ジングルベル
ジングルベル(Jingle Bells)は、クリスマスの時期に世界中で歌われている歌。
目次
概要
1857年に牧師のテンプレート:仮リンクが作詞作曲した歌で、ボストンにある自分の教会のサンクスギビングのお祝いで歌うために作った。最初につけられた歌の名前は、One Horse Open Sleigh(1頭立ての橇)であった(この原曲は、唱歌「旅愁」の作者テンプレート:仮リンクに献呈されている)。大変好評であったため、クリスマスでも歌われ、その後アメリカ中に広まっていき、タイトルもジングルベルに変わった。
歌詞の中には宗教的な語句やクリスマスに対する言及がなく、若者たちが冬に橇で競争する様子を歌った歌である。4番まであるが、1番とコーラス部分だけが広く歌われている。
日本では宮澤章二の訳詞・庄野正典の訳詞・堀内敬三の訳詞・音羽たかしの訳詞など複数の歌詞が良く知られている。
2007年11月28日に、「ジングルベル」作曲150年を記念して、松崎しげる、サンプラザ中野、犬神サーカス団、山崎バニラ、浅草ジンタ、平野綾、TATE、仙台貨物、PONI-CAMP、The卍、ドリーミング、市川稔がカバーした「ジングルベル」を収録したアルバム『Jingle All the Way!』が発売された。
主なカバー
日本以外の歌手・演奏家
- グレン・ミラー
- ビング・クロスビー
- フランク・シナトラ
- ダイアナ・クラール
- ダイアン・リーヴス
- パット・ブーン
- ザ・ビートマス(アルバム『クリスマス!』収録)
- The Vindictives(7インチシングル『X-mas 7』収録)
- ビービー&シーシー・ワイナンズ(アルバム『First Christmas』収録)
- ブライアン・セッツァー・オーケストラ(アルバム『ブギ・ウギ・クリスマス』収録)
- バリー・マニロウ(アルバム『Because It's Christmas』収録)
- デューク・エリントン
- ブラッドリー・ジョセフ(アルバム『Classic Christmas』収録)
- カーペンターズ(アルバム『クリスマス・ポートレイト』収録)
- ボニーM
日本の歌手・演奏家
- 小坂一也とワゴン・マスターズ
- 和田弘とマヒナスターズ
- 梅木マリ
- 雪村いづみ
- 吉永小百合
- 奥村チヨ
- 加山雄三(1966年にシングルとして発売)
- 西郷輝彦
- 由美かおる
- ザ・ピーナッツ(初期録音版は「ジングル・ベルズ」。サンタクロースがやってくる(再録音版は「サンタが町にやってくる」)も歌唱)
- ジャッキー吉川とブルー・コメッツ(ジングル・ベル (ジャッキー吉川とブルー・コメッツの曲)を参照)
- 坂本九
- ピンキーとキラーズ
- 美空ひばり
- 江利チエミ
- 小畑ミキ(曲名は「ジングル・ベルズ」)
- 田代みどり
- 藤木孝
- 山野さと子、コロムビアゆりかご会
- 矢口真里(モーニング娘。)、アヤカ、松浦亜弥、石井リカ(アルバム『ザ・童謡ポップス1 クリスマスと冬のうた集』収録)
- タンポポ児童合唱団(アルバム『たのしいクリスマス』収録)
- MUSASHI'S(ムサシーズ)
- Q;indivi Starring Rin Oikawa(アルバム『Winter Celebration』収録)
- doa(アルバム『Christmas Non-Stop Carol』収録)
- 岩男潤子(ミニアルバム『18番街の奇跡』収録)
- 美樹克彦
アニメ・ゲーム・子供向け番組関連のもの
- 玉川紗己子、館野令子、高木均、高村章子、西本裕行、堀絢子(ムーミン)
- Q太郎(曽我町子)、P子(水垣洋子)、正ちゃん(田上和枝)(オバケのQ太郎(初代))
- 松島みのり、白石冬美、大竹宏、兼本新吾(怪物くん)
- 石毛恭子(ママとあそぼう!ピンポンパン)
- 小原乃梨子、肝付兼太(バーバパパ(1977年版))
- 鶴岡弥生、ヨーヨー(スーキャット。曲名は「スーキャットのジングルベル」)
- 小山茉美、内海賢二(Dr.スランプ アラレちゃん)
- 神谷明、松島みのり、こおろぎ'73(キン肉マン)
- 堀絢子、三田ゆう子、緒方賢一(忍者ハットリくん(アニメ版))
- 堀江美都子(愛少女ポリアンナ物語)
- ドリーミング(それいけ!アンパンマン)
- 野原しんのすけ(矢島晶子)、野原みさえ(ならはしみき)(クレヨンしんちゃん。曲名は「しんちゃんのジングル・ベル'93」)
- タンポポ児童合唱団(ミッフィーCDシリーズ)
- 岸祐二、増島愛浩、福田佳弘、本橋由香、来栖あつこ、まるたまり(激走戦隊カーレンジャー。曲名は「ジングルベル~フルアクセル・ヴァージョン」)
- 久川綾(美少女戦士セーラームーン セーラースターズ)
- 菅原祥子、黒崎彩子、川口雅代、きらめき合唱隊(もっと!ときめきメモリアル)
- MAHO堂(おジャ魔女どれみ)
- 高石タケル(山本泰輔)&火田伊織(浦和めぐみ)(デジモンアドベンチャー02)
- 7人の麦わら海賊団(ONE PIECE)
- ガッシュ・ベル(大谷育江)、ティオ(釘宮理恵)、キャンチョメ(菊池正美)(金色のガッシュベル!!)
- エルモ(松本健太)、ティーナ(水城レナ)、ビッグバード(鶴岡聡)、クッキーモンスター(菊地慧)、モジャボ(田中英樹)、アーサー(竹田佳央里)、東京少年少女合唱隊(セサミストリート(テレビ東京版))
- 桃園ラブ(沖佳苗)withヤング・フレッシュ(フレッシュプリキュア!。「プリキュア☆ハッピー☆クリスマス」という曲名で替え歌になっている)
歌詞
- 1番
- Dashing through the snow, in a one-horse open sleigh,
- O'er the fields we go, laughing all the way.
- Bells on bob-tails ring, making spirits bright,
- What fun it is to ride and sing a sleighing song tonight.
- コーラス
- Jingle bells, jingle bells,
- Jingle all the way!
- O what fun it is to ride
- In a one-horse open sleigh.
- 2番
- A day or two ago
- I thought I'd take a ride
- And soon Miss Fanny Bright
- Was seated by my side
- The horse was lean and lank
- Misfortune seemed his lot
- We ran into a drifted bank
- And there we got upsot
- 3番
- A day or two ago
- The story I must tell
- I went out on the snow
- And on my back I fell
- A gent was riding by
- In a one-horse open sleigh
- He laughed at me as I there lay
- But quickly drove away
- 4番
- Now the ground is white
- Go it while you're young
- Take the girls along
- and sing this sleighing song
- Just bet a bobtailed bay
- Two-forty as his speed
- Hitch him to an open sleigh and crack!
- You'll take the lead
解説
1番は雪の中を橇で走り行く楽しさを歌っている。2番では女の子を誘って、2人で乗っていたが、雪の塊に突っ込み、橇をひっくり返してしまう。3番では、数日前に橇をひっくり返してしまい、近くを橇で通りかかった人に笑われてしまったことを本人が語っている。4番では、再び女の子を誘い、友達とスピードを競い合い、賭けに興じている。
替え歌
雛祭りの歌「うれしいひなまつり」と同じように、無数の替え歌が作られており、次のように始めの歌詞を作り変えているものが有名である。この後にも銃をモチーフにした替え歌が続く。
- Jingle bells, shotgun shells
- 訳
- ジングルベル、ショットガン・シェルズ(弾)
他にはアメリカのスーパーヒーローを歌詞に歌いこんだものが、アメリカの小学生の間で受け継がれている。このバージョンは1960年代半ばから知られるようになった[1] 。歌詞中のロビンは、鳥の名前とキャラクターの名前を引っ掛けてある。このバージョンはテレビ番組で歌われることがあり、1993年に放送された『バットマン』の「メリークリスマス ジョーカー!」ではジョーカーが歌い、『ザ・シンプソンズ』の「シンプソン家のクリスマス」という回ではバート・シンプソンが歌った[2][注 1]。 また、このバージョンからさらに派生したバージョンも存在する[3]。
- Jingle bells, Batman smells,
- Robin laid an egg,
- the Batmobile lost a wheel
- and the Joker got away.
- 訳
- ジングルベル、バットマンはくさい
- ロビンはドジをふんだ(直訳:卵を産んだ)
- バットモービルのタイヤがパンクして
- ジョーカーは逃げてしまった
替え歌とは少し違うものの、オランダの音楽家が、犬の鳴き声のテープを使ってジングルベルの歌を作り上げたものも有名になっている[1]。
サンプル
テンプレート:Multi-listen start テンプレート:Multi-listen item テンプレート:Multi-listen item テンプレート:Multi-listen end
脚注
注釈
出典
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