助け人走る
テンプレート:Pathnav テンプレート:基礎情報 テレビ番組 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『助け人走る』(たすけにんはしる)は、1973年10月20日より1974年6月22日まで毎週土曜日22:00 - 22:55に、ABCと松竹(京都映画撮影所、現・松竹撮影所)が共同製作・TBS系列(現在とネットワーク編成が異なる)で放送された時代劇。全36話。必殺シリーズの公式的な第3作目にあたる。
原作は佐賀潜の『清兵衛流極意 -明治泥棒物語-』(クレジットでは資料と表記)。必殺シリーズにおいては、第1弾『必殺仕掛人』以外で原作を有する作品。
目次
概要
過去作『必殺仕掛人』『必殺仕置人』が成功し、『仕置人』の延長、さらに『仕掛人』の続編が予定されていたが『仕置人』放映中に起こった必殺仕置人殺人事件の影響を受け、これら予定が下げられて本作が制作された。放映前の仮題として、『痛快! 助け人走る』『お助け人走る』といったものがあった。[1]本作の作風は前2作と大きく異なってよくある時代劇の雰囲気が強調されており[2]、タイトルからも「必殺」の文字が外されている。そのため、当時の視聴者から見るとこれが必殺シリーズの第3弾とは認識しづらかった[2]。また、本作は佐賀潜の『清兵衛流極意 -明治泥棒物語-』を原作としている[3]が、関係しているのは「幻の清兵衛」と呼ばれた元大盗賊が、盗賊時代の業を用いて難題を解決するという点のみで、ほぼドラマオリジナルの設定、展開である。
当初は明るい作風であったが、中盤で島帰りの龍という新たな助け人が登場する一方、第24話でシリーズ初となるレギュラーの殉職者が出てグループが崩壊し、助け人は解散する。これを機に第25話以降の終盤はそれまでの明るい作風から一転して、奉行所の厳しい監視下から逃れつつ裏の仕事を行うというハードボイルドタッチな作風となっている。各話のサブタイトルは他の必殺シリーズ作品同様、第1話から最終話まで一定のフォーマットで貫かれており、本作の場合は「○○大○○」(第5話を除く)と、漢字5文字で通されている。
このように必殺シリーズからみて異色で、かつ途中で大きな作風の変化があったが、プロデューサーの山内久司は本作について「視聴率がよかった」と述べ、また「次回作の企画がなかなか決まらなかったために延長になった」と述べている[4]。
概説
本作において「助け人」は表稼業の名前でもあり、「何でも屋」のようなもの。元締が市井の人々から仕事を請け負い、囲っている「助け人」を向かわせる口入屋であり、現代で言うところの日雇い派遣である。元締は手数料として請け負った額の1割を受け取る。
持ち込まれた仕事の内、解決に非合法的な手段が必要なものや、公には出来ないものなどを裏の仕事として行う(ここで言う裏の仕事とは必ずしも「殺し」とは限らない)。裏仕事では前金(手付金)として5両、仕事完遂後に後金として5両を受け取り、助け人に渡す(表仕事と同じく元締は手数料を取るが、割合はまちまちで取らないこともある)。仕事に掛かった経費は別途元締が払うが、仕事を失敗した場合は前金を返さなければならず、経費も自己負担になる。エンディングナレーションによれば、(裏の)助け人は一般的には「義賊」「世直し」と呼ばれ、合計26人いたとされている。
後の必殺シリーズのフォーマットとの相違点として、
- 助け人が受け取る金額に、仕事の内容(危険度など)で差がつけられることがある。
- 元締を通さない裏仕事を受けても、あまり厳しい制裁は無い。
- 裏仕事を他人に知られれば始末しなければいけないことは同じだが、仲間に加わればその必要は無いことが決まりになっている(お吉もその一人)。中村主水にもほぼ感づかれていたが、暗黙の了解で相互不干渉となった。
- 最終的に悪人を殺すことは変わりないが、最初は表稼業の範疇であったものが結果として裏の仕事になることがある。例えば第1話の目的は女郎の足抜け、第3話の当初の目的は盗みであり、裏の仕事ではあるが殺しが目的ではなかった。
などがある。
あらすじ
かつて「幻の清兵衛」と呼ばれた大盗賊・清兵衛は、現在は大工を営みつつ助け屋稼業を開いていた。助け人は依頼があれば犬の世話、ゴミ拾い、どぶ掃除とどんな仕事も請け負う何でも屋のような口入れ屋。そこで働く助け人の中には、その日暮らしの気ままな生活を送る素浪人の中山文十郎、侍崩れの辻平内がいた。
大の男がやるにはみっともないと妹しのに呆れ返られる文十郎であったが、実は彼らは清兵衛から別口の仕事も受けていた。それは表沙汰にできない仕事、表では解決できない裏の仕事。
文十郎と平内はその腕っぷしの強さを生かし、表では解決できない仕事を「闇の助け人」として解決していく。
中盤
島帰りの龍と名乗る青年が現れる。彼は自分も裏の仕事をすることを宣言し、商売敵となる文十郎らへの挨拶と牽制を行う(第20話)。いくつかの出来事の後、龍は清兵衛の命を狙うが、逆に自分の未熟さを思い知ることとなり、清兵衛の配下となる(第21話)。
順調だった裏稼業は、頼み金の小判から足がつき、為吉が奉行所に捕まる。無実の者でも拷問で痛めつけ、手柄を得ようとする北町与力・黒田は執拗な捜査で助け人達を追い込んでいく。些細な罪状で文十郎らも牢屋に入れられてしまうが、為吉は拷問に耐えて白状せず、そのまま死ぬ。釈放された助け人達は為吉の仇を討つことを決意し、黒田とその配下の同心らを始末する。そして清兵衛は助け人稼業から離れることを決め、事実上助け人稼業は解散する(第24話)。
その後も奉行所に目をつけられたままの文十郎や平内は不自由な生活を余儀なくされ、持ち金は少なくなり生活は困窮する一方だった。そこに利吉が現れ、奉行所に追われる義賊の妻・およねを上方へ逃がす裏の仕事をしないかと持ちかける。しかし、為吉の死の一件で裏稼業への迷いが生じていた文十郎はこれを頑なに拒否し、文さんがやらないなら自分も嫌だと平内も断る。その代わりにと文十郎は逃し屋の弥平次を紹介するが、弥平次は裏で悪徳同心・梶川と繋がっており、およねは悲惨な死を遂げてしまう。彼女の死に責任を感じた文十郎は、再び裏の世界に足を踏み入れることを決意し、弥平次と梶川を始末。奉行所の監視の目をかわしつつ、弱者を助ける助け人チームは再始動した(第25話)。
最終話
清兵衛が江戸に帰参し、文十郎らに仕事を持ち込む。それは大奥からお手つき中﨟おちさを脱出させるという大仕事であった。助け人の意義を主張する文十郎と、巨大すぎる相手に難色を示す平内が対立しつつも、町方の目を盗んで計画を進める助け人たちであったが、ほどなく将軍が逝去。脱出は不要となり、依頼は打ち切られる。
ところがおちさは桜田御用屋敷に軟禁されてしまい、再び脱出の依頼が助け人に持ち込まれる。大奥の思惑も絡む中、文十郎たちはおちさの救出を強行。成功はするも助け人らは捕り方に包囲され、文十郎、平内、龍は大立回りを演じながら血路を切り開いてゆく。やっとの思いで逃走のための舟のある場所まで辿り着いたところで、龍は自ら殿(しんがり)を務めることを申し出て単身、捕り方の集団に立ち向かう。舟の上の清兵衛らが見守る中、龍は死闘の末に重傷を負いながらも最後の技を決め、捕り方を道連れに川へ落ちて姿を消した。
龍の犠牲で無事に江戸を脱した助け人達は、これからの道を各々決める。文十郎は最愛の妹を利吉に託し、待っていたお吉と共に夕陽の草原を旅立ってゆく。
登場人物
助け人
- 中山文十郎(なかやま ぶんじゅうろう)
- 演 - 田村高廣
- 酒好きの素浪人。平内からは「文さん」と呼ばれる。
- 明朗で人当たりが良いが、流派は自己流ながらも中村主水と対等の勝負をするほど腕が立つ剣客である。最愛の妹・しのと共に長屋住まいし、その日暮らしの生活を送る。
- しのを溺愛しており、由緒正しい家に嫁ぐことを望んでいるため、男を近づけさせないでいるが、妹思いが高じるあまり勝手に婚約させようとしたことがある(第3話)。終盤まで利吉としのが恋仲であることを知らされていなかったが、最終話で2人の関係を認め、利吉に妹を託す。
- 助け人崩壊後は困窮するがしのの援助もあって平内ほどは困らなかった。為吉の死が心に重くのしかかっており、当初は裏稼業への復帰を渋るが、自ら招いた頼み人の死に責任を感じて再び助け人となる。
- 第二話では高田馬場の決闘に加勢した中山安兵衛(演者は田村の父・阪東妻三郎、映画からのフィルム流用)の似顔絵を見て、「どこかで見た顔だな」と発言している。最終話、大仕事の後、しのと利吉の関係を認め、待っていたお吉と共に旅立つ。
- 辻平内(つじ へいない)
- 演 - 中谷一郎
- 坊主頭の侍崩れで陽気な人物。文十郎からは「平さん」と呼ばれる。
- 三度の飯より煙管が好きで、標的を目の前にしながら傍にあった高級品の煙草に手を出したり、自分で煙草の葉を蒸して手作りしたり、街頭の珍しい煙草屋で楽しんでいたほか、自分の部屋に数々の煙管コレクションを収集していた。殺しの際のBGMのタイトル「紫煙立ち上る時」は、彼の煙管から吐き出される煙のことであり、その煙が見えた時が殺しの場面へと切り替わる合図になることが多い。
- また、女にも目がなく博打にも手を出すなど、根っからの享楽家。気ままな1人暮らしの一方で、後述する仕送りもあるために常に素寒貧である。
- 少年時代、父親は飢えていた自分と母親のために窃盗と殺人を犯し、島送りで行方知れずとなる(第4話で平内が島送りされた先の島で死亡していたことが判明)。その後、辻家の婿養子に納まったが、武家社会に嫌気をさして出奔した過去を持つ。しかし毎月8のつく日には生活費を送ることを約束しており、今も妻子のことを大事に思っている。8の日を迎えて金策に奔走するシーンがよく描写される。
- 助け人解散後の終盤は仕事がまったく無く困窮する。加えて辻家の恥として妻から会うことも拒絶されてしまう。
- 文十郎との表裏とも気の合う間柄だったが、最終話で取り下げになった大奥中臈脱出の依頼を巡って対立する。その大仕事の後は1人旅立つ。
- ちなみに、実在の人物で剣豪の辻平内とは、同姓同名だが無関係である。
- 島帰りの龍
- 演 - 宮内洋(第20話から)
- 第20話から登場。裏の仕事専門の、一匹狼の青年。
- あだ名通り島流しから戻ってきた男で、江戸に帰ってきて早々に裏稼業としての「助け人」を始める。他者の助けを借りようとせず、当初は清兵衛達に喧嘩を売るに近い形で顔を見せるが、やがて、裏稼業を行うにあたっての覚悟や未熟さを思い知り、清兵衛の配下となる。
- 助け人崩壊後は困窮した文十郎や平内とは異なり、さほど生活は変わらなかった。最後の大仕事で清兵衛たちを逃がすため囮となって大勢の捕り方を迎え撃ち、川の中へ消える。
- 油紙の利吉
- 演 - 津坂匡章(第1 - 4、6、9、10、14、21 - 36話)
- 清兵衛配下の密偵。
- お調子者の男だが仕事には忠実。文十郎の妹・しのと密かに付き合っており、相思相愛。もともと清兵衛配下の盗賊で、潜入の際など盗賊時代に培った業を見せることもある。本人によると、盗賊歴12年。
- 助け人解散後は清兵衛に託された店を1人で切り盛りし、依頼人との仲介人も務める。奉行所の監視下から巧みに逃れつつ、文十郎達に繋ぎをとって仕事を依頼した。
- 最後の大仕事の後、文十郎にしのとの仲を認められ、託される。そして、しのと頼み人のおちさを連れて旅立つ。
- 為吉
- 演 - 住吉正博(第5 - 20話、24話)
- 清兵衛配下の密偵。利吉の弟分。
- 真面目だが頼りない男。私生活も謎だったが第24話にて家族がいることが明かされる。裏の仕事にかかわる者として実の息子に自分が父親だとは明かさず「為のおじちゃん」と呼ばせていた。利吉と同じくもともと清兵衛配下の盗賊。
- 第24話にて奉行所に捕らえられ苛烈な拷問を受けるが、助け人稼業のことを決して明かさず、そのまま絶命する。
- お吉
- 演 - 野川由美子(第1、2、5、7、10、12 - 14、16、17、19、21、24、25、27、31 - 36話)
- 芸者。
- 姉御肌で女ながら気風が良い。文十郎とは互いに好きあっているが喧嘩も多い。第5話でたまたま裏の仕事を知り、以後、清兵衛に気に入られて裏の仕事に加わる。
- 最後の大仕事の後、1人旅立とうとする文十郎を待ち伏せし、共に旅立つ。
- 中山しの
- 演 - 佐野厚子
- 文十郎の妹。
- 明るく人気のある茶屋娘。兄思いだが、何かと自分に干渉しようとしてくる点については反発している。
- 兄・文十郎の裏の仕事を知らず、情けない表の仕事をする兄を頼り無いとしばしば愚痴をもらす。裏の仕事に出向こうとする兄に不審を抱いたりしていたが、為吉の捕縛で奉行所からの追及を受けた際に兄から真実を聞かされる。その後、裏の仕事での繋ぎ役として活動する。
- 最終話、利吉との仲を文十郎から認められ、兄と別れて利吉と旅立つ。
- 清兵衛
- 演 - 山村聰(第1 - 15、17、18、21 - 24、33、36話)
- 助け人の元締。表稼業では口入屋を営む、人当たりの良い初老の男。
- 裏の「助け人」の元締として文十郎や平内に、裏の人助けや殺しを依頼する。かつては「幻の清兵衛」と呼ばれた大盗賊で現在は足を洗っているが、裏世界の人間との交友関係も広い。
- 元締のため原則として自らは動かないが、自ら情報収集を行ったり先陣を切ったりすることがある。場合によっては例外的に殺しを行っている。
- 第24話では奉行所に捕まった為吉のために奔走するが、結局、彼を救うことはできず、その死に責任を感じて裏稼業から手を引く。そして店は利吉に任せ、為吉の故郷に遺骨を届けるため旅に出る。
- その後、江戸近郊の山奥の小屋で仏像を彫っていたが、偶然出会った侍の頼みで一時的に江戸に戻る(第33話)。最終話では大奥に絡む裏の仕事を文十郎達に持ち込む。
その他
- 辻綾
- 演 - 小山明子(第1、7、11、14、23、25話)
- 辻平内の元家内。
- 辻家の子女で何より辻家の体面を重んじる。出奔した平内には毎月8の日に養育費名目の金を払わせ、払いが無い時は自ら赴いて取り立てる。息子に様々な稽古事をさせ、平内から得た金はこれにつぎ込んでいる模様。
- 平内を頼りが無いと軽んじる一方で、今も彼を愛していると思われる描写もある。だが、助け人崩壊後は実際の内容如何にかかわらず奉行所の取り調べを受けたことをもって辻家の汚点とし、関係を絶縁する。
- 弓坂の庄八
- 演 - 伊吹新吾(第25、26、28[5]、36話)
- 岡っ引き。
- 助け人崩壊後、奉行所の監視下に置かれた文十郎らに牽制をかける人物。文十郎らに高圧的な態度で接し、時に難癖を付けたりする。最終話で利吉の後をつけて助け人の隠れ家を突き止めるも清兵衛の投げたノミを胸に受けて絶命した。
- 伊吹新吾が演じたが、第28話のみ有川正治が演じている。
- 中村主水
- 演 - 藤田まこと
- 北町奉行所同心。『必殺仕置人』の登場人物で第12話のゲスト。
- 清兵衛らの裏の仕事を嗅ぎつけ、自分も一口乗せるよう脅迫する。しかし、清兵衛は、裏の仕事の代わりに盗賊一味の捕縛という手柄を立てさせる。
- 上記のことから殺しはせず、十手術を持って盗賊を仕留める。また、文十郎と切り結んだ。
ゲスト
- 第1話 「女郎大脱走」
- 第2話 「仇討大殺陣」
- 第3話 「裏表大泥棒」
- 第4話 「島抜大海原」
- 第5話 「御生命大切」
- 第6話 「上意大悲恋」
- 第7話 「営業大妨害」
- 第8話 「女心大着服」
- 第9話 「悲願大勝負」
- 第10話 「水中大作戦」
- 第11話 「落選大多数」
- 第12話 「同心大疑惑」
- 第13話 「生活大破滅」
- 第14話 「被害大妄想」
- 第15話 「悪党大修業」
- 第16話 「掏摸大一家」
- 第17話 「探索大成功」
- 第18話 「放蕩大始末」
- 第19話 「世情大不安」
- 第20話 「邪恋大迷惑」
- 第21話 「心中大悲憤」
- 第22話 「父子大相剋」
- 第23話 「裏切大慕情」
- 第24話 「悲痛大解散」
- 第25話 「逃亡大商売」
- 第26話 「凶運大見料」
- 第27話 「江戸大暗黒」
- 第28話 「国替大精算」
- 第29話 「地獄大搾取」
- 第30話 「貸金大仕掛」
- 第31話 「狂乱大決着」
- 第32話 「偽善大往生」
- 第33話 「忠誠大心外」
- 第34話 「必死大逃走」
- 第35話 「危機大依頼」
- 最終話 「解散大始末」
殺し技
- 中山文十郎
- 普通の刀で斬るが、とどめは「兜割り」と呼ばれる短刀(先が反っており、本来の意味の匕首に近い)で刺すことが多い。また、第4話では銛、第19話では平内の煙管を使用した。解散後は刀の代わりにもっぱら「鉄心の大刀」と呼ぶ刀の形をした鉄棒で骨を折る(第27話など)。最終話では再び刀を用いている。
- 辻平内
- 煙管の吸い口に仕込んだ錐状の針で悪人の首筋、額、脳天、こめかみを突き刺す。第19話では文十郎の「兜割り」を使った。最終話では太刀も用いている。
- 登場回により、象牙製の針(第1~3話)、細い針(第4~10話)、太い針(第11~36話)など、針の形状が微妙に異なる。
- 殺陣のシーンはBGMと共に平内の煙管の煙の登場から始まることが多い。
- 島帰りの龍
- 怪力で悪人を頭上へ担ぎ上げ、頭から地面に叩き落す「脳天逆落とし」(プロレスのブレーンバスター)が決め技。補助技として空手も使用。
- その他にバックドロップ(第20話・第21話)、岩で撲殺(第22話)、人体二つ折り(逆エビ固め、第29話)、ジャイアントスイング(第33話)。最終話では太刀も使用。
- 清兵衛
- 彫刻用のノミで相手の首筋や額を突き刺す(第9話、第14話、第24話)。
スタッフ
- 資料 - 佐賀潜「清兵衛流極意」
- 脚本 - 野上龍雄、國弘威雄、安倍徹郎、ジェームス三木、猪又憲吾、村尾昭、押川国秋、石川孝人、松原佳成、松田司
- 音楽 - 平尾昌晃
- 監督 - 蔵原惟繕、松野宏軌、三隅研次、工藤栄一、松本明、田中徳三
- プロデューサー - 山内久司、仲川利久(朝日放送)・櫻井洋三(松竹)
- 制作協力 - 京都映画株式会社(現・株式会社松竹京都撮影所)
- 制作 - 朝日放送、松竹株式会社
主題歌
放送日程
- サブタイトルのフォーマットは「大」を含む漢字5文字。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|
第1話 | 1973年10月20日 | 女郎大脱走 | 野上龍雄 | 蔵原惟繕 |
第2話 | 10月27日 | 仇討大殺陣 | 國弘威雄 | 松野宏軌 |
第3話 | 11月テンプレート:03日 | 裏表大泥棒 | 安倍徹郎 | 三隅研次 |
第4話 | 11月10日 | 島抜大海原 | 國弘威雄 | 工藤栄一 |
第5話 | 11月17日 | 御生命大切 | 安倍徹郎 | 松本明 |
第6話 | 11月24日 | 上意大悲恋 | 國弘威雄 | 蔵原惟繕 |
第7話 | 12月テンプレート:01日 | 営業大妨害 | 野上龍雄 | 三隅研次 |
第8話 | 12月テンプレート:08日 | 女心大着服 | ||
第9話 | 12月15日 | 悲願大勝負 | ジェームス三木 | 松野宏軌 |
第10話 | 12月22日 | 水中大作戦 | 猪又憲吾 | 松本明 |
第11話 | 12月29日 | 落選大多数 | 村尾昭 | 工藤栄一 |
第12話 | 1974年テンプレート:01月テンプレート:05日 | 同心大疑惑 | 安倍徹郎 | 三隅研次 |
第13話 | 1月12日 | 生活大破滅 | 國弘威雄 | 蔵原惟繕 |
第14話 | 1月19日 | 被害大妄想 | ジェームス三木 | |
第15話 | 1月26日 | 悪党大修業 | 松野宏軌 | |
第16話 | 2月テンプレート:02日 | 掏摸大一家 | 猪又憲吾 | 松本明 |
第17話 | 2月テンプレート:09日 | 探索大成功 | 押川国秋 | 松野宏軌 |
第18話 | 2月16日 | 放蕩大始末 | 安倍徹郎 | 田中徳三 |
第19話 | 2月23日 | 世情大不安 | 國弘威雄 | |
第20話 | 3月テンプレート:02日 | 邪恋大迷惑 | 松本明 | |
第21話 | 3月テンプレート:09日 | 心中大悲憤 | 村尾昭 | 蔵原惟繕 |
第22話 | 3月16日 | 父子大相剋 | 押川国秋 | |
第23話 | 3月23日 | 裏切大慕情 | 石川孝人 | 田中徳三 |
第24話 | 3月30日 | 悲痛大解散 | 村尾昭 | |
第25話 | 4月テンプレート:06日 | 逃亡大商売 | 野上龍雄 | 松野宏軌 |
第26話 | 4月13日 | 凶運大見料 | 猪又憲吾 | |
第27話 | 4月20日 | 江戸大暗黒 | 松原佳成 | |
第28話 | 4月27日 | 国替大精算 | 安倍徹郎 | 田中徳三 |
第29話 | 5月テンプレート:04日 | 地獄大搾取 | 國弘威雄 | 工藤栄一 |
第30話 | 5月11日 | 貸金大仕掛 | 松原佳成 | |
第31話 | 5月18日 | 狂乱大決着 | 松田司 | 田中徳三 |
第32話 | 5月25日 | 偽善大往生 | 猪又憲吾 | 松本明 |
第33話 | 6月テンプレート:01日 | 忠誠大心外 | 石川孝人 | 三隅研次 |
第34話 | 6月テンプレート:08日 | 必死大逃走 | 松原佳成 | 田中徳三 |
第35話 | 6月15日 | 危機大依頼 | 松田司 | 蔵原惟繕 |
最終話 | 6月22日 | 解散大始末 | 國弘威雄 |
ネット局
- 系列は放送当時のもの。
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|
近畿広域圏 | 朝日放送 | TBS系列 | 制作局 |
関東広域圏 | 東京放送 | 現・TBSテレビ | |
北海道 | 北海道放送 | ||
青森県 | 青森テレビ | NETテレビ系列 TBS系列 |
[6] |
岩手県 | 岩手放送 | TBS系列 | 現・IBC岩手放送 |
宮城県 | 東北放送 | ||
秋田県 | 秋田放送 | 日本テレビ系列 | |
山形県 | 山形放送 | ||
福島県 | 福島テレビ | TBS系列 フジテレビ系列 |
|
新潟県 | 新潟放送 | TBS系列 | |
長野県 | 信越放送 | ||
山梨県 | テレビ山梨 | ||
富山県 | 富山テレビ | フジテレビ系列 | |
石川県 | 北陸放送 | TBS系列 | |
福井県 | 福井テレビ | フジテレビ系列 | |
静岡県 | 静岡放送 | TBS系列 | |
中京広域圏 | 中部日本放送 | 現・CBCテレビ | |
鳥取県・島根県 | 山陰放送 | ||
岡山県 | 山陽放送 | 当時の放送エリアは岡山県のみ[7] | |
広島県 | 中国放送 | ||
山口県 | テレビ山口 | TBS系列 フジテレビ系列 NETテレビ系列 |
|
徳島県 | 四国放送 | 日本テレビ系列 | |
愛媛県 | 南海放送 | ||
高知県 | テレビ高知 | TBS系列 | |
福岡県 | RKB毎日放送 | ||
長崎県 | 長崎放送 | ||
熊本県 | 熊本放送 | ||
大分県 | 大分放送 | ||
宮崎県 | 宮崎放送 | ||
鹿児島県 | 南日本放送 | ||
沖縄県 | 琉球放送 |
脚注
- ↑ 助け人走る DVD-BOX 上巻ブックレットより
- ↑ 2.0 2.1 必殺アワー『助け人走る』よもやま噺
- ↑ エンディングクレジットでは「資料」と表記
- ↑ 洋泉社「必殺シリーズを作った男」
- ↑ 同話のみ有川正治が演じている。
- ↑ 1975年3月まではJNNには番販で加盟していた。
- ↑ 香川県では周辺局で視聴可能だった。
関連項目
- 中山文十郎 - 小説家、漫画原作者。ペンネームの由来は本作の中山文十郎である。