国道176号
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国道176号(こくどう176ごう)は、京都府宮津市から兵庫県丹波地方を経由して大阪府大阪市北区に至る一般国道である。
目次
概要
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。
- 起点:宮津市(新大手橋東詰[2]=国道178号上、国道312号・京都府道2号宮津養父線起点)
- 終点:大阪市(北区、梅田新道交差点=国道1号終点、国道2号・国道25号・国道26号起点)
- 重要な経過地:京都府与謝郡野田川町[注釈 2]、福知山市、兵庫県氷上郡春日町[注釈 3]、同郡氷上町[注釈 3]、同県多紀郡丹南町[注釈 4]、三田市、神戸市(北区)、西宮市(塩瀬町生瀬)、宝塚市、川西市、池田市、豊中市
- 路線延長:184.4km(実延長140.2km)[3][注釈 5]
- 京都府区間:57.0 km(実延長34.0 km、現道33.9 km)
- 兵庫県区間:98.3 km(実延長77.2 km、現道68.4 km)
- 神戸市区間:4.3 km(実延長4.3 km、現道3.6 km)
- 大阪府区間:14.2 km
- 大阪市区間:10.6 km(実延長10.6 km、現道7.9 km)
- 指定区間[4]
歴史
現行の道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として1953年(昭和28年)に初回指定された路線のひとつで、当初は福知山大阪線(福知山市 - 大阪市)として指定されていた[5]。このうち池田市から大阪市にかけての区間は、1933年(昭和8年)に開通した産業道路大阪池田線を前身としている[6][7][8]。1970年(昭和45年)に京都府主要地方道10号福知山宮津線を編入して現在に至る[9][10]。
年表
- 1953年(昭和28年)5月18日
- 1965年(昭和40年)4月1日
- 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道176号(福知山市 - 大阪市)として指定施行[11]。
- 1970年(昭和45年)4月1日
- 起点側を延伸し、一般国道176号(宮津市 - 大阪市)として指定施行[9]。
路線状況
- 福知山市以北
- 1969年(昭和44年)12月4日の一般国道政令により国道176号に編入された京都府主要地方道10号福知山宮津線の福知山市天津以北の区間のうち与謝野町与謝から福知山市天津は急勾配が続く。この区間は国道編入当初は狭くてカーブが多く未舗装だったが、1984年(昭和59年)に改良工事が完成して快適な観光道路になった。与謝トンネルの与謝野町側はほぼ同時期に改良された国道173号の「はらがたわ峠」(大阪府豊能郡能勢町)や天王峠(兵庫県篠山市)とよく似た勾配上の大カーブがある。現在でも旧道には「176」と書かれた国道標識が数本残されている。
- 豊中市内
- 国道176号の大阪側では、池田市、豊中市と大阪市を結んでいるが、前述の通り、同じく並行する大阪府道10号の方が、車線数が広く通行量が多い。豊中市と大阪市の境である新三国橋から豊中市城山町一丁目の区間は片側2車線の4車線道路であるが、国道171号や国道163号の一部区間同様、右折用ポケットが設けられていない交差点が多かったり、中央分離帯がなかったりするなど、走行には注意が必要である。
- 大阪駅付近
- 終点付近では大阪駅の真東を通過し、この付近は渋滞しやすい。平日はあまり渋滞せず、休日の方が渋滞がひどく、特に休日の午前中から必ずといっていいほど重度の渋滞が発生する。さらに、この渋滞は国道176号のみならず、済生会病院前交差点から城北公園通方面に伸びることが多く、ここを通るバスが1時間から1時間半程遅れることもしばしばある。
バイパス
- 宮津バイパス(京都府宮津市杉末 - 京都府宮津市須津)
- 加悦谷バイパス(京都府与謝郡与謝野町石川 - 京都府与謝郡与謝野町与謝)
- 鐘ケ坂バイパス(兵庫県丹波市柏原町上小倉 - 兵庫県篠山市追入)
- 名塩道路(兵庫県西宮市 - 兵庫県宝塚市)
- 宝塚市 - 池田市のバイパス
- 兵庫県宝塚市から大阪府池田市まで、旧道とは別に名称のないバイパスがある。これは大阪万博直前の1970年3月に開通したもので、宝塚市から池田市までの道幅が狭い本道のバイパス機能を果たしている。開通当初は兵庫県と大阪府の境界である猪名川大橋から兵庫県側は対面車線で中国自動車道宝塚IC付近のみ(小浜バイパス)上下4車線であったが、現在では中国自動車道を中央に挟んで高架橋化並びに上下分離各2車線化されている。また、兵庫県側から大阪方面にこのバイパスを直進すると再び本道に合流することなく大阪府道2号大阪中央環状線と大阪府道10号・兵庫県道100号大阪池田線につながっており、宝塚方面から大阪市内まではこちらのルートを使う車が多い。(中央環状線は新御堂筋を経由する。)
- このバイパスの道路法上の設定は、宝塚市の宝塚歌劇場前交差点で国道176号本線と分岐し、池田市の豊島南1丁目交差点(側道)から国道171号(本道・旧171)と重複区間となり、池田市の石橋阪大下交差点で再び国道176号本線と合流するというものである。なおバイパスの管理者は兵庫県宝塚土木事務所及び大阪府池田土木事務所である。一方、このバイパスに併走する本道は大阪府内においては直轄指定区間のままである。2つの国道176号が重複している宝塚市などでは区別するために、片側1車線の本道を「旧イナロク」と呼ぶ。
- このバイパスから西側に続く上下4車線区間は、JR・阪急宝塚駅前再開発事業とあわせて宝塚市栄町3丁目交差点まで延長されたが、さらに「名塩道路」という名称で西宮市山口町までの延長工事が進行している。これは、西宮市の生瀬橋交差点の慢性的な渋滞の緩和と、生瀬橋から阪神高速7号北神戸線西宮山口東出入口に至る間は、神戸市北区や三田市などでのニュータウン開発で交通量が急増したこと、また山間部を通るために急カーブが多く、異常気象時に交通規制が行われる区間であることなどから行っているもので、この区間の上下4車線化や急カーブの緩和などを含む。名塩道路が全線開通した場合の所要時間だが、阪神国道事務所(現在の兵庫国道事務所)が公表した試算によると、宝塚駅前~中国自動車道 西宮北I.C間51分(着工前)が、全線開通後は16分に短縮されるとしている。この名塩道路の改良工事が完成すると、宝塚市から池田市間の前述のバイパス及び、すでに上下4車線化が完成している三田市八景中学校前交差点から西宮市山口町の区間とあわせ、兵庫県三田市から大阪府池田市までの上下4車線化が完成する。また、三田から宝塚間が約30分で結ばれる。
- なお、このバイパスはディーゼル車規制条例の対象となる伊丹市を通過するが、前後を規制対象外の宝塚市に挟まれているため、乗り入れ禁止対象車もこのバイパスの通過は(兵庫県・大阪府境まで)可能である。
- 十三バイパス
- 十三(じゅうそう)バイパスは、大阪市淀川区から同市北区に至る延長3.5km[12]のバイパス道路である。十三大橋以北の大部分が北行の一方通行である。
- 十三大橋周辺に淀川を跨ぐ橋は少なく、昭和30年代には北詰の十三や南詰の中津の交差点を中心に慢性的な渋滞が発生しており、これを解消すべく淀川を跨ぐ新橋の建設と全線が高架となるバイパス建設の計画が立案された[12][13]。十三駅周辺の繁華街を迂回するルートで、1962年(昭和37年)の事業着手から5年で実施[12][13]され、1966年(昭和41年)10月20日に新十三大橋が完成し、翌1967年(昭和42年)6月7日に事業着手から5年の期間とテンプレート:要出典範囲の事業費をもってバイパス全線が完成供用した[12][14]。また、十三では武田薬品工業の敷地内を通過し、同社への専用入口が存在する[15]。
通称
- イナロク(一部地区の俗称)
- 丹波の森街道(丹波市稲継交差点 - 篠山市草野)[16][17]
- 能勢街道(旧街道。池田市から大阪市まで並行)
- 宝塚大通り(宝塚市内)
- 産業道路(池田市 - 大阪市)[7][8]
- 十三筋(十三交差点 - 中津浜交差点)
- 御堂筋(阪神前交差点 - 梅田新道交差点)
道路施設
道の駅
- シルクのまち かや(京都府与謝郡与謝野町)
- 丹波おばあちゃんの里(兵庫県丹波市・国道175号との重複区間)
地理
通過する自治体
交差する道路
交差する道路
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通過する路線バス
かつて通過した路線バス
沿線
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- 国土交通省近畿地方整備局
- 福知山河川国道事務所:京都府の指定区間(国道9号重用区間)を管理。
- 兵庫国道事務所:兵庫県の指定区間を管理。
- 大阪国道事務所:大阪府の指定区間を管理。
- 京都府
- 丹後広域振興局丹後土木事務所:宮津市 - 与謝郡与謝野町の区間を管理。
- 中丹広域振興局中丹西土木事務所:福知山市の指定区間外を管理。
- 兵庫県
- 丹波県民局丹波土木事務所:丹波市 - 篠山市の区間を管理。
- 阪神北県民局宝塚土木事務所:三田市、西宮市、宝塚市 - 川西市の指定区間外を管理。
- 神戸市
- 神戸のみち:北建設事務所が神戸市北区を管理。
- 大阪府
- 池田土木事務所:池田市の指定区間外を管理。
- 大阪市
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 京都府宮津市字鶴賀2058番地先 - 昭和62年京都府告示第371号4:『京都府公報』第6166号(1987年6月16日発行)p.456
- ↑ 3.0 3.1 3.2 テンプレート:Cite web
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- ↑ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)
- ↑ 12.0 12.1 12.2 12.3 引用エラー: 無効な
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