日向市
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テンプレート:Infobox 日向市(ひゅうがし)は、宮崎県の北東部に位置する市である。
目次
市勢
- 面積:336.29km²
- 人口:64,323人
- 男性:30,735人
- 女性:33,588人
- 世帯数:28,002世帯
(2011年10月1日現在)
地理
日向灘に面し、温暖で降水量が多い一方で日照時間は全国トップクラスである。また宮崎県の他の市と同様台風の影響を受けやすく、しばしば大きな被害を受ける。また細島港という天然の良港に恵まれ、古くから県のゲートウェイとしての役割を担ってきた。県内有数の工業地帯としても知られる。
隣接している自治体
人口
地域別面積・人口
地域 | 面積(km²) | 人口(人) | 世帯数(世帯) |
---|---|---|---|
新町 |
0.57 | 1,449 | 730 |
富高 |
18.97 | 6,773 | 3,001 |
塩見 |
24.49 | 3,285 | 1,460 |
財光寺 |
5.52 | 14,705 | 6,469 |
日知屋 | 21.03 | 24,838 | 10,647 |
細島 | 1.96 | 2,166 | 978 |
平岩 | 23.63 | 3,472 | 1,449 |
幸脇 | 5.28 | 655 | 300 |
美々津 | 16.11 | 2,373 | 1,038 |
東郷町 | 218.73 | 4607 | 1930 |
地名
日向市発足時の大字を以下に記す。
- 財光寺(旧富高町→富島町)
- 塩見(旧富高町→富島町)
- 富高(旧富高町→富島町)
- 日知屋(旧富高町→富島町)
- 細島(旧細島町→富島町)
- 幸脇(旧岩脇村)
- 平岩(旧岩脇村)
また、1955年に美々津町を編入した。
- 美々津町(元は美々津で全町1大字だった)
市制施行直後ごろから町名設置が順次行われ、現在までに以下の町が発足している。
- 財光寺往還町(財光寺より。1951年頃)
- 財光寺沖町(財光寺より。1951年頃)
- 日知屋古田町(日知屋より。1950年代前半頃)
- 上町(富高より。1953年)
- 竹島町(日知屋より。1962年)
- 船場町(日知屋より。1962年)
- 鶴町1丁目~3丁目(日知屋より。1964年)
- 原町1丁目~4丁目(日知屋より。1964年)
- 北町(富高より。1965年)
- 中町(富高より。1965年)
- 本町(富高より。1965年)
- 南町(富高より。1965年)
- 都町(富高より。1965年)
- 春原町1丁目~2丁目
- 向江町1丁目~2丁目(日知屋より。1973年)
- 江良町1丁目~4丁目(日知屋より。1975年)
- 新生町1丁目~2丁目(日知屋より。1975年)
- 高砂町(日知屋より。1975年)
- 永江町1丁目~3丁目(日知屋より。1975年)
- 大王町1丁目~2丁目(日知屋より。1975年)
- 山下町1丁目(財光寺より。1979年)
- 伊勢ヶ浜(日知屋より。1981年)
- 曽根町1丁目~4丁目(日知屋より。1981年)
- 中堀町1丁目~3丁目(日知屋より。1981年)
- 浜町1丁目~3丁目(日知屋より。1981年)
- 平野町1丁目~2丁目(日知屋より。1981年)
- 山手町(日知屋より。1981年)
- 梶木町1丁目~2丁目(日知屋より。年不詳)
- 亀崎1丁目~4丁目(日知屋より。年不詳)
- 亀崎西1丁目~2丁目(日知屋より。年不詳)
- 亀崎東1丁目~4丁目(日知屋より。年不詳)
- 比良町1丁目~5丁目(財光寺・塩見より。年不詳)
- 北町1丁目~3丁目(富高より。2001年)
- 迎洋園1丁目~2丁目(富高より。2001年)
- 不動寺(富高より。2001年)
- 富高字不動寺の一部
2006年に東郷町を編入し、以下の大字が、「東郷町」を冠した形で継承された。
- 東郷町下三ヶ
- 東郷町坪谷
- 東郷町八重原迫野内
- 東郷町山陰(甲~辛)
歴史
前史
- 1578年(天正6年)11月12日 - 耳川の戦い。
- 1587年(天正15年) - 足利将軍和陸使が豊後水道南下の際に細島港に寄港。(正史最初の記録)。
- 1690年(元禄3年)- 山陰・坪谷村一揆が起きる。
- 1692年旧暦閏9月 - 臼杵郡富高村、日知屋村(細島)、財光寺村、塩見村、平岩村の5村と山陰村の一部が延岡藩領より幕府領(天領:西国筋郡代)へ移行。
- 同時に細島出張陣屋が発足。
- 1868年旧暦閏4月25日 - 府藩県三治制により、天領であった地域に(富高陣屋)に富高県が発足。
- 1868年旧暦8月17日 - 富高県が日田県に編入(廃藩置県後も日田県)。
- 1871年11月14日 - 第一次府県統合により美々津県が発足。
- 1873年1月15日 - 美々津県・都城県が統合し宮崎県が発足。臨時的に旧富高県庁が宮崎県庁として使用された。
- 1889年5月1日 - 町村制施行により、現在の市域にあたる以下の町村が発足。
- 1898年10月26日 - 美々津村が町制施行し美々津町になる。
- 1921年10月1日 - 富高村が町制施行し富高町になる。
- 1937年10月1日 - 細島町・富高町が対等合併し富島町になる。
日向市小史
- 1951年(昭和26年)4月1日 - 富島町・岩脇村が対等合併・市制施行し日向市になる。
- 1952年(昭和27年) - 細島工業港の築港。
- 1955年(昭和30年)1月1日 - 美々津町を編入。
- 1963年(昭和38年)1月16日 - 市庁舎が全焼する。
- 1964年(昭和39年) - 延岡市とともに新産業都市に指定される。※新産業都市建設促進法は2001年3月に廃止。
- 12月5日 - 現在の市庁舎が完成する。(総工費1億8900万円)
- 1969年(昭和44年)4月1日 - 東郷村が町制施行し東郷町となる。
- 1971年(昭和46年) - 細島工業港と神奈川県川崎市を結ぶフェリーが就航する。
- 1989年(平成元年)3月11日 - JR九州が財光寺駅を開設する。
- 1990年 (平成2年)1月14日 - 日向市文化センターが完成する。
- 1997年 (平成9年)1月10日 - 日向市立図書館が日向保健所跡に移転する。
- 2000年(平成12年)8月11日 - 細島港に国際ターミナルが完成する。
- 2006年(平成18年)2月25日 - 東郷町を編入。
- 12月17日 - JR日豊本線・日向市駅高架化。
- 2010年(平成22年)12月4日 - 東九州自動車道 門川IC - 日向IC間が開通する。
- 2013年(平成25年)5月10日 - 小倉ヶ浜有料道路が無料開放される。
- 2014年(平成26年)3月16日 - 東九州自動車道 日向IC - 都農IC間が開通し、県庁所在地の宮崎市と高速道路で結ばれる。
行政
歴代市長
- 三尾良次郎(1951年4月~1959年4月、2期)
- 藤井満義(1959年4月~1965年7月、2期)
- 児玉袈裟雄(1965年7月~1977年7月、3期)
- 甲斐敦(1977年7月~1981年7月、1期)
- 宮本増雄(1981年7月~1989年7月、2期)
- 三樹博(1989年7月~1996年3月、2期、現職中に死去)
- 赤木欣康(よしやす)(1996年3月~2000年3月、1期)
- 山本孫春(2000年3月~2004年3月、1期)
- 黒木健二(2004年3月~)
立法
市議会
- 定数:22名
- 任期:2011年(平成23年)5月13日 - 2015年(平成27年)5月12日
- 議長:畝原幸裕(市政会)
- 副議長:黒木万治(日本共産党市議団)
会派名 | 議席数 | 議員名(◎は代表) |
---|---|---|
市政会 | 6 | ◎黒木高広、畝原幸裕、甲斐敏彦、黒木金喜、日髙和広、甲斐善重郎 |
政真会 | 5 | ◎木田吉信、溝口孝、鈴木富士男、黒木円治、黒木末人 |
豊政会 | 2 | ◎日髙一直、松葉通明 |
日本共産党市議団 | 2 | ◎黒木万治、荻原紘一 |
公明党市議団 | 2 | ◎三樹喜久代、坂口英治 |
改革クラブ結い | 2 | ◎西村豪武、柏田公和 |
社民・民主の会 | 2 | ◎海野誓生、富井寿一 |
無会派 | 1 | 岩切裕 |
2014年(平成26年)4月3日現在。
宮崎県議会(日向市選挙区)
- 定数:2名
- 任期:2011年(平成23年)4月30日 - 2015年(平成27年)4月29日
氏名 | 会派名 | 当選回数 |
---|---|---|
十屋幸平 | 自由民主党 | 2 |
西村賢 | 愛みやざき | 2 |
2007年(平成19年)の県議選までは定数3だった(黒木覚市、十屋幸平、西村賢の3名)[4][5]。
衆議院
- 2009年8月(第45回衆議院議員総選挙)
- 2012年12月 (第46回衆議院議員総選挙)
参議院
- 参議院議員通常選挙では、宮崎県全体で一つの選挙区。
公共機関
国の出先機関
国の行政機関
- 門司税関細島税関支署 - 竹島町1(細島港湾合同庁舎)
- 九州地方整備局宮崎港湾空港工事事務所細島事務所 - 大字日知屋字新開17371-1
- 延岡工事事務所日向重量観測所 - 大字日知屋15088-2
- 海上保安庁第十管区海上保安本部宮崎海上保安部細島海上保安署 - 大字日知屋16847-5(細島港湾合同庁舎)
- 自衛隊宮崎地方協力本部日向地域事務所 - 原町4丁目(たばこ会館)
司法機関
特殊法人
県の出先機関
県の行政機関
総務部
- 日向県税・総務事務所 - 中町2-14(日向総合庁舎)
福祉保健部
- 日向保健所 - 北町2-16
- 日向食肉衛生検査所 - 大字財光寺字長江373
県土整備部
- 日向土木事務所 - 中町2-14(日向総合庁舎)
- 宮崎県北部港湾事務所 - 大字日知屋字新開17371-2
農政水産部
- 東臼杵南部農業改良普及センター - 東郷町山陰辛256-2
企業局
- 宮崎県企業局北部管理事務所 - 東郷町山陰乙1121
警察関係
- 日向警察署 - 本町2番1号
防災
- 日向市消防本部・日向市消防署 - 亀崎2丁目23番地
- 南分遣所 - 大字幸脇980の5
医療
日向市東臼杵郡医師会関連施設
- 日向看護高等専修学校 - 鶴町1丁目6-2
その他
- 日向市初期救急診療所 - 北町2丁目10
文化施設
図書館
博物館・美術館・資料館
ホール
経済
産業
- 主な産業
- 産業人口
主な企業
- 旭化成ケミカルズ株式会社 日向化学品工場
- 旭化成イーマテリアルズ株式会社 ハイポア日向工場[6]
- 旭コード株式会社
- 東ソー日向株式会社
- 日向精錬所株式会社
- 第一糖業株式会社
- 東郷メディキット株式会社
- 富士シリシア化学 日向工場
- 富士チタン工業 日向工場
- 南日本ハム株式会社
- 日本ハム惣菜株式会社 宮崎工場
- 日本ホワイトファーム株式会社
商業施設
- 百貨店・ショッピング施設
- イオンタウン日向
- イオン日向店
- トライアル
- スーパーマーケットながの屋
友好都市
地域
教育
大学
- 放送大学宮崎学習センター
専修学校
高等学校
中学校
小学校
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特別支援学校
学校教育以外の施設
交通
鉄道路線
かつてあった鉄道路線
バス
- 宮崎交通:イオンタウン日向に併設された営業所を拠点に、日向市内の多くの一般路線を運行する。門川町を経由して日向市と延岡市を結ぶ路線や、日向市と美郷町・椎葉村を結ぶ路線がある。
- ぷらっとバス:中心市街地を運行するコミュニティバス。日向交通協同組合が運行する。
- 乗合バスなんぶ:市南部を運行する予約制乗合タクシー。日向交通協同組合が運行する。
- 乗合バスとうごう:東郷町域を運行する予約制乗合バス。山陰タクシーが運行する。
- ハッコートラベル:日向市と福岡市、および宮崎空港を結ぶ高速バス「ハッコーライナー」を運行する。
- ひむか号:宮崎市と延岡市を結ぶ高速バス。東九州自動車道の日向ICにバス停がある。
道路
高速道路
一般国道
県道
港湾
観光スポット
日向市の東側にある海岸は日豊海岸国定公園に指定されている。
名所・旧跡
祭事・催事
- 日向ひょっとこ祭り
- 産業・商業まつり
- 日向はまぐり碁石まつり
- 細島みなと祭り
- 細島的矢祭(旧正月)
- 牧水祭:9月17日
- 細島秋季大祭
- 日向十五夜まつり:9月
- 美々津おきよ祭り:旧暦8月1日
- 延岡西日本マラソン
レジャー・スポーツ施設
- 大王谷運動公園
- お倉ヶ浜総合公園
- 日向サンパーク
- 温泉:日向サンパーク温泉 お舟出の湯
- キャンプ場:日向サンパークオートキャンプ場
- 道の駅:道の駅日向(国道10号の入口に設置)
- 牧水公園
- 石並川キャンプ場
- 海水浴場
名産品
工芸品
- はまぐり碁石
- 美々津手漉き和紙
百選
- 日本の渚100選:日豊海岸・お倉ケ浜
- 日本の白砂青松100選:伊勢ヶ浜・お倉ヶ浜
- 快水浴場百選:伊勢ヶ浜海水浴場
- 水源の森百選:庭田水源の森
日向市出身の有名人
- 若山牧水(歌人)(東郷村、後の東郷町))
- 大暮維人(漫画家)
- 三浦浩子(漫画家)
- 英二(モノマネ芸人)
- 日向悠二(イラストレーター)
- 黒木知宏(元プロ野球選手)
- 青木宣親(プロ野球選手⇒MLBプレーヤー)
- 松岡真央(ソフトボール選手)
- 宮本大輔(プロ野球選手)
- 江藤隆美(元政治家)
- 石川恒太郎(歴史家)
- 三尾良次郎(歴史家)
- 高森文夫(詩人・元東郷町長)
- 桂歌春(落語家・落語芸術協会監事)(旧:富島町)
- 平原美夫(高鍋高校野球部創設者)
- サラ忍マン(モデル)
脚注
- ↑ 平成23年3月地区別人口一覧表 - 日向市
- ↑ テンプレート:PDF - 日向市
- ↑ 地籍調査状況マップ・日向市 - 地籍調査Webサイト 国土交通省 土地・水資源局
- ↑ テンプレート:PDF - 日向市
- ↑ テンプレート:PDF - 宮崎県公報
- ↑ テンプレート:PDFlink - 旭化成イーマテリアルズ株式会社