広島空港
テンプレート:Infobox 空港 テンプレート:座標一覧 広島空港(ひろしまくうこう)は、広島県三原市本郷町善入寺字平岩64-31にある国管理空港である。
目次
概要
テンプレート:Double image stack 現在の広島空港は、1993年(平成5年)10月29日開港。開港当初の所在地は豊田郡本郷町だったが、2005年3月22日の市町村合併で三原市になった。
当空港([[[:テンプレート:座標URL]]34_26_23.5_N_132_55_8.4_E_region:JP&title=%E5%BA%83%E5%B3%B6%E7%A9%BA%E6%B8%AF 地図])は、最新の推計人口が構文エラー: 認識できない区切り文字「[」です。万人で県内1位の広島市([[[:テンプレート:座標URL]]34_23_6.7_N_132_27_19_E_region:JP&title=%E5%BA%83%E5%B3%B6%E5%B8%82 地図]、安芸地方、県庁所在地、政令指定都市)と構文エラー: 認識できない区切り文字「[」です。万人で同2位の福山市([[[:テンプレート:座標URL]]34_29_9.2_N_133_21_44.3_E_region:JP&title=%E7%A6%8F%E5%B1%B1%E5%B8%82 地図]、備後地方、中核市)のほぼ中間に位置している。ただし、広島市からは岩国錦帯橋空港([[[:テンプレート:座標URL]]34_9_31.4_N_132_14_5.8_E_region:JP&title=%E5%B2%A9%E5%9B%BD%E9%8C%A6%E5%B8%AF%E6%A9%8B%E7%A9%BA%E6%B8%AF 地図])、福山市からは岡山空港([[[:テンプレート:座標URL]]34_45_36.3_N_133_51_11.1_E_region:JP&title=%E5%B2%A1%E5%B1%B1%E7%A9%BA%E6%B8%AF 地図])も利用圏内にあり、駐車場も当空港が有料なのに対し両空港とも無料であるため、両都市の需要の全てを取り込めていない。
標高が高いために気象条件(主に霧)の制約を受けやすく、年間75便が欠航していた[1]。欠航便や目的地変更便を解消するため、2008年6月5日より計器着陸装置(ILS)をカテゴリーIIIaの運用を開始し、年間2便まで欠航便が減少した[1]。また、1年後の2009年6月4日にはもっとも精度が高いカテゴリーIIIbの運用を開始した[1]。ILSは滑走路西側からの進入に対して設置されているので、羽田空港など東側から飛来する便は、快晴時など条件が良い時を除いて広島空港上空をオーバーパスし東広島市上空で180度旋回の後RW10に西側から着陸進入するルートが優先的に使用されている。このルートは大回りになるため、悪天候時と快晴時では到着時刻に10分以上差が出ることがある。
年間利用客数は、開港時には最大でも300万人と予想されており、国内2,304,342人、国際348,826人(2012年度)[2]。中国・四国地方の中では利用客数が最も多く、中国地方で2番目に多い岡山空港と比較しても2倍以上である(→中国地方#空港)。2006年にはターミナルの旅客処理能力を500万人程度まで高める事業の一環として、搭乗橋が新たに追加増設された。
新幹線のぞみの誕生・500系・700系・N700系の導入後、広島駅 - 東京駅間では航空機と新幹線は時間距離ではほぼ同等となっており、また、2003年(平成15年)10月の品川駅の開業もあって、利用シェアの航空機対新幹線は62%対38%(2002年)を航空機ピークとして、55%対45%(2005年)、51%対49%(2007年)、と近年急速に新幹線に回帰され、2008年(平成20年)には新幹線が50%シェアにまで回復した。この後、2009年8月29日にエクスプレス予約のEX-ICサービスが山陽新幹線を含む東海道・山陽新幹線全線でサービスが開始されたことなどもあり、新幹線のシェアはさらに拡大し2010年(平成22年)には、46%対54%と、新幹線が半数以上である。
新幹線選択者が増えた理由の一つに、アクセスの脆弱性がある。軌道系アクセスがない[3]ため、リムジンバスが主流となっているが、山陽道の渋滞/事故による遅延や運休も珍しくなく、2010年度は799便が運休となり、全本数の1%を上回った。
ANAの国内線においてB777-200(1995年12月23日・5便目[† 1])・B777-300(1998年7月10日・初便)・B787-8(2011年11月1日・3便目[† 2]と3度の初就航、あるいは初就航日の就航地となっている。
空港内の施設として海上保安庁第六管区海上保安本部広島航空基地(ひろしまこうくうきち)、広島県防災航空センター(ひろしまけんぼうさいこうくうセンター)が所在している。
歴史
沿革
- 既存空港(現 広島西飛行場)の沖出し案、洞山案(東広島市、竹原市、豊田郡安芸津町)、用倉案(豊田郡本郷町)の三案が併記された。
- 1983年7月 - 広島空港問題連絡会議において、新空港候補地として用倉地区を選定
- 1986年4月 - 新広島空港基本計画決定
- 1988年11月 - 新広島空港本体工事起工式
- 1993年10月29日 - 新広島空港供用開始(広島市西区にあった旧広島空港は広島西飛行場へ名称変更)
- 1994年1月 - 広島空港へ名称変更
- 1994年6月1日(〜9月30日) - ANAにより、札幌線にスーパージャンボ(B747SR-100)が就航。第二種空港同士の路線で初めて、大型機が投入された。
- 1996年11月 - 滑走路500mの延長工事着手
- 1999年3月13日 - AN124-100が、ドイツのフランクフルト・ハーン空港から広島電鉄に納入する路面電車(グリーンムーバー)を空輸
- 2001年1月25日 - 滑走路延長完成(2,500m→3,000m)
- 2006年4月1日 - 8番スポット搭乗橋供用開始(国内、国際線スポット合わせて6つ目)
- 2008年6月5日 - RW10においてILSカテゴリーIIIaの運用を開始
- 2009年6月4日 - RW10においてILSカテゴリーIIIbの運用を開始
- 2009年12月27日 - 利用者数が延べ5,000万人を突破
- 2013年3月30日 - 日本航空のMD-90が広島発羽田行(日本航空1614便)を最後に引退
- 2013年11月17日 - ANAのB747-400Dが「里帰りフライト」(羽田⇔広島,ANA673/676)。中四国の空港では唯一、実施された。このフライトをもって同空港開港以来、20年間に渡り就航してきたANA-B747が同空港発着路線から引退する事となった。
旧広島空港
- (旧)広島飛行場(吉島飛行場) → 廃港([[[:テンプレート:座標URL]]34_21_59.6_N_132_26_44.3_E_region:JP&title=%EF%BC%88%E6%97%A7%EF%BC%89%E5%BA%83%E5%B3%B6%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E5%A0%B4%EF%BC%88%E5%90%89%E5%B3%B6%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E5%A0%B4%EF%BC%89+%E2%86%92+%E5%BB%83%E6%B8%AF 地図])
- (旧)広島空港 → 広島西飛行場 → 広島ヘリポート([[[:テンプレート:座標URL]]34_22_15.8_N_132_25_9.7_E_region:JP&title=%EF%BC%88%E6%97%A7%EF%BC%89%E5%BA%83%E5%B3%B6%E7%A9%BA%E6%B8%AF+%E2%86%92+%E5%BA%83%E5%B3%B6%E8%A5%BF%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E5%A0%B4+%E2%86%92+%E5%BA%83%E5%B3%B6%E3%83%98%E3%83%AA%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88 地図])
戦中に日本陸軍の広島飛行場(吉島飛行場)が供用されたが、戦後占領期は接収され、サンフランシスコ講和条約後に返還された。返還後はグライダーの離発着に利用されたが廃港になった。滑走路(L=1,300m)の跡地は広島市道中島吉島線(吉島通り)に転用された。
高度経済成長期に1,200mの滑走路を持って開港した広島空港は、現在の広島市西区にあり[4]、現在地に移転後は2011年まで広島西飛行場として供用されていた。旧広島空港から現在地に移転した理由には、地形的に旧空港の拡張が困難で、住宅地に近く騒音問題も有った[4]。また、広島平野の周辺が島や山で囲まれた盆地に位置しており、着陸時に市街地上空を旋回する必要があるなど空港へのアプローチが難しく、実際に1992年には着陸しようとしていたセスナ機が着陸進入中に江田島の山中に操縦ミスで墜落する航空事故も発生している[4]。
旧空港(= 現在の広島ヘリポート)は瀬戸内海に面し、天満川と太田川放水路に挟まれた場所に位置している。よって拡張のための用地確保が難しく、現状では誘導路の設置も難しい。さらに、新たに瀬戸内海を埋立てて用地を確保するのも費用がかかりすぎるという問題があった。航空機の運航については、繁忙期であっても発着数を増やすことが困難であったことに加え、滑走路長の関係からボーイング747型機等の大型機が発着できない[† 3]ことから需要に対して供給が追いつかない状態にあった。
施設
空港ターミナルビル
ビル中央に吹き抜けがあり、イベントなどに使用されている。2013年には空港ラウンジが改装され、面積や内装が改善された。2階出発ロビーには、平山郁夫の陶板壁画「厳島神社」(縦2.8m×横12m)が展示されている[4]。ビル内に設置されていた広島空港郵便局は2014年4月1日に廃止された[5]。
- 1階
- 案内所
- 到着ロビー
- 手荷物受取所
- 入国審査場
- 各レンタカーカウンター
- バス・タクシー乗り場
- コンビニ
- 2階
- 国内線出発ロビー
- 国際線出発ロビー
- 手荷物預かり所
- 出国審査場
- 土産物屋・カフェ
- JALラウンジ(国内線)、ANAラウンジ(国内線)、ビジネスラウンジ「もみじ」(国内線)、LOUNGE「Maple」(国際線)
- 3階
- 見学・送迎デッキ(有料)
- レストラン
- Hiroshimaairport.jpg
空港ターミナルビル(2005年8月15日撮影)
- Hiroshima-airport001.JPG
2階出発フロア
- Hiroshima-airport002.JPG
カードラウンジ
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2階出発ロビー(制限エリア)
- Hiroshima-airport004.JPG
駐機場より空港ビルを望む
空港に拠点がある機関
周辺施設
就航路線
航空会社が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便
国内線
かつての定期就航路(航空会社名は休廃止時点)
- 女満別空港(運航期間 : 1996年6月-1997年11月)日本エアシステム
- 函館空港(運航期間 : 1996年-2003年)全日本空輸
- 青森空港(運航期間 : 1996年-2003年)全日本空輸
- 信州まつもと空港(運航期間 : 1995年4月25日-1998年3月31日)日本エアシステム
- 宮崎空港(運航期間 : 1993年-2002年)エアーニッポン
- 鹿児島空港(運航期間 : 1977年-2001年)全日本空輸
- 石垣空港(運航期間 : 1996年-2002年)エアーニッポン
広島 - 女満別線は福岡空港発着便が広島空港に寄航していたが、福岡 - 広島間の利用はできなかった。
行き先 | 旅客数 | 国内線順位 |
---|---|---|
東京国際空港 | 約182万人 | 上位7位 |
国際線
運休・廃止した路線・航空会社
- テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国・ホノルル国際空港(JALウェイズ)(DC-10)
- テンプレート:SIN・シンガポール・チャンギ国際空港(シンガポール航空)(A310,B777)
- テンプレート:Flagicon 香港・香港国際空港(香港ドラゴン航空)(A320,A330)
- テンプレート:Flagicon タイ・スワンナプーム国際空港(バンコク・エアウェイズ)(A320,A319)
- テンプレート:Flagicon 中国・ハルビン太平国際空港 (中国南方航空・中国北方航空) (MD-82)
- テンプレート:Flagicon 中国・西安咸陽国際空港(中国西北航空)(A320,BAe 146)
- テンプレート:Flagicon 中国・天津浜海国際空港(中国南方航空)(A319)
アクセス
広島市街まで約55 km(約60分)。近くに山陽本線白市駅があるが空港への軌道アクセス路線はないため、全てのアクセスは道路を経由したものとなっている。
路線バス
路線 | 運行会社 | 所要時間 | 備考 |
---|---|---|---|
広島駅新幹線口発着便(広島高速1号線経由) | 5社による共同運行 広島電鉄・広島バス・広島交通・中国ジェイアールバス・芸陽バス |
45分程度 | |
広島バスセンター発着便(中筋駅・広島IC経由) | 5社による共同運行 広島電鉄・広島バス・広島交通・中国ジェイアールバス・芸陽バス |
51~53分程度 | 平和大通り発着便あり |
福山駅発着便(高坂BS経由) | 中国バス・鞆鉄道 | 57分程度 | |
三原駅発着便(本郷経由) | 中国バス | 38分程度 | |
竹原フェリー乗り場発着便(竹原駅経由) | 安全タクシー | 30分程度 | 9人乗りジャンボタクシー |
白市駅発着便 | 芸陽バス | 13~15分程度 | ネオポリス・高屋東工業地・中核工業団地発着便あり |
呉駅発着便(安芸阿賀駅経由) | 広島電鉄 | 70分程度 | クレイトンベイホテル発着便あり |
自家用車
- 山陽自動車道河内インターチェンジまたは本郷インターチェンジより約5分
- 広島中央フライトロード空港インターチェンジより約1分
- 広島県道73号広島空港線
- 広島県道82号広島空港本郷線
自家用車でアクセスする場合、高速利用では広島駅から約50kmで、広島高速1号線(6.5km。広島東ICと直結)および山陽自動車道(広島東IC - 河内IC:32.5km)。一般道を利用すると、広島駅から国道2号経由で約53km、1時間半以上かかる。 なお空港の駐車場は有料であり、無料としている岡山空港と対照的である。かつては空港出口から左手に無料駐車場があったが、現在は閉鎖されており使用できない。民間の駐車場は1箇所のみ存在し割安な料金設定ではあるが、空港から距離があるため無料シャトルバスの利用が必要である。ターミナルの目の前の駐車場は空きスペースが見つけにくく、停めた場所から屋根もない場所を歩く距離があり雨天時は特に不評なのに対し、民間駐車場は自家用車を停めた場所からターミナル入り口までの無料シャトルバスが好評である。
アクセスに関する動き
2012年12月13日に、岩国基地の軍民共用化が実現し岩国錦帯橋空港として開港した。岩国錦帯橋空港と広島空港のほぼ中間点が広島駅付近であり、横川駅より西の地区では、岩国錦帯橋空港の方が近い。広島駅からも新幹線を利用すると、やはり岩国錦帯橋空港の方が近くなる。アクセスの改善が急務であるが、改善が見込める現実的な施策は皆無である。
道路
現在、広島駅新幹線口から広島空港までを全区間高速道路で結ぶ計画が進められており、今後は広島高速5号線の開通を残すのみとなっている。この区間の供用開始によって、所要時間は38分に短縮される見込み。
また、『広島中央フライトロード』の一部供用が開始されている。計画では河内インターチェンジから空港を経由して中国横断自動車道尾道松江線に接続する全長約30Kmの地域高規格道路を建設する予定。現在は三原市本郷町と同市大和町の約10Km区間が暫定開通しており、残りの区間は調査区間に指定されている。
鉄道
かつて、空港と広島市内を結ぶ空港連絡鉄道の構想がいくつか存在した。当初はHSST方式も構想にあがったが断念し、JR山陽本線・白市駅から分岐する新線を敷設する在来線方式の構想になった。広島県は東京便と完全に競合する山陽新幹線を運行するJR西日本の資金負担を当て込んだが、ダイヤが錯綜していること、急勾配が連続し技術的に建設が無理なこと、採算性がないことなどから実現しなかった。その後JRと接続しない単独路線の建設や、運行車両を広島県が保有しJRにリースすることを計画したが、採算性がないとして2006年(平成18年)9月に計画の凍結が発表された。
その後の2013年1月18日、白市駅に「広島エアターミナル(HAT、仮称)」を建設し、搭乗手続きや手荷物検査など、空港の一部機能を設置する案が広島県より明らかにされた[7]。
他にも新幹線新駅設置やロープウェイ建設などの構想もあった(→空港連絡鉄道#広島空港参照)。
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 広島空港 - 広島県空港振興協議会
- ↑ 1.0 1.1 1.2 テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:Cite press release
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 テンプレート:Cite book
- ↑ 廃止:広島空港郵便局(広島県)
- ↑ テンプレート:Cite press release上位50位までを記載
- ↑ JR白市駅に搭乗手続き機能テンプレート:リンク切れ - 中国新聞 2013年1月19日
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