能勢町

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テンプレート:Infobox 能勢町(のせちょう)は、大阪府豊能地域に位置する

地理

大阪府最北端に位置し、町内は山林・田畑が多く存在する。「大阪の軽井沢」「大阪の北海道」「大阪のチベット」と表現される場合があり、この表現から推察される様に、町内全域が標高200m(天王地区は500m)地帯で大阪市内と5~6℃気温差があり、夏は涼しいものの、冬は氷点下まで冷え込む事が多い。最高気温は、夏で(8月)30.9℃ 冬で、(1月)7.1℃ 最低気温は、夏で(8月)21.3℃ 冬で、(1月) -2.2℃ 特に冬場の冷え込みは、厳しいこともあり、2012年2月3日には、-9.1℃を記録している。年平均気温13.5℃

町は中央の山並(暮坂峠・逢坂峠・名月峠・坂井峠)を境に西と東に分かれており、中学校の校区も同様に分けられている。

最寄駅は能勢電鉄山下妙見口であるものの、峠を越えて亀岡京都市内三田篠山方面へも向かう事が可能である。商業施設や行政施設は西地区に集中するものの、豊能警察署が東地区(地黄)に存在するなど町内に各施設が分散している。鉄道駅から距離があること、また国道が整備されていることもあり、自動車オートバイ路線バスが重要な移動手段となっている。

歴史

  • 1883年(明治16年) 能勢郡野間村が野間西山村、野間出野村、野間稲地村、野間中村、野間大原村に分村。
  • 1889年(明治22年) 町村制施行により、能勢郡枳根荘(きねのしょう)村、西郷村、田尻村、歌垣村、東郷村が発足。
    • 枳根荘村 ‐ 天王村、山辺村、山田村、今西村、森上村、長谷村、垂水村、神山村、稲地村、平野村、上杉村が合併。
    • 西郷村 ‐ 栗栖村、片山村、下田村、宿野村、大里村、柏原村、平通村が合併。
    • 田尻村 ‐ 上田尻村、下田尻村が合併。
    • 歌垣村 ‐ 山内村、倉垣村、吉野村、杉原村が合併。
    • 東郷村 ‐ 地黄村、野間西山村、野間出野村、野間稲地村、野間中村、野間大原村が合併。
  • 1896年(明治29年) 豊能郡が成立。
  • 1931年(昭和6年) 枳根荘村と西郷村が合併し、昭和村となる。
  • 1932年(昭和7年) 昭和村が西能勢村に改称。
  • 1956年(昭和31年) 西能勢村、田尻村、歌垣村が合併し、町制施行。豊能郡能勢町が誕生。
  • 1959年(昭和34年) 東郷村を能勢町に編入。現在の町域となる。
  • 1960年(昭和35年) 町章制定。
  • 1963年(昭和38年) 国道173号が制定施行(1971年から建設省直轄化)。
  • 1972年(昭和47年) 阪急デマンドバス運行開始(1997年まで)。
  • 1973年(昭和48年) 電話自動化により市外局番を072701・072702から0727に統一。
  • 1981年(昭和56年) 国道173号(一庫 - 民田間)改良開通。
  • 1983年(昭和58年) 国道173号はらがたわトンネル開通。
  • 1984年(昭和59年) 国道173号(森上 - 山辺間)改良開通。
  • 1988年(昭和63年) 豊能郡美化センター稼動(1997年まで)。
  • 1989年(平成元年) 天王中学校が西中学校に統合。
  • 1990年(平成2年) 国道173号(山辺 - はらがたわトンネル南口間)開通により全線改良完成、管理権を府へ移管。
  • 1997年(平成9年) 豊能郡美化センターにおいてダイオキシン問題発生。
  • 1999年(平成11年) 町内循環バス運行開始。能勢浄瑠璃(のせじょうるり)が国の選択無形民俗文化財に選択。
  • 2006年(平成18年) 町制50周年を迎える。
キャッチフレーズ「能勢はブラン土(ド)!未来にゆめのせて…」
  • 2007年(平成19年) 「能勢 浄瑠璃の里」がサントリー地域文化賞を受賞。

行政

  • 町長 山口禎(1期目)
  • 下水道上水道とも普及率が低い。但し、現在下水道工事、府営水道の埋設工事が急速に進んでいる。
  • 1997年、町内の「豊能郡美化センター」から高濃度のダイオキシンが検出され操業停止となった。周辺自治体にゴミ処理を委託していたが、2009年4月より川西市・猪名川町・豊能町と共同で建設した「国崎クリーンセンター」で処理を行っている。
  • 2003年度末現在、町の財政は苦しく、「財政再建団体」(収支差し引き赤字額が標準財政規模の20%以上の市町村など)に転落しかねない状況である。

経済

産業

秋鹿酒造(有)製造 地酒秋鹿が知られている。

特産品

  • 秋鹿酒造(有)製造 日本酒「秋鹿・摂州能勢」、「秋鹿・千秋」、「秋鹿・大吟醸雫酒」、「秋鹿純米大吟醸雫酒」・「一貫造り」、「米・人・心・技」、「秋鹿倉垣・千石谷」他
  • でっちようかん

工場

日本郵政グループ

(2012年12月現在)

  • 西能勢郵便局(森上) - 集配局。
  • 地黄(じおう)郵便局(地黄) - 集配局(尚、集配業務における指示管理等は箕面郵便局の指示管理下にある)。
  • 歌垣郵便局(倉垣)
  • 妙見山(みょうけんざん)簡易郵便局(野間中)
  • 宿野(しゅくの)簡易郵便局(大里)
  • 豊能田尻簡易郵便局(下田尻)
簡易郵便局を除く各郵便局にゆうちょ銀行のATMが設置されており、西能勢郵便局ではホリデーサービスを実施。

※能勢町内の郵便番号は西部地域が「563-03xx」(西能勢郵便局の集配担当)、東部地域が「563-01xx」(地黄郵便局の集配担当)となっている。

姉妹都市・提携都市

地域

人口

平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、9.60%減の11,659人であり、増減率は府下43市町村、72行政区域でともに最下位。 テンプレート:人口統計

教育

能勢町立西中学校・能勢町立東中学校・大阪府立能勢高等学校では、連携型中高一貫教育が実施されている。

天王小学校はかつて天王小中学校であったが、1989年に西中学校に統合された。

隣接している自治体

周囲のほとんどを他府県に囲まれており、同じ大阪府の他の町(豊能町)に直接出る道は1本しかない(大阪府道4号茨木能勢線野間峠越えのみ)。

交通

道路

一般国道

国道173号国道477号

主要地方道

府道4号茨木能勢線 (猪ノ子峠は未舗装のため、通行が非常に困難)
府道54号園部能勢線

一般府道

府道104号宿野下田線
府道106号吉野下田尻線
府道601号杉生能勢線
府道602号島能勢線
府道603号能勢猪名川線
府道604号野間出野一庫線
府道605号国崎野間口線
府道731号天王亀岡線
府道732号亀岡能勢線

鉄道路線

町内に鉄道路線なし。

バス

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能勢町へ向かう阪急バスはすべての便が山下駅前発着となる

阪急バス

  • 西能勢線(阪急バス猪名川営業所、中核となるバス停は能勢町宿野、森上)
    • 73系統 山下駅前 - 一庫ダム - 森上 - 能勢町宿野 - 能勢の郷(池田発着は2009年10月末をもって廃止となった)
    • 74系統 山下駅前 - 一庫ダム - 森上 - 能勢町宿野 - 口山内
    • 74系統 能勢町宿野 - 口山内 - 杉原(同じ74系統でも杉原まで運行するバスは能勢町宿野始発着の別系統、日祝日は運休)
    • 75系統 山下駅前 - 一庫ダム - 森上 - 口山内(能勢町宿野を経由しない)(75系統は能勢高校登校日のみ運転。休校日は73系統 能勢町宿野行きとして運転される)
    • 76系統 山下駅前日生中央 - 上阿古谷 - 森上(平日夜間の山下駅前→豊中センター前の片道運行は2009年10月末をもって廃止。山下駅前発着は日曜・祝日の山下駅前→日生中央の区間便1便のみ)
    • 77系統 山下駅前 - 一庫ダム - 森上 - 能勢町宿野 - 豊中センター前

能勢町内の各集落と最寄り駅の山下駅・日生中央駅を結ぶ路線。

2003年6月に廃止となった京都交通の吉川線・森上線・野間線を同年7月より阪急バスが引き継いだ路線で、妙見口駅(豊能町)~箕面森町地区センター(箕面市)(千里中央箕面森町近隣公園前方面及び、東ときわ台循環~光風台駅、光風台駅~新光風台循環方面、また豊能町東西バスに乗り換え可能)~倉垣~能勢町宿野が妙見口能勢線となる。系統番号は付いていない。宿野近辺や倉垣 - 加村 - 奥山内間では西能勢線と重複する区間もあるが、西能勢線のバス停とは別の専用バス停に停車する。また、ほとんど全区間で小型の簡易型バス停を使っている。また、2009年2月をもって、宿野 - 今西の末端区間が廃止となった。

ファイル:Hankyu-bus PICT0106.JPG
能勢町内で使われている簡易型のバス停(高さは1.5mぐらい)

能勢営業所が町内路線を担当していた時代は、全ての業務を阪急田園バスに委託していた。豊能町東地区と同様に町外の鉄道駅から町内へ向かうローカル路線であり、運行距離に伴う運賃の高さや運転本数の少なさ等があり、利用者が減少傾向にある。現在は、赤字の路線に対し町が補助金を拠出しての運行がなされている。ただし春や秋にはハイキング客で賑わう。

かつては電話をすると迎えに来る「阪急デマンドバス」(日本初のデマンドバス)の運行が行われていたが、採算面などの理由から1997年10月に路線の大幅見直しが行われ、デマンドバスは廃止となった。このときの路線を引き継いだのが77系統(能勢町宿野 - 豊中センター前間)、74系統(口山内 - 杉原間)であるが、その他の大部分の路線は廃止(後にふれあいバス、通学・通園バスが廃止区間を補完すべく運行を開始)となった。

阪急バスが運行していない地域を補完すべく、自治体運営の町内循環バス(ふれあい号)が運行されていた(原則として町内の住民のみ利用可)が、2007年3月をもって廃止し、代わってNPOによる過疎地有償運送に変更されている。

また森上 - 摂津天王間もかつて営業路線として存在した(能勢町立西中学校の学生通学用と兼用)。中学校の下校時間に合わせて運転されていたため、一定のダイヤが無い路線であった。通学バスは町内循環バスの車両が使用されていたが、現在は町の職員が運転するワゴン車が代用されている。

タクシー

日の丸ハイヤー

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事・有名生物

ファイル:Jiojyo05.jpg
地黄城の石碑
1997年なみはや国体開催のために作られた。2006年にはのじぎく兵庫国体ライフル射撃競技が、兵庫県内に施設がないためここで開催された。

祭り

  • 能勢町民カーニバル 能勢栗まつり(体育の日
  • 能勢町民カーニバル 能勢農業文化祭(文化の日
  • 能勢浄るり音頭まつり・商工会青年部夏まつり合同祭「よっほいせ」

関連項目

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外部リンク

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