伊賀市
テンプレート:Infobox 伊賀市(いがし)は、三重県北西部に位置する都市である。
目次
概要
京都・奈良や伊勢を結ぶ奈良街道・伊賀街道・初瀬街道を有し、古来より都(飛鳥、奈良、京都など)に隣接する地域として、また、交通の要衝として、江戸時代には藤堂家の城下町や伊勢神宮への参宮者の宿場町として栄えてきた。地理的・歴史的背景から京・大和文化の影響を強く受けながらも独自の文化を醸成している。特に旧上野市にあたる市の中心部は歴史資産を早くから観光資源化することに成功したため、伊賀忍者の里、松尾芭蕉生誕の地として知られるようになり、昭和初期に再築された上野城や忍者屋敷、芭蕉翁生家、鍵屋の辻、だんじり会館などの観光名所を有し、特産品に伊賀組紐がある。また、市街地は戦災による破壊を免れ、小京都のひとつに数えられる。東京都の上野と区別するために、伊賀上野と呼ばれることがほとんどである。
近年は郊外の複数の温泉施設や、豊かな自然環境の中で農業体験やキャンプ等ができる伊賀の里モクモク手づくりファームも人気を集めている。大阪と名古屋の中間に位置し、市の中心部まで双方から自動車で約1時間30分と比較的近いことから、大阪・名古屋方面からの観光客が多い。
地理
三重県の北西部に位置する。北東部を鈴鹿山系、南西部を大和高原、南東部を布引山系に囲まれた盆地(上野盆地)である。低地・台地は少なく、丘陵地が多い。木津川の上流域であり、滋賀県や奈良県、京都府に接することから、三重県の中でも名張市と共に近畿地方(関西地方)として扱われる場合がある。
隣接している自治体
- テンプレート:Flagicon三重県亀山市、津市、名張市
- テンプレート:Flagicon滋賀県甲賀市
- テンプレート:Flagicon京都府相楽郡南山城村
- テンプレート:Flagicon奈良県奈良市、山辺郡山添村
主な川
いずれも木津川水系。
主な山
ダム
- 川上ダム(建設中)
気候
寒暖の差が激しい典型的な内陸性気候であるが、瀬戸内海式気候に含める場合もある。山地を除いても1月の平均気温が約3テンプレート:℃で、三重県内では最も寒さの厳しい地域であり、年降水量は最も少ない。夏は場所によっては40テンプレート:℃を超えたという記録がある。強い冬型の気圧配置になると日本海から琵琶湖を横断してくる雪雲の影響で大雪に見舞われることがある。年間を通じて霧が多く発生する。気象区分は名張市とともに「三重県全域 > 三重県北中部 > 伊賀( > 上野市)」に分類される。
地点 | 年平均気温(テンプレート:℃) | 観測史上最高気温(テンプレート:℃) | 観測史上最低気温(テンプレート:℃) | 年平均湿度(%) | 総降水量(mm) |
---|---|---|---|---|---|
上野 | 14.2 | 38.8 | -9.6 | 74 | 1363.9 |
歴史
伊賀市成立以前の年表は、伊賀市の新設合併に関するもののみ記載[1]。旧市町村や旧郡の記事も参照。
沿革
- 1990年(平成2年)2月 - 伊賀地区広域市町村圏事務組合において伊賀創生計画「伊賀北斗プラン」策定。「伊賀市」を目標に設定。
- 2001年(平成13年)
- 2月 - 伊賀地区市町村合併問題協議会(任意合併協議会)を設立。
- 5月 - 全国初の合併重点支援地域の指定を受ける。
- 2002年(平成14年)6月 - 名張市が協議会に参加。
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)3月 - 各市町村議会において合併関連議案が可決。
- 2007年(平成19年)4月15日 - 三重県中部地震が発生し、震度5弱を記録する。このとき今岡睦之前市長が、災害対策本部が設置されたのにもかかわらず市議らとゴルフに興じ、市役所に登庁しなかったため、市長の危機管理意識の欠如を指摘する声が相次ぎ問題になった。
市名を巡って
- 1990年(平成2年)に策定された伊賀創世計画に「伊賀市を目標とする」の文言が登場するなど、平成の大合併の流れの前より、伊賀市の名称が先行していた。
- 市の名称の決定に当たっては、名張市を含めた市の名称として全国公募を行い、その結果を踏まえて伊賀市と決定した(全国公募の結果は、1位「伊賀市」、2位「伊賀上野市」、3位「いが市」)[3]。名張市は、住民投票の結果を踏まえて、合併構想から離脱することになったが、離脱後の法定合併協議会においても、市の名称を伊賀市と決定した。この決定に対して、「伊賀全体の合併で無いから、伊賀市の名称はおかしい」「知名度の高い伊賀上野という地名にするべきだ」との意見があり、旧上野市議会の一部で、市の名称を「伊賀上野市」とすべしとの意見があった。また、住民による署名運動にまで発展している[4][5]。
- 平成の大合併において、市と町村の合併した組み合わせで、町名が市名となったケースは少ないが[6]、これは元々伊賀町が僭称地名であったと見る向きが強い。
- 合併後の市の公共施設の名称については、「伊賀」の名称を冠につけると混同するケースがあるため、旧伊賀町の施設については「いがまち」という冠がついているものが多い。
- 上野市は、県内で市制を施行した6番目の市であり、昭和の大合併時に三重県内に存在した市で、合併後の名称が変わった唯一の市である[7]。平成の大合併以前に県内で存在した市が初めて合併したケースであったが、自治体名が変更となったため、地方公共団体コードは最後の市となった。よって、県の統計資料等では、市では最後に出てくる。
人口
外国人登録者数
製造業をはじめとする工場が多いため、総人口に対する外国人登録者数の割合は高い。国籍としては、ブラジル・ペルー・中国・韓国が多い[8]。
市民憲章
2004年11月1日の伊賀市成立と同時に制定されている。
- 私たち市民は、次の6つの原則により自治を進め、“ひとが輝く 地域が輝く”伊賀市のまちづくりの実現を目指し、この憲章を定めます。
- まちづくりに関する情報をみんなで共有します。(情報の共有)
- まちづくりには、みんなが参加できるようにします。(市民の参加)
- まちづくりは、みんなでつくった計画に基づき実施します。(計画的実施)
- まちづくりは、まず自らが行い、さらに地域内で助け合って進めます。(自治の補完)
- まちづくりは、互いに連携・協力しながら進めます。(主体の協働)
- まちづくりの実施を評価し、次の活動に活かします。(結果の評価)
行政
市長
市長:岡本栄 任期:2012年11月21日から2016年11月20日
- 歴代市長
- 新市長就任までは、市長職務執行者として垂井正(旧伊賀町長)が就任した。
独自の政策
- 市の独自のコミュニティ政策を進めるべく、市の憲法とも位置づけられている自治基本条例の制定に向けた検討がなされ、2004年12月24日、公布・施行された。全部で58条からなり、特に第4章の住民自治の仕組みについて規定する章は、住民自治協議会(設置、権能、地域まちづくり計画等)、住民自治地区連合会など、狭域自治を進めるための仕組みについて比較的詳細に規定している全国的にも珍しい条例である。
- 忍者服によるPR
- 忍にん体操
議会
定数
- 伊賀市合併後は、合併前の在任特例規定の適用により、旧市町村議員78名が2005年3月まで残った。
- 定数:24
- 2013年3月24日合併後3回目の市議選が行われた。定数24人に対して34人が立候補した。
その結果、現職16人、新人7人、元職1人が当選。現職6人は落選した。党派別当選者数は公明3、共産1、社民1、無所属19
議長
- 議長:空森栄幸
- 副議長:中谷一彦
- 構成
2014年4月7日更新
会派 | 議席数 |
---|---|
自民爽風クラブ | 7 |
伊賀市再生議員団 | 6 |
公明党 | 3 |
新政クラブ | 3 |
かがやき | 2 |
無会派 | 3 |
欠員 | 0 |
独自の取り組み
- 同市議会は2007年2月に「議会の役割と責務」を具体化する伊賀市議会基本条例を制定、全国の市区町村議会では初となる「行政の議員に対する反問権」の付与(逆質問権)、市内37地区への「議会報告会」および議員間の「政策討論会」の実施を規定するなど注目を集め全国の市町村議会からの視察が相次いでいる。
※なお、衆議院議員選挙の選挙区は「三重県第1区」[13]、三重県議会議員選挙の選挙区は「伊賀市選挙区」(定数:3)[14]、となっている。
地域
地域では関西弁の一種である伊賀弁という方言が使用されている。 名阪国道の上野東インターチェンジから市街地へ向かう方には「忍者の里いがうえの ようおこし(ようこそ)」、市街地から上野東インターチェンジへ向かう方には「またきてだーこ(また来て頂戴)」という伊賀弁の書かれた看板が、それぞれ立てられている。
地区
町村制施行時の町村単位を区域として、「××地区」と呼ばれている。行政側が概ね地区単位に「地区市民センター」を整備しており、住民自治協議会という組織が組織されている[15]。現在、住居表示上は存在しない地区も多い。旧町村の範囲を基本としているが、大規模団地造成等のため地区割が変更されているケースも一部存在する。
上野支所
伊賀支所
- 柘植(つげ)
- 西柘植(にしつげ)
- 壬生野(みぶの)
島ヶ原支所
- 島ヶ原(しまがはら)
阿山支所
- 河合(かわい)
- 鞆田(ともだ)
- 玉瀧(たまたき)
- 丸柱(まるばしら)
大山田支所
- 山田(やまだ)
- 布引(ぬのびき)
- 阿波(あわ)
青山支所
- 阿保(あお)
- 上津(こうづ)
- 博要(はくよう)
- 高尾(たかお)
- 矢持(やもち)
- 桐ヶ丘(きりがおか)
町名・字名
伊賀市成立時に、住所表示は原則として、旧市町村の町名・字名が踏襲されている(【例】上野市朝日ヶ丘町→伊賀市朝日ヶ丘町)。ただし、次のとおり例外がある[16]。
- 旧・上野市 - 「上野の地名を残して欲しい」との要望が多かったことから、市街地エリアでは「上野」の冠称がついた町名が残っている。
- 旧・島ヶ原村 - もともと町名や字名がなかったこともあり、字名を「島ヶ原」としている。
- 旧・青山町 - 「羽根」の地名が旧上野市にも存在したことから、「青山羽根」となった。
- 旧・伊賀町、旧阿山町、旧大山田村 - 住所表示には「大字」が付いていたが、伊賀市成立により削除された。
公共施設
市役所・支所
旧上野市役所が市役所本庁舎に、それ以外の旧町村役場が支所となっている。
- 伊賀市役所(旧上野市役所):伊賀市上野丸之内116番地(〒518-8501)
- 伊賀支所(旧伊賀町役場):伊賀市下柘植728番地(〒519-1412)
- 島ヶ原支所(旧島ヶ原村役場):伊賀市島ヶ原4913番地(〒519-1711)
- 阿山支所(旧阿山町役場):伊賀市馬場1128番地(〒518-1395)
- 大山田支所(旧大山田村役場):伊賀市平田652番地の1(〒518-1422)
- 青山支所(旧青山町役場):伊賀市阿保1411番地(〒518-0292)
庁舎移転問題
伊賀市役所本庁舎は耐震基準を満たしておらず、老朽化が進んでいる[17]。そのため内保博仁市長時代に建て替えが決定し[17]、現在地での新築に向け計画が進んでいた[18]。2012年11月、坂倉準三が設計した市役所庁舎の保存運動を行っていた岡本栄が市長に当選すると計画を白紙撤回し、2013年に現庁舎から2.5km離れた三重県伊賀庁舎の隣接地への建設を表明した[18]。
これに対して上野商工会議所の木津龍平会頭らは現在地での建て替えを主張し、住民投票条例制定を目指して約7,000人の署名を集めた[18]。この署名は無効とされたが、岡本市長自らが住民投票条例案を提出、可決された[18]。2014年8月24日、現在地か移転かを問う住民投票が実施されるも、条例で「50%未満では住民投票は不成立」と規定されていたため、投票率42.51%で開票されなかった[18]。これを受けて、市長は9月議会に庁舎移転を提案することとなった[18]。
国等の機関
- 上野税務署
- 津地方法務局伊賀支局 - 2008年1月21日に「津地方法務局上野支局」より新築移転・名称変更。
- 伊賀労働基準監督署 - 2005年4月1日に「上野労働基準監督署」より名称変更。
- ハローワーク伊賀(伊賀公共職業安定所) - 2005年4月1日に「ハローワーク上野(上野公共職業安定所)」より名称変更。
- 津地方裁判所伊賀支部 - 2004年11月1日に「津地方裁判所上野支部」より名称変更。
- 独立行政法人水資源機構川上ダム
- 自衛隊三重地方協力本部伊賀地域事務所
- 中部地方整備局 北勢国道事務所 上野維持出張所
県等の機関
警察
消防
経済
地理的に名古屋と大阪の中間に位置することから、特に名阪国道の物流利便性を受け、名阪国道沿いへの工場立地等が増加している。市では、農業を基幹産業として位置づけているが、農業就業者の高齢化・後継者や担い手の不足・採算性の悪化等により、競争力のある産業として維持することが難しい状況となっている。サービス業を中心に就業者割合が高まっており、観光関連産業の活性化が望まれている。
2010年国勢調査によると、伊賀市に在住する51877人の15歳以上就業・就学者の8割にあたる40281人が市内で就業・就学しており、県内の名張市への通勤・通学者は3362人、津市への通勤・通学者は971人、北勢地区への通勤・通学者は747人、滋賀県甲賀地区への通勤・通学者は640人である。大都市への通勤・通学者は、大阪市が807人、名古屋市が121人となっている。
産業
農林業団体
商業施設
市街地に大型総合ショッピング施設が集中している。
金融機関
古くは都市銀行も存在したが、銀行は地方銀行、信用金庫のみである。なお、地域的に、近畿地方に本店を置く地方銀行の支店も存在する。
日本郵政グループ
(2012年12月現在)
- 以上は集配局で、この他窓口業務のみを行う郵便局が29箇所(うち簡易郵便局6箇所)ある。
- その他簡易郵便局を除く各郵便局にATMが設置されており、上野・阿山・大山田・伊賀・島ヶ原・青山の各郵便局ではホリデーサービスを実施。
※伊賀市内の郵便番号は以下の通り。
- 「518-00xx」「518-01xx」「518-08xx」「518-11xx」=旧上野市域。上野局の集配担当。
- 「518-02xx」=旧名賀郡青山町域。青山局の集配担当。
- 「518-13xx」=旧阿山郡阿山町域。阿山局の集配担当。
- 「518-14xx」=旧阿山郡大山田村域。大山田局の集配担当。
- 「519-14xx」=旧阿山郡伊賀町域。伊賀局の集配担当。
- 「519-17xx」=旧阿山郡島ヶ原村域。島ヶ原局の集配担当。
主な立地企業・工場等
経済団体
市町村合併により、旧町村部の商工会は合併したが、商工会議所との合併には到っていない。
姉妹都市・提携都市
国内
- 伊賀市合併後は隣接する滋賀県甲賀市との交流を深め、両市とも忍者のふるさとであることから、2007年3月から「伊賀甲賀・忍者の里平成の野寄り合い」(伊賀市・甲賀市広域連携推進委員会主催)という忍術対決のイベントを開催している。この対決では負けた市は勝った市のPRポスターを1年間掲示することになるというユニークな勝負で過去二度は両市の市長も競技に参加した。2007年3月の対決では伊賀市、2007年11月の対決では甲賀市が勝利した。
海外
- テンプレート:Flagicon 中国江蘇省句容市(農業関係)
健康
医療機関
プロスポーツ
教育
大学・専門学校
- 三重県岡波看護専門学校
高等学校
- 県立
- 私立
- 日生学園第一高等学校(※中高併設)
- 愛農学園農業高等学校
- ウィッツ青山学園高等学校
中学校
現在市では校区再編を行い、統廃合の検討を行っている。
- 市立
- 私立
- 日生学園附属中学校(※中高併設)
小学校
現在市では校区再編を行い、統廃合を検討している。 テンプレート:Col
幼稚園
- 市立
- 桃青の丘幼稚園
- 私立
- 青山よさみ幼稚園
- 白鳳幼稚園
図書館
- Iga City Ueno Library 20090403.jpg
伊賀市上野図書館
保育園・保育所
交通
鉄道
JR関西本線と伊賀鉄道伊賀線は単線であるが、市域の南部には近鉄大阪線が走り、その沿線(旧青山町)には大阪方面への通勤者向けに開発された住宅地がある。
伊賀鉄道伊賀線には漫画家の松本零士がデザインした忍者をペイントした忍者列車が運行され、鉄道ファンのみならず観光客らの人気を集めている。この路線は、近鉄伊賀線時代に再三、廃止または管理移行に関する提案・協議が行われていた。
中心となる駅は伊賀上野駅ではなく、上野市駅である。合併前の市名のままであるが変更はされていない。 なお、表形式の近距離きっぷ運賃表があり、かつ、名古屋駅・金山駅と大阪環状線の全駅が100km以内となる駅は全国で伊賀上野駅だけである。
道路
自動車専用道路
名阪国道(国道25号)(無料)が東名阪自動車道・西名阪自動車道と直結しているため、旧上野市街地からは鉄道よりは高速道路の利用の方が利便性が高く、大阪および名古屋まで約1時間30分で到達できる。このことが経済の発展に微妙な影響を与えている。また、雪が降るとチェーン規制を実施することがある。
2009年3月20日に新名神高速道路の甲南ICが新設したことで、京都や北陸方面から一般道路経由で行くより、短時間で行けるようになった。
- 名阪国道(国道25号):←上り線 加太トンネル - 伊賀IC - 伊賀SA - 上柘植IC - 下柘植IC - 御代IC - 壬生野IC - 伊賀一之宮IC - 中瀬IC - 友生IC -上野東IC - 上野IC - 大内IC - 伊賀上野SA - 白樫IC - 治田IC - 五月橋 下り線→
一般国道
国道163号線によって津市へと移動することができる。旧青山町からは名張市からつながる国道165号を以って、津市へと移動することができる。この際、青山峠を超える必要があるが、秋から冬にかけては濃霧におおわれる日が多く、また路面が凍結することもあるため時間帯によっては注意が必要となる。青山町区間は片側一車線でありながら、林業等に利用されるトラックが登坂の際徐行することも多いため、国道165号のボトルネックとなっている。
県道
バス
高速バス路線
上野市駅前の上野産業会館から大阪(梅田・新大阪)、名古屋(名鉄バスセンター)、天理へのバス路線があり、それぞれへ約1時間30分で到達できる。
- 三重交通
- 名張品川線(いが号):三交伊賀営業所 - 三交上野車庫 - 上野産業会館 - 御代インター森精機前BS
- 伊賀上野名古屋高速線:三交上野車庫 - 上野産業会館 - 御代インター森精機前BS
- 三重交通
- 三重交通・近鉄バス
- 伊賀大阪高速線(忍者ライナー):三交上野車庫 - 上野産業会館 - 銀座四丁目 - 桑町
一般路線バス
- 三重交通(伊賀営業所)
- 上野コミュニティバス「しらさぎ」
- いがまち行政サービス巡回車
- しまがはら行政サービス巡回車
- 阿山行政サービス巡回車
- 大山田コミュニティバス「どんぐり号」
- 青山行政バス
メディア等
- 在名広域民放テレビ局(在名局)や三重テレビ放送をはじめ、生駒山上からの電波を遮断するものがない地理的状況から、在阪広域民放テレビ局(在阪局)が直接受信可能な場所も多く、全国でも珍しい二つの広域放送が視聴できるいわゆる“電波銀座”と呼ばれる地域である。また、ケーブルテレビによる配信も行われており、大阪・奈良方面とのつながりも深いことがあって、在阪局をメインに視聴している世帯も多い。なお、NHKについても多くの地域で名古屋・大阪両局の放送が視聴できる。
- 地上デジタル放送は、総務省の指導で在阪局の伊賀方面の出力が抑えられたことから、在名・県域テレビの伊賀・名張中継局によるサービスが主となる。これに対して、主に大阪・奈良方面との関係が深い市民から「つながりの深い地域の情報が得られなくなる」などの批判の声もあったが、現在はケーブルテレビで在阪局のデジタル再送信が実施されている。
- 電話は名張市も含め全域『0595』(市内局番は20〜79、上野MA)区域である。同一市外局番の亀山市(市内局番は80〜99)へは隣接扱いのため、市外局番が必要。
- 携帯電話は東海地方の最西エリア。このため、auに再編する前は、伊賀上野のショップまで出向く関西のIDO(日本移動通信)ユーザーも少なからず存在した。
地域メディア等
- 伊賀上野ケーブルテレビ(ケーブルテレビ) - 旧青山町を除く伊賀市域が放送エリア。
- アドバンスコープ(ケーブルテレビ) - 名張市所在。旧青山町が放送エリア。
- 伊賀タウン情報YOU(タウン情報誌)
- なお、中部電力系のコミュファ光が2012年7月より伊賀市でも提供を開始した。ただしコミュファ光テレビ(光ファイバー使用のCATV)は当初は全域で利用できなかったが、2014年より旧青山町の地区を除き視聴可能となった。青山町地区については引き続き近接の名張市共々サービス対象外となっており視聴できない(インターネットとIP電話は利用可能)。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
戦災による被害をほとんど受けなかったため名所旧跡は多い。ただし、天正伊賀の乱による徹底的な破壊により、それ以前の建物等は少ない。
主な史跡・旧跡等
- 上野公園
- 丸山城
- 千賀地氏城
- 崇広堂
- 鍵屋の辻、伊賀越資料館
- 蓑虫庵
- 新大仏寺
- 観菩提寺(正月堂)
- だんじり会館
- 芭蕉翁生家
- 菅原神社(上野天満宮)
- 敢國神社 - 伊賀国一宮
- 小田小学校本館(現存する県内最古の小学校)
観光・レジャー
東部に広がる山地はドライブや別荘地などに使われ、関西や東海地域の避暑地としての評価が高い。室生赤目青山国定公園の一角を占める地域では雄大な山岳の自然や植物相を見ることができる。
- 青山高原
- 伊賀の国大山田温泉さるびの
- 伊賀組みひもセンター
- 伊賀の里モクモク手づくりファーム
- メナード青山リゾート
- 島ヶ原温泉やぶっちゃの湯
- 余野公園
- 一乃湯(国の登録有形文化財に登録されている銭湯)
特産・グルメ
- 肉牛である伊賀牛は松阪牛ほどの知名度はないものの、品質は遜色なく、地元のみならず近隣の大都市でも評価が高まっている。脂身の過剰でない赤身肉の評価が霜降り肉より高いようである。伊賀牛は特に伊賀市・名張市で大量に消費されており、周辺の人々の祝い・もてなしの皿を飾るための重要な品目となっている。
- 高座を組んで絹糸を編みこみ、装飾のついた一本の紐にくみ上げていく工芸品である。着物の帯をさらに飾るものとして、和装には欠かせない小物であるが、職人の高齢化や内職の衰退などにより存続を危ぶむ声も聞かれるようになって久しい。
- 和傘
- 忍者うどん(『美味しんぼ』にも登場)
祭事・催事・イベント
- 正月堂修正会(2月)
- 伊賀学検定(3月:上野商工会議所主催)
- 伊賀上野NINJAフェスタ(3〜5月)
- 霊山さくら祭り(4月)
- 余野公園つつじ祭り(5月)
- 青山高原つつじクォーターマラソン(5月)
- 植木神社祇園祭(7月)
- 陽夫多神社祇園祭(7月)
- 上野城薪能(9月)
- 伊賀流手裏剣打選手権大会(10月)
- 芭蕉祭(10月12日)
- 上野天神祭(10月23日〜25日:「上野天神祭のダンジリ行事」は重要無形民俗文化財指定)
- けんずいまつり(11月)
- 大山田収穫祭り(11月)
- 滝山渓谷紅葉まつり(11月)
- 伊賀上野シティマラソン(11月)
観光協会
観光協会については、旧市町村単位で残っており、合併には到っていない。
この他、2008年2月7日に仮想世界「Second Life」において、忍者の体験型テーマパークをオープンさせている[19]。
出身有名人
ゆかりの人物
- 荒木又右衛門(鍵屋の辻の決闘で有名)
- 横光利一(小説家。少年期の大半は伊賀市柘植で過ごし、三重三中(現在の三重県立上野高等学校)を卒業している)
- 吉田兼好(歌人。晩年、伊賀市種生で過ごし、生涯を閉じたと言われている)
- 藤堂高虎
- 平井堅
- 服部半蔵
- 藤林長門守
- 百地丹波
- 猪木正道(元防衛大学校長)
その他
- 上野市・青山町は、伊賀市成立により市町村名としては消滅したが、それぞれ駅名としては存続している(詳細は上野市駅・青山町駅の項を参照)。
- 伊賀青年会議所によって考案され、2009年に市の地域活動支援事業の指定を受けたご当地キャラクター「いが☆グリオ」がおり、『TVチャンピオン2』ゆるキャラ選手権において決勝進出、『笑っていいとも!』でも「ゆるキャラ人気ナンバーワン」として紹介されるなど伊賀市観光PRを目的に全国で活動している。
- 旧上野市では、在日コリアンの一部を対象に住民税減額措置が行われていた。この措置は、昭和30年代から40年代にかけ、市と地元の在日本大韓民国民団(民団)や在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)との交渉で始まったとみられ、納付額を半減するなどしていたが、2007年度から廃止している。市の見解によれば、市の条例の減免規定にある、「特別の理由があるもの」を根拠に減額していたが、多くの苦情が市役所に寄せられた[20]。
- 詳細は「在日韓国・朝鮮人」の項を参照。
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ 伊賀市の合併の経緯 伊賀市役所
- ↑ 名張市の住民投票結果 名張市役所
- ↑ 新市名称決定に当たって 伊賀市役所
- ↑ 新市名称「伊賀上野市」の再々審議を 市内の住民らが署名提出。 伊賀タウン情報YOU
- ↑ 地名研究家の楠原佑介は、著書で「伊賀市」を僭称市名として批判しているほか、片岡正人(『市町村合併で「地名」を殺すな』洋泉社)や溝手理太郎(月刊「地理」52-1)も同様の理由で批判している。一方、今尾恵介(『生まれる地名、消える地名』実業之日本社)のように、伊賀市が旧伊賀国の大部分を占めていることを理由に容認する向きもあり、専門家の間でも評価の分かれるところである。ただし、「伊賀」を郡と見た場合、当市域は旧伊賀郡(1896年、名張郡と統合して名賀郡に)の大部分を含んでいる。なお、旧伊賀町は阿山郡であり、旧伊賀郡(名賀郡)ではない。
- ↑ 他に鹿児島県霧島市、福岡県朝倉市、新潟県妙高市、熊本県天草市がある。
- ↑ 平成の大合併では、以前にあった県内の市のうち、津市、四日市市、桑名市、熊野市、松阪市、伊勢市、亀山市が合併しているが、いずれも以前の市名が踏襲されている。なお久居市は元来町制を引いており、1970年に市制施行。現在は津市と合併したため消滅している。
- ↑ 国籍別伊賀市外国人登録者数 伊賀市国際交流協会
- ↑ 伊賀市長:市の工事受注業者と温泉旅行 「軽率だった」 毎日新聞 2012年7月22日
- ↑ 仕事への意欲新たに 市長、忍者姿で辞令交付 伊賀タウン情報YOU
- ↑ 忍にん体操 伊賀市役所
- ↑ 忍者議員が勢揃い!? 伊賀市議会で「忍者議会」開催
- ↑ テンプレート:PDFlink 三重県選挙管理委員会
- ↑ 県議会議員の選挙区と定数 三重県選挙管理委員会
- ↑ 住民自治協議会について 伊賀市役所
- ↑ 新住所・郵便番号のお知らせ 伊賀市役所
- ↑ 17.0 17.1 テンプレート:Cite web
- ↑ 18.0 18.1 18.2 18.3 18.4 18.5 テンプレート:Cite web
- ↑ Second Lifeで忍法「水蜘蛛の術」、伊賀上野観光協会が「忍者屋敷」開設
- ↑ 市民税減免措置についての説明 伊賀市役所