マツモトキヨシ
テンプレート:Otheruseslist テンプレート:Infobox 株式会社マツモトキヨシ(英:Matsumoto Kiyoshi Co., Ltd.)は、ドラッグストア(薬店)チェーンの日本最大手企業。マツモトキヨシホールディングスの子会社にして、マツモトキヨシグループの中枢を担っている。代表取締役会長は松本清雄(社長の成田一夫はリクルート出身)。略称はマツキヨ。本社所在地は千葉県松戸市新松戸東9-1。
目次
概要
主に関東地方(千葉県・東京都など)にて小規模店舗を、全国の郊外においてロードサイド店舗を主力に展開している。また、2005年8月にはドラッグストア業界で初めて電子マネー「楽天Edy」[1]を導入している。
プライベート・ブランドとして「MK CUSTOMER(エムケーカスタマー)」を発売しており、医薬品・化粧品・雑貨・食品と4つのカテゴリーに分けて展開している[2]。「MK CUSTOMER」はマツモトキヨシだけでなく、グループ会社や提携先企業の店舗で取り扱っている。
マツモトキヨシの各店舗には、その店が何号店であるかが店頭に明記されている(例:300号店の場合…No.300号店)。
社名の「マツモトキヨシ」は、創業者の松本清の名前から採られた。
テレビCM
- 優香、山口もえ、藤崎奈々子、本仮屋ユイカ、ダンディ坂野などを起用した。
- チンパンジーを起用し、ユニークなCMとして注目されたこともある。同時期に「CHIMPAN NEWS CHANNEL」のスポンサーとなっていた。
- CMの趣旨としては、セルフメディケーションの推進を強調していることが多い。
- なお、店内設置のテレビやラジオのCMでは渕崎ゆり子が起用されている。
主なスポンサー番組
展開する事業
ドラッグストア事業が中心であり、売上高の9割以上を占める。2005年8月からはドラッグストアのフランチャイズ展開を始めたほか、2006年3月にはエキナカ向けの新型店舗、2010年7月には、株式会社ローソンとの共同開発店舗を出店している。
1990年代まで、本社の所在する千葉県松戸市やその周辺(柏市、流山市など)では、ドラッグストア事業だけではなく、あらゆる事業を展開していた。南柏駅前では、東口と西口にスーパーマーケットが存在したことがあり(両店とも後にドラッグストアに転換)、東口のスーパーマーケットの隣にはベンリーもあった[3]。南柏駅のほか、本社近くの新松戸駅周辺、柏駅周辺などは古くからマツモトキヨシの出店が集中している場所であり、これら3駅周辺にはドラッグストアが今も多く出店している。
- スーパーマーケット事業(屋号は「スーパーマツモトキヨシ」、または「マックス」[4])
- ホームセンター事業(屋号は「ホームセンターマツモトキヨシ」)
- コンビニエンスストア事業(屋号は「ベンリー」1996年4月にコンビニエンス部門を廃止し、コンビニエンスストア12店舗を薬粧部門に吸収している[5]。
- ディスカウントストア事業(屋号は「ディスカウントBOX」[6])
スーパーマーケット事業は、競争激化に伴い2006年8月20日をもって撤退した。スーパーマーケットの店舗は、その多くがドラッグストアに転換しているが、「おっ母さん食品館」(ドラッグストアと共存している店舗あり)、生活協同組合ちばコープ、コモディイイダ、つるかめランドに転換した例もある。コンビニエンスストア事業は1996年にドラッグストア事業に統合された。ディスカウントストア事業も既に現在は撤退している。ホームセンター事業のみ、数店舗で継続して行われている。
2006年3月13日、新業態の「COS-MEDI Station」を開店。また2009年7月13日には医薬品に特化した新業態のコンビニ型ファーマシー「Medi+マツキヨ」の展開を開始した。
大半の店舗は当社が運営しているが、北海道・東北・北関東の店舗は2008年7月1日付でマツモトキヨシ東日本販売へ、沖縄県を除く九州地区及び山口県の店舗は2012年4月1日付でマツモトキヨシ九州販売へ、山口県・島根県を除く中国・四国地区及び兵庫県姫路市の店舗は同年10月1日付でマツモトキヨシ中四国販売へそれぞれ運営を移管した。
- 薬粧事業(ドラッグストア事業) - 760店舗(うち18店舗がフランチャイズ)
- ホームセンター事業 - 3店舗
- 【業務提携企業】サッポロドラッグストアー(北海道)、横浜ファーマシー(青森、秋田、岩手)、トウブドラッグ(東京、埼玉、千葉)、ぱぱす(東京、千葉)、杉浦薬品(愛知、岐阜)、オークワ(和歌山、三重、奈良、大阪)、モリス(兵庫)、キョーエイ(徳島、香川)
沿革
1930年代
1950年代
1970年代
- 1975年4月3日 - 株式会社マツモトキヨシに改組(当時の保有店舗数72店舗)。
- 1976年9月 - スーパーマーケット事業に進出、大金平店(千葉県松戸市)を薬店から業態変更してスーパーマーケットとする。
- 1978年10月 - コンビニエンスストア事業に進出、ベンリー新松戸店(千葉県松戸市)を開店。
1980年代
- 1981年 - 100店舗達成。
- 1983年8月 - チラシ配布業を目的とする株式会社ユーカリ広告を買収する(現・連結子会社)。
- 1984年10月 - 生命保険並びに損害保険の代理業を営む株式会社マツモトキヨシ保険サービスを設立する(現・連結子会社)。
- 1985年5月 - 医薬品の配置販売を目的とするマツモトキヨシ薬品株式会社を設立する(現・連結子会社)。
- 1987年7月 - 上野アメ横店開店(都市型ドラッグストアの先駆け)。
- 1988年11月 - ホームセンター事業に進出。ホームセンター南増尾店を開店(270号店、2011年5月に閉店)。
1990年代
- 1990年8月 - 日本証券業協会(JASDAQ、現・ジャスダック)へ株式を店頭登録。
- 1991年11月 - 不動産業を営むマツモトキヨシ不動産株式会社を設立(現・連結子会社)。
- 1993年10月 - 本社を小金店(宮元町)から幸谷(後の新松戸東)に移転。薬剤師のいない店が発覚。
- 1994年
- 1995年
- 3月 - 売上高業界第1位。
- 11月 - 株式会社丸和運輸機関(桃太郎便)の物流センターによるアウトソーシング共同配送体制をスタート。
- 1996年
- 1998年
- 1999年
2000年代
- 2000年3月 - 大阪府大阪市北区の大阪駅地下1階のショッピングフロア「クロスト」に近畿地方以西、及び大阪府1号店となるクロスト大阪駅店を開店(680号店)。
- 2001年
- 2002年
- 2003年
- 3月18日 - 兵庫県西宮市の商業施設エビスタ西宮に、兵庫県1号店となるエビスタ西宮店を開店(880号店)。
- 4月7日 - シミズ薬品株式会社(京都府京都市)と業務提携。
- 4月25日 - 広島県福山市に広島県1号店となる福山ロッツ店を開店[11]。
- 4月
- 5月29日 - 秋田県秋田市のおしゃれかんアルスに秋田県1号店となる秋田駅ビルALS店[7]を開店。
- 10月10日 - 北海道札幌市中央区に北海道1号店となる札幌南1条店[7]を開店。
- 10月22日 - 岐阜県岐阜市JR岐阜駅高架下の商業施設アスティ岐阜に岐阜県1号店となるアスティ岐阜店を開店。
- 10月
- 12月13日 - 三重県津市の津駅ビルCHUMに三重県1号店となる津駅ビルチャム店を開店。
- 12月20日 - 京都府京都市下京区に京都府1号店となる京都四条通り店を開店。
- 2004年
- 2005年
- 2006年
- 1月 - 沖縄県の大手スーパーサンエーとのフランチャイズ契約締結。サンエー店舗内への出店計画を発表。
- 3月13日 - 新業態「COS-MEDI Station」1号店(西新宿メトロピア店)を開店。
- 8月 - スーパーマーケット事業から撤退。
- 10月4日 - 子会社として、エムケイ東日本販売(現在のマツモトキヨシ東日本販売)を設立[12]。
- 10月24日 - 沖縄県糸満市のサンエーしおざきシティに沖縄県1号店を開店。
- 10月25日 - 熊本県荒尾市のロックタウン荒尾(現・イオンタウン荒尾)に熊本県1号店[10]を開店。
- 12月20日 - 株式会社マックス(現在の株式会社マツモトキヨシ甲信越販売)と資本提携。完全子会社化。
- 2007年
- 1月19日 - 香川県高松市のフレスポ高松に四国1号店[11]を開店。
- 3月30日 - 愛媛県松山市の松山銀天街に愛媛県1号店[11]を開店。
- 5月26日 - 石川県金沢市の金沢百番街に石川県1号店[7]を開店。
- 9月20日 - 株式会社ミドリ薬品(現在の株式会社マツモトキヨシ九州販売)との間でフランチャイズ契約を締結。九州地区でのマツモトキヨシの展開を本格化する。
- 10月1日 - 株式移転により持株会社「株式会社マツモトキヨシホールディングス」を設立し、同社の完全子会社となる。
- 10月9日 - 株式会社キョーエイとの間でフランチャイズ契約を締結。
- 11月2日 - 鹿児島県鹿児島市の天文館に鹿児島県1号店を開店(提携先のミドリ薬品が運営、2011年9月に閉店)。
- 11月5日 - JAいずも(いずも農業協同組合)との間でフランチャイズ契約を締結。
- 12月7日 - 島根県出雲市に島根県1号店(ラピタはまやま店)を開店(提携先のいずも農業協同組合が運営)。
- 2008年
- 1月1日 - 子会社支配・管理事業を吸収分割により、マツモトキヨシホールディングスへ継承。
- 2月20日 - 株式会社藤越との業務提携を解消。
- 3月14日 - 株式会社ドラッグイレブンとの業務提携を解消(その後、同社はセガミメディクス(現・ココカラファインヘルスケア)と業務提携し、WINグループへ加入)。
- 4月1日 - 株式会社明治堂薬品(愛知県海部郡)とのフランチャイズ契約を締結。
- 4月11日 - 株式会社高田薬局との業務提携を解消[13]。
- 4月17日 - 山梨県甲府市の甲府エクランに山梨県1号店を開店。
- 4月21日 - 株式会社スーパーバリュー(埼玉県さいたま市)とのフランチャイズ契約を締結。
- 4月25日 - 山形県山形市のS-PAL山形店に山形県1号店となるエスパル山形店[7]を開店。
- 5月22日 - 株式会社ラブドラッグス(岡山県岡山市)とのフランチャイズ契約を締結。
- 6月27日 - 長崎県佐世保市のクロスガーデン広田に長崎県1号店(クロスガーデン広田店)を開店[10]。
- 7月1日 - 仕入れ事業をマツモトキヨシホールディングスへ継承。北関東以北の当社店舗のほとんどの運営(70店舗)を、エムケイ東日本販売(現在のマツモトキヨシ東日本販売)へ譲渡。
- 9月18日 - 株式会社保健堂(東京都練馬区)とのフランチャイズ契約を締結。
- 9月30日 - シミズ薬品株式会社との業務提携を解消(その後、同社はイオン系列のハピコムへ加盟)。
- 11月14日 - 滋賀県草津市のエイスクエア内に滋賀県1号店(草津エイスクエア店)を開店。
- 11月17日 - モリス株式会社(兵庫県高砂市)とのフランチャイズ契約を締結。
- 2009年
2010年代
- 2010年
- 2011年
- 2月16日 - 株式会社ヤスイ(千葉県)とのフランチャイズ契約を締結。
- 2012年
- 4月1日 - 沖縄県を除く九州地区及び山口県の当社店舗の運営を吸収分割によりマツモトキヨシ九州販売(ミドリ薬品が同日付で商号変更)へ譲渡。
- 5月1日 - ポイント制を一部改訂し、月間又は年間(年度単位、2012年度は開始前の4月より累計加算対象)の購入金額に応じて一定期間(翌月又は翌年度)ポイントがいつでも2〜3倍加算される「プレミアムポイント」を導入。
- 7月3日 - スマートフォン向け無料通話・メールアプリ「LINE」に公式アカウントとして参加し、同ユーザー向けに割引クーポンなどの情報発信サービスを開始。
- 9月6日 - 既に業務提携を締結しているオークワとフランチャイズ契約を締結。
- 10月1日 - 山口県・島根県を除く中国地区、四国地区、兵庫県姫路市の当社店舗の運営を新設分割によりマツモトキヨシ中四国販売へ譲渡。
- 2013年
- 2014年
- 3月1日 - グループ会社のモリスリテールが展開していたネット通販事業を吸収分割により承継(同日、モリスリテールはマツモトキヨシ中四国販売へ吸収合併される)。
※ここでいう「フランチャイズ契約」とは、当社のフランチャイズ・パッケージによるドラッグストア事業を行うフランチャイズ契約を指す。
店舗非進出の県
マツキヨポイントカード
- カード型
- 店頭で申し込めば即日発行ができ、現金での支払いでポイントが貯まる「現金ポイントカード」とクレジットカード一体型で、商品券がもらえたり、カウンセリング化粧品(チェーン化粧品)の割引サービスが受けられる「メンバーズクレジットカード」(発行や審査はオリコが担当)の2種類がある。
- なお、当社以外にもグループ会社のマツモトキヨシ甲信越販売(マックス・ファミリードラッグ・中島ファミリー薬局)、トウブドラッグ、マツモトキヨシ九州販売(ミドリ薬品)からも同じ機能を持つ現金ポイントカードを発行しており、当社・マツモトキヨシ東日本販売・マツモトキヨシ中四国販売・マツモトキヨシ九州販売が運営する「マツモトキヨシ」を含め、対象となるグループ内の全店舗で相互利用が可能である。
- おサイフケータイ用アプリ(マツキヨポイントアプリ)
- ポイントカードを携帯電話に格納できるため、電子マネー(Edyなど)を併用すれば携帯電話のみで支払とポイント加算という一連のレジ作業が完了できる。
脚注
関連会社
- 株式会社エムケイプランニング
- マツモトキヨシ不動産株式会社
関連項目
- ハピコム(旧イオン・ウエルシア・ストアーズ)
- マツモトキヨシグループ
- 松本清記念会館
外部リンク
テンプレート:日本のドラッグストア テンプレート:日本のホームセンター
テンプレート:Asbox- ↑ 現在は店舗により、Suica・PASMO・ICOCA・WAONも導入している。例外的に楽天Edy等電子マネーが全く使用できない店舗もあり(2009年3月にテナントである駅ビル全館でSuicaが導入された。他にラザウォーク甲斐双葉店、調剤薬局マツモトキヨシ千城台ショッピングセンター店、ドラッグストア 西友川口赤山店、東武薬局新越谷店等東武薬局各店)、Edyが使用できずSuica・PASMO(相互利用を実施しているものを含む)のみが使用できる店舗(マツモトキヨシディラ仙台駅店など)もある。
- ↑ 立ち上げ当初は全て赤色で、カテゴリにより「MEDICAL(医薬品)」、「BEAUTY(化粧品)」、「LIFE GOODS(雑貨)」、「FOODS(食品)」を表記していたが、現在はカテゴリごとに色分けしている(医薬品:青、化粧品:黄土色、雑貨:緑、食品:橙)。
- ↑ 現在はセブン-イレブン南柏駅東口店として営業。
- ↑ 旧「スーパーマツモトキヨシ天王台店」(天王台駅南口)などが一部業態変更していたもの。
- ↑ 株式会社マツモトキヨシホールディングス 有価証券報告書 第2期(平成20年4月1日 ‐ 平成21年3月31日)4/161(4ページ) 2009年6月26日 13時1分
- ↑ テンプレート:PDFlinkの店舗案内には、ディスカウントBOX店舗の記載がある。
- ↑ 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 7.5 7.6 7.7 7.8 7.9 現在はマツモトキヨシ東日本販売の運営。
- ↑ 後継として、現在はマツモトキヨシ東日本販売が運営するディラ仙台駅店がオープンしている。
- ↑ 2004年秋、駅ビル名改称に伴い新潟駅ビルCoCoLo東店に改称。現在はマツモトキヨシ東日本販売の運営。
- ↑ 10.0 10.1 10.2 10.3 10.4 10.5 現在はマツモトキヨシ九州販売の運営。
- ↑ 11.0 11.1 11.2 11.3 11.4 現在はマツモトキヨシ中四国販売の運営。
- ↑ 現在は、株式交換によってマツモトキヨシホールディングスの子会社
- ↑ これは、同年3月14日に当社並びにマツモトキヨシホールディングスへの事前説明なしにイオン系列のハピコムに所属するウエルシア関東株式会社と共同持株会社「グローウェルホールディングス株式会社」設立を発表し、当社に対する背信行為をしたため。その後、同社は同年9月1日の持株会社の設立と同時にハピコムへ加入した。
- ↑ テンプレート:PDFlink マツモトキヨシホールディングス ニュースリリース 2010年11月30日
- ↑ テンプレート:PDFlink
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