パペットマペット
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テンプレート:Infobox お笑いコンビ パペットマペットは、ウシとカエルの動物2匹からなる漫才コンビ。通称パペマペ。かわいらしい外見で自虐的なブラックユーモアをこめた掛け合いをネタとしている。 「うしろの黒子が2匹のぬいぐるみで漫才している」と言われ、この黒子は時にはネタにも登場するが、いないことになっている。(後述)
目次
メンバーおよび担当
カエルくん
- 1998年11月3日 - 。ボケ(自称・噛みつき)担当。立ち位置左。
- カエルくんの頭にフックのようなものが付いている。正式名称は「ぴょいん」。カエルくんの弱点(とリニューアル前の公式サイトに書かれていた)。引っ張ると脳が出るらしい(つまり、脳とぴょいんはつながっている)。
- よくカエルくんは、狂牛病や焼肉をネタにしてウシくんをイジる。
- ゲーム好きでもあり、たびたびゲームをプレイしているさまをブログに載せており、その中でWiiのゲームをプレイする際、うしくんも強制参加となる。
うしくん
- 1998年11月3日 - 。ツッコミ担当。立ち位置右。
- うしくんにも、フックのようなものが付いているが、ふさふさヘアーなので分りにくい。
- ネタを考えるとき、うしくんがペンをくわえる。黒子いわく「牛利き」。サインをする時も、うしくんがペンをくわえて行う。握手はファンの希望次第で、うしくんカエルくん別々バージョンと両方1度にバージョンを使い分ける。両方に応じてくれる場合もある。
黒子
- うしくんとカエルくんの間に黒子がいる。ただし、あくまでも後ろには誰もいないことになっている。テレビの共演者が何気なく黒子を指差してしゃべった時などは、カエルくんが「どこ指差してんだよ!」と突っ込む。「僕らの後ろに黒子的なものが見えた人は、目医者に行くことをお勧めする」とも言う。
- にもかかわらず、背後にいる誰かこと「黒子」を意識したネタもある(例えば『逮捕』『夜道』『プロレス』『催眠術』『好奇心』など)。5・6年わかる国語 読み書きのツボではカエルくんが「うしでもカエルでもない部分」と言っていた。
- ネタの最中服の袖がめくれた際は、『身だしなみ』というネタで修正する。
- 素顔が分からない、やや声質や話し方が似ているなどの理由から、鉄拳と同一人物説が流れたことがある。この説はあばれヌンチャクもネタとして使っている。実際にはバラエティ番組で共演したことがあり、その際にプライベートでの交流もあるとコメントしている。ちなみに鉄拳の方はその後素顔を公開している。
- また、設楽統と同一人物説が流れたこともある。
- 素顔は金城武に似ているらしい(田上よしえの爆笑オンエアバトル内での発言より。また、別番組であるが、鉄拳も同趣旨の発言をしている)。
- さんま御殿出演時には、あまりの緊張でのどがカラカラになっていたが、仮面を被っている状態なので水が飲めなかった。また司会の明石家さんまの攻撃に混乱してしまい、あやうく年齢をしゃべりそうになっていた。
- 今田耕司は、テレビ局のトイレに入ると、水道のところでウシくんとカエルくんがぐったりしており、中で長髪のイケメンが用を足しているのを目撃してしまい、「見てはアカンものを見てしまった」と、気付かれないようにトイレを後にしたという。
- ますだおかだの増田英彦は「素顔を携帯で撮っていたら、マネージャーに怒られてしまった」と述べている。
- また、細木数子が素顔で楽屋挨拶に訪れた彼を「美男子」と評している。
- 脱腸で入院した太田光のお見舞いに行っている。太田本人によると、4日後のお見舞いに上田晋也が訪れ、看護師から「なんか、よく分かんない人が面会に来てます」と言われ対面すると、素顔の黒子であったという。ちなみにお見舞いに来てくれたのはこの2人だけだったとのこと。
- 自宅に「プリン」と言う名前の猫を飼っている(公式ブログにたびたび登場する)。
その他
- うしくんとカエルくんの入浴は全自動洗濯機である。全身を乾かす際にぴょいんが非常に役に立つ。洗剤が目に染みるらしい。洗剤はニュービーズ。
- 所々がはげていたりとボロボロだったうしくんとカエルくんの体が2004年8月頃に突然きれいになった。本人達は「脱皮した」と語っている。また、2007年頭頃から、うしくんの口元が汚れており、2007年8月頃に再度「脱皮をした」とのこと。カエルくんも共に脱皮。
- 脱皮前のうしくんとカエルくんはトイザらスで売っていたMighty Star社のPlay Talkin'というシリーズのもので、現在は製造中止。まれにネットオークションに出品されることがある。
- 当初芸名は「パペットマン」にする予定であったが、コンピュータRPG『ドラゴンクエストシリーズ』に同名のモンスターが登場するためこの名前に変更された。なお、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』において、彼らをモチーフとしたモンスター、パペットこぞう・マペットマン・ドールマスターが登場している。スライムとげんじゅつし、またはドラキーとゴーレムの人形を使う。ネタの種類によって相手(プレイヤー)の攻撃力を倍加させたりする。以前は、彼の事務所HPには事後承諾ということか、スライムがうしくん・カエルくんの下に載っていたことがある。
- 上記のドラゴンクエスト以外にカードゲーム、デュエルマスターズに例の黒いマスクを付けて両腕に人形を付けた(牛とかえるの人形ではない)「恐劇人形ワラニン」というクリーチャーが登場する。
- また、陣内智則のコント、「羊が一匹」の途中にカエルとうしくんとパペットマペットが登場する。(「羊が十匹、カエルが一匹、うしくん一匹、パペットマペット。」)
- ものまね紅白歌合戦2005年春の会に出場。
- プロダクションには所属していない(POP Oneは個人事務所)。あの格好でネタを披露していたら面白いということで人気が出だし、とうとう自分ひとりでは仕事の処理が出来なくなりマネージャーをつけた(『きらきらアフロ』で笑福亭鶴瓶が語っていた)。
- 以前は時田301に所属。
- 竹書房の月刊誌「まんがライフ」に、「パペットマペットのこちら珍獣部屋!(通称こち珍)」というコーナーを連載していた。
- ワニブックスの月刊誌「Comic Gum」に連載中の「足洗邸の住人たち。」(みなぎ得一)に、彼らをモチーフとしたキャラクター、レニ・ヌーデハーゲンが登場するが、うしとカエルの人形が装着されている手が左右逆になっている。右手のカエルは「アンドレ」という口の悪いオカマで、左手のうしは「ブルトン」といい関西弁で話す。
- 極度の音痴であり、テレビ出演ではずっと歌を歌うのを断ってきた。しかし、「めちゃ×2イケてるッ!」の「お笑い芸人歌がへたな王座決定戦」の第4回放送にキャロルの「ファンキー・モンキー・ベイベー」を披露。芸風での設定上うしくんとカエルくんが歌っていることになっており、スタンドマイクも2人の位置に設置されていたが、カメラでは黒子の血走った目がクローズアップされていた。また、歌唱後のコメントでも「パペットマペットは素顔を公開していないから、この収録が終わってテレビ局を後にする時も恥ずかしがる必要がないが、その場合、間違ってもカバンからウシくん・カエルくんを出せない」と言われていた。
- ちなみに、「お笑い芸人歌がうまい王座決定戦スペシャル」の記念すべき第1回に出たことがあり、その際にもCHAGE and ASKAの「YAH YAH YAH」を歌い、惨敗を喫していた。
過去の出演番組より
- 2000年後半からNHK「爆笑オンエアバトル」に出演し、人気が出る。
- 「爆笑問題のバク天!」等、TV番組で自分が写っているかいないか分らない場面でも、うしくんとカエルくんは、拍手をしたり小首をかしげたり、表情を変えたりと、リアクションを怠らない。
- R-1ぐらんぷり2002に出場し、決勝に進出した。決勝で会場の大爆笑を浴びたが、4分間の持ち時間で7分半もネタをやってしまった。
- 「エンタの神様」では、2003年以降「パペマペX」の名称で出演している。なお、同番組でのキャッチコピーは、「おとぎの国のブラックメルヘン」である。 2006年になってからは、長らく「エンタの神様」には出演していなかったが、同年12月2日分の放送で、久しぶりに出演した(その時の名前は、「パペット雪女ット」であった)。ちなみに2007年の初登場は同年6月23日放送分でその時の名前は「パペット魔女(=まじょ)ット」であった。
- パペマペXではカエルくんがうしくん以外のキャラクターと組んでおり、オチ以外では「パペット○○ット」でネタを締める(○○にはうしくんが変装したキャラクターが入る)。オチは決まってカエルくんが「…お前さては!!」と相方に噛み付きその変装を解くもので、変装の下からうしくんが現れるとすかさずカエルくんが「うしくんっ!!!(怒)」 と突っ込みうしくんが絶句するのが定番である。
- 日本テレビの「24時間テレビ」は出演者が黄色のTシャツを着用するが、出演時にはうしくんとカエルくんの体に合う小さなTシャツが用意された。
- 朝日放送の「笑いの金メダル」では、同番組のコーナー「コラボの金メダル」において、ますだおかだの岡田圭右とパペットマペットオカペットというトリオでネタを披露した。好評だったためその後何度か披露された。
- TBSの「ズバリ言うわよ!」に出演した際には、細木数子が「黒頭巾を取りなさい!失礼よ!」「イケメンだもん」と言い放ってしまい、黒子が大いに困ってしまった。また、桂ざこばは、「子供受けがいい芸人」と述べている。
- 黒子は『爆笑問題のバク天!』最終回に、スタジオに送るメッセージVTRの中で、芸人メンバーのインパルスやライセンスなどに黒頭巾を脱がされたことがある。その際に黒子は「お前ら(芸人メンバー)俺の顔知ってるだろうが!!」と芸風上の設定を無視したコメントを添えて激怒した。ちなみに編集では、素顔の上にバク天のキャラの絵がかぶせられて映ってはいない。
出演番組
- 爆笑オンエアバトル(NHK総合)戦績13勝8敗 最高465KB
- 第5回チャンピオン大会 セミファイナル8位敗退
- F2スマイル(フジテレビ、2005年4月 - 9月)月曜日「笑う通販」コーナーを担当
- エンタの神様(日本テレビ)キャッチコピーは「おとぎの国のブラックメルヘン」
- 笑いの金メダル(ABC制作テレビ朝日系列)
- 日曜スタジオパーク(NHK総合、2003年12月7日・2004年2月8日)ゲスト出演
- スタジオパークからこんにちは(NHK総合、2005年11月25日)第一部「金曜バラエティー」にゲスト出演
- 第54回NHK紅白歌合戦(NHK総合、2003年12月31日)はなわ・テツandトモの応援
- わかる国語 読み書きのツボ(NHK教育)過去収録分を再放送中
- 爆笑問題のバク天!(TBSテレビ、2003年10月 - 2006年3月)
- パペットマペットのサイエンスでしょ!?(tvkなど、2004年12月 - 2008年9月)
- 薔薇のない花屋(フジテレビ)本人は出演していないが、松田翔太にパペットの動きに関する指導をした。
- マリエとパペットマペットのLOVE×LOVE コブラ(BS11、2010年1月 -3月 ) - TVアニメ『COBRA THE ANIMATION』内のコーナー。共演はマリエ。
- めちゃ×2イケてるッ!紅白歌へた合戦(フジテレビ、2010年1月9日)曲:キャロル「ファンキー・モンキー・ベイビー」
CM
- ブルボン「プチBIT」
- 資生堂「uno」うしくんが変身
- 公共広告機構(現:ACジャパン)「エイズ検査」
- うしくんがエイズ検査に行く内容のCM。血液検査の際に、うしくんの足元から伸びた人間の腕に注射されている。
- パナソニック「ナノケア」(ドライヤー)
- ウェブ広告「パペットマペットのナノケア劇場」
- 宮城県選挙管理委員会「2007年参議院議員選挙」投票啓発CM・ポスター[1]
- 鹿児島県定期健康診断CM
- エイサー (企業)のウェブ広告(中の人変わった?)
- 財団法人家電製品協会 家電リサイクル啓発ウェブ広告
雑誌
- パペマペ幼稚園 うしとカエルの社会科見学 - 雑誌「デジタルTVガイド」(東京ニュース通信社)2009年4月号から連載中。
著書
- 『パペットマペットの4コマショートコント大作戦』竹書房刊、2004年5月5日発行、ISBN 978-4812416525
- 『パペットマペットの4コマショ-トコント大作戦2』竹書房刊、2004年12月9日発行、ISBN 978-4812419212
- 『パペットマペットの4コマショ-トコント大作戦3』竹書房刊、2005年7月27日発行、ISBN 978-4812422946
- 『パペットマペットのポストカード大作戦』竹書房刊、2005年12月22日発行、ISBN 978-4812425152
- 『パペットマペットのコント THE MOVIE』徳間書店刊、2004年8月発行、ISBN 978-4198618353
VHS・DVD
- 爆笑オンエアバトル パペットマペット(2004年5月19日発売)
- パペットマペット単独ライブ~演義~(2005年12月14日発売)
- パペットマペット ライブACT.1『擬態』(2007年9月19日発売)
- パペットマペット活動10周年記念ライブ『牛蛙祭り』(2009年3月18日発売)
- ※『牛蛙祭り』は、ファンから送られた、衣装や小道具を使用してのネタ、リクエストや質問に答える、ゲストとのトークを行った。なお、収録されているのは2008年12月27日分である。
脚注
- ↑ 『読売新聞』2007年7月9日付31面(宮城)。