金城武
テンプレート:ActorActress テンプレート:中華圏の人物 金城 武(かねしろ たけし、1973年10月11日 - )は、日本やアジア各地で活動する俳優。台湾・台北生まれ。日本国籍。日本人の父と台湾人の母との間に生まれる。沖縄県出身の祖父を持つ[1]。男性3人兄弟の末っ子。身長180cm。グラビアアイドルのUは長兄の娘で、戸籍上姪に当たる。
概要
台北市内の、日本人などの外国人の多く住む高級住宅街天母で育った。中学までは台北日本人学校に通い、高校からは台北アメリカンスクールに通う。高校時代にスカウトされCMに出演し芸能界デビュー。卒業後は歌手としてスタートした。台湾でのアイドル時代は、ジミー・リン、アレック・スー 、ニッキー・ウーと並んで台湾四小天王と呼ばれていた。日本語・台湾語・広東語・中国語(北京語・四川話)・英語が堪能で、主に日本・中国・香港・台湾の東アジア地域で、映画・ドラマ・CM出演など幅広く活躍している。
来歴
高校時代にスカウトされ、清涼飲料水のCMに出演し芸能界デビュー。映画への初出演は、チン・シウトン監督の『ワンダー・ガールズ 東方三侠2』で、新興宗教の教祖役で出番から15分足らずで生首になるという役だった。
香港に仕事で訪れた際、ホテルのロビーで偶然に居合わせた映画監督のウォン・カーウァイに見初められ、香港映画『恋する惑星』(1994年)に出演。その後も同監督作品をはじめ香港映画への出演で頭角を表し、国際的に活躍する俳優となる。90年代後半からは、日本のドラマやCMにも出演し、顔を知られるようになる。初めての出演は『聖夜の奇跡』(1995年)で、台湾からの留学生役として出演した。現在は、香港・中国・台湾・日本など各地で放映される映画やテレビ番組、CMで、それぞれの国の言語を操って出演する姿を見ることが出来る。
活躍の場はアジア地域に留まらず、1998年にアジア人として初めてプラダのワールドキャラクターになった。これはミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)が、『天使の涙』での金城を見て気に入ったためとのことである。2004年に出演したチャン・イーモウ監督作品『LOVERS』は、アメリカのゴールデングローブ賞・外国語映画賞にノミネートされた。また、2006年にトニー・レオンと共に出演した『傷だらけの男たち』は、ハリウッド映画によるリメイクが決定している[2]。
2008年6月20日、サッカー選手のカカやデビッド・ベッカムに続いて、アジア人としては初のエンポリオ・アルマーニの広告塔に起用された。同ブランドは起用理由について、「彼はアジアの著名スターとしてアジアだけでなく欧米でも名が通っており人気がある。軽やかな印象は非常に近代的で洗練されていると同時に、天性の魅力を持っている。彼の人柄と美貌は完璧にエンポリオ・アルマーニに調和するため、彼はエンポリオ・アルマーニコレクションには最高の男であり、また理想的な広告塔だ」とコメントし、金城を絶賛している。契約料は約1億1000万円と言われており、中華圏市場に注力している同ブランドでは、中国だけで2008年中に13店舗の出店を計画している[3][4][5]。
2008年10月30日、台湾のアカデミー賞といわれる第45回金馬奨で優れた台湾映画人におくられる「年度台湾傑出電影工作者」部門にノミネートされたが、エントリーの手続き中に失格となり7時間後に受賞資格を剥奪された。日本人の父と台湾人の母の間に生まれたが、日本国籍を持っていることが理由になったという[6][7]。 これにより、『海角七号 君想う、国境の南』の監督魏徳聖と、照明デザイナーの李龍禹が同賞の候補として残り、魏徳聖が受賞した。
人物
- ゲーム好きであり、『鬼武者』シリーズの主人公、明智左馬介役(CGモデルと声優)として自ら出演、制作にも参与した。
- 志村けんを子供の頃から尊敬している。日本アジア航空の台湾キャンペーン広告で共演したこともある。
- 『とんねるずのみなさんのおかげでした』の「新・食わず嫌い王決定戦」に出演し松田聖子と対決した。嫌いな食べ物はパイナップルで、臭いをかぐのも嫌なほどだという。『恋する惑星』でパイナップルの缶詰をむさぼり食うシーンは、実際には桃の缶詰を食べていた。
- インリン・オブ・ジョイトイとは子供の頃同じマンションに住んでいて幼馴染である。インリンは金城に憧れていた。
出演作品
映画
太字は主演を示す。
テレビドラマ
- 草地状元 (1992年)【台湾】
- 聖夜の奇跡 (1995年)【日本】
- 神様、もう少しだけ (1998年、石川啓吾役)【日本】主演
- 二千年の恋 (2000年、野上浩/ユーリ・マロエフ役)【日本】中山美穂とW主演
- ゴールデンボウル (2002年、芥川周役)【日本】主演
- 冒険王 キング・オブ・ヒーロー (冒險王 - 衛斯理) (2003年)
CM
- 「象のサッカー 篇」
- 「寝起き 篇」
- ライフカード (1996年 - 1998年)
- 「ぜんぜんオッケー 篇」
- 「お会計 篇」
- 「仔犬 篇」
- 角川書店(1997年 - 1998年)
- 『'97 角川文庫の名作100』
- 『角川文庫創刊50周年 '98 夏の名作150フェア』
- 日本アジア航空(1998年 - 2001年)
- 『台湾新発売。』
- 『本場に会おう台湾で。』
- 「探しもの見つかった? 篇」
- 「思い出は数じゃない。篇」
- エフティ資生堂 『BOLTY』
- 「デケデン! 篇」
- ライコス 『エキサイト・インターネット検索ユーザー』
- 三菱電機 NTTドコモ『D505i、D505iS』
- Volvic
- ソニー『VAIO』
- Biotherm
- Emporio Armani(2008年 - )
- トヨタ自動車 『MarkX ZiO』(2008年 - )
- 三菱自動車『ギャラン』(台湾)
- 北京現代『悦動(エラントラ)』(中国)
- 大塚ベバレジ 『シンビーノジャワティ』
- サッポロビール 『冷製SAPPORO』
- CITIZEN 『ATTESA』(2012年 - )
- エバー航空(2013年)
テレビゲーム
音楽作品
アルバム
- 「分手的夜裡」 (1992年)
- 「只要你和我」 (1993年)
- 「温柔超人」 (1993年)
- 「可依靠的好朋友」 (1994年)
- 「失約」 (1994年)
- 「標準情人」 (1994年)
- 「給我心愛的人」 (1995年)
- 「偸偸的醉」 (1995年)
- 「多苦都願意」 (1996年)
- 「精選集 MEMORIES」 (1996年)
- 「金城武の精選歌集」 (1998年)
写真集
- 『made in HEAVEN』(角川書店、1997年7月)ISBN 978-4048528023
- 『金城武写真集 RYU★KENICHI』(角川書店、1998年5月) ISBN 978-4048529327
- 『君のいた永遠(とき)』(角川書店、1999年9月)ISBN 978-4048531313
- 『金城武写真集 Returner MIYAMOTO』(角川書店、2002年8月)ISBN 978-4048535465
- 『LOVERS PHOTO BOOK』(角川書店、2004年9月)ISBN 978-4048537841
- 『金城武写真集 Chiba Takeshi Kaneshiro』(角川メディアハウス、2008年3月)ISBN 978-4048949163