函館空港
函館空港(はこだてくうこう、テンプレート:Lang-en-short)は、北海道函館市にある国管理空港(旧第二種(A)空港)。
目次
概要
道南の政治・経済・文化の中心地であり観光資源にも恵まれた函館市の中心部から約9km(バスで約20分)東方の海岸沿いの丘陵に位置している。函館の奥座敷である湯の川温泉からはわずかに4.5kmの利便性の高い空港である。
空港施設や乗降客数・貨物取扱量とも新千歳空港に次いで北海道第2の規模を持つ。年間利用客数は、国内1,534,535人、国際139,175人(2013年度)[1]。
滑走路は12/30方向に3000mであり、冬季の大型ジェット機の着陸にも十分な滑走路長を持っている。滑走路全体に渡り、平行誘導路を有する。計器着陸装置(ILS)は滑走路12にカテゴリIが設置されている。
海上保安庁函館航空基地を併設する。
ジェット機の出発よりも後にプロペラ機(道内方面)のスケジュールが組まれているにも関わらず、プロペラ機の準備が先に完了していると、管制官の指示によって滑走路半分ほどの位置から離陸を開始する場合がある。
歴史
- 1961年(昭和36年) - 開港(滑走路1,200m)
- 1971年(昭和46年) - 滑走路延長(2,000m)、ターミナルビル(2代目)完成、ジェット機就航
- 1976年(昭和51年)9月6日 - ベレンコ中尉亡命事件(ミグ25事件)[2]
- 1978年(昭和53年) - 滑走路延長(2,500m)
- 1983年(昭和58年) - 国際定期便用代替空港に指定
- 1994年(平成6年) - 国際線開設(ユジノサハリンスク線)[3]
- 1995年(平成7年)6月21日 - 全日空857便ハイジャック事件[4]
- 1999年(平成11年)3月25日 - 滑走路が3,000mに延長、供用開始[5]
- 2002年(平成14年) - 全日空391便着陸失敗事故
- 2003年(平成15年)12月18日 - 新ターミナルビル(3代目)暫定開業[6]
- 2005年(平成17年)6月2日 - 新ターミナルビル(3代目)開業[7]
施設
空港ターミナルビルは、滑走路北側に国内線ターミナルビルと国際線ターミナルビルが隣接して配置されている。現在の国内線ターミナルビルは2005年6月に竣工、全館の供用開始[7]。函館空港ビルデング株式会社により運営されている。地上3階建て。ボーディングブリッジは国内線用に3基、国際線用に1基の計4基を備える。
- 国内線ターミナル
- 1階 - 航空会社カウンター、到着ロビー
- 2階 - 出発ロビー、搭乗待合室、国内線ビジネスラウンジ(カードラウンジ)
- 3階 - 送迎デッキ、展望レストラン、国内線レセプションルーム
- 国際線ターミナル
- 1階 - 航空会社カウンター、出発ロビー、到着ロビー
- 2階 - 搭乗待合室、国際線レセプションルーム
- 有料駐車場 - 約600台
- 管制塔
- 空港監視レーダー
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国内線到着ロビー
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国内線出発ロビー
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国内線送迎デッキ
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国際線ターミナルビル
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国際線エリア
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管制塔
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管制塔(滑走路側)
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空港監視レーダー
就航路線
国内線
航空会社が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便(コードシェア便)
行き先 | 旅客数 | 国内線順位 |
---|---|---|
東京国際空港 | 約110万人 | 上位22位 |
国際線
航空会社が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便(コードシェア便)。 テンプレート:Airport-dest-list 他にも、キャセイパシフィック航空 (CX) 香港便などのチャーター便が頻繁に運航されている。
廃止された路線
テンプレート:Col-begin テンプレート:Col-break
- 旭川空港
- 女満別空港(2006年(平成18年)4月1日就航[9] - 2007年(平成19年)3月13日運休[10][11])
- たんちょう釧路空港(1998年(平成10年)7月1日就航[12])
- とかち帯広空港(2005年(平成17年)3月13日就航[13] - 2006年(平成18年)9月30日運休[14])
- 秋田空港
- 仙台空港(2001年(平成13年)11月1日就航[15])
- おいしい山形空港(1998年(平成10年)6月1日就航[16])
- おいしい庄内空港(1997年(平成9年)5月1日就航[17])
- 福島空港(1994年(平成6年)6月1日就航[18])
- 新潟空港
- 富山きときと空港
- 広島空港
- 福岡空港
- 仁川国際空港 (韓国・ソウル、2006年(平成18年)6月1日就航[19])
- ホムトヴォ空港 (ロシア・ユジノサハリンスク)
アクセス
函館市中心部(函館駅)まで約9km、五稜郭まで約8km。
- Hakodateteisanbus airport aero.jpg
函館帝産バス 函館空港連絡バス
- Onumakotsu tyokkoubus nsk SD.jpg
大沼交通 函館空港直行バス
路面電車の延伸要望
函館市企業局交通部が運営する路面電車(函館市電)の延伸乗り入れ要望が函館市民からあるが、実現には至ってない[20]。現在、最も空港から近い駅は湯の川停留場で、約3km離れている。
事件事故
- 1971年(昭和46年)7月3日 - ばんだい号墜落事故[21][22]
- 1976年(昭和51年)9月6日 - ベレンコ中尉亡命事件(ミグ25事件)[2]
- 1977年(昭和52年)3月17日 - 全日空724便ハイジャック事件[23]
- 1995年(平成7年)6月21日 - 全日空857便ハイジャック事件[4]
- 2002年(平成14年) - 全日空391便着陸失敗事故
脚注
関連項目
- GLAY JUMBO(1999年)
- 名探偵コナン 銀翼の奇術師 - 作品中で実際に登場した。
- 北海道の関与団体の一覧 - 函館空港ビルデング株式会社は北海道の「関与団体」として指定されている。
外部リンク
- 函館空港 - 函館空港ビルデング
- 函館空港 - 国土交通省 北海道開発局 港湾空港部
- 空港整備事業 - 国土交通省 北海道開発局 函館開発建設部
- 気象庁 新千歳航空測候所 函館空港出張所
- テンプレート:PDFlink - 国土交通省 東京航空局
- ↑ テンプレート:Cite press release
- ↑ 2.0 2.1 “ソ連ミグ25戦闘機のベレンコ中尉 米国亡命の途中、函館着陸 “燃料切れ”を理由に 道警函本 動機など取り調べ”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1976年9月7日)
- ↑ “ユジノ結び就航5周年 函館空港で記念行事”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1999年4月5日)
- ↑ 4.0 4.1 “全日空機ハイジャック救出 暁の急襲 万歳と歓声 静寂の中、赤ん坊の泣き声 足音…「犯人どこだ」”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1995年6月22日)
- ↑ “函館空港の3000メートル滑走路 一番機が離陸”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1999年3月25日)
- ↑ “函館空港新ビル開業”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2003年12月18日)
- ↑ 7.0 7.1 テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:Cite press release上位50位までを記載
- ↑ “エアトランセ 女満別へ就航 HAC、函館-奥尻も”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2006年4月1日)
- ↑ “エアトランセ 乗り合い便などに転換 利用客の反応 未知数 帯広、女満別 事務所縮小へ 苦境打開狙う”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2007年3月7日)
- ↑ “チャーターなどで運航再開のエアトランセ 利用客確保が課題 初日は4便30人 出発時刻周知に難点”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2007年3月15日)
- ↑ “HACトライアングル実現 函館-釧路線が就航”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1998年7月1日)
- ↑ “エアトランセ離陸 函館-帯広に第1便”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2005年3月14日)
- ↑ “エアトランセ新千歳-帯広線冬季運休 再開「現状では困難」 社長会見 帯広の利便性に難点”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2006年9月30日)
- ↑ “HAC初の道外路線 函館-仙台第1便出発”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2001年11月1日)
- ↑ “経済レーダー 快調に“飛行”函館-山形線 新規就航の季節運航便 東北観光 意外な健闘 道内旅行も新たな可能性”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1998年6月11日)
- ↑ “函館-庄内ひとっ飛び 就航初便祝う”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1997年5月1日)
- ↑ “きのう今日あす 地方版から”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1994年4月23日)
- ↑ “ソウル線就航1カ月 搭乗率は目標下回る 函館のPR強化課題 韓国人客 札幌、青森へ流れる”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2006年7月4日)
- ↑ 第1回函館市交通事業経営計画検討会議会議録 函館市交通局 2013年4月5日閲覧
- ↑ “東亜国内航空機が遭難 乗客、乗員68人”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1971年7月4日)
- ↑ “ばんだい号 横津岳(七飯)で発見 散乱する機体”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1971年7月5日)
- ↑ “全日空ハイジャック 千歳-仙台”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1977年3月18日)