アカデミー監督賞
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テンプレート:Pathnav アカデミー監督賞(アカデミーかんとくしょう、テンプレート:En)は、アカデミー賞の一部門で、その年アメリカで公開された映画における、最も優れた映画監督にあたえられる。
最多受賞者はジョン・フォードの4回。最多候補者はウィリアム・ワイラーの12回。
最年少受賞者はノーマン・タウログの32歳。最年少候補者はジョン・シングルトンの24歳。最年長受賞者はクリント・イーストウッドの74歳。最年長候補者はジョン・ヒューストンの79歳。2009年のキャサリン・ビグローが女性初の受賞者となった。
また、この賞を受賞した82作品中62作品が、アカデミー作品賞を獲得している他、28-29年度を除く全ての作品が作品賞に同時ノミネートを受けていたりと最も作品賞とのつながりを持つ賞ともいえる。
目次
各年の受賞者と候補者
1920年代
第1回に限り、ドラマ映画監督とコメディ映画監督がそれぞれ選ばれた。
年 | 受賞者 | 候補者 |
---|---|---|
1927/1928 (ドラマ) |
フランク・ボーゼージ – 『第七天国』 |
ハーバート・ブレノン – 『ソレルと其の子』 キング・ヴィダー – 『群衆』 |
1927/1928 (コメディ) |
ルイス・マイルストン – 『美人国二人行脚』 |
テッド・ワイルド – 『ロイドのスピーディー』 |
1928/1929 | フランク・ロイド – 『情炎の美姫』 |
ライオネル・バリモア – 『マダムX』 ハリー・ボーモント – 『ブロードウェイ・メロディー』 アーヴィング・カミングス – 『懐しのアリゾナ』 フランク・ロイド - 『愛の曳網』 エルンスト・ルビッチ – The Patriot |
1929/1930 | ルイス・マイルストン – 『西部戦線異状なし』 |
クラレンス・ブラウン – 『アンナ・クリスティ』、『ロマンス』 ロバート・Z・レナード – 『結婚双紙』 エルンスト・ルビッチ – 『ラヴ・パレイド』 キング・ヴィダー – 『ハレルヤ』 |
1930年代
年 | 受賞者 | 候補者 |
---|---|---|
1930/1931 | ノーマン・タウログ – 『スキピイ』 |
クラレンス・ブラウン – 『自由の魂』 ルイス・マイルストン – 『犯罪都市』 ウェズリー・ラッグルス – 『シマロン』 ジョセフ・フォン・スタンバーグ – 『モロッコ』 |
1931/1932 | フランク・ボーゼイジ – 『バッド・ガール』 |
キング・ヴィダー – 『チャンプ』 ジョセフ・フォン・スタンバーグ – 『上海特急』 |
1932/1933 | フランク・ロイド – 『カヴァルケード』 |
フランク・キャプラ – 『一日だけの淑女』 ジョージ・キューカー – 『若草物語』 |
1934 | フランク・キャプラ – 『或る夜の出来事』 |
ヴィクター・シャーツィンガー – 『恋の一夜』 W・S・ヴァン・ダイク – 『影なき男』 |
1935 | ジョン・フォード – 『男の敵』 |
ヘンリー・ハサウェイ – 『ベンガルの槍騎兵』 フランク・ロイド – 『戦艦バウンティ号の叛乱』 |
1936 | フランク・キャプラ – 『オペラ・ハット』 |
グレゴリー・ラ・カーヴァ – 『襤褸と宝石』 ロバート・Z・レナード – 『巨星ジーグフェルド』 W・S・ヴァン・ダイク – 『桑港』 ウィリアム・ワイラー – 『孔雀夫人』 |
1937 | レオ・マッケリー – 『新婚道中記』 |
ウィリアム・ディターレ – 『ゾラの生涯』 シドニー・フランクリン – 『大地』 グレゴリー・ラ・カーヴァ – 『ステージ・ドア』 ウィリアム・A・ウェルマン – 『スタア誕生』 |
1938 | フランク・キャプラ – 『我が家の楽園』 |
マイケル・カーティス – 『汚れた顔の天使』 マイケル・カーティス – 『四人の姉妹』 ノーマン・タウログ – 『少年の町』 キング・ヴィダー – 『城砦』 |
1939 | ヴィクター・フレミング – 『風と共に去りぬ』 |
フランク・キャプラ – 『スミス都へ行く』 ジョン・フォード – 『駅馬車』 サム・ウッド – 『チップス先生さようなら』 ウィリアム・ワイラー – 『嵐が丘』 |
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
年 | 受賞者 | 候補者 |
---|---|---|
2010 | トム・フーパー – 『英国王のスピーチ』 |
ダーレン・アロノフスキー – 『ブラック・スワン』 ジョエル&イーサン・コーエン – 『トゥルー・グリット』 デヴィッド・フィンチャー – 『ソーシャル・ネットワーク』 デヴィッド・O・ラッセル – 『ザ・ファイター』 |
2011 | ミシェル・アザナヴィシウス – 『アーティスト』 |
ウディ・アレン – 『ミッドナイト・イン・パリ』 テレンス・マリック – 『ツリー・オブ・ライフ』 アレクサンダー・ペイン – 『ファミリー・ツリー』 マーティン・スコセッシ – 『ヒューゴの不思議な発明』 |
2012 | アン・リー – 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 |
ミヒャエル・ハネケ – 『愛、アムール』 デヴィッド・O・ラッセル – 『世界にひとつのプレイブック』 スティーヴン・スピルバーグ – 『リンカーン』 ベン・ザイトリン – 『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』 |
2013[1] | アルフォンソ・キュアロン – 『ゼロ・グラビティ』 |
デヴィッド・O・ラッセル – 『アメリカン・ハッスル』 マーティン・スコセッシ – 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 アレクサンダー・ペイン – 『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』 スティーヴ・マックイーン – 『それでも夜は明ける』 |
複数回受賞者
4回受賞
- ジョン・フォード(ノミネート 5回 / 1941年・1942年 2年連続受賞)
3回受賞
- ウィリアム・ワイラー(ノミネート 12回)
- フランク・キャプラ(ノミネート 6回)
2回受賞
- ビリー・ワイルダー(ノミネート 8回)
- デヴィッド・リーン(ノミネート 7回)
- フレッド・ジンネマン(ノミネート 7回)
- スティーヴン・スピルバーグ(ノミネート 7回)
- エリア・カザン(ノミネート 5回)
- ジョージ・スティーブンス(ノミネート 5回)
- ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ(ノミネート 4回 / 1949年・1950年 2年連続受賞)
- クリント・イーストウッド(ノミネート 4回)
- ミロス・フォアマン(ノミネート 3回)
- オリヴァー・ストーン(ノミネート 3回)
- ロバート・ワイズ(ノミネート 3回)
- フランク・ロイド(ノミネート 3回)
- レオ・マッケリー(ノミネート 3回)
- アン・リー(ノミネート 3回)
- フランク・ボーゼイジ(ノミネート 2回)
参考文献
外部リンク
- Academy of Motion Picture Arts and Sciences - 映画芸術科学アカデミー公式サイトテンプレート:En icon
- The Oscars - アカデミー賞授賞式公式サイトテンプレート:En icon
- Oscar Legacy - アカデミー賞各年の概要(公式サイト)テンプレート:En icon 2013年2月5日閲覧
- The Official Academy Awards Database - アカデミー賞公式データベーステンプレート:En icon
- Academy Awards - インターネット・ムービー・データベース テンプレート:En icon
- アカデミー賞 - allcinema テンプレート:Ja icon