ビューティフル・マインド
テンプレート:Infobox Film 『ビューティフル・マインド』(原題: A Beautiful Mind)は、2001年のアメリカ映画。ノーベル経済学賞受賞の実在の天才数学者、ジョン・ナッシュの半生を描く物語。アカデミー賞では作品賞、監督賞、助演女優賞、脚色賞を受賞し、ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、脚本賞、主演男優賞、助演女優賞を受賞した。
ストーリー
1947年。ジョン・ナッシュはプリンストン大学院の数学科に入学する。彼は「この世の全てを支配できる理論を見つけ出したい」という願いを果たすため、一人研究に没頭していくのだった。そんな彼の研究はついに身を結び、「ゲーム理論」という画期的な理論を発見する。(この頃から彼の統合失調症の症状が現れ始める。)
やがて、その類いまれな頭脳を認められたジョンは、MITのウィーラー研究所と言われる軍事施設に採用され、愛する女性アリシアと結婚する。政府組織は敵国であるロシアの通信暗号解読を彼に強要し、その極秘任務の重圧に彼の精神は次第に追い詰められていく。だが、これら極秘任務の遂行と思われる彼の行動は統合失調症による幻覚の症状であり、現実には任務などはなく、これらは統合失調症による幻覚であった。ひどい幻覚や幻聴に悩まされながらも、彼は妻と共に懸命に生きていく。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
ジョン・ナッシュ | ラッセル・クロウ | 牛山茂 |
パーチャー | エド・ハリス | 有本欽隆 |
アリシア・ナッシュ | ジェニファー・コネリー | 勝生真沙子 |
ローゼン医師 | クリストファー・プラマー | 家弓家正 |
チャールズ | ポール・ベタニー | 後藤敦 |
ソル | アダム・ゴールドバーグ | 樫井笙人 |
ハンセン | ジョシュ・ルーカス | 青山穣 |
マーシー | ヴィヴィエン・カーダン | 矢島晶子 |
ベンダー | アンソニー・ラップ | 真殿光昭 |
ヘレンジャー | ジャド・ハーシュ | 石森達幸 |
トーマス・キング | オースティン・ペンドルトン | 仲野裕 |
- その他の日本語吹替え:小池亜希子、辻親八、齋藤龍吾、山門久美、鈴木正和、古田信幸、小室正幸、すずき紀子、星野充昭、石波義人、亀井芳子、小野塚貴志
- 日本語版制作スタッフ:演出:伊達康将、翻訳:小寺陽子、調整:オムニバス・ジャパン、制作:東北新社
スタッフ
- 監督:ロン・ハワード
- 音楽:ジェームズ・ホーナー
- VFX:デジタル・ドメイン
実話との相違点
映画は絶賛されたが、その一方で内容と事実があまりに異なるとして様々な批判が噴出した。本物のジョン・ナッシュは、傲慢で冷酷な反ユダヤ主義者で、さらに同性愛者だったのだが、このマイナスイメージは劇中には一切出てこない。
- ナッシュが天才であることを鼻にかけていて、ライバルが現れると、「ユダヤ小僧」と差別用語並べた嫌がらせの手紙を送りつけている。
- 女性に奥手で純情な男として描かれているが、実際はMITの教員だった53年に当時の恋人女性に子供を産ませたが、自分の教え子のアリシアと付き合うために彼女を捨て、子供の扶養義務も一切放棄している。
- バイセクシャルで、MITの構内では恋人男性とキスする姿が何度も目撃され、50年代半ばにはサンタモニカの公衆トイレで性器を出して、男を誘ったとして、逮捕されている。
- 10年間にわたり入退院を繰り返す間、妻アリシアが献身的に支えることになっているが、実際はジョン・ナッシュが男性愛人と浮気したことで63年に離婚している
参考文献
- 『映画になった奇跡の実話』鉄人ノンフィクション編集部、2013年
- 『ビューティフル・マインド 天才数学者の絶望と奇跡』シルヴィア ナサー (著), 塩川 優 (翻訳) 新潮社 ISBN 4-10-541501-8
出典
外部リンク
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テンプレート:Link GA- ↑ 「映画になった奇跡の実話」 鉄人ノンフィクション編集部