超時空騎団サザンクロス
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Footer 『超時空騎団サザンクロス』(ちょうじくうきだんサザンクロス)とは、1984年4月15日から同年9月30日まで、毎日放送を製作局として、TBS系列ほかで放送されたSFロボットアニメ。放送時間は、毎週日曜14:00 ‐14:30(JST)。全23話。
目次
概要
テンプレート:超時空シリーズ 『超時空要塞マクロス』『超時空世紀オーガス』に続く超時空シリーズ第3弾にして最終作。SF作品分類ではファーストコンタクト物に当たり、惑星グロリエを襲う異星人ゾル人との戦いを若い3人の女性兵士を通して描く。
超時空シリーズの前2作と異なり、『超時空要塞マクロス』に関して外部企画作品への制作協力的な立場で参加したタツノコプロが実制作した。前作オーガスの不振から心機一転を図り、メインスタッフを総入れ替えしている。
しかし視聴率は低迷し、数話のエピソードを残したまま(当初は3四半期39話を予定)。番組が打ち切りとなった。このため、ゾル人の起源などのストーリーの核心となる部分が結局最後まで明かされないままとなっている[1]。
日本国外では、『超時空要塞マクロス』、『機甲創世記モスピーダ』と共に ハーモニーゴールド USA 社(Harmony Gold USA)が著作権と商標権をタツノコプロから買い取り、各作品が同じ作品世界の違う時代を扱った1つの大河シリーズの翻案作品『ロボテック』(ROBOTECH)の第二シーズン " The Robotech Masters " (aka. " Southern Cross "; 24 episodes)として、演出や脚本・音楽等を改変、一部新作作画を加えた再編集された版が放映された。また『メガゾーン23』の再編集版である劇場版『Robotech The Movie』にも、本作の映像が多く使用されている。
当初、『超時空世紀オーガス』の後番組としては、キャラクターデザインに漫画家の内山亜紀を起用したコミカルタッチのヒロインアクションものが企画されていた。その企画が不採用となり、本作が放送されるに至った経緯がある。
ストーリー
21世紀末、戦争等により汚染され居住不可能になった地球を捨てた人類は「マルス・ベース」「ジュピター・ベース」を介し、新天地を目指した。既に開発にめどのついた近隣の恒星プロキシマ星系の惑星「リベルテ」に次ぐ新たな植民地として開拓されつつあるエリダヌス座ε星系の惑星グロリエは、人々が住む都市部を離れると荒野と砂漠が広がる過酷な環境ではあるが、ようやく資源・食料などの必需物資の自給も可能となり始めていた。
西暦2120年[2]のある日、突如惑星の上空に異星人「ゾル」の巨大宇宙船団が現れ、惑星の明け渡しを要求する。
到底受け入れられない要求を前に開戦を余儀なくされた、惑星グロリエの警備と守備を司る開拓惑星軍サザンクロス軍は、開拓母星である殖民惑星「リベルテ」からの支援を受けられず、独力で全く正体不明の敵、ゾルを迎え撃たなければならない。
危機を迎えたサザンクロス軍。その中には奔放ながら持ち前の行動力で物事に立ち向かう戦略機甲師団の分隊長「ジャンヌ・フランセーズ」少尉、男勝りで姉御肌の宇宙機甲隊中隊長「マリー・アンジェル」少尉、規律と職務に忠実な憲兵隊少尉の「ラーナ・イザヴィア」、そしてジャンヌの部下の面々といった多くの若者達がいた。
彼女らの前に現れるゾルの人型の生物駆動系の兵器「バイオロイド」のパイロット「サイフリート」とは何者なのか、そして、同じ姿をした者が常に3人1組として行動する三位一体のゾル人の秘密、生命の花とゾル人の関係、ジャンヌの部下「ボウイ・エマーソン」と出逢った異星人の民間人音楽奏者「ムジカ(ムジエ、ムゼル)」の正体、地球人が開拓した惑星グロリエが異星人ゾル人の故郷というのは真実なのかといった謎が提示されてゆく。
登場人物
サザンクロス軍
- ジャンヌ・フランセーズ
- 声 - 富沢美智恵
- 本作の主人公。戦略機甲隊第15分隊の小隊長。軍規違反の常習犯で、営倉に入れられるのも日常茶飯事という札付きの女性兵士。1話ではジャンヌとシャルルで営倉入れ替わりという光景もみられる。元々シャルルの部下だったが、彼が降格処分となり、2話の戦功により彼女が少尉に任命され、小隊を指揮する事となる。兵士であることを除けば、少尉任官式でスパルタス頭部にウサギの耳を模した飾りを付けるなど茶目っ気あふれ、シャワーを浴びるのが大好きで、おしゃれにも結構うるさい、年頃の少女である。
- ロボテック版では、「超時空要塞マクロス」のマクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナの娘、コミリア・ファリーナ・ジーナスに相当する人物になっている。
- マリー・アンジェル
- 声 - 水倉久美子
- 宇宙機甲隊の男勝りの女性兵士。あだ名はコスモ・アマゾネス。戦闘で負傷し入院していた際にシャルルが見舞いに訪れ、急速に仲が進展していく。
- ラーナ・イザビア
- 声 - 土井美加
- 泣く子も黙るグロリエ惑星軍憲兵隊少尉。軍規違反を繰り返すジャンヌやシャルルを目の敵にしている。
- アンジェイ・スラウスキー
- 声 - 目黒裕一
- グロリエ内戦(内乱の鎮圧)を経験したジャンヌ小隊こと第15分隊の軍曹。実戦経験もない小隊の兵士達を事あるごとに馬鹿にする。小隊内では数少ない軍人気質の堅物で、ジャンヌが小隊長に任命された際、一番猛反対をする。
- ロボテック版では、マイクローン化した元ゼントラーディ人という設定。
- シャルル・ドゥ・エトワード
- 声 - 島田敏
- 元中尉でジャンヌの上官だったが、上官の恋人に手を出したとの事で営倉に入れられ、そのまま二等兵に降格処分される。ただし、降格に関して本人はあまり気にしていない。飄々とした性格で数々の女性遍歴があるプレイボーイだが、宇宙機甲隊のマリーと恋仲になる。
- ちなみにプラモデルは中尉時代のアーミング・ダブレットの姿で発売された。
- ルーイ・デュカス
- 声 - 二又一成
- ジャンヌ小隊きってのメカおたくの兵士で、暇さえあれば銃やメカの整備をしている。メカの扱いにかけては天才的で、独力で戦術支援システムを開発するほど。
- 後に第16話で、彼の考案が不本意にもスパルタスの射撃管制装置のプログラムに取り入れられた際には、「自分のアイディアが戦争の道具に利用された事」に対し憤慨し、火炎放射器でスパルタスを焼き払おうとした行動を、ジャンヌ隊長や、元敵方であるサイフリート・ヴァイスに一喝され、我に返るエピソードがある。
- なお海外版ロボテック:シャドウ・クロニクル(Robotech:The Shadow Chronicles)では、ルーイ・ニコルス (Louie Nichols)という氏名に変更され、サザンクロス軍崩壊後に、、遠征艦隊軍(UEEF/REF)の科学調査艦「デュカリオン」の艦長として、深宇宙の科学探査に活躍し、技術少佐に昇進している。更にはVince Grant(ヴィンス・グラント)艦長の片腕として航空宇宙重巡洋艦「イカロス」に乗船し、他の同作品の登場人物と共にRick Hunter(一条輝)提督やLisa Hayes(早瀬未沙)艦隊司令を捜索・救助に向かうなどの活躍をみせる。
- アラン・デイビス
- 声 - 井上和彦
- ラーナ少尉の上司で憲兵隊中尉。融通の利かない性格ではラーナと同等かそれ以上。
- 第15話で、レオン大将の意に沿わない人物を第三次攻撃隊に編入する人選リスト作成で、誤ってデニス・ブラウン中尉を編入したラーナ少尉のミスを、参謀本部ジョー・ヤザワ大佐と共に叱責する。
- マウリ・セキーシマ
- 声 - 拡森信吾
- 都市防衛隊長で大尉。彼の勇み足(ロルフ参謀長官の発言)による対衛星/宇宙艦ミサイルによる先制攻撃から戦端が開かれる。
- ボウイ・エマーソン
- 声 - 長谷有洋
- グロリエ惑星軍の参謀総長(副司令官)を父親に持つ、ジャンヌ小隊の上等兵。ピアニストになりたかったが、無理やり軍隊に入隊させられており、父親には反発している。隊舎ではいつもピアノを弾いている、心優しい少年兵である。ピアノ・ジャズを得意とする。戦闘中にムジカと出会い、彼女に恋心を抱く。
- サイフリート・ヴァイス
- 声 - 平野義和
- 回収された敵バイオロイドに搭乗していたパイロット。どうやら素性はグロリエの第2衛星アルス基地の兵士で、基地が襲撃された際に敵に捕らえられ洗脳されていたようである。元友軍兵士という事で、監視の意味も含めてジャンヌ小隊の預かりとなっている。
- ロボテック版では、プロトカルチャーの生き残りとしてのかつてのゾル人の科学者Zor Derelda(ゾア・デリルダ)の情報を探るため製造されたクローンZor Prime(ゾア プライム)であり、かつ捕らわれた地球人(グロリエ人)に偽装して送り込まれたスパイという複雑な設定を持ったキャラクターとして登場する。
- クロード・レオン
- 声 - 郷里大輔
- 陸軍の軍閥出身のサザンクロス軍最高司令官。頑固で和平交渉など念頭に無い典型的なタカ派軍人。第9話では捕らえた捕虜を治療・調査尋問もせず「既に死亡した」として焼却するなど、横暴さが目立つ。最終話では、ゾル軍の総攻撃により大量破壊兵器による攻撃を受けて、司令本部の消滅と運命を共にした。海外ロボテック版では『闘将ダイモス』の三輪防人長官や『機動戦士Ζガンダム』におけるティターンズのジャミトフ・ハイマンとバスク・オムの役割を併せ持つ存在として人物が肉付けされ、各種の漫画作品で主人公達の市民感情や和平への道を阻害する自軍の悪役的人物(獅子身中の虫)として公式設定作品や様々な二次的連続性作品に登場する。
- ロルフ・エマーソン
- 声 - 麦人
- ボウイの父親でグロリエ惑星軍の副司令官(参謀総長)。顔には出さないが、前線で戦う息子の身を案じている。息子と分かり合えることなく、終盤で戦死する。
- なお、ロボテック版では、実の親子ではなく、遠征艦隊軍(UEEF/REF)に参加するVince Grant(ヴィンス・グラント)艦長が、養父として預けたという設定になっている。
- サイモン二等兵 - 飛田展男
- グリーン大佐 - 郷里大輔
- コクトー博士 - 井上和彦
- デニス・ブラウン中尉 - 戸谷公次
- ヤザワ大佐 - 笹岡繁蔵
- クラント / エディ一等兵 - 拡森信吾
- アントワーヌ大佐 / ベケット / クリーガー中佐 / ノードフ隊長 - 沢木郁也
- クロムウェル少佐 - 山口健
行政府&民間人
惑星リベルテ
- ギュンター・ラインハルト大将
- ジョージ・ロンバル艦長(大佐) - 稲葉実
- ロバート少佐 - 沢木郁也
ゾル
- ムジカ・ノヴァ
- 声 - 日髙のり子
- 生粋のゾル人で、バッキ人(びと)(貴族クラスの市民階級)のシャンタール(音楽家の意味→ラテン語の「歌い手」から)でゾル人の人格分担である「情報・判断・行動」のうち、情報を担当し、判断・行動を担当するムジエ・ムゼルと共に3人で1個人を形成する。楽器担当は「デージピセル」と彼等の言語で呼ばれるレーザー・ハープ。なお、本編をみる限り、姉妹間でも完全に対等な関係ではなく、ムジカは他の2姉妹から妹分的な扱いを受けている。
- 第15分隊の侵入の際にボウイと出会い、当初は音楽家同士として、次第に男女間の恋愛感情の相手として意識し、ゾル人の間に定められていた禁忌を犯す。この結果としてムジエ、ムゼルは不完全者の収容施設に入れられることになり、ムジカは同胞を裏切ったことで思い悩むことになる。
- ロボテック版では三姉妹のオリジナル「ムジカ」が欠損(死亡)したために、新たに製造されたクローンであるとして、ムジエ・ムゼルとの力関係の差の整合性をつけている。
- デス・デラ・デミ
- 声 - 鈴置洋孝
- 元老「ゾスマ・ゾスム・ゾスモ」の命を受け、惑星グロリエの地球人との戦争の指揮を執る総司令官。目的のためには同胞を犠牲にすることも厭わない。
- ゾスマ・ゾスム・ゾスモ
- 声 - 沢木郁也(ゾスマ・ゾスム)、飛田展男(ゾスモ)
- ゾル人の船団の長老(Robotech Elders)とでも言うべき存在。高齢のため、実権はすでにデス達に譲り、作戦、政治に関する助言等を行っている。
- ロボテック版ではゾル人(The Zor)は、別名ロボテック・マスターズ(Robotech Masters)或いはティロリアン(Tirolian)と呼ばれ、「超時空要塞マクロス」本編で未登場の監察軍に相当する。
- ムジエ - 日髙のり子
- ムゼル - 水倉久美子
- ファイド - 沢木郁也
- ファイダ - 飛田展男
- ヴィーダ - 笹岡繁蔵
- ヴィーラ - 郷里大輔
- ヴィーア - 安藤ありさ
- ファイズ / ミゲレ / ミゲル - 大塚芳忠
- ミゲア - 安藤ありさ
- ジェラール - 中原茂
- ラテル - 平松広和
その他
- ナレーター - 鈴置洋孝
登場メカニック
サザンクロス軍側
- ATAC・01-SCA スパルタス(Spartas)[3]
- ヒロインであるジャンヌ少尉が所属する戦略機甲隊が使用するホバー式の戦闘車輌。状況に応じて、移動用のホバークラフト形態(スナイピング・クラッパー)・自走高射砲形態(ウォーカー・キャノン)・人型形態(バトル・スナイパー)の3形態に変形可能。バトル・スナイパー(バトロイド)以外の形態では開放型操縦室(オープン・コクピット)であるが、選択装備として気密装備取り付け可。
- なお、株式会社ポピー(Popy co.,Ltd)が、1984年8月に発表した完全変形玩具に関する報道向け資料(その後、無し崩し的に無発表のまま撤退)では、『汎用・発達型・ホバークラフト・自走砲』として、MAHG / Multi‐purpose Advanced Hovercraft self-propelled Gun の兵装システム名称が付与されている[4]。
- TASC・01-SCF ローガン(Logan)[5]
- ヒロインの一人、マリー少尉が所属する宇宙機甲隊が11話まで使用した可変戦闘爆撃機。全長6m強と、この種の機体としては小型簡易化の傾向。状況に応じて戦闘爆撃機形態から、半人半鳥の形態である「ガウォーク」形態まで2形態の可変をする。ただし、この機体の「ガウォーク」は人型(ロボット)形態に近い。
- TASC・02-SCF オーロラン(Auroran)[6]
- 宇宙機甲隊が12話以降、激化する戦局に対応して使用した可変戦闘機。全長(全高)12m強と、本作品の可変戦闘機としては最も大型の部類に入る。
- 宇宙空間・高空ではファイター形態、低空・対地攻撃では安定性・信頼性の高いヘリコプター形態(2重反転式ローター・ホットサイクル式ローター)、人型(ロボット)に3形態に変形する。超時空シリーズの脚付き変形メカとしては珍しく、ガウォーク形態を持たず、その形態の代替用途に当るものとしてヘリコプター形態が設定されている。
- ゾルとの実戦参加後、直ちに主戦場を宇宙空間に移して展開したため、大気圏内低空での対地攻撃を任務とするヘリコプター形態が本編で活躍することは一度も無かった。
- なお、株式会社ポピー(Popy co.,Ltd)が、1984年8月に発表した完全変形玩具に関する報道向け資料では、『汎用・発達型・武装ヘリコプター』として、MAAH / Multi‐purpose Advanced Attack Helicopter の兵装システム名称が付与されている。[7] デザインの基になったのは、ロッキードによって開発された、アメリカ陸軍向けの試作攻撃ヘリコプター、AH-56 シャイアン。
- アーミング・ダブレット(A.D)
- ヒロイン「ジャンヌ」ほか、惑星グロリエの軍隊で着用されている、動力付き軽甲冑の総称。
- 戦闘車両等にはこれを着用して搭乗するが、特に車両・航空機との操縦伝達等のためのリンク機構などは設けられていないので、この点では、通常のパイロットスーツと大差はない。
- 動力アシストは、「倍力無し。補助比率:1対1のみ」から「特別な外骨格の補強を必要としない、倍力限界である最大値4倍=0.8馬力」まで。それぞれの小隊長(尉官クラス)、分隊長(軍曹、伍長の下士官クラス)、一般兵と階級に合わせてヘルメットのデザインや小火器の形状が変えられている。
- 小口径の小銃や、小口径粒子ビーム銃にある程度の距離で耐えるボディアーマー程度の装甲しか無いが、パワードスーツのように着用者の動きを妨げることなく、着用したままヘルメットを外すだけで、飲食や用便を足せるなど、衣服のように使用できる点と、グロリエの厳しい高温・低温の温度差や乾燥・高湿度等の自然環境を緩和する環境スーツの役割を持つ。偵察分隊や砂漠分隊、海洋分隊など作戦を展開する環境に合わせて部隊ごとにスーツのデザインが異なっている、なお、地上部隊のスーツに関しては厳密な意味での気密は施されていないため、本来は宇宙空間での使用には耐えない。そのためジャンヌ達が宇宙空間で作戦する16話以降、簡易宇宙服の機能を有するように改造が加えられたようである。なお、アーミング・ダブレット(Arming doublet)とは、15世紀から17世紀頃の、主に男性向けの腰のくびれたフェンシング胴着に由来する。
ゾル軍側
- バイオロイド(グロリエ側呼称)[8]
- 異星人ゾルが使用する5m程度の生体部品使用の人型機動兵器。パイロットは胸部と頭部の間にある気密繭に座位で姿勢し、機体と生体的にリンクして自分の手足の延長として動かすため、厳密には操縦するロボットでは無くパワードスーツに近い。
派生型(サブタイプ)、形式等記号は未解読につき不明。
なお、ゾル側呼称のカタカナ【英文字綴り】は、海外ロボテック版で、オリジナル・メカデザイン・グループの「アンモナイト」が名づけた機種の愛称である。
グロリエ側区分 | ゾル側呼称 【英文字綴り】 |
邦訳 | 解説 | 備考 |
---|---|---|---|---|
前期I型 | ノス・ドュール 【Nous'dohl】 |
戦士 | 初期量産型。 | 劇中「青色」塗装。 |
前期II型 | トゥ・シィエンドラル 【T'siendral】 |
歩哨 | 上記センサー能力改良型。 | 劇中「緑色」塗装。 |
前期II型改 | ジスタ・ドュール 【Gister'dohll】 |
戦将または指揮官 | 上記II型をマイナーチェンジした指揮官仕様。サイフリート・ヴァイス搭乗。 | 劇中「濃赤色」塗装。 |
中期I型 | トゥ・シィエランプ 【T'sienramp】 |
観察者 | 耐圧&耐衝撃性能、センサー等探査能力強化型。 偵察機として、戦域偵察にも多用される。 |
劇中「淡水色」塗装。 |
中期II型 | インヴィダ・シィエンディエル 【Inbida -T'siendiel】 |
対インビット 用・歩哨 | 立体的な三位一体攻撃作戦行動の為に3機1組で行動出来るように、連動行動の戦術リンク&通信システムや、コンビネーション作戦用の行動ソフトウェアが組まれている。 | 劇中「鮮赤色」塗装。 |
後期I型 | スザッチ・ドュール 【Szatchi'dohl】 |
革命的戦士 | 前期I型の改良型。 量産性及びセンサー能力向上。エネルギー資源枯渇の為、性能を維持しながら、省資源性が考慮されている。 |
劇中18話以降登場。青又は赤色塗装。 対地上戦投入分はサンディ・ブラウン&ブロンズ塗装。 |
後期II型 | ツゼンシィ・ドュール 【Tzensi'dohl】 |
前線指揮官 | 前期II型及びII型改の後継機。 主な改良点は耐衝撃性能。その他の改良点は後期I型に同じ。 |
劇中「古代紫」塗装。 |
スタッフ
- 制作 - 吉田健二
- プロデューサー - 中野政則 、井上明
- チーフ・ディレクター - 長谷川康雄
- シリーズ構成 - 鳥海尽三
- キャラクターデザイン原案 - 湖川友謙
- キャラクターデザイン - 園田美世
- サブキャラクターデザイン - ビーボォー(北爪宏幸ほか)
- 総作画監督 - 新井豊
- メカデザイン - アンモナイト / 小川浩、大倉宏俊、小野隆嗣
- 美術監督 - 新井寅雄
- 録音ディレクター - 本田保則
- 音楽 - 佐藤健
- 文芸 - 庄司菜穂子
- OP / ED - 金山明博 / 田辺由憲
- 製作 - タツノコプロ、毎日放送
主題歌
- オープニングテーマ - 『星のデジャ・ブー』
- 歌 - 鹿取容子 / 作詞 - 三浦徳子 / 作曲・編曲 - 佐藤健
- エンディングテーマ - 『約束』
- 歌 - 鹿取容子 / 作詞 - 三浦徳子 / 作曲・編曲 - 佐藤健
- 挿入歌
- 『WALKING IN THE SUN』
- 歌 - 鹿取容子 / 作詞 - 三浦徳子 / 作曲・編曲 - 佐藤健
- 『恋のサザンウインド』
- 歌 - 富沢美智恵 / 作詞 - 庄司菜穂子 / 作曲 - 檀雄司 / 編曲 - 富田芳正
- 『Let's GO!SOUTHERN-CROSS』
- 歌 - 山中のりまさ / 作詞 - 竜の子プロ文芸部 / 作曲 - 佐藤健 / 編曲 - 和田春彦
- 第15分隊歌。
- 『私の白い部屋』
- 歌 - 富沢美智恵 / 作詞 - 庄司菜穂子 / 作曲 - 檀雄二 / 編曲 - 富田芳正
- 劇中歌
- AR歌 - 『星のデジャ・ブー』
- 歌 - 富沢美智恵 / 作詞 - 三浦徳子 / 作曲 - 佐藤健 / 編曲 - フラワーズランド
各話リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 邦訳 | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 1984年 4月15日 |
プリズナー Prisoner |
囚人 | 鳥海尽三 | 長谷川康雄 | 山村正幸 | |
第2話 | 4月22日 | メイク・アップ Make-up |
化粧 | 古川順康 | 須永司 | 鈴木英二 | |
第3話 | 4月29日 | スター・エンゼル Star-angel |
星天使 | 下河内久登 | 康村正一 | 田代文夫 | 山田高広 |
第4話 | 5月6日 | ハーフム-ン Half-moon |
半月 | 高野太 | 須永司 | 鈴木英二 | |
第5話 | 5月13日 | トラブル・シティ Trouble-city |
混乱都市 | 鳥海尽三 | 山田勝久 | 長尾粛 | 新井豊 小泉謙三 |
第6話 | 5月20日 | プレリュード Prelude |
前哨 | 川崎知子 | 矢沢則夫 | 小島正幸 | 野崎恒伸 |
第7話 | 5月27日 | ラビリンス Labyrinth |
迷宮 | 須永司 | なかじまちゅうじ | ||
第8話 | 6月10日 | メタルファイア Metal-fire |
銃火 | 下河内久登 | 秦義人 | 新井豊 | |
第9話 | 6月17日 | スター・ダスト Star-dust |
星屑 | 寺田憲史 | 吉田浩 | 田代文夫 | 山田高広 |
第10話 | 6月24日 | アウト・サイダー Outsider |
部外者 | 下河内久登 | 古川順康 | 鈴木幹雄 | 野崎恒伸 |
第11話 | 7月1日 | デジャ・ブー Déjà vu |
既視感 | 鳥海尽三 | 長尾粛 | 高橋朝雄 | |
第12話 | 7月8日 | ロストメモリー Lost-memory |
失われた記憶 | 川崎知子 | 鈴木幹雄 | 野崎恒伸 | |
第13話 | 7月15日 | トリプルミラー Triple-mirror |
三面鏡 | 鳥海尽三 | 吉田浩 | 五月女有作 | 高田三郎 |
第14話 | 7月22日 | アイアン・レディー Iron-lady |
鉄の女 | 寺田憲史 | 秦義人 | 新井豊 | |
第15話 | 7月29日 | ラブ・ストーリー Love-story |
恋愛小説 | 古川順康 | 山田高広 | ||
第16話 | 8月5日 | ハンター・キラー Hunter&killer |
索敵と殺戮 | 川崎知子 | 鈴木幹雄 | 野崎恒伸 | |
第17話 | 8月19日 | バイオサイカー Bio-psycher |
生或る魂達 (テレパシスト) |
鳥海尽三 | 古川順康 | 鈴木幹雄 | 高橋朝雄 |
第18話 | 8月26日 | ワンダー・ランド Wonder-land |
御伽の国 | 長谷川康雄 | 五月女有作 | 高田三郎 | |
第19話 | 9月2日 | クライシス Crysis |
危機 | 寺田憲史 | 鈴木幹雄 | 野崎恒伸 | |
第20話 | 9月9日 | デイ・ドリーム Day-dream |
白昼夢 | 秦義人 | 新井豊 | ||
第21話 | 9月16日 | ナイトメア Nightmare |
悪夢 | 古川順康 | 山田高広 | ||
第22話 | 9月23日 | カタストロフ Catastrophe |
大破局 | 鳥海尽三 | 小島正幸 | 鈴木幹雄 | 野崎恒伸 |
第23話 | 9月30日 | ジェネシス Genesis |
創世(生) | 長谷川康雄 | 高田三郎 |
1984年6月3日は1984年全米女子プロゴルフ選手権中継、8月12日はロサンゼルスオリンピック (1984年)関連の中継番組[9]を放送したため休止。
海外ロボテック版では、本編の前に前夜祭的な構成の特別編集版の追加エピソード「Dana's Story(ダーナの物語)」が挿入されるなど、放映サブタイトルが多少異なる。詳細は英語版エピソード・リスト(The Super Dimension Cavalry Southern-Cross#Episode-List)を参照せよ。
商品化
前作までのタカトクトイスに代わりバンダイがメインスポンサーになった。番組開始時にアニメ雑誌等で公表された情報によると、スパルタスの変形玩具を発売する予定となっていたが、関連商品を一切発売しないままスポンサーを離れた。TVCMは当時公開を控えていた『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の商品のものが放映された。
プラモデルは前作までのイマイ・有井製作所にエルエスが加わり、3社共同となった。しかし、ラインアップは1/12スケールの各種アーミング・ダブレットが9種発売されたものの、それ以外には1/48スケールのサイフリート・ヴァイス専用バイオロイド前期II型改(赤)と1/20スケールのフラッシュ・クラッパー(ホバーバイク・ジャンヌのフィギュア付)の2種がエルエスから発売されたのみ。ロボットアニメであるにもかかわらず、主人公側(サザンクロス軍)のロボット類の玩具は、結局これらスポンサーからは発売されなかった。 イマイの1/12プラモデルでは各部隊のメタルエンブレムのキーホルダーと、メタル製の足先と肩アーマーが付いていた。
有井製作所の憲兵隊・ラーナ少尉のアーミング・ダブレットのプラモデルには、装甲を外すと裸の上半身が露出するギミックがついている[10]。TVCMにもその画像が使用された。初版の上半身パーツを収めたブリスターパックの台紙には、「ロリコンを採り入れたボディ」なる謎のキャッチ・フレーズが添えられている。
当初エルエスの戦略機甲隊・ジャンヌ少尉のアーミング・ダブレットのプラモには、上記ラーナ少尉や、今井科学の宇宙機甲隊長マリー少尉に付属した素顔の部品がなく、ヘルメット時の頭部のみだったが、主演声優の富沢美智恵及び当時のファンの強い要望で、第2版から素顔の頭部がブリスターパック入りで付属するようになった。
なお、主役三人娘にはボーナスパーツとして、プラスチック製の六角形台座やハンドバッグ、小銃を肩に担ぐための革ベルト(スリング・ベルト)が付属した。
海外商品
海外ではロボテックの放映時に、変形可能なスパルタスやヒロインのジャンヌの可動フィギュアが騎乗できる構造のホバーバイクなど、数種の玩具が発売されている。
また、ロボテック公式ウェブサイトでは、本放送(西暦1985年)から28年振りとなる、2012年4月下旬に「ジョルジュ・サリバン」役の「ケント・ハリソン・ヘイズ」[11] の歌うコンパクト盤(EP盤)ミニアルバムCD " It's You "(邦訳例:「君だけに・・・」 )が発売された。[12]
ただし日本国内では、それらの商品もタツノコとビックウエストの権利裁判闘争の煽りで、公式には入手不可能ということになっている。
ネット局
以下の各局は、1984年9月の時点で本作を放送していた局である。 系列は本放送当時のもの。
放送地域 | 放送局 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|
近畿広域圏 | 毎日放送 | TBS系列 | 製作局 |
北海道 | 北海道放送 | ||
青森県 | 青森テレビ | ||
岩手県 | 岩手放送 | ||
宮城県 | 東北放送 | ||
山形県 | 山形テレビ | フジテレビ系列 | 遅れネット |
福島県 | テレビユー福島 | TBS系列 | |
関東広域圏 | 東京放送 | ||
山梨県 | テレビ山梨 | ||
新潟県 | 新潟放送 | ||
長野県 | 信越放送 | ||
静岡県 | 静岡放送 | ||
石川県 | 北陸放送 | ||
中京広域圏 | 中部日本放送 | ||
鳥取県 島根県 |
山陰放送 | ||
岡山県 香川県 |
山陽放送 | ||
広島県 | 中国放送 | ||
山口県 | テレビ山口 | TBS系列 フジテレビ系列 |
|
高知県 | テレビ高知 | TBS系列 | |
福岡県 | RKB毎日放送 | ||
長崎県 | 長崎放送 | ||
熊本県 | 熊本放送 | ||
大分県 | 大分放送 | ||
宮崎県 | 宮崎放送 | ||
鹿児島県 | 南日本放送 | ||
沖縄県 | 琉球放送 |
関連項目
脚注
外部リンク
テンプレート:前後番組- ↑ 近代映画社『ジ・アニメ』1984年11月号。
- ↑ 秋田書店出版月刊マイアニメ4月号 新番組情報 超時空騎団サザンクロス 制作発表会
- ↑ (車体解説):VHT-02(ロボテック版形式名称)「スパルタス」解説
- ↑ Popy participation document to the Southern Cross Joint Investment Groups
- ↑ (機体解説):VF-08(ロボテック版形式名称)「ローガン」解説
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- ↑ Popy participation document to the Southern Cross Joint Investment Groups
- ↑ 「非公式ロボテック技術ファイル・西暦2066年版」バイオロイドの項目(英語)
- ↑ 新体操個人総合自由
- ↑ [1]
- ↑ テンプレート:Lang-en-short
- ↑ ROBOTECH公式ウェブサイト≫ウェブ店舗≫事前注文センター≫音楽とサウンドトラック ROBOTECH:It's You - Limited Edition EP(ロボテック「君だけに・・・」 限定版・コンパクト/EP盤【 Extended Play 】CD