ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/Footer

ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー』(ビーストウォーズネオ ちょうせいめいたいトランスフォーマー。書籍によって、また次回予告では「超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズネオ」)は、トランスフォーマーシリーズのアニメ作品で、前作『ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー』の続編。前作と同様、日本のアニメ制作プロダクションである葦プロダクション(現:プロダクション リード)制作作品。1999年(平成11年)2月3日から同年9月29日までテレビ東京系列で放送。全35話。

作品概要

前作『ビーストウォーズII』の最終回で宇宙に散らばったアンゴルモアカプセルの争奪戦がメインとなり、サイバトロン・デストロン両軍は宇宙の各惑星を舞台に戦う。

前作と同じく、葦プロダクション(現・プロダクション リード)で制作されたが、前期のOP映像の大半が1話の物からの流用、変形バンクシーンなどはほぼ未完成の状態であった。

時系列的にG1シリーズの作品群の中で最も後の時代を描いた作品であり[1]、ベクターシグマやシリーズ終盤のユニクロン再登場など、G1時代のファンサービス的な要素も多い。

最終回は前作のキャラクターたちも登場し、サイバトロンとデストロンの両軍は協力してセイバートロン星の復興を行い、ラストシーンは前作のキャラクターも合わせてのメッセージで締められた。

ストーリー

惑星ネメシスの爆発により宇宙に散らばってしまったアンゴルモアカプセル。ベクターシグマの指令でそれらを回収する使命を受けたサイバトロンの新兵5人と、その教官に選ばれた孤高のワンマンズアーミー、ビッグコンボイは宇宙船ガンホーで宇宙の旅に向かった。一方、デストロンのマグマトロンもアンゴルモアカプセルの情報を知り、サイバトロンとは逆に熟練兵で構成された部隊を率いて、アンゴルモアカプセルの回収に乗り出した。

さらに、サイバトロン、デストロンのアンゴルモアカプセルの争奪戦に、謎の第三勢力・ブレントロンが現れ、戦いは激しさを増していく。

キャラクター

サイバトロン戦士

ビッグコンボイ部隊

C-35 総司令官ビッグコンボイ(マンモス
声 - 井上純一
  • 全長:3.2m 重量:3t
「ワンマンズアーミー」と呼ばれ、数々の戦いを一人で勝ち抜いてきた孤高の強者。ベクターシグマの意思により訓練生たちの教官となりアンゴルモアカプセルを探す旅に出る。無愛想で厳格な性格だが兄貴分なところもある。当初、教官活動には乗り気ではなく、ベクターシグマに促されて、生徒たちを気にかけるようになることも多かったが、やがて司令官としての自覚と友情の大事さを学んでいく。話の最後にベクターシグマの導きで訓練生に教えを説き、「また○○(私らしくない、つまらない等)なことを言ってしまった」と呟くのが本作のフォーマットとなっている。自室は設定画のみだが描かれており、殺風景なものとなっている(ビッグコンボイ曰く「ごちゃごちゃしているのは趣味じゃない」)
接近戦武器に両腕の「マンモストンファー」、両足から射出する「マンモスハーケン」を持ち、「ビッグキャノン」が必殺武器。そして、ビッグキャノンにマトリクスを搭載することで「マトリクスバスター」になる。(ユニクロン戦で使用)。ビーストモード時では鼻先から放射する超振動波「マンモスダイナマイト(フルパワー)」で、一度はユニクロンの身体を消滅させようとした(ただし、この技は自分自身の体さえ崩壊し兼ねない危険性を孕む)
ユニクロンとの戦いで訓練生たちの教習も終えた後は、元のワンマンズアーミーに戻ることにした。
コミックボンボンに連載された漫画版ではアニメでは触れられなかった誕生の経緯が漫画版独自の設定ではあるが明かされている。かつての彼はビッグという名の普通のマンモスであったが前作のエピローグで過去の時空(サイバトロン歴紀元前5万年以上前)へと飛ばされてきたライオコンボイを偶然助けることになった。その後、その惑星に居る乱暴者の恐竜達がアンゴルモアエネルギーでマグマトロンらデストロンに生まれ変わった際、マグマトロン等の攻撃からライオコンボイを庇って重傷を負ってしまう。彼の命を救おうとしたライオコンボイからエネルゴンマトリクスとアンゴルモアエネルギーを与えられ、ビッグコンボイに生まれ変わることになってしまった。しかし、マグマトロン達の攻撃を受けたせいかビッグコンボイとして覚醒した時に全ての記憶を失ってしまう。終盤にてユニクロンの口から自らの出生を聞かされた時に自身が普通のマンモスだった事を思い出す。アニメ版での一人称は「私」と「俺」だったが、漫画版では終始一貫して「俺」。その出生から性格もアニメ版以上にぶっきらぼうで、悪態を突くことも多く、惑星ガイアでの訓練時には昼寝ばかりしていた。帰る故郷も家族もいない孤独の中でビッグキャノンだけを信じて戦ってきたが、生徒たちと接する内に孤独ではなくなっていき、ビッグキャノンを失ってでもブレイクの命を救い、ハインラッドとの会話で自分がもう1人ではないことに気付かされた。ユニクロンとの決戦ではマグマトロンから託されたマグマブレードでユニクロンを倒すが、本体に憑依されてしまい、生徒たちに今まで付いてきてくれたことへの感謝の言葉を遺したた後、マトリクスを用いて自身ごとユニクロンを葬り去った。その後、総べる者たちの手により新たな宇宙の惑星で普通のマンモスとして再生された。ユニクロン戦での功績によりコンボイに昇進した生徒たちの敬礼を見届けた後、雪原の向こうへと去っていき、ビッグコンボイによる褒め言葉が生徒たちには聞こえるのだった。
C-29 副司令ロングラック(キリン
声 - 植本潤
  • 全長:2.9m 重量:2t
部隊の副官。士官学校では主席だったため冷徹に物事を選別することが多い。そのエリート意識ゆえに窮地に陥ることが多かったが、後半ではエリート意識を改善させ、自ら副司令の任を解くようビッグコンボイへ要求するなど、サイバトロン戦士として立派に成長した。自室は整理整頓されているが、入隊前のマッハキックに勝手に荒らされたこともあった。
伸縮式の腕「ロングアーム」と左腕に仕込まれている「ハンドダガー」、背中から発射する「ダブルミサイル」が武器。
漫画版ではマニュアル主義者な面があり、かなりのヘタレキャラだが、ユグドラシルやユニクロンのことを知っているなど博識の面を持つ。また、彼の先祖はみな司令官になった名門一族であると設定されていた。ガンホーに仕掛けられた爆弾を解除したことで(実際は一度は失敗するのだが、ハインラッドの時間操作により修整された)自信を付けたのか、以降はヘタレな面はあまり見せなくなり、最終決戦ではブレイク・バスターモードを手にし、ブレントロンを倒していった。ユニクロン戦後はコンボイ評議会に入るための勉強の日々を送る。尚、漫画本編では一切語られなかったが、前作のエピローグでアパッチがキリンと共にいるシーンが描かれていた事からロングラックの一族はアパッチの手で進化したキリンであり、ロングラックの故郷にもアパッチと思しき変身能力を授けた存在が祀られていると思われる。
C-30 陸上戦闘員コラーダ(コブラ
声 - 植木誠
  • 全長:2.75m 重量:1.7t
アウトローで単独行動を好むサイバトロン戦士。その性格ゆえにブレイクと衝突することが多かったが、後に打ち解けていく。惑星探査ではトラブルで故障したり、ランディーに吹っ飛ばされるなど災難に見舞われることが多い苦労人である。自室は壷型のベッドが置いてあり、その中で眠る。
左腕の「アームマシンガン」と右腕の鞭「ハンドビュート」が武器。ビーストモード時では口から火炎を吐く。砲台型の「バトルモード」にも変形する。
漫画版ではデストロンと同じ爬虫類に変身することから、ブレイクに挑発されることもあった。故郷の星は自身のビーストモードに似た「ヨルムンガンド」であり、その口の中に町や森が存在する。幼少時、故郷でブレントロンに同族を滅ぼされ、目の前で父親を殺された過去を持つ。身に付けている帽子は父の形見である。また、彼の故郷・ヨルムンガンドには『ビーストウォーズⅡ』のスクーバが「イカ天神(単行本ではスクーバ・ゲソ・モンゴー)」という名前で祀られており、神話によるとスクーバがコラーダの出身惑星のコブラ達をトランスフォーマーに進化させたようである。単行本最終ページにおいて「コブラージ」と誤植された。ユニクロン戦後は予備役兵となり、新たなヨルムンガンドを作り始めた。
C-31 偵察員スタンピー(ウサギ
声 - 石橋美佳
  • 全長:2.6m 重量:106t
「マイティイヤー」を使い広範囲の情報を分析できる少年戦士。当初は臆病な性格で意見に流されやすかったが、ある時仲間達が全員デストロンに捕まり、彼らを助けるために奮闘したことをきっかけに、勇敢に成長していく。作中ではサーチやスキャニングなどの部隊の探査活動を一手に担っていた。仲間達のフォロー役でもあるが、普段は一言多く、仲間達の怒りを買う場面もある。自らハサミ状の武器になる「シザーモード」にも変形可能。自室はメルヘンチックな内装となっている。
漫画版ではビーストモードの顔が前作のタスマニアキッドとよく似た顔つきに描かれている。コラーダやブレイクと同様に彼の故郷でも「神の小僧(ゴッドオブキッド、単行本では「小僧の神様」)」というタスマニアデビルの神が祭られていると語っている(名前は「シガーナ・オヤ・タスマニア」)。故郷の母親の下に仕送りをしている。肉親が母親しかいないようであり、そのためか、マザコンの一面もあるが、母の言葉を胸に勇気を振り絞り、アルカディスを撃退した。ハインラッドと時と空間を統べる者の会話を盗み聞きして以降、ハインラッドに疑いの眼差しを向けるようになったが、仲間ゆえなのか、そのことを誰にも話さなかった。最終決戦ではコラーダ・バトルモードを駆使し、ブレントロンを倒していった。ユニクロン戦後は部下たちからも慕われる勇敢な戦士として活動している。
C-32 局地戦闘員ブレイク(ペンギン
声 - 竹内順子
  • 全長:2.8m 重量:1.8t
短気な性格の少年戦士で、「ギンギラギンに燃えてるぜ!」が口グセ。コラーダとはケンカ友達。自室は氷山をイメージした内装となっている。
セイバーバックと体が入れ替わってしまったり、「惑星クロノス」で老人になったりと災難に遭うことが多い。ビーストモードがペンギンである事が災いしてか、温度の変化にはついていき辛い。
武器は右腕のビームが発射可能な「ブレイクアンカー」で、アンカー型のミサイルやワイヤーも発射できる。自らがビーム砲になる「バスターモード」に変形ができる。後述のスタンピー同様、サイバトロンだが目が赤い。
漫画版ではビッグコンボイを「グータラマンモス」と呼ぶなど、反発してばかりだったが、彼の実力や軍人の心構えに感化されることもあった。ブレイクの故郷にはビッグホーンが神(名前は「大いなる牛」)として祭られており、ビッグホーンの像の前ではブレイクを初めとするペンギン型トランスフォーマーたちが彼の口癖だった「じゃーい」を念仏として唱えるシーンがある。マンモスとして再生されたビッグコンボイとの別れ際ではサブリーダーのロングラックではなく、ブレイクが敬礼の号令を出した。ユニクロン戦後は新兵の教官となるも、ビッグコンボイ同様に昼寝ばかりしていて、ナビを困らせている。
S-3 時空調査員ハインラッド(タヌキ信楽焼
声 - 家富ヨウジ
  • 全長:2.6m 重量:2t
実は古参兵で、ベクターシグマ直属の戦士(テックスペックでは訓練のやり直しを命じられた落ちこぼれを装っているとのこと)。ベクターシグマの命によりビッグコンボイ達の「お目付け役」として密かにチームに同行していた。普段はおっとりしているが、必要と判断した場合(もしくは敵に露骨に馬鹿にされたり)には短時間だが時間を止めることが出来る「タイムフリーズ」を行使する。自室は純和風で狸汁や味噌汁などを作るのを楽しみとしているが、作る度に妨害されたり、部屋を綺麗にされたりと災難に見舞われることが多い。総集編は彼の視点から振り返るものとなっている。
タイムフリーズは自身だけが動ける場合と、敵だけを止める場合の二つのパターンがある(ただし、後者の場合は本人に接触、もしくはその本人と接触した者と数珠繋ぎに接触しなければならない)。
武器は徳利宿帳を組み合わせたビーム銃「トックリガン」。劇中で「(自分は)ベクターシグマとタメで話せる位高齢」であると言っている。
玩具には目覚まし時計としての機能が内蔵されており、アラームを止めるために変形させなければならないという仕様になっている。一人称は主に「僕」だが「オイラ」になることがある。後に『トランスフォーマー カーロボット』にて大西勇気の部屋に置かれている目覚まし時計として再登場する。
漫画版では普段の間延びした口調やとぼけた性格は演技であり、本来は目つきはやや鋭く口調も真面目なもの(その状態が描かれたのはビーストモードのみ)。こちらでの正体は、宇宙の創造者「時と空間を統べる者」のエージェント(ブレイクには「時と羊羹を食べる者」と間違えられた)。トックリは紐の部分を持ち、ハンマーとして使用。また、初回の紹介文で、ハイドラーと混同したためか「空爆兵」となっている。統べる者の命を受け、ユニクロンの動向を探るために、ベクターシグマを操作してビッグコンボイ部隊に潜入していた。彼らとの旅を続けていくうちに、命の素晴らしさを知り、ビッグコンボイにユニクロン討伐を頼み、自身は統べる者に強制送還された。ユニクロン戦後、転生したビッグコンボイにブレイクたちを会わせ、彼らと共に敬礼した。その後も統べる者の下で多忙な日々を送っている。尚、漫画本編ではロングラック同様一切語られなかったものの、前作のエピローグにダイバーが狸と一緒にいるシーンが描かれていた事から、ハインラッドの一族はダイバーの手で進化した狸であり、ハインラッドの故郷にもダイバーと思しき変身能力を授けた存在が祀られていると思われる。
C-36 高速連絡員マッハキック(ウマ
声 - 小川輝晃
  • 全長:3.1m 重量:2.2t
第15話から登場。かつて要塞惑星での戦いで全滅してしまった「サラブレッド部隊」の唯一の生き残り。性格はお調子者で無神経な面もあるが、正規の戦士なので実力面や戦術面では一つ上。
途中からチームに加わったため最初は新兵達と軋轢が絶えなかったが、徐々に打ち解けていく。彼もまた成長を遂げ、終盤ではロングラックに変わりチームの副官として後輩を指導した。プロテクトモードは劇中未登場。自室は西部劇風のデザインとなっている。、
高い防御力を誇る右腕の「エラスティックハンド」と尻尾が武器になる斧型の「テイルトマホーク」、左腕の「テイルウィップ」が武器。
漫画版では未登場。
NAVI[ナビ]
声 - 田上香織
サイバトロンのサポートAI。ナビちゃんと同型のボディを持つが、こちらは最初からボディ持ち。状況を的確に把握しチームをサポートする。敬語で喋る。ビッグコンボイと一緒にいることが多い。
漫画版では前作未登場だったナビちゃんのような、お姉さん系で敬語は使わなかった。ユニクロン戦後は新たに教官となったブレイクと行動を共にする。

惑星に派遣されているサイバトロン

C-33 遊撃隊員ロックバスター(カニ
声 - 松山鷹志
  • 全長:3m 重量:2.2t
第6話から登場。正式には組織に属さず宇宙をさすらう一匹狼。ビッグコンボイとは戦友で、かつてはコンビを組んでいたこともあるらしい。惑星フレームにてビッグコンボイと再会し、再びコンビを組もうと思っていたが、彼が新兵の教育係をしているのを聞き、「お前の柄じゃない」と言ったが、「それは自分が一番よく分かっている」と返された。その後、マグマトロンの策略から、ビッグコンボイを救い、燃え尽きる惑星フレームからビッグコンボイと共に脱出しようとするが、あくまで新兵の教官として彼らの救助を信じる姿を目の当たりにし、彼の無事を祈り、去っていった。
左手の鋏に仕込まれたビームガン「クローバスター」と右手のハサミ「クラッシュクロー」が武器。ビーストモードでは自ら高速回転して敵に体当たりをする「ロックアタック」も使用できる。
C-34 突撃員ランディー(イノシシ
声 - 小和田貢平
  • 全長:2.8m 重量:2.4t
第18話から登場。組織に馴染めず惑星チューブで自然保護官の単独任務に就き、野生動物を守ることに情熱を傾けている。猪突猛進型だが男気に溢れ、曲がったことが大嫌い。ストレス解消のために、岩に突撃するのが癖。惑星チューブに降り立ったセイバーバックらに現地の動物「プレーリードッグ」の赤子を人質に捕られ、スタンピーとコラーダの言葉に耳を貸さず、敵対する。無事に子供を救出した後は、ビッグコンボイの教えを聞き、自らの行いを悔い改める。
ビームガンの「チャージブラスター」が武器。いったん走り出すとエアブレーキが必要になる。
C-38 物理学者バンプ(アルマジロ
声 - 竹本英史
  • 全長:2.7m 重量:2.4t
第19話から登場。戦いを好まず砂漠の惑星タスモで鉱石の研究に没頭している。非戦的ではあるが、研究を邪魔するものは断じて許さない。ビーストモードでは眼鏡をかけている。
武器はビームガンの「クローブラスター」とモーニングスター型武器の「チェーンボンバー」。なお、ロボットモードは十数秒程度しか登場していない。
C-37 深海攻撃員シャープエッジ(ノコギリザメ
声 - 近田英紀
  • 全長:3m 重量:2t
第21話から登場。戦いに生きがいを見いだし、惑星アクエリアスにてビッグコンボイ打倒のため武者修行をしている剣豪。ボディは酸の海にも耐えられる強化装甲である。あまりにも一人でいる時間が長かったため、独り言を言う癖がついている。その独り言をアルカディスに聞かれてしまい、彼の口車に乗せられ、ビッグコンボイと戦わせられてしまうが、ビッグコンボイに説得され、己の行動を悔やみ、自分が発見したアンゴルモアカプセルを譲り渡す。
武器はノコギリザメの頭部分を使った長刀型の武器、「ヘッドソードブレード」と胸から発射するシャークミサイル。必殺技はビーストモードの尾・金剛尾を使った「荒波崩し」。
C-39 攻撃指揮官サバイブ(クマ
声 - 永野善一
  • 全長:3.1m 重量:2.7t
第23話から登場。惑星ステロに住む、かつてビッグコンボイを鍛えていた教官。頑固な性格で肉弾戦による戦いに拘る。そのスパルタぶりで仲間内から「鬼熊」の異名で恐れられている。サイバトロン本部よりビッグコンボイ部隊の成果を調べるために、部隊を召集し、訓練をつける。「勝負の基本は体当たり」であるとし、新兵達に体当たりばかりで戦わせようとした。

デストロンとの戦闘で自分の指示に従わないビッグコンボイ部隊に憤慨するも、チームワークで勝利し、ビッグコンボイが己のやり方で部隊を育て上げてきたことを認める。

左肩から射出するコウモリ型偵察メカ「トゥルーワン」と右肩に仕込まれた攻撃用鉤爪「ハニークロー」、胸部に煙幕弾を装備する。また、玩具に付属していたギミックである「ビーストマスク」をアニメ作品で唯一披露したキャラクターである。

その他のサイバトロン

ベクターシグマ
声 - 平野智恵
サイバトロン達の母星「セイバートロン星」のマザーコンピューターにしてサイバトロン達の指導者。人格は女性。ビッグコンボイにアンゴルモアエネルギーの探索と新兵達の教育を命じた。また、ビッグコンボイのマトリクスを通じて彼らに助言などを与え導いていた。
C-16 総司令官ライオコンボイ(ホワイトライオン
声 - 郷田ほづみ
第29話から登場。ガルバトロンとの最終決戦の影響で生じた時空の抜け穴から過去世界(デストロン達の当時の拠点「惑星ダイナソア」)に飛ばされ、そこでビックコンボイ達の訪れを待っていた。
ブレントロンの目的と黒幕(ユニクロン)の存在を教え、彼らを通常空間に戻すため自らはダイナソアに残ったが、ユニクロンとの最終決戦において、緑のライオコンボイの姿で現れ、ビッグコンボイたちに「サイバトロンの正義の心(マトリクス)を合わせれば、ユニクロンを倒せる」と助言し、マトリクスバスター発射までの時間稼ぎを行った。ユニクロン討伐後は、ベクターシグマの命令により新たなグレートコンボイに任命される。
ビッグコンボイは彼のことを“偉大なる先輩”と称しており、彼に対しては敬語を用いて会話をしている。
漫画版ではビッグコンボイの項にあるとおり、彼が自らのマトリクスの力でビッグコンボイを誕生させた。この際にライオコンボイ自身は消滅したかのような描写がなされ、彼の部下達も過去の時代に飛ばされ、ビッグコンボイの部下となる訓練生たちの故郷の惑星で彼らが変形するそれぞれの動物達をトランスフォーマーに進化させた神として祀られている(漫画版ビーストウォーズⅡのエピローグにて彼の部下達が別々の場所でネオのブレイクらが変形する動物と同種族の動物たちと遭遇している)。ユニクロンを道連れに自爆したビッグコンボイの前に現れ、彼を導いた。
ストラーダ
声 - 鶴岡聡
第16話から登場。元サラブレッド部隊の隊長。部下達からは「ストラーダ隊長」と呼ばれ、慕われていた。胸部や前腕部のパーツから、彼もマッハキックと同じく変形形態は馬(白馬)だったと思われる。胸部(馬の口腔部)には、隠し武器としてキャノン砲が内蔵していた。要塞惑星の戦いで、部隊と共に壊滅している。アルカディスがグリーン連星アラキデの自己学習型無人兵器を悪用し、マッハキックを陥れるためのホログラフとして出現させた。
グレートコンボイ
声 - 矢尾一樹金子はりぃ水谷誠伺冨田昌則(33話)
ビッグコンボイの上官。グレートコンボイの名は称号であり、個々の名称は不明。ビッグコンボイを呼び出し、ベクターシグマを介して新兵の教育を命じた。終盤、ユニクロンを倒すためにサイバトロン全艦隊で挑んだが、全滅した。
パイロット
声 - 三浦淳一
サイバトロン艦隊の砲手を務めていたTF。後姿のみの登場。
クロウコンボイ
漫画版に登場。サイバトロン第7艦隊司令官であり、艦隊旗艦「ナナツノコ」を持つが、ビッグコンボイの勝手な行動のせいで半壊し、自身の変形回路も異常をきたしてしまった。その際ビッグコンボイの処分がどのようになるか楽しみにして嗤う嫌味な一面を見せた。
いわゆるコンボイ顔に鳥の嘴をつけたような顔をしており、オネエ口調で話す。

デストロン兵士

マグマトロン部隊

D-35 破壊大帝マグマトロン(合体恐竜
声 - 流山児祥
  • 全長:4.5m 重量:5t
アンゴルモアエネルギーの奪取により宇宙の征服をもくろむ。ビーストモードでは3体の恐竜、「ランドサウルス」、「スカイサウルス」、「シーサウルス」(モチーフはそれぞれギガノトサウルスケツァルコアトルスエラスモサウルス)に分離し、3体合体「マグマサウルス」にもなる。
獰猛さと戦略眼などの知性の同居は、前作のガルバトロンに続き深みのある破壊大帝像を作り上げた。またD-NAVIの名前をも渋々ながら承諾し、殆どの活動も部下に委ねており、惑星転送の際「言ってくれるか」と懇願するように話すなど部下思いの言動も多い。
武器は翼から射出する「ウイングミサイル」と、巨大な剣「マグマブレード」、巨大な盾「マグマシールド(シーサウルスの胴体)」、左肩にあるシーサウルスの頭部で噛み付く「マグマアタック」。このマグマブレードは刀身をミサイルのように発射することが可能で、刀身を発射する際には「マグマロケット」と呼ばれ、発射後の柄からは「ギガミサイル」を発射する。マグマシールドのヒレをアームのようにして敵を挟み込む技「シールドクラッシャー」。
アンゴルモアエネルギーを集めようとした本当の目的は、もしユニクロンが何らかのきっかけで目覚めた時、それ以上の力を持って対抗するためであった(ガルバトロンは本来の目的を忘れ、自らエネルギーを吸収してユニクロンに代わって宇宙を支配しようとしていたが、エネルギーを取り込むことに失敗して宇宙中に分散させてしまったためにユニクロンが目覚めてしまったのではないかと考えている)。ブレントロンの背後にいるユニクロンの存在にいち早く気づき、時には配下を犠牲にしてでも復活を阻止しようとした(しかしこの行為がガイルダート以外の部下の不信感を招いてしまっている)。
ユニクロンの復活を目論むブレントロンのアジトへ向かい、そこでガルバトロンの体を持ったユニクロンと遭遇、交戦するも力及ばず敗れ、時空の歪みへ追放された。元の次元に帰還した際には、ベクターシグマからユニクロンを引き剥がすことに成功。今度は自身のエネルギーを奪われて再び時空の歪みへ飛ばされてしまうが、ユニクロンが倒された影響なのか、復活を果たす。尚、ユニクロンにエネルギーを吸収・追放された際、唯一残されたマグマブレードは代わりにライオコンボイが使用した。
漫画版ではビッグコンボイ同様に誕生の経緯が描かれ、ビッグコンボイが生まれた惑星の暴れ者の恐竜たちがアンゴルモアカプセルの光を浴びて誕生したとされている(これは部下たちも同じ)。誕生直後で、戦闘経験の差があるにも関わらず、アンゴルモアエネルギーのパワーでライオコンボイを倒し、部下たちと共に宇宙に進出した。ビッグコンボイとは異なり、恐竜時代の記憶も持ち続けており、ビッグコンボイとの戦いではそのことで彼を挑発しつつ、ビッグコンボイが何のために戦うのかを訊ねた。そのときの戦いで負傷し、治療に専念するが、その間に部下は全滅。ユニクロンからブレントロンを与えられる。傷は残ったままだが、治療を終え、ブレントロンを率いてビッグコンボイ部隊を追いつめるが、ユニクロンに利用されていただけにすぎなかったことを知ると、真実を知ったことで絶望状態にあったビッグコンボイを一喝し、彼と力を合わせてブレントロンを倒していくが、ユニクロンに捕食されてしまう。頭だけ吐き出され、ビッグコンボイに銜えていたマグマブレードで止めを刺すよう嘆願し、ビッグコンボイに介錯された。その後、マグマブレードはビッグコンボイがユニクロンにトドメを刺す際に使用した。
IDWから出版されたコミック『BEAST WARS: THE GATHERING』では物語の中心人物となっており、デストロン軍団の将軍であるとされている。失われたデストロンの栄光を取り戻すべく、トライプレダカス・エージェント(ジャガー)の情報から地球に降り立ち、各地のステイシスポッドに眠るデストロン兵士たちを目覚めさせる。しかし、ライオコンボイによって送り込まれていたサイバトロンのスパイ・レーザービーストが逃亡し、同様に復活したサイバトロン戦士を招集。新たなビーストウォーズが開戦することになる。このコミックでは、表紙や回想シーンにてマグマトロンのセイバートロンモードが描かれている。
D-29 恐竜参謀ガイルダート(トリケラトプス
声 - 金子はりぃ
  • 全長:3.2m 重量:2.6t
真面目な副官でマグマトロンへの忠誠心も強い。
デストロンとしてのプライドも高く、マグマトロンがユニクロンに敗北した後、「寄らば大樹の陰」の考えからユニクロンに隷属せんとするアルカディスに対し、デストロンの誇りを貫いた。それにより、アルカディスたちによってダイナソアから追放されるが、密かに戻り、ワープ空間に措いてサイバトロン軍を助けた。
武器は腕のトリケラトプスの角から発射する光線「サンダーホーン」、尻尾が変形した銃「テールシューター」。死体に擬態する「デッドフェイクモード」も備えており、劇中でも「死んだふりは俺の十八番だ」と語っている。
後半、D-NAVIとペアでいることが多く、良い雰囲気になっていた。
漫画版では「智謀の策士」の異名を持つ。マグマトロン同様、ビッグコンボイが生まれた星のトリケラトプスが悪のアンゴルモアエネルギーによってトランスフォーマーへと進化した。デッドエンドと一騎打ちを繰り広げているビッグコンボイをデッドエンドもろとも、セイバーバックに攻撃させるが、それにより、ビッグコンボイの怒りを買い、ビッグキャノンで粉砕された。
D-30 幻惑兵セイバーバック(ステゴサウルス
声 -矢尾一樹
  • 全長:2.9m 重量:2.4t
幻術(ホログラフ)やトリックを使用した戦いを得意とする戦士。戦い方や作戦方法に自分なりのこだわりがあるようで、やたらと「美しい」「美しくない」を連発する。次回予告では「やってやるぜ」といった発言もしていた。武器は尻尾が変形する「トリプルクロー」、そこから放つ「レーザーバーン」。
トラップモードと呼ばれるカモフラージュ形態へも変身。
テックスペックでは「スリングをバカにしている」との事だが、共に行動することも多く、彼がランディーに吹っ飛ばされた際には心配そうに声をかけており、むしろ仲が良いように見える。ガイルダートとはソリが合わない。
漫画版では「幻惑の魔術師」の異名を持つ。マグマトロンやガイルダート達と同じくステゴサウルスがアンゴルモアエネルギーの影響でトランスフォーマーへと進化した。アニメ版とは異なり、寡黙だが、アニメ版の決め台詞である「美しい」を口にしたこともある。タロット占いでビッグコンボイに凶兆があることを伝えたこともあった。ヨルムンガンドの戦いで宇宙の果てに飛ばされるが、ビッグキャノンを道連れにしている。
D-31 突撃兵スリング(ディメトロドン
声 - モンスター前塚
  • 全長:2.9m 重量:2.2t
単純な性格の力馬鹿で、細かい作戦は苦手。自身もそのことに劣等感を抱き、反発することもあるが、調子よくおだてられて出撃することもある。D-NAVIの転送の際、名前を中々覚えないために取り残されることも多い。トラップモードと呼ばれるカモフラージュ形態へも変身。武器は腕に装着したビーストモード時の尻尾から発射する「テールバンカー」、ビーストモード時の背鰭を展開させた盾「スリングシールド」。部隊の中で、彼のみ瞳の色は赤。
漫画版ではハインラッドのように語尾に「だなー」を付ける。彼もまた、ビッグコンボイの生まれた星のディメトロドンが進化した存在。ヨルムンガンドの戦いで宇宙の果てに飛ばされてしまう。漫画版のマグマトロン部隊では唯一コミカルな面が描かれた。
D-32 破壊工作兵デッドエンド(アンモナイト
声 - 水谷誠伺
  • 全長:3m 重量:2.2t
地位や名誉には興味がなく、戦うこと自体を生きがいとする生粋の兵士。寡黙な性格だが、ガイルダートらに不平を言うことも多い。武器は、両腕のアンモナイトの殻を射出する「スパイラルボム」、触手部分が変形する銃「デッドガン」。劇中ではロボットモードでいることがほとんどだった。劇中初期はビッグコンボイとの戦いばかりに関心を寄せていた。
漫画版では他のマグマトロン部隊のメンバー同様、アンモナイトがトランスフォーマーに進化した存在となっている。デッドガンは用いず「デッドエンド流体術」による格闘をメインとしている。ビッグコンボイと互角の格闘戦を展開するが、ガイルダートの命を受けたセイバーバックの攻撃を受けて重傷を追い、ヨルムンガンドの崩壊により、宇宙の果てに飛ばされるが、ビッグコンボイと戦えたことで悔いはなく、敵であるサイバトロンに激励を送った。ビッグコンボイ以外のサイバトロンをザコ呼ばわりしていたが、敗れながらも奮闘したコラーダを褒め称えたり、ザコと罵ったブレイクやスタンピーの成長を認めるという、武人らしい面が強調された。
D-36 制空戦闘兵アルカディス(始祖鳥
声 - 田村連
  • 全長:3.1m 重量:1.6t
第15話から登場。マグマトロンに召集され途中からチームに加わった。知略に長け、マグマトロンに直言することも多いがずる賢く、D-NAVIの転送システムを弄って仲間を混乱させたりブレントロンやユニクロン側に付こうとしたことも。
最初はオネエ口調だった。武器は左腕の「ファウンダーショット」と羽から飛ばす手裏剣型爆弾「ウイングボム」。ビーストモードの状態で、翼から銃「ウイングガントレット」を発動したアタックモードへの変形も可能。
漫画版ではゲストキャラとして登場し、語尾に「ザマス」を付けていた。惑星グリンガルドの戦いでサイバトロンを追い詰めるもスタンピーに敗北。
D-NAVI[ディーナビ]
声 - 宮前真樹
デストロンのサポートAI。名前は“デビルナビ”の略。分析とテレポートを担当。気まぐれで高飛車な性格のため、マグマトロンを除くデストロンのメンバー全員が手を焼いている。毎回自身の呼び名(アナスタシア、ジョセフィーヌ、カトリーヌなど)を決めて、その名で呼ばれないと言う事を聞かない。ガイルダートと一緒にいることが多く、ユニクロン復活後は良い雰囲気になっていた。マグマトロンに対する忠誠心は高く、後半には部下からの求心力が低下していることを悟って単独行動をとった彼を気遣う場面も見られた。
漫画版にも登場するが、アニメ版のようなコミカルな面は描かれず、マグマトロン部隊壊滅後の動向は不明。

その他のデストロン

D-33 空爆兵ハイドラー(プテラノドン
声 - 内藤玲
  • 全長:2.7m 重量:1.5t
第12話から登場。自身の作った惑星ポーキュパイン(後に改)に領土拡大を行っていた。「火星が横取りするぞこっちにかせい。」など寒いダジャレを連発する。ガイルダートとは同期で、過去に騙されたことがあるらしく仲が悪い。武器はレーザーガンの「ウイングショット」で、劇中ではビーストモードの状態で使用した。
今作で玩具化されたトランスフォーマーでは唯一、変身バンクが描かれなかったが、その代わりにゲスト戦士では唯一、再登場を果たす。その再登場の話でポーキュパインはブレントロンによって跡形もなく破壊されてしまう。
漫画版ではオカマ口調で喋り、ハードヘッドと共にガンホーに侵入し、アンゴルモアカプセルを奪おうとするが、ハードヘッドに誤って斬られてしまい、あえない最期を遂げる。アニメ版とは逆に、ロボットモードの状態でウイングショットを手にしていた。
オペ
声 - 西森瑞絵
第12話から登場。ハイドラーと共に配置されているロボット。ハイドラーが言う駄洒落の回数を記録し、呆れている。
D-37 陸戦隊長ハードヘッド(パキケファロサウルス
声 - 岩崎征実
  • 全長:2.9m 重量:2.5t
第20話から登場。惑星インテルでデストロン領土拡大活動を行っていた(あちこちにデストロンのシールを張るというもの)。その名の通り石頭の持ち主。いつも頭突きをしているせいか物忘れが激しいが、頭に葉っぱが乗るなど刺激を与えると物事を思い出す。サイバトロンの直撃弾を受けても生き残った過去を持ち、マッハキックを倒すほどの実力者である。マグマトロンにスカウトされかけたが、カプセル回収に失敗したため部隊への採用は見送られることになった。武器は剣「パイルセイバー」と尻尾を展開する盾「レボリューションシールド」、ビーストモードの頭突き「ハードヘッドバット」。
漫画版ではござる口調で喋り、性格も侍っぽくなっている。ハイドラーと共にガンホーに侵入し、アンゴルモアカプセルを奪おうとするが、誤ってハイドラーを斬ってしまい、そのお詫びとして切腹することで自決した。
D-34 独立侵攻兵クレイジーボルト(エリマキトカゲ
声 - 真島啓
  • 全長:2.8m 重量:2.2t
第22話から登場。嘘ばかりつく性格のため、他のデストロンにはまったく信用されていない。過去にマグマトロン部隊に所属していた。逃げ足がかなり速く、バズーカとコンビを組み、宇宙船ガンホーに忍び込む。「エリマオイナリン」と名乗ってNAVIを騙す。武器は「テイルライフル」。
バズーカと共にビッグコンボイに敗れた後、マグマトロンと合流しようとするが、制裁同然に乗っていた宇宙船ごと主砲で撃たれてしまう。
D-38 要塞守備兵バズーカ(アンキロサウルス
声 - 駒田はじめ
  • 全長:3m 重量:2.5t
第22話から登場。デストロンには珍しく、真面目で一本気。それゆえか、コンビを組むクレイジーボルトの逃げ腰な態度には不満を持つことも。口調で「でごじゃる」が口癖。「ダルマジロー」と名乗ってNAVIを騙す。ビッグコンボイとの戦いでは、連続攻撃を繰り出し、ビッグコンボイから「パワーは中々のものだな」と評されながらも、今一歩及ばず敗北。武器は「ギガトンスタンプ」「アックスバスター」、左腕の「クラッシュバイト」。
D-39 情報将校キラーパンチ(スティラコサウルス
声 - 宮田靖裕
  • 全長:3.1m 重量:2.5t
第23話から登場。ビッグコンボイとサバイブの不仲情報を土産に戦艦ダイナソアに来訪した情報将校。しかし情報将校の肩書きと裏腹に、でたらめな情報が多く、ガイルダートからは「情報将校とは名ばかり」、アルカディスからは全く信用されておらず、サバイブに対しても、「ビッグコンボイがサバイブの悪評を広めている」と発言するなど、姑息な発言が多い。結果として部隊が敗北したことからマグマトロンの怒りを買い、宇宙の果てに追放された。武器は右腕を飛ばす「ヘッドパンチ」と尾が変形した「キラーサーベル」。

ユニクロン

ブレントロン
第25話から登場。突如出現し両軍に襲いかかった謎のトランスフォーマー。2種類の生物が融合した合成獣へと変身する。単体でもビッグコンボイやマグマトロンをしのぐ戦闘能力と回復能力を誇る。3人の一斉射撃はハイドラーの人工惑星ポーキュパインを一瞬で破壊できるほどの力を持っている。
その正体はユニクロンの使徒であり、目的はユニクロンの復活だった。そのため、サイバトロンとデストロンからユニクロンの復活に必要な「アンゴルモアカプセル」を盗み出した。ブレントロンの3体にはカプセルを縮小する能力があり、ビーストモード時やロボットモード時にはそれを飲み込んで運んでいた。
最後はビッグコンボイの超振動波「マンモスダイナマイト・フルパワー」で分解されかけていたユニクロンに自ら吸収され、消滅した。
声には独特のエフェクトがかけられている。
トイは海外で発売された「フューザーズ」のリペイント品で、サイバトロン(Maximal)とデストロン(Predacon)の所属シールが削除されている。
コミックボンボンに連載の漫画ではユニクロンによって無限に生み出される雑兵のような存在として描かれている。目的はアニメと同じであるが、知能は獣並みに低く星々を手当たり次第に荒らしまわる(回想ではコラーダの故郷も滅ぼしたとされる)だけでカプセル回収は思うようにいかなかった。最終決戦ではユニクロンの口から大量発生するが、ビッグコンボイ部隊に次々と倒されていった。
X-6 暗殺忍者ラートラータ(ミノカサゴ&ハチ
声 - 斉藤信行:
  • 全長:4m 重量:4t
第25話から登場。リーダー格。右腕の毒針「ポイズンニードル」を射出する「ポイズンアロー」が武器。頭部の鰭から「ラートスラッシャー」と呼ばれる斬撃も放ち、両肩の一対の翼(ビーストモード時のハチの翼)から「ダストホーネット」を放つ。
X-7 破壊忍者エルファオルファ(シャチ&ゾウ
声 - 金子幸伸:
  • 全長:3.8m 重量:4.5t
第25話から登場。空間を叩き割りワープする能力を持つ。トランスフォーマーの体や宇宙船の外壁を溶かす溶解液を発射する「キラーシューター」とマスク状の口から発射する毒霧「メルトパス」(ミサイルさえも溶かしてしまう)、そして頭部の角(ビーストモード時のゾウの牙)、「キラータスク」が武器。
X-8 処刑忍者ドランクロン(トンボ&トカゲ
声 - 内田慎二
  • 全長:3.8m 重量:3.5t
第25話から登場。冥王星の氷より冷たい心を持つ男(ケイブンシャの大百科より)。処刑を得意とし、口から相手の動きを封じる「クラップミサイル」と、右腕の「ドランカッター(ビーストモード時のトンボの翼)」が武器。フィギュアのパッケージには、左手の爪が「リザークロー」であるとされる。
MX-00 ユニクロン(ガルバトロン)
声 - 小村哲生
第29話から登場。トランスフォーマー ザ・ムービーにて初登場した惑星サイズの超巨大トランスフォーマー。かつて全宇宙を巻き込んだ戦争「グレートウォー」で大暴れした(デストロンの棲む星「ダイナソア」を壊滅させた)ものの破壊されたと思われていたが、実際は死んでおらずエネルギーを封じ込められて眠っているだけであり、長い間再起の機会をうかがっていた。
アンゴルモアエネルギーとはユニクロンから抜き取ったエネルギーを惑星ガイアに封じ込めたものであった。下僕のブレントロンを使って自身のエネルギーたるアンゴルモアエネルギーを集めさせた。そしてかつて人工惑星ネメシスの大爆発によって宇宙に散ったガルバトロンの姿を借りて復活を果たす。
エネルギー体であるため、エネルギータイプの攻撃を吸収し、自身の力に変えることが可能。だが、エネルギーが尽きると消滅する運命にあるため、ベクターシグマとの融合し、セイバートロン星を新たな肉体にせんと目論む。
ガルバトロンのボディなので武器はほぼ同一(ロボット・ビースト両形態で口から吐く「アンゴルモアファイヤー」や光の竜に変身して周囲の敵を次々叩き潰す「光の竜モード」(名称はケイブンシャの大百科)といったオリジナル武器があり、またⅡでガルバトリングと呼ばれた膝のガトリングガンもケイブンシャの大百科によれば「ガルバトロン砲」とされている)だが、その戦闘能力は桁違いで、マグマトロンを完全に圧倒し、宇宙最強と言われるサイバトロン艦隊も一瞬のうちに全滅させてみせる。その際、自身のエネルギーをほとんどを使い果たし、ビッグコンボイのマンモスダイナマイト・フルパワーで消滅しかけるが、ブレントロン3体を吸収して回復し、そのままセイバートロン星に突入してベクターシグマと合体「ベクターシグマ・ユニクロン」となり、セイバートロン星をも支配するが、逆襲に燃えるマグマトロンによってベクターシグマから分離させられる。ビッグコンボイ部隊との最終決戦では彼らの猛攻とライオコンボイの加勢により消耗していき、最終的にはマトリクスバスターのエネルギーを吸収しきれずに消滅した。
セイバートロン星を新たな体にしようとしたり、最後はマトリクスの力で倒されるなど、オリジナルを意識したような演出が見られる。
復活してから長い間はビーストモード(ドラゴン)だったが、セイバートロン星に降りたった時と、ベクターシグマからの分離後はロボットモード(後者は頭部にユニクロンのような角を持つ)になっていた。ドリルタンクの姿には一度もなっていない。
漫画版ではG1世界のときと同じ姿で登場。アンゴルモアカプセルを巡る戦いの黒幕であり、最初は黒球(ブラックボール)に潜んでおり、黒球はマグマトロン部隊が所持していたが、ビッグコンボイ部隊に奪取された後、ビッグコンボイ部隊にアンゴルモアカプセルの存在を伝え、カプセル回収を行わせた。7つのカプセルの内、6つが回収された後、ビッグコンボイ部隊とマグマトロンの前でその正体を現し、頭部の状態で出現する。ビッグコンボイとマグマトロン、アンゴルモアエネルギーを受け継いだ両者を捕食することで完全復活を遂げることができ、最初にマグマトロンを捕食し、それにより、右目に光が灯された後、セイバートロン星と一体化し、かつての姿に戻る。惑星サイズの身体を駆使してサイバトロン・デストロンの連合艦隊を壊滅させた後、ビッグコンボイを狙うが、ビッグコンボイに密集星系グルジアンに誘き出され、星を破壊していく(その際に連続の蹴り技「帝王影無脚」を披露)が、惑星サイズの身体が災いして星の爆発により四肢を失い、ビッグコンボイのマグマブレードからの一撃を受けて敗北。ビッグコンボイに寄生するもマトリクスの力でビッグコンボイもろとも消滅した。

他星人

ミケス
声 - 中尾友紀
第2話から登場。惑星ゴッドブレスの住人。惑星の異変をロングラック達サイバトロンに伝えた。
ゴーミャ、ドーミャ
声 - 又村奈緒美立石弘一
第3話から登場。惑星ソリッドに住む兄弟。巨大なカワウソの如き姿をしている。弟ゴーミャは泳ぐことが出来ず、兄への嫉妬心がアンゴルモアカプセルに反応し、兄ごと惑星を氷付けにしてしまう。最後はブレイクの激励により、泳げるようになり、兄も解放された。
ナレーター
声 - モンスター前塚

戦力

サイバトロン

ガンホー
ビッグコンボイ部隊の訓練用宇宙船。ナビによって管理されている。星間航行時にはワープ航行を行い、その際には、船体上部のベルト状パーツが円環形となる。船体前部は展開し、特徴的なカタパルトが出現。これによって、トランスフォーマーが乗った突入カプセルを軌道上から惑星に降下させることができる。本船は戦艦ではないが、レーザーや真空魚雷などの最小限の武装は施されており、前部上方の円錐状のパーツからは防御シールドも展開可能。外壁はかなり頑丈で、ある程度の攻撃には耐えることができる。船内には乗員用個室(それぞれの趣味や特性が反映されている)や訓練用のシミュレータールーム及びアスレチックルーム、トランスフォーマーの補修装置やアンゴルモアカプセルを保管する貨物室なども備わっている。
サイバトロン・キャンプで部隊に受領され、アンゴルモアカプセルの回収に運用されることとなり、ビッグコンボイ部隊と共に様々な惑星を渡り歩いていった。
バズーカとクレイジーボルトに奪われた末、穴だらけとなったこともあった。
ユニクロンの攻撃などによって損傷が蓄積し、ビッグコンボイ部隊がユニクロンからベクター・シグマを守るため、セイバートロン星へと降下する際、完全崩壊した。
シーガル
ガンホーの後部上方に搭載されている小型艇。惑星に降り立つ際にガンホーから分離し使用される。
後にバンプが本機のターボ装置を、密かに抜きとっている。
マトリクスキャノン
ビッグコンボイ部隊が使用する銃。射撃訓練などにも使用していた。
スパイショット&クローガン
携帯武器。鳥型の信号弾も発射することが出来る。作中ではクローガンのみで使用したこともある。
サイバトロン小型艇
サイバトロンの小型宇宙船。1人乗り用で、機動性が極めて高く、偵察機としても使用される。前部にはビーム砲を2門装備しており、恐らくワープ航行も可能だったと思われる。ビッグコンボイの乗機には、コクピット後部に垂直翼が設置されていた。
この小型艇は、ロックバスターなども愛用しており、ロングラック達が宇宙に散らばっているサイバトロン達に、ユニクロン復活の危機を知らせようとした際にも使用されている。
サイバトロン輸送船 
ビッグコンボイ部隊が集めたアンゴルモアカプセルを回収するために、サイバトロン本部が送り出した大型の輸送船で、ガンホーを上回る大きさを持つ。自動航行システムが搭載されているため、ビッグコンボイ部隊のカプセル回収の際は、無人だった。輸送船としては十分な性能を有しているものの、ビッグコンボイはこの大型船を「囮」として使い、デストロン達を巨大惑星メステリーに閉じ込めることに成功。その間にガンホーでカプセルを前線基地に送るという作戦を展開した。

デストロン

ダイナソア 
マグマトロン部隊の大型戦艦。マグマトロンは恐竜や古代生物にこだわりがあるらしく、三葉虫がモチーフ。艦内のデザインも岩石風の有機的・原始的なものになっている。DNAVIが操作する「転送装置」は、衛星軌道などの転送可能空域から、トランスフォーマーを惑星へと送り込むことができる(これは生命体のみ転送可能なため、"アンゴルモアカプセルは転送できない"という問題も抱えていた)。上部には強力な主砲・「白亜レーザー砲」を5基備え、さらに内蔵式の副砲や"脚部"のビーム砲など、戦艦だけに多数の武装を装備。また、大型のマニピュレーターも内部に収納されていた。ワープ航行可能。艦底後部には、球形の外部推進剤タンクが4基設置されている。
マグマトロン部隊によって、アンゴルモアカプセルを巡る宇宙航行に運用され、要塞惑星ポーキュパイン近くではガンホーとの砲撃戦を展開、またワープ空間内でガンホーに突撃したこともあった。しかし、最後まで破壊されることはなかった。
旧式宇宙船 
クレイジーボルトとバズーカが運用していた宇宙船。サイバトロンから奪った物らしく、424宇宙ステーションなどへの航行に使用されているが、かなりの老朽船である。
前作『Ⅱ』でジョイントロンが乗っていた物とは船体色が異なり、後部のキャノン砲と思われるパーツも装備されていない。また、操縦もしづらく、レーダーや武器も使い物にならなかった模様。最後はマグマトロンの怒りを買い、ダイナソアに砲撃されているが、この船がどうなったかは不明(クレイジーボルト達は無事)。

設定

アンゴルモアカプセル 
ライオコンボイ達とガルバトロンとの戦いで宇宙に散った、アンゴルモアエネルギーが収められた容器。この容器は、緑のライオンがエネルゴン・マトリクスの力で作り上げたシールドであり、彼が放出したエネルギーが物質化した物のようである。大きさはプロトフォーム・トランスフォーマーよりも一回り大きいほどだが、あまり重くはないようで、多くの者が軽々と持ち運んでいた。しかし、そのカプセルの大きさでもアンゴルモアエネルギーの量は莫大で、その力は、カプセルに封じ込められた状態でも間々作用することがあり、奇妙な現象を引き起こすこともあった。
ビッグコンボイ部隊とマグマトロン部隊は、このアンゴルモアカプセルを巡り、様々な惑星で争奪戦を展開した。だが、彼らが集めたカプセルは、突如現れたブレントロンによって、全て奪われてしまい、彼らはその後も大量のカプセルを回収。その強大なアンゴルモアエネルギーの力により、ついにガルバトロンの姿を借りた"ユニクロン"が復活した。

サイバトロン関連

前作『Ⅱ』の頃からセイバートロン星はサイバトロンを中心に成り立っていたらしく、セイバートロン星で互いに手を取り合いながら共存していたサイバトロンとデストロンは宇宙の各地で武力衝突を起こしていた。サイバトロンは、様々な部隊を編成し、厳しい戦闘訓練を行うなど、軍事的傾向が強くなっており、故郷のセイバートロン星だけでなく、宇宙の各地にも、彼らの様々な施設が存在している。

サイバトロン本部
サイバトロン種族・勢力を統率する最高位の組織。本拠地はセイバートロン星にあると見られる。そのメンバーは、グレートコンボイを中心に構成されており、最高指導者はベクター・シグマ。本組織は、様々な部隊を擁するサイバトロン軍を編制するだけでなく、この時代の政治や経済などの"セイバートロン社会全体"を取りまとめているものと思われる。
サイバトロン・キャンプ
宇宙の各地で活躍するサイバトロン達が補給のために集う秘密基地。小惑星などを利用した物とは異なり、その外観は巨大な機械の塊のようだが、秘密施設だけあって隠匿性も高い。謁見室や格納庫などを持つ。
この基地で、グレートコンボイ達がビッグコンボイに新兵達の教育係を命じ、ガンホーを出発させた。
424宇宙ステーション
完全自動システムの補給基地で、小惑星の上に人工的な構造物が乗ったかのような特異な外観が特徴。ガンホーが物資補給と船体整備のため入港している。ホログラムにより温泉やビーチなどを作り出す設備を備え、サイバトロン達の長期間の航海の疲れを癒す憩いの場となっていた。
前線基地889T9
小天体を利用して建造された軍事施設。ビッグコンボイ部隊以外のサイバトロン部隊によって発見されたアンゴルモアカプセルが当基地に運び込まれていたが、ユニクロンの襲撃を受け、ここの兵士は全滅、エネルギーも奪われてしまった。その後ビッグコンボイ部隊がユニクロンを倒すため、自爆装置を起動している。

この他にも様々な前線基地などが存在し、これらはサイバトロン勢力が宇宙に広く拡張していたことを示している。

サラブレッド部隊
ストラーダ率いるサイバトロン部隊。かつてマッハキックが所属していた部隊で、彼は副官だった。だが、マグマトロンの要塞惑星での戦闘で、マッハキック以外部隊は全滅してしまっている(要塞惑星はビッグコンボイによって陥落。その活躍を見ていたため、マッハキックはビッグコンボイ部隊への入隊を志願した)。グリーン連星アラキデでは、惑星のメインコンピュータにアルカディスがマッハキックのデータをプログラムし、ストラーダのホログラムがプレダコンに利用されている。
サイバトロン艦隊
宇宙最強とまで言われるサイバトロンの大艦隊。いわゆるアルマダ(無敵艦隊)である。提督は、グレートコンボイで、彼はサイバトロン・キャンプでビッグコンボイに教官の任を命じた3人の中の1人。
セイバートロン星の軌道上に出現したユニクロンに対し、ベクター・シグマの要請でその討伐に向かった。グレートコンボイの指示で、全艦のエネルギー砲をユニクロンに向けて放つが、敵はその強大なパワーに耐え、逆にエネルギーを吸収し巨大化。荒れ狂う龍の如きユニクロンによって、艦隊は全滅させられ、悪夢のような光景が広がってしまった。この戦闘で多くのグレートコンボイや主要戦闘員は戦死したらしく、ユニクロンからベクター・シグマを守れるのは、ビッグコンボイ部隊だけとなった。
旗艦は、『トランスフォーマー ザ・ヘッドマスターズ』などに登場した戦艦マキシマスに形が似ている。

デストロン関連

デストロンはセイバートロン星からほぼ駆逐され、宇宙の様々な惑星や要塞、宇宙船をその拠点としていたようだ。強力な"力"を持った複数の指導者によって率いられ、いくつかの軍団に分かれていた(特に有力なのが、マグマトロンやガルバトロンである)。サイバトロンとは敵対的な関係にあり、いざこざが絶えない。

ポーキュパイン/ポーキュパイン改
ハイドラーが開発し、管理していた銀河の辺境にある要塞惑星で、領土拡大を行っていた。『オペ』という名前のAIや、セキュリティシステムも備わっている。
サイバトロンとの戦いで大破してしまい、後に"改"としてハイドラーらとともに再登場したが、その際はブレントロンによって再び跡形もなく破壊されてしまった。 
惑星ダイナソア
かつてデストロンが拠点としていた惑星の一つ。前作『Ⅱ』のラストでワームホールに吸い込まれたライオコンボイはこの惑星に辿り着き、星を食い滅ぼすユニクロンの猛威を目撃した。

登場惑星

本項では、主にサイバトロン・デストロン双方が来訪した惑星を中心に記述する。なお、セイバートロン星や設定の項に記述されている惑星は除外した。

ガイア
前作『Ⅱ』の舞台だった遠未来の地球で、ビッグコンボイ部隊が最初に向かい、初陣を飾った惑星。この惑星にはライオコンボイのホログラム入りメッセージが記録されたタイムカプセルが隠されていた。
ゴッドブレス
猫の姿をした民族が住人の惑星。彼らは神を信仰し、オイルを貢いでいるが、その心がアンゴルモアカプセルに作用し、大地の一部が浮上して「神の島」と呼ばれるようになり、惑星にいる者それぞれがイメージする神の幻を見せるようになった。
ソリッド
面積の大半が海の温暖な惑星。しかし、兄・ドーミャと仲違いしたこの星の住人・ゴーミャの心がアンゴルモアカプセルに作用し、海が氷付くほど極寒の惑星となっていた。
マデラン
濃い雲(ガス)に覆われた惑星。スタンピーが初めて勇気を振り絞った場所である。
ドノバン 
砂の惑星で、蜃気楼が見せる幻影にサイバトロン・デストロン双方とも翻弄された。
フレーム
普段は荒れ果てているが、軌道に従い、一定時間だけ二つの太陽に急接近する惑星。その短い間に植物が生い茂り、蝶が羽化するが、動物達は惑星の地下に潜り太陽の熱を脱している。
P-09-08
資源惑星と呼ばれていたが、既に殆ど採掘されてしまった穴だらけの星。
D-4376
至近距離にブラックホールがある惑星。時間が経てばこの惑星はブラックホールに吸い込まれてしまう。
サルガッソー
不気味な暗さに満ちた惑星。生命体はいないとされるがいくつかの生体反応があり、大グモと無数の子グモがいた。
レイダ
星全体が生命体の惑星。ビッグコンボイ達は食べられ、その体内に一時閉じ込められてしまった。
クロノス
「禁断の惑星」とされている星で、ここの洞窟からは浴びた者を若返らせる赤い光と老化させる青い光が発せられる。幾度も若返りが出来る為、その星の所有権を巡り争いが耐えなかったことから過去の記録が宇宙中のデータベースから消去されていた。
クリスタル
「双子水晶ファントム」という一定以上のエネルギーを与えると、その場にいる者の魂を交換してしまう水晶が存在する惑星。
コム
ビッグコンボイ達がマッハキックと出会った惑星。
ガロ
ロングラック達が初めてアルカディスと遭遇した惑星。
アラキデ
二つの星からなるグリーン連星。緑に覆われ、一見美しいが、過去の戦争によって知的生命体は全滅しており、一度受けた攻撃データを詳細に蓄積し、適応能力がどんどん高くなっていくメインコンピュータを備えた防衛システムが残されていた。
パスタル
火山が存在する惑星。サイバトロンとデストロンが訪れたときにはマグマが噴き出る寸前にまで活性化していた。
チューブ
緑あふれ絶滅寸前の野生動物が多く生息する惑星。ランディーが「動物の保護と監視」の単独任務に就いていた。
タスモ
引力圏に宇宙船の残骸などが数多く散らばる砂漠の惑星。バンプが自らの研究所を建て、鉱石の研究を行っていた。
インテル
ハードヘッドがデストロンの領土を拡大しようと活動していた惑星。
アクエリアス
酸の海に覆われた惑星。シャープエッジがビッグコンボイを目標に一人鍛錬に励んでいた。
ステロー
ロングラック達がサバイブの直接指導を受けた惑星。
メステリー
重力波と電磁波が強烈な巨大惑星。転送でも脱出は困難なこの星にビッグコンボイは、デストロン達を墜落させ、ガンホーでカプセルを前線基地に送るという作戦を展開した。
ミルトン
ブレントロンがサイバトロンから奪ったアンゴルモアカプセルを保管した惑星。
ジオン
複数のアンゴルモアカプセルが発見された惑星。マグマトロンはこれを囮にしてこの惑星にブレントロンをおびき寄せ、打倒しようとした。

玩具

玩具は半数(そのほぼすべてがアニメでのメインキャラクター)が日本で新たに作られている。サイバトロン側が主に現存する動物、デストロンが古代の恐竜や生物、甲殻類に変形する。また新規に制作されたアイテムは第3の形態を持っている。デストロン兵士は、後に海外にて『DINOBOTS』として発売された(『ビーストウォーズリターンズ』の玩具欄参照)。なお、ユニクロンの玩具も開発予定があったものの見送りとなった(試作は行われイベント等で公開されている)が、後に『超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説』で製品化を果たす(ただしマイクロン伝説版は新規に開発されたものでネオ版(通称ユニクロンNEO)とはサイズやギミックも全く違っている)。

リメイクされた玩具については以下の通り。

  • ビーストウォーズの色替え
    • ロックバスター→レーザークロー(厳密には、海外で限定販売されたリカラーアイテムの所属シールを変更した物)
    • ランディー→レイザービースト
    • シャープエッジ→サイバーシャーク(改修)
    • バンプ→アルマー
    • サバイブ→ホワイトクロー
    • ハイドラー→レーザービーク(テラザウラーの改修品)
    • クレイジーボルト→イグアナス
    • ハードヘッド→グリムロック(ダイノボットと微妙に違う金型の海外アイテム)を改修したもの
  • ビーストウォーズメタルス国内未発売フューザーの色替え。
    • ラートラータ→インジェクター(間接部分のみ)
    • エルファオルファ→トーカ
    • ドランクロン→スカイシャドウ

また、ロングラック、コラーダ、スタンピー、マッハキック、セイバーバック、アルカディスはネット通販限定でアメリカでも販売された。 以下は、その商品リスト。

サイバトロン(Maximals)

  • C-29 ロングラック(Longrack)(キリン)(サイズ:Mega)(1999年1月発売)
  • C-30 コラーダ(Cohrada)(コブラ)(サイズ:Deluxe)(1999年1月発売)
  • C-31 スタンピー(Stampy)(ウサギ)(サイズ:Basic)(1999年1月発売)
  • C-32 ブレイク(Break)(ペンギン)(サイズ:Basic)(1999年1月発売)
  • C-33 ロックバスター(Rockbuster)(カニ)(サイズ:Basic)(1999年1月発売)
  • C-34 ランディー(Randy)(イノシシ)(サイズ:Basic)(1999年1月発売)
  • C-35 ビッグコンボイ(Big Convoy)(マンモス)(サイズ:Ultra)(1999年2月発売)
    • 影武者ブラックビッグコンボイ - トイザらス限定商品。
  • C-36 マッハキック(Mach-Kick)(ウマ)(サイズ:Deluxe)(1999年3月発売)
  • C-37 シャープエッジ(Sharp-Edge)(ノコギリザメ)(サイズ:Deluxe)(1999年3月発売)
  • C-38 バンプ(Bump)(アルマジロ)(サイズ:Basic)(1999年3月発売)
  • C-39 サバイブ(Survive)(クマ)(サイズ:Mega)(1999年5月発売)
  • S-3 ハインラッド(Heinrad)(タヌキ信楽焼)(サイズ:Ultra)(1999年2月発売)

デストロン(Predacons)

ブレントロン(Blendtrons)

  • X-6 ラートラータ(Ratorata)(ミノカサゴ&ハチ)(サイズ:Deluxe)(1999年7月発売)
  • X-7 エルファオルファ(Elephorca)(シャチ&ゾウ)(サイズ:Deluxe)(1999年7月発売)
  • X-8 ドランクロン(Drancron)(トンボ&トカゲ)(サイズ:Deluxe)(1999年7月発売)

対決セット(Maximals Vs. Predacons)

VS-29 サバンナの対決ロングラックVSガイルダード(Longrack Vs. Guiledart)(1999年1月発売)
ロングラックとガイルダードのセット。
VS-30 砂漠の対決コラーダVSセイバーバック(Cohrada Vs. Saberback)(1999年1月発売)
コラーダとセイバーバックのセット。
VS-31 草原の対決スタンピーVSスリング(Stampy Vs. Sling)(1999年1月発売)
スタンピーとスリングのセット
VS-32 海中の対決ブレイクVSデッドエンド(Break Vs. Dead-End)(1999年1月発売)
ブレイクとデッドエンドのセット
VS-33 背水の対決ロックバスターVSハイドラー(Rockbuster Vs. Hydra)(1999年1月発売)
ロックバスターとハイドラーのセット。
VS-34 爆走の対決ランディーVSクレイジーボルト(Randy Vs. Crazybolt)(1999年1月発売)
ランディーとクレイジーボルトのセット。
VS-35 大宇宙の対決ビッグコンボイVSマグマトロン(Big Convoy Vs. Magmatron)(1999年2月発売)
ビッグコンボイとマグマトロンのセット。
VS-36 本命の対決マッハキックVSアルカディス(Mach-Kick Vs. Archadis)(1999年3月発売)
マッハキックとアルカディスのセット。
VS-37 剣豪の対決シャープエッジVSハードヘッド(Sharp-Edge Vs. Hardhead)(1999年3月発売)
シャープエッジとハードヘッドのセット。
VS-38 極限の対決バンプVSバズーカ(Bump Vs. Bazooka)(1999年3月発売)
バンプとバズーカのセット
VS-39 絶叫の対決サバイブVSキラーパンチ(Survive Vs. Killer-Punch)(1999年5月発売)
サバイブとキラーパンチのセット。

その他の玩具

  • マトリクスキャノン
  • スパイショット&クローガン
どちらもなりきり玩具。前者はビッグコンボイやスタンピー、後者はスタンピーがアニメ内で使用した。

スタッフ

  • 原作 - 今木商事
  • 企画 - 杉山豊、佐藤俊彦
  • 監督 - 関田修
  • シリーズ構成 - 武上純希
  • キャラクターデザイン - 大河広行、やまだたかひろ
  • 美術監督 - 坂本信人
  • 色彩設定 - 梅田祐樹
  • 撮影監督 - 大西弘悟
  • 編集 - 田熊純
  • 音楽 - 林有三
  • 録音演出 - 三ツ矢雄二
  • 音響演出 - 田中一也
  • OP・EDディレクター - 内村宏
  • OP作画監督 - 山根理宏
  • ED作画 - 大河広行、やまただたかひろ
  • 音楽製作 - ヒートウェーブ
  • 音楽プロデューサー - 前山寛邦
  • プロデューサー - 岩田牧子(テレビ東京)、梅下博文、加藤久、平瀬清範
  • アニメーションプロデューサー - 平野謙一
  • 製作 - テレビ東京、NAS、葦プロダクション、タカラトミー

主題歌

オープニングテーマ - 「LOVE FOR EVER―君を守るために―」
作詞・作曲・編曲 - 大内義昭 / 演奏・歌 - M.C.R
序盤では第1話の画像を編集したものになっている。
エンディングテーマ - 「手の中の宇宙」
作詞・作曲・編曲・歌 - 又紀仁美
最終回では前作『II』のキャラクターと本作のキャラクター全員(サイバトロン・デストロン双方)が集合し、共同での宴会とセイバートロン星の復興の様子が描かれている。一方、前作では「ライオジュニア以外には姿が見えない」という設定だったはずのアルテミスとムーンが普通にいるが、今回は他のメンバーにも見えている模様である。
挿入歌 - 「DA DA DA」
作詞・作曲・編曲 - 大内義昭 / 歌 - M.C.R

各話リスト

タイトルコールは、当初井上純一が行っていたが、10話以降活躍するキャラクターがコールするようになった。

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 放送日 収録VHS
1 ビッグコンボイ出撃せよ! 武上純希 関田修 山内富夫 新井豊
土屋幹夫
1999年
2月3日
ACT.1
2 謎のカプセルを追え! 菊池一仁 岡崎幸男 村上勉 2月10日
3 氷点下の燃える心 隅沢克之 奥田誠治 糸賀慎太郎 石之博和 2月17日
4 頑張れ!スタンピー 大橋志吉 山口美浩 山内富夫 田中三郎 2月24日 ACT.2
5 砂のしんきろう 神戸一彦 牧野行洋 畠山茂樹 阿部宗孝 3月3日
6 恐竜合体マグマトロン 武上純希 菊池一仁 柳瀬雄之 3月10日
7 迷路の中の決闘 隅沢克之 奥田誠治 岡崎幸男 村上勉 3月17日 ACT.3
8 ブラックホールの危機 大橋志吉 高山秀樹 中井知舞 3月24日
9 副司令ロングラック 神戸一彦 奥田誠治 山内富夫 土屋幹夫 3月31日
10 ワー!食べられちゃった 大橋志吉 畠山茂樹 村上勉 4月7日 ACT.4
11 時の惑星 神戸一彦 奥田誠治 柳瀬雅之 4月14日
12 一人ぼっちのハイドラー 隅沢克之 菊池一仁 小川夏美 4月21日
13 ブレイクはデストロン? 武上純希 奥田誠治 山内富夫 阿部宗孝 4月28日 ACT.5
14 航海日誌(総集編) 関田修 畠山茂樹 5月5日
15 マッハキック入隊志願!? 菊池一仁 岡崎幸男 村上勉 5月12日
16 最強兵器の星 隅沢克之 畠山茂樹 土屋幹夫 5月19日 ACT.6
17 困ったDNAVI 大橋志吉 奥田誠治 柳瀬雄之 5月26日
18 突撃!ランディー 神戸一彦 菊池一仁 小川夏美 6月2日
19 物理学者バンプ 大橋志吉 山内富夫 土屋幹夫 6月9日 ACT.7
20 ハードヘッドは石頭 神戸一彦 奥田誠治 藤原良二 森中正春 6月16日
21 深海の一騎討ち!! 武上純希 菊池一仁 岡崎幸男 村上勉 6月23日
22 奪われたガンホー 隅沢克之 奥田誠治 柳瀬雄之 6月30日 ACT.8
23 熱血教官サバイブ 大橋志吉 菊池一仁 小川夏美 7月7日
24 集まれ!新戦士達(総集編) 武上純希 関田修 山内富夫 土屋幹夫 7月14日
25 謎のビースト戦士!? 佐藤修 藤原良二 阿部宗孝 7月21日 ACT.9
26 奪われたカプセル 神戸一彦 奥田誠治 岡崎幸男 村上勉 7月28日
27 ブレントロンを追え! 隅沢克之 畠山茂樹 加瀬峰佳 8月4日
28 怒りのマグマトロン 大橋志吉 奥田誠治 柳瀬雄之 8月11日 ACT.10
29 幻?ライオコンボイ 武上純希 菊池一仁 小川夏美 8月18日
30 ユニクロン復活!? 神戸一彦 奥田誠治 山内富夫 阿部宗孝 8月25日
31 ユニクロンの野望 武上純希 菊地一仁 岡崎幸男 村上勉 9月1日 ACT.11
32 戦え!サイバトロン 藤原良二 小高義規 花京院小百合 9月8日
33 サイバトロンの最期!? 菊池一仁 小川夏美 9月15日
34 最後の戦い 菊地一仁 山内富夫 阿部宗孝 9月22日 ACT.12
35 卒業式!!(総集編) 関田修 柳瀬雄之
阿部宗孝 (総作監)
9月29日

漫画版

今木商事作、コミックボンボンにて連載。全1巻。1999年4月号~同年10月号。前作同様、アニメの放映終了時期に連載も終了している。

アンゴルモアカプセルを探す事と黒幕がユニクロンである事はアニメ版と同一だがキャラクター設定およびストーリーは完全オリジナル。アニメ版と比べてシリアスで重い展開になっており、行方不明及び死亡キャラクターが多い。コミックボンボンで連載されたトランスフォーマーのコミカライズ作品で唯一、コンボイが生粋のトランスフォーマーでない作品である。

エピソード一覧

  • 1ST OPERATION「5人の新兵」1999年4月号に掲載
  • 2ND OPERATION「標的は7つ!」1999年5月号に掲載
  • 3RD OPERATION「敵勢100000000000000000粒!!」1999年6月号に掲載
  • 4TH OPERATION「死闘!上空2万メートル」1999年7月号に掲載
  • 5TH OPERATION「一人ぼっちの戦い」1999年8月号に掲載
  • 6TH OPERATION「二重の罠」1999年9月号に掲載
  • LAST OPERATION(終)「ゼロへの帰還」1999年10月号に掲載

映像ソフト化

  • ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー(VHS、セル・レンタル共通)
    • 1999年7月23日から1999年12月22日まで毎月2巻ずつ発売。全12巻。販売元はパイオニアLDC
  • ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー DVD-BOX(DVD、セルオンリー)
    • 2012年9月26日に発売。

コンピュータゲーム

決闘トランスフォーマー ビーストウォーズ ビースト戦士最強決定戦
1999年3月19日タカラより発売。ゲームボーイ用ソフト。ゲームボーイカラー対応。『ネオ』からはガイルダートが使用キャラとして登場。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

テンプレート:前後番組

テンプレート:トランスフォーマーシリーズ
  1. つまり、前作『II』と本作はG1シリーズや前々作『ビーストウォーズ』(続編である『ビーストウォーズメタルス』と『ビーストウォーズリターンズ』も含む)の遠い未来の世界といえる存在である。