伊丹市
目次
概要
大阪国際空港敷地の大半を擁する20万人都市で、大阪・神戸の衛星都市、ベッドタウンの一つとされる。
古くは摂津国の西摂とよばれた土地で、伊丹城(有岡城)の城下町として、また、一説に「清酒発祥の地」として知られる。気候は温暖で、冬には昆陽池などにカモなど多数の渡り鳥が飛来する。
伊丹市は大阪国際空港の地元自治体の連合である大阪国際空港周辺都市対策協議会 (10市協)に加盟しており、伊丹市長がその会長を務めている。かつては大阪国際空港を発着する航空機の騒音等に悩まされ、大阪国際空港撤去都市宣言[1]を掲げていたが、大阪国際空港が地域環境との調和していくにつれ、同空港を市の重要都市資源と位置づけるようになり、大阪国際空港と共生する都市宣言[2]を宣言するに至っている。
地理
兵庫県の南東に位置し、東に猪名川、西に武庫川が流れている。市域は全体に平坦で起伏のなだらかな地形であり、「伊丹台地」と呼ばれる。JR西日本福知山線(JR宝塚線)と阪急伊丹線が南北に縦断している。大阪市からは約10kmと近い。
市の中央部を天神川、天王寺川が北から南へ流れている。兵庫県では南隣の尼崎市に続き、人口密度が2番目に高い。
隣接している自治体
北は川西市、北・西は宝塚市、西宮市、南・西は尼崎市、東は大阪府池田市、豊中市に接する。
大阪市への通勤率は15.6%、尼崎市への通勤率は13.6%である(いずれも平成22年国勢調査)。
歴史
サヌカイト(讃岐石)製のナイフ形石器が西摂地方[3]で発見されている。
伊丹市緑ヶ丘1丁目付近で石鏃が4個[4]、桜ヶ丘3丁目で1個[5]見つかっている。この両地域で竪穴式住居が数軒発見されている。川辺郡神津村の2カ所(大阪空港A[6]・B遺跡[7])から縄文式土器が出土している。「縄文のない縄文式土器」が現れた時期である。
伊丹市松原で1960年代に弥生土器が地下10メートルほどから出土し、その腹部にノギ[8]のついた籾の圧痕が残っていた。この土器は畿内の弥生土器第Ⅴ様式で後期に属し、今から凡そ1600年前のものである。
伊丹に関連の深い「猪名部」「猪名県」などは『日本書紀』に表れる。古くは「摂津国」の「西摂」と呼ばれた地域。
市の名前は、摂関家領橘御園を鎌倉時代から管理していた伊丹氏の名に由来すると考えられる。
- 市制施行以前
- 戦国時代には、有岡城が置かれていた。
- 江戸時代の1661年には摂関家である近衛家の所領とされ、その保護の元に造酒業が栄えた。
- 1786年(天明6年) : 小西家が「日本三大私設道場」のひとつ「修武館」を開く。
- 1908年(明治41年) : 剣術の形「修武館奥之形」が定められる。
- 市章の合印紋は市制施行時に近衛公爵家から拝領したものである。
- 1912年(明治45年)3月 : 東野地区で育てられた東京の荒川堤の桜が、アメリカ合衆国のポトマック川に植樹される。
- 1939年(昭和14年)1月17日 : 大阪第二飛行場(後の大阪国際空港)が供用開始された。
- 市制施行後
- 1940年(昭和15年)11月10日 : 川辺郡伊丹町と稲野村が合併し市制を施行する。
- 1943年(昭和18年)1月4日: 市章を制定する。[9] [10] [11]
- 1947年(昭和22年)3月1日 : 川辺郡神津村を編入する。
- 1955年(昭和30年)4月1日 : 宝塚市の一部(旧長尾村の一部:荻野・荒牧・鴻池・大野新田)を編入する。
- 1959年(昭和34年)7月3日 : 大阪第二飛行場~伊丹飛行場~伊丹エアベース~大阪空港と変遷してきた空港が、第1種空港大阪国際空港と改称し、国際線が本格就航を始めた。
- 1973年(昭和48年)10月1日 : 空港公害などをうけ、大阪国際空港撤去都市宣言を採択した。
- 1980年(昭和55年)11月10日 : 市旗を制定する。[12] [12]
- 1990年(平成2年)12月3日 : 大阪国際空港の存続及び今後の同空港の運用等に関する協定(通称存続協定)を運輸省との間で結び、1994年9月4日の関西国際空港開港後の大阪国際空港の存続方針を確定させた。
- 1994年(平成6年)9月4日 : 関西国際空港が開港し、大阪国際空港は国内線の基幹空港となった。
- 1995年(平成7年)1月17日 : 阪神・淡路大震災が発生し、市内では死者23名・重傷者226名・軽傷者2,490名の人的被害が出る。また、同日現在の全世帯数69,719世帯のうち、全壊2,434世帯棟、半壊14,371世帯の家屋被害が出る。このほか、高架構造の阪急伊丹駅と新幹線(野間付近)が倒壊したほか、道路の通行止めは283個所に達した。
- 2006年(平成18年) : 景観条例制定。
- 2007年(平成19年)4月1日 : 空港の環境改善などをうけ、大阪国際空港と共生する都市宣言を採択した。
- 2008年(平成20年) : 伊丹市の民生委員らが所属する同市民生委員児童委員連合会が、過去5年間に亘り約4,000万円におよぶ公費を支出し、研修名目で宴会を伴う温泉旅行を行っていたことが報道された[13]。また、これらの旅行には歴代の伊丹市長らが毎年、市費で宴会に参加していたことも判明している[14]。
- 2008年(平成20年)8月29日 : ゆかりある著名人を対象とした「伊丹大使」を任命する。
- 2009年(平成21年) : 田辺聖子が名誉市民となる。
- 2013年(平成25年) : 田中将大に伊丹市民栄誉賞。
行政
歴代市長
- 初代 : 1941年1月 - 1942年4月 深川重義
- 2代 : 1942年5月 - 1944年7月 森田富太郎
- 3代 : 1944年8月 - 1945年10月 藤井貫一
- 4代 : 1945年12月 - 1946年11月 岡田利兵衞
- 5代 : 1947年4月 - 1950年2月 瀬尾義男(初の公選市長)
- 6-8代 : 1950年4月 - 1961年10月 坂上喜穂(1961年10月、公葬が執り行われる。)
- 9-12代 : 1961年12月 - 1977年3月 伏見正慶(1977年3月、市葬が執り行われる。)
- 13-16代 : 1977年4月 - 1993年4月 矢埜與一(4期16年と、歴代最も長く市長を務めた。)
- 17-19代 : 1993年4月 - 2005年4月 松下勉(神戸大工卒ののち尼崎市職員となり、土木局長などを歴任。市長として3期12年を務めた。)
- 20代- : 2005年4月 - 藤原保幸(東大卒ののち1977年に建設省入省となり、住宅局木造住宅振興室長や住環境整備室長などを歴任。1994年から1997年まで県住宅建設課長を歴任したのち、2002年から2005年まで当市の助役を務めた。)
市章・市旗
市章は近衛家の家紋であったものを市が許諾を得て、1943年1月4日に正式に制定され、市旗は「伊」と「鳥」を合わせたものを1980年11月10日に制定した。[9][10][11][12]
- Flag of Itami, Hyogo.svg
伊丹市旗
- Itami Hyogo chapter.JPG
伊丹市章
男女共同参画
伊丹市男女共同参画施策市民オンブードという組織を設置している。
副首都構想
副首都構想とは、首都東京に大地震やテロなどが起こったことを備え、伊丹市と大阪府豊中市・池田市にまたがる大阪国際空港を廃止し、空港跡地に副首都をつくり、危機管理専門の省庁をおく構想である。この構想について2005年4月6日には危機管理都市推進議員連盟が結成され、これには、民主党の石井一(比例近畿ブロック選出)を筆頭に、自由民主党の青木幹雄元官房長官(島根県選挙区選出)や民主党の菅直人元代表(比例東京ブロック選出)らが名を連ねている。ただ、これらの動きを含む大阪国際空港の廃止は、現存する空港施設の撤去にかかる莫大な費用・時間、アクセスの不便な関西国際空港では代替空港として心もとないこと(もちろん、関西国際空港のアクセス改善に要する費用・時間も問題である)、万一大阪国際空港を閉鎖した場合の北大阪経済に与える打撃、新幹線(将来的には中央新幹線)に対抗できる航空交通手段確保の必要性、そして、航空利用者の利便性の確保などの観点から、現実的ではないとの意見もある[15]。
立法
市議会
- 定数:28名
- 任期:2011年(平成23年)5月1日~2015年(平成27年)4月30日
- 議長:山内寛(公明党、4期)
- 副議長:川上八郎(フォーラム伊丹、4期)
会派名 | 議席数 | 議員名(◎は代表) |
---|---|---|
フォーラム伊丹 | 7 | ◎相崎佐和子、山薗有理、保田憲司、西村政明、櫻井周、齊藤真治、川上八郎 |
新政会 | 6 | ◎吉井健二、佐藤良憲、戸田龍起、市川薫、加藤光博、大路康宏 |
公明党 | 6 | ◎北原速男、竹村和人、篠原光宏、山本恭子、坪井謙治、山内寛 |
日本共産党伊丹市議会議員団 | 3 | ◎上原秀樹、久村真知子、加柴優美 |
蒼翠会 | 2 | ◎杉一、中田慎也 |
無所属 | 4 | 林実、小西彦治、泊照彦、新内竜一郎 |
※ 2014年(平成26年)3月11日現在。
兵庫県議会(伊丹市選挙区)
- 定数:3名
- 任期:2011年(平成23年)6月11日~2015年(平成27年)6月10日
氏名 | 会派名 | 当選回数 |
---|---|---|
川井田清信 | 自由民主党 | 1 |
合田博一 | 公明党・県民会議 | 4 |
山本千恵 | 民主党・県民連合 | 1 |
※2014年(平成26年)3月11日現在。
警察・消防
警察は、兵庫県警伊丹警察署が置かれ市内全域を管轄する。消防は、伊丹市消防局が市内全域を管轄する。
自衛隊
市内には陸上自衛隊中部方面総監部および第3師団司令部があり、阪神・淡路大震災やJR福知山線脱線事故における災害復興や救助活動が特筆される。
産業
大阪国際空港と共生する都市宣言にあるように、大阪国際空港は同市の交通拠点であるばかりでなく、重要な地域資源である。大阪国際空港を利用した産業振興が推進されている[16]。
園芸業については、隣接する宝塚市の山本地区と合わせて、全国三大植木産地のひとつである。接木の一つ「芽接ぎ」が盛んで、坂上善太夫が豊臣秀吉から「木接太夫(きつぎだゆう)」と言う称号を与えられる。アメリカ合衆国のポトマック川の川沿いに植樹されているサクラは伊丹のサクラを台木にして成長させたものである。現在、東野地区では南京桃の生産に力を入れている。
江戸時代から酒造が盛んであり、近代でも全国に先駆けて産業としての清酒醸造法を確立している。現在も、小西酒造(白雪本社)がある。
1919年、日本初の国産リノリウム(床材)を製造販売する「東洋リノリューム株式会社(現在の東リ)」が創業。臨空都市としての利点を生かしたハイテク産業(住友電工、三菱電機など)がある。
2002年10月10日、市東部にオープンしたダイヤモンドシティ・テラス(現・イオンモール伊丹)は、その規模の大きさ、店舗の多様さ、営業時間の長さで、近隣の大規模店舗に様々な影響を与えている。
主な企業
- 本社がある企業
- 小西酒造
- 本社内に「全日本なぎなた連盟」を置いている[17]。
- 松谷化学工業
- 東リ
- 伊丹産業
- 関西スーパーマーケット
- ハウスウェルネスフーズ
- 住友電工ハードメタル
- フジコー
- 大阪機工
- 西菱電機
- 但馬屋食品
- ナガセ医薬品
- JFE製缶
- エムアイオージャパン
- 東洋ゴム工業 - 2015年8月創立70周年を機に本社を伊丹市に移転予定
- 事業所・工場がある企業
- 食品
- キユーピー
- オイシス
- 雪印メグミルク
- 日本水産(日本クッカリー、日水物流など子会社群)
- ユニ・チャームペットケア
- 米久
- スターゼン
- コカ・コーラウエスト
- 味の素ゼネラルフーヅ
- 電機・精密
- 機械・自動車
- ダイハツ工業
- トヨタ自動車(伊丹分室)
- 日本パーカライジング
- クボタ
- 素材・その他製造業
- 運輸・倉庫
主な商業施設
- イオンモール伊丹
- イオンモール伊丹昆陽(2011年3月22日開業)
- アリオI・II - JR伊丹駅前に所在。イトーヨーカドー系列の同名のショッピングモールより以前に開業しており、無関係。
- 阪急伊丹リータ・タミータウン - 阪急伊丹駅参照。
- 伊丹ショッピングデパート - 関西スーパーマーケットによる運営。旧マイカルサティ伊丹店。
- Viva伊丹商店街
- 伊丹阪急駅東商店街 - 阪急伊丹駅の東にある商店街。
- イズミヤ昆陽店
- つかしん - 一部が伊丹市域にかかる。
姉妹都市・提携都市
- テンプレート:Flagicon 長崎県・大村市(おおむらし)(昭和55年4月17日、姉妹都市提携)
- テンプレート:Flagicon 島根県・頓原町(とんばらちょう、現飯南町)(昭和55年4月23日、姉妹都市提携)
- テンプレート:Flagicon ベルギー王国ハッセルト市(HASSELT CITY)(昭和60年4月5日、姉妹都市提携)
- テンプレート:Flagicon 中華人民共和国佛山市(FOSHAN CITY)(昭和60年5月8日、友好都市提携)
地域
人口
2010年(平成22年)国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、2.03%増の196,160人であり、増減率は県下41市町中6位、49行政区域中10位である。 テンプレート:人口統計
教育
市内には私立の小学校・中学校は無く、全て公立(伊丹市立)である。このほか、各種学校(非一条校)として日本の幼稚園・小学校に相当する民族教育を行う伊丹朝鮮初級学校がある。
高等学校についても私立学校は存在せず、全て公立学校(伊丹市立または兵庫県立)である。高校入試は複数志願選抜のシステムをとっている。
小学校
- 伊丹市立伊丹小学校
- 伊丹市立稲野小学校
- 伊丹市立南小学校
- 伊丹市立神津小学校
- 伊丹市立緑丘小学校
- 伊丹市立桜台小学校
- 伊丹市立天神川小学校
- 伊丹市立笹原小学校
- 伊丹市立瑞穂小学校
- 伊丹市立有岡小学校
- 伊丹市立花里小学校
- 伊丹市立昆陽里小学校
- 伊丹市立摂陽小学校
- 伊丹市立鈴原小学校
- 伊丹市立荻野小学校
- 伊丹市立池尻小学校
- 伊丹市立鴻池小学校
中学校
- 伊丹市立東中学校
- 伊丹市立西中学校
- 伊丹市立南中学校
- 伊丹市立北中学校
- 伊丹市立天王寺川中学校
- 伊丹市立松崎中学校
- 伊丹市立荒牧中学校
- 伊丹市立笹原中学校
高等学校
- 伊丹市立伊丹高等学校
- 伊丹市立高等学校 - 定時制の学校で、伊丹高等学校と施設の大半を共有している。募集を2012年度入学生から停止し、伊丹市池尻(旧 県立武庫荘高等学校跡地)および県立多部制単位制高等学校敷地内に移転する。
- 兵庫県立阪神昆陽高等学校 - 多部制単位制。2013年度より開校。
- 兵庫県立伊丹高等学校
- 兵庫県立伊丹北高等学校
- 兵庫県立伊丹西高等学校
通信制課程
高等専修学校
- 社団法人伊丹市医師会准看護高等専修学校
- 兵庫障害者職業能力開発校
特別支援学校
- 伊丹市立伊丹特別支援学校
- 兵庫県立こやの里特別支援学校
大学・短期大学
- 大手前大学伊丹キャンパス
- 大手前短期大学
- 大阪芸術大学短期大学部伊丹学舎
交通
市内は市バスで結ばれる。市域は伊丹台地を擁するものの、特に大きな山はなく、起伏がなだらかで市内を端から端まで自転車で走ることも容易であるため、自転車の利用が大変に多い。市域東側に広がる大阪平野には大阪国際空港もある。鉄道にも囲まれており、近距離・遠距離の移動ともに交通の便は大変良い。
空港
大阪国際空港は、滑走路及び旅客ターミナルビルの北側(日本航空が使用している側)の一部が伊丹市内に位置するため、一般に伊丹空港と呼ばれている(IATA空港コード:ITM ICAOコード:RJOO)。従って、空港内の出張所には大阪府警と兵庫県警とが詰めている。また、警備のための機動隊員の派遣も交代で行なわれている。
関西国際空港の供用開始に伴い、国際線および比較的遠距離の国内線が同空港に移るなどして、大阪国際空港の相対的な地位は一時的に下がったが、数年後に国内線の多くが伊丹空港に戻るなどして、かつての賑わいを取り戻したほか、近年は大阪市の主要部から10 km圏内であるという地の利の良さが見直されつつある。伊丹空港のほか関西・神戸とあわせてマルチエアポートの関西三空港として、一体的な空域として扱われている。橋下徹(当初は大阪府知事、現大阪市長)をはじめとする日本維新の会などは、航空路線の関西国際空港への統合を掲げて、大阪国際空港の廃港論をたびたび打ち上げるなど、議論の的となっている。(2013年には市長選挙の争点の一つにもなった。) テンプレート:Seealso テンプレート:Seealso
鉄道
市の代表駅として中心的な立場にあるのは、長らく阪急伊丹駅であったが、JR東西線開業に伴う福知山線(JR宝塚線)内の大幅増発と大型ショッピングセンターの進出に伴い、現在はJR伊丹駅がこれに代わっている。
駅はないが、山陽新幹線が市南部を通過している。また、大阪モノレール本線の大阪空港駅は伊丹市と豊中市の市域が入り組んでおり、駅舎は伊丹市域にもかかっているが、公式の住所は豊中市となっている。
空港連絡鉄道構想
現在、大阪国際空港には大阪モノレールが乗り入れているが、JRの路線は乗り入れていない。そこで大阪国際空港に近いJR伊丹駅から大阪国際空港までの空港アクセス路線を建設する「JR福知山線分岐線構想」がある。1990年代に入ってから計画され、実現に向けて取り組まれているが、膨大な費用がかかるため実現の可能性は低くなっているのが現状である。
また、2007年に大阪国際空港とJR伊丹駅や阪急伊丹駅、伊丹市街地にアクセスできる大阪国際空港広域レールアクセス構想の検討が始められ、上記「JR福知山線分岐構想」の半分以下の費用で実現できるとされることなどから、現在では最も実現可能性が高い構想となっている。
路線バス
- 市内全域。
- 伊丹営業所
- 川西、尼崎、池田、豊中など周辺都市への連絡路線。
- 尼崎宝塚線が伊丹市西部を経由する。
- 野間地区や近畿中央病院付近で乗り入れている区間がある。過去には稲野や御願塚などにも乗り入れていた。
道路
- 高速道路
- 主要県道
- 兵庫県道13号尼崎池田線
- 通称「産業道路」(尼崎 - 川西)
- 兵庫県道42号尼崎宝塚線
- 通称「尼宝線」(尼崎 - 宝塚)
- 大阪府道・兵庫県道41号大阪伊丹線
- 兵庫県道55号伊丹停車場線
- 兵庫県道・大阪府道99号伊丹豊中線
- 通称「飛行場線」
- 兵庫県道13号尼崎池田線
- 一般県道
- 兵庫県道142号米谷昆陽尼崎線
- 通称「五合橋線」(稲野6交差点以南)
- 兵庫県道189号阪急伊丹停車場線
- 兵庫県道332号山本伊丹線
- 通称「五合橋線」(大鹿交差点 - 稲野6交差点)
- 兵庫県道334号寺本伊丹線
- 通称「飛行場線」
- 兵庫県道142号米谷昆陽尼崎線
名所・旧跡・観光スポット・催事
- 鴻池稲荷 - 鴻池善右衛門による清酒「鴻池流」発祥の地、鴻池財閥の原点。
- 猪名野神社
- 鴻池神社
- 昆陽寺(昆陽施院)
- 荒村寺 - 荒木村重ゆかりの禅寺。
- 伊丹廃寺跡
- 伊丹城址(有岡城址) - 珍しい惣構えの城郭。跡地は公園・ショッピングセンター・マンションとなっている。城壁跡らしき石垣が猪名野神社北側、伊丹小学校東側に存在。
- 昆陽池公園 - 昆陽池は行基の指導により造成された。ため池百選。
- 大阪国際空港 - 近年は、単なる交通機関であるだけではなく、レジャー施設的な周辺地域の住民の憩いの場としての役割も担うようになっている[18]。空港本体以外にも、空港の運航などを見学できる公共施設(下記)も充実している。
- 荒牧バラ公園 - 250種類・1万本の薔薇が見渡せる公園。以前は同公園に向かう市バスの行先表示に薔薇の絵が表示されていた。
- 西猪名公園 - 運動施設と幼児向けの水遊び施設ウォーターランド。
- 伊丹市立こども文化科学館 - プラネタリウム館を中心とした施設。
- いたみホール
- 伊丹アイフォニックホール
- アイホール
- スワンホール(昆陽池公園に隣接)
- 緑ヶ丘公園
- ブルワリーミュージアム
- 伊丹市立博物館
- 伊丹市立図書館 ことば蔵
- みやのまえ文化の郷
- 御願塚古墳
- 口酒井遺跡 - 縄文時代後期・晩期の遺跡。
- 旧西国街道 - 辻の碑、伝和泉式部の墓などがある。
- 伊丹マダン - 外国人市民と日本人市民が多文化共生のまちづくりを目指して開催する市民交流事業。
歌枕(いなの)
しながとり ゐなのをくれば ありま山 ゆふぎりたちぬ やどりはなくて
- 志長鳥、猪名野を来れば有間山 夕霧立ちぬ宿はなくして
- 読み人知らず 万葉集巻七
- 「猪名野笹原」は伊丹市にある昆陽池(コヤいけ)あたり。西の方に有馬山(六甲山)が広がる。
- 有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする
当市に関連する主な人物
※印は伊丹大使に任命されている。
出身者
- 有村架純(女優)※
- 荒木村重(戦国武将、岩佐又兵衛の父)
- 赤岡功(経営学者、京都大学名誉教授)
- 岩佐又兵衛(江戸時代の絵師、荒木村重の息子)
- 石末龍治(ヴィッセル神戸ユースGKコーチ、元Jリーグ選手)
- 石田靖(よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の芸人)※
- 上島鬼貫(うえしま・おにつら)(芭蕉と並ぶ俳人。伊丹の酒造家、上島家出身。【鬼貫忌】旧暦8月2日)
- 上田彰(声優・ナレーター)
- 上村愛子(モーグルスキーヤー)
- 大山次郎右衛門(元禄期の大相撲力士)
- 大山英雄(よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の芸人)
- 岡田節人(JT生命誌研究館名誉顧問、京都大学名誉教授、理学博士、生物学者、文化功労者、名誉市民)
- 岡田利兵衞(国文学者、柿衞文庫設立者、名誉市民)
- 奥井亜紀(シンガーソングライター)
- 奥井雅美(歌手)
- 尾崎匡哉(プロ野球選手、北海道日本ハムファイターズ)※
- 金築卓也(ミュージシャン)
- ガリガリガリクソン(よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の芸人)
- 川崎ゆきお(漫画家、エッセイスト)
- 北川博敏(元プロ野球選手、オリックス・バファローズコーチ):小学校卒業まで住んでいた※
- 木下百花(NMB48)
- 木山隆之(前ジェフユナイテッド千葉監督、現ヴィッセル神戸コーチ、元Jリーグ選手)
- 沓掛秀樹(元プロサッカー選手 ヤンマーディーゼルサッカー部、セレッソ大阪):兵庫県立伊丹北高等学校出身
- 剛堅大二朗(元大相撲力士)
- 酒井千佳(アナウンサー・気象予報士)
- 坂本勇人(プロ野球選手、読売ジャイアンツ)※
- 笑福亭瓶太(落語家)
- 杉本美香(柔道選手、コマツ所属)※
- 鈴衛佑規(元プロ野球選手、阪神タイガースブルペン捕手)
- 隅田美保(よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の漫才師アジアン)
- 高見進(法学者)
- タケウチパンダ(松竹芸能所属)
- 田中総司(元プロ野球選手)
- 田中将大(プロ野球選手、ニューヨーク・ヤンキース)※
- 中島裕之(プロ野球選手、オークランド・アスレチックス)※
- 長瀬弘樹(作詞家、作曲家):「ハケンの品格」主題歌中島美嘉「見えない星」、NEWS、土屋アンナなどに提供
- 長見賢司(元プロ野球選手)
- 半井小絵(気象予報士)※
- 橋本直(よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の漫才師銀シャリ)
- 藤本有紀(脚本家)
- 堀口夏実(バレーボール選手、Vリーグ岡山シーガルズ)
- BORO(歌手)※
- 南野陽子(歌手、タレント)※
- 都啓一(キーボーディスト、作曲家、音楽プロデューサー)
- 都修一(元サッカー選手、現モンテディオ山形・育成普及セクションコーチ)
- 森一紘(元サッカー選手)
- 山岡洋之(元プロ野球選手)
- 山崎勝己(プロ野球選手、オリックス・バファローズ)※
- 米本拓司(プロサッカー選手、FC東京、U-17サッカー日本代表、兵庫県立伊丹高等学校出身)
ゆかりの人物
- 宇多喜代子(俳人)※
- 風見梢太郎(作家):長編小説「浜風受くる日々に」には伊丹の風物が多出、中学~大学まで住んでいた
- 桂枝雀(落語家)
- 島野育夫(元プロ野球選手)
- 白洲次郎(官僚、実業家):一時期、春日丘に在住
- 田辺聖子(作家):在住、名誉市民※
- 坪内稔典(俳人)※
- 寺西菊雄 (日本を代表するバラの育種家):東リの創業者・寺西福吉の孫、在住
- 道上洋三(ラジオパーソナリティ、朝日放送常勤顧問)在住※
- 徳永英明(シンガーソングライター)
- 富好真(漫才師、元ちゃらんぽらん):在住
- 中井久夫(精神科医、精神病理学者)
- 本上まなみ(女優)
- 宮本輝(作家):在住※
参考文献
- 佐原真「考古学からみた伊丹地方」(金関恕・春成秀爾編集『佐原真の仕事6 考古学と現代』岩波書店 2005年)
関連項目
参考文献
脚注
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 川西市加茂遺跡、長さ4.5センチメートル、幅1.8センチメートル安山系(灰黒色)のサヌカイト、石器時代の遺物で中国・四国の瀬戸内海沿岸地方から近畿へかけて分布する同種の石と共通した特徴を持つ。この周辺の人々が瀬戸内地方の人々と交渉をもっていたと推定されている。佐原(2005)183-184ページ
- ↑ ほぼ完全な形の黒曜石製1、讃岐石製3個、二等辺三角形の底辺をくぼませた形
- ↑ 讃岐石製、底辺にくぼみ、緑ヶ丘のものと比較すると短く幅広い、鍬形鏃とも呼ばれる。
- ↑ 1個、中期、土器に装飾的な把手がつく勝坂式土器、近畿地方ではなく中部・関東地方で製作された。佐原(2005)188-190ページ
- ↑ 川の堆積土から弥生式土器が、川岸をなす僧から後期の縄文式土器(元住吉山式と呼ばれる土器)が出土した。佐原(2005)190-191ページ
- ↑ ノゲともいって籾の先に長く生えた毛のこと。ノギを保つ品種は種々の特性から初期農耕に相応しいとされている。(佐原真「考古学からみた伊丹地方 三、弥生時代」/金関恕・春成秀爾編集『佐原真の仕事6 考古学と現代』岩波書店 2005年 192-194ページ)
- ↑ 9.0 9.1 図典 日本の市町村章 p158
- ↑ 10.0 10.1 テンプレート:Cite web
- ↑ 11.0 11.1 テンプレート:Cite web
- ↑ 12.0 12.1 12.2 伊丹市旗 引用エラー: 無効な
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- ↑ [2]
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 全日本なぎなた連盟
- ↑ 大阪国際空港#関西国際空港開港後~現在参照
- ↑ 駐日外国公館リスト 大洋州 - 外務省(2012年6月23日閲覧)
- ↑ 「果汁たっぷり、伊丹レモン」朝日新聞2012年2月6日付朝刊、神戸版31ページ
外部リンク
- 伊丹市ポータル「いたみん」(公式サイト)
- 伊丹市交通局
- 阪神北部広域行政推進協議会 - 伊丹市 ※当協議会は2003年7月22日に設置され、伊丹・宝塚・猪名川・川西の各市町が合併などを検討した。