クロード・ルルーシュ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:ActorActress クロード・バリュック・ジョゼフ・ルルーシュ(Claude Barruck Joseph Lelouch, 1937年10月30日 - )は、フランス・パリ出身の映画監督である。
経歴
パリ9区のユダヤ系アルジェリア人の家庭に生まれる。1960年に初の長編『Le propre de l'homme』を撮るが、「クロード・ルルーシュという名を覚えておくといい。もう二度と聞くことはないだろうから」と『カイエ・デュ・シネマ』誌に書かれるなど評論家からは酷評され、興行的にも惨敗した。その後もしばらく作品を発表しても鳴かず飛ばずという時期が続いたが、1966年の『男と女』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールとアカデミー外国語映画賞を受賞し、出世作となった。この作品は、まだ彼が無名だったためにスポンサーがつかず、自分で製作した。
1968年の『白い恋人たち』は、同年のカンヌ国際映画祭で上映される予定であったが、この年の五月革命で映画祭自体が中止となった。また、映画自体は成功したものの、評論家の多くが五月革命の支持者で、ド・ゴール政権下のオリンピックという権威主義的と看做される題材を監督したために、『体制派』というレッテルを長く貼られ、正当な評価を受けられない時期が続いた。40年後の2008年、第61回カンヌ国際映画祭クラシック部門のオープニング作品として上映された。会場にはルルーシュ自身も現れた。
主な監督作品
- 行きずりの二人 L' Amour avec des si... (1965)
- 女を引き裂く La Femme Spectacle (1965)
- 男と女 Un homme et une femme (1966)
- ベトナムから遠く離れて Loin Du Vietnam (1967) オムニバス映画
- パリのめぐり逢い Vivre pour Vivre (1967)
- 白い恋人たち 13 Jours en France (1968) オムニバス映画
- 愛と死と La Vie L'Amour La Mort (1969)
- あの愛をふたたび Un Homme Qui Me Plait (1970)
- 流れ者 Le Voyou (1970)
- 恋人たちのメロディー Smic Smac Smoc (1971)
- 冒険また冒険 L'aventure C'est L'aventure (1972)
- 男と女の詩 La Bonne Annee (1973)
- 時よとまれ、君は美しい/ミュンヘンの17日 Visions of Eight (1973) オムニバス映画
- マイ・ラブ Toute une vie (1974)
- 愛よもう一度 Si C'etait A Refaire (1976)
- ランデヴー C'était un rendez-vous (1976)
- 続・男と女 Un autre homme, une autre chance (1977)
- 夢追い A Nous Deux (1979)
- 愛と哀しみのボレロ Les Uns et les Autres (1981)
- 遠い日の家族 Partir Revenir (1985)
- 男と女II Un homme et une femme, 20 ans déjà (1986)
- ライオンと呼ばれた男 Itineraire d'un enfant gaté (1988)
- レ・ミゼラブル Les Misérables (1995)
- 男と女、嘘つきな関係 Hommes、femmes : Mode d'emploi (1996)
- しあわせ Hasards ou coïncidences (1998)
- 11'09''01/セプテンバー11 11'09''01 September 11 (2002)
関連項目
- フランシス・レイ - クロード・ルルーシュ監督作品の映画音楽を多く手がけている。