(前後編) |
2003年テンプレート:04月13日 - 2004年テンプレート:03月28日 | NHK教育 | 日曜 19:00-19:25 | 25分×64回 | 全32話(前後編) |
2004年テンプレート:04月テンプレート:08日 - 2004年テンプレート:07月テンプレート:08日 | 水曜 24:25-24:50 |
- 1966年にNHK総合で1時間番組として初放送された。
- その後1970年 - 1980年にかけて、NHKや民放で再放送が繰り返される[4]が、初放送時と異なる点が散見される。
- 30分番組用に1つの話を前後編に分ける。
- 日本語サブタイトルを変更。
- 1987年10月から1988年3月にはフジテレビの深夜枠の「JOCX-TV2」での『レトロTVⅠ』において「SKOAL 青春劇場」(提供は、「サンスター」)で放送された(放送時間は、放送日の番組編成により、変動していた)。 放送順はオリジナル、NHK総合での初回放送順とは異なり、日本語のサブタイトルも若干異なる。 本編放送前に「Club25」と題し、-25度の冷凍倉庫内に造ったスタジオセット内で収録の小倉久寛、田村麻実 他 出演の、ミニコーナーを放送。(スポンサーのサンスターの口臭防止剤「SKOAL」のCMの表現方法を模したもので、「サンダーバード」とは何も関係ないもの)(第1回目放送のオープニング、エンディングは「英語版(Copyright 1980)」と、エンディングには「日本語版」の主題歌でのオープニングの途中迄を放送。その後の放送回では、オープニングは「日本語版」、エンディングには「英語版(Copyright 1980)」が途中迄放送された。)
- 1992年4月から1993年9月までにはテレビ東京で30分番組として放送されたが、この時のオープニングは映像を変えた他、主題歌の編曲が異なる(「オープニング」の項参照)。またサブタイトルも一部変更した。
- 1980年代以降もスーパーチャンネル(後のスーパー!ドラマTV)等で再放送されて、1999年には「サンダーバード完全版」として(スーパーチャンネル時代に)一挙放送も行われた(「サンダーバード完全版」のスーパーチャンネル版(及び、スーパー!ドラマTV)はノーカット版で、日本語吹替版ではカットされて、日本語の吹替えがされていない部分は字幕スーパーでの日本語訳字幕が挿入され放送されている。)。2013年1月26日からは、4:3映像 (SD) であるオリジナル映像に対して上下カット処理をして16:9サイズ化し、更に画素変換(約34万画素→約210万画素)アップコンバートを施す事でHD映像化された「サンダーバード完全版 HDリマスター版」が放送されている。
オープニング
オリジナル版では、バリー・グレイ作曲によるメインテーマ(インストゥルメンタル)が使用された。
1966年のNHK本放送版では、メインテーマに歌詞をつけた日本オリジナルのボーカル曲として、ロイヤル・ナイツとビクター少年合唱隊による「サンダーバードの歌」(日本ビクター)が使用され、これが一番有名である。
1967年には、ハニー・ナイツによるカバーが発売された(東芝EMI)が、これはテレビ放送では使用されていない。
1980年・TBSの日本語版再放送では、松山祐士編曲、ミュージッククリエイションと杉並児童合唱団歌唱によるカバー(東芝レコード)が使用された。
1992年・テレビ東京の日本語版再放送では、バンダイミュージックシンガーズによるカバー(アポロン)が使用された。ただしシングルとして市販されたものには、NHK版のオープニングもボーナストラックとして収録された(ただし音源のソノシートの状態が悪く、一部音質の悪い部分があった)。
放送リスト
日本の放送日とサブタイトルはNHK初回分、英国の放送日は初回分。
日本放送日 | 話 数 |
サブタイトル | 英国放送日 | 話 数 |
ゲスト声優[5] |
---|---|---|---|---|---|
1966年4月10日 | 1 | SOS原子旅客機 "Trapped in the Sky" |
1965年9月30日 | 1 | 岡部政明、肝付兼太、小林清志、北村弘一、若尾義昭、 寺島幹夫、塚田正昭、中山輝夫、菊地宏子、起田志郎 |
1966年4月24日 | 2 | ジェット“モグラ号”の活躍 "Pit of Peril" |
1965年10月7日 | 2 | 真木恭介、岡部政明、嶋俊介、堀勝之祐、飯塚昭三 |
1966年5月1日 | 3 | ロケット”太陽号”の危機 "Sun Probe" |
1965年12月9日 | 11 | 国坂伸、原田一夫、多田幸雄、関登美雄、 村松康雄、納谷六朗、高橋英夫 |
1966年5月8日 | 4 | ピラミッドの怪 "The Uninvited" |
1965年12月2日 | 10 | 内海賢二、国坂伸 |
1966年5月15日 | 5 | 世界一のビルの大火災 "City of Fire" |
1966年1月6日 | 15 | 千葉耕市、園田昌子、新井和夫、伊藤克、 野田圭一、成瀬麗子、富山敬、作間功 |
1966年5月22日 | 6 | 原子炉の危機 "The Mighty Atom" |
1965年12月30日 | 14 | 水鳥鐵夫、井上真樹夫、大宮悌二、文部おさむ、 八奈見乗児、明石一 |
1966年5月29日 | 7 | 原子力機ファイアーフラッシュ号の危機 "Operation Crash-Dive" |
1965年12月16日 | 12 | 小林清志、大矢兼臣、村瀬正彦、城山堅、村松康雄、 野田圭一、岡部政明、中曽根雅夫、高橋英夫 |
1966年6月5日 | 8 | 死の谷 "End of the Road" |
1965年11月25日 | 9 | 北町史郎、和田文夫、青野武、仲木隆司、肥土尚弘 |
1966年6月12日 | 9 | ペネロープの危機 "The Perils of Penelope" |
1965年10月14日 | 3 | 中村正、笹本幸夫、森山周一郎、吉田一男 |
1966年6月19日 | 10 | ニューヨークの恐怖 "Terror in New York City" |
1965年10月21日 | 4 | 宮田光、富山敬、富田耕吉、石森達幸、高橋英夫、 安田隆久、篠原大作、平野昇 |
1966年7月3日 | 11 | 超音ジェット機レッドアロー "Edge of Impact" |
1965年10月28日 | 5 | 池田忠夫、村瀬正彦、堀勝之祐、平野元、宮部昭夫、 納谷六朗、北村弘一、富山敬、平山淑子 |
1966年7月10日 | 12 | 死の大金庫 "Vault of Death" |
1965年12月23日 | 13 | 矢田耕司、雨森雅司、桂三千夫、明石一 |
1966年7月17日 | 13 | 火星人の来襲 "Martian Invasion" |
1966年3月17日 | 24 | 槐柳二、保科三良、村越伊知郎、山田康雄、仲村秀生、木谷省三、 井上真樹夫、泉千恵子、小関一、たてかべ和也、文部おさむ |
1966年7月24日 | 14 | 火星ロケットの危機 "Day of Disaster" |
1965年11月4日 | 6 | 寺島幹夫、市川治、宝達晃一、仲村秀生、 高橋英夫、村松康雄、仲木隆司、長浜藤夫 |
1966年7月31日 | 15 | 大ワニの襲撃 "Attack of the Alligators!" |
1966年3月10日 | 23 | 高塔正康、館敬介、藤野節子、井上和行、加藤精三 |
1966年8月7日 | 16 | オーシャンパイオニア号の危機 "Danger at Ocean Deep" |
1966年2月3日 | 19 | 千葉順二、緑川稔、藤本譲、阪脩、松岡文雄、 永井玄哉、朝戸正明、根本好章、香山裕、明石一 |
1966年8月14日 | 17 | スパイにねらわれた原爆 "30 Minutes After Noon" |
1965年11月11日 | 7 | 家弓家正、内海賢二、安田隆久、塩見竜介、野田圭一、桑原毅、 中島元、丸山詠二、鹿島信哉、市村昌治、鈴木泰明、二見忠男、 花形恵子、田端明彦 |
1966年8月28日 | 18 | 秘密作戦命令 "Security Hazard" |
1966年3月31日 | 26 | 筈見純、喜多道枝、北町史郎、和田文夫、青野武、仲木隆司、 国坂伸、原田一夫、多田幸雄、古井敏郎、小林清志、市川浩、 北村弘一、宝達晃一、仲村秀生、寺島幹夫、市川治 |
1966年9月4日 | 19 | オートレーサー・アランの危機 "Move – And You're Dead" |
1966年2月10日 | 20 | 小林修、椎原邦彦、飯塚昭三、野沢那智、桑原毅、沢田敏子 |
1966年9月11日 | 20 | 湖底の秘宝 "Desperate Intruder" |
1965年11月18日 | 8 | 河村弘二、中曽根雅夫 |
1966年9月18日 | 21 | にせ者にご注意 "The Impostors" |
1966年1月13日 | 16 | 細井重之、槐柳二、沼波輝枝 |
1966年9月25日 | 22 | 公爵夫人の危機 "The Duchess Assignment" |
1966年2月17日 | 21 | 遠藤晴、高城淳一、西桂太、今西正男、安田隆久、石森達幸、 矢田耕司、仲木隆司、諏訪孝二、大森正代、柴山さと子、 岡部政明、肝付兼太 |
1966年10月2日 | 23 | 恐怖のモノレール "Brink of Disaster" |
1966年2月24日 | 22 | 勝田久、大塚周夫、山田康雄 |
1966年10月9日 | 24 | 危険な遊び "Cry Wolf" |
1966年1月27日 | 18 | 小山契、橋本隆之、村瀬正彦、吉沢久嘉、阪脩、富山敬 |
1966年10月16日 | 25 | 情報員MI. 5 "The Man From MI.5" |
1966年1月20日 | 17 | 椎原邦彦、伊海田弘、村越伊知郎、原田一夫、 北村弘一、沢田敏子 |
1966年10月23日 | 26 | 海上ステーションの危機 "Atlantic Inferno" |
1966年10月2日 | 27 | 納谷悟朗、北町史郎、内海賢二、矢田耕司、 岡部政明、丸山詠二、朝戸鉄也 |
1966年10月30日 | 27 | クラブロッガーの暴走 "Path of Destruction" |
1966年10月9日 | 28 | 寺島幹夫、嶋俊介、富山敬、塚田正昭、水鳥鐵夫、 二見忠男、中原郁江、筈見純、上田敏也 |
1966年11月6日 | 28 | 魅惑のメロディー "The Cham-Cham" |
1966年3月24日 | 25 | 明石一、小林清志、羽佐間道夫、中曽根雅夫、島宇志夫、 千葉耕市、城山堅、高橋英夫 |
1966年11月13日 | 29 | 恐怖の空中ファッションショー "Alias Mr. Hackenbacker" |
1966年10月16日 | 29 | 村松康雄、森ひろ子、青野武、八奈見乗児、小林清志、緑川稔 |
1966年11月20日 | 30 | 太陽反射鏡の恐怖 "Lord Parker's 'Oliday" |
1966年10月23日 | 30 | 吉沢久嘉、納谷六朗、神山卓三、宮内幸平 |
1966年11月27日 | 31 | すばらしいクリスマスプレゼント "Give or Take a Million" |
1966年12月25日 | 32 | 白川澄子、小林清志、堀勝之祐、野村道子、穂積隆信、 作間功、富山敬、大塚周夫、高橋英夫 |
1966年12月4日 | 32 | 宇宙放送局の危機 "Ricochet" |
1966年11月6日 | 31 | 近石真介、肝付兼太、小関一、翠準子、村越伊知郎、文部おさむ |
サンダーバードの影響を受けた人物・事物
本作は以降の日本のSF作品へも大きな影響を及ぼした。その範囲は、非営利の民間組織が救助活動を行うという作品設定に始まり、メカニックの役割分担(色分け)や「秘密基地」のコンセプト、発進シーンに代表されるミニチュアワーク、人形の操演技術、BGMの使い方のセンス等々、多岐にわたる。例えば『ウルトラセブン』においても、企画書の段階から本作の名を挙げて、防衛チームの基地やメカニックをより魅力的に見せるよう謳っている記述がある。以下にはパロディー等も含めて、サンダーバードの影響が顕著と見られるものを挙げる。アニメ・特撮・人形劇については、他のアンダーソン作品の影響も受けたものが多いため「ジェリー・アンダーソン」の項も併せて参照のこと。
玩具など
- 今井科学 - 初回放送当時、爆発的人気となったサンダーバード各機や秘密基地のプラモデルの発売元。
- 小松崎茂 - 今井科学のプラモデルのボックスアート(箱絵)を多数手がけた画家・イラストレーター。プラモデルは箱絵も含めて、本作の人気を大きく後押しした。
- 有馬玩具博物館 - オリジナルのパーカー人形を展示。
- 青島文化教材社(アオシマ) - プラモデルの発売元。旧イマイ製の金型を受け継ぎ再発売している。箱絵は小松崎茂のイラストを使用している。
- 坂本健二 - 人形造形師、サンダーバード人形レプリカ作家。2001年12月にスコット・トレーシーのレプリカ人形を限定75体で発売。以降、多くの展示会、CMなどに作品を提供。近年では、2012年4月の協和発酵キリンのサンダーバードキャンペーン、2012年5月のサンダーバード・カフェ(東京都千代田区)などにも利用されている。
映像作品
- ウルトラシリーズ - 前述の様に地球防衛チームの設定・演出に多大な影響が見られる。特にウルトラセブンからは、前作ウルトラマンにはなかった、地球防衛チームの基地内での戦闘機の精密な描写がされるようになった。
- マイティジャック - 完全メカニックの特撮作品。
- Xボンバー - 日本製の特撮人形劇。日本の人形劇ではパペットが主流な中、本作と同様にマリオネットを使用した数少ない作品。
- ゼロテスター - 本作の作品設定を強く意識したアニメーション作品。
- 科学救助隊テクノボイジャー - 本作のアニメ版として企画されたアニメーション作品。
- 太陽の勇者ファイバード - 発進シークエンスなどが酷似しているアニメーション作品。勇者シリーズの第2作。
- アイドル防衛隊ハミングバード - 吉岡平のライトノベル。グループ名やキャラクターの名字、専用搭乗機の名称は全て本作に由来する。
パチンコ
- CRサンダーバード(2000年・藤商事)
- CRサンダーバードII(2003年・藤商事)
- CRサンダーバードIII(2006年・藤商事)
- CRAサンダーバードウイング(2007年・藤商事)
- CRサンダーバード国際救助隊(2009年・藤商事)
パチスロ
- サンダーバードIII(2003年・藤商事)
- サンダーバードNEO(2006年・藤商事)
ゲーム
- サンダーバード(ファミコン、1989年9月29日・パック・イン・ビデオ)
- サンダーバード(ゲームボーイ、1993年2月12日・ビーアイ)
- サンダーバード 国際救助隊出動せよ!(スーパーファミコン、1993年9月10日・コブラチーム)
パロディ
- サンバーダード - 『とんねるずのみなさんのおかげです』内のコーナー。とんねるず、清水アキラ、鳥塚しげきらが人形風のメイクで出演したパロディで、精巧なミニチュアセットなども使用されていた。石橋がバージル、木梨がゴードン、清水がアラン役、鳥塚しげきはパーカー役で、それ以外はエキストラの欧米人が演じた。主題歌はハニー・ナイツのカバー版を使用。オープニングは本家のかなり正確な再現だが、サンバーダード1号が発進に失敗し、倒れて爆発する。
- ヨンダーバード - 『とんねるずのみなさんのおかげでした』内のコーナー。各種ランキングの1位から4位の順位を当てるゲーム。
- サンデーバード(SUNDAYBIRDS) - 『プロ野球ニュース』日曜日のサブタイトル(1993年4月 - 1994年3月)。野球、サッカーなどの背番号や競走馬、F1マシンなどの番号を5,4,3,2,1の順に映し出すオープニングも本家を意識した内容だった。当時の日曜日出演者は森脇健児、八木亜希子(フジテレビアナウンサー、当時)、関根潤三。
- モーレツバード - FM福岡『夜はモーレツ』内のコーナー。
- 2005年12月31日にTBS系列で放送された『COUNT DOWN TV』年越しスペシャルでは、年明け10秒前(23:59:50)に本作の音楽が鳴り出すと、5秒前から「5,4,3,2,1」と冒頭のカウントダウンが短めに鳴り、年明けと同時に主題曲が流れるといった演出で行った。
- trfの「raving zone」の冒頭に、本作のカウントダウンの部分が引用されている。
- ポケットモンスター ベストウイッシュシーズン2 - イッシュリーグ前に登場するバージルがポケモン救助隊の隊員で2号機のパイロットである。兄弟で判明しているのは兄のみ。また、救助隊は人助けの好きな父親が私財を投げ打って設立した事が語られている。差異も大きいが本作で登場する各種の救助隊組織の中ではもっともオリジナルのサンダーバードの影響が色濃く出ている組織である。パロディーと言うよりオマージュに限りなく近い。
その他
- 1995年にJR西日本の特急「サンダーバード」のCMキャラクターに起用された。
- 有名なテーマ曲は、バラエティ作品を中心に今なおあちこちのテレビ番組で耳にする機会が多い。純粋な行進曲としての他に、発進シーンへの連想からか、機械仕掛けのものが動き始めるといった場面でBGMに使われることが多い。
- 3代目スバル・フォレスターのCMはサンダーバード機の発進シークエンスをモチーフとしている。CM曲もサンダーバードのテーマ曲が使われている。また、4代目トヨタ・ターセルのCMでもオープニングテーマを意識したものになっている。
- NEC8番街のサイトに、サンダーバードをパロディにした新製品PRのためのティザーが開設されている。BGMは、当企画のオリジナル曲。
- 『愛国戦隊大日本』や『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』等を製作したDAICON FILMは実写版のサンダーバードとして『共産戦隊ダイロシアン』と共に製作する予定だったが、実現にはならなかった。
- ジェットモグラは単独で『プラモ狂四郎』の単行本3巻収録のエピソードに登場し、主役級の活躍をみせた事から、ある一定の世代(いわゆるファーストガンプラ世代)にはサンダーバード本編とは別のところで印象深いメカとして知られている。のちにキャタピラ車体部分をガンタンクのBパーツ(下半身)に換装した宇宙用のスペースモグラという独自のバリエーションも出現している。
- 平成23年度小学校1年生用音楽教科書「おんがくのおくりもの 1」(教育出版)に、観賞用教材としてテーマ曲が採用された。教材CDに収録されているテーマ曲(1'24")の演奏は湯川徹とオーケストラ。
- 2011年5月には協和発酵キリンの「はじめての最先端医療プロジェクト」のキャンペーンサイトである「THUNDERBIRDS Lab.[6]」が公開されている。
- 2012年6月に、前年の「THUNDERBIRDS Lab.」に続く協和発酵キリンのキャンペーンサイトとして、サンダーバードによる会社設立というコンセプトの「サンダーバード・コーポレーション[7]」が公開された。
- Mobageにおいて利用者のアバターの着せ替えアイテムをランダムで入手できるコインガチャにサンダーバードが登場していた。
- 早稲田大学法学部教授の水島朝穂等をはじめとする憲法学者のグループは、PKO協力法の成立が議論になった1992年に、『君はサンダーバードを知っているか』を日本評論社から刊行し、自衛隊の海外派兵を批判し、非武装中立の日本国際救助隊の創設を主張した。
- 第4話「ピラミッドの怪」でサンダーバード1号が正体不明の戦闘機に攻撃されサハラ砂漠に不時着する場面があるが、Super!drama TVで放送された「サンダーバード完全版」の言語版では、この時のサンダーバード1号は東京での火災現場からの帰路途中というセリフがある。
参考記事
月刊pen 2013年7月15日号 『あの名作を知っているか? サンダーバード完全読本。』阪急コミュニケーションズ JAN 4910279630739
新サンダーバード
脚注
外部リンク
テンプレート:サンダーバード (テレビ番組)- ↑ この事件は2003年に『ダーク・プレイス』としてテレビ映画化された。
- ↑ 原語版の発音は「テンテン」に極めて近い。
- ↑ アオシマ「1/350 原子力旅客機ファイヤーフラッシュ号」組み立て説明書より。
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 『完全版サンダーバード全記録集』より。
- ↑ 「協和発酵キリン presents THUNDERBIRDS Lab.」http://www.kktblab.jp/
- ↑ 「協和発酵キリン presents サンダーバード・コーポレーション」http://www.kktblab.jp/