アシアナ航空
テンプレート:Mboxテンプレート:航空会社情報ボックス テンプレート:Infobox アシアナ航空株式会社(アシアナこうくう、아시아나항공、英称 : Asiana Airlines. Inc、中国称 : 韩亚航空/韓亞航空)は、韓国の航空会社である。1988年設立。韓国の大手財閥・錦湖アシアナグループの一員。
英スカイトラックス社による航空会社の格付けで、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定を得ている。
目次
概要
社名の「アシアナ」はラテン語で「アジアの」を意味する語である。
2013年7月現在、韓国国内線12都市14路線、国際線(旅客部門)22カ国/67都市/91路線、国際線(貨物部門)23カ国/71都市/23路線に就航。国際線のうち日本は16都市で、主要空港のほか地方空港への直行便もある。航空連合「スターアライアンス」加盟。
株式は韓国取引所店頭市場部(旧・コスダック)に上場(証券コード : 20560)。株主構成は、個人投資家 30.05%、錦湖産業 29.51%、錦湖石油化学 15.05%、海外投資家 11.9%、韓国産業銀行 7.18%、その他 5.83%となっている。2007年には同じスターアライアンスメンバーの全日本空輸と株式を持ち合うことで合意している。格安航空会社のエアプサン(釜山国際航空)の筆頭株主である。
従業員数 9,242名(2012年5月現在)。
航空会社コードの「OZ」はオズの魔法使いに由来[1]し、割引運賃「OZまほうSKY」などのキャンペーンでも用いられている。
サービスレベル
機内マジックショーやメークアップイベント等の差別化されたサービスを行なうとともに、新しい概念のビジネスクラス「オズ・クアドラ・スマーティウム[2]」等の最先端の機内設備を通して、サービス面において他社との差別化を図っている。高品質のサービスの提供が高く評価され、航空会社ランキング上位の常連になっている。
機内サービス
長距離路線で使用しているエアバスA380と一部のB777には、ファーストクラス(一部のみ「ファーストスイートクラス」を設置)・ビジネスクラス「ビジネススマーティウム」・エコノミークラス「トラベルクラス」の3クラス制で、中・近距離国際線と韓国国内線ではビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制で構成される。ファーストスイートクラスの搭載機材には、航空業界でも例を見ない大きさの32インチ高画質個人用モニターが搭載されている。
機内食はビビンバ・カルビ・栄養サムパブなどの韓国伝統料理のほか、日本発着路線には京懐石料理を、また誕生日や結婚などのお祝いケーキなどと言った特別機内食も提供される。なお、特別機内食利用の際は機内食がある区間で、お祝いケーキはソウル仁川・ソウル金浦・プサン(釜山)発便のみ提供ができるものの、出発の24時間前までに予約営業センターへ注文する必要がある[3]。
5つ星
2007年以来、英国の航空サービスリサーチ会社「スカイトラックス」から「5つ星航空会社」の認定を受けている。
エアライン・オブ・ザ・イヤー
2009年、米エア・トランス・ワールド(ATW)誌の「エアライン・オブ・ザ・イヤー2009」[4][5]。
2010年5月、スカイトラックスの業界評価の最高峰「エアライン・オブ・ザ・イヤー 2010」[6]。
2011年12月、米グローバルトラベラー(Global Traveler)誌「エアライン・オブ・ザ・イヤー」。
2012年12月、Premier Traveler誌「エアライン・オブ・ザ・イヤー」。
世界的に権威がある評価機関から4年連続「エアライン・オブ・ザ・イヤー」の評価を受けたことで、航空業界内での存在感を増している。
その他最近の受賞歴
2011年、「スカイトラックス」による「世界最高乗務員(World's Best Cabin Staff)賞」等7部門。
2012年、米エア・トランス・ワールド(ATW)誌による「広告大賞(Ad of the year)賞」。
歴史
- 1988年 : 設立・国内線 就航
- 1989年 : 国際不定期便 就航(ソウル/金浦 - 仙台)
- 1990年 : 国際定期便 就航(ソウル/金浦 - 東京/成田)
- 1990年 : ソウル/金浦 - 名古屋/小牧線 就航
- 1990年 : ソウル/金浦 - 福岡線 就航
- 1990年 : ソウル/金浦 - 仙台線 就航
- 1991年 : ソウル/金浦 - 広島線 就航
- 1992年 : ソウル/金浦 - 高松線 就航
- 1992年 : ソウル/金浦 - 沖縄/那覇線 就航
- 1993年 : ソウル/金浦 - 富山線 就航
- 1993年 : アシアナ航空733便墜落事故が発生
- 1994年 : ソウル/金浦 - 大阪/関西線 就航
- 1995年 : ソウル/金浦 - 松山線 就航
- 1995年 : 釜山 - 大阪/関西線 就航
- 1999年 : ソウル/金浦 - 福島線 就航
- 2001年 : ソウル/仁川 - 米子線 就航
- 2001年 : ソウル/仁川 - 宮崎線 就航
- 2003年 : 航空連合「スターアライアンス」加盟
- 2003年 : ソウル/仁川 - 熊本線 就航
- 2006年 : ロゴマーク及び機材塗装を変更
- 2007年 : 日本路線全便(東京/羽田 - ソウル/金浦線も含む)で全日本空輸との共同運航開始
- 2008年 : 日本国内一部路線(大阪/伊丹線)で全日本空輸との共同運航開始
- 2009年 : ソウル/仁川 - 静岡線 就航
- 2010年 : ソウル/仁川 - 茨城線 就航
- 2011年 : アシアナ航空991便墜落事故(貨物便)
- 2013年 : アシアナ航空214便着陸失敗事故
就航都市
日本の地方空港へ乗り入れる外国の航空会社として、乗り入れ地点数が最大である。このため、日本の地方から外国へ向かう旅行者がソウル・仁川国際空港を経由し外国へ向かうことが非常に多い。また、大阪/関西からは以遠権を活かし、サイパン線も運航されている。大韓航空と比較して、長距離国際線は少なくアジア内重視の傾向である。
アシアナクラブ
- アシアナクラブとはアシアナ航空のマイレージプログラムである。 スターアライアンスメンバーのフライトで貯めることもでき、ホテルや親会社である錦湖アシアナグループが運営するレンタカー会社でもためることができる。また子供用にマジックマイルズというサービスもある。
- また、日本ではUCカード提携した「アシアナUCカード」もしくはJCBと提携した「アシアナクラブJCBカード」を使う事でマイレージを加算する事が出来る。
- 大韓航空と同様に加算したマイルに有効期限がないのが特徴であった。2008年10月から、マイルの有効期限を設定することとなった[7][8]。
保有機材
現在の運航機材
機材 | 保有数 | 発注数 | 座席数 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
F | B | E | 計 | ||||
エアバスA320-200 | 10 | - | 156</br>162 | 156</br>162 | |||
エアバスA321-100 | 2 | - | 200 | 200 | |||
エアバスA321-200 | 23 | - | 12 | 159</br>165 | 171</br>177 | ||
191</br>195 | 191</br>195 | ||||||
エアバスA330-300 | 14 | 1 | 30 | 245</br>260 | 275</br>290 | ||
エアバスA350-800 | - | 8 | No Data | 2016年以降順次導入予定 | |||
エアバスA350-900 | - | 12 | No Data | ||||
エアバスA350-1000 | - | 10 | No Data | ||||
エアバスA380-800 | - | 6 | No Data | 2014年以降順次導入予定 | |||
ボーイング747-400 | 2 | - | 10 | 45 | 304 | 359 | |
ボーイング747-400Combi | 2 | - | 10 | 24 | 230 | 264 | |
ボーイング767-300 | 7 | - | 15 | 235 | 260 | ||
ボーイング777-200ER | 12 | - | 8 | 24</br>28 | 214</br>226 | 246</br>262 | Fクラス導入機材は3機 |
24</br>22</br>28</br>28 | 271</br>274</br>271</br>272 | 295</br>296</br>299</br>300 | |||||
貨物機材 | |||||||
ボーイング747-400BDSF | 6 | - | 0 | 旅客機材を改修 | |||
ボーイング747-400F | 4 | - | 0 | ||||
ボーイング767-300F | 1 | - | 0 | ||||
計 | 83 | 37 |
- 2013年7月現在
なお、アシアナ航空が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は8Eで、航空機の形式名は747-48E、747-48EM、767-38EER、777-28EERなどとなる。
事故・トラブル
- 1993年7月26日 アシアナ航空733便墜落事故 - ボーイング737-500 66人死亡
- 2011年7月28日 アシアナ航空991便墜落事故 - ボーイング747-400F 2人死亡
- 2013年7月6日 アシアナ航空214便着陸失敗事故 - ボーイング777-200ER 3人死亡、約180人負傷
詳細はCategory:アシアナ航空の航空事故を参照
- 2014年4月19日 仁川からサイパンへ向かっていたアシアナ航空603便(ボーイング767-300)が飛行中、福岡上空付近でエンジンの警告ランプが点灯し異常を通知されていたにもかかわらず、飛行を継続し目的地まで飛行していた。後日、韓国国土交通部により運航乗務員には30日の資格停止、運航航空会社には7日間の運航停止、または課徴金1,000万ウォンなどの処分を行う方針で行政処分審議委員会で審議し、確定するとした[9][10]。その後、ソウル/仁川 - サイパン線を7日間の運航停止と課徴金2,000万ウォンを課すことが明らかになった。なお運航停止期間については、すでに航空券を購入している利用者がいるため、検討中としている[11]。国土交通部が同年7月11日に、当社にサイパン便の運航を同年10月14日から20日までの1週間 運航停止の処分を下すことを決めたと発表した[12]。
脚注
関連項目
- 錦湖アシアナグループ - アシアナ航空、クムホタイヤなどを擁する韓国の財閥グループ企業
- エアプサン - アシアナ航空が多くを出資している韓国の格安航空会社
- PSY(歌手、ダンサー、作詞家、音楽プロデューサー) - アシアナ航空広報大使
- 朴智星(サッカー選手)同上
- 崔京周(プロゴルファー)同上
- 梁容銀(プロゴルファー)同上
- 朴賛浩(韓国人初のメジャーリーガー)同上
- YGエンターテインメント K-POPグローバル化でアシアナ航空と業務提携
外部リンク
- Asiana Airlines(韓国語/英語版)
- アシアナ航空(日本語版)
- Asiana Airlines Passenger Opinions(英語版)
- アシアナ航空所有機一覧(英語版)
- アシアナ航空(Facebookファンページ)
- 韓国飛行機・交通辞書
- ↑ <空港ラウンジ>アシアナ便名OZは魔法使い‘オズ’に由来? - 中央日報日本語版(2008年7月3日付、2014年1月8日閲覧)
- ↑ 【サービス】ワンランク上の贅沢な空の旅を - スターアライアンスへのアシアナ航空による投稿
- ↑ [1]
- ↑ Asiana named Airline of the Year; Flybe is Regional Airline of the Year
- ↑ アシアナ航空が「エアライン・オブ・ザ・イヤー」に=ATW
- ↑ Asiana Airlines is named Airline of the Year 2010 at the 2010 World Airline Awards SKYTRAX
- ↑ 新しいアシアナクラブ会員制度のご案内 - アシアナ航空
- ↑ アシアナ航空もマイレージに有効期限、10月から
- ↑ 국토부, 아시아나항공 운항규정 위반으로 처분 예정 国土交通部 2014年4月25日付
- ↑ アシアナ航空、運航停止など行政処分へ エンジン異常も飛行継続が発覚
- ↑ Asiana flights to Saipan to be suspended for 7 days YONHAP NEWS AGENCY 2014年6月11日付
- ↑ アシアナに処分、10月サイパン便1週間運航停止 朝鮮日報日本語版 2014年7月12日付