ハピコム
テンプレート:Pathnav テンプレート:Redirectlist ハピコム(HAPYCOM)は、イオングループが展開するナショナルドラッグチェーン及び同チェーン内で扱う一般用医薬品を中心としたプライベートブランド名である。
目次
概要
テンプレート:Infobox イオングループのGMS(総合スーパー)事業を展開する企業と全国各地のドラッグストア企業とで構成する。マツモトキヨシを中心とするマツモトキヨシグループに対抗する形で結成され、有名メーカー等と共同開発した一般用医薬品を中心としたプライベートブランド製品も販売している。
また、関連する法人に医薬品の商品開発を行うイオンウエルシア株式会社と薬剤師の育成を目的とする有限責任中間法人イオン・ウエルシア・ストアーズ人材総合研修機構があった。現在、この2つの団体は、イオンウエルシア株式会社は、2009年2月21日付でイオン商品調達株式会社に吸収合併された[1]。有限責任中間法人イオン・ウエルシア・ストアーズ人材総合研修機構は、後述のとおり、一般社団法人イオン・ハピコム人材総合研修機構に名称変更している。
ウエルシアからハピコムへ
従来はイオン・ウエルシア・ストアーズ(ÆON welcia STORES)として展開していたが、「地域のお客様の健やかな暮らしの一翼を担うトータルヘルスケアステーション」を目指すべく、2009年6月1日(薬事法改正日)にグループ名とプライベートブランド名を「ハピコム」に名称変更した[2]。この名称は「HAPPY(幸せ)」と「COMMUNITY(地域)」を組み合わせた造語で、幸せ、ヘルス、ファーマシー、コミュニティ、コミュニケーションの意味合いを込めている。また、同日に有限責任中間法人イオン・ウエルシア・ストアーズ人材総合研修機構は一般社団法人イオン・ハピコム人材総合研修機構に改称された(同機構は中間法人法の廃止と一般社団法人及び一般財団法人に関する法律の施行に伴い、有限責任中間法人から一般社団法人に移行)。ただし、「ウエルシア」については、ウエルシア関東が展開する店舗ブランド名として継続されているほか、同社が管轄する富山県にはドラッグフジイが展開していた同名店舗から屋号変更した「ウエルシアフジイ」も存在する。また、2014年2月からはこれまで「スーパードラッグイレブン」の屋号で使用していたウエルシア関西も屋号を順次「ウエルシア」に屋号変更し、関西地区においても「ウエルシア」の屋号が使用され始めている。
なお、登録販売者制度の創設により、一般用医薬品(第1類医薬品を除く)を扱うマックスバリュが増えており、この店舗にもハピコム商品を販売している。また、イオングループのコンビニエンスストアであるミニストップと協力し、ウエルシア関東・タキヤの一部店舗内に「ミニストップサテライト」を構えたドラッグ&コンビニ業態も開始している。さらに、2010年8月にはCFSコーポレーション・タキヤ・ミニストップの3社合弁でドラッグ&コンビニ業態をまかなうれこっずを立ち上げ、同年10月にCFSコーポレーションの「ハックドラッグ磯子広町店(神奈川県横浜市磯子区)」とタキヤの「ウエルシア伊川谷店(兵庫県神戸市西区)」をそれぞれコンビニ併設型ドラッグストアのブランド名である「れこっず」に転換した。
プライベートブランド「ハピコム」は購入しやすい価格だけでなく、対象年齢や用法・用量、剤型の写真がわかりやすく記載されているのが特徴である。「ハピコム」発足当初は左上にある従来の「welcia」ロゴを「HapYcom」ロゴに差し替える程度だったが、2013年に入り順次仕様変更を行い、パッケージ正面上部はホワイトとオレンジを基調とした共通デザインとなり、製品によってはロゴの隣に「ハピコム」を併記するようになり、箱パッケージ上面(ドリンク剤は正面上部の共通デザイン)には「みんなの声で、よくなるね。」の文言が入るようになった。子供用のかぜ関連製品の一部にはウサギのキャラクターである「フムフム」も描かれている。
沿革
- 1995年1月 - ジャスコがスーパードラッグストアの展開を強化する為、ツルハと資本・業務提携。同年にジャスコの100%子会社ドラックスを設立。
- 1996年 - ジャスコとツルハが共同開発したドラッグストア「ガルド・ドラッグ」を開始。
- 1997年
- 1999年
- 2000年
- 2001年
- 2002年
- 2003年
- 6月30日 - イオンとツルハがドラッグイレブンとの資本・業務提携を解消し、ドラッグイレブンは「イオン・ウエルシア・ストアーズ」から脱会される。
- 8月21日 - ハックキミサワがCFSコーポレーションに商号変更。
- 2004年10月8日 - CFSコーポレーションがイオンとの資本・業務提携解消を発表。双方の言い分が異なることから、イオンはCFSコーポレーションに対し、「イオン・ウエルシア・ストアーズ」の活動を凍結。
- 2005年
- 2006年
- 2007年
- 5月16日 - ツルハホールディングスがくすりの福太郎を株式交換により子会社化する。
- 10月5日 - CFSコーポレーションがアインファーマシーズとの持株会社を設立し、経営統合することを発表。
- 2008年
- 1月22日 - CFSコーポレーションの臨時株主総会で経営統合議案が反対多数により否決。両経営陣が合意していた統合が一転、イオンとのプロキシーファイトの末破談された。
- 3月17日 - イオンとCFSコーポレーションがこれまで両社で締結していた提携に関する覚書などを発展的に解消し、改めて資本・業務提携に基本合意し、5月8日に正式に資本・業務提携契約を締結。また、CFSコーポレーションは2004年10月の提携解消以来、約3年5ヶ月ぶりに「イオン・ウエルシア・ストアーズ」のメンバーに復帰した。
- 8月8日 - シミズ薬品が「イオン・ウエルシア・ストアーズ」のメンバーに入る。
- 8月21日 - イオンが持株会社に移行したことにより、イオン本体の小売事業をイオンリテールへ継承。
- 9月1日 - ウエルシア関東が旧・マツモトキヨシ系列の高田薬局と株式移転により、共同持株会社グローウェルホールディングスを設立。ウエルシア関東がグローウェルホールディングスの子会社となるとともに、高田薬局が「イオン・ウエルシア・ストアーズ」のメンバーに入る。
- 11月11日 - グローウェルホールディングス傘下のウエルシア関東が寺島薬局を株式公開買い付けにより子会社(グローウェルホールディングスの孫会社)化。2009年2月24日をもって上場廃止。
- 2009年
- 2010年
- 3月1日 - グローウェルホールディングスが株式交換により南大阪地区に拠点を持つイレブンを完全子会社化。同日付で「ハピコム」のメンバーに入る。
- 8月20日 - CFSコーポレーション・タキヤ及びミニストップの3社合弁でれこっずを設立。
- 8月21日 - CFSコーポレーションの食品スーパー事業(キミサワ、ザ・コンボ)を吸収分割によりイオンキミサワへ継承。同時にイオンの完全子会社となり、分離・独立した(イオンキミサワは2013年3月1日付でマックスバリュ東海へ吸収合併)。
- 10月21日 - ウエルシア関東がドラッグフジイと資本・業務提携を締結。
- 12月1日 - ウエルシア関東がナガタ薬局を吸収合併。
- 2011年
- 5月16日 - ツルハがサクラドラッグを吸収合併。店舗ブランドを順次「ツルハドラッグ」に変更。
- 8月 - イオンリテールが行っていた「カラダラボ」全店舗をCFSコーポレーションへ譲受、店舗ブランドを順次「ハックドラック」に転換。
- 2012年
- 2013年
- 3月1日 - ウエルシア関東が寺島薬局を完全子会社化すると同時に寺島薬局からドラッグストア事業を譲受。これにより、寺島薬局は介護サービス事業に特化することとなる(なお、寺島薬局は2014年5月1日にウエルシア介護サービスに商号変更)。
- 12月20日 - ツルハホールディングスがハーティウォンツの株式の一部を取得し子会社化。
- 2014年
- 7月16日 - この日をもって、ウエルシア関西が運営する直営店全ての屋号が「ウエルシア」・「ウエルシア薬局」に変更・統一される。
構成企業
ハピコムは、2012年12月1日現在、ドラッグストア8社、調剤薬局1社の加盟企業9社およびその子会社からなる。なお、調剤薬局を手掛けるクラフトは2008年2月にMBOによってクラフトフィナンシャルホールディングスの完全子会社となった。イオンは同社に引き続き出資しているものの、ハピコムのメンバー企業やイオンのグループ企業に列挙されなくなった。
なお、構成企業の展開地域は以下の通りで、地域によっては複数の構成企業が出店している場合がある。一方で、愛媛県、徳島県、沖縄県を含む九州地区に関しては構成企業が運営するドラッグストア・調剤薬局が1店舗も無く、後述のイオングループ企業(マックスバリュ運営会社を含む)が展開する直営の医薬品取扱店舗のみの展開となる。
ドラッグストア店舗
- 株式会社ツルハホールディングス(北海道札幌市東区 - 1963年6月設立)
- ウエルシアホールディングス株式会社(東京都千代田区 - 2008年9月設立)
- 株式会社CFSコーポレーション(神奈川県横浜市港北区 - 1947年9月設立)
- 展開地域:関東地区(栃木県を除く)・中部地区(福井県・新潟県・石川県・富山県・長野県を除く)
- 株式会社ウェルパーク(東京都立川市 - 1990年9月設立)
- 展開地域:関東地区(茨城県・群馬県・栃木県を除く)
- 株式会社クスリのアオキ(石川県白山市 - 1985年1月設立)
- 展開地域:関東地区の一部(群馬県・埼玉県)・中部地区(山梨県・静岡県・三重県を除く)・滋賀県
- シミズ薬品株式会社(京都府京都市下京区 - 1947年11月設立)
- 展開地域:京都府
- タキヤ株式会社(兵庫県尼崎市 - 2001年8月設立)
- 展開地域:近畿地区(滋賀県・和歌山県を除く)
- 株式会社ザグザグ(岡山県岡山市中区 - 1990年4月設立)
- 展開地域:兵庫県・中国地区(山口県・鳥取県を除く)・四国地区(高知県を除く)
調剤薬局店舗
- 株式会社メディカル一光(三重県津市 - 1985年4月設立)
- 展開地域:北海道・関東地区の一部(埼玉県・神奈川県)・中部地区の一部(山梨県・福井県・愛知県・三重県)・近畿地区(和歌山県を除く)・島根県
GMS(総合スーパー)店舗
GMS店舗ではH&BC(Health & Beauty Care)売場にて展開している。なお、一部の店舗は直営の医薬品売場を持たず、ハピコム内・外企業のドラッグストアが入居しているケースもある。ダイエーでも以前からハピコム製品を扱っているが、正式にメンバー企業として扱われたのは2014年2月末からである。
- イオンリテール株式会社(千葉県千葉市美浜区 - 1986年7月設立)
- イオン北海道株式会社(北海道札幌市白石区 - 1978年4月設立)
- イオン九州株式会社(福岡県福岡市博多区 - 1972年6月設立)
- イオンスーパーセンター株式会社(岩手県盛岡市 - 2005年11月設立)
- イオン琉球株式会社(沖縄県島尻郡南風原町 - 1975年3月設立)
- 株式会社ダイエー(東京都江東区 - 1957年4月設立)
過去の構成企業
- 株式会社スギ薬局(愛知県) - 2006年3月31日に提携を解消(のちに大阪の株式会社ジャパンを買収、現在は前者とともに両社が事業子会社とする「株式会社スギホールディングス」として現在に至る)。
- 株式会社ドラッグイレブン(福岡県) - 2003年6月30日に提携を解消(MBOによるもの(ユニゾン→ポラリス・ファンド(みずほ証券系))。現在はJR九州リテール株式会社(JR九州グループ)の完全子会社)。
注釈
外部リンク
テンプレート:イオングループ- ↑ イオン/イオン商品調達とイオンウェルシアを合併 - 流通ニュース 2008年12月11日(2010年6月13日閲覧)
- ↑ テンプレート:PDFlinkイオン・ウエルシア・ストアーズ プレスリリース 2009年5月29日閲覧