おジャ魔女どれみ
テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/OVA テンプレート:Infobox animanga/Movie テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/Novel テンプレート:Infobox animanga/Footer 『おジャ魔女どれみ』(おジャまじょどれみ)は、東映アニメーションが15年ぶり[1]に制作した、オリジナル魔法少女アニメ作品。版権上、原作は東堂いづみになっており、コミック・ゲームなどメディアミックス展開した。
本項では必要に応じ『おジャ魔女どれみ』を「第1期」、『おジャ魔女どれみ♯』を「第2期」、『も〜っと! おジャ魔女どれみ』を「第3期」、『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』を「第4期」、『おジャ魔女どれみナ・イ・ショ』を「第5期」、『おジャ魔女どれみ16・17』を「第6期」と初回公開順で表記する。(コミック版を除く。詳細は該当節を参照) 作中の時系列上では『も〜っと! おジャ魔女どれみ』(第3期)と『おジャ魔女どれみナ・イ・ショ』(第5期)は同時期を描いている。
目次
シリーズの概要・設定
朝日放送・テレビ朝日系列で放送された、東映アニメーション制作のオリジナル魔法少女アニメ。1999年(平成11年)に『おジャ魔女どれみ(全51話)』、2000年(平成12年)に『おジャ魔女どれみ♯(しゃーぷっ)(全49話)』、2001年(平成13年)に『も〜っと! おジャ魔女どれみ(全50話)』、2002年(平成14年)に『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!(全51話)』の全4シリーズ(全201話)が放送された。当初は4クールの放送予定であったが、最終的に地上波では4年(16クール)という長期間の放送となり、この枠の人気作品となった[2]。また2000年・2001年には劇場版も製作された。2004年(平成16年)には、番外編にあたる『おジャ魔女どれみナ・イ・ショ(全13話)』が製作され、パーフェクト・チョイス(現・スカチャン)でPPV放送され、後に地上波でも放送された。
アニメと並行して、たかなししずえによる漫画版も『なかよし』に連載され、単行本『おジャ魔女どれみ』(全3巻)と『も〜っと! おジャ魔女どれみ』(1巻のみ発売)が刊行された。
2011年(平成23年)12月からは、高校生になった主人公たちを描く小説『おジャ魔女どれみ16』シリーズが、講談社ラノベ文庫より展開中である。
従来の魔女っ子アニメや変身ヒロイン物とは違い、魔法ヒロイン路線よりも一種の人間ドラマ的なジュブナイル路線を中心に描かれており、自らの意思で魔法を使うのをやめたり、魔法を捨てたりした魔女も描かれており、魔法が決して万能の解決手段ではないことが暗に示され魔法は万能の解決手段というよりも、迷う人物の背中を押す程度であることが多い。初期の挿話では魔女見習いである主人公たちの技量不足もあって全く役に立っていない話、後期には魔法が無くても話が成り立つような話、終盤には魔法を一切使用しない話まで作られた。
すべてのシリーズは基本的に一話完結だが、シリーズ全体で見ると1話ごとでストーリーにつながりを持っており、長期シリーズとなったこともあり、以前の話で出てきたキャラがその能力や性格を活かした形で後に再登場する、という事例が多い。また四季が放送時期と合わせてある[3]など、物語内の時間経過の速度が現実と大体同じになるように作られていた。また、放送時期の現実の出来事が作中に登場することもあった[4]。さらに、TVシリーズでは主人公陣の一人を通じて家族内の不仲と和解を描き、『も〜っと! おジャ魔女どれみ』では不登校(長期欠席)児童・生徒問題、小説ではあるが『おジャ魔女どれみ16』では現代の高校生にとって身近な内容である学校裏サイト問題を取り上げたりと、それまでのアニメでは展開し辛かったアクチュアルな話題も語られている。
なお、以上の事を踏まえてシリーズの時系列はテレビアニメシリーズをリアルタイム基軸としており、第5期以降の物語は作品発表時期が作内時間ではない。特に第6期となる『おジャ魔女どれみ16』では、それに関連して北京オリンピックなどの描写が存在[5]する。
1話単位での構成・演出上の特徴としては、第1期第1話と第5期第12話を除く全話において、アバンタイトルが通常20秒[6]流されている。内容は本編自体の抜粋からイメージ映像的なもの、あるいはミスリードを誘うような内容であることもままある。しかしアバンタイトルの内容が本編と全く関係ない時もある[7]。第1期第47話以外のアバンタイトルの全てにフレームが付く。また、CM前後のアイキャッチが第2期までは12秒、第3期以降は10秒と比較的長い[8]ことも特徴の一つである。全作を通じて、オープニングアニメーションの変更はマイナーチェンジのみであり、第4期と第5期第12話を除きエンディングの変更はない。次回予告終端には各シリーズごとに決まった決めゼリフが用意されている。コメディ路線の回ではどれみがオチを担当することが定番となっている。その回のタイトルと次回予告の決めゼリフの読み上げは、春風どれみ担当の千葉千恵巳がシリーズを通して担当している[9]。 また提供テロップでは「♯」までブルーバックだったが「も〜っと!」以降は作品のイメージ静止画とBGMになり、次回予告も「♯」までED前だったのが「も〜っと!」以降はED後に移行した。
タイトルロゴや主人公の名前にもあるように、音楽に関連する記号や用語が本作品上では頻繁に登場する[10]。
第3期以降では、英語のセリフがいくつか登場したものの、字幕や日本語訳は一切付けられなかった。しかし、セリフの意味については一部除けば前後の文脈から判断することができた。
本作は他の魔法少女作品と違い、「変身」ではなく「お着替え」である。これは幼い子供の目線で考えた結果、自分で着替えることが一人前への大前提であることから発案されたもの[11]。お着替えであるため、見習い服の下(普段着)のポケットから物を取り出したりもできる[12]。
製作の経緯と中心スタッフ
この作品の生みの親は、前作『夢のクレヨン王国』でプロデューサーだった関弘美、脚本家の山田隆司、シリーズディレクターだった佐藤順一の三人である。
原作も何もなかったので、関は魔法や魔女に関する書籍など、要となる資料を片っ端から集めた。特に関を共感させたのが、『夢のチョコレート工場』の作者ロアルド・ダールの『魔女がいっぱい』である。関はこの書籍のストーリーではなく、「たくさんの魔女が人間の世界に入り込んで生活している」と言うところに惹かれ、イメージとして企画した。これが採用され制作が開始された。シリーズディレクターにはこの企画から参加している佐藤が担当した。「おジャ魔女」という名称は佐藤のアイデアである。次にシリーズ構成(脚本)である。脚本はストーリーの基本となり、それに重ねて対象年齢が小学校低学年、高学年のため、いかに子供たちに分かってもらえるかが重要となる。こうして『おジャ魔女どれみ』という作品のコンセプトが制作されていく。クラスメイトたちの設定やシリーズ中の各エピソードは、スタッフたち自身が小学生だった頃の思い出を元にした部分が多いという。また第3期で扱った不登校児の問題などは、実際の小学校で意見を集めるなどした。
シリーズディレクターに関しては佐藤の要望でもう一人加わった。それがTVシリーズのメインシリーズディレクターとなる五十嵐卓哉である。五十嵐は『美少女戦士セーラームーン』や『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』で高い評価を受けていた。キャラクターデザインには『ママレード・ボーイ』や『剣風伝奇ベルセルク』で好評の馬越嘉彦を起用した。最初のキャラクターデザイン段階では手足にちゃんと関節や筋肉があったが、佐藤の「誰にでも描けるキャラクターにして欲しい」という要望で「棒みたい」という風になった[13]。この他、美術は前作から継続でゆきゆきえと行信三が、色彩設計も同じく辻田邦夫が担当した。2004年に放送された第5期では、監修を『どれみ』について知り尽くしていた五十嵐にしようとしていたが、生みの親である佐藤が務めることになった。製作担当については、第3期の中盤まで風間厚徳がやってきたが、風間が製作編成に異動することになり、風間は同番組で製作進行のキャリアを積んできた坂井和男に後任を任せた。第4期終盤では、2年以上の空白期間があったアニメ監督・細田守が演出で参加、『時をかける少女』などで有名な女優・原田知世の声優参加などが一部で話題となった[14][15]。
また、この作品は音楽にも定評がある[16][17]。本編中の挿入歌やお着替えシーンやマジカルステージの音楽も特徴的で、各シリーズの挿入歌集(BGMコレクション)の売上も好調だった。BGMのすべてと挿入歌やキャラクターソングの一部は奥慶一が作曲した。
声優の起用方法も『夢のクレヨン王国』と同じく本業は女優で舞台女優もしている堂ノ脇恭子や上記にも記述されている原田知世など声優業界にこだわらず起用。また、『夢のクレヨン王国』の出演者のほとんどが引き続いて出演している。
なお、東映アニメーションが名義上の原作者として東堂いづみという名を使ったのはこの作品が初めてである。
スタッフ一同、第5期終了後「二度と『どれみ』に携わることはない」との気持であったが、『どれみ』のスタッフが多数起用された『ハートキャッチプリキュア!』が好評を博し、栗山名義で同作の脚本を書いた山田のもとにも「どれみみたいな作品また作ってくださいよ」というメッセージが寄せられるようになった。これを受けて、山田の筆により公式な続編『おジャ魔女どれみ16』が刊行された[18]。
ストーリーと概要
シリーズごとにテーマが設定されているが、それ以外にも全体を通してどれみたちやそのクラスメートの日常生活、恋の悩みや体の悩み、人間関係など、日常に潜む困難にも立ち向かう様子も描かれている。
『おジャ魔女どれみ』
仲間との友情をテーマにした作品。1999年2月7日から2000年1月30日にかけて全51話(4クール)が放送された。シリーズタイトルと区別する意味で一部スタッフやファンの間からは『無印』と通称され、2005年発行の『おジャ魔女どれみ メモリアルアルバム』では『第1シリーズ』と表記されている。次回予告の決めゼリフは「ハッピー! ラッキー! みんなにとーどけ!」で、最終回予告では「最後の魔法、みんなにとーどけ!」であった。オープニングの変更は第25話から、アイキャッチの変更は第27話から行われた。序盤にはアイキャッチの効果音の変更など、効果音の変更が何度か行われている。
第1期あらすじ
ドジで妹の春風ぽっぷからもバカにされる自称「世界一不幸な美少女」の小学3年生・春風どれみ。魔女に憧れ、好きな人に告白する勇気を魔法で手に入れたいと思っていた彼女は、ひょんな事から本物の魔女・マジョリカと出会う、この時マジョリカが魔女である事を、どれみが見破ってしまった為に、マジョリカは魔女ガエルの呪いの力により魔女ガエルとなってしまう。
魔女ガエルに変えてしまったマジョリカを元の姿に戻すため、どれみは幼なじみの藤原はづき、転校生の妹尾あいこ、後にはどれみの妹春風ぽっぷと共に魔女見習いとしての修行に励んでいく。
魔女見習いとしての修行を続けていた3人は、偶然にも人間界に潜む「バッドアイテム」というものを見つける。これは、かつて魔女界に封印されていた「バッドカード」がとりついたものであり、持ち主の願いと正反対の不幸をもたらす。3人は魔女界の女王様からバッドカードの回収を依頼される。
中盤からは別の魔女の下で魔女見習いをしている瀬川おんぷが登場。初めは自己中心的な性格で、どれみ達と違って魔法は飽く迄も自分自身の為に使っていた彼女だったが、どれみたちとの触れ合いを通じて次第に変わっていく。
その後、どれみ・はづき・あいこ・おんぷは見習い試験などのすべての課題をクリアし、一度は晴れて魔女になるが[19]、直後にクラスメイト全員から魔女である事を見破られる[20]。おんぷがとっさに魔法でクラスメイトの記憶を消去した為に事無きを得たが、禁断の魔法の反動を打ち消すブレスレットが完全に壊れ、効果を打ち消す事が出来ず、おんぷは24時間以内に助けないと百年の眠りにつく呪いにかかってしまう[21]。おんぷを救う事は禁忌に触れた罰にある者を救う事になり、魔女界の禁忌で同罪にもかかわらず、どれみ達は自分たちの魔女としての資格剥奪と引き替えにおんぷを目覚めさせる。
魔法の力を借りなくても、自分たちの努力で願いをかなえる事は出来る。彼女たちは魔女から普通の人間の女の子に戻り、そして大親友となったのであった。一方で、元の姿に戻るすべを失ったマジョリカはMAHO堂を閉店する事を決めた。
『おジャ魔女どれみ♯(しゃーぷっ)』
愛情をテーマにした作品。 2000年2月6日から2001年1月28日にかけて全49話(4クール)が放送され、2000年7月8日に劇場版1作品が公開された。先々代の女王様など、後のシリーズの世界を広げる要素が次々と登場した。また、MAHO堂が花屋になったことから、作中に花言葉が多数登場した。次回予告の決めゼリフは「ドキドキ! ワクワク! クルクルまーわれ!」。オープニングの変更は第24話から、アイキャッチの変更は第3話と第8話のマイナーチェンジの後第29話から行われた。第1話のみ次回予告BGMが「おジャ魔女はココにいる」のカラオケバージョンだった。2002年度の東京アニメアワード優秀作品賞を受賞している。なお第45話は番外編。
第2期あらすじ
魔女はバラの木から生まれるのだが、100年に一度、とてつもない魔力をもった魔女の赤ちゃんを産むという「ウィッチー・クイーン・ローズ」の開花が間近に迫っていた。どれみたちが小学3年生の終業式の日、何も言わずにどれみたちの妖精などと一緒に魔女界の「魔女ガエルの村」に旅立っていったマジョリカに忘れ物を届けに行く途中、そのウィッチー・クイーン・ローズから魔女の赤ちゃんが生まれるところに居合わせたことから、1年間その赤ちゃんのママとなることを義務づけられてしまう。[22]
小学4年生に進級したどれみたちは、新たに仲間となった瀬川おんぷとともに再び魔女見習いに戻って、その魔女の赤ちゃん・ハナちゃんを1年間育てることになる。無事に育てることができたならば、以前没収した水晶玉を返すことを女王様は約束した。どれみたちはなるべく魔法を使わずに、自分たちの力でハナちゃんを育てようと決心するが、慣れない子育てに戸惑うばかり。また落第すれば親権を剥奪されてしまうという魔女界の医者マジョハートによる検診を乗り越えながら、次第に一人前の母親として成長していく。
中盤からはハナちゃんを誘拐して魔女界から領土を取り返そうとする魔法使いたちが登場する。ハナちゃんを守るために新たな力を授かったどれみたちは、ハナちゃんを無事1年間育て上げるとともに魔法使い界と魔女界の戦争も回避させ、再び魔女になれることとなった。
しかしハナちゃんの魔力、そして、どれみたちとハナちゃんによって人間界と魔女界が再びつながりを持つことを恐れる先々代の女王様(の幻影)がハナちゃんに呪いをかけてしまった。その呪いからハナちゃんを救うため、どれみたち4人は呪いの森に入り、魔女としての力を使い切って千年の眠りにつくのと引き換えにハナちゃんの命を助ける。どれみたちの優しさと犠牲的精神に心を乱された先々代の女王様(の幻影)は姿を消す。そして、ママたちを慕うハナちゃんの必死の叫びが呪いを打ち破り、どれみ達は目覚める。
『も〜っと! おジャ魔女どれみ』
成長をテーマにした作品。2001年2月4日から2002年1月27日にかけて全50話(4クール)が放送され、2001年7月14日に劇場版1作品が公開された。次回予告の決めゼリフは「ケーキにクッキー! 魔法のレシピ、教えてあーげる!」である。このシリーズからキャラクターデザインが一新され、更に基本衣装が変更された。次回予告の前にエンディングが流れ、更にエンディングに歌詞テロップが追加された[23]。第30話のみアバンタイトルのBGMが別の物になっている。オープニング・アイキャッチの変更はともに第31話から行われた。この放送からエンディングアニメーションが10秒短縮された。
どれみ達は本作では2種類の見習い服にお着替えする。1つは従来のスタイルを継承した魔女服。もう1つはお菓子を作る時に使われるパティシエ服である。パティシエ服はコックコート[24]がモチーフとなっている。MAHO堂がお菓子屋になったことから、作中にお菓子のレシピが多数登場した。
また放送中、交通安全をテーマにした非売品のビデオ「おジャ魔女どれみの交通安全」(脚本 - 大和屋暁、演出 - 岩井隆央、作画監督 - 青山充)、「おジャ魔女どれみの自転車安全教室」(脚本 - 大和屋暁、演出 - 岩井隆央、作画監督 - なかじまちゅうじ)の2本をリリース。2本とも、はづきとあいこ、マジョリカとララが登場しない。
第3期あらすじ
ハナちゃんを救うために、魔女の証である水晶玉を割ってしまい、再びただの人間に戻ったどれみたち。魔女の子供は満1歳になると育ての親と離して魔女幼稚園に預けさせるという魔女界の掟により、ハナちゃんとも離ればなれになってしまった。
小学5年生となったどれみたちは女王のはからいによって再び魔女見習いになり、新しい仲間の飛鳥ももこを加えて、魔女界の元老たち[25]に魔女になることを認めてもらうために、今度はお菓子作りにチャレンジする。またクラス替えによって新たなクラスメイトが多数登場し、彼らの抱える幾多の悩みを共に乗り越えていく。彼女たちの奮闘もあり、育ての親も定期的に子供たちと面会が出来るようになった。
また、ハナちゃんは魔女幼稚園で寄宿生活を送っていたが、シリーズ中盤になって先々代の女王様(の幻影)により、魔力の源である野菜を嫌いになる呪いをかけられてしまう。再びハナちゃんを引き取ったどれみたちは、野菜嫌いを治して魔力を取り戻させるために試行錯誤する。
どれみたちは最終的にすべての元老から魔女になることを認められ、ハナちゃんの野菜嫌いの呪いを完治させた。そして、人間界での哀しい思い出から負の感情を暴走させていた先々代の女王様をも助けようとしたが、結果として呪いの森は(同時に先々代の女王の幻影も)消滅したものの、彼女を完全に救うことはできなかった。しかし、どれみらはいつか先々代の女王様を救うことを誓うのだった。
『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』
卒業をテーマにした作品で、当初は完結編だった。2002年2月3日から2003年1月26日にかけて全51話(4クール)が放送された。次回予告の決めゼリフは「ピュアピュアドリームでっかくそーだて!」。第40話からアサツー ディ・ケイのクレジットがASATSU-DKからADKに変更された。オープニングの変更は第2話[26]と第32話に、アイキャッチの変更は第31話に行われた。このシリーズのみエンディングの変更があり、第14話から第30話まで別のエンディングが流されていた。なお、前半のアイキャッチは5種類が用意された(第1話から第30話)。第3期までは「マジカルステージ」と唱える所からBGMが変わっていたが、今作のみマジカルステージを唱え始めからBGMが変わるようになった(代わりにポロンの音が出ない)。
第4期あらすじ
ハナちゃんはどれみママたちと一緒に小学校へ通いたいがために、自らのすべての魔力を使って急成長してしまい、水晶玉を割って魔女の資格を失ってしまった。小学6年生になったどれみたちは、ハナちゃんが魔女に戻れるよう修行を手助けすることになる。そして魔女界の女王様は、晴れてハナちゃんが魔女になったときには、どれみたちを魔女にすることを約束した(なお、ぽっぷはこのとき対象に含まれなかった。ぽっぷはハナちゃんのサポートの義務を負わず、1級の見習い試験に合格したら魔女になるということになっていた)。
一方、先々代の女王様は自らが人間界で味わった辛い思い出から生まれた「悲しみの茨(読み:いばら)」に捕らわれたまま眠り続けていた。どれみたちは、先々代の女王様の悲しみを癒す方法を見つけるために試行錯誤を繰り返すが、茨は次第に成長し、深い悲しみが魔女界や人間界を覆い、皆の気力をなくさせ始めてしまう。そうした幾多の苦難に加え、小学校卒業を前にそれぞれの複雑な家庭事情や将来のことについても悩み、答えを見つけ出していくどれみたち。
苦闘の末、どれみたちは悲しみの茨を消し、先々代の女王様を目覚めさせ、魔女ガエルの呪いも解かれた[27]。無事課題を解決したどれみたちは、改めて魔女となるかどうするかの選択を迫られる。しかし、魔女となって魔女界に渡ることより人間界にとどまることを決意。ハナちゃんは次期女王の最有力候補として魔女界で研鑽につとめ、ともに魔女界と人間界が再び交流できるようになる日を目指すことになった。また、これに伴いマジョリカもMAHO堂を店じまいし、ララや妖精たちそしてハナちゃんとともに魔女界へと帰っていった。
『おジャ魔女どれみナ・イ・ショ』
どれみ達の小学5年生の時のないしょの話。よってテーマはささやかな秘密。時代設定は「も〜っと!」で、見習い服やキャラクターの設定については基本的に「も〜っと!」のものである。スカイパーフェクTVの有料チャンネル・パーフェクト・チョイス(PPV)で、2004年6月26日から2004年12月11日にかけて全13話が隔週で有料放送された後にDVDが発売された。地上波では2005年より朝日放送(ABC)はじめ一部のテレビ朝日系列局や、独立UHF局でも放送された。次回予告の決めゼリフは「ノートの端っこつまんで破いて秘密のお手紙回しちゃお!」[28]。
どれみたちやクラスメートの、誰にも話せない秘密の話や意外な話、ほろ苦かったり切なかったりする話が語られる外伝的なシリーズ。TVシリーズとは異なり続き物にはなっておらず、完全なオムニバス形式をとっている。魔女界に関する話が中心にならないのも特徴である。このため本作を一貫するあらすじは存在しない。
前述のとおり、DVD発売に先行してスカイパーフェクTVでの放送が行なわれたほか、各話のフォーマットに従前のシリーズと同様の形式が取られているためTVシリーズとして扱われることがあるが、元々はTV放送を前提としないOVAとして企画・製作された作品である。
『おジャ魔女どれみ16・17』
『ドッカ〜ン!』終了から3年後、高校生となったどれみ達を描いた小説(ライトノベル)作品。
講談社ラノベ文庫から第1巻が2011年12月2日[29]に発売され、以降続刊が続いている。執筆者は栗山緑。挿絵イラストは馬越嘉彦。
テレビアニメシリーズではないが、執筆者がこれまでのアニメシリーズでシリーズ構成および主要脚本を務めた山田隆司(栗山緑は山田の別名義)であり、アニメシリーズでキャラクターデザインを担当した馬越嘉彦が挿絵を担当し、CDドラマ版のプロデューサーを関弘美が勤め、東堂いづみの原作者名義で発表されている(要はシリーズの中核スタッフが何らかの形で作品に関与している)ため、アニメではないものの派生作品ではない、アニメ版の正式な続編(第6期作品)として扱われている。
通算4巻目からは、どれみ達が17歳となったため『おジャ魔女どれみ17』として刊行されている。また一部の巻では初版特典としてCDドラマを付録とした『ドラマCD付き限定版』が刊行されている。
以前のシリーズと異なり、どれみ達に対しての「テーマ」や「課題」などは設定・明言されておらず、物語上の問題解決に至る作内時間のスパンも長く設定されている。作品の舞台や内容も、よりシリアス寄り(もっと言えば「現実の過酷さ」に少し近付いた形)のものとなっている。
第6期のあらすじ
それぞれが別々の中学に進み、無事中学を卒業して16才の高校生になったどれみ達。小学校の同窓会であいこ、はづきと再開したどれみ。あいこは、この新学期[30]から、ももこは2学期から、美空町に戻って来るという。かつてのメンバーの再集結に喜ぶどれみ達だったが、そこにおんぷの姿はなかった。中学期、成長によってチャイドルとしての仕事を失ったおんぷは、どれみ達とも連絡を絶ち、いずこかへと雲隠れしてしまったのだ。
同窓会終了後、自分たちのこれからを話し合う中で『もし魔法がつかえたら、おんぷちゃんの行方も捜せるのに……』と昔を懐かしむ、どれみ達。しかし魔法を捨てた決断をしたのは自分たちだ、と改めて確認し合う。そんな矢先、美空町にMAHO堂が突如あらわれ、そこには魔女界に戻ったはずのマジョリカとララがいた。なんとマジョリカはハナちゃんによって後見人を解任されたのだという。肝心のハナちゃんは反抗期に入り、自分たちの言うことなど聞きもしない。それどころか忠言を続ける自分を疎み、代わりの後見人にマジョルカを指名して自分をクビにしたのだ、と。
マジョリカから聞いたハナちゃんの変容に驚きを隠せない、どれみたち3人だが、魔法を捨てて人間として生きる決断をした自分たちには、もはや口を出せる問題でもない。取り敢えずは後見人を解任されてヒマになったから再びMAHO堂を始めるというマジョリカの誘いを受けて、どれみ達[31]は再びMAHO堂で働く事にした。
最初は、もはや魔法は捨てたのだからとMAHO堂で働きはしても、魔法そのものには手を出さなかったどれみ達だったが、女性週刊誌がおんぷのプライベートを探り出したことから状況が一変した。おんぷ本人の声明が無い事をいいことに、ある事ない事を書きたてて、しまいには、おんぷ本人への人格攻撃までやらかす週刊誌に、どれみ達は激怒。このままではおんぷの人生そのものにも影響をもたらしかねない。それを救えるのは友人である自分たちしかいない。そう決意したどれみ達は、おんぷを探し出す事を決意する。
しかし、どれみ達に立ちふさがる現実の壁は、あまりにも高すぎた。なんとか、おんぷが北海道にいるらしい事まではつかめたが、それ以上の事は何もわからない。どれみ達が手をこまねいている間にも女性週刊誌の悪意ある記事は人々を煽り、そして無責任な大衆はおんぷへの攻撃すらも辞さなくなるかもしれない。その焦燥にかられたどれみ達は「笑う月の晩」に一つの決断をする。
「他人(ひと)を守るため、他人(ひと)を救うために、魔女(見習い)に戻ろう」と。
自らに課した制約は「自分のために魔法を使わない」こと。それを破れば永遠に魔法を失う。それを魔女界の女王様に願ってどれみ達は魔女見習いに戻り、魔法でおんぷを探し出して事なきを得た。後に事の顛末を聞いたももこがどれみ達[32]と同じ条件で魔女見習いに復帰する。そして、どれみ達との絆によって立ち直り女優として再起を始めたおんぷは仕事で赴いたパリにて、ハナちゃんが人間界に度々出没している事を知る。小学生時代と異なりネットワークの発達している現代、混乱は必須であり、すでにパリに出没している「謎の人物」の噂は世界中を駆け巡りつつあった。どれみ達は慌てると共に、たったひとつの大事な事を再確認する。
「どれだけ世界を隔てようと、あたし達はハナちゃんの『母親』だ」と。
その決意を胸に、おんぷも魔女見習いに戻り、ハナちゃんと邂逅を果たす。そしてハナちゃんの口から飛び出たのは、今まで魔女界が、その世界の安定のために隠し続けてきた、とんでもない事実だった。その事実を追うためにハナちゃんは今まで反抗期を装ってきたのだという。どれみ達は母親としてハナちゃんの言葉を信じ、そしてハナちゃんとともに、魔女界が隠し続けてきた、その真実を追う事になる。
これらの出来事の合間にも、彼女らの周囲には時に大きく、時に小さな「事件」が次々と巻き起こる。16歳から始まる多感な年ごろに端を発する、どれみ達ゆえの悩みや迷い。同様に苦しみや不安を抱える友人たち。そんな彼らの力になり、時には逆に支えられ、おジャ魔女たちは自らの人生の進路に向けて、さらに大きな成長を果たしていく。
舞台
美空市 / 美空町
美空市(みそらし)及び美空町(みそらちょう)は作品の主な舞台となる地域。
地形は起伏に富み、どれみたちの通う美空市立美空第一小学校[33]は海の見える高台に建っている。太陽が海から昇り海に沈むことが地理的特徴。また、ほとんどのおジャ魔女達の住む場所は、美空市美空町である。
全体的に市が設置した建物はデザインに富んでおりかつ新しい物が多いのも特徴。また、美空市には市営スポーツセンターや歴史資料館などスポーツや文化的な施設も数多くある(第4期第40話)上に複数の線路がある。この点から考えると美空市は規模が大きく、財政状況はかなり潤沢であることが推測できる。 他に今までに美空市にあると確認されている施設は、美空市役所(第4期第2話)、美空市総合病院(第1期第51話)、美空第一病院(第5期第12話)、美空大学(第2期第20話。ただし建物そのものは確認されておらず、看板だけである)、美空駅、美空市郵便局(第4期第40話)、美空市立美空中学校(第4期)、県立美空高等学校(第6期)などである。美空市内には鉄道が通っており、最寄り駅は「美空駅[34]」。近隣には「青空駅」もある[35][36] 。
MAHO堂
MAHO堂(まほーどう)は登場人物たちが働く架空の店。おジャ魔女達が活躍した頃の所有者はマジョリカである[37]。
『おジャ魔女どれみ』では、魔女見習いが魔法を使うためには魔女界の通貨でもある「魔法玉」が必要であり、それは自ら作った「魔法グッズ」を売って稼いだお金で、魔女界の問屋から買わなければならなかった。そこでどれみ達は魔女修行をしつつマジョリカの店「マキハタヤマリカの魔法堂」で働くことになったが、その際に自分達で店内を改装し、また店名「マキハタヤマリカの魔法堂」の名前の部分(マキハタヤマリカ)を削り、後ろの(魔法)の部分を漢字からをローマ字にして、「MAHO堂」に改めた。なおどれみ達は家族やクラスメイトにボランティアで病弱な老婦人の店を手伝っていると説明している。
MAHO堂には、願いごとや悩みといった強い思いを抱いている者を、本人の知らないうちに引き寄せてしまう力を持っている[38]。当初は冷房がない[39]という設定だったが、次第に使われなくなった。
廃車だったものを改造したバス[40]を1台所有している。このバス(MAHO堂号)はMAHO堂のメンバーの移動手段として使われるほか、移動販売車にもなる。
『おジャ魔女どれみ♯』ではマジカルステージで「FLOWER GARDEN MAHO堂」という花屋に、『も〜っと! おジャ魔女どれみ』では「SWEET HOUSE MAHO堂」というお菓子屋に、『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』では「おしゃれZAKKA・MAHO堂」というビーズ細工などの小物等を扱う雑貨屋にそれぞれ改装された。
『おジャ魔女どれみ16・17』では、当初は『おジャ魔女どれみ』同様魔法グッズの店に戻り、ももこの帰国に伴い『も〜っと! おジャ魔女どれみ』と同じくお菓子屋に改装されている。どれみ、はづき、あいこ、ももこは学業やクラブ活動、個人練習などの合間を縫って、アルバイトとして働いている。自分達で店内を改装し、また店名を改めたのも第1期と同じである。どれみとあいこ(おそらくは帰国後のももこも)は学校にアルバイト届を出しているが、担任の八巻先生はどれみたちに理由を聞くことなく、「バイトは金が必要だからやる。理由はそれだけで十分だ」と寛容な姿勢を示し、「大人の中に入って、社会勉強できて、金までもらえるんだ。俺はバイト、大いに結構だと思っている」と奨励すらしている[41]。 第4期(第5期は第3期と同じ年)までの「MAHO堂」の中では、「SWEET HOUSE MAHO堂」が一番売り上げがあった様である[42]
マジョルカの「ルカ・エンタープライズ」(芸能プロダクション)やマジョモンローの「MONROE'S MAGICAL SHOP」(菓子屋)など、人間界で暮らす魔女のほとんどは自分の店かそれに類する物を持っており、それらを総称して「MAHO(魔法)堂」と呼ぶこともある[43]。中でも美空市の魔法堂は伝統のある著名な店であり、魔女界の女王が即位する前にオーナーだったということもあって、この店のオーナーになることは、魔女界の女王になろうとする者にとって大きなステータス[44]であり、次期女王が約束されているとも言われている。
ちなみに、メインキャラクター5人(ももこ・あいこ・はづき・おんぷ・どれみ)の名前をローマ字で書いた頭文字を並べると「M・A・H・O・D (o)」となる[45]。
同名の声優ユニットの名前についてはMAHO堂を参照。
魔女界
魔女界(まじょかい)は作品の主な舞台の一つとなる架空の異世界。人間界とは別の次元にあり、女王と12人の元老魔女によって統治されている。女王は世襲制ではなく、前任者の指名または選挙によって決まるらしい。およそ1000年前[46]までは人間界と交流があったが現在は途絶えており、ごく少数の魔女が密かに人間界に住んでいるのみとなっている。魔女界の空はいつも夕焼けのように赤く、小さな島や、何だかよくわからない物が浮かんでいたりする。魔女は魔女界にあるバラの木から生まれる[47]。魔女だけでなく知性を持ったタコやイカあるいはムンクやキリコの絵画を思わせる人型生物なども住んでいる。「魔法文字」と呼ばれる音符のような形をした文字が使用されているが、なぜか平仮名や漢字、ローマ字に英語等を使って店の看板が書かれていたりもしている。
他にも魔法使い界[48]・星界・音楽界(ミュージカルのみ)・天界などがあり、幽霊(作中では「おばけ」と言っていた)、織姫、彦星など現実世界では実在が確認されていなかったり、伝承上の人物もこの作品内では実在しているという世界観になっている。なお、サンタクロースは第1期では実在が確認されたが、第2期以降は登場しない。また、伝説の黄金郷として知られる「エルドラド」は実在することになっている[49]。
実在する場所・人物・イベント
上述の架空の場所以外では実在する場所やイベントを基に作られていることが多数あり、あいこが引っ越す前に住んでいた所の大阪府大阪市西成区天下茶屋、あいこの母親がアニメ放送時の居住地及び勤務場所としていた阪南市、マジョリリカの営んでいるペンションの所在地が伊豆高原、ももこが幼稚園児時代から住んでいてマジョモンローの魔法堂があった場所としてアメリカ・ニューヨーク、ももこの母親の出身地として横浜市やその中の横浜中華街、高校生になったあいこが出場したインターハイや兵庫国体[50]、成長したハナちゃんが出現したパリやカンヌ[51]なども作中にも登場している。さらに、SOSトリオのギャグなどで嘉門達夫や島田紳助、どれみの父・渓介は奥田民生のファンである等、実在する芸能人が挙がる事もある。実在した言動や作品のシーンなどのパロディなどもいくつかある〔さよなら・さよなら・さよなら(テレビ朝日系列で同じ日曜日に放送されている『日曜洋画劇場』の解説者だった淀川長治の名台詞[52])や○○・カンバーック!(『シェーン』のクライマックス)など〕
用語・主要アイテム
- 魔女見習い
- 自分の水晶玉を持たない未熟な魔女。人間が何らかの理由で魔女になるために魔女見習いになるケースが多いが、急成長したハナの様に、水晶玉を失った魔女が再び水晶玉を得るために魔女見習いになるケースもある。通常の魔女との相違点は、寿命と魔法の使用に呪文を要する事、そして魔法を使うためには見習い服に着替える必要がある事である。魔女ガエルの呪いの対象になるが、それは「魔女」ではなく「魔女見習い」だと看破された場合のみであり、魔女ガエルの呪いにかかる危険性は魔女と比べると格段に低い。
- 熟練した魔女は指を弾くか、杖を振るだけで魔法を発動できるが、魔女見習いや未熟な魔女は呪文を唱える必要がある。呪文の詠唱中の扱いが謎になっている作品は多いが、作中では魔女見習いが呪文を唱えている間は明確な時間経過が存在するため、詠唱中に時間を止められる等何らかの妨害があれば魔法を発動できない。この欠点は第2期の中盤〜終盤の間のみ、後述のロイヤルパトレーヌの能力によって軽減された。
- 呪文
- どれみ達7人の呪文は以下の通りである。
- 春風どれみ ピリカピリララ ポポリナペペルト(第5期13話にて彼女の孫・ふぁみも使用。)
- 藤原はづき パイパイポンポイ プワプワプー
- 妹尾あいこ パメルクラルク ラリロリポップン
- 瀬川おんぷ プルルンプルン ファミファミファー
- 飛鳥ももこ ペルタンペットン パラリラポン
- 春風ぽっぷ ピピットプリット プリタンペペルト
- ハナ ポロリンピュアリン ハナハナピー(これはハナが自分で考えた呪文であり、本来呪文は必要ない。)
- 彼女らの呪文は全員「パ行」が多く使用されているのが特徴である。
- おジャ魔女
- 「お邪魔な魔女」を指す侮蔑用語。特に主人公・春風どれみは魔女見習いとして劣等生だった事とドジっぷりとで即座におジャ魔女扱いをされていた。しかし、物語が進むにつれてどれみ達に対しては上記侮蔑の意味合いが薄れ、彼女らに対する通称に変化していった。マジョハートは当初どれみ達をこれに倣って「おジャママ」と呼んでいた。
- 魔女ガエルの呪い
- 人間に「魔女だ」と口頭で指摘された魔女が、魔女ガエルというカエルのような醜い姿(作画上は形容しがたい愉快な形状の緑色の小動物[53])に変身してしまう呪い。ただし、水晶玉があれば変身前と同様に魔法を使うことはできる。
- 魔女ガエルとなった魔女を元の姿に戻せるのは指摘した当人の魔法だけであり、その為には指摘した人間が魔女見習いとなり、一人前の魔女にならなければならない。だが、魔女の正体を見破った時点で恐れをなして逃げ出してしまう人間が多い。また、例え魔女になれたとしても、そこから更に修行を積んで自身の水晶玉を大きくしなければこの呪いを解く事は困難である。このため、魔女界には元の姿に戻れない数多くの魔女たちの生活場所として魔女ガエル村が存在する。
- この呪いは魔女見習いにも適用されるが、魔女見習いは「人間でも魔女でもない状態」のため、「魔女見習いだ」とまで言及されて初めて呪いが発動する。なおい、大人や男性から正体を見破られた場合については劇中において全く想定されていない。
- 呪いが発動しない条件は劇中で登場したもので以下の4通り。
- 魔女見習いが他の魔女の正体を看破した場合(逆も同様)
- 正体がばれても、口頭で直接指摘されない場合
- 看破したのが通常の人間ではなかった場合(サンタクロースや幽霊等)
- この呪いを掛けたのは魔女界の先々代の女王・マジョトゥルビヨンであり、元々は彼女が体験した苦痛を他の魔女が味わう事を避けるため掛けた魔法である。しかし徐々に、彼女の意志に逆らい交流を禁じた人間界へ行った者への「呪い」としての概念が確立され、上記の名が定着した。
- 第4期終盤、悲しみから解放されたマジョトゥルビヨンと魔女界の住人全員の協力により、魔女ガエルの呪いは完全に消滅し、全ての魔女ガエルは無事元の姿を取り戻した。ただし呪いが消滅した第6期でも、どれみ達のこの呪いに対する恐怖心が未だ根強い事が描写されている[54]。
- 魔女見習い試験
- 魔女見習いの昇級試験。あらかじめ試験日が予告され、1人につき1日1回しか受験できない。9級から1級までの順番に従う必要は無く、成績が優秀又は何らかの善行を行えば、飛び級ができる。6級以上の合格者には証明として「認定玉」を入れる容器である「認定証」が与えられる。最終的に1級の試験に合格し、かつ魔法により2度の善行を行った時に見習い魔女は魔女として認められ、認定証は各人固有の水晶玉に変化する。第1期終盤ではこの時点で「魔女」とされていたが、後の第4期終盤の説明ではこの時点でも実質人間のままであり、完全な魔女になるには、自身の水晶玉で「魔女になれ」と自身に呪文を唱えるという、更なる段階を踏む必事がある事が明らかになっている。
- 以下の3つは各級の試験に合格した際の得点。
- 9級:1体の妖精が与えられる(後述参照)。
- 7級:植物に魔法を掛ける事で、その植物と会話する事ができる様になる。
- 6級:自分のポロンと思い入れのある楽器を合体させた「クルールポロン」が使用可能となる。
- 妖精
- 9級試験に合格した魔女見習いに与えられる妖精。自分の姿を隠すことができ、主人と同じ姿に変身できるが、会話は成長するまで特定の音でしか交わせない。また、元々魔女である者の妖精については、いつ誕生するのか、また全ての魔女に妖精がいるかどうかは明らかになっていない。
- 水晶玉
- 魔女の力の源。魔女は生まれつき持っており、魔女見習いは認定証を完全に満たすことで手に入る。持っていればポロンを使わずに魔法を行使でき、所持者の成長と共に肥大化し、使える魔法も増えていく。しかし所持者から離れると、一切の魔法が使えなくなり、。水晶玉の許容限度を超えた魔法を使うと砕けてしまう。自身の水晶玉の一部を削り他者に分け与えることも可能。
- 一生に持てる水晶玉はひとつだけという決まりがあり、完全な紛失もしくは没収された者は魔女の資格を失い、通常二度と魔女に復帰できない。
- 禁断の魔法
- 使用者が必ず報復を受けるため、発動が禁じられている魔法。魔女見習いは報復に加え、女王により罰則として一定期間の魔法の使用禁止、最悪の場合は資格の剥奪を課せられる。作中では以下の3種類の魔法が禁止されている。
- 報復として言及・描写されているものには、「死者を蘇生した代わりに使用者が死ぬ」、「病気や怪我を治療した場合はを代わりに使用者が引き継ぐ」等が挙げられる。ただし、呪いの内容一律ではなく、魔法の成否等によって呪いの内容は変化する。例として、第1期で頻繁に精神操作魔法を使ったおんぷは、使用した代償が重なり100年の眠りに陥りかけた。第3期ではももこが、死去したマジョモンローに蘇生魔法を使ったが、水晶玉の粉砕により失敗した為、魔女の資格剥奪のみで許されている。
- マジカルステージ
- 9級以上の魔女見習い3人以上が力を合わせて発動できる魔法。これにより自身達の級に2級増しの魔法が使える。ただし1級と6級の魔女見習いでは魔力に差があるため、ステージが発動できない。
- 使用するには「その場でマジカルステージに参加する」見習いを含む魔女が3人以上いなければならないが、パトレーヌコール(後述)を使うことで遠隔地にいる魔女見習いもマジカルステージに参加することができる(第2期のみ)。また、魔力の不十分や欠員があった場合、マジョリカやハナ等ステージに参加していない他の魔力所持者の補助を受けられれば発動可能になる。
- ちなみにシリーズ最大のマジカルステージは、魔女界の住民全員で行われた魔女ガエルの呪いを解いた時[55]のものである。
- 月が笑う夜
- 人間界と魔女界との間は、上級の魔女魔法使い、魔女界の女王は無条件で行き来することができるが、魔女見習いは「月が笑う夜」しか行き来できない。作中に登場する月は実際に笑顔を浮かべている。月齢は関係なく、「欠けた笑う月」も登場している。また、満月の夜は無条件で笑うため、「月が笑う夜」は作品世界で「満月」の代名詞となっている。
- 第6期において笑う月が出る日は、時刻に関係なく人間界と魔女界を行き来できるとの記述があるが[56]、この記述の内容が魔女見習いであるどれみ達に適用されるかどうかは不明である。
- タップ
- 魔女見習いの身分を象徴するアイテム。見習い服・ポロン・飛行用のほうきが収納されている。第3期のパララタップを除き、見習い服に着替える際はタップを手に持って使用し、着替え後は見習い服の胸に装着される。タップには所有者を認識する機能は無く、基本的に誰でも使える(事実第1期に、どれみが落としたタップをプードル犬が触って着替えている)。但し、第2期以降に登場したタップを使用するには、1級の魔女見習い試験に合格している必要がある。
- 見習い服
- タップに収納されており、音楽に合わせて着替える。ワンピース状の見習い服・手袋・ブーツ・帽子がセットになっている。各自に固有の色がある。
- ポロン
- 「魔法を使うための楽器」。各自に固有の呪文と効果音がある。
- 空飛ぶほうき
- 空を自由に飛べる箒。生物のように独自の意志があり、乗りこなすには苦労を要するが、例外的にあいこは脅迫でねじ伏せて乗りこなしている。
- 第1期の終盤以外で、飛行するところを誰かに目撃されたことは無い。
- 魔女界への扉
- 魔女界へと繋がっている扉。月が笑う晩(例外あり)に行き来できる。美空町のMAHO堂の扉はシリーズによって異なる。
- 第6期までに判明している、魔女界への扉がある場所は以下の通り
- 美空町のMAHO堂
- NYの魔法堂
- パリのMAHO堂
- パリのバスティーユにある、マジョコレットが営む骨董店
- パリ郊外のペール・ラシェーズ墓地
- ライフウッド
- 魔女界の赤ん坊を育てる際に用意される木。赤ん坊の健康状態に合わせ、周囲の気温を変化できる。ベッドの部分は別でライフウッドから作られた物。第4期ではハナの魔法でライフウッドが「おしゃれZAKKA・MAHO堂」の一部となった。
- MAHO堂号
- MAHO堂がマジョルカに乗っ取られた時に、近くにあった廃車を改造して作られた移動販売兼用バス。伊豆高原などに遠出する際使われた。
アイテム
『おジャ魔女どれみ』
- 見習いタップ
- 初期のタップ。第1話の時点でマジョリカは3個所有し、ぽっぷの分は後にデラを通して購入した。真ん中のボタンを押すと見習い服が現れ、音楽が鳴る間に着替える必要があり、着れなければ服がタップの中に戻る。見習い服を着ている間は胸中央にタップが付く。第2期以降のタップは主に叩くことでポロンや空飛ぶほうきを出すが、このタップは周囲の音の出るボタンを後述の方法で押して出す。中央には八分音符のマークがついている。NY時代のももこも同様のタップを使用していた。
- 見習い服(第1期仕様)
- 初期の見習い服。タップ中央のボタンを押すと音楽と共に現れる。音楽が鳴っている間に頭から被り、間に合わなければやり直しとなり、どれみとはづきは1度着損ねたている。ただし、犬がボタンを押し、偶発的に着替えさせられた描写も存在する。NY時代のももこも着用していた。
- ポロン
- タップで低い方から高い方へ「ド・ミ・ソ・ド」と鳴らせば現れる。数種類の名前があるが、形状は3種類のみ。
- ペペルトポロン
- 魔法の杖状の楽器。どれみ・ぽっぷ・NY時代のももこが使用している。
- プワプワポロン
- 当初はづきが使用していたポロン。バトンのような細長い型。バイオリンの音が鳴る。
- ポップンポロン
- 当初あいこが使用していたポロン。プワプワポロンと同型。ハーモニカの音が鳴る。
- クルールポロン
- 6級試験に合格した魔女見習いがそれまで使用していたポロンと、各自の愛用の楽器を合体させたポロン。なお、魔女の資格が剥奪された際は、女王様によって愛用の楽器が分離されて各自に返却された[57]
- 魔法玉
- 魔法を使う際に必要なビー玉状の玉。強力な魔法を使う際は複数の魔法玉が必要となる。なお、後に出てくる「魔法の実」と同様、第40話で「魔法玉がたわわになる木」が登場している。人間界の貨幣や品物と交換する場合、その額面ではなく物に込められた「想い」の強さが基準となる。クルールポロン専用の魔法玉は形が違い、通常の魔法玉の3倍の力があるとされる[58]。
- 「魔法玉5個分」といった重量の基準[59]や魔女界の通貨としても使われる。
- 空飛ぶほうき
- 「ド・ファ・ラ・ド」と押す事で現れる箒。
- 認定玉
- 6級の見習い試験に合格した時、認定証(専用のケース)と共に与えられる玉。6級以降の見習い試験に合格した時、及び善行の魔法を使った時にもらえる。形はクルールポロンに収められる魔法玉に似ている[60]。魔女になるためには6級から1級試験に合格する他、2回善行を行わなければならず、よって認定玉は8個必要となる。
- レジスター(第2期まで)
- 通常の小売店で使われるレジとは違い、バーコードではなく直接商品にスキャナをあてるだけで価格を読み取ることができる。またレシートはカラフルである。第3期から『MA HO DO』と書かれた新しいレジスターを使うようになった。
- バッドカード
- 第1期中盤で登場したカード。かつて魔女界に封印されていたが、一部の悪意をもった魔法使いが盗み、人間界に持ち込んでしまった代物。バッドカードは人間界の様々な物品に憑依し、それを「バッドアイテム」に変えてしまう力を持っている。バッドアイテムは持ち主の願いと正反対の不幸をもたらす。
- ピュアレーヌ
- 第1期中盤で登場した称号。バッドアイテムを見つけ出し、悪用しなかった清き心を持つ者にのみ認められ、マジカルステージを使うことでバッドアイテムからバッドカードを抜き取ることができる。
- 作中では当初どれみ・はづき・あいこの3人がピュアレーヌとして認められていたが、最後の4枚のバッドカードを抜き取る際にはおんぷも参加していた。
- ピュアレーヌパソコン
- 第26話から登場。バッドカードを回収して保管する際に使われる。ピュアレーヌに認められ、バッドカードの回収を命じられたどれみ達に女王から渡された。起動させるためのスイッチは画面から出さなくてはならず、ピュアレーヌ以外の者は使用できない。中にはオヤジーデが封印されていたが、第2期第5話でハナの力により不完全ながら解放された。
- マジョルカのお守り(おんぷのみ)
- 第35話からおんぷが使用。禁断の魔法を使った際に発生する報復から着用者を守るが、限度を超えると粉々に壊れ、それまでの報復が一斉に襲いかかる。最終話で記憶抹消魔法を使用した際に限界を超えて壊れてしまい、蓄積していた報復は100年の眠りとなっておんぷを襲った。
『おジャ魔女どれみ♯』
- 第2期以降、主要アイテムは各シリーズの第1話で女王から支給される。ただしぽっぷだけは第4期第50話まで一貫して初期のタップ・見習い服・クルールポロンを使い続けた。
- リズムタップ
- 1級試験に合格した魔女見習いだけが使用できるタップ。カスタネットのように体を叩きながら着替える。魔法の実を収納できる。
- 見習い服(第2期仕様)
- 第1期のデザインを残しながらも各所に白を配されている。女王への謁見時にはマントを羽織る。
- ピコットポロン
- 魔法の実で使用できるポロン。呪文を唱えると先端の♪マークが回転する。魔法の実は1つしか入らないが、巨大な魔法でない限り1回では消滅しない。魔法ハーブはこのポロンでのみ見つけられる。
- 魔法の実
- 八分音符に似た形状の木の実であり、1個あたりの魔力・通貨としての価値は魔法玉数十個分に相当する[61]。魔法玉と違い、各自で「魔法の実のなる木[62]」を育てる事で補充するが、育てるのは大変難しいとされている。
- 母子手帳
- 第7話から登場した手帳。デラが渡し忘れていたため、どれみ達には遅れて送られた。ハナの健康診断・育児テストの際に必要となる。合格するとマジョハートからハンコをもらい、押す度に表紙の色が変化する。
- クルリンコール
- 第7話から登場。ダイヤル式の携帯電話。魔法の実がなければ使用できない。「魔法の実が勿体ない」としてあまり使用されなかった。
- 魔法ハーブ
- 第9話から登場。魔女の赤ん坊を養育する際に必要となる。普通に買えば高価な物であり、どれみ達は買わずに伊豆高原等にある野生の魔法ハーブを採取した。主に栄養剤や薬として利用される。
- ロイヤルパトレーヌ
- 第2期中盤から登場。ピュアレーヌ同様、女王に認められた者だけに与えられる称号である。以下のパトレーヌドレス・リースポロン・パトレーヌコールを使う事が許される。どれみ達は、オヤジーデら魔法使い達からハナを守るため、女王からこの称号を与えられた。なお、ロイヤルパトレーヌに変身する際は、1度マジカルステージを発動し「ハナちゃんを助けて!」と唱える必要がある。
- パトレーヌドレス
- 第23話から登場。ハナを守る為にロイヤルパトレーヌになったどれみたちに新たに与えられた服で、タップはなく、代わりに魔女界の紋章が付く。花びらをモチーフにしたデザインで、見習い服(第2期仕様)よりもさらに白の配色が多い。悪意のある魔法を跳ね返す力があるが、ドレスに触れない魔法には効果が無い。ドレスを着ている間はリースポロンしか使えない[63]。
- リースポロン
- 第23話から登場。パドレーヌドレス着用時のみ使え、ロイヤルシードでのみ使用できる。呪文は「最初の1節 + パトレーヌ」と短く済ませ、魔法の内容を頭の中で念じるだけでマジカルステージ級の魔法を発動させられる。ただし、媒体となるロイヤルシードが希少な物な為、主に魔法使い達からハナを守る場合にのみ使用が許されている。
- ロイヤルシード
- 第23話から登場。魔法の実の成る木に、「10年に1個実れば良い方」だと言われる、二連八分音符に似た貴重な魔法の実。極めて高い魔力があり、リースポロンはこのロイヤルシードでのみ使用できる。物語終盤で、どれみの鉢植えに奇跡的に4つも実っていた[64]。
- パトレーヌコール
- 第25話から登場。ロイヤルパトレーヌ専用の携帯電話。1か所に全員が揃っていなくてもマジカルステージが出来るよう魔法を飛ばしたり、ノートなどの物を飛ばしたり、妖精をロイヤルパトレーヌパソコンに送り込んだり出来る。
- ロイヤルパトレーヌパソコン
- 第31話から登場。付属の発信バッチを使ってハナの現在位置を表示したり、妖精やオヤジーデを取り込む事ができる。
『も〜っと! おジャ魔女どれみ』 / 『おジャ魔女どれみナ・イ・ショ』
- パララタップ
- 他シリーズのタップと違い、左手に付けられた腕輪状。指輪がセットになっている。始めに手拍子を2拍打ちパラパラ風のメロディで踊りながら着替える。踊りの3拍子目のポーズと手袋の装着ポーズに各自の個性が現れている。また、手を叩く回数と踊りの順序を変え、3拍目で頭に手をのせるポーズを取るとパティシエ服に着替えられる。
- 必要時以外は出ない(見えない)ようになる。見習い服、パティシエ服どちらかを着ている場合、1回手を叩けば服の裏返しができる。
- 見習い服(第3・5期仕様)
- パフスリーブがついたボレロ風のデザイン。リバーシブルであり、裏返すとパティシエ服になる。見習い服には外国語の同時翻訳機能がついている。
- スウィートポロン
- 魔法の素により使用できるポロン。握り部分の先端にパラソルに似せた反りがついている。呪文詠唱時の音楽が全て生演奏に変わった。また、ポロンに魔法の素を補充するには女王に取り次いでもらわなければならない。
- パティシエ服
- 見習い服とリバーシブルになった、菓子作り専用の服。白を基調にしたデザインとなっている。手袋が消え、パティシエポロンを出そうとする時以外タップが消える。
- パティシエインカム
- パティシエ服に着替えた時、見習い服の帽子の代わりに装着される。同時通訳機能がついている他、レシピ日記に妖精を送り込む機能もある。耳の所には魔女界の紋章がついている。第5期では、インカムが装着されていない回もある。
- パティシエポロン
- お菓子を作る時の仕上げに、願い事を唱えながら魔法の素を振りかける。これにより作られたお菓子は魔法アイテム扱いとなる。
- 魔法の素
- 粉末状の魔力媒体。極めて高価なもので、数も少ない。魔法問屋で購入することが可能[65]。スウィートポロン、パティシエポロンを使う際に用いられる。女王のみポロンに補充ができるが、作中では1回しか補充されていない。
- クッキングストーブ
- オーブンとコンロとストーブが一つになっている料理器具。中央の扉がオーブン、左右が火を焚くスペースになっている。上部中央のガラス窓はオーブンの中に入っている生地の焼け具合を確認するためにある。S.H.MAHO堂のお菓子の大半はこれで作られる。
- キャンディタワー
- キャンディやチョコレートを作ることができる3階建ての機械。3階部分に投入口があり、スイッチを入れると1階の部分にキャンディが出てくる。
- レシピ日記
- 第30話から登場。先々代の女王の専属料理人だったマジョロクサーヌが、魔法文字で各種の調理法を記した本。これが登場するまでは、どれみ達は市販のレシピ集を利用していた。日記の内部には無尽蔵に広がる書庫としての空間や、占いや日記、伝言板などの機能を備えた空間が構築されており、妖精を中に送り込むことでそれらの機能が使用できる。この中に入ると幼い妖精でも人間の言葉を話せるようになる。
- 蛇足だがおもちゃとして登場した際の商品名は「パティシエ日記」で、CM上ではパソコンと定義付けられていた。
『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』
- コロンタップ
- 他のタップとは異なり、ハート型のアトマイザータイプで、香水を吹き付けるようにして着替える。タップ上部には魔女界の紋章が付く。使用後はパララタップ以外のタップと同様、胸中央部に付けられる。ポロンを出した描写は劇中では無い。
- 見習い服(第4期仕様)
- それまでの見習い服と異なり、飾りボタンと直角を多用したデザイン。これまでのシリーズのものに比べ、少し大人っぽいデザインとなっている。
- ジュエリーポロン
- 先端にジュエリーをあしらったポロン。マジカルステージを利用する時はリミッターを外して使う。中に仕込まれている大きなひし形の魔法玉(新型魔法玉)に魔法玉の力(魔力)を充填することで魔法を使えるようになる。なお、魔力の充填はこのポロンを作ったマジョトロンでしかできない[66]。
- コンパクト
- ハナがタップの代わりに使用。コンパクトを開き中央のボタンを押すと中心部から羽のついたリュックが現れ、見習い服が飛び出してきて着替えられる。着替え中はコンパクトに羽が付き、ハナちゃんの周りを飛び回る。着替え後はそのまま羽がつく。使用するにはどれみ達5人か送ってもらうエナジーが必要であり、エナジーがない状態では使用できず、見習い服を着ている間にエナジーが尽きると見習い服がコンパクトに戻ってしまう。中には女王の水晶玉を砕いて作った6人の魔法玉が、(ハナの魔法玉を変形した5人の魔法玉が囲むように)収められている。
- 見習い服(ハナ専用)
- 白色を基調に、フリルを多用したデザイン。着替えのポージングは第1期のものに近い。背中には羽のついたリュックを背負う。帽子の先端はどれみたちのものとは違って二又になっている。
- マジカルリスト
- ハナがポロンの代わりに使用するリストバンド。呪文なしで使えるが、ハナは自分で考えた振り付けと呪文で魔法を使う。リストが欠けている状態では魔法を使えない[67]。
- 機織り機
- 一般的な機織り機。魔女界の紋章が付いているため魔女界の物とされるが、機織り機が使える魔女は殆どいない[68]。
- アコーディオン
- 白象のパオちゃんが身に付けていた楽器。ハナは初見ながら見事弾きこなし、パオちゃんが伴奏に合わせて踊ることで、先々代の女王の悲しみが生み出したイバラを取り除く事できる。なお、パオちゃんがハナの魔法で小さくなった後は、ハナとパオちゃんの鼻がタッチすることでアコーディオンが現れていた。
『おジャ魔女どれみ16・17』
- 基本的に第1期(第1巻・第2巻)、第3・5期(第2巻以降)と同一の物を使用。ただし細かい部分にいくつか差異がある。
- 見習いタップ
- 第1期と同一。魔女ガエルの呪いが解けたため、代わりとしてどれみ達は「自分のために魔法を使わない」というルールを決めた。このため、どれみ、はづき、あいこ(第2巻でももこが加わる)のいずれか一人でもルールを破った場合、全員のタップが破砕されることになっている。
- パララタップ
- 第3・5期と同一。ももこの帰国にあたりMAHO堂が洋菓子店にリニューアルされる事になったため、見習いタップはパララタップに交換された。ペナルティは見習いタップと同様(第3巻以降はおんぷも加わる)。
- 見習い服(第1期仕様改)
- 基本的なデザインは第1期仕様に準拠しているが、ニーソックスやイブニンググローブを着用している点が異なる[69]。作中では「魔女見習いバージョンじゅうろく」と呼称。第6期第1巻のラスト及び2巻冒頭ではももこ[70]、第1巻・第2巻カラー口絵ではおんぷも着用している。
- 見習い服(第3・5期仕様改)
- ももこの帰国に伴いリニューアルされた。基本的なデザインは第3・5期仕様に準拠しているが、第3・5期当時にはなかった襟が付き、胸元は第2期仕様との折衷に見える。また第1期仕様改同様ニーソックスを着用している[71]。第6期第3巻ではおんぷも着用している[72]。作中では「も~っと! 魔女見習いバージョンじゅうろく」と呼称。
- パティシエ服(改)
- 基本的なデザインは第3・5期仕様に準拠しているが、襟元やカチューシャのデザインが変更されている。パティシエインカムは付いていない[73]。なお作中では現在の慣例に合わせ「パティシエール服」と表記されている(全員が女性である為)[74]。
- クルールポロン
- 第1期と同一。本来ならば初期のポロンとなるが、女王の計らいにより、ペペルトポロンより高度な魔法が使えるクルールポロンを与えられた。材料となる各自の愛用の楽器はマジョリカが魔法で人間界から運び出し、女王によって合体が行われた[75]。
- スウィートポロン
- 第3・5期と同一。ももこの帰国に伴いクルールポロンから交換した。おんぷは復帰当初からこれを保有する。
- 魔法玉
- 第1期と同一。
- 空飛ぶほうき
- 第1期と同一。
- クッキングストーブ、キャンディタワー
- 第3・5期と同一。S.H.MAHO堂への移行により再び設置された。
劇中劇
信子作品
どれみたちのクラスメイトの一人、横川信子による創作。男役の信子があいこと共演する筋書きが多い。小学校卒業後も「美空小町」のペンネームでクラスメイト(高校は別々である)の丸山みほとの創作(合作)活動が、続いていることが第6期で明かされた。
- 「少年探偵 縦川信夫」
- 第1期第6話で登場
- 少年探偵として活躍する縦川信夫とその従順な助手である忠犬どれみが何者かに拉致された。縦川は忠犬どれみが監禁されている山小屋を見つけたが、その部屋には爆弾が…
- 「走る少女」[76]
- 第2期第10話で登場
- あいこは、新学期初日に校門でぶつかったのがきっかけで信彦と知り合った。第一印象は最悪だったが、徐々に互いに惹かれていく。しかし、信彦の家族やライバル・おんぷの妨害で2人はすれ違い始め・・・。
- 「無国籍戦士あいこ」
- 第3期第8話で登場。丸山みほとの合作漫画(信子が原案、みほが作画)。あいこ隊員がどれみロボに乗って麗香星人を倒す物語。当時日本語が読めなかったももこの為にマジカルステージで漫画の中に入って物語を楽しんだ。
- 「カリスマ配達員」
- 第2期第39話で登場。信子が自身の経験を基に書いた、4年生のときの学芸会の台本。
- 「ハナちゃんのひみつ」
- 第4期第8話で登場。「無国籍戦士あいこ」と同様に丸山みほとの合作漫画である。ハナちゃんが変身したり呪文を唱えたりするシーンが登場し、魔女だと知っているのではないかどれみ達に誤解される。
テレビ・映画など
- 「おジャ魔女時代劇 少女よ大志を抱け」
- 第2期第45話で放送された時代劇[77]。魔女見習いが天女見習いなど時代に合わせた設定がなされている。
- 「機動戦隊バトルレンジャー」[78]
- 第1期第42話、第4期第24話などに登場。同じ東映グループ製作のスーパー戦隊シリーズをモチーフとした作品。おんぷがミイ姫の役で出演している。どれみ(後にはハナちゃんも)はこれの大ファンであり、左記2エピソードでは仲間たちを巻き込んで“おジャ魔女戦隊マジョレンジャー(第4期第24話では冠は「魔法戦隊」である)”に変身している。
- 第1期第42話の脚本を担当した前川淳は専門誌にコラムを持っていたほどの特撮好きで知られており、後に本家スーパー戦隊シリーズで同じ「魔法」を題材とした『魔法戦隊マジレンジャー』でメインライターを務める事になる。
- 2作後の『ふたりはプリキュア』[78]の世界でもこの存在が示唆されている。さらに『ハートキャッチプリキュア!』の主人公キュアブロッサムの技のひとつ「おしりパンチ」の原型が登場している。
- 「ガザマドン」
- 第1期第38話、第2期第39話などに登場。ゴジラシリーズをモチーフとした怪獣映画シリーズ。第3作「ガザマドン エピソード1」ではなぜか江戸時代が舞台となる。作中では瀬川おんぷが複数回出演している。ガザマドンの名前は製作担当の風間厚徳から。なお、この映画の二番煎じとして制作された「ザガイドン」シリーズが興行的に失敗したことが第6期で明かされた。
- 「しあわせ橋」
- 第1期第49話で、おんぷがヒロイン役のオーディションに出場したドラマ。
- 「走れ熱血先生」
- 第3期第11話などに登場。ちょっと昔の学園ドラマで、5年生ではづきたちの担任になった西澤先生が教師を志すきっかけとなった。
- 「ブルームーン」
- 第6期第2巻でおんぷがオーディションを受けたミュージカル(舞台)。イギリスで話題になった作品を日本で公演する為に、新たなキャストを募るべくオーディションを行った。この舞台の成功によりおんぷは、チャイドルから女優への脱皮を遂げる。日本での初演は12月1日。日本での好評を受けて、翌年3月にはロンドンで、翌4月にはパリ・オデオン座で再演された。そしてパリ公演中におんぷはハナちゃんと思しき「パリの歌姫(読み:ディーヴァ)」の存在を知る。
登場人物
おジャ魔女・魔女見習い
- 春風どれみ (声 - 千葉千恵巳)
- 藤原はづき (声 - 秋谷智子)
- 妹尾あいこ (声 - 松岡由貴)
- 瀬川おんぷ (声 - 宍戸留美)
- 飛鳥ももこ (声 - 宮原永海)
- ハナちゃん(巻機山花) (声 - 大谷育江)
- 春風ぽっぷ (声 - 石毛佐和、第1期第27話のみ詩乃優花)
- ふぁみ (声- 渡辺久美子)
その他の魔女
- マジョリカ (声 - 永澤菜教、第2期第19話までは改名前の長沢直美名義)
- ララ (声 - 高村めぐみ)
- 魔女界の女王様 (声 - 今井由香、クレジットでは第4期第50話を除き全編通じて「?」と表記)
- 先々代の女王様 (声 - 土井美加)
スタッフ
- 原作 - 東堂いづみ
- メインシリーズディレクター - 五十嵐卓哉
- シリーズ構成 - 山田隆司
- キャラクターコンセプトデザイン - 馬越嘉彦
- 音楽 - 奥慶一
- 製作担当[79] - 風間厚徳(『も〜っと!』第30話まで)→坂井和男(『も〜っと!』第27話から)
- 美術デザイン - ゆきゆきえ、行信三
- メインプロデューサー - 関弘美
- 製作協力 - 東映
- 製作 - ABC(ナ・イ・ショ除く)、ASATSU-DK→ADK、東映→東映アニメーション
シリーズスタッフ
- おジャ魔女どれみ
- シリーズディレクター - 佐藤順一、五十嵐卓哉
- プロデューサー - 株柳真司(ABC)、堀内孝・荒井加奈子(ASATSU-DK)、蛭田成一(東映アニメーション)
- おジャ魔女どれみ♯
- シリーズディレクター - 五十嵐卓哉、山内重保
- プロデューサー - 株柳真司・西澤萠黄(ABC)、荒井加奈子・成毛克憲(ASATSU-DK)
- も〜っと! おジャ魔女どれみ
- シリーズディレクター - 五十嵐卓哉
- プロデューサー - 西澤萠黄(ABC)、成毛克憲・高橋知子(ASATSU-DK)
- おジャ魔女どれみドッカ〜ン!
- シリーズディレクター - 五十嵐卓哉
- プロデューサー - 西澤萠黄(ABC)、高橋知子(ASATSU-DK→ADK)
- おジャ魔女どれみナ・イ・ショ
- 監修 - 佐藤順一
- 総作画監督 - 馬越嘉彦
- プロデューサー - 小林宣弘、高橋知子、川村彩
- 製作 - ナイショ制作委員会(東映アニメーション、ADK、マーベラスエンターテイメント)
主題歌
オープニングテーマ
- おジャ魔女どれみ
- 「おジャ魔女カーニバル!!」
- 作詞 - 大森祥子 / 作曲 - 池毅 / 編曲 - 坂本昌之 / 歌 - MAHO堂
- 1999年の第4回アニメーション神戸 AM・KOBE賞(主題歌賞)受賞曲
- おジャ魔女どれみ♯
- 「おジャ魔女はココにいる」
- 作詞 - 並河祥太 / 作曲・編曲 - 堀隆 / 歌 - MAHO堂
- も〜っと! おジャ魔女どれみ
- 「おジャ魔女でBAN2」
- 作詞 - 里乃塚玲央 / 作曲 - 小杉保夫 / 編曲 - 安井歩 / 歌 - MAHO堂
- おジャ魔女どれみドッカ〜ン!
- 「DANCE! おジャ魔女」
- 作詞 - もりちよこ / 作曲 - 小杉保夫 / 編曲 - 山中紀昌 / 歌 - MAHO堂
- おジャ魔女どれみナ・イ・ショ
- 「ナ・イ・ショ・Yo! おジャ魔女」
- 作詞 - 柚木美祐 / 作曲 - 吉山隆之 / 編曲 - 川本盛文 / 歌 - MAHO堂
- 「おジャ魔女カーニバル!!」、「おジャ魔女はココにいる」は第3シリーズ『も〜っと! おジャ魔女どれみ』時のMAHO堂メンバーで収録したバージョンもある(ミュージカルで使用)。
- オープニングアニメーションは、同一の主題歌でも複数のバリエーションが存在することがある。「おジャ魔女カーニバル!!」には魔女見習いの春風ぽっぷが登場するバージョンが、「DANCE! おジャ魔女」にはハナちゃんのお着替えシーンが異なるバージョンがそれぞれ存在する。「おジャ魔女はココにいる」、「おジャ魔女でBAN2」にもバリエーションがある。
エンディングテーマ
- おジャ魔女どれみ♯
- 「声をきかせて」
- 作詞・作曲 - 杉山加奈 / 編曲 - 丸尾めぐみ / 歌 - MAHO堂
- 第49話では劇中シークエンスにてフルサイズで使用された。
- も〜っと! おジャ魔女どれみ
- 「たからもの」
- 作詞・作曲 - 茅原万起 / 編曲 - 安井歩 / 歌 - こむろゆい
- 他のシリーズとは異なり最終回(第50話)でも通常の映像が用いられた。
- おジャ魔女どれみドッカ〜ン!
- 「わたしのつばさ」(第1話 - 第13話、第31話 - 第51話)
- 作詞 - ひかわさくら / 作曲 - 佐野恭野 / 編曲 - 信田かずお / 歌 - 中司雅美
- 第51話のみ、佐藤順一の子供達による合唱で、2番まで使用された[80]。
- 「おジャ魔女音頭でハッピッピ!!」(第14話 - 第30話)
- 作詞 - 武頼杏 / 作曲 - 小杉保夫 / 編曲 - 上田益 / 歌 - MAHO堂
- 「東映アニメーション魔女っ子シリーズ」で音頭が放送されたのは、史上初[81]。
- おジャ魔女どれみナ・イ・ショ
- 「ステキ∞(ムゲンダイ)」(第1話 - 第11話、第13話)
- 作詞 - 柚木美祐 / 作曲 - 坂下正俊 / 編曲 - 川本盛文 / 歌 - MAHO堂
- 最終回となる第13話のみダイジェスト映像となっている。
- 「たからもの」(第12話)
- 第3期のエンディング。第12話のみ悲劇の結末を迎えるためエンディングが違う。
放送局・放送期間
- 『おジャ魔女どれみ』(全51話) 平均視聴率:10.4%[82]
- 『おジャ魔女どれみ♯』(全49話・通算100回) 平均視聴率:11.2%
- 『も〜っと! おジャ魔女どれみ』(全50話・通算150回) 平均視聴率:10.6%
- 『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』(全51話・通算201回) 平均視聴率:8.3%
放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|
朝日放送・テレビ朝日系列[83] | 1999年2月7日 - 2003年1月26日 | 日曜 8:30 - 9:00 | |
山陰放送 | スポンサードネット | ||
チューリップテレビ | 2000年春頃 - 2004年5月(約1年遅れ) | 土曜朝6時→火曜夕方→土曜朝6時 | 一時期放送を休止していた(無印と#の間) |
宮崎放送 | 2001年5月7日 - 8月6日 | 月曜 - 木曜 5:30 - 6:00 | 1期 |
2001年10月1日 - 12月26日 | 月曜 - 木曜 5:30 - 6:00 | 2期 | |
2002年9月4日 - 2004年8月11日 | 火曜日 5:30 - 6:00 | 3期、4期 | |
テレビ高知 | 第1シリーズのみ |
- 『おジャ魔女どれみナ・イ・ショ』(全13話)
放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|
朝日放送 | 2005年3月25日 - 4月10日 | 第1話 - 第6話、第8話 - 第12話は子供アニメ大会枠 第7話、第13話は日曜朝6時半に放送。 |
アニメサブタイトルリスト
劇場版
『映画 おジャ魔女どれみ♯(しゃーぷっ)』
- ストーリー
- 5級試験を終えたぽっぷが魔女界から持ち帰った「ウィッチー・クイーン・ハート」という花によって巻き起こる騒動の物語。どれみがねずみになる事件を通じて、どれみとぽっぷの姉妹の絆を描く。この騒動は『#』第37話の回想シーンでも語られており、ラストシーンは『#』第40話へ直接繋がる形にもなっている。
- 2000年7月8日に「東映アニメフェア」の一環として公開された。
- 製作スタッフ
- 主題歌
- オープニングテーマ「おジャ魔女はココにいる」
- エンディングテーマ「ぽっぷな勇気」
- 作詞 - 小森まなみ / 作曲・編曲 - 奥慶一 / 歌 - 小森まなみ
『映画 も〜っと! おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ』
- ストーリー
- どれみの父方の祖父母が住む飛騨高山を訪れたどれみたちが、地元の伝説「カエル石」にまつわる不思議な出来事に遭遇する。間接的ではあるが本作品の内容の一部がTV本編第4期第38話に引き継がれ、その他にも第5期第3話にも回想シーンとして登場したり、第3期第46話においても少しだけ語られている。また、劇中曲『カエルが一つなきゃ』が第4期第31話でも流されている。
- 2001年7月14日に「東映アニメフェア」の一環として公開された。
- 製作スタッフ
- 企画 - 関弘美
- 監督 - 山内重保
- 脚本 - 栗山緑
- 音楽 - 奥慶一
- 美術 - 行信三
- 作画監督 - 馬越嘉彦
- 製作 - 東映、東映アニメーション、バンダイ
- 主題歌
- オープニングテーマ「おジャ魔女でBAN2」
- エンディングテーマ「夏のまほう」
- 作詞 - 柚木美祐 / 作曲 - 池毅 / 編曲 - 信田かずお / 歌 - MAHO堂
アニメ以外のメディア
コミック
たかなししずえによる漫画版が講談社の月刊誌「なかよし」に1999年3月号から2003年1月号まで連載されていた。
『どれみ(無印)』を元とした基礎設定は同じだが物語構成とストーリーはアニメ版と異なり、特に『どれみ(無印)・おんぷ編』相当分以降から『♯』相当分までのそれら各事項に関しては完全に漫画版オリジナルの展開を見せている。また、雑誌連載時において『♯』として掲載されていた物語[84]は、単行本収録時に前半が「無印の話」[85]後半が「も~っと!の話」[86]として組み込まれており、漫画版単行本には『おジャ魔女どれみ♯』という物語そのものが存在していない。(ただし単行本『も~っと!』1巻に収録されている、おんぷ主役の番外編『ないしょのメリークリスマス』のみ『おジャ魔女どれみ♯ 番外編』のタイトルが残っている。)
そのため本節のみ漫画版において「アニメの『無印(第1期)』と『♯(第2期)』前半部」に相当する部分を「漫画版第1期」(1期)として、「アニメの『♯(第2期)』後半部と『も~っと!(第3期)』」に相当する部分を「漫画版第2期」(2期)として、「アニメの『ドッカ~ン!』(第4期)」に相当する部分を「漫画版第3期」(3期)として、呼称する。なお単行本は2期1巻以降未刊行となっている。
また、連載当初は、ひと月に15~20ページ程度の枠による通常の漫画連載であったが、漫画版第3期突入(2002年3月号)より月8ページ単位のショートコミックへと連載枠が格下げとなり、さらに内容の簡略化が進むこととなった。
アニメとの主な相違点
- どれみ・はづき・あいこは最初からクラスメートとして登場しており、魔女見習いになったのも同時(どれみがマジョリカの正体を見破った現場に、はづきとあいこも居合わせている)になっている。また月刊雑誌連載の制約から家庭環境にまつわる話は最小限触れるにとどまり、同級生たちをメインとした話も、ほぼオミットされている。
- バッドカード(漫画版ではバッドボム)[87]編は簡略化され2話で[88]終わっている。そのためオヤジーデの登場が『♯』相当部分まで無い上、オヤジーデもおジャ魔女たちにとっての敵役以上の役割を持っておらず、オヤジーデのマスコット姿も登場しない。(オヤジーデとバッドアイテムの関連性も明言されない)
- どれみたちの魔女検定が無印該当部分で収まらず『♯』相当部分にずれ込んでいる。また、この部分より検定試験の内容も4級から2級まで、漫画オリジナルのものへと変わっている。[89][90]
- 無印相当部分における、おんぷの「人の心を変える魔法」のペナルティ[91]が、アニメ版の「100年の眠り」から、女王様による「魔女資格の剥奪」にかわっている。そのため漫画第1期『♯』相当部分のおんぷは魔女見習いではない。[92] ただし、魔女資格剥奪の際に、どれみたちがおんぷを弁護した事から、おんぷとどれみたちとの間に友情が結ばれる事となる。[93]
- ハナちゃんの代わりに、怪獣のボオちゃんが登場し、ハナちゃんのポジションとなる。[94]そのため、ハナちゃんの登場が『ドッカ~ン!』(漫画版3期)まで、ずれ込んでいる。また、そのため漫画版のハナちゃんは「いきなり押しかけてきた、どれみたちのファン」という扱いになり、アニメ版では重要視されていた要素である「どれみたちとの親子関係」が完全にオミットされている。[95]
- 上記の『♯』部分の単行本への組み込みのため「FLAT4」の登場する話が『も~っと!』に分類されている。またFLAT4の登場時点でボオちゃんは天界に帰還しているため、彼らがどれみたちに近付く目的がアニメ版の「隙を見てどれみたちから赤ちゃんを奪う」から「どれみたちを誘惑して天界やボオちゃんの情報を聞き出す」に変わっている。[96] また、FLAT4やオヤジーデの登場も『も~っと!』前半のみに限定され、以降の登場はない。
- 『も~っと!』にハナちゃんが登場しない[97]ため「野菜ぎらい」になるのが、ももこに変更。その結果も「魔法が使えなくなる」とともに「不調を起こしてスイーツが作れなくなっていく(=魔女見習い試験を受けられない)」という要素追加が行われている。[98]
- 魔女界の女王様の正体が明かされない。(そもそも、ゆき先生の登場がない)また、魔女界・魔法使い界・人間界の関係性(バックボーン)も解説されないままで終わっている。
- 先々代の女王様の悲劇の物語の中核が簡略化されており、物語の終盤で語られた運命のいたずらによるすれ違いや誤解の要素が完全にオミットされた。そのため最終的に先々代女王が目覚めた理由は「誤解を知った」からではなく「温かい思い出を取り戻したから」になっている。(アニメ版で語られた「先々代の女王の孫たちは後に改心していた」という部分が削られたため、孫たちは先々代の女王への悔いを残さず、嫌った(もしくは曾祖母への仕打ちを完全に忘却した)ままで人生を終えている)[99]
コミック刊行一覧
単行本各巻の巻頭には、おまけとしてアニメ版の画像を元としたシールが添付されている。
- おジャ魔女どれみ
- 第1巻 ISBN 4-06-334349-9
- 第2巻 ISBN 4-06-334350-2
- 第3巻 ISBN 4-06-334366-9
- も〜っと!おジャ魔女どれみ
- 第1巻 ISBN 4-06-334502-5
ライトノベル
上記『おジャ魔女どれみ16・17』を参照
ライトノベル刊行一覧
- おジャ魔女どれみ16 ISBN 978-4-06-375206-9
- おジャ魔女どれみ16 Naive ISBN 978-4-06-375235-9
- おジャ魔女どれみ16 TURNING POINT ISBN 978-4-06-375273-1
- おジャ魔女どれみ17 ISBN 978-4-06-358458-5 (CDドラマ付き限定版)/ ISBN 978-4-06-375287-8 (通常版)
- おジャ魔女どれみ17 2nd 〜KIZASHI〜 ISBN 978-4-06-375327-1
- おジャ魔女どれみ17 3rd 〜COME ON!〜 ISBN 978-4-06-358486-8 (CDドラマ付き限定版)/ ISBN 978-4-06-375347-9 (通常版)
ミュージカル
2001年と2002年にそれぞれ『も〜っと!』と『ドッカ〜ン!』のマスクプレイミュージカルが上演された。イベントなどで行われるアトラクションと同様に着ぐるみが演じるのだが、「音楽界」を舞台にしたオリジナルストーリーや専用の歌が作られるなど本格的な物であった。これとは別に2003年にも、『♯』と『ドッカ〜ン!』のストーリーを編集して二部構成にまとめたマスクプレイミュージカルが劇団飛行船によって上演されている。2004年の『プリキュア・ナージャ・どれみスーパーヒロインスペシャルショー』も着ぐるみで上演された。
おジャ魔女kids
『ドッカ〜ン!』放送時に結成された、子役タレントによるダンスユニット。配役は以下の通り。
CD / CDドラマ
アニメの各シリーズ毎に発売されているが、リリース元が各々異なっている。とくに『おジャ魔女どれみ』のCDは、放送当時発売された分はバンダイミュージックが現在存在しないためすべて廃盤となっているが、その収録曲などは大部分が『も〜っと!』のCDおよび「MEMORIAL CD BOX」に再録された。『16・17』に関しては文庫本のドラマCD付き限定版(初版特典版)にCDドラマが付録として添付されている。
『CDくらぶ』シリーズ
- おジャ魔女どれみ
- バンダイミュージックより発売
- OP/EDテーマ おジャ魔女カーニバル / きっと明日は(シングル)
- おジャ魔女CDくらぶ
- その1 おジャ魔女ヴォーカルコレクション!!
- その2 おジャ魔女BGMコレクション!!
- その3 おジャ魔女 ハッピッピ ドラマシアター!!
- その4 おジャ魔女ソロヴォーカルコレクション 春風どれみ篇(マキシシングル)
- その5 おジャ魔女ソロヴォーカルコレクション 藤原はづき篇(マキシシングル)
- その6 おジャ魔女ソロヴォーカルコレクション 妹尾あいこ篇(マキシシングル)
- その7 MAHO堂のおジャ魔女クリスマスカーニバル!!
- マーベラスエンターテイメントより発売
- おジャ魔女どれみ MEMORIAL CD BOX(4枚組)
- コロムビアミュージックエンタテインメントより発売
- おジャ魔女BGMコレクション!!(おジャ魔女CDくらぶその2 おジャ魔女BGMコレクション!!のデジタルリマスタリング版)
- バンダイミュージックより発売
- おジャ魔女どれみ♯(しゃーぷっ)
- キングレコード(スターチャイルドブランド)より発売
- OP/EDテーマ おジャ魔女はココにいる / 声をきかせて(シングル)
- 映画 おジャ魔女どれみ♯ テーマソング ぽっぷな勇気 / ひまわり(シングル)
- MAHO堂 CDコレクション
- その1 さうんどとらっく ぼりゅーむ1
- その2 すくりーんテーマ&しーくれっとすと〜り〜
- ソロ 春風どれみ(マキシシングル)
- ソロ 藤原はづき(マキシシングル)
- ソロ 妹尾あいこ(マキシシングル)
- ソロ 瀬川おんぷ(マキシシングル)
- その3 そんぐ・ふぇすてぃばる♪
- おジャ魔女どれみ♯ MEMORIAL CD BOX(4枚組)
- キングレコード(スターチャイルドブランド)より発売
- も〜っと! おジャ魔女どれみ
- マーベラスエンターテイメントより発売
- OP/EDテーマ おジャ魔女でBAN2 / たからもの(マキシシングル)
- 2001夏・東映アニメフェア も〜っと! おジャ魔女どれみ カエル石の秘密 夏のまほう / カエルが一つなきゃ(マキシシングル)
- おジャ魔女BAN2 CDくらぶ
- その1 おジャ魔女ニューBGMコレクション!!
- その2 も〜っと! おジャ魔女すい〜とソングコレクション!!
- その3 おジャ魔女ミュージカル ヴォーカルコレクション!!
- その4 おジャ魔女パジャマ・ミュージックトーク!!
- その5 キャラクター・ミニアルバムシリーズ1 〜春風どれみ〜[100]
- その6 キャラクター・ミニアルバムシリーズ2 〜瀬川おんぷ〜[100]
- その7 キャラクター・ミニアルバムシリーズ3 〜飛鳥ももこ〜[100]
- その8 キャラクター・ミニアルバムシリーズ4 〜妹尾あいこ〜[100]
- その9 キャラクター・ミニアルバムシリーズ5 〜藤原はづき〜[100]
- その10 MAHO堂のおジャ魔女BAN2クリスマスパーティ!!
- その11 おジャ魔女BAN2 カーテンコール!!
- も〜っと! おジャ魔女どれみ MEMORIAL CD BOX(4枚組)
- マーベラスエンターテイメントより発売
- おジャ魔女どれみドッカ〜ン!
- マーベラスエンターテイメントより発売
- OP/EDテーマ DANCE!おジャ魔女 / わたしのつばさ(マキシシングル)
- EDテーマ&挿入歌 おジャ魔女音頭でハッピッピ!! / MAHOでチャチャチャ(マキシシングル)
- おジャ魔女ドッカ〜ン! CDくらぶ
- その1 キャラクター・ミニアルバム Special 巻機山花(ハナちゃん)
- その2 おジャ魔女ドッカ〜ン! ソングライブラリィ!!
- その3 おジャ魔女ミュージカルコレクションドッカ〜ン! おジャ魔女危機一髪!音楽界を救え!
- その4 おジャ魔女ドッカ〜ン! BGMコレクション+α(プラスアルファ)
- その5 キャラクター・ヴォーカルコレクション(6年1組盤)
- その6 キャラクター・ヴォーカルコレクション(6年2組盤)
- その7 おジャ魔女ドッカ〜ン!ドラマシアター *MAHO堂の魔女界はっぴっぴツアー!!*
- その8 FRIENDS -フレンズ- *MAHO堂ソロヴォーカルアルバム*
- おジャ魔女どれみドッカ〜ン! MEMORIAL CD BOX(4枚組)
- マーベラスエンターテイメントより発売
- おジャ魔女どれみナ・イ・ショ
- マーベラスエンターテイメントより発売
- OP/EDテーマ ナ・イ・ショ・YO! おジャ魔女 / ステキ∞(マキシ)
- 初回版のみDVD(ノンテロップOP/ED収録)が付属
- OP/EDテーマ ナ・イ・ショ・YO! おジャ魔女 / ステキ∞(マキシ)
- マーベラスエンターテイメントより発売
『16』シリーズCDドラマ
- 『16』第3巻限定版に付属。内容は『16』第1巻のCDドラマ化及びおまけのメッセージ。
挿入歌関連項目
ゲームなど
- バンダイ - プレイステーション用ソフト4本(低年齢向け知育ゲーム3本、パーティーゲーム1本)
- おジャ魔女どれみ♯ MAHO堂ダンスカーニバル!
- も〜っと!おジャ魔女どれみ MAHO堂スマイルパーティー
- おジャ魔女どれみドッカ〜ン!MAHO堂えいごフェスティバル
- おジャ魔女どれみドッカ〜ン!にじいろパラダイス
- ドラス - PC用ソフト3本(ジグソーパズル2本、塗り絵1本)
- 天田印刷加工
- トレーディングカードゲーム『おジャ魔女どれみ カードゲームコレクション』
- 『ドッカ~ン』本編中のマジョレンジャー版のMAHO堂(おジャ魔女)がラインナップされている珍しい逸品。注意する点はどれみがマジョレッドで、ぽっぷは入っていない事。従って、おジャ魔女全員版マジョレンジャーは存在しない。
- PC用デジタルデータ集『おジャ魔女どれみデジタルファンボックス』
- マウスパッド付属。但し絵柄は何種類かありその内の何が当たるか判らない。ソフトは『~ないしょのまほう』につながる隠し(?)データが存在する。
- PC用ゲームソフト『おジャ魔女あどべんちゃ〜ないしょのまほう』
- 京阪電気鉄道 - 同社が経営する遊園地・ひらかたパークにて毎年恒例で開催されるABC制作アニメのアトラクションの一環として、当作品のラッピングトレインが期間限定で運行された。他にも同社では『きかんしゃトーマス』などのラッピングトレインを運行しているが、国内制作アニメ作品としては最初の例である(京阪以外では、東急東横線での『ふたりはプリキュア Max Heart』がある)。
映像ソフト化
『ドッカ〜ン!』から朝日放送日曜朝8時30分枠のアニメの映像作品はセル・レンタル共に、マーベラスエンターテイメント発売、ポニーキャニオン(ハートキャッチプリキュア!まで)販売となる。
- 第1シリーズは2000年10月21日 - 2001年7月21日にDVD発売。発売販売元は東映ビデオ。全10巻で1巻のみ6話、それ以降は5話収録。
- ♯(しゃーぷっ)は2001年1月10日 - 10月3日にDVD発売。発売販売元はキングレコード。全10巻で9巻までは5話、10巻は4話収録。
- も〜っと!は2001年12月7日 - 2002年11月21日にDVD発売。発売元はマーベラスエンターテイメントで、販売元は東映ビデオである。全12巻で10巻までは4話、11巻以降は5話収録。
- ドッカ〜ン!は2002年10月2日 - 2003年10月1日にDVD発売。発売元はマーベラスエンターテイメントで、販売元はポニーキャニオンである。全13巻で12巻までは4話、13巻は3話収録。
- ナイショは2004年9月24日 - 2005年3月25日にDVD発売。 発売は3社協同で、販売元はジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントである。[101]全7巻で1巻のみ1話、2巻以降は2話収録。
- 映画版の第1作は2001年3月21日発売、第2作は2002年3月21日に発売。第2作のDVDには舞台挨拶の模様が特典映像として収録されている。
ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)についてもそれぞれリリースされていたが現在は発売されていない(♯は全13巻、それ以外は全12巻)。
映像配信
地上波放送全シリーズと劇場版を東映アニメBBプレミアム及び提携プロバイダにて配信されている(配信期間や配信中のシリーズはプロバイダによって異なる)。全ての地上波放送シリーズにおいて、第1話が無料で見られる。ただし、『ナ・イ・ショ』は現在配信されていない(過去に配信されていた[102])。
脚注
関連項目
外部リンク
- おジャ魔女どれみ - 東映アニメーション
- 東映アニメオンデマンド - 東映アニメーションによる動画配信サイト
- おジャ魔女どれみ16 - 講談社ラノベ文庫
テンプレート:おジャ魔女どれみ テンプレート:山内重保監督作品
テンプレート:リダイレクトの所属カテゴリ- ↑ 『とんがり帽子のメモル』以来。本シリーズの放送枠のアニメ第1作でもある
- ↑ 『馬越嘉彦 東映アニメーションワークス』一迅社、2011年、p145 ISBN 978-4-7580-1221-8
- ↑ 各作品とも学年単位で構成されていることから春→夏→秋→冬の順で物語が進んでいる。しかし番組改編期の都合上、序盤や終端では若干のずれが生じることもあった。またOVAである『おジャ魔女どれみナ・イ・ショ』も、製作側が時系列を意識したかどうかは別として、夏休みに始まりひな祭りで終わっており、これもまたスカイパーフェクTV!での放送時期にあわせて作られている
- ↑ 2000年4月からのチャイルドシート使用義務化や2002年4月からの学校週5日制導入など
- ↑ 第6期第4巻p200等
- ↑ 第1期第47話では40秒、第3期第9話から第17話は30秒、第5期では回によって15秒から40秒
- ↑ 第2期第20話など
- ↑ 一般的なアニメは5秒程度かそれ未満が多い。
- ↑ ただし、第4期第50話の次回予告の決めゼリフとTVシリーズ最終話である第51話のタイトルの読み上げは、おジャ魔女のメンバー5人を担当する声優陣全員で声をあてた。また、第5期では次回予告の決めゼリフを、おジャ魔女のメンバー5人それぞれが持ち回りで担当した
- ↑ 例えば、本作品の舞台となる美空市は「ミ」「ソ」「ラ」(「シ」)と音階順だったり、ドドをはじめどれみ達の妖精の名前もこれまたドレミ、ハニホの違いはあれ音階名である。魔女界で使われている文字は音符がペースになっていたり、魔女界の空には音符を模したオブジェクトが浮かんでいる。作中で言う人間界にも音符を模したオブジェクトが散見される。また、主人公級のキャラクターにはそれぞれ担当楽器があり、それぞれの楽器にまつわるエピソードを持っているキャラクターもいる。さらにはマジカルステージを発動させるときは指揮者を模したと思われる動作を行っている
- ↑ 関プロデューサーインタビューより。『AX BOOK おジャ魔女どれみ1』ソニー・マガジンズ、2000年、84頁 ISBN 4-7897-1526-4
- ↑ 第3期第9話等
- ↑ 『馬越嘉彦 東映アニメーションワークス』160頁
- ↑ 『おジャ魔女どれみメモリアルアルバム』 宙出版、2005年、318頁 ISBN 4-7767-9196-X
- ↑ 「「おジャ魔女どれみ」セレクション」東映アニメBBプレミアム
- ↑ 『おジャ魔女どれみメモリアルアルバム』 宙出版、2005年、257頁 ISBN 4-7767-9196-X
- ↑ 『マスクプレイミュージカルおジャ魔女どれみパンフレット』 劇団飛行船、2003年、スタッフからのメッセージ
- ↑ 『おジャ魔女どれみ16』第1巻表紙カバー折り返しコメント
- ↑ この時どれみはマジョリカを自身の魔法の力で元の姿に戻したが、魔女として未熟だった為ほんの僅かな時間で魔女ガエルに戻ってしまう
- ↑ どれみとあいこが箒で飛んでいるところを最初に見た島倉の話から、クラスメートに伝言が伝わるうちに尾ひれがついてしまった。結果的に4人がMAHO堂に監禁されているという誤った情報が錯綜して、4人の家族とクラスメート全員がMAHO堂に押しかけて来た事が原因である(第1期第50話)
- ↑ 第1期第50話
- ↑ ただし、作中では女王様による隠れた意図として、どれみたちに最初から赤ちゃんを育てさせようとしていたのではないか、と感じさせる描写が描かれていた。第4期第50話では、女王様によってこれが事実であったことが明かされている。
- ↑ 再放送版、配信版はエンディングが先で、DVD版等は次回予告が先になっている。これは、次の『ドッカ〜ン!』でも同様である
- ↑ 洋菓子を作る人が着る制服の一種。パティシエ服独特の襟のマフラーなどにその意匠が見て取れる
- ↑ 物語の中では、元老院魔女と呼ばれている
- ↑ 第1話では、OP中のハナちゃんのお着替え&呪文が最初から最後までの全てを早送りで流されたが、第2話からは一部が省略されて早送りが無くなった
- ↑ ただし、マジョリカのみババの計らいで、当初の予定通りどれみの魔法で戻ることとなった。
- ↑ MAHO堂のメンバーが週代わりで担当。はづきは「〜回してね」、あいこは「〜回してな」になっている
- ↑ 同時にこれは「講談社ラノベ文庫」レーベルの創刊日でもあり、本作は同レーベルにおけるキラータイトルとして設定されている。
- ↑ 急遽決まった事らしくはづきは知っていたが、どれみには話が伝わっていなかった様だ(第6期第1巻p40~42)
- ↑ しかしどれみは、元クラスメイトの飯田かなえの両親が経営しているステーキハウスで、アルバイトをする予定だった(第6期第1巻p65~67)
- ↑ この時点では『どれみ・はづき・あいこ』の3人である
- ↑ 第2期第38話、第4期第10話・第22話・第43話、第5期第9話・第12話より。設定上は美空第一小学校が正式名称ではあるが、劇中には美空市立第一小学校(第2期第43話、第4期第8話・第17話・第44話・第51話)や、美空市立美空小学校(第4期第40話)となっている描写がある。第4期第50話では、映像では「美空市立第一小学校」、セリフでは「美空第一小学校」となっている。四角錐の形をした体育館が特徴
- ↑ 第1期第34話・第2期第20話・第3期第4話・第4期第43話などで登場
- ↑ 第4期第20話
- ↑ ゲームクラブ制作のPSゲーム「トゥルー・ラブ ストーリー」シリーズの製作スタッフに熱狂的なファンがいたのかは定かではないが、「TLS3」には本作を意図した舞台背景や声優の選択が行われた節があり、シナリオ中にもそれを匂わせる表現が散見されている
- ↑ それ以前に、この地(美空市)では幾人かの魔女が同じ店を経営していた事が本編中で語られており、(美空市の)魔法堂の経営者は次期女王候補の最有力者であったりする等、何らかの重要な位置づけがされていた可能性が示唆されている
- ↑ 第1期第1話・第1期第5話・第3期第25話等、事実、どれみも知らないうちにマキハタヤマリカの魔法堂(第1期第1話以外は各MAHO堂である)の前へたどり着いている。また第6期第1巻冒頭でも同様の描写がある(第6期第1巻p44~50)
- ↑ 第1期第26話
- ↑ 第1期第20話で初登場、以降作中にたびたび登場する
- ↑ 第6期第1巻p85~87
- ↑ 第6期第2巻p24
- ↑ 例えば、ニューヨークでマジョモンローの所有していた店を「ニューヨークのMAHO(魔法)堂」と呼ぶ(第3期第1話)など
- ↑ 現在の女王様もこの魔法堂のオーナーを経て、今の地位を築いている(第1期第20話)
- ↑ ももこの登場前はマジョリカがMである
- ↑ ちょうどその時期にバッドカードが人間界に広まり始めた(第1期第26話)
- ↑ 同様に、オヤジーデなどの出身地の魔法使い界ではウィザードペンペングサというペンペングサのような植物から魔法使いが生まれる
- ↑ 全員で28人しかいなかった(第4期第37話)が、その後ハナのお陰で元気になったウィザードペンペン草からたくさんの魔法使いの子供が生まれ、幼稚園がいっぱいになっている(第6期第1巻p142)
- ↑ 第3期第34話
- ↑ 第6期第1巻p287
- ↑ 第6期第3巻p17~75
- ↑ 淀川は第1期放送開始3ヶ月前の1998年11月に亡くなっている
- ↑ 第6期のどれみによると、カエルとも尺取り虫ともつかない奇妙な生き物(第6期第1巻p14参照)
- ↑ 第6期第1巻p169
- ↑ 第4期第46話
- ↑ 第6期第3巻p28
- ↑ 第1期第51話
- ↑ 第23話
- ↑ 第3期第30話
- ↑ ピュアレーヌに認定された魔女見習いの認定玉は、他の魔女見習いたちとは異なる色をしている(第26話)
- ↑ 第2期第21話
- ↑ 第2期第2話。
- ↑ 第47話
- ↑ 第47話
- ↑ 第3期第21話
- ↑ 第4期第14話。
- ↑ 第4期21話
- ↑ 第4期の時点では、マジョクロスただ一人とされている。
- ↑ なお、この見習い服はあいこがイメージしたものに基づいている。第6期第1巻p150
- ↑ 第6期第1巻p299、第2巻p15
- ↑ 第6期第2巻p29
- ↑ 第6期第3巻p42
- ↑ 第6期第2巻カラー口絵参照
- ↑ 第6期第2巻p25他
- ↑ 第6期第1巻p154
- ↑ 登場時点では作りかけの作品であり、あとの展開をどれみたちが勝手に創造し、信子から注意を受けている。また、この作品で登場する高校は、「県立美空高等学校」である
- ↑ 放送日は2000年12月31日(20世紀最後の日)で、大晦日の放送はこの枠では1989年の『新ビックリマン』以来。
- ↑ 78.0 78.1 なお、同じ関プロデューサーと東映アニメーション製作の『うちの3姉妹』中でもこの「バトルレンジャー」の名前が元ブログ中のオリジナルタイトルのマスク用に用いられる事があるが、これは放送局がテレビ東京(TX)である為の処置である。因みに『プリキュア』シリーズは「ペリキュア」になっている。
- ↑ 27話から30話までは連名。
- ↑ 『おジャ魔女どれみメモリアルアルバム』 宙出版、2005年、323頁 ISBN 4-7767-9196-X
- ↑ これより前『ひみつのアッコちゃん(第2期)』で、「アッコちゃん音頭」がリリースされたことがあったが、1989年7月公開の劇場版で流されたのみだったので、TV放送は史上初
- ↑ ビデオリサーチ調べ、関東地区。
- ↑ クロスネットの福井放送、テレビ宮崎除く
- ↑ 2巻収録第13話以降の物語。
- ↑ 3巻収録分(第20話)まで
- ↑ 漫画版2期となる『も~っと!おジャ魔女どれみ』単行本1巻収録第3話まで
- ↑ 単行本2巻収録第9話
- ↑ 単行本2巻収録第10話
- ↑ 2巻収録第13話。この時点で4級試験。
- ↑ 4級試験は子守り。3級試験(同時におんぷの2級試験)はカップルの仲直り。2級試験はボオちゃんの捕獲。1級試験は『も~っと!』(漫画版第2期)の「5回のパティシエ試験」となる。なお「パティシエ試験」に関しては内容・顛末ともに原作アニメとほぼ同様。ただし単行本では第1回パティシエ試験のみが収録となっており、以降は単行本の刊行がストップしているため、現時点では以降の話を漫画単行本で読む事が出来なくなっている。
- ↑ おんぷが禁呪を使った「理由」はアニメ版とほぼ同じ。また漫画版で、このペナルティが与えられたのは、2級試験において同様の禁呪を用いたため。
- ↑ 3巻収録・漫画版第15話より
- ↑ 3巻収録・漫画版第15話、第17話より
- ↑ 3巻収録・漫画版第16話以降
- ↑ なかよし2002年3月号。単行本未収録。
- ↑ 漫画『も~っと!』2話より。単行本『も~っと!』1巻収録。
- ↑ ボオちゃんも『も~っと』の「FLAT4編」(単行本1巻収録第3話)で退場となっている。
- ↑ なかよし2001年10月号。単行本未収録。
- ↑ なかよし2003年1月号。単行本未収録。
- ↑ 100.0 100.1 100.2 100.3 100.4 本シリーズ中には「すいーとそんぐABC」がそれぞれのソロVer. で収録されている。同一のメロディーで違う曲を歌った例は「キャッ党忍伝てやんでえ」等にも見られるが、当時はこう言った形の「全く同一の曲を全くの別人が歌う曲として収録する」方法は殆ど見られていなかった。
- ↑ 発売元は東映アニメーションとアサツー ディ・ケイとマーベラスエンターテイメントの3社協同。レンタル版は東映ビデオからリリースされている。
- ↑ http://bb.goo.ne.jp/special/toei_anime/contents/doremi05.html