探偵物語
テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/TVDrama テンプレート:Infobox animanga/Movie テンプレート:Infobox animanga/Novel テンプレート:Infobox animanga/Novel テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:基礎情報 テレビ番組 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『探偵物語』(たんていものがたり)は、1979年9月18日から1980年4月1日まで日本テレビ系列で全27話が放送されたテレビドラマ。主演の松田優作の中期の代表作。その後も再放送が繰り返された。現在でも名作として人気は高い。
なお、松田が探偵役を演じた(旧)角川春樹事務所製作の1983年の映画『探偵物語』とはストーリー・設定上の関連は一切なく、全くの別作品である。
原案を手掛けた小鷹信光が小説版を執筆しているが、原作として書かれたものではなく、ドラマ用の企画から派生したものである。小鷹が原作者ではなく「原案」とクレジットされているのはそのためである。
目次
概要
私立探偵の工藤俊作が、街の仲間達の協力を得たり、彼を邪魔者扱いする刑事をおちょくったりしながら、様々な事件を捜査していく様を描いたドラマ。
作品の企画に伴い、プロデューサー山口剛の早稲田大学在学時代からの友人でハードボイルド評論家・翻訳家である小鷹信光を招いてハードボイルド講習会を主催したりと企画段階では小鷹自身のハードボイルド論に基づいて本格的な主人公の設定が提案されている。しかし、実際の映像ではアドリブが頻発するなど、本気と冗談が入り混じった独特の世界観が築かれた。
口数が多くコミカルな演技と、吹き替えなしのアクションシーンのギャップ等、松田の演じた本作品の主人公は、それまでのシリアスでニヒルなハードボイルドのヒーロー像を一変した。
松田が担当した予告編ナレーションも回を重ねるごとにエスカレートし、後半はあらすじがまともに紹介されず、舞台裏の事情、愚痴、共演者の悪口、松田自身の近況報告に終始するなど、放送当時としては画期的な楽屋ネタの連発となった。
ちなみに楽屋ネタは予告編だけでなく、ドラマ本編においても頻発した[1]。ただし、最終回は一転してシリアス色が極めて強いストーリーが展開された。予告も松田、成田、山西、監督の小池要之助の4人を被写体にした挨拶コメントという楽屋ネタの極北とも言うべき内容だっただけに、視聴者に与えたインパクトは大きいものがあった。
局側は前番組にあたる『大都会』シリーズで確立されたハードアクション路線の踏襲を制作側に要求していたが、結果的には松田の演技志向が優先され、『大都会』とは全く異なるコミカル・アクション路線が前面に押し出された。一方で第3話ではカーチェイスシーンが挿入されており、同シーンにて工藤が「おいおい、まるで『大都会 PARTIII』じゃないか!」と前番組の余韻を皮肉るアドリブを披露していた。この第3話は最初に撮影され、当初第1話として放送予定であったのだが、後発の村川透監督の作品が「こちらの方が今の時代に合う」というプロデューサー全員の一致した意見で放送順が変えられた経緯がある。
一方、放送初期の視聴率は20%前後という高い水準で推移していたものの、中盤以降は10%台前半にまで大きく数字を落とすこととなり、当時アクション路線を強調していた日本テレビ火曜夜9時枠の作品としては異色作扱いされ、一時マイナー作品として見られていた。
だが松田が亡くなった直後に追悼企画として再放送[2]されたのを機に新規のファンを増やす事となり、ついには松田の入門的かつ代表的作品となった。今なおパロディや影響を受けた作品が見受けられるなど、その影響は大きい。
登場人物
- 工藤 俊作 - 松田優作
- 東京都千代田区平河町に工藤探偵事務所を構える私立探偵。ユーモアと自由を愛する男。
- 横浜で育ち、サンフランシスコで刑事をしていた過去[3]を持つ。とある事件で仲間が殺された事で、その悲しみから仲間を作る事を恐れるようになり、日本に戻る[4]。
- 黒いスーツ(白や茶のストライプスーツを着ることもある)と派手なカラーシャツを着こなし(ベルトは使わずサスペンダーを愛用)、ソフト帽とサングラスを愛用。移動手段はベスパP150X。タバコはキャメル[5]を好み、(カルティエ製)ライターの火力は常に最大。冬季はスーツの上からダウンジャケットを着込む。(第23話、第24話ではテーラードコートを着ていた)聞き込みの際には情報提供者にマイク付きテープレコーダーのマイクをかたむける。風俗店の常連客でトルコ風呂(ソープランド)を好んで通っている。万年金欠気味だが、依頼人から金を渡されても、心情的に納得できないと受け取らないことがある。
- 第一話の影響で死体には手を合わせずに帽子を取りキリスト教式の十字を切って被害者の冥福を祈る事を一貫して行っている。
- 乙女座生まれの潔癖症(第12話)、血液型はAB(第11話)で、下半身が無毛症(第13話)。
- 「コーヒーに砂糖とミルクは入れない主義」、「午前中と日曜日は仕事をしない主義」、「職業蔑視はしない主義」、「手相は見ない主義」、「相手にかかわらず約束は守る主義」「家庭のトラブルは扱わない」など多くの主義を持つ。
- 愛飲している飲み物はシェリー酒(主にティオペペ)と牛乳。また、コーヒーのブレンドにうるさい。ブルーマウンテン・キリマンジャロ・モカをブレンド。(最終話でのマスターの台詞)月に1回、一人で豪勢なディナーを食べるのがささやかな楽しみ。
- 就寝時はピンクのパジャマにアイマスク。
- 船舶に弱く、乗っているだけでも嘔吐感を催し昏倒する。
- イレギュラーな場面に遭遇し警察に嫌疑をかけられ新聞沙汰になる事も多々あるが前科はない(但し、度々拳銃を不法に入手して発砲しており、服部がわざと見逃した事も)。
- 施錠されているドアを易々と外し、手錠をかけられても素手で外すことが出来る。
- 最終話の終盤で男に刺されるが、その後の生死は不明。
- 「工藤」という名前は、人物設定を手掛けた柏原寛司の高校時代の恩師に由来する(一般には映画監督の工藤栄一に由来しているという俗説が流布しているが、これは誤り)。
- ナンシー - ナンシー・チェニー
- 工藤探偵事務所と同じビルに住むファッションモデル。頻繁に事務所を訪ねては工藤の世話をやきたがる。
- かほり - 竹田かほり
- ナンシーと同居している女優の卵。ナンシー、かほり共に、工藤の事務所を自分の部屋同然に思っているらしく、二人そろって下着同然の姿で徘徊しては、松本刑事をドギマギさせていた。
- 相木 マサ子 - 倍賞美津子
- 敏腕の女弁護士。ボインちゃん。才色兼備で活動的な女性だが、金にうるさい。愛車はマツダ・コスモ。単独でドヤ街の犯行現場に赴いたり、犯罪者と知りながら直接行動を共にするなど大胆な面も持つ。
- 服部刑事 - 成田三樹夫
- 事あるごとに工藤に付きまとい、因縁をつける刑事。横柄な態度で指図し指示を出すが女性に対しては丁重に扱う。そのために工藤からは煙たがられているが、工藤の違法行為を目こぼしする等、後半以降は工藤の良き協力者という側面も強調されるようになる。何度も工藤の上前をピンはねしたり、恐喝まがいで袖の下を受け取ったりと金に汚い悪徳警官ぶりが災いして25話で窮地に陥る。松本刑事と同じく事件に対する洞察力、推理力がまるで無く、安易に工藤を誤認逮捕する事もしばしばあるが、最終回では逆にこの無能ぶりが工藤を救う結果となる。このドラマで有名な「工藤ちゃ〜ん」というセリフは彼によるもの。極度の肩こりでよく金槌で肩を叩いている[6]。
- 松本刑事 - 山西道広
- 服部の部下。刑事としてのキャリアは5年ちょっと(第17話)。工藤のことを「乞食野郎」などと目の敵にしており、何かと口実をつけて逮捕しようとする。終盤になると工藤の腕前を認めているかのような行動を見せるようになり、第25話で服部刑事が罠に落ちた際には真っ先に工藤を頼ってきた。女性に関してはウブな一面があり、相木の色仕掛けにより学生時代の初体験を白状したうえ、捜査情報を吐かされたことも。20話では泥酔して破廉恥行為をした弱みを工藤に握られ、頭が上がらなくなってしまう。服部の汚職行為を咎めもせず、おこぼれも頂戴している等ダーティーな一面もあるが、刑事という自分の職業には情熱と誇りをもっており、その高き誇りゆえ社会的弱者を蔑視する傾向をもつ。
- ダンディー - 重松収
- 工藤の昔からの腐れ縁。ビリヤードを嗜み、イタリアンマフィアの様なファッションで決めているが、4歳になる娘がいる。工藤以外には子持ちであることを秘密にしており、工藤にそのことを弄られると狼狽する。工藤からの要請で盗聴の委託も引き受けたり、闇の世界の情報を提供する。最終話の終盤、工藤と最後に言葉を交わした人物。
- イイヅカ - 清水宏
- 表向きは骨董屋だが、裏では工藤に拳銃を渡している。映画マニアで、視聴した作品の批評を工藤相手に展開することが多い。その反面、自分がチェックしていない作品について工藤から突っ込まれると、著しくヘコむ。酒を飲むと泣き上戸になる。
- イレズミ者 - 野瀬哲男、前田哲郎
- 工藤を「工藤先生」と呼んで慕うチンピラ。野瀬が初代を演じ、第19話の本編中で前田演じる二代目のお披露目が行われた。イレズミといっても初代は背中に「イレズミ者」と文字が書いてあり、二代目もイレズミ柄のシャツを着ているだけである。
- サブロー - 庄司三郎
- 主に風俗関係の事件で工藤に色々と情報を教えてくれるポン引き。
- 京子 - 橘雪子
- 事務所近くの風俗店に勤めるトルコ嬢。しかし、ストーリーによって名前が異なる。
- 山崎 - 榎木兵衛
- 「あたしゃ、な〜んも知らないの」と言いながら工藤に色々と情報を教えてくれる宝石の故買屋。酒好きで、登場時は大体酔っ払っている。また、第24話では「エノやん」とも呼ばれる。
スタッフ
- 企画:加藤教夫(NTV)、黒澤満(東映芸能ビデオ)
- プロデューサー:山口剛(NTV) 伊藤亮爾、柴垣達郎(東映芸能ビデオ)
- 原案:小鷹信光(徳間書店刊 / 幻冬舎発売)
- 撮影:仙元誠三、杉村博章、高村倉太郎、山崎敏郎、山崎善弘、片岡二郎
- 照明:渡辺三雄、井上幸男、加藤松作、直井勝正
- 録音:磯崎倉之介、野口素寛
- 美術:佐谷晃能
- 編集:鍋島惇
- 助監督:小池要之助、崔洋一、飛河三義、吉原勲、原隆仁、成田裕介、中島芳人、高坂勉
- 音楽:SHOGUN(CBSソニー)
- 音楽監督:鈴木清司
- 整音:建部日出夫
- 効果:熊川哲(東洋音響)
- 制作担当:青木勝彦、小宮慎司、塙長之進、川崎隆
- 録音:にっかつスタジオセンター
- 現像:東映化学
- 協力:マツダ(クレジットは3話まで・3話以降はスポンサーになった為)、ジャパンベスパ
- 技斗:高倉英二、松尾悟
- アクション:グループ十二騎会
- カースタント:三石千尋とマイクスタントマンチーム、スリーチェイス
- 衣装協力:エフワン、キャラバン
- 企画協力:佐藤祀夫(六月劇場)
- 制作:東映芸能ビデオ
主題歌
- オープニングテーマ:「Bad City」
- 作詞・作曲:Casey Rankin 編曲:大谷和夫 歌:SHOGUN
- エンディングテーマ:「Lonely Man」
- 作詞:Casey Rankin 作曲:大谷和夫、芳野藤丸 編曲:大谷和夫 歌:SHOGUN
2曲ともシングル用、アルバム用、タイトルバック用、予告編用の4種類の音源が作られた[7]。「Lonely Man」は、録音時には「Once Again」という仮題が付けられていた。なお、シングルでは「Lonely Man」がA面扱いになっている。
1997年には、SHOGUNの再結成第1弾シングルとしてリメイクされた。こちらは「Bad City」が1曲目になっている。
挿入歌
SHOGUNのアルバム『ROTATION』の楽曲が、中盤から挿入歌として使用されている。第6話「失踪者の影」では冒頭部分から中島みゆきの「アザミ嬢のララバイ」がかかり、ストーリー展開とこの回のラストシーンを彷彿とさせる。この話の途中で「踊り明かそう」(中島みゆき)が挿入され、ラストシーンでは「うぬぼれワルツ」(木の実ナナ)が入る。第15話「脅迫者」では「ジングルベル」(インスト)に代表されるクリスマスソング、第19話「影を捨てた男」では「遠くで汽笛を聞きながら」(堀内孝雄)等が効果的に使用されている。そして、最終話のラストシーンには、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「身も心も」が使用された。その他の回でもオリジナル曲、引用される曲は多い。
劇伴(BGM)
- 探偵物語ミュージックファイル(1992年9月21日、VAP VPCD-80472)
- 探偵物語ミュージックファイルVol.2(1993年11月1日、VAP VPCD-81087)
劇中の劇伴(BGM)の大半は大谷和夫が作曲。この劇伴の半数はのちに、大谷が劇伴を担当した『プロハンター』(クレジット無し)や『キャッツ・アイ』に流用された。
サブタイトル
再放送
- 日本テレビ
- 1981年9月 - 10月(月-金曜15時) - 最終回の翌日からは『大都会 PARTIII』を再々放送。
- 1983年10月 - 10月-翌年3月(水曜25時15分 - ) - 週一話ずつ再放送のナイトスクリーン枠。
- 1989年12月 - 12月(月-金曜16時) - 松田優作追悼のために編成された。
- 1997年5月 - 7月(月-金曜16時) - 松田優作再ブーム。
- 1999年4月 - 5月(月-金曜16時) - 土曜ドラマ『蘇える金狼』番宣絡み。
- 2002年4月 - 6月(月-金曜10時30分) - 情報番組終了に伴い再放送。『太陽にほえろ!』ジーパン編も再放送。
- その他
- 1997年の再ブームの時はミヤギテレビでも再放送された。
- 松田優作の出身地山口県では、1999年にテレビ山口で木曜深夜に、2001年に山口朝日放送で平日16時台に、それぞれ再放送を実施している。本放送は山口放送で実施されたため、山口県では全てのテレビ局で放送された事になる。
- 2003年にCSのファミリー劇場が再放送時に、CSでは異例の番宣ポスターを作った。
- 2009年4月1日から10月7日まで、関西テレビで深夜に再放送された。(毎週水曜日27:00 - 27:50)
- 2012年4月11日からは、CSの東映チャンネルにて再放送。東映チャンネルHDではHDリマスター版が放送された。
- その他、放送時期は不明だが松田存命時に群馬テレビで放送された。
劇場版
スタッフ
- 企画:黒澤満
- プロデューサー:近藤正岳(東映)、奥田誠治、長崎佳子(日本テレビ)
- ナレーター:竹中直人
- 構成:山口猛
- 撮影:仙元誠三
- 照明:渡辺三雄
- 録音:柿沼紀彦
- 選曲:薄井洋司
- 音響効果:原田サウンド
- 編集:阿部嘉之
- 配給:東映
- 提供:日本テレビ放送網
- 製作:セントラル・アーツ
映像ソフト化
- 全話収録のVHS全14巻が発売されていたが、現在は絶版。各巻2話収録(第1巻は1話収録)で、予告編は第1巻にまとめて収録されていた。
- 全話収録のDVD-BOXが2001年12月7日発売。
- 全話収録のDVD全4巻が2005年11月から2006年2月にかけて発売。各巻2枚組・8話収録(最終巻のみ1枚・3話収録)。
- 特別編のDVDが2009年11月21日発売。
エピソード
- 工藤の移動手段である愛車ベスパは、松田の友人である岩城滉一(第11話、第21話出演)の助言によるもの。松田は「番組でバイク使いたいだけど滉一、どういうバイクがいい?俺はハーレー使いたいんだ」という提案に、岩城は「止めたり、走りだしたりする時間がかかりすぎちゃって面白くないんじゃない?(ハーレーだと動作の時間が)。画的にちょっと面白いほうがウケるんじゃない?」ということでベスパになった。[8]
小説版
基本的な設定はドラマ版と共通しているが、工藤の事務所の所在地が下北沢になっていたり、松本に相当する刑事の名前が「松木」になっている等、細部が異なっている。内容もまったく異なり、小鷹信光が得意とするハードボイルド色を強く打ち出したものになっている。さらに第2作ではドラマ版と共通する要素にはほとんど触れられなくなり、独自の路線を築いていった。しかし、第3作の展開を巡って小鷹と出版社の意見が分かれ、そのまま中断されてしまった。
1995年、全日空の機内誌に掲載された短編小説で工藤が復活。その後、工藤を主人公にした短編が断続的に発表されていった。それと平行して1998年10月に第1作が、1999年2月に第2作が、加筆修正を施された上で文庫化された。これは新作の刊行を条件としたもので、その後短編の内容を大幅に膨らませた形で『新・探偵物語』2作が発表された。
探偵物語
1979年9月、徳間書店より発売。
- あらすじ
- 工藤の元に、家出娘の捜索の仕事が舞い込んでくる。期限は4日間、成功しても失敗しても報酬は支払われる。そんなうまい話に乗せられて引き受けることにした工藤。しかし、事態は単なる家出から誘拐事件へと発展してゆく。
探偵物語II 赤き馬の使者
1980年2月、徳間書店より発売。
- あらすじ
- 北海道鹿討町での仕事は順調に終わった…しかしその帰り道、工藤は宿泊先のホテルで何者かに襲われ、重傷を負う。犯人が言い残した「二度と鹿討に来るな」とはどういう意味なのか。工藤が鹿討にいることが、誰かにとって目障りだったのか? そもそも、自分が鹿討に来ることになった理由である仕事自体、どこか胡散臭いものだった。
- すべての謎を解き明かすため、工藤は再び鹿討へと向かう。そこで待っているのが、彼自身の過去に関わる事件だとも知らずに…。
新・探偵物語
新・探偵物語II 国境のコヨーテ
2001年10月、幻冬舎より発売
関連作品
- コンピュータゲーム
- 探偵物語、CSK/フィルコム、1983年、PC-8801シリーズ。
- 探偵物語PART2、CSK/フィルコム、1984年、PC-8801シリーズ。
- CD-ROM
- 探偵物語、東映ビデオ、19**年、WINDOWS版 Mac版。
パロディ・オマージュ
- フジテレビのバラエティ番組、『とんねるずのみなさんのおかげです』のワンコーナーとして本作のパロディコント『探偵物語'93』が放送され、石橋貴明が工藤役を演じた。
- 1994年の古尾谷雅人主演ドラマ『噂の探偵QAZ』(日本テレビ)は、『探偵物語』にも出演した古尾谷が、兄貴と慕う優作と探偵物語へのオマージュ的色合いが濃い。この作品では山西道広が「松本"警部"」となって登場する。
- 関西テレビ・フジテレビのバラエティ番組、『SMAP×SMAP』のワンコーナーとして『探偵物語ZERO』(工藤役:木村拓哉)が放送された。オープニングの「Bad city」こそスタッフが結成したバンド「THE ESPER」によるカバーだったものの、それ以外の音楽は(「Lonely man」も含めて)SHOGUNによる原典の音楽を流用、さらに同番組のコントとしては珍しいロケを敢行するなど、細部にも凝っていた。
- 1996年から1997年にかけてリリースされた、東映Vシネマ『BE-BOP-HIGHSCHOOL』シリーズにおいて、山西道広(鬼島刑事)と清水宏(アパートの大家)が、松本刑事とイイヅカがよく言っていた口癖と似たセリフを言うシーンが多く含まれている。
- セガのアーケードゲーム・『ゾンビリベンジ』には、デザインが明らかに工藤俊作をモチーフにしている「毒島力也」というキャラが登場する。
- サザンオールスターズが2004年末に行ったライブ『暮れのサナカ』の中で、「横浜探偵物語」と題したコーナーを設け、VTRでのパロディードラマに合わせ横浜に因んだ曲が生演奏された。ドラマ内では桑田佳祐が工藤を演じた。
- 2006年4月 - 6月期にTBS系で放送されたドラマ『弁護士のくず』も、本作のオマージュ的な色合いが非常に強く出た作品である。主人公の九頭元人(豊川悦司)が白いスーツにソフト帽で登場し、あからさまにわかるアドリブや、カメラ目線や台詞などが多数使われていた。また、九頭が所属する弁護士事務所と同じビルの4階に「工藤興信所」が入居していた。
- 『名探偵コナン』の登場キャラクター、工藤新一の名前は工藤俊作から(父親の名前は優作で、松田優作から取られている)、服部平次の名前は服部刑事から引用されている。
- フジテレビ系で放送された単発ドラマ『大家族デカ』シリーズでは、長男役の俳優が松田優作に憧れ、工藤のコスプレをしていた。
- テレビ朝日系の特撮番組『仮面ライダーW』はハードボイルドを目指す探偵が主人公であり、「肩こり持ちのベテラン刑事と探偵に反発する若手刑事」のコンビが登場するなど世界観などが強く意識されている(刑事の役名は成田三樹夫をもじったもの。演じたなだぎ武は監督から「『探偵物語』の成田三樹夫のイメージで」と指示されたという[9])。また、同じ東映が制作しているため、工藤が使用していたデスクが主人公のものとして撮影に使用されている。
- 同じくテレビ朝日の匿名探偵も主演の高橋克典がハードボイルドの探偵であり万年金欠も人に好かれる、コーヒーにうるさい、買い物袋として当時の主流だったクラフト紙袋が使用される等の共通する点がある。
脚注
関連項目
- バロン吉元
- 番宣ポスター用のイラストを手掛けた。
- スペクトルマン
- 他社の作品にもかかわらず、第9話に劇中番組として登場。映像自体は新規に撮影されたものである。
- サッポロ飲料
- Schick
- 2000年に工藤俊作をメインキャラクターにキャンペーンを展開。
- 鬼武者2
- 生前の松田優作をチャプターモデルとした柳生十兵衛が登場。クリア後の特典として、工藤俊作にそっくりの「黒いスーツの男」を操作できるようになる。
- グンゼ
- 2007年末、サッポロ同様に当社のブランド「THE GUNZE」のCMに本作の映像を流用。
- 探偵同盟
- 他系列のテレビドラマであるが、成田三樹夫と山西道広が同じ役名と役柄(服部刑事と松本刑事)で出演している。
- ことぶきグランプリ〜めざせ原チャリキング〜
- シスコンエンタテインメントから発売されたプレイステーション用ゲーム。工藤らしきキャラ「須藤優作」が登場しており、CMも工藤がベスパに乗る映像を使用している。
外部リンク
テンプレート:Asbox- ↑ 第17話での「お前ら、来週から来なくていい。プロデューサーさんにそう伝えとくわ」、第25話での「あと2回だと思うとファ〜ッとやる気が落ちるんだよ」など。
- ↑ 再放送時、局によっては「トルコ風呂」のセリフを無音修正したり、エンディングにトルコ共和国とは異なる旨のコーションテロップを表示していた。
- ↑ 市民権も持っているが、本編では紹介されていない。服部や松本も知らないようである。
- ↑ だが舞い戻った日本でも、その性格から自然と仲間が出来るが、それが最終回での悲劇につながる事となる。
- ↑ よく紹介文等で「マールボロ」(マルボロ)と書かれているが、第17話で「パチンコに行ったらキャメルが無かった」との発言があるとおり、劇中では一貫して「キャメルフィルターズ」のソフトパックを吸っている。ただし、事務所にはマルボロのロゴ入り灰皿がある。一度だけ「ピース10」(通称ショートピース)を爪楊枝に刺して吸っている場面が有る。
- ↑ これは、本作の企画意図を理解した成田が、アドリブで舞台設営用の金槌を小道具として用いたのが始まりとのこと。
- ↑ すべて別個に録音されたものであり、演奏やボーカルが微妙に異なっている。
- ↑ 2012年9月16日放送の福岡放送「ナイトシャッフル」岩城滉一ゲスト主演にて。
- ↑ 『仮面ライダーW公式読本 W』(2010年、グラウドメディア)P64より。