釣りキチ三平
テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『釣りキチ三平』(つりキチさんぺい)は、矢口高雄による日本の漫画作品。また、それを原作としたアニメ作品。1973年から10年間、『週刊少年マガジン』(講談社)に連載され、当時の看板作品のひとつであると共に、自然派漫画の代表的存在であった。『週刊少年マガジン』では長編を、『月刊少年マガジン』(講談社)では短編を同時連載していた。続編や単発の読み切り作品もたびたび発表されている。
現在矢口高雄1人による描き下ろし『パーソナルマガジン』の看板作品として『平成版・釣りキチ三平』を連載再開している。
2009年3月20日に、東映配給、滝田洋二郎監督による実写映画版が日本で公開[1]。詳細は本項の“ #劇場版 ”を参照。
目次
概要
魚釣りが大好きな「釣りキチ」(「釣りキチガイ」の略、つまり熱狂的に釣りが好きな人のこと)少年三平が、日本中、世界中のさまざまな魚釣りに挑戦する釣り漫画である。矢口高雄の代表作となっている。韓国、台湾、イタリアでも出版され、特にイタリア語ではオリジナルソングも作られた。現地のタイトル名は「SAMPEI」。
作者自身が幼少の頃からの釣り好きであり、作中に出てくる魚は「幻の怪魚」の類を除けば、ほとんど全て(釣っていない魚はムツゴロウとアカメの二種のみ)を実際に作者自身が釣っているため、その写実的な釣りの描写に特徴がある。また、初挑戦の三平がその釣りを体験していくのに合わせ技術的な説明が随所に加えられるため、釣りの疑似体験、あるいは入門書としても通用する。
『釣りキチ』いう題名の中にある『キチ』という言葉が、きちがいを短くした物という意味もあり、現在では差別用語・放送禁止用語とされている傾向から、一時期言葉狩りの対象となった[2]。
主人公の名前「三平三平」は、姓の三平は大毎オリオンズの三平晴樹、名の三平は漫画家の白土三平から[3]、「魚紳」の名前は銀行員時代に作者が知り合った釣り雑誌のライターでもある釣り師「加藤魚紳」から取っている。
昭和時代の『三平』を終わらせた理由として「他のテーマの漫画を描いておきたい」ということで「封印」したとのこと。終了後もファンからのアンコールが多く、2000年の「漫画家生活30周年パーティー」の時に祝福として受けた。
「もう一度“三平くん”に会いたいネ…!!」
との多くの言葉に、描くまいと意地を張っていた心を揺り動かされた作者は『平成版・釣りキチ三平/地底湖のキノシリマス』を描いてみたのだった。
登場人物
主要登場人物
- 三平 三平(みひら さんぺい)
- 物語の主人公。11歳(時により9 - 15歳前後として描いているとのこと)。大きな麦わら帽子がトレードマーク。印象的な東北弁で喋り、素朴で明るい性格の少年。だが、釣りのこととなると目つきが変わる何よりも釣りが大好きな「釣りキチ」の少年。自然の残る秋田の山間の村に住み、あちこちに出かけてはさまざまな釣りに挑戦する。経験こそまだ乏しいものの、釣りに関しては一流のセンスを発揮し、周囲の大人からも一目置かれている。時に幻の魚や、伝説の主(ぬし)と呼ばれる大魚などにも挑戦し、困難な問題には工夫をこらして対処し釣り上げてしまう。作中、さまざまなライバルや仲間にも出会いながら人間的にも成長していく。
- 祖父の三平一平との二人暮らし。両親や兄弟の記憶がほとんどない三平にとって魚紳は父とも兄とも慕う存在であり、突き放された時には思わず崩れ落ちるほどのショックを受けていた。また、祖父の死後、決して人前で泣かなかった三平がその姿を見てこらえきれずに泣き出してしまった事を考えると、精神的にかなり魚紳に依存する所があったと窺える。家族がいないことは、三平にとってかなりのコンプレックスとなっているようで、父親のついているライバルに負けまいとするあまり、釣りの途中で自分を見失った事もある程である。
- 学校に通っている描写がないことをよく世間のネタにされるが(作者曰く「三平の授業風景を描いても面白くないから」とのこと)、昭和版の最終話で中学時のテスト答案が公開され、数学と理科といった理系科目が得意であったことが明らかにされている。
- 三平 一平(みひら いっぺい)
- 三平の祖父。釣りの技術は一級品で、三平の釣りの師でもあり、両親のいない三平の親代わりでもある。釣竿職人としても名が知られており、その手によって作られた竿は「一平竿」と呼ばれ、多くの釣り人の間で有名だった。もっとも本人は実用を離れたブランドとしての竿には興味はなく、「床の間に飾れる竿を作れ」と注文された際には怒鳴って追い返したこともある(第2章 『カルデラの青鮒』)。
- 不幸な事故によって孫と嫁(三平の兄と母)を亡くし、悲しみにくれて一時は彼らの命を奪った溜池を埋めようとまで考える。しかし、その溜池は同時に村人の生活を支えている事、池を埋めたところで2人の命が返ってくるわけではない事に気づき、三平を水を恐がらない強い子に育てようと誓う。この決意が、後の天才釣りキチ少年を誕生させるきっかけとなる。
- 連載の最終章で、手製の竿を手にしたままの姿で老衰死を迎える。77歳の初冬のことである。故人を慕っていた村人達によってその葬儀は盛大に行われ、出棺の際には釣り仲間達の釣竿の林の中で見送られた。
- 作者の祖父が気難しい人であったため、それとは逆に温厚で誰からも尊敬される作者の理想的老人として描かれていた。
- 鮎川 魚紳(あゆかわ ぎょしん)
- 釣り大会が行われた三日月湖で出会った釣り師。「風来坊釣り師」として名を馳せている。大会の後、同じ三日月湖で三日月湖の主釣りで競うも三平が勝利を収める。その後再会してからは日本国内外で何度となく行動を共にし、三平から兄と慕われるほどの仲となり現在に至る。
- フェンシングではオリンピックに出場できるほどであり、基本的にスポーツ万能。学業も優秀で弁護士の資格も持っている。常にサングラスをかけているが、それは少年時に父の釣りに同行した際の事故で右目を失明したため。右頬の傷もその時のものである。鮎川財閥の御曹司だが、父に失明に対する気遣いをさせまいと早くに家を出た。イシダイ編にて故郷に帰還した際に両親と再会し、わだかまりは解消されたようである。
- 三平の能力を高く評価し親身に接するが、キャスティングの技に夢中になるあまりその危険性を無視した時など人として好ましくない行動を取った時には厳しく叱り、突き放す事もあった。三平の釣りの技はのびのびとありのままに育てるべきと考えており、必要以上にテクニックを教える事もない他、他者からの教育の申し出を断る事もある。
- 『祈願 日本一周釣行脚』と書かれたフィッシングベストを愛用していたが、物語最終章で全国釣りキチ同盟が開催されたことで祈願達成、その後は着用しなくなった。自家用車は、昭和版では三菱・ギャランΣだったが、平成版ではスバル・フォレスター(矢口高雄作品だけで構成されている雑誌・個人雑誌の裏表紙にはスバル・フォレスターの広告が入っている)。「実戦」での釣技にこそ価値があると考え、実際に魚を釣るわけではないキャスティング大会等を「ママゴト遊び」と軽蔑している。
- 昭和版の最終話にて、三平の父親が記憶を取り戻して戻ってくるまで祖父・一平の代わりに三平と共に暮らすことを決意する。その際に、三平とともに三日月湖で出会った女性・愛子に求婚し、婚約する。平成版でも結婚はしておらず愛子とは婚約状態である。
- 登場当初はやさぐれた風来坊の様相で釣りの合間にウイスキーをラッパのみする人物であったが、女子中学生や高校生からのファンレターが多く来たことから、10巻以降は極めて紳士的な人物に変更された。
- 高山 ユリ(たかやま ユリ)
- 三平の隣に住んでいる2つ年上の少女。姉弟のように育った幼馴染であり、毎度の喧嘩友達でもある。互いを憎からず想っているが、自覚はしていない様子である。三平はユリッペ、ユリは三平をサンちゃんと呼んでいる。父は安蔵。母はタカ。
- 加瀬 正治(かせ まさはる)
- 三平を釣りのみならぬ「人生の師匠」と仰ぐ少年。物語の中盤から突然登場した。物語に賑やかさを添えるが、展開にはあまり関係がない。ストーリーの進行に伴い、主人公三平が少年ながら釣りの知識や技術について泰斗になってしまったため、読者に代わって、釣りや魚の未知の知識を三平らに問い学ぶ役どころを演じた。
その他登場人物
- 三平 平(みひら たいら)
- 三平の父。遠洋漁業の漁師をしていたが、操業中の事故で記憶喪失になって行方不明となった。日本を始め、世界を放浪して釣りをしていたようだ。一平から両親のいない三平の生い立ちを聞いた魚紳は、三平に内緒で父親探しをしていた。魚紳が三平を連れ各地に釣り旅行に行っていたのは、実は平を探す目的でもあった。魚紳は各地で会った釣り人や漁師が平に多大な影響を受けていると口々に聞かされる。物語の最終章の直前(「第19章 呪い浮子」)、三平は初めて会ったというのに意気投合し、釣りに興じた。その時は高山安蔵と名乗っていたが、それは平の幼馴染みであるユリの父親の名前だと三平らは後で気づく。居場所の目星がついたところで最終回となった。なお妻(=三平の母親)は三平を出産した直後に死亡している。
- 高山 安蔵
- ユリの父親で平とは同い年で竹馬の友。
- 釣りについては下手の横好きといったところで、ユリに馬鹿にされる事もしばしば。一平の死後は、一平が会長を務めた鮎の友釣りクラブ「一平クラブ」の会長(代行)となった。
- 愛子(あいこ)
- 三平と魚紳が初めて会った三日月湖に居合わせた娘。三日月湖での三平と魚紳との釣り勝負では、三平の協力者となる。その後、作中には登場していないが三平宅には自家用車でよく面倒を見に来ていたようだ。最終章で再登場し、三日月湖以来魚紳と文通など交際をしており、プロポーズされていたことが明らかとなる。平成版で割烹着でミニクーパーを乗りこなす姿が見られる。
- 三平 一(みひら はじめ)
- 三平の兄。水を極度に恐れ、3歳の時に農業用水池で溺死。これが三平を水に親しむ子供に育てることを一平に決意させた。
- 三平の母
- 一を失ったショックから産気づき、月たらずの三平を産んでそのまま息絶えてしまった。物語の最終章で亡くなった一平が墓地へ埋葬される際、土葬された三平の母の棺桶を間違って掘り当ててしまい、図らずも三平は母の遺骨と対面する事となってしまった。
- 矢口高雄
- 作中では原稿を執筆する作者本人がしばしば登場し、作品内容に関するコメントを行う。登場の際には「世紀のハンサムボーイ矢口高雄」と自称するのがお約束。
単行本
講談社コミックス(KC)版
- 第1巻 1974年02月 第1章 水のプリンセス
- 第2巻 1974年02月 第2章 カルデラの青鮒
- 第3巻 1974年05月 第3章 夜泣谷の怪物
- 第4巻 1974年09月 第4章 三日月湖の野鯉 前編
- 第5巻 1974年10月 第4章 三日月湖の野鯉 後編 + 幻の大岩魚アカブチの巻
- 第6巻 1975年03月 第5章 毛バリの神サマ 前編
- 第7巻 1975年03月 第5章 毛バリの神サマ 後編 + 石化けの巻
- 第8巻 1975年06月 第6章 O池の滝太郎 前編
- 第9巻 1975年09月 第6章 O池の滝太郎 後編
- 第10巻 1975年10月 三ツ又池のギャング + 第7章 磯の王者 前編
- 第11巻 1976年01月 第7章 磯の王者 後編 + ゴロ引きゴンベの巻
- 第12巻 1976年04月 第8章 シロギスの涙 1
- 第13巻 1976年07月 第8章 シロギスの涙 2
- 第14巻 1976年09月 第8章 シロギスの涙 3 + 初釣りの巻
- 第15巻 1976年09月 第8章 シロギスの涙 4 + クキのドン突きの巻
- 第16巻 1976年11月 桜吹雪のカラス鯉の巻 (1) + 桜吹雪のカラス鯉の巻 (2) + メッコ岩魚の怪の巻 + カジカの夜突きの巻
- 第17巻 1977年01月 第9章 イトウの原野 1
- 第18巻 1977年05月 第9章 イトウの原野 2
- 第19巻 1977年06月 第9章 イトウの原野 3
- 第20巻 1977年08月 第9章 イトウの原野 4
- 第21巻 1977年11月 三角瀞の主の巻 + ススキ河原エレジーの巻 + 激闘!紅葉堤の大ニジマスの巻 + 太郎沼の巨鯉の巻
- 第22巻 1977年12月 ワカサギの氷穴釣りの巻 + 湖の殺し屋ブラックバスの巻 + 蕪渡しの草魚の巻 (1) + 蕪渡しの草魚の巻 (2) 草イカダ作戦の巻 + 蕪渡しの草魚の巻 (3) 船返しの巻 + 渓流の魔術師ヤマセミの巻
- 第23巻 1978年01月 第10章 有明海のムツゴロウ 1
- 第24巻 1978年02月 第10章 有明海のムツゴロウ 2
- 第25巻 1978年03月 第10章 有明海のムツゴロウ 3 + 幽沼の羽衣鮒の巻 + 釣り場の子ギツネの巻 + 尺バヤのアカネ釣りの巻
- 第26巻 1978年05月 古沼の大怪魚の巻 + 怪魚と大対決の巻 + 小さなビッグゲームの巻 + タナゴ釣り大会の巻 + ジャックとユキシロヤマメの巻 + 黄金谷のキンイワナの巻
- 第27巻 1978年06月 第11章 カナダのサーモン・ダービー 1
- 第28巻 1978年08月 第11章 カナダのサーモン・ダービー 2
- 第29巻 1978年10月 第11章 カナダのサーモン・ダービー 3
- 第30巻 1978年12月 第11章 カナダのサーモン・ダービー 4
- 第31巻 1979年01月 RCフィッシング PART 1 + RCフィッシング PART 2 + RCフィッシング PART 3 + RCフィッシング 完結編 + カラクサイワナの巻
- 第32巻 1979年02月 巨鯉釣り大作戦 PART 1 + 巨鯉釣り大作戦 PART 2 + トモ釣り伝授の巻 + おっぽり沼の緋鮒の巻 + 手形沼の指きり魚の巻
- 第33巻 1979年03月 第12章 山上湖の舞姫 1
- 第34巻 1979年05月 第12章 山上湖の舞姫 2
- 第35巻 1979年07月 第12章 山上湖の舞姫 3 + 坊主沢の沢坊主の巻
- 第36巻 1979年08月 怨み竿の巻 + しぐれ谷のバケモノイワナの巻 (1) + しぐれ谷のバケモノイワナの巻 (2) + 焼沼の宇宙ブナの巻 + 鮎の夏 PART 1 土用がくれの巻 + 鮎の夏 PART 2 驟雨のオトリアユの巻
- 第37巻 1979年09月 第13章 ハワイのブルーマーリン 1
- 第38巻 1979年11月 第13章 ハワイのブルーマーリン 2
- 第39巻 1980年02月 第13章 ハワイのブルーマーリン 3
- 第40巻 1980年05月 第13章 ハワイのブルーマーリン 4
- 第41巻 1980年08月 第13章 ハワイのブルーマーリン 5
- 第42巻 1980年09月 第13章 ハワイのブルーマーリン 6 + 火の石の謎の巻
- 第43巻 1980年10月 早暁のヒメトロの巻 + 蝉しぐれのブラウンの巻 + 簗川流簗秘伝の巻 其の一 + 簗川流簗秘伝の巻 其の二 + 三平式珍ドウ作戦の巻
- 第44巻 1980年11月 竜神滝の竜の巻 PART 1 + 竜神滝の竜の巻 PART 2 + 竜神滝の竜の巻 PART 3 + 炭焼き小屋の名人の巻 + 月の輪熊狂騒曲
- 第45巻 1980年12月 黄金の鯉の巻 其の一 + 黄金の鯉の巻 其の二 + 黄金の鯉の巻 其の三 + 結婚披露宴招待状の巻 + 少年の夏
- 第46巻 1981年01月 第14章 茜屋流小鷹網 1
- 第47巻 1981年02月 第14章 茜屋流小鷹網 2
- 第48巻 1981年03月 第14章 茜屋流小鷹網 3
- 第49巻 1981年04月 釣犬ハチ公の巻 1 + 釣犬ハチ公の巻 2 + 釣犬ハチ公の巻 3 + 釣犬ハチ公の巻 4 + 釣犬ハチ公の巻 5
- 第50巻 1981年06月 ライギョVSミサゴの巻 PART 1 + ライギョVSミサゴの巻 PART 2 + お里鮒伝説の巻 + フィッシングかあちゃんの巻 1 + フィッシングかあちゃんの巻 2
- 第51巻 1981年07月 第15章 ニンフの誘惑 1
- 第52巻 1981年08月 第15章 ニンフの誘惑 2
- 第53巻 1981年10月 第15章 ニンフの誘惑 3
- 第54巻 1981年12月 第15章 ニンフの誘惑 4 + 第16章 落鮎のコロガシ釣り
- 第55巻 1981年12月 イワナ大移植作戦の巻 1 + イワナ大移植作戦の巻 2 + イワナ大移植作戦の巻 3 + 念珠湖のネッシーの巻
- 第56巻 1982年03月 阿仁の三四郎の巻 其の一 + 阿仁の三四郎の巻 其の二 + 阿仁の三四郎の巻 其の三 + 阿仁の三四郎の巻 其の四 + ドジョッコ フナッコの巻
- 第57巻 1982年04月 第17章 忙中閑あり
- 第58巻 1982年05月 第18章 四万十川のアカメ 1
- 第59巻 1982年07月 第18章 四万十川のアカメ 2
- 第60巻 1982年07月 角鷹フィッシングの巻 其の一 + 角鷹フィッシングの巻 其の二 + 角鷹フィッシングの巻 其の三 + 角鷹フィッシングの巻 其の四 + おとりルアーの巻
- 第61巻 1982年12月 第19章 呪い浮子 前編
- 第62巻 1983年01月 第19章 呪い浮子 後編
- 第63巻 1983年02月 双頭の岩魚 PART 1 + 双頭の岩魚 PRAT 2 + 双頭の岩魚 PART 3 + ジンケンのゴロ寝釣り + 縄文式釣りの巻
- 第64巻 1983年04月 最終章 釣りキチ同盟 前編
- 第65巻 1983年05月 最終章 釣りキチ同盟 後編
- 番外編1 1983年06月 秘技!念力釣りの巻PART 1 + 秘技!念力釣りの巻PART 2 + 桔梗ムラサキ鯉の巻 前編 + 桔梗ムラサキ鯉の巻 後編 + ジンケンのよびもどし釣りの巻
- 番外編2 1983年11月 揚げ川ツキ場漁の巻 + 摺り鉢池のカミソリウオの巻 前編 + 摺り鉢池のカミソリウオの巻 中篇 + 摺り鉢池のカミソリウオの巻 後編 + 鮒供養の日の巻
平成版
- 釣りキチ三平 平成版(1)地底湖のキノシリマス
- 釣りキチ三平 平成版(2)天狗森の巨大魚
- 釣リキチ三平 平成版(3)鮎の夏2002
- 釣りキチ三平 平成版(4)赤沢堤の主
- 釣りキチ三平 平成版(5)三平inカムチャツカ ワヒール川編
- 釣りキチ三平 平成版(6)三平inカムチャツカ ビストラヤ川編
- 釣りキチ三平 平成版(7)三平inカムチャツカ エッソ ビストラヤ川編
- 釣りキチ三平 平成版(8)三平inカムチャツカ ミーシャ編
- 釣りキチ三平 平成版(9)三平inカムチャツカ カヒの秘密編
- 釣りキチ三平 平成版(10)三平inカムチャツカ リコルド編
- 釣りキチ三平 平成版(11)三平inカムチャツカ ワシリの滝編
- 釣りキチ三平 平成版(12)御座の石/能登のタコすかし
TVアニメ版
1980年4月7日から1982年6月28日まで、フジテレビ系にてテレビアニメが放送された。制作は日本アニメーション。全109話。
2009年1月よりテレビ東京にて、実写版映画公開記念として火曜深夜25:30から傑作選を放送(映画宣伝情報をインサートするためエンディングはカット)。放送順は完全順不同。
キャスト
- 三平 三平 - 野沢雅子
- 鮎川 魚紳 - 野沢那智
- 高山 ユリ - 白石冬美(第3話から)
- 三平 一平 - 宮内幸平、 大久保正信(第53話から)
- 加瀬 正治 - 山本圭子
- ヘレン・ワトソン - 吉田理保子
スタッフ
- 製作:本橋浩一
- 製作管理:高桑充
- 企画:佐藤昭司
- 構成:岡部英二
- 脚本:田村多津夫、富田祐弘、馬嶋満、他
- 作画監督:向中野義雄、谷口守泰、水村十司、西城隆詞、金沢比呂司、飯野皓、他
- 原画:梶谷光春、高橋明信、尾鷲英俊、山口聡、島田英明、長谷川憲生、林秀夫、金田正治、他
- 動画:土肥一宏、堀口広、中島京子、南部あきこ、西村絵里子、阿部毅彦、池上裕之、前田大三、浜野裕治、安達晶彦、他
- 美術監督:千葉秀雄
- 背景:小泉壮平、田沢英夫、荒井和広、吉沢正樹、他
- 色指定:北村喜久子
- 撮影監督:萩原亨→森田俊昭
- 編集:岡安肇、小野寺桂子
- 現像:東京現像所
- 音楽:曽根幸明、山本寛之
- 録音監督:小松亘弘
- 音響効果:森賢一
- 調整:田中英行
- 録音スタジオ:映広音響
- チーフディレクター:岡部英二、新田義方
- 絵コンテ/演出:新田義方、中野健治、岡部英二、原田益次、竹内啓雄、康村正一、山崎勝彦、殿河内勝、小華和ためお、鈴木要、清水とおる、他
- プロデューサー:中島順三、渡辺忠美、増子相二郎、遠藤重夫
- 制作担当:田中三千哉、横尾潔、小川武司、他
- 制作協力:土田プロダクション、トランス・アーツ、タマ・プロダクション
- 制作:日本アニメーション、フジテレビ
主題歌
- オープニングテーマ - 『若き旅人』
- エンディングテーマ - 『俺は釣りキチ三平だ』
- 作詞 - 石坂まさを / 作曲・編曲 - 曽根幸明 / 歌 - MOJO(富田伊知郎)
- (レーベル - CBS・ソニー)
放送リスト
- 夜泣き谷の怪物1 鳴神淵の黒い影
- 夜泣き谷の怪物2 左膳岩魚が翔んだ
- カルデラの青鮒1 青い沼のミステリー
- カルデラの青鮒2 幻の青いウロコ
- カルデラの青鮒3 挑戦!青い巨ベラ
- 三日月湖の野鯉1 お化けカッパの正体
- 三日月湖の野鯉2 魚紳さん勝負だ!
- 三日月湖の野鯉3 決死のドロボー釣り
- 三ツ又池のギャング
- 毛バリの神サマ1 かげろうの舞い
- 毛バリの神サマ2 毛バリたたきの謎
- 毛バリの神サマ3 毛バリ山人石化けの術
- ゴロ引きゴンベ
- O池の滝太郎1 ヒット!ルアーが踊る
- O池の滝太郎2 ムカシ岩魚の怪!
- O池の滝太郎3 さらば!幻の滝太郎
- 磯の王者1 三平!はじめての海
- 磯の王者2 砕かれたサングラス
- 磯の王者3 来たぞ!イシダイ!三段引き!
- シロギスの涙1 シャークのジンの得意技
- シロギスの涙2 ロッドが唸る!無名島
- シロギスの涙3 激突!シャーク対フルターン
- シロギスの涙4 泣くなチャンピオン!
- ○の原野1 湿原の怪人!谷地坊主 (○はイトウ、魚へんに鬼)
- ○の原野2 野ネズミルアーに迫る影 (○はイトウ、魚へんに鬼)
- ○の原野3 湿原の大決戦! (○はイトウ、魚へんに鬼)
- メッコ岩魚の怪
- 釣り場の子ギツネ
- カジカの夜突き
- 三角瀞の主
- ススキ川原エレジー
- 蕪渡しの草魚
- 小さなビッグゲーム
- 怨み竿
- 幽沼の羽衣鮒
- 古沼の大怪魚
- おっぽり沼の緋鮒
- 坊主沢の沢坊主
- 焼沼の宇宙ブナ
- 有明海のムツゴロウ その1
- 有明海のムツゴロウ その2
- 有明海のムツゴロウ その3
- カナダのサーモンダービー その1
- カナダのサーモンダービー その2
- カナダのサーモンダービー その3
- 山上湖の舞姫 その1
- 山上湖の舞姫 その2
- 山上湖の舞姫 その3
- RCフィッシング
- 桜吹雪カラス鯉
- ライギョ対ミサゴ王者の対決
- 黄金の鯉 前編
- 黄金の鯉 後編
- ハワイのブルーマーリン その1
- ハワイのブルーマーリン その2
- ハワイのブルーマーリン その3
- ハワイのブルーマーリン その4
- 手形沼の指切り魚
- 竜神滝の竜 前編
- 竜神滝の竜 後編
- 蝉しぐれのブラウン
- 驟雨のオトリアユ
- 釣犬ハチ公 前編
- 釣犬ハチ公 後編
- しぐれ谷の化物イワナ
- 簗川流簗秘伝
- 三平式珍ドウ作戦
- お里鮒伝説
- 茜屋流小鷹網 幻の投網の巻
- 茜屋流小鷹網 紀ノ川の巻
- 茜屋流小鷹網 鬼手仏心の巻
- ガッチンがん鉄
- 湖の殺し屋ブラックバス
- 紅葉堤の大ニジマス
- 太郎沼の巨鯉
- フィッシングかあちゃん
- トモ釣り伝授
- 黄金谷のキンイワナ
- アカブチと幻の名竿
- 釣り堀奮戦記
- イワナ大移植作戦
- ワカサギの氷穴釣り
- 尺バヤのアカネ釣り
- ペンペン釣りとポカン釣り
- クキのドン突き
- 幻の大魚コクレン
- 火の石の謎
- 念珠湖のネッシー
- 石化け
- 巨鯉釣り大作戦
- 秘技!ススキ釣り
- 黄金のマス・ゴールデントラウト
- ニンフの誘惑
- カラクサ模様の怪魚
- 水のプリンセス
- 渓流の魔術師ヤマセミ
- 若鮎たちの夏
- 湿原の王者釣り
- 襲われたイワナ密漁者
- 熊撃ちマタギの三四郎
- 寒バヤのアシ竿釣り
- ドン突き!たまきんトリオ
- ドン突き!三平(秘)作戦
- 春の小川・ギンブナ騒動
- 落鮎のコロガシ釣り
- 呪い谷の怪奇魚
- カジカの夜突き・蛍火の謎
- ケダニ先生奮戦記
- 大空へはばたけ、三平!
ネット局
無印はフジテレビとの同時ネット、※はローカルセールス枠にて時差ネット。
フジテレビジョン - 北海道文化放送、青森テレビ※、岩手放送※、仙台放送、秋田テレビ※、山形テレビ※、福島テレビ※、新潟総合テレビ※、長野放送、山梨放送※、富山テレビ放送※、石川テレビ放送※、福井テレビジョン放送※、テレビ静岡、東海テレビ放送、関西テレビ放送※、岡山放送、テレビ新広島、高知放送※、テレビ西日本、サガテレビ、テレビ長崎※、鹿児島テレビ放送※、沖縄テレビ放送※
OVA版
キャスト
劇場版
テンプレート:Infobox Film 2008年、東映による実写映画の製作が発表され、同年7月より秋田県横手市・湯沢市・雄勝郡東成瀬村・由利本荘市においてロケ撮影が開始。9月下旬にクランクアップし、日本では2009年3月20日公開。今回が初の実写作品である[4]。
ちなみに、公開直前に滝田監督作品『おくりびと』がアカデミー賞 外国語映画賞を受賞した事により図らずも“アカデミー受賞後の初監督作品 ”となった。東映はアカデミー効果を受け、第62回カンヌ映画祭にて『釣りキチ』を上映し、多数の国へ配給する事を計画している[5]。。
あらすじ
米国で活躍するバス釣りのプロ・鮎川魚紳は、スランプに陥り日本に一時帰国していた。全国を巡る釣り行脚の道中、秋田県のある川で行われた鮎釣り大会で、圧倒的な成績を収めた三平・一平達を見て声をかける。
3人はすぐに意気投合し、鮎川は三平家に宿を取った。その際に「夜鳴き谷の怪物」と呼ばれる怪魚の話が持ち上がる。鮎川が一時帰国したのは、その「怪物」の伝説を確かめる為でもあった。
東京から急に帰省してきた三平の姉・愛子も交えて、一行は伝説を確かめる為に「夜鳴き谷」へと向かう。
キャスト
- 三平 三平 - 須賀健太
- 鮎川 魚紳 - 塚本高史
- 三平 愛子[6] - 香椎由宇
- 高山 ゆり - 土屋太鳳
- 松山 - 小宮孝泰
- 竹田 - 志村東吾
- 梅沢 - 安居剣一郎
- 平賀雅臣
- 中西良太
- 片桐竜次
- 駐在 - 螢雪次朗
- 三平 平 - 萩原聖人
- 三平 一平 - 渡瀬恒彦
スタッフ
詳細なデータはテンプレートを参照。
- 監督 - 滝田洋二郎
- 音楽 - 海田庄吾
- VFX - 白組
- 製作委員会 - 東映、白組、テレビ東京、バップ、木下工務店、東映ビデオ、ジェイアール東日本企画、Yahoo! Japan、河北新報社、東日本放送、秋田魁新報社
- 制作・配給 - 東映
リンク
パチンコ・パチスロ
- パチンコ
- パチスロ
- サンペイ(2001年、サミー)
モバイルアプリ
- ソーシャルゲーム
- 釣りキチ三平 ぬしコレクション(2011年、インデックス) - 基本プレイ無料のアイテム課金制。
- その他
豆知識
- 劇場版のロケ地にちなみ公開とともに由利高原鉄道鳥海山ろく線で「釣りキチ三平号」を運行した。
- 秋田中央交通が運営している秋田市内を走るバス(秋田東営業所所属のバスのうち一部)の中には、車体に大きく三平の絵が描かれた『三平バス』が存在している。
- 2003年5月4日に『釣りキチ三平』の連載開始から30年を記念して、本作の主人公・三平三平が矢口高雄の出身地である秋田県平鹿郡増田町民として住民登録された。本籍・住所は矢口高雄の実家、続柄は矢口高雄の子とされている。生年月日は昭和48年7月6日と記されているが、これは週刊少年マガジンで本作の連載が開始された日であり、作中での本当の生年月日は不明である。
- 子供用の魚釣り入門書「よくつれる! 超カンタンつり入門」シリーズ(発行:金の星社)の監修および表紙絵を担当している。
- テレビアニメ化される以前の1979年2月21日に、キングレコードから漫画のイメージソングとしてシングル『釣りキチ三平の歌』(歌:矢口高雄、フリーザー)が発売されている。B面は『三平の釣り日記』(歌:伊藤洋一)。
- 講談社コミックス版のレーベルは1巻から15巻までが「KC」、16巻以降は「KCM」である。
- 講談社コミックス版の単行本の完結後すぐにKCスペシャル版の単行本の刊行が始まったため、全65巻(番外編2巻も含めると全67巻)に及ぶ講談社コミックス版は2年足らずのうちに絶版になってしまった。出版から絶版までの期間が短い後半(特に50巻以降)巻はめったに古本市場には流通せず稀少性が高く、そのため、「単品購入で集めると10年掛かっても揃える事はできない」とまで言われている。ちなみに、講談社コミックス版を全巻揃えると一冊あたり1000~1500円にもなる(2006年現在の相場)。
- ラジオパーソナリティの伊集院光は、ラジオ番組などでこの作品に言及する際に「釣りマニア三平」「釣り著しく好き三平」などと呼ぶことがある。これは、言葉狩りの風潮に対する彼なりの風刺・批判(を含むギャグ)と言える。
脚注
- ↑ 制作発表は2008年7月。「『釣りキチ三平』映画化 県内ロケ、今月開始」秋田魁新報2008年7月11日付朝刊24面。
実写版『釣りキチ三平』、須賀健太演じる“そのまんま三平姿”初公開 ORICON STYLE 2008年8月14日付。 - ↑ 『拡大する放送禁句・第6弾 「釣りキチ三平」から「植物人間」まで』、「放送レポート 第66号」晩聲社、1984年1月。
- ↑ 釣りキチ三平の釣れづれの記 平成版(矢口高雄著 講談社)
- ↑ これ以前にも実写映画版の企画は何度か存在し、その中にはハリウッドでの制作というプランもあったものの、常に変化する自然環境が舞台であることや、魚という人の思惑とは相容れない動物を対象とした撮影の難しさなどから実現しなかった。
- ↑ 滝田監督「釣りキチ」に世界からオファー殺到 スポーツニッポン2009年2月27日付。
- ↑ 三平の姉 - 本作オリジナル