キネマ旬報
『キネマ旬報』(キネマじゅんぽう)は、1919年7月創刊の映画雑誌である。通称「キネ旬」。キネマ旬報社が発行している。
沿革
1919年7月に東京高等工業学校(現・東京工業大学)の田中三郎ら学生4人が、アート紙4ページ、毎月1日、11日、21日発行の外国映画専門誌として発刊。1923年9月に発生した関東大震災により社屋が壊滅したが、兵庫県芦屋市や西宮市香櫨園などの阪神間に編集拠点を移して刊行を続けた。このため出版業を通じて阪神間モダニズムの一翼を担うことになる。
1940年12月をもって戦時統制を理由に終刊。しかし1946年3月に「再建」し、1950年10月に復刊。以降毎月2回(5日・20日)発行の体裁で現在に至る。それでも経営については安定しないものがあり、雑誌収入だけでは経営が成り立たないので、劇場用映画「刑事物語」を製作したこともあった。大物総会屋、馬主として別の世界で名前を売った上森子鉄がオーナーだった時期には古川ロッパの出演料を騙し取る騒ぎもあった。1991年、セゾングループが全株式を取得。グループ会社である「SSコミュニケーションズ」に経営権が移管された。
しかし2001年、そのSSコミュニケーションズが角川書店に売却され、角川書店グループ入りすることになるも、今度は2002年、キネマ旬報社の株式の81%がギャガ・クロスメディア・マーケティング(2007年9月、フットノートに社名変更)に売却された。2007年、フットノートが残る株式を取得、完全子会社化。2008年1月、キネマ旬報社を存続会社としてフットノートと合併した。
巻末の新作映画紹介は詳細なスタッフ、キャスト表に加え大部分はストーリーの結末まで記されており、刊行期間の長さと相まって巨大なデータベースとなっている。1990年代にSSコミュニケーションズとNECアベニューの提携で集中電子化が行われ、CD-ROM販売されたこともあるが、現在は一部がGooなどでネットワーク提供されている。
キネマ旬報ベスト・テン
キネマ旬報ベスト・テンは、1924年に外国映画のみを対象として「芸術的に最も優れた映画」「娯楽的に最も優れた映画」の2部門を編集同人の投票により選出したのが始まりで、日本映画の水準が高くなったことを理由に1926年から日本映画も対象となった。
以降、映画を日常的に多数観ており、中立的で公正な評価が可能な委員(第85回ベスト・テン発表時の選考委員は121人[1])により、毎年「日本映画ベスト・テン」と「外国映画ベスト・テン」が選出されている。第1位に選出された作品は、ベスト・ワンと書かれる。1972年度から「読者選出ベスト・テン」も始まり、「映画評論家が選ぶ、信頼に足る映画」と「一般的に広く好まれる映画」とが多角的に区別されている。邦画バブルと呼ばれる2000年代後期に日本映画界をマーケティング重視の作品が席巻する中でも作品第一の姿勢は一貫して貫かれている。
キネマ旬報と書かずに、単にその年の「ベスト・テン○位」「ベストワン」という書き方で済ませる文章も少なくなく、またそれで通用するほど代名詞化している。毎年の受賞の結果はNHKの報道番組や、読売新聞・朝日新聞・毎日新聞等の全国紙で報じられるなど映画ファン以外からの注目度も高い。世界最古クラスの映画賞である点、選考委員にかつて桑原武夫・池波正太郎らも加わっていたなど多数かつ顔ぶれが豪華である点、全員の投票内容が誌面で公表されていて情実や圧力が加わりにくい点などが、ずばぬけて高い権威のみなもととなっている。
年度別ベスト・テン一覧
- 日本映画監督賞 黒木和雄(『美しい夏キリシマ』)
- 日本映画脚本賞 荒井晴彦(『ヴァイブレータ』)
- 主演男優賞 妻夫木聡(『ジョゼと虎と魚たち』『さよなら、クロ』『ドラゴンヘッド』)
- 主演女優賞 寺島しのぶ(『ヴァイブレータ』『赤目四十八瀧心中未遂』)
- 助演男優賞 大森南朋(『ヴァイブレータ』『赤目四十八瀧心中未遂』)
- 助演女優賞 大楠道代(『座頭市』『赤目四十八瀧心中未遂』)
- 新人男優賞 柄本佑(『美しい夏キリシマ』)
- 新人女優賞 寺島しのぶ(『ヴァイブレータ』『赤目四十八瀧心中未遂』)
- 外国映画監督賞 マイケル・ムーア(『ボウリング・フォー・コロンバイン』)
- 日本映画ベスト・ワン 『美しい夏キリシマ』
- 外国映画ベスト・ワン 『戦場のピアニスト』
- 日本映画監督賞 井筒和幸(『パッチギ!』)
- 日本映画脚本賞 内田けんじ(『運命じゃない人』)
- 主演男優賞 オダギリジョー(『メゾン・ド・ヒミコ』『オペレッタ狸御殿』『SHINOBI』『スクラップ・ヘブン』)
- 主演女優賞 田中裕子(『いつか読書する日』『火火』)
- 助演男優賞 堤真一(『ALWAYS 三丁目の夕日』『フライ,ダディ,フライ』)
- 助演女優賞 薬師丸ひろ子(『ALWAYS 三丁目の夕日』『オペレッタ狸御殿』『レイクサイド マーダーケース』『鉄人28号』)
- 新人男優賞 石田卓也(『蝉しぐれ』)
- 新人女優賞 沢尻エリカ(『パッチギ!』『阿修羅城の瞳』『SHINOBI』)
- 外国映画監督賞 クリント・イーストウッド(『ミリオンダラー・ベイビー』)
- 日本映画ベスト・ワン 『パッチギ!』
- 外国映画ベスト・ワン 『ミリオンダラー・ベイビー』
- 文化映画ベスト・ワン 『映画 日本国憲法』
- 日本映画監督賞 根岸吉太郎(『雪に願うこと』)
- 日本映画脚本賞 西川美和(『ゆれる』)
- 主演男優賞 渡辺謙(『明日の記憶』)
- 主演女優賞 中谷美紀(『嫌われ松子の一生』『LOFT ロフト』『7月24日通りのクリスマス』)
- 助演男優賞 香川照之(『ゆれる』ほか)、笹野高史(『武士の一分』『寝ずの番』)
- 助演女優賞 蒼井優(『フラガール』『虹の女神 Rainbow Song』『ハチミツとクローバー』)
- 新人男優賞 塚地武雅(『間宮兄弟』)
- 新人女優賞 檀れい(『武士の一分』)
- 外国映画監督賞 クリント・イーストウッド(『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』)
- 日本映画ベスト・ワン 『フラガール』
- 外国映画ベスト・ワン 『父親たちの星条旗』
- 文化映画ベスト・ワン 『あの鷹巣町の その後』
- 日本映画監督賞 周防正行(『それでもボクはやってない』)
- 日本映画脚本賞 周防正行(『それでもボクはやってない』)
- 主演男優賞 加瀬亮(『それでもボクはやってない』『オリヲン座からの招待状』)
- 主演女優賞 竹内結子(『サイドカーに犬』『クローズド・ノート』『ミッドナイト・イーグル』)
- 助演男優賞 三浦友和(『転々』『松ヶ根乱射事件』『ALWAYS 続・三丁目の夕日』)
- 助演女優賞 永作博美(『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』)
- 新人男優賞 林遣都(『バッテリー』)
- 新人女優賞 蓮仏美沙子(『転校生 さよならあなた』『バッテリー』)
- 外国映画監督賞 賈樟柯(『長江哀歌』)
- 日本映画ベスト・ワン 『それでもボクはやってない』
- 外国映画ベスト・ワン 『長江哀歌』
- 文化映画ベスト・ワン 『ひめゆり』
- 日本映画監督賞 滝田洋二郎(『おくりびと』)
- 日本映画脚本賞 小山薫堂(『おくりびと』)
- 主演男優賞 本木雅弘(『おくりびと』)
- 主演女優賞 小泉今日子(『トウキョウソナタ』『グーグーだって猫である』)
- 助演男優賞 堺雅人(『クライマーズ・ハイ』『アフタースクール』)
- 助演女優賞 樹木希林(『歩いても 歩いても 』)
- 新人男優賞 井之脇海(『トウキョウソナタ』)
- 新人女優賞 甘利はるな(『コドモのコドモ』)
- 外国映画監督賞 シドニー・ルメット(『その土曜日、7時58分』)、ショーン・ペン(『イントゥ・ザ・ワイルド』)
- 日本映画ベスト・ワン 『おくりびと』
- 外国映画ベスト・ワン 『ノーカントリー』
- 文化映画ベスト・ワン 『嗚呼 満蒙開拓団』
- 日本映画監督賞 木村大作(『劔岳 点の記』)
- 日本映画脚本賞 西川美和(『ディア・ドクター』)
- 主演男優賞 笑福亭鶴瓶(『ディア・ドクター』)
- 主演女優賞 松たか子(『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』)
- 助演男優賞 三浦友和(『沈まぬ太陽』)
- 助演女優賞 満島ひかり(『愛のむきだし』『プライド』『クヒオ大佐』)
- 新人男優賞 西島隆弘(『愛のむきだし』)
- 新人女優賞 川上未映子(『パンドラの匣』)
- 外国映画監督賞 クリント・イーストウッド(『グラン・トリノ』『チェンジリング』)
- 日本映画ベスト・ワン 『ディア・ドクター』
- 外国映画ベスト・ワン 『グラン・トリノ』
- 文化映画ベスト・ワン 『沈黙を破る』
- 日本映画監督賞 李相日(『悪人』)
- 日本映画脚本賞 吉田修一、李相日(『悪人』)
- 主演男優賞 豊川悦司(『必死剣 鳥刺し』『今度は愛妻家』)
- 主演女優賞 寺島しのぶ(『キャタピラー』)
- 助演男優賞 柄本明(『死刑台のエレベーター』『桜田門外ノ変』『雷桜』他)
- 助演女優賞 安藤サクラ(『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』『TORSO』『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』)
- 新人男優賞 生田斗真(『人間失格』『ハナミズキ』他)
- 新人女優賞 桜庭ななみ(『最後の忠臣蔵』『書道ガールズ』)
- 外国映画監督賞 ヤン・イクチュン(『息もできない』
- 日本映画ベスト・ワン 『悪人』
- 外国映画ベスト・ワン 『息もできない』
- 文化映画ベスト・ワン 『ショージとタカオ』
- 日本映画監督賞 園子温(『冷たい熱帯魚』『恋の罪』)
- 日本映画脚本賞 荒井晴彦、阪本順治(『大鹿村騒動記』)
- 主演男優賞 原田芳雄(『大鹿村騒動記』)
- 主演女優賞 永作博美(『八日目の蝉』)
- 助演男優賞 でんでん(『冷たい熱帯魚』)
- 助演女優賞 小池栄子(『八日目の蝉』『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』)
- 新人男優賞 松坂桃李(『アントキノイノチ』『僕たちは世界を変えることができない。But,we wanna build a school in Cambodia.』)
- 新人女優賞 忽那汐里(『少女たちの羅針盤』『マイ・バック・ページ』)
- 外国映画監督賞 ワン・ビン(『無言歌』)
- 日本映画ベスト・ワン 『一枚のハガキ』
- 外国映画ベスト・ワン 『ゴーストライター』
- 文化映画ベスト・ワン 『大丈夫。─小児科医・細谷亮太のコトバ─』
- 日本映画監督賞 周防正行(『終の信託』)
- 日本映画脚本賞 内田けんじ(『鍵泥棒のメソッド』)
- 主演女優賞 安藤サクラ(『かぞくのくに』)
- 主演男優賞 森山未來(『苦役列車』)
- 助演女優賞 安藤サクラ(『愛と誠』、『その夜の侍』ほか)
- 助演男優賞 小日向文世(『アウトレイジ ビヨンド』ほか)
- 新人女優賞 橋本愛(『桐島、部活やめるってよ』、『ツナグ』、『Another』ほか)
- 新人男優賞 三浦貴大(『ふがいない僕は空を見た』、『わが母の記』、『あなたへ』ほか)
- 外国映画監督賞 マーティン・スコセッシ(『ヒューゴの不思議な発明』)
- 日本映画ベスト・ワン 『かぞくのくに』
- 外国映画ベスト・テン 『ニーチェの馬』
- 文化映画ベスト・テン 『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳』
- 日本映画監督賞 石井裕也(『舟を編む』)
- 日本映画脚本賞 荒井晴彦(『共喰い』)
- 主演女優賞 真木よう子(『さよなら渓谷』、『そして父になる』、『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』)
- 主演男優賞 松田龍平(『舟を編む』)
- 助演女優賞 田中裕子(『はじまりのみち』、『共喰い』)
- 助演男優賞 リリー・フランキー(『そして父になる』、『凶悪』)
- 新人女優賞 黒木華(『舟を編む』、『シャニダールの花』、『草原の椅子』、『まほろ駅前番外地』、『くじけないで』)
- 新人男優賞 吉岡竜輝(『少年H』)
- 外国映画監督賞 アルフォンソ・キュアロン(『ゼロ・グラビティ』)
- 日本映画ベスト・ワン 『ペコロスの母に会いに行く』
- 外国映画ベスト・テン 『愛、アムール』
- 文化映画ベスト・テン 『標的の村』
歴代ベストワン
第1回、第2回は洋画から、「芸術的に優れた作品」「娯楽的に優れた作品」の2作品が選出された。第7回は、洋画から「無声映画」と「有声映画」、邦画から「現代映画」と「時代映画」の合計4作品が選出された。第18回、第19回は戦争のため、邦画から1作品のみ選出された。それ以外の年は、洋画・邦画からそれぞれ1作品ずつ選出されている。
- 1924年(第1回) 『巴里の女性』 『幌馬車』
- 1925年(第2回) 『嘆きのピエロ』 『バグダッドの盗賊』
- 1926年(第3回) 『黄金狂時代』、 『足にさはつた女』 - 日本映画ベストワン開始
- 1927年(第4回) 『第七天国』、 『忠次旅日記 信州血笑篇』
- 1928年(第5回) 『サンライズ』、 『浪人街 第一話 美しき獲物』
- 1929年(第6回) 『紐育の波止場』、 『首の座』
- 1930年(第7回) 『西部戦線異状なし』 『アスファルト』、 『何が彼女をさうさせたか』 『続大岡政談 魔像篇第一』
- 1931年(第8回) 『モロッコ』、 『マダムと女房』
- 1932年(第9回) 『自由を我等に』、 『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』
- 1933年(第10回) 『制服の処女』、 『出来ごころ』
- 1934年(第11回) 『商船テナシチー』、 『浮草物語』
- 1935年(第12回) 『最後の億万長者』、 『妻よ薔薇のやうに』
- 1936年(第13回) 『ミモザ館』、 『祇園の姉妹』
- 1937年(第14回) 『女だけの都』、 『限りなき前進』
- 1938年(第15回) 『舞踏会の手帖』、 『五人の斥候兵』
- 1939年(第16回) 『望郷』、 『土』
- 1940年(第17回) 『民族の祭典』、 『小島の春』
- 1941年(第18回) 『戸田家の兄妹』 - 外国映画中止
- 1942年(第19回) 『ハワイ・マレー沖海戦』 - 外国映画中止
- 1946年(第20回) 『我が道を往く』、 『大曾根家の朝』 - 戦時休止から復活
- 1947年(第21回) 『断崖』、 『安城家の舞踏会』
- 1948年(第22回) 『ヘンリィ五世』、 『醉いどれ天使』
- 1949年(第23回) 『戦火のかなた』、 『晩春』
- 1950年(第24回) 『自転車泥棒』、 『また逢う日まで』
- 1951年(第25回) 『イヴの総て』、 『麦秋』
- 1952年(第26回) 『チャップリンの殺人狂時代』、 『生きる』
- 1953年(第27回) 『禁じられた遊び』、 『にごりえ』
- 1954年(第28回) 『嘆きのテレーズ』、 『二十四の瞳』
- 1955年(第29回) 『エデンの東』、 『浮雲』
- 1956年(第30回) 『居酒屋』、 『真昼の暗黒』
- 1957年(第31回) 『道』、 『米』
- 1958年(第32回) 『大いなる西部』、 『楢山節考』
- 1959年(第33回) 『十二人の怒れる男』、 『キクとイサム』
- 1960年(第34回) 『チャップリンの独裁者』、 『おとうと』
- 1961年(第35回) 『処女の泉』、 『不良少年』
- 1962年(第36回) 『野いちご』、 『私は二歳』
- 1963年(第37回) 『アラビアのロレンス』、 『にっぽん昆虫記』
- 1964年(第38回) 『かくも長き不在』、 『砂の女』
- 1965年(第39回) 『8 1/2』、 『赤ひげ』
- 1966年(第40回) 『大地のうた』、 『白い巨塔』
- 1967年(第41回) 『アルジェの戦い』、 『上意討ち 拝領妻始末』
- 1968年(第42回) 『俺たちに明日はない』、 『神々の深き欲望』
- 1969年(第43回) 『アポロンの地獄』、 『心中天網島』
- 1970年(第44回) 『イージー・ライダー』、 『家族』
- 1971年(第45回) 『ベニスに死す』、 『儀式』
- 1972年(第46回) 『ラスト・ショー』、 『忍ぶ川』
- 1973年(第47回) 『スケアクロウ』、 『津軽じょんがら節』
- 1974年(第48回) 『フェリーニのアマルコルド』、 『サンダカン八番娼館 望郷』
- 1975年(第49回) 『ハリーとトント』、 『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録』
- 1976年(第50回) 『タクシードライバー』、 『青春の殺人者』
- 1977年(第51回) 『ロッキー』、 『幸福の黄色いハンカチ』
- 1978年(第52回) 『家族の肖像』、 『サード』
- 1979年(第53回) 『旅芸人の記録』、 『復讐するは我にあり』
- 1980年(第54回) 『クレイマー、クレイマー』、 『ツィゴイネルワイゼン』
- 1981年(第55回) 『ブリキの太鼓』、 『泥の河』
- 1982年(第56回) 『E.T.』、 『蒲田行進曲』
- 1983年(第57回) 『ソフィーの選択』、 『家族ゲーム』
- 1984年(第58回) 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』、 『お葬式』
- 1985年(第59回) 『アマデウス』、 『それから』
- 1986年(第60回) 『ストレンジャー・ザン・パラダイス』、 『海と毒薬』
- 1987年(第61回) 『グッドモーニング・バビロン!』、 『マルサの女』
- 1988年(第62回) 『ラストエンペラー』、 『となりのトトロ』
- 1989年(第63回) 『ダイ・ハード』、 『黒い雨』
- 1990年(第64回) 『悲情城市』、 『櫻の園』
- 1991年(第65回) 『ダンス・ウィズ・ウルブズ』、 『息子』
- 1992年(第66回) 『美しき諍い女』、 『シコふんじゃった。』
- 1993年(第67回) 『許されざる者』、 『月はどっちに出ている』
- 1994年(第68回) 『ピアノ・レッスン』、 『全身小説家』
- 1995年(第69回) 『ショーシャンクの空に』、 『午後の遺言状』
- 1996年(第70回) 『イル・ポスティーノ』、 『Shall we ダンス?』
- 1997年(第71回) 『秘密と嘘』、 『うなぎ』
- 1998年(第72回) 『L.A.コンフィデンシャル』、 『HANA-BI』
- 1999年(第73回) 『恋におちたシェイクスピア』、 『あ、春』
- 2000年(第74回) 『スペース・カウボーイ』、 『顔』
- 2001年(第75回) 『トラフィック』、『GO』
- 2002年(第76回) 『ロード・トゥ・パーディション』、『たそがれ清兵衛』
- 2003年(第77回) 『戦場のピアニスト』、『美しい夏キリシマ』
- 2004年(第78回) 『ミスティック・リバー』、『誰も知らない』
- 2005年(第79回) 『ミリオンダラー・ベイビー』、『パッチギ!』
- 2006年(第80回) 『父親たちの星条旗』、『フラガール』
- 2007年(第81回) 『長江哀歌』、『それでもボクはやってない』
- 2008年(第82回) 『ノーカントリー』、『おくりびと』
- 2009年(第83回) 『グラン・トリノ』、『ディア・ドクター』
- 2010年(第84回) 『息もできない』、『悪人』
- 2011年(第85回) 『ゴーストライター』、『一枚のハガキ』
- 2012年(第86回) 『ニーチェの馬』、『かぞくのくに』
- 2013年(第87回) 『愛、アムール』、『ペコロスの母に会いに行く』
キネマ旬報読者賞
1973年度(発表は1974年)から、『キネマ旬報』の連載コラムの中から、読者の投票でもっとも人気が高かった作品を「キネマ旬報読者賞」として表彰するようになった。歴代受賞作は以下のとおり。
- 1973年度(第1回) 和田誠 「お楽しみはこれからだ」
- 1974年度(第2回) 竹中労 「日本映画縦断」
- 1975年度(第3回) 落合恵子+矢崎泰久+山藤章二 「シネマ・プラクティス」
- 1976年度(第4回) 落合恵子+矢崎泰久+山藤章二 「シネマ・プラクティス」
- 1977年度(第5回) 小林信彦「小林信彦のコラム」
- 1978年度(第6回) 秋本鉄次+内海陽子+尾形敏朗+野村正昭+藤田真男によるインタビュー 「ニッポン個性派時代」
- 1979年度(第7回) 和田誠 「お楽しみはこれからだ」
- 1980年度(第8回) 小林信彦 「小林信彦のコラム」
- 1981年度(第9回) 小林久三 「雨の日の動物園」
- 1982年度(第10回) 淀川長治 「淀川長治自伝」
- 1983年度(第11回) 小林久三 「雨の日の動物園」
- 1984年度(第12回) 淀川長治 「淀川長治自伝」
- 1985年度(第13回) 和田誠 「お楽しみはこれからだ」
- 1986年度(第14回) 手塚治虫 「観たり撮ったり写したり」
- 1987年度(第15回) 川本三郎 「降っても、晴れても」
- 1988年度(第16回) 安西水丸 「シネマ・ストリート」
- 1989年度(第17回) 連城三紀彦 「試写室のメロディー」
- 1990年度(第18回) 田山力哉「シネマ・ア・ラ・モード」
- 1991年度(第19回) 尾形敏朗 「巨人と少年」
- 1992年度(第20回) 竹中直人 「少々おむづかりのご様子」
- 1993年度(第21回) 関根勤 「関根勤のサブミッション映画館」
- 1994年度(第22回) 和田誠 「お楽しみはこれからだ」
- 1995年度(第23回) 田山力哉 「シネマ・ア・ラ・モード」
- 1996年度(第24回) 立川志らく 「立川志らくのシネマ徒然草」
- 1997年度(第25回) 大高宏雄 「映画戦線異状なし」
- 1998年度(第26回) 和田誠+三谷幸喜 「これもまた別の話」
- 1999年度(第27回) 立川志らく 「立川志らくのシネマ徒然草」
- 2000年度(第28回) 君塚良一 「脚本(シナリオ)通りにはいかない!」
- 2001年度(第29回) 川本三郎 「映画を見ればわかること」
- 2002年度(第30回) 川本三郎 「映画を見ればわかること」
- 2003年度(第31回) 香川照之 「日本の魅録」
- 2004年度(第32回) 川本三郎 「映画を見ればわかること」
- 2005年度(第33回) 香川照之 「日本の魅録」
- 2006年度(第34回) 香川照之 「日本の魅録」
- 2007年度(第35回) 川本三郎 「映画を見ればわかること」
- 2008年度(第36回) 片桐はいり 「もぎりよ今夜も有難う」
- 2009年度(第37回) 香川照之 「日本の魅録」
- 2010年度(第38回) 川本三郎 「映画を見ればわかること」
- 2011年度(第39回) 立川志らく 「立川志らくのシネマ徒然草」
脚注
関連項目
- キネマ旬報映画データベース
- 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館(早稲田大学内)-復刻版を含めキネマ旬報全号所蔵
- 映画の賞
- 白井佳夫
外部リンク
テンプレート:キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベスト・ワン テンプレート:キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞 テンプレート:キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞 テンプレート:キネマ旬報ベスト・テン助演男優賞 テンプレート:キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞 テンプレート:キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞
テンプレート:キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞テンプレート:リダイレクトの所属カテゴリ