コロラド・ロッキーズ
コロラド・ロッキーズ(Colorado Rockies、略称:COL)は、アメリカMLB、ナショナルリーグ西地区所属のプロ野球チーム。本拠地はコロラド州デンバーにあるクアーズ・フィールド。チーム名はロッキー山脈から。
目次
球団の歴史
テンプレート:Main2 1991年に発足、1993年から参加で同年観客動員が4,483,350人でこれは大リーグ記録である。以降も、1998年まではメジャーでもトップの観客動員を記録し、2001年まではシーズン観客動員が300万人を超えるメジャー屈指の人気球団であった。1995年に現在の本拠地のクアーズ・フィールドが開場。同年には初のポストシーズン進出も成し遂げている。選手の総年俸は$4,400万でナショナルリーグ西地区では最低(2006年シーズン開始時)。
プロスポーツチームとしてはかなり異色の存在で、チームとしてキリスト教信仰を重視しており、ロッカールームやトレーニングルームからは俗世的な雑誌は排され、スポーツ雑誌等の他に聖書が置かれている。壁には聖書からの引用文などが掲げられ、日曜日にはチームで礼拝も行われる(任意参加)[1]。
標高1600mと高地にあり、打球の飛びやすいクアーズ・フィールドを本拠地としているため、極端な打高投低のチームといえる。アンドレス・ガララーガ、ダンテ・ビシェット、ラリー・ウォーカー、ビニー・カスティーヤによる「ブレイク・ストリート・ボーイズ」、近年ではトッド・ヘルトンやマット・ホリデイ、カルロス・ゴンザレスといった強打者が名を連ねており、1993年以来、首位打者6回、本塁打王3回、打点王7回をロッキーズの選手が受賞している(2007年シーズン終了時点)。その反面、チーム防御率は毎年のように5点台を記録するなど散々な状況であり、未だ投手部門での主要タイトルの受賞者は一人もいない。
1995年以来、しばらくの間ポストシーズンから遠ざかっており、毎年のように最下位争いを続けた。最大の要因はなんといっても投手陣にあり、球団側も本拠地のクアーズ・フィールドではボールに加湿処理を施すなどしてボールを飛びにくくし、投手陣の負担を軽減しようと努力している。その効果もあってか近年はチーム防御率が改善しており、2006年、2007年には2年連続で4点台を記録している。
2007年には1995年以来のポストシーズン進出を果たす。ディビジョンシリーズを勝ち抜いてナショナルリーグチャンピオンシップシリーズに進出、10月15日(現地時間)に地元デンバーにてアリゾナ・ダイヤモンドバックスにシリーズ4連勝でナショナルリーグを初制覇し、球団創設以来、初めてとなるワールドシリーズ進出を決めた。現制度下でのプレーオフの全勝優勝(7連勝)はこれが初めて。また、ポストシーズン7連勝は1976年のシンシナティ・レッズ以来31年ぶり。しかしワールドシリーズではボストン・レッドソックスに4連敗を喫した(2013年現在、シリーズ出場経験がありながら白星を挙げた経験がないのはロッキーズとヒューストン・アストロズの2球団のみ)。
その後2009年に再びポストシーズン進出を果たすが、ディビジョンシリーズでフィラデルフィア・フィリーズに1勝3敗で敗退した。
選手名鑑
現役選手
テンプレート:Colorado Rockies roster
殿堂入り選手
なし
歴代監督
代 | 監督 | 期間 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 勝率 | PS | NL | WS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ドン・ベイラー | 1993-98 | 909 | 440 | 469 | .484 | 1 | 0 | 0 |
2 | ジム・リーランド | 1999 | 162 | 72 | 90 | .444 | 0 | 0 | 0 |
3 | バディ・ベル | 2000-02 | 346 | 161 | 185 | .465 | 0 | 0 | 0 |
4 | クリント・ハードル | 2002-09 | 1159 | 534 | 625 | .461 | 1 | 1 | 0 |
5 | ジム・トレーシー | 2009-12 | 602 | 294 | 308 | .488 | 1 | 0 | 0 |
6 | ウォルト・ワイス | 2013- | |||||||
代 | 監督 | 期間 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 勝率 | PS | NL | WS |
PSはポストシーズン進出、NLはナショナルリーグ制覇、WSはワールドシリーズ制覇。
(数字は2012年シーズン終了時)
永久欠番
- 17 トッド・ヘルトン (Todd Helton)
- 42 ジャッキー・ロビンソン (Jackie Robinson) - MLB全球団共通の永久欠番
チーム記録
通算記録
- 打率: .334、ラリー・ウォーカー (Larry Walker)
- 本塁打: 325、トッド・ヘルトン (Todd Helton)
- 打点: 1202、トッド・ヘルトン (Todd Helton)
- 盗塁: 180、エリック・ヤング (Eric Young)
- 勝利: 63、アーロン・クック (Aaron Cook)
- 奪三振: 749、ペドロ・アスタシオ (Pedro Astacio)
- 防御率: 4.33、アーロン・クック (Aaron Cook)
- セーブ: 102、ホセ・ヒメネス (José Jiménez)
※2009年シーズン終了時点。
シーズン記録
- 打率: .379 (1999年)、ラリー・ウォーカー (Larry Walker)
- 本塁打: 49 (2001年)、トッド・ヘルトン (Todd Helton)
- 打点: 150 (1996年)、アンドレス・ガララーガ (Andrés Galarraga)
- 盗塁: 53 (1996年)、エリック・ヤング (Eric Young)
- 勝利: 17 (1999年、2007年)、ペドロ・アスタシオ (Pedro Astacio)、ジェフ・フランシス(Jeff Francis)
- 奪三振: 210 (1999年)、ペドロ・アスタシオ (Pedro Astacio)
- 防御率: 3.47(2009年)、ウバルド・ヒメネス (Ubaldo Jiménez)
- セーブ: 41 (2002年)、ホセ・ヒメネス (José Jiménez)
※2009年シーズン終了時点