サイクル安打

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テンプレート:出典の明記 テンプレート:Redirect サイクル安打(サイクルあんだ)とは、野球ソフトボールの試合における記録で、1試合で1人の打者が単打二塁打三塁打本塁打のそれぞれを1本以上打った場合に成立する記録である。一巡安打(いちじゅんあんだ)、サイクルヒットとも呼ぶ。なお、サイクルヒットは和製英語であり、英語では hit for the cycle という。

概要

もともとは、「単打、二塁打、三塁打、本塁打の順で安打を打つこと」がサイクル安打と呼ばれていた。現在ではその順で記録したものは「ナチュラル・サイクルヒット」と呼ばれ、順番無関係で成立した単なるサイクル安打とは区別されている。

日本プロ野球界では、1948年10月2日藤村富美男が最初に達成したが、これは後日認定されたものである。当時の日本で「サイクル安打」の概念はなく、17年後の1965年7月16日ダリル・スペンサーがサイクル安打を達成した際、スペンサーが自ら記者に「なぜ自分に質問をしてこないのか。これはサイクル安打といって、とんでもない記録なんだ」と言ったのがきっかけで遡って記録が調べられ、藤村が日本での最初の達成者であることが判明した。また、藤村は1950年に2度目を記録しており、複数回のサイクル安打を記録した最初の選手にもなっている。(その後、松永浩美ロバート・ローズも記録)。

その後、サイクル安打達成者には連盟表彰が行われるようになり、通算150本塁打、100勝などの節目の記録と同様に記録達成者として公式に名前が残る。

この記録を狙う上で最も難しいとされるのが三塁打を打つことで、三塁打だけを打てず記録を達成できなかった例は多々ある。

古田敦也は公式戦においては達成していないが、1992年のオールスターゲーム第2戦でオールスターゲーム史上初のサイクル安打を達成している。

また、金村義明は公式戦で1986年に記録しているが、1982年ジュニアオールスターゲームでも記録している。

なお日本プロ野球において毒島章一が、ランニング本塁打を含んだサイクル安打を達成している[1]

歴代達成者

日本プロ野球

日本プロ野球では62人が延べ66回達成している。名前の太字はナチュラル・サイクルヒット。

達成日 選手 所属 対戦相手 球場 備考
1948年10月2日 テンプレート:Display none藤村富美男 大阪 金星 甲子園 プロ野球史上初。単打2本含む5安打[2]
1949年4月16日 テンプレート:Display none金田正泰 大阪 南海 後楽園
1950年5月25日 テンプレート:Display none藤村富美男 大阪 広島 甲子園 2回目。2リーグ分立後初
1950年6月27日 テンプレート:Display none門前眞佐人 大洋 中日 後楽園
1952年4月13日 テンプレート:Display none東谷夏樹 阪急 大毎 川崎 パ・リーグ初
1952年4月20日 テンプレート:Display none浅原直人 東急 近鉄 川崎
1952年6月22日 テンプレート:Display none滝田政治 大映 東急 川崎 単打2本含む5安打[2]
1952年6月26日 テンプレート:Display none山川武範 広島 国鉄 後楽園
1953年4月23日 テンプレート:Display none青田昇 洋松 巨人 後楽園
1953年8月17日 テンプレート:Display none原田徳光 名古屋 巨人 後楽園 達成選手が試合で敗れたのは史上初[2]
1954年7月15日 テンプレート:Display none大下弘 西鉄 阪急 平和台 単打2本を含む5安打。延長戦での達成と、サヨナラ本塁打でのサイクル安打達成はそれぞれ日本プロ野球史上初[2]
1954年7月25日 テンプレート:Display none川上哲治 巨人 広島 前橋
1955年8月24日 テンプレート:Display none飯田徳治 南海 トンボ 川崎 延長戦での達成[2]
1957年6月23日 テンプレート:Display none毒島章一 東映 近鉄 駒沢
1957年7月19日 テンプレート:Display none渡辺清 阪急 近鉄 大阪 単打2本含む5安打、延長戦での達成[2]
1957年8月27日 テンプレート:Display none葛城隆雄 毎日 南海 大阪
1959年6月20日 テンプレート:Display none大和田明 広島 大洋 広島 単打2本含む5安打[2]
1959年7月26日 テンプレート:Display none町田行彦 国鉄 中日 中日
1960年8月6日 テンプレート:Display none小淵泰輔 西鉄 東映 平和台
1961年5月7日 テンプレート:Display none張本勲 東映 近鉄 駒沢
1961年7月8日 テンプレート:Display none近藤和彦 大洋 阪神 川崎 サヨナラ本塁打での達成[2]
1962年9月16日 テンプレート:Display none前田益穂 中日 大洋 中日
1963年4月25日 テンプレート:Display none王貞治 巨人 阪神 後楽園
1965年7月16日 テンプレート:Display noneダリル・スペンサー 阪急 近鉄 西京極 延長戦での達成。試合後のスペンサーの発言により日本プロ野球でサイクル安打が認識された[2]
1968年5月28日 テンプレート:Display none和田博実 西鉄 南海 平和台
1971年8月14日 テンプレート:Display none山崎裕之 ロッテ 東映 神宮
1973年7月11日 テンプレート:Display none弘田澄男 ロッテ 日拓 神宮
1976年4月17日 テンプレート:Display none得津高宏 ロッテ 太平洋 仙台 日本プロ野球史上初の三塁打2本を含む5安打で達成[2]
1976年7月7日 テンプレート:Display none衣笠祥雄 広島 巨人 札幌
1976年7月9日 テンプレート:Display none若松勉 ヤクルト 中日 神宮
1978年5月20日 テンプレート:Display none長崎慶一 大洋 阪神 横浜
1979年5月20日 テンプレート:Display none真弓明信 阪神 中日 ナゴヤ
1980年7月17日 テンプレート:Display none平野光泰 近鉄 阪急 西宮
1980年7月29日 テンプレート:Display none大宮龍男 日本ハム 南海 大阪 単打2本含む5安打[2]
1981年5月21日 テンプレート:Display none福本豊 阪急 西武 西武
1982年10月8日 テンプレート:Display none松永浩美 阪急 南海 西宮 単打2本含む5安打[2]
1983年4月30日 テンプレート:Display none山本浩二 広島 阪神 甲子園
1985年5月21日 テンプレート:Display none栗橋茂 近鉄 南海 大阪
1985年5月22日 テンプレート:Display none岡村隆則 西武 ロッテ 平和台
1986年7月17日 テンプレート:Display none金村義明 近鉄 阪急 西宮
1989年テンプレート:Display none7月13日 テンプレート:Display none秋山幸二 西武 近鉄 藤井寺
1989年10月1日 テンプレート:Display none田村藤夫 日本ハム ダイエー 平和台
1990年7月7日 テンプレート:Display none藤本博史 ダイエー 日本ハム 浜松
1990年8月23日 テンプレート:Display none池山隆寛 ヤクルト 中日 神宮
1991年5月24日 テンプレート:Display none松永浩美 オリックス ロッテ 神戸 2回目
1992年7月29日 テンプレート:Display noneジャック・ハウエル ヤクルト 広島 神宮
1994年9月18日 テンプレート:Display none中村紀洋 近鉄 日本ハム 藤井寺
1995年5月2日 テンプレート:Display noneロバート・ローズ 横浜 中日 横浜
1997年4月29日 テンプレート:Display noneロバート・ローズ 横浜 ヤクルト 横浜 2回目
1997年8月22日 テンプレート:Display none立浪和義 中日 阪神 ナゴヤドーム
1997年9月26日 テンプレート:Display none広沢克 巨人 中日 東京ドーム
1999年4月24日 テンプレート:Display none金本知憲 広島 中日 広島
1999年6月25日 テンプレート:Display none仁志敏久 巨人 広島 広島
1999年6月30日 テンプレート:Display noneロバート・ローズ 横浜 広島 富山 3回目
2000年6月7日 テンプレート:Display none松井稼頭央 西武 近鉄 西武ドーム
2002年7月27日 テンプレート:Display noneボイ・ロドリゲス 横浜 広島 函館
2002年9月21日 テンプレート:Display none井端弘和 中日 横浜 ナゴヤドーム
2003年5月3日 テンプレート:Display noneホセ・オーティズ オリックス 西武 西武ドーム 延長戦での達成
2003年6月8日 テンプレート:Display none福留孝介 中日 広島 ナゴヤドーム
2003年7月1日 テンプレート:Display none稲葉篤紀 ヤクルト 横浜 松本 5回での達成は最速イニング記録
降雨コールドゲームでの達成は史上初
2003年7月1日 テンプレート:Display none村松有人 ダイエー 近鉄 大阪ドーム
2003年7月2日 テンプレート:Display none桧山進次郎 阪神 中日 甲子園
2004年[[4月4日|4月テンプレート:Display none4日]] テンプレート:Display none細川亨 西武 日本ハム 札幌ドーム
2004年4月13日 テンプレート:Display noneアレックス・オチョア 中日 巨人 東京ドーム 延長戦での達成
日米両国で達成(史上唯一)
本塁打から始まって安打で終わった、珍しい逆「ナチュラル」
2007年9月22日 テンプレート:Display noneフリオ・ズレータ ロッテ 楽天 フルスタ宮城
2008年9月3日 テンプレート:Display none小笠原道大 巨人 広島 京セラドーム大阪

球団別

順位 球団 回数
1 大洋、洋松、横浜大洋、横浜、DeNA 8
2 西鉄、西武 7
阪急、オリックス
4 名古屋、中日 6
5 東急、東映、日本ハム 5
大阪、阪神
広島
国鉄、ヤクルト
巨人
10 毎日、大毎、ロッテ 4
11 南海、ダイエー、ソフトバンク 3
12 楽天 0
現存しない球団・傍系の球団
近鉄 4
大映 1

メジャーリーグ

2009年10月2日現在、265人がのべ292回達成している。個人の達成回数は、2013年現在3回が最多である。名前の太字はナチュラル・サイクルヒット。

達成日 選手 所属 備考
1882年5月25日 カリー・フォリー バッファロー・バイソンズ
1883年7月30日 アル・ナイト フィラデルフィア・アスレチックス
1883年9月12日 ジョン・ライリー シンシナティ・レッズ
1883年9月19日 ジョン・ライリー シンシナティ・レッズ 2度目、1シーズン2回
1884年6月16日 ジム・オルーク バッファロー・バイソンズ
1885年6月12日 デーブ・オル ニューヨーク・メトロポリタンズ
1885年6月13日 ジョージ・ウッド デトロイト・ウルヴァリンズ
1885年6月16日 ヘンリー・ラーキン フィラデルフィア・アスレチックス
1885年9月28日 モックス・マクエリー デトロイト・ウルヴァリンズ
1886年5月24日 フレッド・ダンラップ セントルイス・マルーンズ
1886年[[8月8日|8月テンプレート:Display none8日]] ピート・ブラウニング ルイビル・カーネルズ
1886年8月21日 ジャック・ロウ デトロイト・ウルヴァリンズ
1886年9月23日 ジム・マクガー フィラデルフィア・アスレチックス
1887年4月30日 ティップ・オニール セントルイス・カージナルス
1887年5月2日 フレッド・キャロル ピッツバーグ・パイレーツ
1887年5月7日 ティップ・オニール セントルイス・カージナルス 2度目、1シーズン2回
1887年8月10日 デーブ・オル ニューヨーク・メトロポリタンズ 2度目
1887年8月26日 ビッド・マクフィー シンシナティ・レッズ
1888年5月15日 ハリー・ストービー フィラデルフィア・アスレチックス
1888年6月13日 サム・バークレイ カンザスシティ・カウボーイズ
1888年7月28日 ジミー・ライアン シカゴ・カブス
1888年8月25日 マイク・ティアナン ニューヨーク・ジャイアンツ
1889年6月7日 ピート・ブラウニング ルイビル・カーネルズ 2度目
1889年[[8月8日|8月テンプレート:Display none8日]] ジャック・グラスコック インディアナポリス・フージャーズ
1889年8月15日 ラリー・トウィッチェル クリーブランド・スパイダーズ
1890年[[7月5日|7月テンプレート:Display none5日]] ビル・ヴァン・ダイク トレド・マウミーズ
1890年7月18日 ジャンボ・デービス ブルックリン・グラディエイターズ
1890年7月21日 ロジャー・コナー ニューヨーク・ジャイアンツ
1890年[[8月1日|8月テンプレート:Display none1日]] オイスター・バーンズ ブルックリン・ドジャース
1890年[[8月6日|8月テンプレート:Display none6日]] ジョン・ライリー シンシナティ・レッズ 3度目
1890年8月12日 ファーマー・ウィーバー ルイビル・カーネルズ 1試合6安打
1891年7月1日 ジミー・ライアン シカゴ・カブス 2度目
1891年9月12日 アブナー・ダルリンプル ミルウォーキー・ブルワーズ
1894年4月24日 レイブ・クロス フィラデルフィア・フィリーズ
1894年6月13日 ビル・ハッサマー ワシントン・セネタース
1894年8月17日 サム・トンプソン フィラデルフィア・フィリーズ
1894年9月28日 トム・パロット シンシナティ・レッズ
1895年8月16日 トミー・ダウド セントルイス・カージナルス
1895年9月30日 エド・カートライト ワシントン・セネタース
1896年[[5月9日|5月テンプレート:Display none9日]] ハーマン・ロング ボストン・ブレーブス
1896年5月30日 ビル・ジョイス ワシントン・セネタース
1901年7月10日 ハリー・デービス フィラデルフィア・アスレチックス
1901年7月23日 フレッド・クラーク ピッツバーグ・パイレーツ
1901年7月30日 ナップ・ラジョイ フィラデルフィア・アスレチックス
1903年5月7日 フレッド・クラーク ピッツバーグ・パイレーツ 2度目
1903年7月29日 パッツィ・ドハティ ボストン・レッドソックス
1903年9月24日 ビル・ブラッドリー クリーブランド・インディアンズ
1904年テンプレート:Display none6月20日 ダフ・クーリー ボストン・ブレーブス
1904年10月4日 サム・マーテス ニューヨーク・ジャイアンツ
1907年4月26日 ジョニー・ベイツ ボストン・ブレーブス
1908年10月2日 オーティス・クライマー ワシントン・セネタース
1910年テンプレート:Display none7月3日 チーフ・ウィルソン ピッツバーグ・パイレーツ
1910年テンプレート:Display none8月25日 ダニー・マーフィー フィラデルフィア・アスレチックス
1910年10月6日 ビル・コリンズ ボストン・ブレーブス
1911年7月3日 フランク・ベーカー フィラデルフィア・アスレチックス
1911年8月19日 マイク・ミッチェル シンシナティ・レッズ
1912年[[6月9日|6月テンプレート:Display none9日]] トリス・スピーカー ボストン・レッドソックス
1912年6月10日 チーフ・メイヤーズ ニューヨーク・ジャイアンツ
1912年7月25日 バート・ダニエルズ ニューヨーク・ヤンキース
1912年8月22日 ホーナス・ワグナー ピッツバーグ・パイレーツ
1915年7月5日 ヘイニー・グロー シンシナティ・レッズ
1918年6月13日 クリフ・ヒースコート セントルイス・カージナルス 初三塁打、初本塁打で達成
1920年8月8日 ジョージ・シスラー セントルイス・ブラウンズ
1920年9月17日 ボビー・ビーチ デトロイト・タイガース
1920年9月17日 ジョージ・バーンズ ニューヨーク・ジャイアンツ
1921年5月7日 ボブ・ミューゼル ニューヨーク・ヤンキース
1921年6月1日 デーブ・バンクロフト ニューヨーク・ジャイアンツ
1921年8月13日 ジョージ・シスラー セントルイス・ブラウンズ 2度目
1921年8月30日 デーブ・ロバートソン ピッツバーグ・パイレーツ
1922年4月29日 ロス・ヤングス ニューヨーク・ジャイアンツ
1922年5月25日 ジミー・ジョンストン ブルックリン・ドジャース
1922年6月27日 レイ・シャーク シカゴ・ホワイトソックス
1922年7月3日 ボブ・ミューゼル ニューヨーク・ヤンキース 2度目
1923年7月7日 パイ・トレイナー ピッツバーグ・パイレーツ
1924年4月17日 ベイビードール・ヤコブソン セントルイス・ブラウンズ
1924年8月28日 グース・ゴスリン ワシントン・セネタース
1925年[[6月4日|6月テンプレート:Display none4日]] キキ・カイラー ピッツバーグ・パイレーツ
1925年6月20日 マックス・キャリー ピッツバーグ・パイレーツ
1925年7月21日 ロイ・カーライル ボストン・レッドソックス
1926年9月26日 ボブ・フォザギル デトロイト・タイガース
1927年7月15日 ジム・ボトムリー セントルイス・カージナルス
1927年8月5日 サイ・ウィリアムス フィラデルフィア・フィリーズ
1928年5月29日 ビル・テリー ニューヨーク・ジャイアンツ
1928年7月26日 ボブ・ミューゼル ニューヨーク・ヤンキース 3度目
1929年5月16日 メル・オット ニューヨーク・ジャイアンツ
1929年5月23日 オスカー・メリロ セントルイス・ブラウンズ
1929年9月2日 ジョー・クローニン ワシントン・セネタース
1930年5月8日 フレディ・リンドストロム ニューヨーク・ジャイアンツ
1930年6月23日 ハック・ウィルソン シカゴ・カブス
1930年8月21日 チック・ヘイフィー セントルイス・カージナルス
1931年5月18日 ベーブ・ハーマン ブルックリン・ドジャース
1931年7月1日 チャック・クライン フィラデルフィア・フィリーズ
1931年7月24日 ベーブ・ハーマン ブルックリン・ドジャース 2度目、1シーズン2回
1932年6月3日 トニー・ラッツェリ ニューヨーク・ヤンキース
1932年7月22日 ミッキー・カクレーン フィラデルフィア・アスレチックス
1933年[[5月5日|5月テンプレート:Display none5日]] ペッパー・マーティン セントルイス・カージナルス
1933年5月26日 チャック・クライン フィラデルフィア・フィリーズ 2度目
1933年6月24日 アーキー・ヴォーン ピッツバーグ・パイレーツ
1933年[[8月2日|8月テンプレート:Display none2日]] ミッキー・カクレーン フィラデルフィア・アスレチックス 2度目
1933年[[8月6日|8月テンプレート:Display none6日]] ピンキー・ヒギンズ フィラデルフィア・アスレチックス
1933年8月14日 ジミー・フォックス フィラデルフィア・アスレチックス
1933年8月17日 アール・アプリル クリーブランド・インディアンズ
1933年9月30日 ベーブ・ハーマン シカゴ・カブス 3度目
1934年6月10日 ドク・クレーマー フィラデルフィア・アスレチックス
1934年6月25日 ルー・ゲーリッグ ニューヨーク・ヤンキース
1934年8月19日 ムース・ソルターズ ボストン・レッドソックス
1935年6月29日 ジョー・メドウィック セントルイス・カージナルス
1936年5月24日 サム・レズリー ニューヨーク・ジャイアンツ
1937年4月20日 ギー・ウォーカー デトロイト・タイガース
1937年7月9日 ジョー・ディマジオ ニューヨーク・ヤンキース
1937年8月1日 ルー・ゲーリッグ ニューヨーク・ヤンキース 2度目
1938年7月12日 オデル・ヘール クリーブランド・インディアンズ
1939年[[5月5日|5月テンプレート:Display none5日]] サム・チャップマン フィラデルフィア・アスレチックス
1939年5月27日 チャーリー・ゲーリンジャー デトロイト・タイガース
1939年7月19日 アーキー・ヴォーン ピッツバーグ・パイレーツ 2度目
1940年[[6月8日|6月テンプレート:Display none8日]] ハリー・クラフト シンシナティ・レッズ
1940年6月15日 ハリー・ダニング ニューヨーク・ジャイアンツ
1940年7月13日 ジョニー・マイズ セントルイス・カージナルス
1940年7月19日 バディ・ロザー ニューヨーク・ヤンキース
1940年8月2日 ジョー・クローニン ボストン・レッドソックス 2度目
1940年9月8日 ジョー・ゴードン ニューヨーク・ヤンキース
1941年7月19日 ジョージ・マックイーン セントルイス・ブラウンズ
1943年7月3日 レオン・カルバーソン ボストン・レッドソックス
1944年5月17日 ボビー・ドーア ボストン・レッドソックス
1944年7月6日 ボブ・ジョンソン ボストン・レッドソックス
1944年9月2日 ディクシー・ウォーカー ブルックリン・ドジャース
1945年7月15日 ボブ・エリオット ピッツバーグ・パイレーツ
1945年8月4日 ビル・サルケルド ピッツバーグ・パイレーツ
1946年5月19日 ミッキー・バーノン ワシントン・セネタース
1946年7月21日 テッド・ウィリアムズ ボストン・レッドソックス
1947年5月13日 ボビー・ドーア ボストン・レッドソックス 2度目
1947年9月14日 ヴィック・ワーツ デトロイト・タイガース
1948年5月20日 ジョー・ディマジオ ニューヨーク・ヤンキース 2度目
1948年7月30日 ウォーリー・ウェストレイク ピッツバーグ・パイレーツ
1948年8月29日 ジャッキー・ロビンソン ブルックリン・ドジャース
1949年6月14日 ウォーリー・ウェストレイク ピッツバーグ・パイレーツ 2度目
1949年6月25日 ジル・ホッジス ブルックリン・ドジャース
1949年7月24日 スタン・ミュージアル セントルイス・カージナルス
1950年[[6月2日|6月テンプレート:Display none2日]] ジョージ・ケル デトロイト・タイガース
1950年6月25日 ラルフ・カイナー ピッツバーグ・パイレーツ
1950年6月28日 ロイ・スモーリー シカゴ・カブス
1950年8月2日 エルマー・ヴァロ フィラデルフィア・アスレチックス
1950年9月7日 フート・エバーズ デトロイト・タイガース
1951年6月4日 ガス・ベル ピッツバーグ・パイレーツ
1952年6月4日 ラリー・ドビー クリーブランド・インディアンズ
1954年7月11日 ドン・ミュラー ニューヨーク・ジャイアンツ
1957年[[7月2日|7月テンプレート:Display none2日]] リー・ウォールズ シカゴ・カブス
1957年7月23日 ミッキー・マントル ニューヨーク・ヤンキース
1959年5月2日 フランク・ロビンソン シンシナティ・レッズ
1960年7月15日 ブルックス・ロビンソン ボルチモア・オリオールズ
1960年8月14日 ビル・ホワイト セントルイス・カージナルス
1961年9月14日 ケン・ボイヤー セントルイス・カージナルス
1962年7月13日 ルー・クリントン ボストン・レッドソックス
1963年6月27日 ジョニー・カリソン フィラデルフィア・フィリーズ
1963年8月7日 ジム・ヒックマン ニューヨーク・メッツ
1964年5月26日 ジム・キング ワシントン・セネタース
1964年6月16日 ケン・ボイヤー セントルイス・カージナルス 2度目
1964年7月22日 ウィリー・スタージェル ピッツバーグ・パイレーツ
1964年7月28日 ジム・フレゴシ ロサンゼルス・エンゼルス
1965年5月14日 カール・ヤストレムスキー ボストン・レッドソックス
1966年7月17日 ビリー・ウィリアムズ シカゴ・カブス
1966年8月11日 ランディ・ハンドリー シカゴ・カブス
1968年5月20日 ジム・フレゴシ カリフォルニア・エンゼルス 2度目
1970年[[5月7日|5月テンプレート:Display none7日]] ウェス・パーカー ロサンゼルス・ドジャース
1970年5月20日 ロッド・カルー ミネソタ・ツインズ
1970年7月2日 トニー・ホートン クリーブランド・インディアンズ
1970年7月6日 トミー・エイジー ニューヨーク・メッツ
1970年7月8日 ジム・レイ・ハート サンフランシスコ・ジャイアンツ
1971年7月9日 フレディ・ペイテック カンザスシティ・ロイヤルズ
1972年4月16日 デーブ・キングマン サンフランシスコ・ジャイアンツ
1972年[[8月2日|8月テンプレート:Display none2日]] シーザー・セデーニョ ヒューストン・アストロズ
1972年8月29日 ボビー・マーサー ニューヨーク・ヤンキース
1972年9月19日 セサール・トーバー ミネソタ・ツインズ
1973年6月27日 ジョー・トーリ セントルイス・カージナルス
1974年6月9日 リッチー・ジスク ピッツバーグ・パイレーツ
1975年5月27日 ルー・ブロック セントルイス・カージナルス
1976年4月22日 ティム・フォリ モントリオール・エクスポズ
1976年[[6月4日|6月テンプレート:Display none4日]] ラリー・ハイズル ミネソタ・ツインズ
1976年6月25日 マイク・フィリップス ニューヨーク・メッツ
1976年7月24日 ライマン・ボストック ミネソタ・ツインズ
1976年8月9日 シーザー・セデーニョ ヒューストン・アストロズ 2度目
1976年9月3日 マイク・ヒーガン ミルウォーキー・ブルワーズ
1977年6月24日 ボブ・ワトソン ヒューストン・アストロズ
1977年8月5日 ジョン・メイブリー カンザスシティ・ロイヤルズ
1977年9月24日 ジャック・ブロハマー シカゴ・ホワイトソックス
1978年4月22日 アンドレ・ソーントン クリーブランド・インディアンズ
1978年7月20日 クリス・スパイアー モントリオール・エクスポズ
1978年7月27日 マイク・カベッジ ミネソタ・ツインズ
1979年5月28日 ジョージ・ブレット カンザスシティ・ロイヤルズ
1979年8月10日 ダン・フォード カリフォルニア・エンゼルス
1979年9月15日 ボブ・ワトソン ボストン・レッドソックス 2度目
1979年9月26日 フランク・ホワイト カンザスシティ・ロイヤルズ
1980年テンプレート:Display none4月22日 イヴァン・デヘスス シカゴ・カブス
1980年テンプレート:Display none5月13日 フレッド・リン ボストン・レッドソックス
1980年テンプレート:Display none6月12日 マイク・イースラー ピッツバーグ・パイレーツ
1980年テンプレート:Display none9月18日 ゲイリー・ワード ミネソタ・ツインズ
1980年10月1日 チャーリー・ムーア ミルウォーキー・ブルワーズ
1982年8月3日 フランク・ホワイト カンザスシティ・ロイヤルズ 2度目
1984年[[5月6日|5月テンプレート:Display none6日]] カル・リプケン ボルチモア・オリオールズ
1984年5月16日 カールトン・フィスク シカゴ・ホワイトソックス
1984年6月23日 ウィリー・マギー セントルイス・カージナルス
1984年6月28日 ドワイト・エバンス ボストン・レッドソックス
1985年6月27日 ジェフリー・レナード サンフランシスコ・ジャイアンツ
1985年[[7月4日|7月テンプレート:Display none4日]] キース・ヘルナンデス ニューヨーク・メッツ
1985年7月23日 オッディビ・マクドウェル テキサス・レンジャーズ
1985年9月18日 リッチ・ゲドマン ボストン・レッドソックス
1986年5月16日 トニー・フィリップス オークランド・アスレチックス
1986年8月1日 カービー・パケット ミネソタ・ツインズ
1987年4月29日 アンドレ・ドーソン シカゴ・カブス
1987年5月4日 キャンディ・マルドナード サンフランシスコ・ジャイアンツ
1987年8月16日 ティム・レインズ モントリオール・エクスポズ
1987年9月23日 アルバート・ホール アトランタ・ブレーブス
1988年6月12日 ロビン・ヨーント ミルウォーキー・ブルワーズ
1988年7月9日 クリス・スパイアー サンフランシスコ・ジャイアンツ 2度目
1988年9月14日 マイク・グリーンウェル ボストン・レッドソックス
1989年4月16日 ケリー・グルーバー トロント・ブルージェイズ
1989年6月2日 エリック・デービス シンシナティ・レッズ
1989年8月1日 ケビン・マクレイノルズ ニューヨーク・メッツ
1989年8月25日 ゲィリー・リーダス ピッツバーグ・パイレーツ
1990年7月25日 ジョージ・ブレット カンザスシティ・ロイヤルズ 2度目
1991年4月22日 ロビー・トンプソン サンフランシスコ・ジャイアンツ
1991年5月15日 ポール・モリター ミルウォーキー・ブルワーズ
1991年6月24日 デーブ・ウィンフィールド カリフォルニア・エンゼルス
1991年9月15日 レイ・ランクフォード セントルイス・カージナルス
1992年8月25日 アンドゥーハル・セデーニョ ヒューストン・アストロズ
1993年5月9日 マーク・グレース シカゴ・カブス
1993年6月23日 ジェイ・ビューナー シアトル・マリナーズ
1993年7月28日 トラビス・フライマン デトロイト・タイガース
1994年4月12日 スコット・クーパー ボストン・レッドソックス
1995年6月11日 ロンデル・ホワイト モントリオール・エクスポズ
1995年8月25日 グレッグ・ジェフリーズ フィラデルフィア・フィリーズ
1995年9月3日 トニー・フェルナンデス ニューヨーク・ヤンキース
1996年5月18日 ジョン・メイブリー セントルイス・カージナルス
1996年6月6日 ジョン・バレンティン ボストン・レッドソックス
1996年7月3日 アレックス・オチョア ニューヨーク・メッツ 2004年には日本でも達成(両国での達成は史上唯一)
1997年6月5日 アレックス・ロドリゲス シアトル・マリナーズ
1997年9月11日 ジョン・オルルド ニューヨーク・メッツ
1998年5月18日 マイク・ブロワーズ オークランド・アスレチックス
1998年6月10日 ダンテ・ビシェット コロラド・ロッキーズ
1998年7月25日 ネイフィ・ペレス コロラド・ロッキーズ
1999年5月3日 ジェフ・ケント サンフランシスコ・ジャイアンツ
1999年6月19日 トッド・ヘルトン コロラド・ロッキーズ
1999年7月6日 クリス・シングルトン シカゴ・ホワイトソックス
2000年4月27日 ホセ・バレンティン シカゴ・ホワイトソックス
2000年5月19日 ジェイソン・ケンドール ピッツバーグ・パイレーツ
2000年6月18日 マイク・ランシング コロラド・ロッキーズ 史上最速(4回で達成)
2000年6月21日 エリック・チャベス オークランド・アスレチックス
2000年7月5日 ルイス・ゴンザレス アリゾナ・ダイヤモンドバックス
2001年[[6月8日|6月テンプレート:Display none8日]] ダミオン・イーズリー デトロイト・タイガース
2001年6月16日 ジョン・オルルド シアトル・マリナーズ 2度目
2001年7月18日 ジェフ・バグウェル ヒューストン・アストロズ
2001年8月17日 ジェフ・フライ トロント・ブルージェイズ
2001年9月29日 ミゲル・テハダ オークランド・アスレチックス
2002年4月8日 クレイグ・ビジオ ヒューストン・アストロズ
2002年9月18日 グレッグ・コルブラン アリゾナ・ダイヤモンドバックス
2003年6月24日 ブラッド・ウィルカーソン モントリオール・エクスポズ
2003年6月29日 エリック・バーンズ オークランド・アスレチックス
2003年8月14日 トラビス・ハフナー クリーブランド・インディアンズ
2003年9月14日 ブラディミール・ゲレーロ モントリオール・エクスポズ
2004年4月27日 チャド・モーラー ミルウォーキー・ブルワーズ
2004年5月26日 ダリル・ウォード ピッツバーグ・パイレーツ
2004年6月28日 デビッド・ベル フィラデルフィア・フィリーズ
2004年7月29日 エリック・バレント ニューヨーク・メッツ
2004年8月17日 マーク・テシェイラ テキサス・レンジャーズ
2004年8月25日 ジェフ・ダバノン アナハイム・エンゼルス
2005年[[4月6日|4月テンプレート:Display none6日]] ブラッド・ウィルカーソン ワシントン・ナショナルズ 2度目
2005年4月27日 マーク・グルジラネック セントルイス・カージナルス
2005年8月15日 ランディ・ウィン サンフランシスコ・ジャイアンツ
2006年7月21日 ホセ・レイエス ニューヨーク・メッツ
2006年7月28日 ルーク・スコット ヒューストン・アストロズ メジャー初本塁打で達成。
本塁打から順に始まる逆ナチュラルで達成
2006年8月1日 カルロス・ギーエン デトロイト・タイガース
2006年9月13日 ゲイリー・マシューズ・ジュニア テキサス・レンジャーズ
2006年9月16日 ショーン・フィギンズ ロサンゼルス・エンゼルス
2007年5月13日 フレッド・ルイス サンフランシスコ・ジャイアンツ メジャー初三塁打、初本塁打で達成
2007年[[6月4日|6月テンプレート:Display none4日]] マーク・エリス オークランド・アスレチックス 延長で達成
2007年6月29日 オーブリー・ハフ ボルチモア・オリオールズ
テンプレート:By5月7日 カルロス・ゴメス ミネソタ・ツインズ
2008年8月14日 マーク・コッツェイ アトランタ・ブレーブス
2008年8月28日 クリスチャン・グーズマン ワシントン・ナショナルズ
2008年9月1日 スティーブン・ドリュー アリゾナ・ダイヤモンドバックス
2008年9月1日 エイドリアン・ベルトレ シアトル・マリナーズ
2009年テンプレート:Display none4月13日 オーランド・ハドソン ロサンゼルス・ドジャース
2009年テンプレート:Display none4月15日 イアン・キンズラー テキサス・レンジャーズ ファーマー・ウィーバー以来119年ぶりとなる1試合6安打との同時達成
2009年テンプレート:Display none4月17日 ジェイソン・クベル ミネソタ・ツインズ
2009年テンプレート:Display none5月22日 マイケル・カダイアー ミネソタ・ツインズ
2009年テンプレート:Display none[[8月2日|8月テンプレート:Display none2日]] メルキー・カブレラ ニューヨーク・ヤンキース
2009年テンプレート:Display none8月10日 トロイ・トゥロウィツキー コロラド・ロッキーズ
2009年テンプレート:Display none8月14日 フェリックス・ピーエイ ボルチモア・オリオールズ
2009年10月2日 B・J・アップトン タンパベイ・レイズ
2010年5月8日 ジョディ・ゲルト ミルウォーキー・ブルワーズ
2010年7月18日 ベンジー・モリーナ テキサス・レンジャーズ 満塁本塁打
2010年7月23日 ケリー・ジョンソン アリゾナ・ダイヤモンドバックス
2010年7月31日 カルロス・ゴンザレス コロラド・ロッキーズ
2011年9月3日 ジョージ・コッタラス ミルウォーキー・ブルワーズ メジャー初の1試合4安打
2011年9月15日 パブロ・サンドバル サンフランシスコ・ジャイアンツ
2012年4月27日 スコット・ヘアストン ニューヨーク・メッツ
2012年6月18日 アーロン・ヒル アリゾナ・ダイヤモンドバックス
2012年6月29日 アーロン・ヒル アリゾナ・ダイヤモンドバックス 2度目、1シーズン2回
2012年8月24日 エイドリアン・ベルトレ テキサス・レンジャーズ 2度目
2013年5月21日 マイク・トラウト ロサンゼルス・エンゼルス
2013年7月19日 ブランドン・バーンズ ヒューストン・アストロズ
2013年9月23日 アレックス・リオス テキサス・レンジャーズ
2014年8月17日 マイケル・カダイアー コロラド・ロッキーズ 2度目、3人目の両リーグで達成

球団別

(現存する球団のみ集計、前身球団を含む)

順位 球団 回数
1 サンフランシスコ・ジャイアンツ 25
2 ピッツバーグ・パイレーツ 23
3 ボストン・レッドソックス 19
セントルイス・カージナルス
5 オークランド・アスレチックス 17
6 ニューヨーク・ヤンキース 15
7 ミネソタ・ツインズ 14
8 シカゴ・カブス 11
9 シンシナティ・レッズ 10
デトロイト・タイガース
11 ニューヨーク・メッツ 9
ロサンゼルス・ドジャース
ボルチモア・オリオールズ
14 フィラデルフィア・フィリーズ 8
ワシントン・ナショナルズ
ヒューストン・アストロズ
17 クリーブランド・インディアンズ 7
ミルウォーキー・ブルワーズ
ロサンゼルス・エンゼルス
テキサス・レンジャーズ
21 カンザスシティ・ロイヤルズ 6
アトランタ・ブレーブス
コロラド・ロッキーズ
24 シカゴ・ホワイトソックス 5
25 シアトル・マリナーズ 4
アリゾナ・ダイヤモンドバックス
27 トロント・ブルージェイズ 2
28 タンパベイ・レイズ 1
29 サンディエゴ・パドレス 0
マイアミ・マーリンズ

主な記録

日本プロ野球

  • 最多記録者 - ロバート・ローズ(横浜)3回(1995年5月2日中日戦、1997年4月29日ヤクルト戦、1999年6月30日広島戦)
  • 最速サイクルヒット - 稲葉篤紀(ヤクルト)(2003年7月1日横浜戦、5回の攻撃で達成)
  • 同じ日に複数人が達成 - 1回

メジャーリーグ

サイクル安打の価値

テンプレート:出典の明記 サイクル安打は、「1試合4安打1本塁打1打点1得点(以上)」の偶発的でかつ特殊な記録に過ぎない。個人の記録よりチームの勝利が優先されるために、達成可能なサイクル安打をあえて逃さなければならない場合もある。個人記録を優先して、可能な走塁を故意にやめた場合は、“一点・1ストライク・1三振でも多く取り、一つでも先の塁を目指さねばならない”と定める公認野球規則違反(敗退行為)となり、八百長の疑いを持たれることもある。

  • 1980年の大宮龍男はシーズン唯一の三塁打と本塁打をサイクル安打に結び付けている。また、シーズン唯一の三塁打をサイクル安打に結び付けた打者は大宮を含め12名いる(該当者は上記)。
  • 長嶋茂雄は1試合4安打以上を通算27試合で記録しているが、うち26試合では三塁打を打てなかった。唯一三塁打を打った試合では、二塁打1本、三塁打2本、本塁打1本で単打がなく、サイクル安打を逃した。長嶋の三塁打は通算74本(2008年終了時点で歴代8位、右打者に限れば広瀬叔功に次いで2位)。一方、王貞治は三塁打が通算25本とそれほど多くはないが、サイクル安打を記録している[3]
  • 日本プロ野球の通算安打数上位10位に入る選手のうち、サイクル安打を達成できなかったのは長嶋(2471安打)の他、野村克也(2901安打)、門田博光(2566安打)、土井正博(2452安打)がいる。4人全員が通算で300二塁打・400本塁打をクリアしているが、長嶋以外の3人は前述の王よりも通算三塁打数がさらに少ない。(野村23、門田19、土井11)
  • 逆に通算三塁打5本未満でサイクル安打を達成した選手にはジャック・ハウエル(通算三塁打2)、ダリル・スペンサーボイ・ロドリゲスフリオ・ズレータ(いずれも通算三塁打3)がいる。
  • 1991年阪神タイガースマーベル・ウインは、大差で負けている試合で単打が出ればサイクル安打達成という状況で安打を打ち、敢えて二塁まで進んでサイクル安打を逃した。
  • 2001年5月23日読売ジャイアンツ松井秀喜は、対ヤクルトスワローズ戦(東京ドーム)において、二塁打、三塁打、本塁打を打ったあとの第5打席で二塁打級の打球を打った。わざと一塁で止まればサイクル安打を達成できたが、チームがリードを許している状況であったため、松井は迷うことなく二塁に進んだ。
  • 2001年6月22日大阪近鉄バファローズ吉岡雄二は、対福岡ダイエーホークス戦において単打、三塁打、本塁打を打ったあとの第4打席でも本塁打を打った。このときの走者の一人であった中村紀洋に「三塁を踏まないでホームインしたらサイクル安打ですよ」と茶化されたというが、吉岡はこれをしなかった。次の第5打席では単打に終わり、サイクル安打はならなかった。

なお、日本プロ野球やメジャーリーグでサイクル安打の発生頻度はノーヒットノーランに近い(日本の場合、サイクル安打66回、ノーヒットノーラン69回。メジャーリーグの場合、サイクル安打292回、ノーヒットノーラン217回。ともに2009年までの回数。ノーヒットノーランは完全試合を差し引いた数値)。

派生

一人の打者が1試合にソロ・2ラン・3ラン・満塁の4種類の本塁打を打つことを、俗にサイクル本塁打サイクルホームランと呼ぶ。しかし、日本プロ野球およびメジャーリーグベースボールの公式戦では記録されたことがない[4][5][6]

また、1イニングに二盗、三盗、本盗の3種類全ての盗塁を成功した場合、俗にサイクルスチールとも呼ぶ。日本プロ野球では、1979年島田誠が最後の達成者である。

俗称はないが、1975年田淵幸一は1試合にアウトダブルプレイトリプルプレイの3種類のアウトを記録している。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

  • 『ベースボールマガジン7月号 夢を乗せた大記録』100項(ベースボール・マガジン社、2008年)
  • 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 講談社刊 宇佐美徹也著「日本プロ野球記録大鑑」519 - 521ページ
  • ただし、サイクル安打を記録した1963年に限れば、王は三塁打を5本打っており、三塁打1本の差で「二塁打・三塁打・本塁打の数が全てリーグ1位」(NPBではまだ誰も記録していない)の記録を惜しくも逃している。
  • 日本プロ野球では、1999年4月18日レオ・ゴメス(中日)が巨人戦でソロ・2ラン・3ラン本塁打を打ち、その後満塁の場面で打席が回ってきたが三振に倒れた。
  • メジャーリーグでは、2005年にアレックス・ロドリゲスがエンゼルス戦で3打席目まで2ラン・3ラン・満塁本塁打を打ったあと、無走者の場面で打席が回ったが本塁打は出なかった。
  • 1979年5月27日ジョン・スコット(ヤクルト)が阪神タイガースとのダブルヘッダー(甲子園)のダブルヘッダー第1試合で2ラン・満塁、第2試合でソロ・3ランを放ち、2試合に跨る形で「サイクル本塁打」を記録したことはある。