新・必殺仕置人
テンプレート:Pathnav テンプレート:基礎情報 テレビ番組 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『新・必殺仕置人』(しん・ひっさつしおきにん)は、1977年1月21日より11月4日まで毎週金曜日22:00 - 22:54に、ABCと松竹(京都映画撮影所、現・松竹撮影所)が共同製作・NET→テレビ朝日系列で放送された時代劇。全41話。
必殺シリーズの第10作目、中村主水シリーズの第5作目である。
目次
概要
当時の必殺シリーズは視聴率が下降ぎみであった。そこで制作サイドは人気の高かった『仕置人』の続編を決め、中村主水、さらに念仏の鉄を登場させた。また、本作には過去の作品に例の無い闇の一大殺し屋組織「寅の会」を登場させたり、第1話は主水がその標的になってしまうなど、それまでの必殺シリーズを踏まえつつ、新しいストーリー展開がなされた。
これらは効を奏して再び視聴率は回復し、その最終回も含め、本作は前期シリーズの代表作に挙げられる[1][2][3]。1985年発売のBGM集に載せられた必殺ファンクラブ「とらの会」会長の山田誠二は最終回「解散無用」は必殺シリーズ中でも白眉の出来で、第一次黄金時代の終了を意味するとコメントしている。
キャスト調整の難航
テンプレート:Seealso 念仏の鉄を演じる山崎努は同じ役を二度演じないことで有名であった。また、中村主水演じる藤田まことに関しても、主人公問題が発生しており、降板も辞さない構えを見せていた。さらに、中村せん役の菅井きんは娘の縁談が破談になることを恐れ、降板を希望していたなど、本作はキャスト調整が難航を極めた。
チーフプロデューサーの山内久司や同じくプロデューサーを務めた仲川利久は山崎の説得に奔走し、彼は出演を了承した。藤田に対しても、鉄が主人公だった『仕置人』の続編であったにもかかわらず、本人の希望通りにキャストロールを主人公扱いにしたことで、降板を撤回させた。菅井については、『必殺からくり人』を延長。『必殺からくり人・血風編』を制作して『新・仕置人』の制作計画を遅らせ、縁談を避けたことで、彼女の快諾を得た。なお、この縁談は無事に成功した。
当初、全52話予定だった『新・必殺仕置人』は『必殺からくり人・血風編』の11話分減った全41話となったが、無事に制作・放送された。
第5話「王手無用」ではゲスト出演者にもトラブルがあり、被害者役の女流棋士に蛸島彰子女流四段(当時)をキャスティングしようとしたが、蛸島の同門の兄弟子である芹沢博文八段(当時)が殺されるという役回りに不満を持ち、抗議したことで、蛸島は外され、撮影されたシーンはお蔵入りとなった[4]。
あらすじ
江戸。暦の寅の日になると「寅の会」なる句会が開かれる。これは句会と称していながら、その実金で殺しを行う殺し屋(仕置人)たちの会合であった。俳句の中に標的となる人間の名前が織り込まれており、その唄が詠まれた後、ここに集った仕置人たちが殺しの依頼を競り落としていく。そのメンバーの中には念仏の鉄もいた。現在、彼は巳代松、正八、おていの4人でチームを組み、鉄が「寅の会」で競り落とした仕置きを行っていた。
ある日の句会。かつての仲間である中村主水の名が詠み上げられ、殺しの標的とされたことに鉄は驚愕する。主水は仕業人から足を洗った後、囚人の牢破りを未然に防いだ手柄により、定町廻り同心に復帰していた。鉄は寅の会の掟を破り、密かに接触。4年振りの再会を果たし、主水の命が殺しの競りに掛けられ、競り落とされたことを告げる。
主水は仕業人時代の仲間である、赤井剣之介が無意味な最期を遂げたことを話し、鉄に「自分が生き残ったら、仲間に加えてくれ」と答える。
その後、鉄たちの助けを得て自らの窮地を脱した主水は、「寅の会」に属する鉄チームの仕置人として仲間に加わり、裏稼業に復帰した。
最終話
巳代松は単独で仕置を行うが、実は奉行所が前もって潜んでおり、仕置きをした直後に、同心の師岡(清水紘治)に捕縛されてしまう。
前話で、死神を亡くした虎は句会において、「寅の会」の解散を宣言する。参加の仕置人達は突然の宣言に反発するが、仲間の巳代松が捕らえられている鉄と「辰の会」を結成すると主張する辰蔵(佐藤慶)が対立する。巳代松の身を案じる鉄に対し「辰の会」に入れば巳代松を助けてやると辰蔵はもちかける。
実は一連の出来事は辰蔵が仕組んだことで、彼は「寅の会」の崩壊や、自らが主催する「辰の会」に鉄グループの取り込みを目論んでいた。諸岡はその仲間であり、巳代松に仲間のことを自白させる為に、熾烈な拷問を執り行う。
「辰の会」は金銭さえもらえば、恨みなどお構いなしに殺しを行う外道仕置人組織であり、外道を嫌う鉄は辰蔵の提案を突っぱねる。虎も外道を嫌っており、辰蔵には反対していたが、側近の吉蔵に裏切られ、殺されてしまう。息絶える直前で、鉄に辰蔵の仕置と仕置料を託す。
鉄たちは隠れ家に集まり、どうするかを思案する。主水は巳代松を救う為に自ら正体を明かすことを提案するが、鉄は制止する。鉄は単身で、辰蔵の家に乗り込むが、鉄を捕らえて、右腕を焼いてしまう。
辰蔵の家に潜入していた正八は、鉄が右手を焼かれたのを目撃し、巳代松がたび重なる拷問によって、廃人となったことを知る。正八は主水に、鉄と巳代松の惨状を伝え、自分が辰蔵を殺すと刃物を持ち出そうとするが、主水に一喝される。
主水は番所へ向かい、巳代松を釈放させ、正八とおていに預け、辰蔵の家へ向かう。主水は諸岡を誘い出し、斬殺。その後、単身乗り込んで、辰蔵の部下達を葬る。
正八とおていは巳代松を大八車に乗せ、逃げ出した吉蔵を追い掛け、竹鉄砲で、最後の仕置を遂行。吉蔵を仕留める。
鉄は辰蔵に短刀で腹を刺されつつも、焼けただれた右腕で、辰蔵の骨を外し、絶命させる。鉄は致命傷を負ったまま、その場を去り、その後姿を主水は黙って見送る。鉄は吉原の女郎屋で床入りしたまま、息絶える。
おていは大八車に巳代松を乗せ、正八に見送られ、江戸を旅立つ。そして江戸の町で袖の下をもらって歩く、主水の姿があった。
「寅の会」とそのシステム
本作は「寅の会」と呼ばれる一大組織が裏稼業を全て仕切っており、鉄グループら登場する江戸の仕置人は原則として「寅の会」に所属することになっている。
頼み人は元締・虎に、晴らせぬ恨みを晴らしてくれるように頼む。依頼を受けた虎は毎月2回の寅の日に開いている句会で、依頼を競りにかける。句会には各仕置人グループの代表者が俳諧師(「闇の俳諧師」)として参加し、標的の名を織り込んだ俳句に模した依頼文が詠み上げられると「値引き競り(ダッチ・オークション)」が始まる。最低金額を提示した俳諧師のグループが依頼を受け、差額は虎の取り分となる。依頼を受けた仕置人グループは、次の寅の日までに仕置を行う[5]。
外道仕置や標的との談合の禁止などの当然な原則の他にも、下記のようないくつかの掟があり、これを破った場合には、監視役の死神や虎に粛清される。
- 頼み人から直接依頼を受けた場合でも、必ず「寅の会」を通さなければならない[6]。
- 仕置人同士で談合してはならない[7]。
- 会に無断で遅刻・欠席してはならない[8]。
- 虎の私生活を探ってはいけない[9]。
普段の句会は屋内で開かれるが、依頼が無い場合は屋外などの人目の付く場所で開催され、普通の句会として世間の目を欺く趣向となっている[10]。急ぎの場合は句会を通さず、直接、仕置人に斡旋することもある[11]。
別シリーズにおいて、顔の広い大元締などが登場することはあるが、本作のような組織として、大規模な体系を持つものは『必殺仕事人V・激闘編』の「闇の会」だけである。第35話では、巳の会という外道組織が確認されている。
登場人物
鉄グループ
- 念仏の鉄
- 演 - 山崎努[12]
- 表向きは観音長屋で、骨接ぎ師を営む。月に1回殺しをしないと気がすまないと言いながらも、外道を徹底して嫌っているため、虎に一目置かれている。
- 第7話から耳にピアスをつけ、金のブレスレットを右腕に装着するようになる。23話以降は髪を伸ばして、坊主頭で無くなる。また、コスプレ姿で仕置を行ったりと仕置人時代に比べ、豪柄さが強調された。
- 巳代松
- 演 - 中村嘉葎雄
- 鋳掛屋。観音長屋に住む。冷めた口調と態度だが人情家で、仕置きにはドライな鉄や主水とは一線を画する。本職よりも、仕置きに用いる竹鉄砲の改良に執念を燃やす。かつて鉄と殺し合い、その際に互いに重傷を負うも、それが縁で、仲間となる。島送りになった過去があるが、それは目が不自由な実兄の窮状を案じて身代わりを申し出ていた物であったが、実はその実兄は島送りを逃れる為に目が不自由なフリをしていたことや外道ぶりを知り仕置を決意し自ら兄を仕置した(第2話)。
- 正八
- 演 - 火野正平
- 絵草子屋。陽気で、お調子者の青年。武芸の心得等は無く、非力だが、鉄グループの密偵を務める。絵草子屋の地下室が、鉄グループの隠れ家となっている。第30話では例外的に、殺しを行っている。
- 最終回、江戸を旅立つ巳代松とおていを見送り、自身は江戸に残る。
- おてい
- 演 - 中尾ミエ(第20 - 24、27、29、30、37、40話除く)
- 女スリ。姉御肌で、正八と共に、鉄グループの密偵を務める。
- 最終回、巳代松と恋仲になっていたことが発覚。鉄たちに、彼の助けを求める。巳代松の釈放後、廃人となった彼を大八車に乗せ、正八と共に、最後の仕置を成功させる。その後、巳代松を連れて、江戸を旅立つ。
- 中村主水
- 演 - 藤田まこと
- 南町奉行所同心。『必殺仕業人』では牢屋見廻り役だったが、牢破りを未然に防いだ功績により、定町廻りへ復帰。しかし、牢破りを巡る一件で、寅の会に命を狙われることとなるが、鉄たちに命を救われる。裏稼業は足を洗っていたが、この件を機に、復帰した。
- 一度、標的にされたことと、寅の会の掟に反して、グループ入りしたため、その正体は秘匿され、虎や死神でさえ、主水の正体は最後まで知らなかった。仕置だけではなく、知恵袋として、計画の立案なども行っていた。
寅の会
- 元締・虎
- 演 - 藤村富美男(元阪神タイガース)
- 仕置人組織「寅の会」を束ねる大元締。
- 江戸中に散在していた仕置人達を一斉にまとめ上げ、「寅の会」を作り上げる。かつては凄腕の仕置人であり、劇中では粛清のため、配下の仕置人を葬っている。
- 死神
- 演 - 河原崎建三(第1 - 40話)
- 虎の側近の仕置人で、寅の会の用心棒を務める。
- 口数は少なく、無表情。訥々とした語り口が特徴的な青年。仕置の際は顔の上半分を遮光器で覆い、標的を確実に葬る。裏の仕事のお目付け役であり、仕置人たちからは恐れられている。虎の警護役でもあり、虎以外の人物に気を許すことはない。
- その出自はギリヤーク人。幼い頃、罪を犯した父親に連座して、追放刑を受ける。小船で漂っている所を虎に拾われ、虎の養子として育てられた。
- 第40話で、女仕置人のお徳と相思相愛となるが、足抜けを図った彼女は仲間に殺害される。これに怒った死神は標的を殺すが、奉行所に追われる。また「寅の会」の掟を破ったため、会からも追われることとなる。その後、正八と出会い、彼に隠れ家を紹介され、お徳の遺体と対面するが、その後、お徳に寄り添うように自害する。
- 嘉平
- 演 - 灰地順(第1 - 3話)
- 虎の側近。
- 吉蔵
- 演 - 北村光生(第4 - 41話)
- 虎の側近。粛清された嘉平に代わり、第4話から登場。
その他
- 中村せん / 中村りつ
- 演 - 菅井きん / 白木万理
- 中村主水の妻と姑。あいかわらず、主水をいびるが、定町廻りへ復帰したことから、前作に比べ、やや穏やかになっている。
- 屋根の男
- 演 - マキ(第21 - 41話)
- 鉄たちが住む観音長屋の屋根の上に、褌一丁で、釣り糸を垂らして座っている謎の男。鉄や主水を観察しており、それに応じて、何か一言述べる。最終回で、某藩の若君と判明する。
- 演じているマキは、火野正平の当時のマネージャーである。
- 闇の俳諧師
- 演 - 藤沢薫、原聖四郎、堀北幸夫、瀬下和久、阿井美千子、伴勇太郎、沖時男、秋山勝俊、遠山欽、伊波一夫
- 与力 高井
- 演 - 辻萬長(第2、3、5、7話)
- 同心 真木
- 演 - 三好久夫(第16、17、19、20話)
ゲスト
- 第1話 「問答無用」
- 第2話 「情愛(なさけ)無用」
- 第3話 「現金(げんなま)無用」
- 第4話 「暴徒無用」
- 第5話 「王手無用」
- 第6話 「偽善無用」
- 第7話 「貸借無用」
- 第8話 「裏切無用」
- 第9話 「悪縁無用」
- 第10話 「女房無用」
- 第11話 「助人無用」
- 第12話 「親切無用」
- 第13話 「休診無用」
- 第14話 「男狩無用」
- 第15話 「密告無用」
- 第16話 「逆怨無用」
- 第17話 「代役無用」
- 第18話 「同情無用」
- 第19話 「元締無用」
- 第20話 「善意無用」
- 第21話 「質草無用」
- 第22話 「奸計無用」
- 第23話 「訴訟無用」
- 第24話 「誘拐無用」
- 第25話 「濡衣無用」
- 第26話 「抜穴無用」
- 第27話 「約束無用」
- 第28話 「妖刀無用」
- 第29話 「良縁無用」
- 第30話 「夢想無用」
- 第31話 「牢獄無用」
- 第32話 「阿呆無用」
- 第33話 「幽霊無用」
- 第34話 「軍配無用」
- 第35話 「宣伝無用」
- 第36話 「自害無用」
- 第37話 「生命無用」
- 第38話 「迷信無用」
- 第39話 「流行無用」
- 第40話 「愛情無用」
- 最終話 「解散無用」
- 辰蔵 - 佐藤慶
- 諸岡佐之助 - 清水紘治(3回目)
- 田村十三郎 - 山崎清三郎
- 女郎 - 森みつる
- 道八 - 唐沢民賢(4回目)
- 弥之吉 - 高並功
- 義助 - 東悦次
- 小者 - 平井靖
殺し技
- 中村主水
- 太刀・脇差で悪人を斬る、刺す(第4話、第24話を除く)本作は正面からの立ち回りもあるが、脇差による突き刺しも多い。
- 念仏の鉄
- 右手の三本指の怪力(握力)によって、悪人の背骨や肋骨、首骨を外して絶命させる(第27話を除く)。レントゲン映像は仕置人放送当時より、技術的進歩を遂げている。
- 仕置人時代とは異なり、相手の自由を奪うために骨を外すということは少なく、直接、殺害することが多い。コスプレ姿で、仕置を遂行することもあった。
- 巳代松
- 手製の竹鉄砲(短筒)を発射し、悪人を撃ち殺す(第30話を除く)。ただし、使用する火薬の調整上、射程距離がわずか二間(約3.6m)しかない上、一度発射すると銃身が砕け散ってしまう。射程距離や発射後の反動対策のため、、常に改良を行った結果、銃身の破裂は起きなくなったが、二間の壁は最後まで克服できなかった。
- 目的に応じて「バズーカ型短筒」(第8話)、「五連発短筒」(第9話)、「爆発短筒」(第10話)、「消音器付き短筒」(第11話)「二連(発)短筒」(第16話)、「照準器付き短筒」(第18話)、「傘型短筒」(第23話)などを開発、使用した。
- 第1話 - 第4話は仕置に際して、釜底の煤を、顔に塗っていた。また、弾が命中する際は効果音が挿入されていた。
- 死神
- 狩猟に用いる鉄製の銛を投げ、相手の首筋を貫く。寅の会の仕置の監視役として、地面の中などに隠れており、神出鬼没である。
- 「トレードマークの眼帯(遮光器)」と、「なぜこの武器を使用するか」などについては彼のルーツ(ギリヤーク人)を語る上で、重要な伏線になっている。この設定は脚本などにはなく、第1話の撮影現場で、監督の工藤栄一が考え出したものだった。
- 元締・虎
- バット型の棍棒で、悪人の頭部を強打、撲殺する。これは虎を演じた藤村富美男の阪神タイガース現役当時を意識したものであり、当時の藤村の映像が挿入される演出があった(第3話)。第8話では仕置人を装って潜伏していた、標的の悪漢に得物の鉄球を投げつけられ、これをピッチャー返しで、返り討ちにした。殺しを披露したのは2回のみだが、第16話では裏切り者を、自ら仕置したと発言している。
スタッフ
- 脚本 - 野上龍雄、村尾昭、安倍徹郎、中村勝行、大和屋竺、保利吉紀、松原佳成、嵯峨忍、和久田正明、岡本克己、古市東洋司、疋田哲夫、志村正浩
- 音楽 - 平尾昌晃
- 監督 - 工藤栄一、松野宏軌、大熊邦也、高坂光幸、渡邊祐介、原田雄一
- プロデューサー - 山内久司、仲川利久(朝日放送)・櫻井洋三(松竹)
- 制作協力 - 京都映画撮影所(現・松竹撮影所)
- 制作 - ABC、松竹
主題歌・挿入歌
- 主題歌 - 川田ともこ「あかね雲」(東芝レコード(現・ユニバーサルミュージック・EMI Records Japan))
- 挿入歌 - 火野正平「想い出は風の中」(ディスコメイトレコード)
- 作詞・作曲:火野正平、編曲:比呂公一
- 第17、30話挿入歌。第40話では、火野演じる正八自身が「劇中歌」として披露した。
- 挿入歌 - 火野正平「海」
- 作詞・作曲:火野正平、編曲:比呂公一
- 「想い出は風の中」のB面曲。第40話挿入歌。
- 挿入歌 - 川田ともこ「つむぎ唄」
- 作詞:片桐和子、作曲:平尾昌晃、編曲:竜崎孝路
- 「あかね雲」のB面曲。ジャケットに「『新・必殺仕置人』挿入歌」の記述あり。
放送日程
- サブタイトルのフォーマットは漢字二文字とその後に「無用」。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|
第1話 | 1977年テンプレート:01月21日 | 問答無用 | 野上龍雄 | 工藤栄一 |
第2話 | 1977年テンプレート:01月28日 | 情愛(なさけ)無用 | 村尾昭 | |
第3話 | 1977年テンプレート:02月テンプレート:04日 | 現金(げんなま)無用 | 松野宏軌 | |
第4話 | 1977年テンプレート:02月11日 | 暴徒無用 | 安倍徹郎 | |
第5話 | 1977年テンプレート:02月18日 | 王手無用 | 工藤栄一 | |
第6話 | 1977年テンプレート:02月25日 | 偽善無用 | 中村勝行 | 大熊邦也 |
第7話 | 1977年テンプレート:03月テンプレート:04日 | 貸借無用 | 大和屋竺 | 松野宏軌 |
第8話 | 1977年テンプレート:03月11日 | 裏切無用 | 野上龍雄 | 高坂光幸 |
第9話 | 1977年テンプレート:03月18日 | 悪縁無用 | 保利吉紀 | 松野宏軌 |
第10話 | 1977年テンプレート:03月25日 | 女房無用 | 中村勝行 | |
第11話 | 1977年テンプレート:04月テンプレート:01日 | 助人無用 | 大熊邦也 | |
第12話 | 1977年テンプレート:04月テンプレート:08日 | 親切無用 | 松原佳成 | 高坂光幸 |
第13話 | 1977年テンプレート:04月15日 | 休診無用 | 中村勝行 | 渡邊祐介 |
第14話 | 1977年テンプレート:04月22日 | 男狩無用 | 安倍徹郎 | |
第15話 | 1977年テンプレート:04月29日 | 密告無用 | 保利吉紀 | 大熊邦也 |
第16話 | 1977年テンプレート:05月テンプレート:06日 | 逆怨無用 | 村尾昭 | 松野宏軌 |
第17話 | 1977年テンプレート:05月13日 | 代役無用 | 保利吉紀 | 高坂光幸 |
第18話 | 1977年テンプレート:05月20日 | 同情無用 | 中村勝行 | 松野宏軌 |
第19話 | 1977年テンプレート:05月27日 | 元締無用 | 村尾昭 | 工藤栄一 |
第20話 | 1977年テンプレート:06月テンプレート:03日 | 善意無用 | 中村勝行 | 松野宏軌 |
第21話 | 1977年テンプレート:06月10日 | 質草無用 | 保利吉紀 | 高坂光幸 |
第22話 | 1977年テンプレート:06月17日 | 奸計無用 | 松原佳成 | 松野宏軌 |
第23話 | 1977年テンプレート:06月24日 | 訴訟無用 | 高坂光幸 | |
第24話 | 1977年テンプレート:07月テンプレート:01日 | 誘拐無用 | 保利吉紀 | 松野宏軌 |
第25話 | 1977年テンプレート:07月テンプレート:08日 | 濡衣無用 | 松田司 | 高坂光幸 |
第26話 | 1977年テンプレート:07月15日 | 抜穴無用 | 松原佳成 嵯峨忍 |
松野宏軌 |
第27話 | 1977年テンプレート:07月22日 | 約束無用 | 野上龍雄 | 工藤栄一 |
第28話 | 1977年テンプレート:07月29日 | 妖刀無用 | 和久田正明 | 松野宏軌 |
第29話 | 1977年テンプレート:08月テンプレート:05日 | 良縁無用 | 松原佳成 | |
第30話 | 1977年テンプレート:08月12日 | 夢想無用 | 保利吉紀 | 高坂光幸 |
第31話 | 1977年テンプレート:08月19日 | 牢獄無用 | 松原佳成 | 松野宏軌 |
第32話 | 1977年テンプレート:08月26日 | 阿呆無用 | 村尾昭 | 高坂光幸 |
第33話 | 1977年テンプレート:09月テンプレート:02日 | 幽霊無用 | 岡本克己 | |
第34話 | 1977年テンプレート:09月テンプレート:09日 | 軍配無用 | 古市東洋司 | 原田雄一 |
第35話 | 1977年テンプレート:09月16日 | 宣伝無用 | 村尾昭 | 高坂光幸 |
第36話 | 1977年テンプレート:09月23日 | 自害無用 | 疋田哲夫 志村正浩 |
工藤栄一 |
第37話 | 1977年10月テンプレート:07日 | 生命無用 | 松原佳成 | 高坂光幸 |
第38話 | 1977年10月14日 | 迷信無用 | 保利吉紀 | 原田雄一 |
第39話 | 1977年10月21日 | 流行無用 | 中村勝行 | 工藤栄一 |
第40話 | 1977年10月28日 | 愛情無用 | 野上龍雄 | 高坂光幸 |
最終話 | 1977年11月テンプレート:04日 | 解散無用 | 村尾昭 | 原田雄一 |
ネット局
- 系列は放送当時のもの。
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|
近畿広域圏 | 朝日放送 | テレビ朝日系列 | 制作局 |
関東広域圏 | テレビ朝日 | 1977年3月まではNETテレビ | |
北海道 | 北海道テレビ | ||
青森県 | 青森テレビ | TBS系列 | 1977年3月まで |
青森放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
1977年4月から | |
岩手県 | 岩手放送 | TBS系列 | 現・IBC岩手放送 |
宮城県 | 東日本放送 | テレビ朝日系列 | |
秋田県 | 秋田テレビ | フジテレビ系列 | |
山形県 | 山形放送 | 日本テレビ系列 | |
福島県 | 福島テレビ | TBS系列 フジテレビ系列 |
|
新潟県 | 新潟総合テレビ | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
|
長野県 | 長野放送 | フジテレビ系列 | |
山梨県 | テレビ山梨 | ||
富山県 | 富山テレビ | フジテレビ系列 | |
石川県 | 北陸放送 | TBS系列 | |
福井県 | 福井テレビ | フジテレビ系列 | |
静岡県 | 静岡放送 | TBS系列 | |
中京広域圏 | 名古屋テレビ | テレビ朝日系列 | |
鳥取県・島根県 | 山陰放送 | TBS系列 | |
岡山県 | テレビ岡山 | フジテレビ系列 テレビ朝日系列 |
現・岡山放送 当時の放送エリアは岡山県のみ |
広島県 | 広島ホームテレビ | テレビ朝日系列 | |
山口県 | テレビ山口 | TBS系列 フジテレビ系列 テレビ朝日系列 |
|
徳島県 | 四国放送 | 日本テレビ系列 | 第32話は制作協力にクレジットされている |
香川県 | 瀬戸内海放送 | テレビ朝日系列 | 当時の放送エリアは香川県のみ |
愛媛県 | 南海放送 | 日本テレビ系列 | |
高知県 | テレビ高知 | TBS系列 | |
福岡県 | 九州朝日放送 | テレビ朝日系列 | |
長崎県 | 長崎放送 | TBS系列 | |
熊本県 | 熊本放送 | ||
大分県 | 大分放送 | ||
宮崎県 | 宮崎放送 | ||
鹿児島県 | 南日本放送 | ||
沖縄県 | 琉球放送 | 「11PM」金曜日のネット開始に伴い、最初のわずか5話で打ち切り |
註
- ↑ 山田誠ニ著、発行:データハウス『必殺!大全集』
- ↑ 「必殺DVDマガジン 仕事人ファイル 1stシーズン伍 新必殺仕置人 念仏の鉄」講談社 ISBN 978-4063670073
- ↑ 新必殺仕置人 よもやま噺 時代劇専門チャンネル
- ↑ 山田史生『将棋名勝負の全秘話全実話』(講談社アルファ文庫、2002年)、178-179ページ
- ↑ 10話で仕置きが間に合わなかった俳諧師は、仕置き料を全額返還した上でその倍額の詫料を添えることによって粛清を免れた。32話では標的が阿波に里帰りしてしまったので期日までの仕置が不可能になり、標的の一人を仕置した巳代松を虎への人質に差し出すことで期間を延長した。25話では鉄が大物過ぎる標的を仕置きする条件として期限無しを虎に承諾させている。
- ↑ 3話では仕置人玄達をこの咎で公開処刑している。ただし36話で鉄達が無断で仕置を引き受け、遂行した際には黙認している。
- ↑ 2話で仕置人吉五郎が妹夫婦の仇である標的を鉄に譲るよう願った際に死神が警告を与えている。また4話では鉄が自分に詰め寄る同業者達を追い払う際この掟を利用している。
- ↑ 14話で遅刻した鉄に二十五両で誰も引き受けなかった仕置を罰を兼ねて五両で引き受けさせた。だが26話では標的の配下に句会が監視されてたため取り消しになりかけた仕置を、遅刻した鉄に依頼するという『怪我の功名』もあった。
- ↑ 5話の鉄の言葉によるとそれを行って処刑された仕置人もいるらしい。また22話では仕置料が偽金であることを報告するべく虎を追いかけていた鉄を死神が殺そうとする場面がある。
- ↑ 9話では屋外で競りを開催、声には出さず指で競り値を示した。
- ↑ 11話で虎の兄貴分である天狗の鞍三に頼まれて仕置の仕事を斡旋している。同エピソードにおける鞍三の援護および護衛、16話での相模屋島蔵、19話での猫の勘兵ヱへの仕置などは直接鉄に依頼している。
- ↑ クレジットは「起こし」による強調
- ↑ 川田は主題歌歌手。
- ↑ 第1 - 3話まで嘉平を演じていた。