国道6号
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国道6号(こくどう6ごう)は、東京都中央区から宮城県仙台市へ至る一般国道である。
同じ区間を谷伝いに走る国道4号とは異なり、関東平野を縦断し、水戸から太平洋沿いに北進する。千葉県から宮城県にかけての区間は常磐自動車道と並走する。
福島第一原子力発電所事故に伴う帰還困難区域設定のため、2013年5月現在、福島県内の一部区間は許可車両以外の通行が規制されている。
目次
概要
- 陸上距離:345.5km
- 起点:東京都中央区(日本橋=国道1号・国道4号・国道14号・国道15号・国道17号・国道20号起点)
- 終点:宮城県仙台市宮城野区(苦竹IC=国道47号起点、国道45号交点)
- 主な経由地:東京都台東区・墨田区・葛飾区、千葉県松戸市・柏市、我孫子市、茨城県取手市・龍ケ崎市・牛久市・土浦市・石岡市・水戸市・ひたちなか市・日立市・高萩市・北茨城市、福島県いわき市・双葉郡双葉町・同郡浪江町・南相馬市・相馬市、宮城県岩沼市・名取市
- 指定区間:東京都中央区日本橋から宮城県仙台市宮城野区日の出町二丁目3番27(苦竹IC)まで<全線>[1]
- 本線(テンプレート:Googleマップ経路図)
重複区間
- 国道17号:東京都中央区日本橋 - 東京都中央区日本橋室町(室町三丁目交差点)
- 国道4号:東京都中央区日本橋 - 東京都中央区日本橋本町(本町三丁目交差点)
- 国道14号:東京都中央区日本橋 - 東京都中央区日本橋馬喰町(浅草橋交差点)
- 国道294号:千葉県柏市(呼塚交差点) - 茨城県取手市(国道294号入口交差点)
- 国道355号:茨城県石岡市国府(国府七丁目交差点) - 茨城県石岡市石岡(山王台交差点)
- 国道113号:福島県相馬市(塚の町交差点) - 福島県相馬郡新地町(駒ヶ嶺交差点)
- 国道4号:宮城県岩沼市(藤浪交差点[2]) - 宮城県仙台市宮城野区(苦竹IC)
歴史
江戸時代の水戸街道(江戸 - 水戸)の役割を継承するものである。水戸より先は磐城街道、浜街道、岩城相馬街道などと呼ばれていたほか、明治に入ってからは両街道を併せて陸前浜街道と呼称した。
明治18年内務省告示第6号「國道表」では、水戸までが国道14号「東京より茨城県に達する路線」、水戸からが国道15号「東京より宮城県に達する別路線」となった。
1920年(大正9年)施行の旧道路法に基づく路線認定で東京 - 仙台が国道6号「東京市より宮城県庁所在地に達する路線」となった。1952年(昭和27年)12月4日の新道路法に基づく路線指定では、旧6号がそのまま一級国道6号(東京都中央区 - 宮城県仙台市)となった。1965年(昭和40年)4月1日に、道路法改正によって一級・二級の差別がなくなり一般国道6号となった。
※1948年(昭和23年)から1966年(昭和41年)に茨城県内で行われた大規模改良工事については、国道6号一次改築を参照。
- 1961年(昭和36年) - 松戸バイパス開通
- 1963年(昭和38年) - 取手バイパス開通
- 1965年(昭和40年) - 金町バイパス開通
- 1966年(昭和41年) - 小木津バイパス開通
- 1971年(昭和46年) - 亘理バイパス開通
- 1973年(昭和48年) - 水戸バイパス開通
- 1974年(昭和49年) - 勝田拡幅供用
- 1982年(昭和57年) - 土浦バイパス開通
- 1990年(平成2年) - 茨城町バイパス開通
- 1999年(平成11年) - 榊橋新橋開通
- 2000年(平成12年) - 常磐バイパス開通
- 2005年3月(平成17年) - 藤代バイパス開通
- 2008年3月(平成20年) - 相馬バイパス開通
- 2011年(平成23年)3月11日 - 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)により、法面崩落、津波による冠水などの被害を受ける[3]。
- 2011年(平成23年)4月22日 - 福島第一原子力発電所から半径20km圏内の区間が警戒区域となり、許可車両以外は通行止めとなる。
※ 原発事故の帰還困難区域に伴う通行止め区間については原発事故による通行止めの項目を参照。
通過市町村と渋滞等の道路事情
- 東京都
- 千葉県
- 茨城県
- 取手市 - 龍ケ崎市 - 牛久市 - つくば市 - 土浦市 - かすみがうら市 - 石岡市 - 小美玉市 - 東茨城郡茨城町 - 水戸市 - ひたちなか市 - 那珂市 - 那珂郡東海村 - 日立市 - 高萩市 - 北茨城市
- 茨城県内は大利根橋(県境) - 龍ケ崎市佐貫間・土浦市内一部・茨城町北部 - 那珂市内・東海村北端部 - 日立市南端部が4車線化されているものの、交通量と比較して車線増などの改修の進捗が遅れている。そのためテンプレート:要出典範囲特に日立市内では国道6号・常磐道以外に縦断する平行幹線道路がなく、通過・流入・域内車両が混在し、慢性的な渋滞となっている。神田町から大みか町にかけての大和田拡幅の事業化が2006年度から開始されている。
- 取手市 - 龍ケ崎市 - 牛久市 - つくば市 - 土浦市 - かすみがうら市 - 石岡市 - 小美玉市 - 東茨城郡茨城町 - 水戸市 - ひたちなか市 - 那珂市 - 那珂郡東海村 - 日立市 - 高萩市 - 北茨城市
- 福島県
- 宮城県
原発事故による通行止め
2011年4月22日から福島第一原子力発電所事故による帰還困難区域(事故発生当初は警戒区域)に関連し、福島県双葉郡富岡町本岡字新夜ノ森(富岡消防署北交差点)から双葉郡浪江町高瀬字小高瀬(浪江町・双葉町境付近)までの区間が通行不能となっている。
実際の通行止め規制は南端と北端の検問所のみであるが、これらに挟まれる区間はすべて帰還困難区域であり、滞在するだけで違法となるため、事実上連続した30km程度の規制となっている。一時帰宅では自家用車による通行が9月下旬実施分から許可されており、帰宅に使用する自動車であれば決められた方法で通行できる。
2012年12月17日からは、避難区域の市町村の職員やインフラの復旧工事などに関わる業者など、事前の申請が認められれば、帰還困難区域内を通り抜けることができる。2013年6月17日以降は、避難区域に当たる12市町村の住民でも、通勤・通院などの目的に限って、市町村発行の通行証を持参した上で帰還困難区域内の通行が可能になった。ただし、時間は7時から19時までに限られている[5]。 また、帰還困難区域内の通行区域内での除染が終了する見込みが立ったとして、2014年秋頃をメドに全線での自由通行が可能となる見込みとなった。
なお、2012年4月15日までの北側の規制地点は南相馬市原町区大甕(273.5kmポスト)、2012年8月9日までの南側の規制地点は双葉郡楢葉町山田岡(Jヴィレッジ入口付近、231 kmポスト)であった。いずれも、いわゆる「半径20km圏」を基準に設定されたものである。 更に2013年4月1日を目途として実施された避難区域の再編(避難指示解除準備区域への移行)に伴い、南側の規制地点は同年3月24日までの楢葉町上繁岡字山根(富岡町との町境)から、北側の規制地点は同年3月31日までの南相馬市小高区下浦字三輪(263 kp)(南相馬市・浪江町境付近)から、それぞれ現在地点へ移動している。
接続路線
※バイパスのうち茨城県内の東水戸道路を除く。
関東地方整備局管内
- 東京都
- 千葉県
- 茨城県
- 国道408号(牛久市・学園都市南入口交差点、つくば市・大井北交差点<牛久土浦バイパス>)
- 首都圏中央連絡自動車道つくば牛久IC(つくば市<牛久土浦バイパス>)
- 国道125号阿見美浦バイパス・国道354号(土浦市・中村陸橋)
- 国道125号(土浦市・真鍋跨道橋交差点・都和<新治土浦バイパス>)
- 国道125号新治土浦バイパス(土浦市都和)
- 常磐自動車道千代田石岡IC(かすみがうら市)
- 国道355号石岡岩間バイパス(石岡市・恋瀬橋北交差点)
- 国道355号(石岡市・国府七丁目交差点 -(重複)- 山王台交差点)
- 北関東自動車道茨城町東IC(東茨城郡茨城町)
- 国道50号水戸バイパス(水戸市・酒門町交差点)
- 国道51号(水戸市・渋井町交差点)
- 常磐自動車道日立南太田IC(日立市)
- 国道293号(日立市・大和田町交差点)
- 国道245号(日立市・国道245号入口交差点)
- 国道245号(日立市・旭町交差点<日立バイパス>)
- 常磐自動車道日立北IC(日立市)
- 国道461号(日立市十王町伊師)
東北地方整備局管内
- 福島県
- 宮城県
バイパス
- 金町バイパス(東京都)※
- 松戸バイパス(千葉県)※
- 取手バイパス(茨城県)△
- 藤代バイパス(茨城県)△
- 牛久土浦バイパス(茨城県)
- 土浦バイパス(茨城県)※[6][7]
- 千代田石岡バイパス(茨城県)
- 国道6号一次改築(茨城県)※
- 石岡バイパス(茨城県)※
- 美野里バイパス(茨城県)(経路検討中)
- 茨城町バイパス(茨城県)※
- 水戸バイパス(茨城県)※
- 石名坂バイパス(茨城県)※
- 日立バイパス(茨城県)
- 小木津バイパス(茨城県)※
- 常磐バイパス(いわきサンシャインロード)(福島県)△
- 久之浜バイパス(福島県)
- 相馬バイパス(福島県)
- 亘理バイパス(宮城県)※
- 仙台東部道路(宮城県)
- 仙台バイパス(宮城県)
※は旧道が国道の指定から解除された。△は一部、旧道が国道の指定から解除された。
有料道路
- 東水戸道路(茨城県、北関東自動車道に並行する高速道路)
- 仙台南部道路(宮城県、地域高規格道路)
- 仙台東部道路(宮城県、常磐自動車道に並行する高速道路)
- いずれもバイパス有料道路として位置づけられているが、東水戸道路と仙台東部道路は高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路、仙台南部道路は地域高規格道路(都市圏自動車専用道路)であり、一般有料道路といえども高速道路並みの設計で建設されている。仙台南部道路と仙台東部道路は、東北自動車道・仙台北部道路・三陸自動車道とあわせて仙台都市圏環状自動車専用道路を構成する。
別名
道の駅
建造物
トンネル
- 松戸トンネル
- 千葉県松戸市に所在。千葉大学園芸学部の下をくぐっている。
- 平潟トンネル
- 茨城県北茨城市平潟町と福島県いわき市勿来町の間に所在。全長60m、1958年(昭和33年)3月竣工。両側2車線。
- トンネル周辺は断崖であり、国道6号はこの谷間を縫うように貫いている。トンネルのすぐ北には、テンプレート:要出典範囲
- 南富岡トンネル
- 福島県いわき市小名浜南富岡(常磐バイパス)に所在。全長280m、1980年(昭和55年)4月竣工。抗口が四角形となっている。
- 久世原トンネル
- 福島県いわき市平下荒川(常磐バイパス)に所在。全長:264m、2000年(平成12年)2月竣工。抗口が四角形となっている。
- 久世原団地の下をくぐっており、トンネル上部には久世原公園が造成されている。4車線分完成しているが片側1車線ずつを閉鎖した暫定2車線で供用されている。また、福島県道26号小名浜平線(鹿島街道)との合流部がトンネル内部にかかった構造となっている。
- 江之網トンネル
- 福島県いわき市久之浜町に所在。全長108m。
- 波立トンネル
- 江之網トンネルのすぐ北側に所在。全長126m、片側1車線。
- 前後の区間は断崖と海岸を縫うような地形であることから見通しの悪いカーブが多く正面衝突事故が多発していたため、対向車表示システムが整備されている[8]。
- 波立薬師や波立海水浴場に近い。
- 原見坂トンネル
- 福島県いわき市久之浜町に所在。全長136m、1961年(昭和36年)6月竣工。
- 付近には常磐線の同名のトンネルおよび旧トンネルが現存するが、後者は水没している。
- 金ヶ沢第一トンネル・金ヶ沢第二トンネル
- 福島県いわき市久之浜町に所在。全長210m(第一トンネル)・119m(第二トンネル)、1963年(昭和38年)3月竣工。
- 末続第一トンネル・末続第二トンネル
- 福島県いわき市久之浜町に所在。全長143m(第一トンネル)・278.5m(第二トンネル)、1963年(昭和38年)3月竣工。
- 夕筋トンネル
- 福島県双葉郡広野町に所在。全長114m、1963年(昭和38年)3月竣工。
ギャラリー
- Japan National Route 6 -05.jpg
東京都中央区日本橋小伝馬町
- Japan National Route 6 -03.jpg
東京都台東区浅草
- Japanese-National-Route-6-at-Yotsugi.jpg
東京都葛飾区四つ木
- R6 Iwaki Sunshine Road origin.jpg
福島県いわき市勿来町四沢
- Meetpoint of R4 R6(Iwanuma).jpg
国道4号と6号の合流点(2012年4月)。上り線は異なる色で区別された。
脚注
- ↑ 一般国道の指定区間を指定する政令、平成23年3月30日政令第45号による最終改正、2012年2月26日閲覧
- ↑ 当交差点は4号(福島・白石方面)から当線へ終日右折禁止となっており、4号北行きから当線へは一つ手前の十字路を右折して旧道を通る。
- ↑ 国土交通省磐城国道事務所管内被災状況
- ↑ 平成19年3月1日・衆議院予算委員会第八分科会2号・議事録
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:要出典範囲
- ↑ (再評価)国道6号土浦バイパス・国土交通省関東地方整備局 - 2009年度で、併行する旧道6号がないが現道を道路管理者もバイパスと称している例
- ↑ 磐城国道事務所-対向車接近表示システム運用開始