歌のない歌謡曲

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テンプレート:ウィキポータルリンク 歌のない歌謡曲(うたのないかようきょく)は、JRN系列局などで平日のに放送されているパナソニック一社提供ラジオ番組。「歌なし」とも略される。

または、日本歌謡曲を対象とした器楽曲のこと。カラオケの誕生直前の時期に流行した。

概要

題名の通り、歌が入っていない歌謡曲のインストゥルメンタル版を、女性パーソナリティの簡単なおしゃべりとともに数曲流す番組。番組中にパナソニック製品のCMが盛り込まれ、原則として各局の担当パーソナリティがアナウンスしている。これとは別に番組の開始前と終了後にもCMが放送される。

担当するパーソナリティや放送時間など、細部の内容が局により異なる企画ネット番組である。番組形態は局により朝のワイド番組TBSラジオでは、『森本毅郎・スタンバイ!』内)に内包している場合があり、生放送か事前収録かも統一されていない(両方を併用する局もある)。リクエスト曲やメッセージを紹介したり、天気予報交通情報などを挿入する局もある。パーソナリティは原則として各局1名であるが、一部の放送局では編成の都合で複数選任されている(後述)。

次からの節で、TBSラジオとラジオ関西の例を挙げる。

番組と関係のない器楽曲テープは、メロディー演奏が歌の練習のガイドとしても使われたが、この演奏が却って邪魔と言われて伴奏のみの現在のカラオケとなった。

TBSラジオの例

『森本毅郎・スタンバイ!』放送中、概ね6:45ごろ(その日の状況によって時間は前後)よりパナソニック製品(エアコン冷蔵庫洗濯機NTTドコモ携帯電話「Pシリーズ」が多い)のCM(カウキャッチャー)が入り、コーポレートソングである、サラ・ブライトマンの「Shall be done」のインストゥルメンタル版に乗せて遠藤泰子が「歌のない歌謡曲、この番組はパナソニックがお送りします」とアナウンスする。

近々の時事ネタや主に衣食住の生活に関連した話題を中心に取り上げることが多い。曲の間のCMは、遠藤がBGMなしでそのまま製品を宣伝する原稿を読んでいる。 6:53頃からはウェザーマップの気象予報士から今日の気象情報のコーナーとなる。最初に一言予報士にお天気についての問いかけをしつつ音声を繋げて、その予報士のアナウンスに相づちを入れて遠藤のラインは一旦切れる。気象情報のアナウンスが終了すると同時に遠藤のラインが再び入って首都圏内の鉄道各線の運行状況を伝えて警視庁交通管制センター所属のキャスターによる交通情報へと続く。最後の曲が流れている途中の6:55 - 6:56頃、遠藤が「歌のない歌謡曲、この番組はパナソニックがお送りしました」と締めて終了後、白物家電や携帯を中心としたパナソニック製品のCM(ヒッチハイク)で終わる。

生放送のワイド番組に内包されているため、時間を毎日調整している。このため時間のカット、曲のカット、曲全部が遠藤の話でかぶるケースが頻繁に発生する。

ラジオ関西の例

『三上公也の情報アサイチ!』()・『岩崎和夫の情報アサイチ!』()放送中、概ね6:45分頃よりパナソニックのカウキャッチャーCMが入る。

曲の間に流れるアナウンスは、概ね1曲目の間が様々な地元(兵庫県)の話題、2曲目の間がお出かけ情報(道路鉄道航空情報)、3曲目の間が天気情報(天気予報)、4曲目の間が『言葉の知恵袋』(普段あまり耳にしない故事成語とその意味を紹介)。特にお出かけ情報では鉄道や航空のダイヤの乱れや道路の事故渋滞、天気情報では注意報警報などのアナウンスが長くなる場合があり、曲に割かれる時間が非常に短くなることもある。

歴史

1951年9月2日に新日本放送(現在の毎日放送)で放送されたのが始まり[1]。初代パーソナリティは当時同局のアナウンサーだった佐伯薫。放送開始当初から変わらず、パナソニック(旧名称:松下電器産業)の一社提供番組である。テレビ放送が開始される前、ラジオという当時の身近なメディアを通じて自社ブランドを宣伝することは電機メーカー初の試みであり、系列電器店の草分け「パナソニックショップ」(旧:ナショナルショップ、1957年発足)を築く礎となった。

現在は月曜日から金曜日までの朝に15分間放送しているが、過去には土曜日日曜日にも放送していた時期があった(心のともしび同様に、土曜日または日曜日の放送となっていた)。[2]

2001年12月2日、最初に放送を開始した毎日放送では、50周年を記念した全国初の別冊特番『ナショナルプレゼンツ〜歌のない歌謡曲50周年スペシャル』を19時から90分にわたり放送した(司会は森川みどり。初代パーソナリティの佐伯も出演)。

当番組参加局は全て「当該地域における民放第一号(当該都道府県で最初に開局した民放AM局)」で構成されており、JRN加盟局は昭和20年代後半に、和歌山放送(WBS)・栃木放送(CRT)・岐阜放送(GBS)・京都放送(KBS)・ラジオ関西(CRK)は昭和30年代前半に各々開局している(但し昭和20年代後半に開局した局の場合は当番組が開局と同時に始まったとは限らず、当番組開始が開局からやや後れた局もある)。

オープニング曲

番組のオープニングでは、開始当初よりコーポレートCMソング「明るいナショナル」(作詞・作曲:三木鶏郎)を一部変更を加えながら使用してきた。変更直前まで使用していたテーマ曲はTBSJNN)系『ナショナル劇場(旧:ナショナルゴールデン・アワー、社名変更後:パナソニック ドラマシアター)』オープニングに使われている(1990年代、4代目。「はじめましょうか」で始まるもの)曲と同一だが、アレンジは異なっていた。それ以前にはテレビと同様に歌が含まれたものが使用されていた。

2008年10月1日より松下電器産業が社名を変更したのに伴い、パナソニックグループのコーポレートCMソングとして採用されたドリームズ・カム・トゥルー「SEED OF TOMORROW -MIDDUE OF NOWHERE(Panasonic Version)-」のインストゥルメンタル版に変更。2010年4月5日からはサラ・ブライトマンが歌うパナソニックグループ新テーマ曲「Shall be done」に変更。

トピック

  • 年に一度10月下旬から11月上旬頃、当番組を放送している各局の担当アナウンサーが集い、地域特性を活かして各局が制作・放送したパナソニック製品のCMコンクールを実施、前夜祭でカラオケ大会も行われる。
  • 毎月1日と15日に配信のメールマガジンでは、各局のアナウンサーが地元の話題を展開している。

CMの差し替え

松下製FF式石油温風機事故に伴うリコールに伴い、2005年12月8日より番組内での松下製品CMの放送は公共広告機構(現:ACジャパン)のCMに差し替えられ、その後12日からはリコール告知CMへ、それぞれ差し替えられた(一部の放送局では交互に半分ずつ)。

2005年12月20日より通常の松下製品CMを再開したが、リコール対象製品が多数出回っている北海道東北地方などの一部地域では並行して温風機リコール告知CMを継続した(TBSラジオの場合、番組途中で1回、終了直後に1回放送)。

2006年4月以降、番組内における温風機リコール告知は北海道・東北・北陸地方の一部地域に限定されており、その他地域では通常の松下製品CMに戻していたが、5月以降は全国で並行して温風機リコール告知CMを再び放送している(内容は新しくされた)。

2011年3月11日に発生した東日本大震災以降、番組内では同年3月31日までパナソニックのCMが自粛され、ACジャパンのCMに差し替えられていた。さらに番組の合間のパナソニックの生コマーシャルも3月28日まで休止されたほか、提供クレジット読みも中止されていた。なお津波被害が甚大で、かつ沿岸部にあるパナソニックショップの多くも津波で被災しているIBC岩手放送・東北放送(TBC)・ラジオ福島(RFC)では、しばらくの期間、本番組内でのパナソニックCMを全面休止していた。

各地の放送局と放送時間

特に表記のない放送局はJRN加盟局。JRN非加盟の4局を加えた全国37局で放送されている[3]。ラ・テ兼営局の一部ではラジオ部門が別記事となっているが、本項目ではラジオ部門を表す記事名を記載する。

カッコ内の表記は放送時間、通常時の放送形態(★:生放送、☆:録音放送)、内包しているワイド番組名(独立番組の場合は表記なし)、担当パーソナリティの順。放送局名に▼印が付いているものはAMステレオ放送実施局。▽印はradikoによる配信(実用化試験配信も含む)を実施している局。

北海道・東北

関東

中部

近畿

中国・四国

九州・沖縄

提供読み

  • 1976年から1984年まで「この番組は、美しい明日の力、豊かな毎日をリードする、松下電器がお送りします(しました)
  • 1984年から1987年まで「この番組は、技術でひらく 世界の繁栄、松下電器がお送りします(しました)
  • 1987年から1994年まで「この番組は、心を満たす先端技術、ヒューマンエレクトロニクスの、松下電器がお送りします(しました)
  • 1994年から1999年まで「この番組は、あなたとともに豊かな未来へ、松下電器がお送りします(しました)
  • 1999年から2004年まで「この番組は、松下電器がお送りします(しました)
  • 2004年から2008年まで「おはようございます、歌のない歌謡曲の時間です。この番組は、松下電器がお送りします」「歌のない歌謡曲、この番組は、松下電器がお送りしました
  • 2008年から 現在 「おはようございます、歌のない歌謡曲の時間です。この番組は、パナソニックがお送りします」「歌のない歌謡曲、この番組は、パナソニックがお送りしました

なお、ラジオ局の編成や時間などの都合により、最初のあいさつの代わりに「続いては、」やそのままタイトルを読む場合がある。

関連項目

脚注

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外部リンク

テンプレート:パナソニック
  1. パナソニック及び番組公式サイトでは1952年1月からとされる。
  2. TBSラジオでは、1988年9月まで土日にも放送した。「ラジオ東京スピリッツ」より
  3. 当該地域で最初に開局した民放AMラジオ局」であることが共通している。但し、JRNへの加盟はかなり後になった局も一部ある。
  4. 朝刊さくらい - 北海道放送、2014年7月7日閲覧
  5. IBCの本社ロビースタジオ&ホールはかつて「盛岡地区パナソニックフェア」会場として使われていた(現在は「盛岡地区きになる日立のきになるフェア」会場として使用)。
  6. 「うたなしどっとこむ」では開始時刻が6:42となっているが、実際は6:45から6:47の間で多少変動している。また、局の名称も分社前の「東京放送」のまま修正されていない。
  7. 新製品発表は1994年12月発売のST-GT70が最後、これを以てAMステレオ対応受信機の新規生産は打ち切られた。ステレオ放送実施局は歌なしもフルステレオ放送である。但しRKKは2008年9月28日を以て、HBC・MBSは2010年2月28日を以て各々AMステレオ放送を終了。RKBも同年5月30日を以てAMステレオ放送を終了し従前のモノラルに戻される事が決定。ただし、MBSはインターネットサイマルラジオ「radiko」においてはステレオ放送である。