速報!歌の大辞テン

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テンプレート:基礎情報 テレビ番組速報!歌の大辞テン』(そくほう うたのだいじテン)は、1996年10月16日から2005年3月23日まで日本テレビで放送された音楽情報バラエティ番組。1998年9月までは毎週水曜 20:00 - 20:54 (JST) に、同年10月以降は毎週水曜 19:58 - 20:54 (JST) に放送。

概要

新装開店!SHOWbyショーバイ2』終了後の後番組として放送開始。NNN系列29局同時ネット(テレビ宮崎以外)で、宮崎放送[1]琉球放送[2](ともにTBS系列)でも時間差ネットされた。番組ロゴ表記は「速報!歌の大辞テン」や「速報!歌の大辞10」(「10」の上に振り仮名)であるが、正式な番組名は『速報!歌の大辞テン!!』である。

かつて日本テレビで放送されていた『トップテンシリーズ』の流れを汲む番組で、過去の同時期と今週のヒット曲トップ10をワンコーラス程度の映像を使い交互に紹介する新しいタイプのランキング番組として登場。テーマコンセプトは「歌でつなごう時代と時代」。第1回放送の「過去のランキング」は1968年(昭和43年)10月のランキングで、1位はピンキーとキラーズの「恋の季節」。「今週のランキング」の1位は華原朋美の「save your dream」だった。

ランキングは、オリコン・CD売り上げ、カラオケ有線放送、CDレンタル、期待度アンケート調査をもとに、日本テレビ音楽番組制作委員会の審査のもとにおいて決定する。上位10曲以外にも、11〜20位(両方。但し、一時期週間のみ21〜30位も発表していた。2001年中期になり過去のトップ20が出るようになると完全に週間21〜30位は終了)のほか、2002年9月〜2004年3月まではその時代に世界でヒットした曲も何曲か紹介していた。世界でヒットした曲はプロモーションビデオやアーティストの写真の合成など。映像素材は、主に日本テレビ音楽番組やプロモーションビデオ、ライブ映像を使用し、NHKから「NHK紅白歌合戦」、「レッツゴーヤング」などの映像を借用することも少なくなかった。また、番組開始当初と2005年1月19日放送分から2005年3月16日放送分は過去のヒット曲だけでなく、その年の出来事も映像を使い紹介した。

過去のヒット曲は、基本的には昭和40年代から平成初期までを取り扱っていたが、1999年(平成11年)以降には1990年代の曲、末期には番組開始年の1996年(平成8年)以降のランキングまでもが過去の曲として発表されることも多くなった。「今週のランキング」とは異なり週で計算するのでは無く月でオリコンCD売り上げなどを計算し放映する方式となる。そのためオリコンウィークリーなどで1回だけ8~9位に入ったというシングル曲の場合当番組のトップ20入りはまず無い。ただしオリコンで20位以内の曲でもロングヒットを続けた曲の場合トップテン入りを果たせる場合もある。他には年間トップテン、末期には春、夏のトップテンも行われた。当番組で取り上げられた過去のランキングで最古のものは、2002年8月28日放送の1964年(昭和39年)年間のランキング(1位は坂本九の「見上げてごらん夜の星を」)で、最新のものは、2004年10月20日放送の2000年(平成12年)10月のランキング(1位はポルノグラフィティの「サウダージ」)であった。

2000年2月9日には番組最高視聴率26.8%(ビデオリサーチ・関東地区調べ)を記録した。この週の「過去のランキング」は1984年(昭和59年)2月のランキングで、1位は松田聖子の「Rock'n Rouge」。「今週のランキング」の1位はサザンオールスターズの「TSUNAMI」だった。

スタジオには司会者2名のほかに4名前後のゲストが登場。ゲストは現在・過去のランキングに登場する歌手や、マルチタレント俳優女優、若手お笑い芸人、女性バラエティアイドルなど人気タレントが多く出演した。 プロ野球のシーズンオフには、ごく稀に、巨人の主力選手がゲストで出演することもあった。(司会者である徳光が大の巨人ファンだった)

スタジオでは、2004年11月までのレギュラー放送ではテーブルの前に出演者が横一列に並んで椅子に座り、視聴者から見て左側2つの席が司会者で、真ん中から右側がゲストという席順だった。特番時と2005年1月から3月のレギュラー放送では左側と右側にゲストが座り、司会者は真ん中の2つの席に座った。後から登場したゲストの場合若干チープな椅子に座らすこともあった。なお、2004年12月8日放送分から2005年3月16日放送分はテーブルをなくしてソファーに座り、最終回のみ椅子はなく立っていた。

現在・過去のランキングに入った歌手の一部によるコメント映像が流れる。この場合NTVのアナウンサーがインタビューする形式をとっていた時期もあった(2002年2004年)。現在のアーティストのライブ映像は、当番組のために収録された映像はもちろん深夜番組『FUN』や『AX MUSIC-TV』、『音楽戦士 MUSIC FIGHTER』と併用されることがあった。

ちなみに、テレビ局や時間の都合上か、プロ野球期間中は、ナイター(プロ野球)で放送が潰れることも少なくなく、長い時には1か月以上番組が放送されなかった時もあった。

番組開始時は、常時15 - 20%前後の安定した視聴率を記録していたが、2002年以降視聴率が15%を切ることも多くなり徐々に低迷、2005年3月一杯をもって同番組を終了した。

番組終了後

2005年12月25日に復活特別番組X'mas特別企画!復活!歌の大辞テン!!冬のスーパーヒット曲昭和VS平成のTOP20スペシャル!』が放送された。レギュラー放送時はスタジオの出演者の言葉が今では数少なくなった手書きのテロップで表示されていたが、2005年12月25日の復活SPでは手書きではなくなった。

また、本番組スタッフが手がけていた年末音楽特番『1億3000万人が選ぶ!ベストアーティスト』は、2008年まで同スタッフによって製作されている。

その他にも、本番組スタッフが関わり、歌の大辞テンと同様に過去のアーカイブ素材を使用する音楽番組が多く製作された。

番組一覧

なお、2013年1月1日放送の『嵐にしやがれ元旦2時間半スペシャル』内の番組復活企画として、速報!ジャニーズ大辞テン!!が放送された。

出演者

司会者

今週のトップ10担当

過去のトップ10担当

2003年10月1日放送の特別版歌の大辞テン!!(後述)では城島茂TOKIO)が司会に加わり、1990年代のトップ15を紹介した。
また、飯島が番組を休んだ時には永井美奈子(元日本テレビアナウンサー)が、徳光が番組を休んだ時には福澤朗(当時日本テレビアナウンサー)がそれぞれ代役を務めた。
なお、徳光、飯島は本番組スタッフによる年末音楽特番『ベストアーティスト』の司会を2001年から2008年まで担当した。

スタジオゲスト

五十音順

その他多数 テンプレート:節stub

特徴

  • 過去のランキングに関しては他局の番組であっても主題歌としてヒットした場合は提供の写真とともに紹介したり寛容的だった。ホンダがスポンサーだったのにもかかわらず、トヨタ日産などの車名が登場する小林旭の「自動車ショー歌」を紹介した事がある。他にも池田聡の「j.e.a.l.o.u.s.y」が20位以内に入った時も「スズキ アルトCFイメージソング」と表記されたEPレコード盤のジャケットを堂々と流した事もある。
  • 中高年齢層を意識してか、年代紹介は原則として元号(昭和○○年、平成○○年)を使う。2003年10月1日放送の特別版歌の大辞テン!!で1980年代、1990年代、2003年上半期のトップ15を紹介した際は年代ごとのランキングだったため、この番組では珍しく西暦を使用していた。
  • プロモーションビデオ」のことを「映像」、「ボーカル」を「主に歌っている人」などのように日本語に言い換えている言葉が多い。また、曲名、歌手名、歌詞の中に英語が使われている場合は、英語の上に、ふりがな(読み)が打ってある、テロップが表示されていた。(末期は英語歌手名、難読のふりがなを表示しないことがあった)
  • グループ紹介は基本的に「主に歌っている○○さんと、…」という風にメンバー全員を紹介するが、ボーカルしか目立たないバンドはボーカルしか紹介しなかった。
  • 司会の中山は歌手を紹介する時に、「○○(曲名)で御馴染みの…」と必ず言っていた。基本的に最も売れた曲を言うが、最近のドラマに使用された曲を言う場合もあった。
  • 映像協力が渡辺プロダクションになっている時は大抵はTBSで放送された「笑って笑って60分」やフジテレビで放送された「クイズ・ドレミファドン!」である場合が多い。これは当時「NTV紅白歌のベストテン」にナベプロ所属歌手が出なかったことに関係していると考えられている。
  • 4 - 9月は巨人戦中継で休止することが非常に多かったため、特に雨天中止の場合に備えて収録したものを土曜日日曜日の昼間に日本テレビのみで「別冊!歌の大辞テン!!」として放送したことがある。
  • 2001年8月22日、東京ドームの巨人戦が台風による交通機関の乱れの配慮で中止になったため、「NNN緊急特別番組 台風11号・列島縦断 東京ドーム巨人戦中止 歌の大辞テンも生放送!!」(速報!生で大辞テン!!)と題して、台風情報を挟みながら最新ランキングのみで緊急生放送を行った。(スタジオゲスト:篠原涼子、19、風見しんご、森口博子)
  • ネットCMは2004年9月までは7分だったが、10月には1分短縮され6分となりうち1分枠は「きょうの出来事」に移行された。

エピソード

  • 坂本龍一の「energy flow」はオリコンで1位を記録したにもかかわらず、当番組では一度も10位以内にランクインされなかった。「歌詞がないためカラオケポイントが0のため」と番組では説明していたが、三共のCM曲だったため、当時のスポンサーだったライバル会社・中外製薬に配慮した説もあるが、1999年の年間ランキングではランクインしていた。数年後ランクインしたときには「三共・リゲインEB錠のCM曲」としてヒットと表記された。
  • 田代まさし二度目の逮捕後は他局が殆ど田代の映像を流さない中、シャネルズ/ラッツ&スターの映像では田代も含めたメンバー全員のアップの映像を流した。
  • 過去のランキングで故人となった歌手が多数存在していたが、18歳で投身自殺した岡田有希子がランキングされた際は司会者である徳光が冥福を祈った。
  • 黒夢の「MARIA」がランクインした時は、シングルに歌詞が記載されていないことに触れ、それを理由に歌詞テロップを一切表示せずにプロモーションビデオをオンエアした(冒頭に清春による歌詞カードを付けなかったことについてのコメントVTRも流された)。
  • 1997年末から1998年初頭にかけてアニメ『ポケットモンスター』の(初代)主題歌シングルがランクインしたが、週によっては1曲目の「めざせポケモンマスター」ではなく3曲目の「ポケモン言えるかな?」を流していた事がある(当時子供人気は「めざせポケモンマスター」より「ポケモン言えるかな?」のほうが上であったとされる。ただし、その後過去のヒット曲としてこの時期の曲を紹介するときには「めざせポケモンマスター」が流れた)。
  • GLAYのシングル「Winter,again」のPVは2種類存在するという極めて珍しい楽曲である。最初のPVは殆どTERUの顔しか映っておらず、しかも本人達はそのような構成になっているとは全く知らされていなかったため、メンバー間でボーカルを代えようと喧嘩になったと本番組で述べた。
  • かつて、ORANGE RANGEの地元沖縄県では本放送より2ヶ月遅れていた。このことはORANGE RANGEが番組のインタビューで「11月なのに「上海ハニー」が流れていた」と語ったことで話題になった。
  • 2003年にテツandトモの「なんでだろう」がランクインしたときCD化されたのがフジテレビ系の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の主題歌としてのヴァージョンだったため、「日本テレビ内での…」などこの番組のためのオリジナルの歌詞でVTRを流していた。他にもミニモニ。の場合「アイ〜ン体操/アイ〜ン!ダンスの唄」がランクインしたときはこちらもフジテレビの『志村けんのバカ殿様』を考慮してインタビューの時は何故か志村けんは変なおじさんの姿で出演し「アイ〜ン!ダンスの唄」を流した。また両A面曲で1曲目がアニメソングなどの場合、アーティストの意向により2曲目を流すということもあった。
  • 過去の20位から11位の楽曲紹介時に流していた当時の世相でスポンサーでもあるホンダの当時話題となった車種であるプレリュード(写真のみ紹介)やシティマッドネスが出演)のCMの一部やホンダとの関わりの深い童夢のスーパーカーを流していた。他にもライオンのママレモン新発売や中外製薬の新グロモント「つかれたびー」もある。
  • 2003年頃からは、本番組放送した1996年以降を過去ランキングとして取り上げる事があり、自番組のために収録したリアル時の今週のランキング映像が映し出す事があった。猿岩石等がゲスト出演したときも大辞テンに初出演したときの事を語るということもしばしばあった。ただ歌唱シーンはPV以外は同局の「FUN」が多い。

スタッフ

レギュラー放送時代

2005年復活スペシャル

アルバム

番組発のオムニバスCD4タイトルが発売された。

発売日 タイトル レーベル 品番
2004年1月15日 速報!歌の大辞テン!! PRESENTS 80's VS 90's ~POPS~ avex trax AVCD-17398
2004年1月15日 速報!歌の大辞テン!! PRESENTS 80's VS 90's ~BALLADS~ avex trax AVCD-17399
2005年3月2日 速報!歌の大辞テン!! PRESENTS POPS DAIJITEN! ~昭和 VS 平成~ avex trax AVCD-17648
2005年3月2日 速報!歌の大辞テン!! PRESENTS BALLADS DAIJITEN! ~昭和 VS 平成~ avex trax AVCD-17649

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:前後番組

テンプレート:徳光和夫
  1. クロスネット局であるテレビ宮崎フジテレビ系列が主体で、放送枠が足りないため。
  2. 日本テレビ系列局が無い沖縄県において、最も日本テレビ系列に協力的な局であるフジテレビ系列局の沖縄テレビでは放送枠が足りないため。