大手前大学
テンプレート:Infobox 大手前大学(おおてまえだいがく、テンプレート:Lang-en)は、兵庫県西宮市御茶家所町6-42に本部を置く日本の私立大学である。1966年に設置された。大学の略称は「大手前」。 テンプレート:座標一覧
概要
建学の精神
「STUDY FOR LIFE」(生涯にわたる、人生のための学び)
2006年の学園創立60周年を機に、「情操豊かな女子教育」という当初の建学の精神を踏まえつつ、当初から標榜してきた"STUDY FOR LIFE"というスクール・スローガンを、高等教育機関として発展・進化していこうとする新たな「建学の精神」として定めた。
教育目標
教養教育、自己開発教育の重視、地域共同体への貢献、生涯学習の推進
大学全体
3つの学部と、大学院1研究科を設けている。西宮市内にさくら夙川キャンパス、伊丹市内にいたみ稲野キャンパスの2つのキャンパスを擁し、本部はさくら夙川キャンパスに置いている。
教育の特色
教養教育(リベラル・アーツ)に重点を置いているが、一般のリベラルアーツではなく、"幅広い教養のうえに形成される専門性(メジャー)"を意味している。2007年の改組によりカリキュラムが一新され、これまでの学部・学科の枠を超え、学生一人ひとりがそれぞれ自分だけのカリキュラムをつくることを可能にする「ユニット自由選択制」をスタートした(テレビCMやポスターでは「自分学科」とも表現している)。
この制度は、3学部10の系統で科目ユニットが分類され、レベル100(トライアル科目)からレベル400まで段階的に設置されている。レベルが高くなるほど、より専門的な教育が行われる。これらのユニットを自由に組み合わせて学ぶことができるとともに、学年・学期ごとに組み合わせを変更することも可能となっている。従来の学科や専攻ごとのカリキュラム編成ではなく、学生の授業選択の自由度が高いため、各自の目標に沿ったカリキュラムを組むことができる。また。認定心理士や建築士の受験資格や、それぞれのテーマに沿った資格取得のための授業もある。なお、「ユニット自由選択制」は学校法人大手前学園の登録商標(第5095650号)である。
沿革
略歴
第2次世界大戦の終結間もない1946年、創立者の藤井健造が戦後の焼け野原に立って「今後、戦争のない社会を作るための女子教育が必要」と発願し、情操豊かな女子教育の精神のもと、大阪城大手前の地に敷地を得て学校法人大手前学園の前身となる「大手前文化学院」が誕生。1951年の「大手前女子短期大学」、1966年の「大手前女子大学」(文学部。のちに人文科学部)の開学を経て、2000年には社会文化学部を増設し、現行の「大手前大学」に改称するとともに、男女共学となる。さらに、2007年には人文科学部、社会文化学部を改組し、総合文化学部、現代社会学部、メディア・芸術学部の3学部となった。
年表
- 1946年 学園の創始者・藤井健造が、大阪市中央区京橋前之町偕行社跡に学園の前身である大手前文化学院を創設。
- 1948年 同学院を財団法人職業学院制とする。大阪市中央区大手前2丁目に移転。
- 1951年 大手前女子短期大学開学、服飾科を設置。
- 1955年 大手前文化学院に栄養部設置、栄養専門学校の誕生。
- 1966年 大手前女子大学開学。西宮市の夙川に文学部英文学科、哲学科の1学部2学科を設ける。
- 1967年 11月6日に開学祭、歴史学者の三笠宮崇仁親王を迎え記念講演を開催。
- 1969年 史学科を増設。「英文学科」を「英米文学科」に改称。女子短期大学の服飾科を服飾学科に改称。
- 1971年 専攻科を設置、アングロノルマン研究所を開設。
- 1975年 哲学科を美学・美術史学科に改称。
- 1980年 史学研究所を設置。
- 1986年 大手前女子短期大学、伊丹市へ移転。新スローガン「STUDY FOR LIFE」を設定。短期大学移転を機に、学園のカレッジ・アイデンティティを導入。大手前文化学院を「大手前栄養文化学院」に改称。
- 1989年 アメリカのメリルハースト大学と姉妹校提携。短期大学に秘書科を増設。
- 1991年 専門学校大阪新学舎完成。短期大学服飾学科を生活文化学科に改称。
- 1992年 日本文化学科を増設。「大手前アートセンター」を開設。西宮総合グラウンドを新設。
- 1993年 短期大学秘書科「上級秘書士」称号認定課程を設置。
- 1994年 短期大学生活文化学科「秘書士」称号認定課程を設置。ポートランド州立大学留学プログラムを開始。
- 1995年 短期大学秘書科「情報処理士」称号認定課程を設置。
- 1996年 大学「本館」新学舎完成。大学院文学研究科(比較文学比較文化専攻)博士前期課程(修士)を設置。「情報処理課程」を設置。
- 1998年 大学院文学研究科(比較文学比較文化専攻)博士後期課程を設置。栄養文化学院に「製菓学科」増設にともない専門学校を共学とする。
- 1999年 大学文学部美学・美術史学科を美術学科に、英米文学科を英語文化学科に改称。
- 2000年 学校法人大手前女子学園を学校法人大手前学園に、大手前女子大学を大手前大学に改称し、男女共学化。文学部を人文科学部に名称変更。社会文化学部を増設、人間環境学科、社会情報学科の2学科を設ける。
- 2001年 短期大学秘書科を廃止。栄養文化学院を大手前栄養製菓学院に改称。それとともに製菓学科通信教育課程を設置。
- 2002年 大学史学研究所にオープン・リサーチ・センターを開設。大手前栄養製菓学院を大手前栄養学院、大手前製菓学院の二校に分離・開学。栄養学院に管理栄養学科(4年制)、製菓学院に製菓学科(2年制)を設置する。
- 2003年 大学史学研究所オープン・リサーチ・センター竣工。アングロノルマン研究所を交流文化研究所に改称。
- 2004年 大学人文科学部の英語文化学科、日本文化学科を統合・名称変更し交流文化学科新設。大手前女子短期大学を大手前短期大学に改称・改組し男女共学とするとともにライフデザイン総合学科新設。大手前シティカレッジ開校。
- 2005年 大学人文科学部美術学科をメディア・芸術学科に改称。大学社会文化学部社会情報学科をキャリアデザイン学科に改称。大学社会文化学部人間環境学科に心理コースを新設。
- 2006年 短期大学生活文化学科を廃止。
- 2007年 総合文化学部総合文化学科、メディア・芸術学部メディア・芸術学科、現代社会学部現代社会学科を設置。メディアライブラリーCELL 完成。
- 2009年 CELL教育研究所開設。
- 2010年 現代社会学部現代社会学科通信教育課程を設置。
- 2011年 大学人文科学部英語文化学科、日本語文化学科を廃止。
基礎データ
所在地
校章
「OTEMAE FLOWER」。21世紀の開かれた大学に基づき、天に向かって限りなく開花していく花をモチーフにデザインされている。5枚の花びらはそれぞれ好奇心、知性、情熱、健康、美を表す。
校歌
大手前大学 学園歌『アルママータ』(作詞:福井秀加、作曲:山本直純)
大手前大学 愛唱歌『春侍草』(作詞:福井有、作曲:羽田健太郎)
スクール・カラー
スクール・カラーは「ブルー」。
教育および研究
組織
学部
- 総合文化学部
- 総合文化学科
- スイーツ学専攻プログラム(製菓)
- 日本史専攻プログラム
- 東洋史・西洋史専攻プログラム
- 考古学専攻プログラム
- 地理学専攻プログラム
- 日本文化・アジア文化専攻プログラム
- ヨーロッパ・アメリカ文化専攻プログラム
- 比較文学専攻プログラム
- 英語コミュニケーション専攻プログラム
- 国際関係学専攻プログラム
- LEO(Language Education of Otemae 大手前語学教育)
- GJS(Global Japan Studies グローバル日本学プログラム)
- 米国大学編入留学・卒業プログラム(Transfer Program)
- 総合文化学科
- メディア・芸術学部
- メディア・芸術学科
- 絵画専攻プログラム
- 染色工芸専攻プログラム
- 立体造形専攻プログラム
- デザイン専攻プログラム
- マンガ制作専攻プログラム
- 映像アニメーション専攻プログラム
- 建築・インテリア専攻プログラム
- メディアコミュニケーション専攻プログラム
- 出版編集専攻プログラム
- 映画・演劇専攻プログラム
- メディア・芸術学科
- 現代社会学部
- 現代社会学科(通学課程)
- ビジネスマネジメント専攻プログラム
- 経営管理専攻プログラム
- 企業経営専攻プログラム
- ビジネス・キャリア専攻プログラム
- ホスピタリティマネジメント(観光ビジネス)専攻プログラム
- ファッションビジネス専攻プログラム
- 情報専攻プログラム
- 心理学専攻
- 現代社会学科(通信教育課程)
- 現代社会学科(通学課程)
大学院
- 比較文化研究科(博士前期・後期課程)
- 比較文化専攻
専攻科
平成21年度より学生募集停止
- 美術専攻科
- 美術専攻
附属機関
- 図書館
- メディアライブラリーCELL
- 史学研究所
- 交流文化研究所
- 大手前アートセンター
研究
文部科学省私立大学学術研究高度化事業
- 地域文化学術情報集積による教育学術研究と地域社会への還元
私立大学戦略的研究基盤形成支援事業
- 新情報技術を活用した歴史文化遺産学の構築をめざす多分野学術研究の融合拠点
学生団体
- 課外活動委員会
- 独立委員会
- さやわやかキャンパス推進協議会
- 大手前祭実行委員会
- 保健委員会
- 体育会
- 体育委員会
- 弓道部・ゴルフ部・剣道部・女子バレーボール部・男子ラクロス部・女子ラクロス部・バドミントン部・卓球部・水泳部・準硬式野球部・総合格闘技部・ソフトテニス部・フットサル部・陸上競技部・ダンス部・競技ダンス部・軟式野球同好会・サッカー同好会
- 文化会
- 文化委員会
- 演劇部・音楽部・軽音楽部・吹奏楽部・茶道部・手話部・写真部・文芸部・美術部・筆曲部・放送部・和装部・和太鼓部・パソコン部・マルチメディア部・JAZZ研究部・ESS部・VIO部・大手前管弦楽団・漫画研究会・考古学研究会・古建築研究会・アコースティック同好会・映画・映像研究同好会・特殊撮影技術及び現代的視聴覚文化研究会
キャンパス
下記の通り2つのキャンパスを持つが、西宮キャンパスの新たな最寄り駅となるJRさくら夙川駅の開業に伴い、2007年4月1日付けでともに名称を変更した。
さくら夙川キャンパス
旧名称は「西宮キャンパス」。人文科学部が使用。2007年度入学生以降は2年次以降使用する。大阪から約15分、神戸から約10分の夙川に立地する。静かな住宅街の中に立地し、近くには桜の名所・夙川公園があり、花見の時期には大変にぎやかになる。2007年9月、新時代の図書館「メディアライブラリーCELL」が完成した。その他、美術実習のための美芸院、世界的建築家の安藤忠雄が設計した「大手前アートセンター」、「史学研究所オープン・リサーチ・センター」などがある。
- 交通アクセス
阪急神戸線夙川駅・阪神本線香櫨園駅・JR神戸線さくら夙川駅から、それぞれ徒歩7分([[[:テンプレート:座標URL]]34_44_16.5_N_135_19_31.8_E_type:edu_region:JP&title=%E5%A4%A7%E6%89%8B%E5%89%8D%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%95%E3%81%8F%E3%82%89%E5%A4%99%E5%B7%9D%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9 地図])。
いたみ稲野キャンパス
旧名称は「伊丹キャンパス」。社会文化学部が使用。尚、2007年度入学生以降は1年次のみ使用する。大阪から約15分、神戸から約25分の場所に立地する。近隣に、ショッピングセンター「つかしん」がある。さまざまなメディアを入出力・編集できるメディアルームや、最先端の情報機器を備えたマルチメディアセンター、約1500人収容可能な体育館などがある。
- 交通アクセス
阪急伊丹線稲野駅から徒歩1分。また、JR宝塚線猪名寺駅からも徒歩5分([[[:テンプレート:座標URL]]34_45_53.8_N_135_25_3_E_type:edu_region:JP&title=%E5%A4%A7%E6%89%8B%E5%89%8D%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%BF%E7%A8%B2%E9%87%8E%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9 地図])。
大学関係者と組織
大学関係者一覧
- 大手前大学の人物一覧を参照。
他大学との協定
その他
- 当大学の教授であるモンキー・パンチが、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の巻末コメントにて「神戸で大学の先生をしている」という趣旨の文章を載せており、当大学がそれにあたる(ただし、正確には場所は神戸市ではなく西宮市である)。
関連項目
- 学校法人大手前学園
- 大手前短期大学
- 大手前栄養学院専門学校
- 大手前製菓学院専門学校
- 関西テレビ(昼を中心に、当大学のCMを放送している)
外部リンク
テンプレート:大学コンソーシアムひょうご神戸 テンプレート:財団法人私立大学通信教育協会 テンプレート:大学eラーニング協議会