松本伊代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:存命人物の出典明記 テンプレート:Infobox Musician

松本 伊代(まつもと いよ、1965年6月21日 - )は、日本タレント歌手女優。本名、小園 伊代(こぞの いよ)。旧姓、松本(まつもと)。

東京都大田区出身。ボンド企画田辺エージェンシーを経て、プロダクションノータイトル所属。

略歴

ボンド企画にスカウトされて、1981年TBS系『たのきん全力投球!』の田原俊彦の妹役でデビュー。同年10月21日、「センチメンタル・ジャーニー」でアイドル歌手としてもデビューした[1]。キャッチコピーは「瞳そらすな僕の妹」「田原俊彦の妹」。

1980年に第5回ホリプロタレントスカウトキャラバンに応募するも落選したことがある(この時の優勝者は林紀恵だった)。

デビュー年は1981年であるが、翌1982年にデビューのアイドル歌手(シブがき隊小泉今日子堀ちえみ早見優三田寛子原田知世石川秀美中森明菜など)らと同期である(新人賞の括りが9月までのため)。「センチメンタル・ジャーニー」のヒットで、1982年12月第24回日本レコード大賞新人賞を始め、同年に多くの音楽新人賞を受賞した。

デビュー後しばらくは筒美京平らの作品を歌っていた。1983年シンガーソングライター尾崎亜美が提供した「時に愛は」がヒット。また1986年からは、川村真澄林哲司船山基紀による「恋愛三部作」をリリース。これ以降の楽曲は、アイドル的なものから女性に支持を得る路線にシフトしていった。

NHK紅白歌合戦』の出場経験は一度もない。

森村学園幼稚園、初等部、中等部、堀越高等学校卒業。戸板女子短期大学卒業。『オールナイトフジ』の司会を務める。 1993年B21スペシャルヒロミ結婚、その後2男の母となる。

NHKの人気長寿番組『みんなのうた』に「ニャーンタイム」で1983年10月に登場。

2005年、1982年の同期デビューだった早見優堀ちえみとともにママドルユニット「キューティー★マミー」を結成。

2009年にはアイドル時代の12枚のオリジナルアルバム+ボーナスCD・DVDをまとめたBOXセット「SWEET 16 BOX」のボーナストラックとして、尾崎亜美作詞・作曲・プロデュースによる19年振りの新曲「私の声を聞いて」をリリース。配信限定ではあるがシングルカットもされた。

2012年に品川ステラボールでデビュー30周年記念コンサートを開催した。合わせてリリースされた30周年記念ベストアルバムには、握手券が封入されていた。

エピソード

テンプレート:雑多な内容の箇条書き

  • 『オールナイトフジ』司会進行役を務めていた際、とんねるずが『一気!』を歌いながら撮影カメラに飛び乗りカメラが破損。さすがのとんねるずも真っ青になった際、松本にカメラがスイッチングされ、思わず「はい、どうも有り難うございました〜」と発言した松本の逸話は、CX放映の「NG大賞」等で何回かプレイバックされている。
  • 運動が全般的に苦手であり、ボールがうまく投げられないなどのエピソードが披露されたこともあった。
  • デビュー時は身長156cmに対して体重は38kgしかなく[2]、当時は「芸能界で最もやせている歌手」としても紹介されていた。当時は体重が軽過ぎて自動ドアが開かないこともあったという(当時の自動ドアは、ドアの前に立った人間の体重に反応して開く仕組みで、体重が軽い子供などの場合はドアが開かないことも多かった)。
  • ボンカレーのCM「だってらっきょうが転がっちゃう編」の撮影で笑うシーンがあるが、本人が緊張してうまく笑えなかったため、テーブルの下にスタイリストが入って足の裏をくすぐり、笑わせられる事になったという撮影裏話を当時を振り返って本人がコメントしていた。
  • 『うたばん』に“キューティー★マミー”として出演した際、メンバー三人vs主婦アイドルで、お弁当作りの腕前を競うという企画に参加。手早く彩りも豊かな、お弁当を作る堀、早見らに対し、制限時間いっぱいを使い切ったにも関わらず、メインの焼おにぎりに添えたオカズとして焼きそばを作りあげた。司会の石橋貴明は「炭水化物に炭水化物のオカズかよ!」と言い、唖然としていた。
  • 象印クイズ ヒントでピント』に3回目のゲスト出演の際、16分割問題で2回連続の不正解後、司会者・土居まさるの「女性軍(解答権)あと1回」の言葉に、松本は「あっ何?そういうルール[3]だったの??」とルールを把握しておらずに戸惑っていた。土居に「いいのよ。今にね、おっかさん(女性2枠レギュラー解答者・小林千登勢愛称)が当ててくれますから」と言われるが、小林も「わかんないわよ」と困惑していた。
  • 独特の低い声質が持ち味であるが、デビュー当初はスタッフから60年代に人気を博した海外の女性グループのロネッツのテープを渡され、良く聴いて勉強する様に云われたと語っている。やはりロネッツのフロントのロニー・スペクターは独特の低いハスキーヴォーカル。加えて松本伊代のデビュー時の楽曲が60年代調のため、参考になるとスタッフが考えていた様である。
  • デビューからの数曲の間、バッキング・ボーカルとして踊っていたキャプテン(北沢清子、山本恵子)は、後に麻生真美子(現:麻生真宮子)と共に、女性アイドルグループとしてデビューした。
  • 「マイ・ラグジュアリー・ナイト」のヒットで知られる歌手のしばたはつみは遠縁にあたり、松本の母方の伯父(母の兄)と、しばたの母方の伯母(母の姉)とが夫婦である。したがって六親等であるが、血縁のつながりはない。
  • 1984年12月29日のオールナイトフジにて、自著と称する『伊代の女子大生 まるモテ講座』を宣伝した際、本の内容について質問をされた時に「まだ読んでないのですけど」と発言してしまい、その場にいた片岡鶴太郎から「自分で書いた本なのにまだ読んでないとはどういうことか」と突っ込まれたことがある。この件については「ゲラの状態で最終チェックはしましたが、製本になった状態を見たのはこの時が初めてだったので、(製本された本を)まだ読んでいないと発言した」と弁明をした。しかし、現在はこの弁明に関しても「嘘です」と白状しており[4]この著書はすべてゴーストライターによる代筆であったことを認めている。

ディスコグラフィー

シングル

  1. センチメンタル・ジャーニー湯川れい子/筒美京平/鷺巣詩郎) (1981.10.21)
    (c/w) マイ・ブラザー
  2. ラブ・ミー・テンダー(湯川れい子/筒美京平/鷺巣詩郎) (1982.02.05)
    (c/w) 虹色のファンタージー
  3. TVの国からキラキラ糸井重里/筒美京平/鷺巣詩郎) (1982.05.21)
    (c/w) PATA PATA
  4. オトナじゃないの(糸井重里/筒美京平/鷺巣詩郎) (1982.08.05)
    (c/w) 恋はBAN BAN
  5. 抱きしめたい康珍化/亀井登志夫/鷺巣詩郎) (1982.11.05)
    (c/w) Kiss In The Dream
  6. チャイニーズ・キッス(康珍化/亀井登志夫/鷺巣詩郎) (1983.03.03)
    (c/w) エリオット
  7. 太陽がいっぱい(篠塚満由美/羽佐間健二/鷺巣詩郎) (1983.06.01)
    (c/w) 涙のハンカチーフ
  8. 恋のバイオリズム(来生えつこ/吉田拓郎/萩田光雄) (1983.08.25)
    (c/w) うそがおじょうず
  9. 時に愛は尾崎亜美/尾崎亜美/鷺巣詩郎) (1983.11.23)(TBSテレビドラマ「私は負けない!-ガンと闘う少女-」主題歌)
    (c/w) 真珠のイヤリング
  10. 恋のKNOW-HOW(尾崎亜美/尾崎亜美/小林信吾) (1984.02.21)
    (c/w) NOT FOR SALE
  11. 流れ星が好き(尾崎亜美/尾崎亜美/小林信吾) (1984.05.25)
    (c/w) SUGAR RAIN (VersionII)
  12. シャイネスボーイ(尾崎亜美/尾崎亜美/小林信吾) (1984.09.21)
    (c/w) 冒険少年へのいざない
  13. ビリーヴ(売野雅勇/筒美京平/萩田光雄) (1984.11.01)(TBSテレビドラマ「転校少女Y」主題歌)
    (c/w) 淋しさに負けないで
  14. あなたに帰りたい(Dancin' In The Heart)(売野雅勇/筒美京平/中村哲) (1985.03.05)
    (c/w) You Don't Know Why
  15. Dancin' In The Heart(12インチ)(売野雅勇/筒美京平/中村哲・小野沢篤) (1985.06.05)
     ※既発のシングル「あなたに帰りたい(Dancin' In The Heart)」と「ビリーヴ」のSPECIAL DANCE MIXを収録
  16. ポニーテイルは結ばない(売野雅勇/筒美京平/萩田光雄) (1985.06.21)
    (c/w) 独立宣言
  17. 月下美人(松本隆/細野晴臣/鷺巣詩郎) (1985.10.05)
    (c/w) お楽しみは これから…
  18. Last Kissは頬にして(松本隆/関口誠人/新川博) (1986.02.21)
    (c/w) 恋はナイショで…
  19. 信じかたを教えて(川村真澄/林哲司/船山基紀) (1986.08.05)※ここから3曲が"「サヨナラ」三部作"
    (c/w) きれいな涙
  20. サヨナラは私のために(川村真澄/林哲司/船山基紀) (1986.12.16)
    (c/w) シングルエイド
  21. 思い出をきれいにしないで(川村真澄/林哲司/船山基紀) (1987.03.21)
    (c/w) 思い出をきれいにしないで (Mini Soundtrack Version)
  22. すてきなジェラシー(川村真澄/岸正之/船山基紀) (1987.11.04 )
    (c/w) 風の宮
  23. 淋しさならひとつ(売野雅勇/井上ヨシマサ/武部聡志) (1988.09.07)
    (c/w) 男には向かない職業
  24. Sonatine(大江千里/大江千里/新川博 (1988.12.01)
    (c/w) 泣かないでギャツビー (戸沢暢美/小林義典/新川博) ※両A面
  25. 悲しくてやりきれないサトウハチロー/加藤和彦/佐橋佳幸)(1989.09.21)※ザ・フォーク・クルセダーズのカバー
    (c/w) ソレイユ
  26. きっと忘れるから(鮎川恵/熊谷幸子/新川博) (1990.12.16)
    (c/w) La Primeur
  27. BOY FRIEND A GOGO(Xbox 360用ソフトビューティフル塊魂)(2007年)
  28. 私の声を聞いて(尾崎亜美/尾崎亜美/尾崎亜美)(2009.11.18)※BOXセット「SWEET 16 BOX」収録の新曲。配信限定。

アルバム

  • センチメンタルI・Y・O (1981年)
    (ワンダフル・ハート/ひとかけらの夏/テル・ミー・プリーズ/タイム・カプセル/あなたとアゲイン/風のソネット/センチメンタル・ジャーニー/夜間飛行/別れの風景/スクランブル交差点/愛の旅人)
  • サムシングI・Y・O (1982年)
    (ハート・コレクション/バージニア・ラプソディ/或る夜の出来事/ダンスのリズムを変えて/スウィート・インスピレーション/プールサイドで待つわ/ラブ・ミー・テンダー/さよならを返して/A BOY MEETS A GIRL/ラブ・LOVE・ラブ)
  • オンリー・セブンティーン (1982年)
    (魔女っ子セブンティーン/パンドラの夢/フリオの夏/嘆きのナイチンゲール/TVの国からキラキラ/オトナじゃないの/笑ってハート・ブレイク/ブルー・ドルフィン/恋はBAN BAN/黄昏のポエム)
  • エンドレス・サマー (1983年)
    (ネバーランド発7:00P.M./風のFMステーション/愛の聖書(バイブル)/たまにはジェラシー/赤いトゥシューズ/チャイニーズ・キッス/おしゃれ涙/ハート美人/If You Are By My Side(あながたそばにいてくれたら)/南十字星)
  • 夢ひとつ蜃気楼 (1983年)
    (刺激下さいBOY/赤いリボンのプレゼント/スノウ・ブレイク・サンバ/恋心・3オクターブ/恋のバイオリズム/クレッセント・メモリー/Shall We Dance/プリマドンナになれなくて/ささやいてメロディアス/星空にLoveアルファベット/For You, Christmas)
    • 「For You, Christmas」は松本伊代の作詞・作曲
  • Suger Rain (1984年)
    (ギヤマンドール/風にのった日/地中海ドリーム/オリビアを聴きながら/恋のKNOW-HOW(LP未収録)/時に愛は/(浮気な)Charlie/Suger Rain)
  • ビリーヴ (1984年)
    (ビリーヴ/独立宣言/抱きしめたい/太陽がいっぱい/センチメンタル・ジャーニー/恋のKNOW-HOW/上海湾物語/流れ星が好き/シャイネス・ボーイ/時に愛は)
  • センチメンタル ダンス クラブ (1985年)
    (八月の光と影/PRELUDE-Last Dance For Loneliness/夏草の頃/ポニーテイルは結ばない/Dancin' In The Heart/ペパーミント・ララバイ/恋と涙のセブンティーン/さよならのサマーデイズ-Epilogue)
  • 天使のバカ (1986年)
    (信じかたを教えて/天使のバカ/言えなくて/ルージュの選択/不思議なのはサヨならの方法/ミスマッチ/Swing Swang Swung/Kiss And Whisper/奇数の恋の物語/きれいな涙)
  • 風のように (1987年)
    (信じかたを教えて/星をまねて/サヨナラは私のために/Too Late Too Young/思い出をきれいにしないで/それから/風の宮/硝子のカラス/カレイドスコープ/すてきなジェラシー)
  • Private File (1989年)
    (Private Fileは開けたままで…/土曜日のParty/短大終わると短い大人の夢を見る/バビロン・ホテル/有給休暇/泣かないでギャツビーII/Sonatine/ソリチュードにもたれて/淋しさならひとつ/少しだけ遠くに)
  • Innocence (1989年)
    (異国のオルフェ/ソレイユ/眠りの花園/イノセンス/悲しき氷河/ジョリ・レード-可愛いブス/悲しくてやりきれない/千の眼/すべては冬の眠り)
  • MARiAGE (1991年)
    (きっと忘れるから/恋は最初が肝心/MARiAGE-幸せになって/La Primeur/魅惑の扉/予期せぬ出来事/交通渋滞/手後れの告白/カーマイン・ローション)
  • オールウェイズ I・Y・O [30th Anniversary BEST ALBUM] (2012年9月26日)

出演

映画

テレビドラマ

バラエティ番組

他多数

情報番組

特番

  • 激夏100%伊代ドキドキコンサート ~日比谷野外音楽堂4000人 フラッシュダンスに挑戦(1983年9月10日、フジテレビ)

テレビアニメ

舞台

  • ミュージカル「ヒロイン」(2011年2月-3月)
  • ミュージカル「NEWヒロイン」(2012年2月-3月)

著作

  • ハートともだち - 胸さわぎのとき(ワニブックス) 1982年1月
  • タッチ・ミー・プリーズ - フォト・エッセイ(立風書房) 1984年6月
  • おしゃれ倶楽部(CBSソニー出版) 1987年9月
  • マリアージュ - もう若くないから(扶桑社) 1991年1月

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

  • この曲には「伊代はまだ16だから」という歌詞があるが、これは日本の歌謡曲として初めて、歌詞に歌手自身の名前を含んだ曲だという説があるテンプレート:要出典。なお、NHKの『レッツゴー・ヤング』に出演した際はこの歌詞が自己宣伝になるとされ、「伊代は」の部分が「わたし」に変更されたことがある。
  • 松本伊代EPコレクション
  • チームが3回誤答で、その問題の解答権を失うルール。
  • 2011年10月1日放送、日本テレビ「くりぃむしちゅーの最強アイドル大百科」での本人談