ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー
テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/Footer 『ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー』(ビーストウォーズメタルス ちょうせいめいたいトランスフォーマー)は、カナダ製作のテレビアニメ作品。『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』の続編。1999年(平成11年)10月から2000年(平成12年)3月までテレビ東京系列で放送。全26話。
目次
概要
カナダのメインフレーム社で制作された「BEAST WARS: TRANSFORMERS」(1998年度デイタイム・エミー賞・アニメーション技能賞受賞作品)第2および第3シーズンの日本語吹替版である。
日本では『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』の続編でありながら『ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー』『ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー』を挟んだ後に放送された。トランスフォーマーシリーズ第1作『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』との物語的な接点が前作以上に強調されており、その設定が巧みに織り込まれている。米国ではシンジケーション番組として1997年から放送され、1998年から1999年まではカートゥーン ネットワークで放送された。終了後のストーリーは『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ』に引き継がれる。日本語版ではポップ色の強い演出だった前作とは違い、児童層への配慮を強めた演出が目立っており、前作の決め台詞だった「ストップ・ザ・ウォー!」は最終回と劇場版第2作目のみの使用となった。
あらすじ
前作の最終回で爆発したエイリアン・マシンからクォンタムサージというエネルギー波が発生し、それを浴びたビースト戦士はトランスメタルスへと進化し、フューザー戦士も誕生した。破壊大帝メガトロンの罠で殉職した総司令官コンボイもスパークを新たなボディに移し替えられたことで、総司令官メタルスコンボイとして復活を果たすのだった。
戦いの最中、惑星エネルゴアは太古の地球であったことが判明。破壊大帝メタルスメガトロンの真の目的は歴史の改変であった。
先祖たちの眠る太古の地球を舞台としたサイバトロンとデストロンのビーストウォーズはより加速していく。
内容
- アドリブ・リミックス
- 明るいストーリーが多かった前作と比較し、「裏切り」や「陰謀」「キャラクターの死」といった重いストーリーが主軸と置かれたため、日本語版では前作に増して声優陣によるギャグやアドリブ、パロディめいたセリフが連発し、ギャグ要素がパワーアップしている。また、劇場版用として2エピソードを消費したため、日本オリジナルとしてこれまで放送された映像をつなぎ合わせてセリフを入れ直し、独自のストーリーを作り上げたリミックスが2話作られている(第14話「バナナはどこ?」、第26話「バナナをわすれた!」)。特に「バナナをわすれた!」では、最終的には他作品や各声優の持ちネタを含んだモノマネ対決が繰り広げられることとなった。ダイノボットが「家族団らんの時間に小難しいことをやって誰が喜ぶのか。やるべきことは体を張って笑いを取り、皆さんを喜ばせることだ」という、日本語版の趣旨とも取れる旨の発言もしている。また最終回放送直後、「今私が見ていたのは何だったんですか?」といった疑問の電話が殺到した[1]。
- コンボイ役の子安武人は主人公であることからコメディ気味の演技が制限されていたが[2]、「リミックス」ではバナナのことで言い争う、出番の少なさを気にかける、主役であることを露骨にアピールする、逆ギレするなど、暴走気味の言動が目立った。また、ED後のスポンサー提供画面ではバカップルぶりを見せつけるシルバーボルトとブラックウィドーに対してはなぜか先生になって説教を始めるなど、凄まじい暴走を見せていた。
- 放送前のジャンクション(「この後すぐ!」のような5秒間のCM)や次回予告でもやりたい放題のギャグ合戦となっていた(「バナナをわすれた!」中、放送された5秒CMの傑作選が放送され、DVD-BOXには全ての5秒CMが映像特典として収録されている)。ジャンクションは主として自局(テレビ東京)の他番組のパロディが多かったが、稀に他局の番組ネタを使うこともあった。
- 本放送のオープニングでは画面下に「テレビを見るときは部屋を明るくして離れ見てね」という趣のテロップが表記されるが、その回のトークを担当したキャラクター毎に字体や語尾などが異なっていた。
- 没エピソード「Dark Glass」
- 海外において、脚本が完成しながら製作されなかった没エピソードが存在する。メタルスダイノボットとラットルとの友情、そしてその終わりを描いたもので、『劇場版CG版ビーストウォーズメタルス』においてダイノボットが自分の体からコードを伸ばし何かをしている描写が伏線だった。実はダイノボットは自身のパーソナリティーをディスクとしてアクサロンに残しており、ラットルがそれをメタルスダイノボットに移植し、本来のダイノボットとして甦らせようとしたが失敗するという筋立てである。これが最終話(日本語版では第25話)でメタルスダイノボットが自我を取り戻すきっかけとなるはずだった。しかし子供向けにしては余りに暗く救いが無い内容であるという理由で没になり、代わりにコメディ要素の強い第21話「びりびりー! しびればびれぶー」(原語題:Go with the Flow)が製作された。
- この脚本の内容は、『ビーストウォーズユニバース』(ISBN 4-7897-1484-5)に紹介されている。
登場キャラクター
日本語漫画版は別記。前作から登場したキャラクターの全長・重量は前作の記事を参照のこと。
サイバトロン / Maximals
- 総司令官 メタルスコンボイ/Optimus Primal(ゴリラ)
- 全長:3.2m、重量:3t、飛行最高速度:マッハ7
- 前作の最終回でボディを失い、マトリクスに還ったコンボイのスパークは、ライノックスの尽力でサイバトロンのブランクプロトフォームと合体、トランスメタルボディを得て復活を果たした。ロボットモードにおけるコンボイジェットは無くなったが、ビークルモードで足をサーフボード状に変形させることで飛行することができる。右足に装備した銃の「マイクロ・キャノン」はビークルモード時はブースターとなり、背中に装備している二本一組の棍棒の「サイバー・メイス」は背部の装甲と共に変形させることで二門式の「ビーム・ガトリングガン」となる。
- 正義と平和を強く愛する真面目な性格に変わりはないが、ギャグやツッコミにも磨きがかかっている。仲間たち(特にラットルとチータス)から時折、「ムチャゴリラ」と呼ばれるようになり、チータスのトランスメタル化の一件ではデプスチャージに対して「メインプロセッサを引きずり出して直接聞くことになるぞ」と司令官らしからぬ言動をしたこともあった。
- バナナが大好物。自室のデスクにはゴリラの置物が置かれている(11話)。
- 漫画版では本編開始前にメガトロンの罠で戦死し、残骸のビーストモードが最初のページを飾った。デストロンによりスパークのないゾンビとして復活させられ、メガトロンの魔術でデストロンにされかけるが、サイバトロンの仲間たちの手でスパークが戻ったことにより、メタルス化して復活を果たす。飛び道具は一切使用せず、肉弾戦からの様々な格闘技を使用。ジャガー戦では背中の装甲を防弾チョッキとして使用し、ジャガーに撃ち抜かれて風穴が空いてしまうも、その風穴を利用してジャガーの腕を拘束した。ビークルモードは上半身をロボットモードにしたままの状態で使用するが、ランページ戦でロボットモードの頭部を失った際は、通常のビークルモードを使用した。復活直後のメガトロン戦を皮切りに、ランページ、ジャガーといった猛者たちを打ち破り、ゾンビとして復活したテラザウラー、タランス、クイックストライクや兵士ドローンたちの殺された恨みの言葉さえも跳ね除けて、「貴様らを抹殺することで受ける悪業なら喜んで受ける。悪業を背負って悪を断つ」と自らの正義を叫び、ゾンビ軍団を倒していった。尚、ビースト戦士時代にバナナの食べすぎで腹を壊したこともあったという。
- 最高司令官 パワードコンボイ/Optimal Optimus(ゴリラ)
- 全長:12m、重量:15t
- 第13話から登場。メガトロンの攻撃で重傷を負った初代コンボイを救うべく、彼のスパークを自らのスパークと合体させたメタルスコンボイはそれにより進化を果たした。ビーストウォーズ以前のトランスフォーマーを思わせる機械的な容姿と巨体になり、ビーストモード、ロボットモード、ジェットモード、タンクモードの四段変形を行う。
- 武器は胸部のキャノン砲、肩部の羽は盾にもなる。玩具では手持ちのマシンガンも装備。ビーストモード時は瞳を変化させることで強力なアイセンサーになる。
- パワードコンボイの姿は気に入っているようだが、身体が大きくなった為、狭い所や再生カプセルには入れず、自力で自身の体を直していた。
- 漫画版では最終話のみ登場。初代コンボイのスパークを口から取り込んだことでパワードコンボイに変身。ビーストモードの姿のままでドラゴンメガトロンとの一騎打ちを繰り広げて、両腕を失いながらも、蹴りでドラゴンメガトロンのスパークを抉り取って、そのまま破壊した。エピローグでは戦いの疲れを癒す間もなく、惑星ガイアにいるライオコンボイを救うべく、旅立った(惑星ガイアでは元のビーストコンボイに戻っていた)
- 密林巡査員 メタルスチータス/Cheetor(チーター)
- 全長:2.3m、重量:1.8t、最高速度時速:400km(ビーストモード時)・マッハ8(ビークルモード時)
- アクサロンの中にてクォンタムサージを浴びてトランスメタルと化した。新たに得たビークルモードでは、胴体のブースターで飛行可能。偵察任務に出ることも多くなった。ブラックウィドーに密かに想いを寄せているらしい(自室にはコンボイと自分との写真の他に、彼女の写真も飾られている)。
- ビーストモードの頭部にあたる両腕を合わせてビームを撃ち出し(決め台詞は「両手で撃つべし」)、ビーストモードの尻尾を鞭として使う。劇中ではライフルを携帯するシーンもあるが、コンボイに誤射した。
- 漫画版では第1話と最終回である第6話のみの登場。最終回ではロボットモードの姿が少年と化していた。ドラゴンメガトロンに潰されそうになった初代コンボイのスパークを持ち前のスピードで間一髪助け出した。
- 機械化密林巡査員 メタルスチータス2/Cheetor(チーター)
- 全長:2.7m、重量:1.7t
- 第17話から登場。メタルスダイノボットを生み出したトランスメタルドライバーに偶然触れてしまった事でより有機的なトランスメタルス2にパワーアップしたチータス。驚異的なスピードで飛行できる(最初は地面スレスレに猛スピードで走ることしかできなかったが、後に普通に飛べるようになった)。メタルスダイノボットと互角以上の闘いを繰り広げた。ロケットはロボットモードの際には銃として使用。急激かつ不安定な進化であったため、当初はメタルス2とメタルスとの間で変化を繰り返していた。体の変化に戸惑い、コントロールができなかったが、誰よりも信頼を寄せるコンボイに手を差し伸べられたことで平静を取り戻す。
- 日本版においては神経質さが影を潜め、終始お気楽で明朗な子供のキャラクターとして演じられているが、プロトフォームのことを「未完成の命」と臆面なく言ってのけるなどの「子供」特有のドライな一面も持ち合わせている。
- 最終回の「モノマネ大会」では『名探偵コナン』の小嶋元太、『GTO』の鬼塚英吉など反則(チータス役の高木が演じていたキャラクター)ばかりしていたが、豊臣秀吉の似ているのかどうかわからないものまねで勝利を収める。
- 漫画版には未登場。
- 諜報員 メタルスラットル/Rattrap(ネズミ)
- 全長:1.8m、重量:1.3t、最高速度時速:500km(ビークルモード時)
- チータスと同じくクォンタムサージを浴びてトランスメタルと化した。ビークルモードでは足部が車輪になり四輪車に変形。高速、長距離移動が可能になった。背中に仲間を乗せることもある(ただし乗り心地は悪く、ダイノボットは毎度のように尻の痛みに耐えていた)。ロボットモード時には尻尾が剣に、車輪カバーが楯になる。また、前の姿のときに使っていたライフルの色替えを使用している。ダイノボットとの凸凹コンビは健在だったが、ダイノボットが戦死したことで永遠の別れが訪れてしまう。ダイノボットのスパークが天に向かった際には真っ先に敬礼を送った。基地をアークに移してからは、基地防衛や水中に沈んだアクサロンからの基地防衛システムの回収作業などといった裏方に回ることが多くなった。
- 日米版ともコメディパートを担うことが多く、山口のアドリブも非常に多い。原語版では旧シリーズ『トランスフォーマー2010』に登場したアーシーを指し"Aunt Arcee"=アーシー叔母さんと呼ぶシーンが存在(国内版でも「親戚のおばちゃん」と呼称、本当に親戚関係にあるのかどうかは明確には語られておらず、かつてアーシー役を務めたスーザン・ブルーが原語版の音響監督だったための楽屋ネタ)。密かに同じ「電気ネズミ」である『ポケットモンスター』のピカチュウをライバル視している(これはOLMでアニメーション制作に関わっていた『パックワールド』も同様)。
- リカちゃん人形のコレクターらしく、置ききれなくなった人形をコンボイの部屋にコッソリ置いたため、戻ってきたコンボイに叱られた(3話)。
- 玩具はアニメと違い背部が逆転しており、足を伸ばした姿勢で走れるようなギミックがある。
- 最終回の「モノマネ大会」では『名探偵コナン』の工藤新一(ラットル役の山口が演じていたキャラクター)を演じようとしたところお仕置きをされていた。
- 先行登場した劇場版第1作目ではオープニングでの解説のみの登場だった。
- 漫画版ではビーストモードがデフォルメされており、ビースト戦士時代のビーストモードも描かれた。コンボイ復活の際には現世に戻ってきたコンボイのスパークの照射を担当。ダイノボットとのコンビは描かれなかったものの、ダイノボットから通信が入った際には真っ先にコンボイに報告した。
- 陸上防衛戦士 ライノックス/Rhinox(サイ)
- クォンタムサージが降り注いだ際、前作最終話における負傷により再生ポッドに入っていたため、メタルス化できなかった(そのことを残念がっており、劇中では何度か「メタルスになりたかった」とぼやいていた)。トランスワープスペースに赴いてコンボイのスパークを回収し、彼を復活させた。前作同様に基地の修理や防衛任務に尽力、縁の下の力持ち的存在としてサイバトロンを支え続ける(地味な役回りが多いことをネタにされたこともある)。しかし、一度戦闘に立てば、インフェルノやランページ相手にも善戦し、対ネメシス戦ではそれまでの地味な印象を大きく覆す意外な大活躍をする。エネルゴンの影響がなくなった本作では本編中ほとんどビーストモードにならず、コンボイのボードに乗ったこともあった[3]。
- 最終回では「モノマネ大会」でジャムおじさんのものまねを披露したが、お仕置きを受けた。
- 玩具とプレイステーション版ソフトのデモムービー、漫画版ではメタルス版が登場(デモムービーによれば「出られたのはいいが、変な感じ」)。武器はビーストモードの角が変形した短剣。ビークルモードは戦車。
- 漫画版では先述の通り、メタルス状態で登場し、ビーストモードのみだが、ビースト戦士時代の姿も描かれた。アニメ本編同様にトランスワープスペースに赴いてコンボイのスパークを回収するが、こちらでは戦い疲れたコンボイを一喝するために何度も殴るという熱さを見せた。コンボイ復活後はモアイ型の新しい基地を作り上げた。
- 特殊戦闘員 ダイノボット/Dinobot(ヴェロキラプトル)
- ライノックスと同じ理由でメタルス化できなかった。デストロン基地から2枚のゴールデンディスクを強奪し、サイバトロン戦士の中で最も早く、その意味を知り、その上で勝者がデストロンであると判断し、デストロンに再加入しようとした。ゴールデンディスクをメガトロンに返却するが、メガトロンの見ている前でラットルを葬るという最終試験に対し、ラットルとの友情を捨てることができなかったダイノボットはメガトロンに見限られてしまう。ラットルや元デストロンであるシルバーボルトの弁護もあり、コンボイの許しを経て、サイバトロンへの復帰を許された。
- ディスクをメガトロンに渡してしまったことから、間もなく起こるであろう事態を予感したダイノボットはラットルとのケンカを経て、ケジメをつける決意を固めた。そして、デストロンが人類誕生の地である谷を襲撃し始め、援軍を待っていては間に合わないことを悟ったダイノボットは、たった1人の戦いを展開。直前に受けたタランスの毒と孤軍奮闘による疲労に苦しみ、生命維持コンピュータから警告を受けながらも戦うのをやめず、デストロンを蹴散らしていき、メガトロンから奪還したゴールデンディスクを残された最後の力で放ったダイノビームで破壊した。仲間に見守られる中、ラットルとの友情を確認した後、安らかに息を引き取る。スパークは天へと昇り、亡骸も手厚く葬られた。その後、ダイノボットに助けられた一匹の猿はダイノボットがメガトロンとの戦いで作り上げた棍棒を手にしたことで人類への進化を果たしていき、原人の集落にはダイノボットを模ったトーテムポールが配置された。
- 前作と比較するとコミカルな一面が前面に押し出されており、ギャグの度合いは前作を上回っている。リミックス版では声優の藤原が担当している『クレヨンしんちゃん』の野原ひろしのネタもやっている。
- 漫画版では第1話ラストにおいてビーストモードの姿で登場。本編開始前の戦いで消息不明となっていたが、原始人たちに助けられた後、彼らに道具の作り方などを教えて静かに暮しており、永住を決め込んだ。だが、ジャガーの襲来に立ち向かおうとして逆に返り討ちにあい、死亡。一歩遅く駆けつけたコンボイは、胴体と分断された彼の首を抱きかかえ、涙を流し、怒りと共にジャガーを地獄へ送ることを宣言し、それを果たした。尚、ビーストモード時は顔に傷ができており、ロボットモード時は顔に包帯を巻いていた。
- 極地偵察員 タイガトロン/Tigatron(ホワイトタイガー)
- 地球生まれの彼は、誕生した時からエネルゴアの生物が持つ『ヴォック・ビースト』の改変遺伝子情報を体内に宿していた為、メタルス化せず、元の体のままだった。地表に墜落したポッド探索のために本隊と別行動を開始。しかし、エアラザーと共にエイリアンによって誘拐され、行方不明となる。
- 劇中未登場のメタルスタイガトロン(メタルスジャガーの色違い)がBOTCONで限定発売もされた。
- 漫画版では銃ではなく「虎鉄(アイアンタイガー)」という日本刀を使う剣士で虎柄のマントも着用。恋人のエアラザーのことは「エアラザー殿」と呼んでいる。登場当初は記憶喪失ながらも、剣の腕前とエアラザーの名前だけは覚えていた。タランスに洗脳され、エアラザーと戦う羽目になってしまうが、エアラザーの命と引き換えに正気に戻った。操られていたとはいえ自身がエアラザーの命を奪ってしまったことから愛刀で自決を試みるも死ぬことはできず、せめてもの罪滅ぼしとしてコンボイの代わりにゾンビ軍団の相手を引き受ける。ゾンビエアラザー出現時は抵抗をやめて、エアラザーに斬られることを望むが、エアラザーのスパークは自身の中にあることに気付き、それによりタイガーファルコンへの転生を果たした。尚、「剣の道を志してからどれだけの月日が流れたろうか」と口にしていたことからエネルゴア生まれではないことがうかがえる。
- 空中偵察員 エアラザー/Airazor(ハヤブサ)
- タイガトロンと同じ理由によりメタルス化せず。タイガトロンと同行し、同様にエイリアンに誘拐され行方不明となる。
- 海外では女性のため、両腕でタイガトロンに絡みついて寄り添うシーンなどがあるが、日本版では男性のため「僕前からタイちゃんのこと……」などのセリフで、冗談とも本気ともつかない怪しい関係を思わせるシーンとなってしまい、チータスからも妙な目で見られていた。
- 『テレビマガジン』にて「なぜ男同士でイチャイチャしているのか」という読者の質問に対し「男同士でも相手を好きになることがある。長い戦いの中で友情が好きという気持ちに変わっていったのだろう」という旨の、同性愛を肯定するかのような回答があった。他にも講談社の絵本『超生命体トランスフォーマービーストウォーズメタルスぜんせんし図鑑』では「女の戦士」と記載されていた。
- 玩具版とニンテンドー64版ソフトと漫画版ではメタルス版が登場。武器は両腕に付属する鳥の爪が変形したトンファー。ビークルモードは水上ジェット機。
- 漫画版では第1話から登場し、メタルス化もしている。海外版の設定を反映した為、女性となっているが、顔が擬人化されていて、黒髪の美少女となっている。恋人のタイガトロンのことは「タイガトロン様」と呼んでいる。コンボイ復活の際には照射されたスパークをデストロンの手で再生されたゾンビのほうに誘導した。ダイノボットからタイガトロンのいる場所を知らされ、会うために飛び立つが、タランスのせいで戦うことになってしまう。タイガトロンを正気に戻すべく、彼の精神世界に自らのスパークの半分を向かわせ、タランスの罠で心身ともに負傷しながらも、タイガトロンを正気に戻すことに成功するが、それと引き換えに自身は死亡してしまう。最終決戦ではエアラザーもゾンビ軍団の1人として復活させられ、タイガトロンの前に立ちはだかるが、エアラザーのスパークは既にタイガトロンの中にあった為、スパークのないゾンビエアラザーはタイガーファルコン誕生時の光により消滅した。
- 追跡員 シルバーボルト/Silverbolt(オオカミとワシの合成獣)
- 全長:2.6m、重量:2t、飛行最高速度:マッハ7
- 第2話から登場。クォンタムサージによるポッドの故障で2つの生物をスキャンし誕生したフューザー戦士。ビーストモード時は狼の身体に鷲の翼と足を持ち、作中では「パタパタイヌ」と呼ばれることも(主にラットル)。礼儀正しく正義感の強い性格。翼を武器(ミサイル、剣)にして戦う。
- 誕生した直後はメガトロンに騙されデストロンに入るがやり方に馴染めず、コンボイを助けてサイバトロンに入隊。また、戦いの中出会ったブラックウィドーに一目惚れし、彼女を説得(求愛)し続けて、最終的にサイバトロンに引き込んだ。その後の彼女との相思相愛ぶりは、ギャグの1つとなっている(突っ込みは主にコンボイ)。しかし一度ブラックウィドーが死亡した際には、その元凶となったタランスを残虐な方法で葬ろうとしたほどの怒りを見せた(その場で奇襲をかけたランページにすら「正義の味方のすることじゃない」と蔑まれた)。
- 一人称は「僕[4]」。台詞と共にファンファーレが鳴り響くという描写が他者とのギャップを持つ彼の生真面目な性格を軽妙に表現している。吹替版では語尾が「〜デス!(攻撃中は「デス!デス!デス!……」と連呼)」となり、エセ外国人ふうの口調が特徴。
- 漫画版では第1話のラストシーンにビーストモードの姿で登場し、最終回のエピローグにおいて大怪我を負っていたブラックウィドーを助け恋仲になって帰ってきたところをラットルに突っ込まれるというだけの僅か2回のみの出番であった。
- 諜報工作員 ブラックウィドー/Blackarachnia(ジョロウグモ)
- 前作の終盤から続くタランスとのサイバーリンクに悩まされやむなくメタルスタランスの復活に力を貸す。
- メガトロンがサイバトロンの存在自体を消し去る歴史改変を企んだため、サイバトロンのプロトフォームから誕生した彼女もまた消滅の危機に陥ったことから、渋々サイバトロンに加担する。その後はなし崩し的にサイバトロンの一員となる。戦いの中で知り合ったシルバーボルトによる度々の説得もあり、サイバトロンに加入することになる。悪女的性格は変わらなかったが、シルバーボルトや猿人の子供と接する中、少しずつ丸くなっていった。
- 漫画版ではメタルス化せず、最後までデストロンに所属していたが、最終回でメガトロンに撃たれ大怪我を追っていたところをシルバーボルトに助けられ、それをきっかけに彼に好意を抱いた様子。悪女よりも姉御肌と思わせる描写が多く、タイガトロンを洗脳して、エアラザーを倒そうとするタランスの作戦に「恋人同士を戦わせるなんてデストロンでもやっちゃいけない事」と言って、首をへし折り、エアラザーを助けたこともある。
- 妨害工作員メタルスブラックウィドー/Blackarachnia(ジョロウグモ)
- 第21話から登場。デプスチャージの捨てたトランスメタルドライバーの力によってメタルス2として復活した姿、生粋のサイバトロン戦士となった(原語版では、メタルス化して初めて「マクシマイズ」のコードで変身するようになった)。ただし、相変わらず「悪女」を自称している。ランページを一人で倒すなど、戦闘能力も格段にアップしている。
- 武器は蜘蛛の頭部が変形した銃。超能力(ハンドパワー)も使用できる。
- リミックス版や次回予告ではシルバーボルトとの凄まじいバカップルぶりを見せつけ、その度にコンボイに冷ややかなツッコミを入れられている。また、「モノマネ大会」ではピカチュウや薬師丸ひろ子などの完成度の高いものまねを見せ、一度もお仕置きを受けなかった。
- メタルス2の玩具では胸部に劇中では付けていない装甲が追加されているが、ネジ止めされた装甲を剥がすことでCGモデルを再現できる。また、サイバトロン、デストロンのエンブレムチェンジギミックが備わっている。
- 海上司令官 デプスチャージ/Depth Charge(オニイトマキエイ)
- 全長:3.4m、重量:3.8t、飛行最高速度:マッハ9
- 第15話から登場。原語版第3シーズンにおける新キャラクター。自分の仲間を殺した「プロトフォームX」(ランページ)を抹殺するためにやって来た、サイバトロンの植民惑星オミクロン(通称「コロニーO」)の元警備隊長。コンボイとは旧知。一人称は「我輩」(劇場版では「わし」と言っていた)。
- 「プロトフォームX」を捜索中、宇宙で空間の歪みに巻き込まれて太古の地球に時空転移し、その際にクォンタムサージを浴びたためトランスメタル化。宇宙船のコントロールを失い水没、宇宙船のスキャン装置でオニイトマキエイのビーストモードを手に入れた。ビークルモードで飛行することもできる。またビーストモードのヒレは盾のように自身の体を覆って防御することができる。武器は胸からの「ディスクランチャー」と「こばんざめたろう」という偵察機にもなる銃。他に尾が変形した「テイルサーベル」だが、劇中では投擲するなどして使用していた。
- 日本版での口癖は「エ〜イ」。しきりに「い〜と〜まきまき」と何度も歌を口ずさむが、歌詞の続きが思い出せず無理矢理「エ〜イ」で終わらせる。厳格な性格だが、寄って来た蝶に「あっチョウチョ!」と戯れるなど、お茶目な一面も持つ。
- 当初はランページ抹殺しか頭にはなく、ランページを開放してしまったコンボイに根強い不信感を持っており常に反発していた。だがその自分の姿勢が原因でアクサロンの防衛システムをデストロンに奪われてしまい、それ以降は責任を取るために渋々共闘する。ただし、反抗的な態度と憎まれ口は相変わらずで行動もほとんど単独である。終盤、メガトロンが戦艦ネメシスの起動した際は、コンボイの命令を素直に聞き入れ、ネメシス破壊を優先、出撃する。その途中でネメシスを守っていたランページに遭遇し、海底での激闘の末、ランページのスパークにエネルゴンのナイフを突き刺し共に爆砕、彼を死ねない運命から解放した。遺言として続きの歌詞「ひい〜てひい〜てとんとんとん」を思い出し、満足げに海の底へと沈んでいった。
- 最終話のリミックスでは「歌うのに飽きた」と何事もなく復活し、続きの歌詞を含めてしっかりと1フレーズ分歌っていた。「モノマネ大会」ではジャイアンのものまねをした。似ていたがライノックス同様他局ネタであったためお仕置きを受けた。
- 日本版の玩具はメタルスデプスチャージと表記されている。
- 調停特使 タイガーファルコン/Tigerhawk(ホワイトタイガーとハヤブサの合成獣)
- 全長:3.5m、重量:2.6t
- 第23話から登場。ヴォックに連れ去られたタイガトロンとエアラザーのボディを合体させた戦士。メタルス2でありながらも、フューザーと同様に虎とハヤブサが混合したビースト戦士になっている。竜巻、雷といった自然の力を自由に操り、恐ろしいほどの強さを誇る。初登場時はデストロンの基地を破壊し、単身でデストロンを全滅させてしまった。アニメ版では未登場だが、フライトモードという形態もあり、そちらは頭部がハヤブサのようになる。
- 当初は憑依したヴォックによって操られていたが[5]、ヴォック亡き後、ヴォックを追いかけてきたタイガトロンとエアラザーのスパークが宿ったことでサイバトロン戦士として復帰を果たす。タイガトロンとエアラザーの人格が合わさってはいるが、人格はタイガトロンの面が色濃く出ている。
- 最終決戦ではコンボイをアークに戻し、自身は戦艦ネメシスに単身立ち向かむも、フュージョンカノンの前に戦死。直後のアイキャッチで、「ええ?……これで終わり?」と苦笑いしていた。リミックス版には「出番が無さそうなため」と無理矢理登場し、終始出番の少なさを気にしていた。また、物真似が披露できなかったことを残念がっていた。
- 日本版での口癖は「〜ござるでしょう」で、一人称は「拙者」。玩具の箱ではまだキャラが定まっていなかった為、一人称は「俺」と書かれていた。一度だけエアラザーの口癖であった「ハイヤー」を使ったことがある。
- 日本版ではタイガーファルコンと改名されてはいるが海外でのTigerhawkの「hawk」の意味は「鷹」以外にも「猛禽類の総称」を意味しているのでこの名前でも間違いではない[6]。
- 漫画版ではヴォックが未登場だったことから誕生の経緯は異なり、亡きエアラザーのスパークが自身の中にあることに気付いたタイガトロンが自らのスパークと1つにしたことで誕生した。武器も作中のタイガトロンを反映して炎や雷などの自然の力を宿した刀(日本刀)を使う剣士として描かれ、戦いが終わった後、戦死者たちの魂を連れて魂の楽園マトリクスに旅立っていった。エアラザー同様に顔は擬人化されており、かなりの美形となっている。喋り方はタイガトロンともエアラザーとも異なるが、コンボイに別れを告げに来た際にはエアラザーを思わせる喋り方をした。尚、容姿は同時期にボンボンで連載していた『小さな巨人ミクロマン』のイサムに酷似している。
- コンピューター/Maximal computer, Sentinel
- 中盤で滝つぼに沈んだ基地(探査船アクサロン)コンピュータ、および旧サイバトロンの戦艦アークのコンピュータ(こちらは原語版ではテレトラン1)。特に人格は設定されていない。
デストロン / Predacons
- 破壊大帝 メタルスメガトロン/Megatron(ティラノサウルス)
- 全長:3.2m、重量:3.5t、飛行最高速度:マッハ8(ビークルモード時)
- コンボイがプラネットバスターを破壊した直後、クォンタムサージを浴びてトランスメタル化した。
- 前作段階では明らかにしなかった真意、すなわち初代メガトロンの残したゴールデンディスクに書かれた未来(メガトロンたちの本来の時代から見れば過去)の情報を用い、その遺志である歴史改変を実行するべく行動する。一度は初代コンボイの暗殺に成功するも、ブラックウィドーの裏切りにより失敗する。
- ティラノサウルスのビークルモードでは胴体のブースターで飛行することができるようになり、また足から車輪を出して移動するシーンも見られた(本人曰く「買い物モード」。食玩『トランスメタルスダッシュ!!』では「ジェットローラータイプ」とも名付けられている)。ロボットモード時の主な武器は、右腕の尻尾状パーツからのビーム。恐竜の腕にあたる部分からのキャノン砲。また尻尾の先はゴールデンディスクの再生にも使用している。
- コミカルな描写に関しては、第3話と第14話ではローラースケートを披露して(本人曰く「お買い物モード」)、第17話では風呂代わりに使っている再生プールにアヒルちゃんのオモチャを浮かべていた。また、第19話の次回予告後の提供クレジットでは、まじめに次回予告をしなかったことを非難するタランスに対し、「マジメにやったらビーストじゃない」という発言をしている。
- 負ける理由は「部下が頼りないから」だとしている。
- 漫画版ではアニメ版のようなコミカルな面は少なく、一人称も「ワシ」になっている。コンボイの残骸をゾンビ化して蘇らせた上、完全な傀儡にする「マジックショー」を行うも、サイバトロンのチームプレーにより逆にコンボイを完全復活させてしまった。コンボイのカムバック戦に敗北後、温泉のような再生システムで傷を癒すも、ジャガーに敗北し、首だけの状態になってしまう。その状態のままワスピーターに連れられ、ブラックウィドーが発見したアークに姿を現し、初代コンボイを殺そうとするが、自身の消滅を恐れたブラックウィドーによってマグマに落とされてしまう。しかし、そこに沈んでいた初代メガトロンに「力を貸して欲しい」と嘆願したことで、初代メガトロンのスパークの力によりドラゴンメガトロンとなって復活した。
- 破壊大帝 ドラゴンメガトロン/Megatron(ドラゴン)
- 全長:11.5m、重量:14.5t、飛行最高速度:マッハ9(ビーストモード時)
- 第22話から登場。パワードコンボイに対抗すべく、アーク内に潜入し、初代メガトロンのスパークを自らのスパークと合体させる。その最中にタランスとクイックストライクの策略により、溶岩に落とされるが、それが功を奏して、赤いドラゴンという予想以上のパワーアップを果たした。進化以降の口癖は「アチョ〜!」
- デストロンが誇る最強戦艦ネメシスを探し出し最後の攻勢に討って出る。ブリッジに乗り込んできたパワードコンボイをも圧倒し、勝利は目前かと思われたが、オリジナルの人格の影響を受け始めたメタルスダイノボットの裏切りにより敗北。アークのシャトルに括りつけられた状態でセイバートロン星に連行されることになった。
- 連行前に初代メガトロンのスパークは初代メガトロンに返却されたが、そのシーンはカットされた。
- ドラゴンの口から炎と冷凍光線を発射。玩具ではミサイルを発射する。また、玩具では車両型のビークルモードにも変形する。
- コミカル面においては、第23話でクイックストライクの裁判を行った際、雰囲気を出すためにカツラを被っていた(カリスマ美容師にセットしてもらった)。最終回リミックスでの「ものまね大会」では審査員を務め、厳しいジャッジを行った。また、直前のパワードコンボイ戦ではしりとりしながらの戦闘を展開。
- 漫画版では新生直後、初代コンボイを破壊するも、初代コンボイのスパークを取り込んでパワードコンボイとなったコンボイと死闘の果てにスパークを足で潰されて最期を迎えた。パワードコンボイとは逆に終始ロボットモードのままであったが、パワードコンボイとの戦いで頭部を破壊された後は左腕のドラゴンに意識を移し替えた。
- 忍者兵 メタルスタランス/Tarantulas(タランチュラ)
- 全長:2.5m、重量:2.1t、最高速度時速:400km(ビークルモード時)
- 前作の最終回でインフェルノに焼かれたボディから意識を分離していたが、ブラックウィドーの脳内に意識を寄生することで生き延び、トランスメタル化したボディに戻り復活する。ビークルモードでは、車輪で高速移動可能で「パラリラパラリラ〜」と暴走族のような声を出す。復活直後はサイバーリンクでブラックウィドーの体を限定的に操り支配していたが、ブラックウィドーがサイバーリンクによる繋がりを逆に利用したエネルゴンによるダメージ共有を行った為、やむを得ず解除することになった。発明家としての才能を如何なく発揮し、パワードコンボイに対してはウイルス弾で戦闘不能にしたり、寄生して遠隔操作するクモ型ロボットとパワードコンボイ型コントローラーを使って操ったりした。
- 前作以上に独断専行が目立ち始め、メガトロンですら真意を把握しきれず、互いに不信感を募らせ続け、遂に公然とメガトロンに反旗を翻す。ジャガー来訪の際には、メガトロンの逮捕、又は抹殺の為に送り込まれたデストロン最大派閥の一つであるトリプティコン評議会直属のデストロン秘密警察のエージェントであることが明かされた(メガトロンには気づかれていた様子)。ジャガーの戦死後は、真の姿であるユニクロンの眷属(ユニクロンズ・スポーン)として全トランスフォーマーの抹殺という最終目的のために暗躍を続ける。
- 終盤ではタイガーファルコンを捕獲し、それを使って時空渦動を引き起こそうとしたが、憑依していたエイリアン(ヴォック)の反撃に遭い、足だけを残してあえなく爆死した。だが、死ぬ直前までデストロン最強戦艦「ネメシス」を発見・修復していたことで、サイバトロンはメガトロンによる最大の危機を迎える事になる。尚、海外のトランスフォーマー ユニバースのコミック版ではヴォックを取り込んで復活している。
- 武器は回転鋸とレーザー、肩からのランチャーなど。
- 最終回の「ものまね大会」では『やかんのお湯が沸いた音』のものまねを行い、自ら「うまい!」と絶賛していたがお仕置きされていた。
- 漫画版ではメガトロンの手で蘇生したコンボイが仲間になったことを疑わず、肩もみをさせるが、コンボイは既にスパークが戻っていた為、肩もみ状態からダメージを受けて、頭部が外れてしまった。ブラックウィドーと共に神殿(アーク)を探している最中、記憶を失っていたタイガトロンを小型のクモメカで洗脳し、エアラザーと戦わせる。それに怒ったブラックウィドーに首を折られながらも、精神をリンクさせていたタイガトロンを操って、エアラザーに致命傷を負わせ、精神世界側のエアラザーに対してもタイガトロンに化けた状態で致命傷を与えた。しかし、最後の力を振り絞った精神エアラザーの攻撃で精神タランスを倒されてしまったことでスパークを損傷し、タイガトロンを奪還されてしまった上、現実世界の自身は駆け付けたコンボイに命乞いするも叶わず、自己再生不能になるまで砕かれて死亡する。
- 空中攻撃兵 ワスピーター/Waspinator(ハチ)
- クォンタムサージ発生の際に衝撃で再生プールの中に落ちてメタルス化できなかった。やられ役としての側面が強調される(メタルスダイノボットに千切りにされる、ブラックウィドーの飛行艇にぶつかり粉々になるなど)も、その度にしぶとく復活、ギャグキャラクターの地位を確立した。だが、一つになった衛星を見て惑星エネルゴアの正体に気づくといった賢い一面も見せており、やられ役ながらもシルバーボルトに対しては勝率の良さを見せた。時々「先輩」「後輩」「お前何年だよ?」など自分たちの関係を学園に見立てた話し方をする。第25話にてデストロンに嫌気がさし、脱退を宣言。サイバトロンが地球を去った後、猿人の王に納まって幸せな生活を手に入れた[7]。
- 最終回(リミックス)ではランページとは同じ広島出身という会話をしていた(声を担当した加藤とランページ役の檜山が広島県出身である故のネタ)。また「ものまね大会」では「読売ジャイアンツの桑田投手」、「サッカーの中田選手」などのものまねをするが、出来は自分でも自覚しており、お仕置きを食らって「あーやっぱりやられた」と苦笑混じりに言っていた。
- 漫画版ではメタルスの姿で登場。初登場時はメガトロンに蹴り落とされるという、アニメ本編同様に酷い扱いを受けるが、ジャガーの攻撃から生き延びた後(死体に紛れてやり過ごした)、ジャガーに残骸にされたメガトロンを助け出して、初代コンボイ抹殺に赴いた。ドラゴンメガトロンの手でゾンビとして蘇ったデストロン兵がコンボイと戦った際には姿がなく、消息は不明となる。
- 地上攻撃指揮官 インフェルノ/Inferno(アリ)
- 相変わらずの忠臣ぶりで、スコルポスに代わりデストロンのNo.2となるが、今作では戦闘において前作のようにサイバトロンを圧倒することがなくなり、苦戦を強いられることが多くなった。ライノックスと同じく、ほとんどビーストモードの姿では登場しなかった。
- 日本語版では攻撃を受けた際に「やな感じー!」という『ポケットモンスター』のコジロウ(インフェルノ役の三木の担当キャラクター)の台詞を言うこともあった(こちらもOLMでアニメーション制作に関わっていた『パックワールド』も同様)。いつも口癖の「ごっつんこ」ばかり言うため、番組の予告でラットル達にそのことをつっこまれていた。
- 英語版ではメガトロンを「女王蟻様」や「女王陛下」などと呼ぶが、日本語版では「黄門様」などと翻訳されている。
- ネメシス侵攻の際はメガトロンに見捨てられ、原人達を抹殺するために放たれたフュージョンカノン砲にクイックストライク共々巻き込まれ死亡。ビーストウォーズが終結し、コンボイらが地球を去った後、彼の頭部は原人達に打楽器として玩ばれ、尻尾はコンロのように使われていた(日本語版では叩く度に「ごっつんこ」と声を発していた)。
- 最終回の「ものまね大会」では銭形警部のものまねで高評価を得るが、ポパイ(これは日本未公開だった『Defenders of the Earth』も同様)、クリス・ペプラー、小林克也、『料理の鉄人』のキッチンレポート(太田真一郎)のものまねを4連発で行った際はいずれも低評価のためお仕置きを受けていた。
- 玩具ではビークルモードにも変形可能なメタルスインフェルノが発売されており、海外でもスカベンジャーという別名で販売されていた。
- 特殊戦闘兵 メタルスダイノボット/Dinobot(ヴェロキラプトル)
- 全長:3.1m、重量:2.6t
- 第17話から登場。プロトフォームボディにダイノボットのDNAとランページの不死身のスパークを組み込み、トランスメタルドライバーの効果で生み出されたクローンダイノボット。初のメタルス2戦士でランページのスパークの効果もあり驚異的な再生能力を持ち、全身は刃物で構成されている。オリジナルダイノボットとは違って、凶暴かつ凶悪。メガトロンに非常に忠実であるが、呼び捨てにし、タメ口で会話している(カットされているが、原語版の脚本では「俺のメガトロンへの忠誠心は疑いようがない」という台詞がある)。ランページのスパークはエネルゴン・ケージごと組み込まれているが、ランページのスパークを傷つけても自身は一切ダメージを受けず、ランページのお目付け役を担っている。
- ランページ消滅の影響でオリジナルダイノボットの記憶と性格の影響を受けていき、ネメシスで原人を殺害しようとしたり、飛び立てないアークもろともサイバトロンを葬ろうとするメガトロンに反発するようになり、サイバトロンにアーク内のシャトルの情報を送り、その事がサイバトロンに勝機を与えた。コンボイに脱出と別れを告げた後、自身は墜落するネメシスと運命を共にした。そしてラットルを初めとした仲間たちの心には改めてサイバトロンの英雄として刻まれることとなった。人格変化については内容節も参照。
- 出番の少なさでギャグシーンは幾分少なくなった(それでも度合いはオリジナルとあまり変化していない)。リミックス版ではアドリブが炸裂している。
- 武器は両手足の爪と目から放つレーザー(以前は両目だったが、この姿ではスコープがある片目)と脱着可能な尻尾。
- 砂漠戦闘指揮官 スコルポス/Scorponok(サソリ)、空中戦闘員 テラザウラー/Terrorsaur(プテラノドン)
- 共に、本シリーズ第1話のクォンタムサージ発生の際にメタルス化の兆候を見せるも、衝撃でマグマの中に落下して死亡した。
- テラザウラーは玩具及び、漫画、ゲームでのみメタルス化した姿が見られる。
- 漫画版ではテラザウラーがメタルスの姿で登場。自身のドローンであるテラザウラー百人隊を率いるが、第1話で復活したコンボイに真っ二つにされる。その後、クイックストライクやドローン達と共にセイバートロンからの使節を抹殺しに向かうが、すでに使節を殺害して使節の船を乗っ取ったジャガーによって殺されてしまった(戦闘シーンは無く、穴だらけにされた腕が描写されている)。尚、口癖はアニメ版の「ザンス」ではなく「ザマス」となっている。
- 砂漠戦指揮官 クイックストライク/Quickstrike(サソリとコブラの合成獣)
- 全長:2m、重量:1.5t
- 第2話から登場。シルバーボルトと同様の経緯を辿り誕生した戦士。サソリとコブラのフューザー戦士であり、尾がコブラになっている。元々攻撃的な性格であり、誕生後にセキュリティサーキットがオフになっている隙をメガトロンに狙われ、アクティベーションコードを書き換えられてデストロンとなった(日本語版では両軍とも「変身」で統一されているが、原語版では所属によって異なるアクティべーションコードを用いる)。一人称は「俺」で、稀に「俺様」とも言っている(ゲームでは「わたくし」で、稀に「あたくし」)。日本版での口癖は「ギッチョン!(ギッチョンチョン)!」や「ブラ〜!(コブラ〜!)」。テレビシリーズより先に公開された劇場版2作では、キャラクター設定が確定していなかったために喋り方が多少異なり、劇場版第1作目では「〜でございます」という慇懃な口調だった。海外版では西部のカウボーイのような言動が特徴。サソリとコブラで別人格を持っているような描写も点在し、ビーストモード(サソリの頭)は低い声、コブラは高い声、ロボットモードではその中間の声を発する。コブラだけで動いていたこともある。
- 基本的にはメガトロンに忠実だが「いたぶる楽しみが減る」という理由でサイバトロン撃滅の中止をメガトロンに進言したり、タランスにそそのかされて、メガトロンを裏切ったこともある。ブラックウィドーに鼻の下を伸ばしたり、命令に稀にそむくなど、不真面目な言動が多い。
- インフェルノと共に人間の村を襲っている最中、ネメシスの砲撃を受け死亡。その後、原始人たちの笛や面、棒立てにされてしまった。日本語版では「情けない」と嘆いていた。
- 武器はコブラの口から放つ光線と毒。タランスが開発したパワードコンボイ型コントローラーを使って、パワードコンボイを操ったこともある。
- 川口浩、森本レオ、下条アトムなどナレーションの物真似が多く、テロップで「クイック・森本・ストライク」「下条・クイックストライク・アトム」と紹介されたり、「川口さん?」とツッコミを入れられている。22話では飛田が主演していた『機動戦士Ζガンダム』のネタも披露。出番の少ない脇役であることを嘆いている様子も見られた。
- 最終回のものまね大会では刑事コロンボのものまねをするが、メガトロンに「よい子のみんなにゃわかんねーよ!」とお仕置きを受けていた。
- 漫画版ではサソリ型ドローン(体型はスコルポスに酷似)とコブラ型ドローン(体型は『ネオ』のコラーダに酷似)を指揮している。ライノックスの研究所を襲撃するが、ライノックスの自決に疑問を抱いたブラックウィドーに八つ当たりされて頭部を蹴り飛ばされてしまった後、研究所の爆発に巻き込まれた。第3話でテラザウラー達と共に終戦を伝える使節団を抹殺する任務に就いたが、すでに使節団を抹殺し船を乗っ取っていたメタルスジャガーによって殺される。その後、ドラゴンメガトロンが誕生した際にランページのスパークによってテラザウラー、タランスや各ドローンと共に、ゾンビとなって復活した。
- 戦将 ランページ/Rampage(カニ)
- 全長:3.4m、重量:4t、最高速度時速:100km(ビーストモード時)
- 第8話から登場。かつて、サイバトロンの秘密実験でスタースクリームのスパークの不死性を再現するための実験体「プロトフォームX」として誕生した[8]。だが手の付けられない凶暴な性格となってしまい、コロニーOのサイバトロンを全滅させたため封印されていた。コンボイらによって生物の存在しない未開の惑星に投棄されるはずだったが[9]、そのポッドが地球に落下し再起動、ビーストウォーズに加わることとなる。彼もまたクォンタムサージを浴びた影響でトランスメタル化している。タンクモードにも変身し、最強クラスの戦闘力でサイバトロンを苦しめる。
- 当初は両勢力とも無差別に攻撃していたがメガトロンの手で不死身のスパークを半分に切断された後、切り取られた片割れをエネルゴン・ケージに封印されてしまい、半ば脅迫される形でデストロンに加入することになる。凶暴ではあるが、同じような境遇のトランスミューテイトには友好的な態度を見せて終始庇い続け、その死を大いに悲しんだ。デプスチャージとは幾度となく因縁の戦いを繰り広げた。原語版の初期設定では一人称が「我々」であるなど、狂気の度合いが色濃く設定されていた。
- 日本版では口癖は「チョッキンな〜!」、喋る時は「わしは〜」「〜じゃ!」と広島弁風の豪快な喋り方をする。日本では初登場した話がテレビシリーズで放送されなかったため、いきなりデストロンの一員として登場。そのため、その際のチータスとの会話は初対面をイメージした会話となっている。
- 武器は三門式ガトリング銃の「ガルバキャノン」
- 最終回のものまね大会では「わしゃものまね出来んけぇ、パス!」と言ってものまねを披露しなかった。
- 漫画版ではアクサロンを調査しに来たサイバトロンに対し、メガトロンが先に送り込んでいた刺客として登場。コンボイの両腕とロボットモードの頭部とビークルモード用のジェットホバーを失わせるほどの死闘を繰り広げるが、アクサロンに残った全ミサイルで噴火した海底火山によりコンボイと共に空高く飛び上がった後、コンボイが切り離したジェットホバーによりエネルゴアの衛星軌道上に追放された。その後、ドラゴンメガトロンの手で葬られ、自身のスパークはタランスたちや兵士ドローンをゾンビとして復活させるために用いられた。広島弁は喋らず、「スパークが無いと天国にいけない」と呟くなど、自身は死にたがっていたかのように取れる台詞があり、コンボイもランページを衛星軌道上に追放する際、彼に哀れみの言葉を送った。
- 諜報破壊兵 ジャガー/Ravage(カセットテープ[10])
- 第10話から第12話まで登場。ビースト戦士に生まれ変わった旧デストロン兵士(初代サウンドウェーブの部下のカセットロン)。セイバートロン星の秘密捜査官にしてデストロン評議会の一員。当時の変形音と共にカセットテープに変形する[11]。
- 姿を消す能力を持ち、腿に装備されたレーザーサイト式の二丁銃を武器とする。常に冷静かつ、淡々と仕事をこなす有能な工作員で、初代メガトロンへの忠誠心は未だに忘れていない。サイバトロンに協力しメガトロンを逮捕する。「ビーストウォーズ関係者の抹殺」という秘密任務を帯びていたが、ゴールデンディスクの破片から再生された初代メガトロンの遺言を聞いて任務を放棄し、現在のメガトロンと協力してサイバトロンと戦う。しかし、ラットルの作戦によりトランスワープクルーザーと運命を共にした[12]。「な」の発音が「にゃ」になってしまうという愛嬌も見せた。
- その後、彼は『バイナルテック』にて発掘され、シボレー・コルベットに変形するボディを与えられることとなる。
- 玩具はメタルスチータスの仕様変更品で日本のみの発売。
- 漫画版ではG1ジャガーが姿を変えたジャガー将軍(姿はハッピーミール版)の息子にしてデストロン特殊部隊「黒(エボニー)」の元隊長だったが、彼にのみ聞こえる「神」の命令で生きる物すべてを破壊する異常者(何万人もの捕虜・民間人を虐殺したとされている)として、重力刑務所に投獄されていた。しかし、終戦(漫画版では他のサイバトロンとデストロンも戦争をしている)を伝えるために、エネルゴアに向かおうとしていたジャガー将軍を初めとした使節団を抹殺し、船を乗っ取り、エネルゴアへ向かった。到着後、使節団抹殺に赴いたメガトロン部隊を倒し、さらには原始人の村を襲撃して立ち向かったダイノボットも殺害する。怒りに燃えるコンボイとの戦いでは、彼の身体に風穴を空けるも、その風穴で自身の腕を拘束されて零距離からの頭突きを受けた後、腕ごと引き千切られた銃に撃たれて最期を迎えた。最終決戦ではジャガーもゾンビ化したが、他のゾンビとは異なり、自我を有したままで、顔には傷が出来ていながらも、両腕は銃そのものになっていた。コンボイに襲いかかろうとするが、彼の代わりを引き受けたタイガトロンによって真っ二つに切り捨てられた。顔立ちは玩具に近く、アニメではカセットテープに変形していたが、漫画版では玩具と同じ、メタルスチータスに似た姿をしており、ビークルモードも披露した。銃は実弾式のものを使用。古風かつ以って回った喋り方をして父親を「親父」と呼ぶ作者の独自のキャラ作りの代表的存在。
- ナビ子
- デストロン戦艦のナビゲーションシステム。陽気な女の子の人格で喋る。23話でタイガーファルコンがタランス諸共デストロン戦艦を爆破した際に一緒に吹き飛ばされた。
- 番組開始直前の5秒CMではメガトロンに対してよくツッコミを入れていた。
- サイバーラプター
- 劇場版『コンボイ大変身!』に登場する、メガトロンの命令で働く量産型のメカ恐竜。ダイノボットのクローンに制御用機械サイバーコントロールを取り付けたような風貌だが、銀一色の体色と光線を放つ赤い複眼が特徴。サイバーコントロールを破壊されると暴走し、やがて停止する。
- 海外版では次のエピソードで初登場するメタルスダイノボットの試作品とも呼べる存在だったが、日本版ではその伏線がカットされているため、メタルスダイノボットの登場がやや唐突になっている。
その他のキャラクター
- トランスミューテイト/Transmutate
- 第9話に登場するゲストキャラクター。ポッドの損傷が激しかったため、不完全な状態で誕生した異形のトランスフォーマー。パワーやスペックは高かったが知能が低く変形もできず、最初に発見したデストロンからは役立たず扱いされ、サイバトロンからは「パワーの制御ができない」ことから危険視され、処分されそうになってしまう。だがトランスミューテイトを自分と似た境遇であると感じたランページはトランスミューテイトを見捨てず守ろうとし、一方サイバトロンの仲間として受け入れようとするシルバーボルトとの間で戦いになってしまう。自分を巡って争う2人の戦いを止めようとして限界以上にパワーを使用、爆砕した。頭部をランページに抱えられたまま息絶えた。海外版では女性だが、日本版では少年のようなキャラクターになっている(一人称が「ボク」である他、「彼」という三人称を使われている)。
- 玩具は未発売であったが、後に「ビーストウォーズ10周年記念」を機に海外で商品化が実現。既存商品の復刻版にパーツ単位で梱包され、各商品を揃えることでフィギュアが完成できるようになっている。
- トリプティコン評議会/Tripredacus Council
- 第10話から登場。現在のデストロン内の最大派閥の一つで、劇中ではタランスやメガトロンから「3バカ長老」と呼ばれる。メガトロンの一連の行動がサイバトロン評議会「エルダーズ」との政争にまで発展、現時点でサイバトロンとの戦争は時期尚早と判断し、メガトロンおよびビーストウォーズに関わった全てのトランスフォーマーの抹殺のため、ジャガーを派遣する。また、リーダー格である3名は、ユニクロンの眷属(ユニクロンズ・スポーン)であり、タランスの同志でもある。
- なお、この3人のCGはトライプレダカス / Tripredacus(『ビーストウォーズII』に登場したトリプルダクス(ジョイントロン)は色替えキャラクター)のデザインになる予定だったが、CG製作が間に合わなかったため、別の外見で登場した(名前も本編中では呼称されず)。
- ラムホーン/Ram Horn
- 第10話から登場。評議会のリーダー格。語尾は「〜ぞよ」。
- シカタゴン/Cicadacon
- 第10話から登場。評議会メンバー。セイバートロン軌道上に爆薬を仕掛け、セイバートロン星のトランスワープウェーブ感知を妨害した。語尾は「〜だよん」。
- シークランプ/Sea Clamp
- 第10話から登場。評議会メンバー。惑星エネルゴア(地球)にジャガーを派遣した。吹替版の台詞は八奈見の演じた3悪そのままのノリである。「ビックリドッキリの船」という台詞もあった。また、ゲストキャラクターで唯一5秒CMに台詞を残している。
- 初代メガトロン/Megatron
- 第11話から登場。デストロンの先代のリーダーにして最初のメガトロン。人類が外宇宙に向けて打ち出した探査船ボイジャーに搭載された黄金のディスクに、未来のデストロン戦士へのメッセージを残す。自らが敗れた場合を想定し、技術の進歩を見越した歴史改変を指南していた。現在は行方不明とされている。アーク内で休眠状態中、メタルスメガトロンにスパークを外されて、メタルスメガトロンのスパークと合体し、メタルスメガトロンはドラゴンメガトロンに進化を果たした。ビーストウォーズ終結後、パワードコンボイの手でスパークは戻された。
- 漫画版では溶岩の中に沈んでおり、頭部だけの状態で落ちてきたメタルスメガトロンの声に反応して一時的に目を覚まし、彼に自身のスパークの力を与え、ドラゴンメガトロンに転生させた。現在のメガトロンからは「大始祖様」と呼ばれた。
- 初代コンボイ/Optimus Prime
- 第12話から登場。サイバトロンの先代のリーダーにして最初のコンボイ。アーク内で休眠状態の最中にメタルスメガトロンに攻撃されて頭部を破損。治療しようにもスパークが失われかけていた為、一時的にスパークはメタルスコンボイのスパークと合体することになり、その影響でメタルスコンボイはパワードコンボイへの進化を果たした。身体が修復された後、パワードコンボイの手でスパークは戻された。
- 漫画版では回想内において初代メガトロンに連続キックを放っている姿が描かれた。現在のコンボイからは「初代コンボイ様」と呼ばれた。
- チャック、ウナ
- 原始人の兄妹。カタコトの言葉(チータスやラットルの言った言葉の真似)を話す。リミックス版ではちゃんとした言葉で話した。また、20話のアイキャッチでも登場した。
- スパイダーボット
- タランスの偵察用小型ロボット。ランページに「今週のビックリドッキリメカ」とも呼ばれていた。
- こばんざ めたろう
- デプスチャージの武器兼探索機。元々はデプスチャージの乗っていた宇宙船のコンピュータ。探索中はナマハゲのように「悪い子はいねがー」としきりに喋る。25話のネメシスの襲来の際にはライノックスの後ろで浮いていた。玩具ではコバンシャークという名前が付いている。
- エイリアン/Vok
- 太古の地球に暗躍し、劇中、明確な描写はないものの、何らかの実験をしていたとされる謎の知的存在。登場時には「ヴォークまたはヴォック」とも呼ばれた。
- 巨大な髑髏に、ライオンのようなたてがみが生えた外見をしているが、実体を持たない思念体であり、本来の姿なのか不明。不老不死、不滅であり、その能力は物質の創造や時空間を越える、操るといった、神に等しい超存在である。
- 漫画版では未登場ゆえ、エイリアンマシンに激突したコンボイの死は「メガトロンの罠による戦死」で、クォンタムサージは「コンボイの死と共に発生した」と説明され、タイガーファルコン誕生の経緯も異なり、トランスメタルス2も登場しなかった。
設定・戦力
サイバトロン関連
- アクサロン
- 物語序盤から中盤までのサイバトロンの活動拠点。
- アーク発見とコンボイがパワードに進化後、人員不在の隙を突かれ、ランページの攻撃で真下の川へ落下・水没し、真っ二つに大破してしまった。その後、アークが埋まっていた岩山を活動拠点とする際には本船のメインルームの一部が回収され、設備のひとつに応用された。
- 後にコンボイの指示で、ラットルが本船の防御システムを回収する任務にあたったが、失敗しデストロンに奪われた。以降は登場していない。
- ステイシス・ポッド<救命ポッド>
- プロトフォームとこれを起動させるために必要な備品を搭載したカプセル。いまだに多数がエネルゴアの衛星軌道上を浮遊している。
- 本作に登場するものはクォンタム・サージの影響で、正常に作動しなくなったものが多い。
- マシーンブラスター
- トランスメタル化したメガトロンの総攻撃に備え、ダイノボットが使用した50口径の大型銃。
- パワーシールド
- コンボイが復活後の最初の戦闘で使用した大型の盾。
- クォンタム・ジェネレータ
- ライノックスがコンボイの復活のために使用した装置。コア・コンシャスネス(トランスフォーマーの記憶や人格、感情の要となる中枢意識)を拡大してトランスワープスペースに突入し、コンボイとアクサロンを“トランスワープ・アイオン”で結び、ブランク・プロトフォームの元へ導いた。
- パワーパック
- 負傷したトランスフォーマーのための緊急バッテリーとなる箱型の装備。磁気的に吸着し、対象者に安定したエネルギーを供給して一時的な稼動状態を与え・またはステイシス・ロックを長引かせる。
- グラビトン・ジェネレータ
- ブラックウィドーが、ステイシス・ポッドを飛行艇に改造するために、シルバーボルトから入手した重力子発生装置。
- パワーポール
- ダイノボットの“戦士のリサイクリング”に使用された3本の柱状の「分解葬」設備。安置した遺体を分解・放散し、一部を吸収する。
- ミッシングマン・フォーメーション
- チーム内に死者が出た際、その死を悼むために、編隊の当該ポジションを空白にする飛行隊形(ミッシング・ワン・フォーメーションともいう)。ダイノボットの葬儀の際、コンボイらがこの隊形を組んで飛行している。
- また、ダイノボットの個室の外を3羽のカラスが同じ陣形で飛び、彼の行く末を暗示していた。
- リサイクリング
- トランスフォーマーの「葬儀」を意味する言葉。パワーボールによって分解吸収されたトランスフォーマーの遺体の一部は、何らかの用途に再利用される。
- パワーボンド〈パワーバンド〉
- 敵や人質等を捕獲する際に使用する、光輪状の拘束具。「エナジー・マナクル」とも言う。解除の際は粒子状に分解する。
- メガトロンをサイバトロン・シャトルに貼り付ける際にも使用された。
- アーク
- 初代シリーズのコンボイ達サイバトロンが、初めて地球へやって来た時の宇宙船。400万年前の地球に墜落し、乗っていたトランスフォーマー達は全員この時代では緊急停止状態で眠りについている。
- アクサロン水没後は、本船及び本船が埋まっていた岩山がサイバトロンの活動拠点となり、岩山の山肌に巨大な出入口が取り付けられた。
- サイバトロン・シャトル
- アークに格納されていた小型宇宙艇。最終決戦でダイノボットからの情報により存在が判明。ライノックスが操縦し、ネメシスへ特攻。その後、拘束したメガトロンを天板に貼り付け、サイバトロンは本艇でセイバートロン星へと帰還した。
- リペアマシーン
- メガトロンに攻撃された初代コンボイの頭部を修復する際に使用した機械。
- 超小型ステルス潜水艇
- ブラックウィドーが作ったボール状の小型潜水艇。ボール状の本体に、スクリューと数個のサーチライト、マニピュレーターが装備され、全ての操作を手動で行う。
- ラットルが乗り込み、水中に沈んだアクサロンからの基地の防御システムを回収する任務にされたが、防御システムの争奪戦の中、壊れてしまった。
- スターホッパー
- デプスチャージがプロトフォームXの探索に使用した一人乗り宇宙船。スキャナーを備えている。テンポラル・ヴォーテクスに呑まれ、その影響で制御不能となり、デプスチャージを乗せたままエネルゴアへと送られ水没。最後はランページのミサイル攻撃で破壊された。
- オミクロン
- デプスチャージが保安主任を務めていたコロニー。プロトフォームXの犠牲となったこと以外詳細は不明。
- スターベースラグビー
- プロトフォームXが襲撃した宇宙基地。ここでもデプスチャージの友人達が、Xの犠牲となった。
- オペレーション・エターニティ
- メガトロンが起動させたアークに対抗するため、アークを再浮上させる作戦。アークがあまりにも長く機能停止状態にあったため、失敗に終わった。
デストロン関連
- テラクラッシャー
- デストロンの活動拠点。
- サイバトロンから奪った防御システムを取り付けて防御力をアップさせたものの、ヴォックによって送りこまれたタイガーファルコンの奇襲攻撃で、木っ端微塵に大爆発した。
- シンクパルス・トランスミッター
- メガトロンが、プロトフォームXの回収に送り出したブラックウィドーの背中に取り付けた盗聴器。装着と同時に、姿が見えなくなる。
- エネルゴン・ブレード
- エネルゴン製の刃を備えたナイフ。メガトロンがランページのスパークを切り取る際に使用した。
- エネルゴン・ケージ
- 内部にエネルゴンの針を備えたカプセル。ランページのスパークの片割れを組み込み、挟み込むとエネルゴンの刃がスパークを傷つけ、本体側のスパークにもダメージを与える。これにより、ランページはメガトロンの配下にならざるを得なくなった。後にメタルスダイノボットに組み込まれるが、ランページが亡くなったことで片割れのスパークにも影響が出てしまい、それによって、メタルスダイノボットはオリジナルダイノボットの人格の影響を受けるようになった。
- トランスワープ・クルーザー
- トランスワープ航行が可能な宇宙艇。両主翼が大きく湾曲した特異な形状で、大気圏内での飛行も可能。内部には床がハッチとなっているコクピットの他、オートガンを備えた牢屋がある。武装は主翼の両端から発射する光弾と機体上部からせり上がって発射される大型ミサイル。更に迷彩機能で機体色を周囲の風景と同化させたり、カセットテープに変形したジャガーをコクピットの計器に装填することで機体の性能を高めることも可能。
- ジャガーが搭乗し、セイバートロン星からエネルゴアへの来訪、デストロン・サイバトロン両勢力への攻撃などに使用されたが、最後は内部に乗り込んだラットルに複数の爆弾を仕掛けられて大爆発した。
- トランスメタル・サイバーベノム
- 敵トランスメタル攻略のためにタランスが開発した即効性の猛毒。一時的な酩酊状態や頭部肥大などの現象を引き起こす。
- オーガニック・トランスメタル・ユニット
- エイリアンのトランスメタル・ドライバーを使いクォンタム・サージ同様の効果を生み出す装置。トランスメタル2ダイノボットを生み出し、チータスをトランスメタル2へ進化させた。
- ディスラプター・キャノン
- “バイポーラー(双極性)エナージョン”の強力なパワーを利用した破壊光線兵器。フォースフィールドを持たないサイバトロン基地を攻撃するために開発された(テレトラン1のシールドに守られたアークは、もとより標的としていなかった)。
- しかし、完成までかなり難航した挙句、ウナの手でエネルゴン制御チップを外された状態で発射を行った為、不発かつ大破してしまった。
- ネメシス
- 初期シリーズでデストロンがセイバートロン星を離れた際に使用し、地球に墜落した戦艦。シリーズ終盤にタランスが海に落ちているネメシスを発見・修復し、メガトロンはそれで最終決戦に挑んだが、ライノックスが搭乗したサイバトロン・シャトルの特攻を喰らい大爆発した。
- 本作では「アークを撃墜したデストロンの伝説の戦艦」といった扱いとなっており、アークと撃ち合っているイメージがあった(実際は船同士を接続させてデストロンがアークに乗り込み、船内で大乱闘を繰り広げ、両軍とも船の操縦を忘れていたのが原因で墜落している)。
両勢力共通
- トランスメタル
- エイリアンマシーンの破壊に伴い発生したクォンタム・サージと、そこに含まれるヴォック因子の影響によって、トランスフォーマーのボディを構成する微小機械群“ナナイト”が変異したことにより生まれた、偶発的変身形態である。従来のビーストモードとロボットモードに加え、ビーストモードにブースターやホイールといったパーツが展開したビークルモードへの変形が可能となり、その外観は、3形態ともカラフルでメタリックなものとなっている。
- また、体内に超微量のヴォック因子が宿ったため、地球生まれのトランスフォーマーたちと同様に“ヴォック化”が進行している。
- トランスメタル2
- メガトロンが入手したエイリアンの小型装置トランスメタル・ドライバーの影響によるトランスフォーマーの変異形態である。従来のトランスメタルと異なり、ビークルモードに変形できないが、ヴォック化はさらに進行していると思われ、それに伴い“エネルギー触手”による自己修復や超感覚、テレキネシスや遠距離知覚、空中浮揚などの超絶的能力を獲得している。
- ブラックウィドーとダイノボットは従来のトランスメタルと同様の外観だが、チータスは有機的な皮膚に金属部分が入り混じったボディとなっている。
- フューザー
- ステイシス・ポッドの異常により、スキャナーが2種類の動物をスキャンして誕生したトランスフォーマー。ロボットモードと、2種類の動物の特徴を反映したキメラ型のビーストモードを持つ。
- シルバーボルトとクイックストライクがこれに該当し、彼らも体内に超微量のヴォック因子を宿している。
- ゴールデンディスク
- 前作から登場するアイテム。本作で、それは初代メガトロンがメッセージを記録して用意したものと発覚する。
- 初代メガトロンのメッセージとは、デストロン敗北の場合に備えた子孫達への策である。時空間移動が可能となった暁には、過去の地球に向かい、再起動前の休眠状態の初代コンボイを抹殺し、未来を変容させるというものであり、これが(ビースト)メガトロンの真の目的であった。初代メガトロンに相応しい遠大な謀略であり、このメッセージを聞いたジャガーも協力するようになった。
- メガトロンが保管していたものは、一時ダイノボットが奪って隠していたが、その後返却してしまう。だが、人類発祥の地を襲撃したデストロンから原人を守る為の戦いで、メガトロンに勝利したダイノボットの手で破壊された。
- ブランク
- スパークを欠いたプロトフォーム。マトリクスやピットの不調、あるいはその他の要因によって時々起きる現象である。これ自体は手の施しようがない物だが、コンボイの復活やメタルスダイノボット誕生に重要な役割を果たした。
- パックス・サイバトロニア
- 「サイバートロンによる平和」を意味する、グレートウォー終結後に達成された天下泰平の時代の事。
- エナージョン・ステーション
- トランスフォーマーのエネルギー補給基地。メガトロンがエネルゴンキューブの所在地に建設を命じた。
- また両軍の基地内にもトランスフォーマー用の補給ステーションがあり、メンバーはここでパワー供給を受ける。
- トランスワープ・セル〈ワープ転換装置〉
- テラクラッシャーに搭載されている小型のトランスワープ装置。メタルハンター・ベースの時空移動、サイバトロン・シャトルの本星帰還等に使用された。
- カヴァナント・オブ・プライマス
- 「プライマスの聖約」(日本語版では契約の書)と題された予言の書で、別名「データトラックス7,613」。“テープブック”と呼ばれる書物で、G1サイバトロンの紋章が刻まれた表紙をめくると、内部にカセットテープ状の記録メディアが組み込まれている。
- アークとネメシスにそれぞれ保管された二部のみが存在し、ビーストウォーズの模様を表したとも取れる詩文が納められている。
エネルゴア・エイリアン関連
- エネルゴア
- 前作から続く戦いの舞台となる惑星。本作でエイリアンの実験場である400万年前の人類発祥以前の地球と発覚した。
- エネルゴン
- G1からの伝説である、トランスフォーマーの主要動力源。
- エネルゴン・クリスタル / エネルゴン・キューブ
- 純粋かつ不安定なエネルゴンの結晶。ヴォックのプラネットバスター破壊後は、地球上のエネルゴン・クリスタルが大部分が消滅、極めて安定したエネルゴン・キューブへと変化した。
- ナチュラルストーン・アクロポリス
- ダイノボットがディスクを隠した、ギリシア神殿跡に似た自然の岩場。ナチュラルアンフィシアター(自然円形劇場)ともいう。
- エイリアンディスク
- 前作終盤から登場するエイリアンが作ったと思われるゴールデンディスク。このディスクはエイリアンの地球人類部分の意識によって生み出されたものである。そこにはかつて人類がボイジャーディスクに託したのと同じく、ヴォックに関する広範な知識が納められていた。メガトロンがこのディスクから解読できた情報は、全体のおよそ1/5程度だという。
- ダイノボットによってゴールデンディスクと共に一時奪われライノックスが解析するが、その途中で再びメガトロンに奪還されてしまう。最後はメタルハンターベースの爆発で消滅した。
- しかしこれを解析にしたことによって、後にメガトロンは「トランスメタル2テクノロジー」を独自に創り出した。
- メタルハンターベース
- 不思議な植物が生い茂るエイリアン・サイトの一つから出現したバイオ・ドームが姿を変えたエイリアンの巨大マシン。茸のような形をしており、内部に乗り込んだメガトロンが中枢部にあるインターフェイスにエイリアンディスクをセットすると彼にエネルギーが降り注いだ後に操縦席が出現。メガトロンが乗っ取った。
- 上部はメガトロンの顔の形に変貌し、下部からは衝撃波や360度の方向に相手を捕らえて内部に引き込む光線を放つ。メガトロンはこれをテレポートさせてセイバートロン星に向かおうとしたが、コンボイ達との戦いの末に操縦席が破壊され宇宙で大爆発した。
- トーテム
- 原人達の村に奉られた、ダイノボットの姿を模したトーテムポール。
- トランスメタル・ドライバー
- メガトロンが手に入れ改造を加えたボール状の小型装置。入手経路と具体的な使用用途は不明だが、これが核となってオーガニック・トランスメタル・ユニットが完成した。
- 後にデプスチャージが回収し、捨ててしまうがすぐにブラックウィドーに拾われる。そして、一度死亡した彼女をトランスメタル2として復活させた。それからどうなったのかは不明。
- ヴォックの目的
- 地球における実験の目的は、自分達が滅ぼした人類への贖罪(下記参照)として、好戦的で野蛮や種ではなく、知性と理性に満ちた人類を創造する、といったものである。その為太古の地球に降臨した彼等は、自ら創りだした膨大なエネルゴンを地球全土に移植し、核や石油といった化石燃料に替わる資源として、その使用方法を教え、最終的には外宇宙への進出させるまで導くという算段だった。
- (ビーストウォーズ世界の)エネルゴンは、化石燃料と違い環境に全く無害なエネルギーである。それどころか、動植物の成長や土壌の肥沃を助ける効果があった。しかし、このエネルゴンは実験が万が一失敗した時の保険でもあった。
- 不安定な状態のエネルゴンは非常に起爆性が高く、ある程度の衝撃で簡単に爆発する。彼等はあえて不安定な状態のままのエネルゴンを地球全土に移植。実験が失敗した時は衛星に偽装した惑星破壊兵器で地球全土のエネルゴンを一斉に起爆、地球そのものを破壊し、その後は新たな地球を創造、時間流を調整し実験を再開する。彼等はそうした事を何度も繰り返している。
- つまり(ビースト)コンボイと(ビースト)メガトロン達が辿り着いたこの地球は、破壊と再生を繰り返した改変された地球である。
- 彼等が恐れたのは、自分達以外の知的生命体の人類への干渉である。彼等の一連の敵対行動も敵意や害意ではなく、実験の障害に対する排除行動にすぎなかった。
- 地上に降りた二体は爆散したが、彼らは意識融合体の一部、いわゆる分身体であるため、本体には全く影響はない。
- ソニーマガジンズ刊の書籍『ビーストウォーズ ユニバース』によれば、彼らは元々コミック版『G2』に登場した集合意識体スウォームが、G2デストロン、爬虫人類ジャダイ、そして地球人類を吸収した後、初代コンボイによって『良心』を与えられた存在であるとされる。
- 原語版でも尺が足りず消化不良の設定だったこともあり、日本版ではそこまでの設定には踏み込まず、あくまで謎の存在として、子どものような喋り方の能天気なキャラクターとして登場した。
その他
- クォンタム・サージ
- プラネットバスター爆発によって発生した量子の奔流。これらエイリアンの機械群はヴォック・ネピュラから分裂して実体化した、“ヴォック頭脳”というべきもので、爆散した波動には超微量なヴォック因子が内包されている。
- これを浴びたビースト戦士達(のちのトランスメタルとフューザー)はヴォックによる軽度の憑依状態となり、ヴォックと同質の身体構造を持つに至った。
- トランスワープ・スペース
- トランスワープ・セルの爆発で開いた“窓”により通じた超空間。この“窓”を通り、ライノックスはコンボイのスパークを追跡した。
- タイムストーム
- メガトロンが初代コンボイを攻撃したために発生した宇宙規模の時間嵐。歴史変革は直後に食い止められたが、この影響で時間流が深刻な打撃を受け、自らの誕生の起源を脅かされたヴォックは、メガトロンを抹殺すべく直接行動に打って出た。
- テンポラル・ヴォーテクス
- メガトロンのタイムストームの影響で発生した時空変動場の一つ。スターホッパーで航行していたデプスチャージは突如現れた時空渦動に呑まれ、太古の地球へと送られてしまった。
スタッフ
- 製作総指揮 - クリストファー・J・ブロー、イアン・ピアソン、スティーブン・デニューア、ステファン・ライチェル
- ストーリーエディター - ボブ・フォワード、ラリー・ディティリオ
- キャスティング - ダグ・パーカー、エリザベス・キャロル・サヴェンコフ、BLTプロダクション
- 音声演出 - スーザン・ブルー
- 音楽 - ロバート・バックリー
- プロダクションデザイナー - クライド・クラッツ
- プロデューサー - ジョナサン・グッドウィル
- 協力プロデューサー - アサフ・M・フィプキー、ジェニファー・ツイナー・マッキャロン
- 制作 - アライアンス・コミュニケーションズ、メインフレーム・エンターテイメント
日本語版制作スタッフ
- 監督・脚色 - 岩浪美和
- 翻訳 - アンゼたかし
- 調整 - 佐竹徹也
- 録音 - 堀田英二
- 録音制作担当 - 打越領一
- プロデューサー - 岩田牧子、加藤久、沢玲子
- 製作協力 - ADK
- 製作 - テレビ東京、we've、タカラトミー
- 配給 - we've
声の出演
日本語版
- コンボイ - 子安武人
- チータス、コンピューター(19話)、初代メガトロン - 高木渉
- ラットル、チャック - 山口勝平
- ライノックス - 中村大樹
- ダイノボット - 藤原啓治
- タイガトロン、タイガーファルコン - 遠近孝一
- エアラザー - 岩永哲哉
- シルバーボルト - 岩田光央
- デプスチャージ - 梁田清之
- メガトロン - 千葉繁
- スコルポス - 遠藤雅
- ワスピーター - 加藤賢崇
- タランス、こばんざめたろう、ヴォーク - 長島雄一
- クイックストライク、コンピューター、テラザウラー、ヴォーク - 飛田展男
- ブラックウィドー、ナビ子、ウナ - 柚木涼香[13]
- インフェルノ、コンピューター(18話) - 三木眞一郎
- ランページ、スパイダーボット - 檜山修之
- ジャガー - 森川智之
- トランスミューテイト - 池澤春菜
- ラムホーン - 岸野幸正
- シカタゴン - 茶風林
- シークランプ - 八奈見乗児
原語版
- コンボイ、初代メガトロン - ゲイリー・チョーク
- チータス、コンピューター、ラムホーン - イアン・ジェームズ・コーレット
- ラットル、ダイノボット、シルバーボルト、ワスピーター、シカタゴン - スコット・マクニール
- ライノックス、ヴォーク - リチャード・ニューマン
- タイガトロン、タイガーファルコン、ヴォーク - ブルー・マンクマ
- エアラザー - ホーライン・ニューストーン
- デプスチャージ - デビッド・ゾボロフ
- メガトロン - デビッド・ケイ
- スコルポス - ドン・ブラウン
- タランス - アレック・ウィロウズ
- テラザウラー - ダグ・パーカー
- ブラックウィドー - ヴィーナス・ターゾ
- インフェルノ - ジム・バーンズ
- ランページ - キャンベル・レーン
- ナビ子 - エリザベス・キャロル・サヴェンコフ
- クイックストライク - コリン・マードック
- ランページ - キャンベル・レーン
- ジャガー、シークランプ - リー・トッカー
- トランスミューテイト、ウナ - スーザン・ブルー
主題歌
- オープニングテーマ
- 「魂のエヴォリューション」(第1話(1999年10月6日) - 第14話(2000年1月5日))
- 作詞 - 吉元由美 / 作曲 - 鈴木キサブロー / 編曲 - 河野陽吾 / 歌 - 影山ヒロノブ
- 第14話ではレギュラー声優陣がオープニングでこの曲を合唱した。
- 「千年のソルジャー」(第15話(2000年1月12日) - 第26話(2000年3月29日))
- 作詞 - 吉元由美 / 作曲 - 都志見隆 / 編曲 - 京田誠一 / 歌 - 影山ヒロノブ
- 最終話ではレギュラー声優陣がオープニングでこの曲を合唱した。
- エンディングテーマ
- 「バ・ビ・ブ・ベ ビーストウォーズ」(第1話(1999年10月6日) - 第14話(2000年1月5日))
- 作詞・作曲・編曲 - 池毅 / 歌 - 影山ヒロノブ&バ・ビ・ブ・ベ ボンバーズ
- 第14話ではレギュラー声優陣がエンディングでこの曲を合唱した。
- 「HALLELUYAH」(第15話(2000年1月12日) - 第26話(2000年3月29日))
- 作詞・作曲・編曲 - 池毅 / 歌 - 影山ヒロノブ、堀江美都子&バ・ビ・ブ・ベ ボンバーズ
- 挿入歌
各話リスト
話数における( )内は海外版。 日本版での本作の新番組予告にて、ダイノボットが前番組である『ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー』が終わってしまった事で悔しがっていた。
話数 | サブタイトル | 原題 | 演出 | 脚本 | 放送日(米) | 放送日(日本) | 収録VHS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 帰ってきたぜ! | Aftermath | コリン・デイビーズ | ラリー・ディティリオ | 1997年10月26日 | 1999年10月6日 | 第1巻 帰ってきたぜ! |
2 | 新戦士登場!ギッチョンチョンですっ! | Coming of the Fuzors (Part 1) | スティーブ・サックス | ボブ・フォワード | 1997年11月2日 | 1999年10月13日 | |
3 | よみがえれコンボイ | Coming of the Fuzors (Part 2) | カル・シュミアッチャー | 1997年11月9日 | 1999年10月20日 | 第2巻 よみがえれコンボイ | |
4 | かっとびタランス | Tangled Web | クレイグ・マクユーエン | レン・ウィーン | 1997年11月16日 | 1999年10月27日 | |
5 | やめます! | Maximal, No More | トレントン・カールソン | パトリック・バリー | 1997年11月23日 | 1999年11月3日 | 第3巻 やめます! |
6 | え?お花が? | Other Visits (Part 1) | ジョン・ポーザー | ラリー・ディティリオ | 1998年2月8日 | 1999年11月10日 | |
7 | え?かおが? | Other Visits (Part 2) | コリン・デイビーズ | 1998年2月15日 | 1999年11月17日 | 第4巻 え?かおが? | |
8(9) | あばよッ! | Code of Hero | ボブ・フォワード | イアン・ウェア | 1998年3月9日 | 1999年11月24日 | |
9(10) | カニじゃい! | Transmutate | J・ファルコナー シーン・オズボーン ジョージ・サミルスキ |
クリスティー・マークス | 1998年3月10日 | 1999年12月1日 | 第5巻 カニじゃい! |
10(11) | たいほだにゃ | The Agenda (Part 1) | カル・シュミアッチャー | ボブ・フォワード | 1998年3月11日 | 1999年12月8日 | |
11(12) | すきですっ! | The Agenda (Part 2) | オーウェン・ハーリー | 1998年3月12日 | 1999年12月15日 | 第6巻 すきですっ! | |
12(13) | むか〜しむかし | The Agenda (Part 3) | アサフ・フィスキー コーリン・ディビーズ |
1998年3月13日 | 1999年12月22日 | ||
13(14) | 大きくな〜れ | Optimal Situation | スティーブ・サックス | 1998年10月25日 | 1999年12月29日 | 第7巻 大きくな〜れ! | |
14 | リミックス・バナナはどこ?(総集編) | 2000年1月5日 | |||||
15 | えーいっ! | Deep Metal | オーウェン・ハーリー | ラリー・ディティリオ | 1998年11月1日 | 2000年1月12日 | 第8巻 えーいっ! |
16 | ぶくぶくっ | Changing of the Guard | スティーブ・サックス | イヴァン・サマーズ | 1998年11月8日 | 2000年1月19日 | |
17(18) | ふっかつダー! | Feral Scream Part 1 | ジョン・ポーザー | グレッグ・ジョンソン | 1999年1月24日 | 2000年1月26日 | 第9巻 ふっかつダー! |
18(19) | たつんだ!チータス | Feral Scream Part 2 | スティーブ・サックス | ジュールズ・デニス | 1999年1月31日 | 2000年2月2日 | |
19(20) | ラブタイフーン | Proving Grounds | ウイリアム・ラウ | アーサー・セラーズ | 1999年2月7日 | 2000年2月9日 | 第10巻 ラブタイフーン |
20(21) | びりびりー!しびればびれぶー | Go with the Flow | カル・シュミアッチャー | ボブ・フォワード | 1999年2月18日 | 2000年2月16日 | |
21(22) | ぴかぴかーしゃ! | Crossing the Rubicon | トレントン・カールソン | ドロシー・フォンタナ | 1999年2月21日 | 2000年2月23日 | 第11巻 ぴかぴかーしゃ! |
22(23) | もえてドラゴン | Master Blaster | スティーブ・サックス | エリック・トーリン | 1999年2月28日 | 2000年3月1日 | |
23(24) | ただいまでござる | Other Victories | ウィリアム・ラウ | ラリー・ディティリオ | 1999年3月5日 | 2000年3月8日 | 第12巻 ただいまでござる! |
24(25) | ドッカーン | Nemesis Part 1 | イズィキエル・ノートン | ボブ・フォワード | 1999年3月6日 | 2000年3月15日 | |
25(26) | ハッピー?これでいいのだ | Nemesis Part 2 | カル・シュミアッチャー スティーブ・サックス |
サイモン・ファーマン | 1999年3月7日 | 2000年3月22日 | 第13巻 ハッピー?これでいいのだ! |
26 | ファイナルリミックス・バナナをわすれた!(総集編) | 2000年3月29日 |
映像ソフト
いずれも販売元はパイオニアLDC。
- VHS
- 全13巻。各2話収録。特典として登場キャラクターを駒にした紙相撲「メタルス大相撲」が付属する。
- DVD
劇場版
配給は東映。劇場版として制作されたものではなく、北米でテレビシリーズの一本として放送されたものを、アニメの放送に先駆けて先行公開した。それに合わせ、オープニングテーマをバックに「なぜコンボイ達がメタルスになったか」について簡単な説明が入れられている。
日本でのテレビシリーズが放送された際、この2話は放送されず、代わりに編集版「リミックス」が放送された(第一作は「お年玉・ビーストウォーズスペシャル」と呼ばれる正月特別番組枠で放送)。権利問題でDVD-BOXには未収録となっている。東映動画のオープニング(「荒磯に波」)にもアドリブが入った。
CG版ビーストウォーズメタルス
1998年12月から上映された。ランページ初登場のエピソードである北米版第2シーズン8話(通算第34話)「Bad Spark」をベースにしている。目立ったアドリブは少なめ。また、本編と比べると新キャラクター勢の性格や口癖が若干違う。なお、当初はコンボイがメタルス化するまでの過程(本編1話〜3話のダイジェスト)を上映する予定だったが、都合により叶わなかった。そのため、メタルスになる過程などはオープニングのみで語られ、少々急ぎ足な展開になった。
- スタッフ
- 製作総指揮 - 高岩淡、佐藤博久、鈴木徹也
- 監督 - 岩浪美和
- 脚本 - グレッグ・ジョンソン
- 演出 - スティーブ・サックス、ジョナサン・グッドウィル
- 翻訳 - アンゼたかし
- 編集 - 永井広幸
- 整音 - 佐竹徹也
- 録音助手 - 堀田英二、宮澤次郎
- 効果 - 神保大介
- 音楽プロデューサー - 立花一、前山寛邦
- エクゼクティブプロデューサー - 山崎芳郎、宮川鑛一
- プロデューサー - 板垣耕三、沢玲子
- 制作 - イオン
- 製作 - ビーストウォーズ映画製作委員会、東映、タカラ、イオン、テレビ東京
- 配給 - 東映
- 主題歌
- オープニングテーマ「始まりの唄」
- 作詞・作曲 - 勝誠二 / 編曲 - 京田誠一 / 歌 - 勝誠二、石動拳三
- エンディングテーマ「果てしないこの宇宙 (SORA) へ」
- 作詞 - 石動拳三 / 作曲 - 勝誠二 / 編曲 - 京田誠一 / 歌 - 勝誠二、石動拳三
映像ソフト化
いずれも発売元はパイオニアLDC。
- VHS
- 1999年6月11日発売。
- LD・DVD
- ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー スペシャル(パイオニアLDC)
- 1999年9月24日発売。『CG版ビーストウォーズ 激突!ビースト戦士』、『ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー ライオコンボイ危機一髪』と同時収録。
- ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー スペシャル(パイオニアLDC)
ビーストウォーズメタルス コンボイ大変身!
1999年7月から上映された。北米版第3シーズン4話(通算第43話)「Cutting Edge」をベースにしていて、メタルスになった説明に加え、コンボイがパワードコンボイになった過程も説明されており、北米版第3シーズン1話(通算40話)「Optimal Situation(日本版:大きくな〜れ)」が編集されて使われている。また、話を分かりやすくするために、ブラックウィドーは「わけあってサイバトロンにいる」とされ、初代コンボイの名は伏せられ「サイバトロンの伝説の勇者」となっている。また、次のエピソード(メタルスダイノボット)に繋がる伏線のシーンもカットされている。
同時上映は『小さな巨人ミクロマン 大激戦! ミクロマンVS最強ゴルゴン』『スーパードール★リカちゃん リカちゃん絶体絶命!ドールナイツの奇跡』。
なお、タイトルの割には、コンボイの活躍するシーンは前半のパワードコンボイ(映画公開時はメタルス新コンボイ)初登場のエピソードがほとんどで、本編ではタランスの新兵器にやられたり、音痴な歌(前作の主題歌「WAR WAR! STOP IT」)を披露したりとコメディ的な出番が多い。
- スタッフ
- 監督 - 岩浪美和
- 脚本 - イアン・ウェア
- 演出 - トレントン・カールソン
- 翻訳 - アンゼたかし
- 翻訳監修 - 石川裕人
- 編集 - 谷田秀幸、永井広幸
- 録音 - 堀田英二
- 効果 - 神保大介
- 音楽プロデューサー - 前山寛邦
- エクゼクティブプロデューサー - 山崎芳郎
- プロデューサー - 板垣耕三、阿久津幸宏、沢玲子
- 制作 - イオン
- 製作 - BMS映画製作委員会、東映、タカラ、イオン
- 配給 - 東映
- 主題歌
映像ソフト化
- VHS
- 1999年発売。
漫画版
各キャラクターの説明にある『コミックボンボン』誌上の今木商事の作品は『II』『ネオ』と繋がってもいる。連載は1999年11月号から2000年4月号。長らく単行本化はされなかったが、2014年に『ヒーローX』から電子書籍で発売されることが決定した。
メガトロンが初代コンボイを破壊して歴史を変えようとしているという基本的な部分はアニメと同一だが、キャラクター設定や展開が全く異なる。アニメと異なり銃撃よりも肉弾戦が多く、幾つかの戦士が格闘漫画のような必殺技を駆使して戦う。ストーリーの内容もユーモラスな日本語版アニメと比べて、かなり重いものになっている。
エアラザーは海外版の設定に準じて女性として描かれており、今木商事が後に描く『Qロボ トランスフォーマー(単行本時「爆笑トランスフォーマーギャグコロシアム」)』でもその姿で出演している。
エピソード一覧
- 第一劇「勇者の復活」1999年11月号に掲載
- 第二劇「不死身の怪物」1999年12月号に掲載
- 第三劇「漆黒の断罪者」2000年1月号に掲載
- 第四劇「愛と死の赤い糸」2000年2月号に掲載
- 第五劇「逆襲の亡者たち」2000年3月号に掲載
- 第六劇(終)「最終の対決」2000年4月号に掲載
- アニメ版との主な相違点
- サイバトロンのメンバーは散り散りになっている。
- タイガトロンが剣を使う上、当初は記憶喪失で登場(理由は不明)。
- タイガーファルコンの誕生経緯と武器。
- ダイノボットはジャガーに殺される。
- メガトロンの一人称は「ワシ」で、日本語版で見せたひょうきんな言動は無い。
- メタルスジャガーがG1ジャガー本人ではなく、その息子である。
- タランス、メタルスジャガー、ランページはコンボイによって倒される。
- ワスピーターはデストロンを脱退せず、ずっとメガトロンの傍にいる。
- ライノックス、ワスピーター、テラザウラーなどアニメでメタルスになってないキャラクターのメタルス化。
- ブラックウィドーはメタルスになっていないうえ、サイバトロン入りをしていない。
- デプスチャージなどの一部のキャラクターが未登場。このため、ランページとデプスチャージの因縁は描かれなかった。
玩具
登場レギュラーキャラクターは仕様をアニメ版に近付けた改修が行われ1999年9月より日本公式発売、12月よりパワードコンボイ以下トランスメタルス2が発売された。また劇場公開時にも海外版が劇場で販売されたり、イトーヨーカドー・トイザらスやキャンペーンなどでシルバーボルト、ランページなども手に入れられた。
アニメ未登場キャラクターは以下の5体。なお、海外版インフェルノの名称は企画段階での名称で、メタルス化でなぜ戻されたかは不明。
- メタルス / Metals
- 陸上防衛戦士メタルスライノックス / Transmetal Rhinox:ビークルモードはキャタピラを展開。
- 特殊戦闘員メタルスエアラザー / Transmetal Airazor:フロート形態を持つ。
- ヴォーク・アヴァターラ メタルスタイガトロン / ボットコン限定で発売された、ジャガーの改修版。
- 空中攻撃兵メタルスワスピーター / Transmetal Waspinator:ビークルモードは戦闘機のようなシルエットになる。
- 空中戦闘兵メタルステラザウラー / Transmetal Terrorsaur:エンジン部が露出する。
- 特殊戦闘員メタルスインフェルノ / Scavenger:ビークルモードはドリル戦車。
国内での玩具リストは以下の通り
サイバトロン(Maximals)
- C-40 メタルスコンボイ(Transmetal Optimus Primal)(ゴリラ)(サイズ:Mega)(1999年9月発売)※初回限定で「先取りひみつビデオ」付属
- C-41 シルバーボルト(Fuzor Silverbolt)(オオカミ&ワシ)(サイズ:Deluxe)(1999年9月発売)
- C-42 メタルスチータス(Transmetal Cheetor)(チーター)(サイズ:Deluxe)(1999年9月発売)
- C-43 メタルスラットル(Transmetal Rattrap)(ネズミ)(サイズ:Deluxe)(1999年9月発売)
- C-44 メタルスライノックス(Transmetal Rhinox)(サイ)(サイズ:Deluxe)(1999年9月発売)
- C-45 メタルスエアラザー(Transmetal Airazor)(ハヤブサ)(サイズ:Deluxe)
- C-46 デプスチャージ(Depth Charge)(オニイトマキエイ)(サイズ:Ultra)
- C-47 パワードコンボイ(Optimal Optimus)(ゴリラ)(サイズ:Super)
- C-48 メタルスブラックウィドー(Transmetal 2 Blackarachnia)(セアカゴケグモ)(サイズ:Mega)
- C-49 メタルスチータス2(Transmetal 2 Cheetor)(チーター)(サイズ:Deluxe)
- C-50 タイガーファルコン(Tigerhawk)(ホワイトタイガー&ハヤブサ)(サイズ:Ultra)
デストロン(Predacons)
- D-40 メタルスメガトロン(Transmetal Megatron)(ティラノサウルス)(サイズ:Mega)(1999年9月発売)
- D-41 ランページ(Rampage)(カニ)(サイズ:Ultra)(1999年9月発売)
- D-42 メタルスワスピーター(Transmetal Waspinator)(ハチ)(サイズ:Deluxe)(1999年9月発売)
- D-43 メタルステラザウラー(Transmetal Terrorsaur)(プテラノドン)(サイズ:Deluxe)(1999年9月発売)
- D-44 メタルスタランス(Transmetal Tarantulas)(タランチュラ)(サイズ:Deluxe)(1999年9月発売)
- D-45 クイックストライク(Quickstrike)(サソリ&コブラ)(サイズ:Basic)
- D-46 メタルスインフェルノ(Scavenger)(アリ)(サイズ:Mega)
- D-47 ドラゴンメガトロン(Transmetal 2 Megatron)(ドラゴン)(サイズ:Ultra)
- D-48 メタルスダイノボット(Transmetal 2 Dinobot)(ヴェロキラプトル)(サイズ:Deluxe)
- X-9 メタルスジャガー(Ravage)(ジャガー)(サイズ:Deluxe)(1999年10月発売)
対決セット(Maximals Vs. Predacons)
- VS-40 宿命の対決 メタルスコンボイVSメタルスメガトロン(Transmetal Optimus Primal Vs. Transmetal Megatron)(1999年9月発売)
- メタルスコンボイとメタルスメガトロンのセット。初回限定で「先取りひみつビデオ」が付属。
- VS-41 勇猛の対決 シルバーボルトVSランページ(Fuzor Silverbolt Vs. Rampage)(1999年9月発売)
- シルバーボルトとランページのセット。
- VS-42 疾風の対決 メタルスチータスVSメタルスワスピーター(Transmetal Cheetor Vs. Transmetal Waspinator)(1999年9月発売)
- メタルスチータスとメタルスワスピーターのセット。
- VS-43 閃光の対決 メタルスラットルVSメタルステラザウラー(Transmetal Rattrap Vs. Transmetal Terrorsaur)(1999年9月発売)
- メタルスラットルとメタルステラザウラーのセット。
- VS-44 剛力の対決 メタルスライノックスVSメタルスタランス(Transmetal Rhinox Vs. Transmetal Tarantulas)(1999年9月発売)
- メタルスライノックスとメタルスタランスのセット。
- VS-45 陽炎の対決 メタルスエアラザーVSクイックストライク(Transmetal Airazor Vs. Quickstrike)
- メタルスエアラザーとクイックストライクのセット。
- VS-46 海底の対決 デプスチャージVSメタルスインフェルノ(Depth Charge Vs. Scavenger)
- デプスチャージとメタルスインフェルノのセット。
その他
海外では他にも様々なキャラクターが発売されている。特記のないものは日本では正式販売されなかった。
- フューザー戦士 / Fuzor:キメラのような、2種類の動物の合成体。
- サイバトロン / Maximals
- デストロン / Predacons
- メタルス2 / Transmetal 2:メタルスをさらに有機化したもの。完全左右非対称なのが特徴。
- サイバトロン / Maximals
- オプティマス・マイナー / Optimus Minor(リスザル):日本では販促品として配布。トイザらス限定でも発売。
- ソナー / Sonar(コウモリ):劇場限定発売。米国漫画設定では女性とのこと。
- ラムラス / Ramulus(オオツノヒツジ):劇場限定発売。
- スティンクボム / Stinkbomb(スカンク):トランスフォーマー カーロボットにてガスカンクとして販売。
- ナイトグライダー / Night Glider(ムササビ):後にカーロボットにて塗装変更品が、ギルドーとして販売。
- プロール / Prowl(フクロウ):トイザらス限定発売。ブラックカラー版も存在(日本未発売)。
- ジョーブレーカー / Jawbreaker(ハイエナ):トイザらス限定発売。
- サイバーシャーク / CyberShark(ホオジロザメ):後にカーロボットにて塗装変更品が、ゲルシャークとして販売。
- デストロン / Predacons
- サイバトロン / Maximals
ゲーム
- トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス64
- 1999年10月1日タカラより発売。NINTENDO64用ソフト。玩具のみのメタルスエアラザー、メタルスワスピーター、メタルステラザウラーが登場し、隠しキャラクターでメタルスメガトロンのパワーアップ版のメガトロンXが登場する。
- トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス 激突!ガンガンバトル
- 1999年12月9日タカラより発売。PlayStation用ソフト。玩具のみのメタルスライノックス、メタルスワスピーターが登場する。
脚注
外部リンク
テンプレート:トランスフォーマーシリーズen:Beast Wars nl:Beast Wars
ru:Звериные Войны- ↑ 『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ volume 4』オーディオコメンタリー
- ↑ 『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ volume 1』オーディオコメンタリー
- ↑ アイキャッチの変身VTRには前作の映像が使われていた
- ↑ 初登場である劇場版第1作目では一人称は「私」だった(テレビアニメ初登場時及びゲームのモード選択でも使っている)。またゲーム作品では主に「わたくし」と言っている
- ↑ その際は目が黄緑一色だったが、タイガトロン達のスパークが戻ってからは、オレンジ地に黄色の瞳が入った目になった。
- ↑ ソニー・マガジンズ『ビーストウォーズ ユニバース』
- ↑ 劇中では描かれていないが、ネメシス侵攻時に原人を助けたとのこと。
- ↑ しかし彼の肉体とスパークは高い耐久力と強靭さを持つものの、スタースクリームのような完全なる『不死』を再現することは不可能だった様で、最終的にデプスチャージとの死闘の末にスパークを攻撃され相討ちとなり戦死している。
- ↑ コンボイ率いるアクサロン乗組員達の本来の任務はこれだった。
- ↑ 玩具ではジャガーに変形する。
- ↑ 吹き替え版では「今時カセットテープに変身!」と自ら突っ込みを入れている。また、変形の際は他のキャラクターと異なり、旧シリーズのように「トランスフォーム」の掛け声を使う。
- ↑ 吹き替え版ではレギュラーキャラクターでなかったことを残念がっていた。
- ↑ 前作の永椎あゆ美から改名。