伊勢市
テンプレート:Infobox 伊勢市(いせし)は、三重県南東部に位置する都市である。市域は旧度会郡及び多気郡の一部。
目次
概要
伊勢神宮の門前町として発達した都市で、「神都」の異名を持つ。江戸時代には「お伊勢まいり」の街として多数の観光客が訪れ、現在も伊勢志摩の中心都市となっている。伊勢神宮では20年に一度社殿を建て替え神座を移す「神宮式年遷宮」が催行され、街に活気をもたらすことから「伊勢の町は遷宮のたびに新しくなる。20年ごとに活性化する」と言われている[1]。直近の式年遷宮は2013年に開催された。
1906年(明治39年)までは度会郡に属しており、明治維新直後の慶応4年7月6日から明治2年7月17日まで度会府の府庁が置かれた。廃藩置県により度会府は度会県となり、三重県に編入される1876年(明治9年)4月18日まで県庁所在地であった。
地理
志摩半島の北東部に位置する。市の北部は平地(伊勢平野の南端)であり、伊勢湾に面している。南部は標高100~500mの丘陵山地が広がる。
中心市街地は伊勢神宮 外宮(豊受大神宮)の周辺に形成されている。市街地を外れた森の中に、伊勢神宮 内宮(皇大神宮)が位置する。
「伊勢市」と称する以前は「宇治山田市」と称しており、内宮周辺が宇治、外宮周辺が山田に当たる。
地形
伊勢と宇治山田
宇治山田という地名は、翌年に市制・町村制の施行を控えた1888年(明治21年)に紛糾の末[2]、「宇治山田共ニ往古ヨリ稱スル著名ノ冠名ニ付、兩稱ヲ合セテ宇治山田ト撰定ス」[3]すなわち、「宇治と山田は古来から全国民に親しまれている」という理由から内宮鳥居前町の宇治と外宮鳥居前町の山田の両方の名を合わせて決定した[4]。町名には神都または伊勢の名を冠するべき[4]、宇治を外して山田と単称するべきという意見のほか[3]、そもそも市とするか町とするか、宇治と山田は別個に町制を敷くべき、といった議論もあった[5]。1887年(明治20年)時点の人口は26,546人で、市制の標準人口の25,000人は満たしていたが、「宇治山田町」として出発することになった[4]。
その後、1906年(明治39年)9月1日に市制を施行することになったが、また名称をめぐる問題が起きた[4]。結局、この時点では町名と同じ宇治山田を市名とすることで決着したが、これ以降、折に触れて市名問題が発生することになる[6]。具体的には1935年(昭和10年)頃、1941年(昭和16年)の神社町編入時、1943年(昭和18年)の大湊町・浜郷村・宮本村編入時である[6]。1948年(昭和23年)1月には戦災復興都市計画の中で市名改称の是非を問う公聴会が開かれたが、賛成3人、反対15人、不明1人で否決された[7]。
大きな流れとなったのは1955年(昭和30年)1月1日の豊浜村・北浜村・四郷村・城田村との合併であり、前年の1954年(昭和29年)11月13日に市名改称公聴会の賛成、11月29日の臨時市議会での議決を経て合併と同時に「伊勢市」に改称された[7]。このようにして自治体名としての宇治山田の名は消滅したが、現在でも駅名・学校名・店名などに残っている。
- (例)近鉄宇治山田駅、三重県立宇治山田高等学校、三重県立宇治山田商業高等学校、ドコモショップ宇治山田店、auショップ宇治山田店、宇治山田港
また、宇治山田神社という伊勢神宮皇大神宮(内宮)の摂社がある。ただし、読み方は「うじようだじんじゃ」である[8]。
歴史
伊勢神宮の門前町として古代から発展し、江戸時代には江戸幕府が伊勢神宮の管理を目的とする山田奉行所を設置した。山田奉行所は大岡越前として知られる大岡忠相が奉行を務めたことがあり、このころ紀州藩にいた徳川吉宗により、のちに抜擢されることになった。
明治から昭和にかけて参宮鉄道線(現在のJR東海参宮線)・参宮急行電鉄本線(現在の近鉄山田線)・伊勢電気鉄道本線(後の参宮急行電鉄伊勢線。1942年廃止)など鉄道が次々と開通したことにより参詣客が増加した。
さらに、国家神道の下で、第二次大戦までは「神都」として国威発揚の場ともなった。「皇紀2600年」にあたる1940年(昭和15年)には、約800万人が参宮のために当地を訪れた(当時の市名は宇治山田市)。大戦末期には、6回の空襲を繰り返し受けた。
1946年(昭和21年)11月20日には伊勢志摩国立公園に指定された。
市名の由来
宇治山田市からの市名の変更は、当地が伊勢神宮の門前町で、江戸時代から「お伊勢まいり」と呼ばれてきたことが要因とされる。
沿革
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、度会郡宇治町(宇治館町・宇治今在家町・宇治中ノ切町・宇治浦田町・宇治桜木町・宇治中ノ町・宇治古市町・宇治久世戸町)・山田町(山田倭町・山田尾上町・山田岡本町・山田岩淵町・山田吹上町・山田河崎町・山田船江町・山田一ノ木町・山田豊川町・山田田中中世古町・山田宮後町・山田一志久保町・山田大世古町・山田曽祢町・山田八日市場町・山田下中ノ郷町・山田常磐町・山田浦口町・山田二俣町・山田辻久留町・山田中島町・山田宮川町)の区域をもって宇治山田町が発足。
- 1906年(明治39年)9月1日 - 宇治山田町が市制施行して宇治山田市となる。
- 1941年(昭和16年)5月5日 - 宇治山田市が度会郡神社町を編入。
- 1943年(昭和18年)12月1日 - 宇治山田市が度会郡大湊町・宮本村・浜郷村を編入。
- 1955年(昭和30年)1月1日 - 宇治山田市が度会郡豊浜村・北浜村・城田村・四郷村を編入、即日改称して伊勢市となる。
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 度会郡沼木村を編入。
- 1957年(昭和32年)4月1日 - 度会郡玉城町の一部(大字粟野)を編入。
- 2001年(平成13年)11月1日 - 柏町の一部を多気郡明和町に編入。明和町の一部(大字上野・明星・平尾の各一部)を編入。
- 2005年(平成17年)11月1日 - (旧)伊勢市、度会郡二見町・小俣町・御薗村と合併し、改めて伊勢市が発足。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 度会郡玉城町の一部(大字長更の一部)を編入。
人口
行政・議会
議会
議員定数:28名
任期:(平成25年)2013年11月27日から(平成29年)2017年11月26日
構成 平成25年12月9日現在
- 議長:世古口新吾
- 副議長:品川幸久
- 監査委員:吉岡勝裕
会派 | 議席数 |
---|---|
市勢塾 | 7 |
新風いせ | 6 |
新政いせ | 5 |
政友会 | 3 |
公明党 | 2 |
日本共産党 | 2 |
自由民主党 | 2 |
共同 | 1 |
無会派 | 0 |
欠員 | 0 |
※なお、衆議院議員選挙の選挙区は「三重県第5区」[9]、三重県議会議員選挙の選挙区は「伊勢市選挙区」(定数:4)[10]、となっている。
合併に伴う地名表記
- 旧伊勢市 → 変更なし
- 旧御薗村 → 伊勢市御薗町
- 旧小俣町 → 伊勢市小俣町
- 旧二見町 → 伊勢市二見町
いずれの旧市町村域も大字以下の変更はない (例外として、二見町 茶屋、光の街の2地区が、二見町の中で独立した町名になった)。
公共施設
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- 伊勢市立
- 三重県立
姉妹都市・提携都市
- 災害時相互応援協定
- 飯田市(長野県) - 1996年(平成8年)3月1日に伊勢市役所で調印。1978年(昭和53年)から小、中学生や婦人会の交流が続いている。1995年(平成7年)9月に飯田市が協定締結を申し入れた[11]。
- 西条市(愛媛県) - 祭りを通じての親交が深い
- 御食国サミット
経済
名産
- 伊勢うどん
- 赤福餅
- 御福餅
- 二軒茶屋餅
- くうや観助餅
- 太閤出世餅
- へんば餅
- 岩戸餅
- 神代餅
- 生姜糖
- 利休饅頭
- 虎屋ういろ
- 絲印煎餅(いといんせんべい)
- 真珠煎餅
- 真珠漬
- 伊勢たくあん
- 伊勢玩具
- 神殿
- 伊勢和紙
- 伊勢春慶
- 蓮台寺柿
企業
本社を置く企業
- 株式会社赤福
- 有限会社伊勢文化舎
- 株式会社菊川鉄工所
- 株式会社ぎゅーとら
- 株式会社ダイム
- ノリタケ伊勢電子株式会社
- 百円コンビニユーエスマート株式会社(登記上の本社)
- 株式会社マスヤ
- 御木本製薬株式会社
- 有限会社山村乳業
- 株式会社UL Japan
- 株式会社リブネット
工場を置く企業
- シンフォニアテクノロジー株式会社 伊勢製作所
- 村田機械株式会社 伊勢事業所
- 美和ロック株式会社 伊勢工場
- ユニチカ株式会社 宮川事業所
- 横浜ゴム株式会社 三重工場
- 京セラ株式会社 伊勢工場
- 日本特殊陶業株式会社 伊勢工場
商業
市内各地にぎゅーとら、マックスバリュ中部、とよはた、オークワなどがスーパーマーケットを、ジップドラッグやスギ薬局などがドラッグストアを展開している。中心市街地には、伊勢銀座新道商店街や伊勢高柳商店街を始め、多くの商店街が存在する。
- 大型商業施設
日本郵政グループ
(2012年12月現在)
- 伊勢浜郷(はまごう)郵便局(黒瀬町)
- 伊勢大湊郵便局(大湊町)
- 伊勢河崎郵便局(河崎)
- 伊勢北浜郵便局(村松町)
- 伊勢一之木郵便局(一之木)
- 沼木郵便局(上野町)
- 伊勢城田(きだ)郵便局(上地町)
- 小俣郵便局(小俣町元町) ★
- 御薗郵便局(御薗町高向(たかぶく)) ★
- 二見郵便局(二見町荘) ★
- 明野簡易郵便局(小俣町明野)
- 御薗長屋簡易郵便局(御薗町長屋)
- 今一色(いまいしき)簡易郵便局(二見町今一色)
- 名古屋支店 イオンタウン伊勢ララパーク内出張所(小木町=こうぎちょう)(ATMのみ/ホリデーサービス実施)
- 名古屋支店 イオン伊勢店内出張所(楠部町)(ATMのみ/ホリデーサービス実施)
- その他簡易郵便局を除く各郵便局にATMが設置されており、★印の郵便局ではホリデーサービスも実施。
※伊勢市内の郵便番号は以下のとおり(特記無しは伊勢郵便局の集配担当)。
- 「515-05xx」「516-00xx」「516-11xx」=合併前からの伊勢市域(朝熊町の一部を除く)、御薗町上條の一部
- 「516-08xx」=旧御薗村域(御薗町上條の一部を除く)
- 「519-05xx」=旧小俣町域
- 「519-06xx」=旧二見町域
- 「517-0081」=朝熊町の一部(鳥羽郵便局の集配担当)
地域
- 伊勢志摩地方の行政・経済の中枢となっている。
- 「伊勢っこ正直」といわれるように、気候風土のためか、伊勢神宮があるためか、伊勢市民は性格が穏やかで明るいといわれる。
- 伊勢商人
- 江戸時代、東海道の始点であった日本橋周辺で呉服屋など堅実に商売をしていた。
学校
伊勢市は三重県南部では最大の都市であり、三重県南部ほぼすべてを周辺人口に含むため、文化施設と高等学校が多い。
大学
- 私立
高等学校
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- 公立
- 私立
中学校
- 伊勢市立
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- 私立
小学校
- すべて伊勢市立
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交通
鉄道
- 近畿日本鉄道(近鉄)
- 東海旅客鉄道(JR東海)
中心となる駅は近鉄、JR東海両社が接続する伊勢市駅だが、近鉄の利用者は宇治山田駅のほうが多く、近鉄における列車の運行上の拠点も宇治山田駅となっている。
かつては伊勢電気鉄道本線(後の参宮急行電鉄伊勢線。1930年~1942年。大神宮前駅など)と、路面電車として神都線(1903年~1961年)も存在した。
路線バス
高速バス
- 東京高速バス: 大宮駅・池袋駅・新宿駅・立川駅・横浜駅 - 伊勢市駅・二見浦・鳥羽BC (三重交通、三交伊勢志摩交通、西武観光バス) ※夜行
- 福岡高速バス: お伊勢さんEXPRESS福岡号 福岡(天神BC・博多BT)・小倉駅 - 伊勢市駅・二見浦・鳥羽BC (三重交通、西鉄高速バス) ※夜行 (通常期は木曜から日曜に出発、繁忙期は毎日出発)
- 京都高速バス: 内宮前・伊勢市駅前・外宮前 - 土山BS・京都駅 (三重交通)
一般路線バス
- 三重交通
- 三交伊勢志摩交通
- 伊勢市コミュニティバス「おかげバス」
道路
高速道路
有料道路
地域高規格道路
一般国道
主要地方道
- 三重県道12号伊勢南勢線
- 三重県道13号伊勢多気線
- 三重県道21号伊勢市停車場線
- 三重県道22号伊勢南島線
- 三重県道32号伊勢磯部線
- 三重県道37号鳥羽松阪線
- 三重県道38号伊勢大宮線
- 三重県道60号伊勢松阪線
一般県道
- 三重県道102号伊勢二見線
- 三重県道169号玉城南勢線
- 三重県道201号宇治山田港伊勢市停車場線
- 三重県道428号伊勢小俣松阪線
- 三重県道511号豊北港小俣線
- 三重県道531号宮川停車場線
- 三重県道576号宇治山田港線
- 三重県道713号東大淀小俣線
- 三重県道714号村松明野停車場線
- 三重県道715号館町通線
- 三重県道716号玉川小俣線
- 三重県道719号伊勢路伊勢線
- 三重県道720号横輪南勢線
- 三重県道748号大湊宮町停車場線
観光
2003年度には、伊勢神宮を中心として年間約550万人の観光客が訪れた。
また、近畿地方内の多くの小学校が修学旅行先としており、JRや近鉄の臨時列車も運行される。観光ガイドでは、「伊勢・奈良・京都」が「3点セット」とされる事がある。
2012年6月1日より、それまで市の緑化推進キャラクターだった「花照ちゃん」(2009年開催の「全日本花いっぱい伊勢大会」のマスコットとして公募)が市の観光PRキャラクターに任命され、名前もひらがな表記の「はなてらすちゃん」に改められた[12]。
名所・旧跡
観光スポット
- おはらい町
- おかげ横丁
- お伊勢まいり資料館
- 朝熊山展望台
- 伊勢河崎商人館
- 尾崎咢堂記念館
- 伊勢和紙館
- 皇學館大学佐川記念神道博物館
- 二見興玉神社(夫婦岩)
- 二見シーパラダイス
- マコンデ美術館
- 大仏山公園
- 山田奉行所記念館
- 伊勢志摩スカイライン
- 伊勢まちかど博物館 - 個人コレクションや伝統工芸を店舗などで公開している
祭事・催事
- 初午祭:3月初午の日(松尾観音寺)
- 宮川桜まつり:4月上旬(宮川堤で「桜祭り」が開催、「日本さくら名所100選」に指定されている)
- 御田祭:5月5日(猿田彦神社)
- どんどこ祭り:5月中旬(二軒茶屋周辺)
- 伊勢楽市:5月中旬、10月下旬
- 朝熊山開山忌:6月27日~29日(金剛證寺)
- 二見大祭:7月14日(二見浦)
- 伊勢神宮奉納全国花火大会:7月中旬(宮川河畔)
- 柴燈大護摩(ごまさん):7月7日(世義寺)
- 天王祭:7月中旬(河崎町)
- かんこ踊り:8月15日(正覚寺)、8月16日(佐八町)
- 御塩殿祭:10月5日(御塩殿神社)
- 初穂曳:10月15日(外宮領)、10月16日(内宮領)
- 伊勢おおまつり:10月神嘗祭直前の土・日曜日・17日
- 里帰り伊勢音頭全国大会:11月下旬(伊勢市観光文化会館)
- かんこ踊り(8月15日)
- おばたまつり(8月下旬)
- 小俣町民体育祭(9月または10月)
- 掛橋御頭舞(2月11日)
- 官舎神社御頭舞(2月11日)
- 御頭神事(旧御薗村高向) 重要無形民俗文化財
博覧会
伊勢ではこれまでに数多くの博覧会が開催されている。既に1873年(明治6年)には、文明開化を意図して神宮司庁と度会県庁の共催で実施されている[13]。観光的な意図をもって博覧会が開催されるようになったのは、昭和以降である[13]。以下に挙げる博覧会のうち、平成に入ってから開催された世界祝祭博覧会以外は、「伊勢の博覧会男」の異名を持ち、宇治山田市長を務めた北岡善之助が開催に関与している[14]。
- 御遷宮奉祝神都博覧会[15] - 1930年(昭和5年)3月10日〜同年5月31日に開催。「国体に関する資料」と「優良産品」の展示が行われた。来場者数は55万人。
- 平和博覧会[16] - 1948年(昭和23年)3月31日~同年5月31日に開催。倉田山を主会場とし、大神宮前駅跡地と近鉄宇治山田駅前を分会場としていた。北海道から熊本県まで日本中から特産物が出品され、観光・勧業両面で成果を挙げた。来場者数は443,115人。
- 御遷宮記念お伊勢博覧会[17] - 1954年(昭和29年)3月31日〜同年5月31日に開催。宇治山田市と宇治山田商工会議所が主催し、倉田山と宇治山田駅前で開かれた。開幕は伊勢会館(現在の伊勢市観光文化会館)で、各界の代表者千数百人を招待して盛大に行われた。神宮神宝館・百万ドル真珠館・サーカスなどがあった。大々的に宣伝を行った割には入場者は45万人と低調で、一般には失敗だったと受け止められている[18]。
- 伊勢参宮博覧会[19] - 1958年(昭和33年)3月19日〜同年5月7日に開催。神宮式年遷宮と伊勢商工会議所の発足30周年を記念し、伊勢商工会議所の主催、神宮司庁・三重県庁・伊勢市教育委員会の協賛で行われた。会場は倉田山公園。この年には日本国内9か所で博覧会が予定されていたことから県庁は開催に反対したが、北岡善之助は「全国各地で博覧会があるからこそ、伊勢でも実施するのだ」として押し切り、商工会議所単独で主催した[20]。倭姫命御一代館、南極昭和基地、全国商工会議所関係展示、テレビジョン電波実演、伊勢音頭などがあった。45万人が来場し、規模の割には予想外の集客を達成した[21]。
- 世界祝祭博覧会 - 1994年(平成6年)7月22日〜同年11月6日に開催。愛称は「まつり博・三重’94」で、テーマは「新たな“であい”を求めて」。来場者は351万人。会場跡地には三重県営サンアリーナがある。
関連有名人
伊勢市ゆかりの著名人
歴史上の人物
映画
作家
- 足立巻一 : 作家(神宮皇學館出身)
- 伊藤小坡 : 日本画家(宇治山田町出身)
- 生方たつゑ : 歌人(宇治山田町出身)
- 尾崎一雄 : 小説家(出生地)
- 北園克衛 : 詩人(伊勢市朝熊町出身)本名は橋本健吉、彫刻家・橋本平八の弟
- 拳骨拓史 : 作家
- 郷田マモラ: 漫画家
- 笙野頼子 : 小説家(芥川賞受賞)
- 志摩ようこ : 漫画家
- 曽祢まさこ : 漫画家、志摩ようこの姉
- 竹内浩三 : 詩人(宇治山田市出身)
- はやみねかおる : 推理作家
- 橋本紡 : 小説家(伊勢市を舞台にした話も書いている)
- モリタイシ : 漫画家(伊勢市生まれ、伊勢高校出身)
芸能
- 植木等 : コメディアン(出身は愛知県名古屋市。幼少期に旧・小俣町に在住していた)
- 大西礼芳 :女優[22]
- 大西由希子 : ジャズサックス奏者、作曲家
- 小倉久寛 : タレント(伊勢高校出身)
- 楠田枝里子 : タレント(伊勢高校出身。フリーアナウンサーでもある)
- 笙乃茅桜 : 宝塚歌劇団雪組娘役
- 中嶋静香 : 歌手
- 夏樹陽子 : 女優
- 松本恵奈 : モデル、ファッションブランドプロデューサー
- 山村美智 : 女優(元フジテレビアナウンサー)
政治
スポーツ
- 内藤幸三 : 野球選手・プロ野球審判員(宇治山田市生まれ)
- 沢村栄治 : 野球選手(宇治山田市生まれ)
- 西村幸生 : 野球選手(伊勢市営倉田山球場に沢村栄治と銅像が並ぶ)
- 小山伸一郎 : 東北楽天ゴールデンイーグルス(旧二見町出身)
- 江川智晃 : 福岡ソフトバンクホークス(旧二見町出身)
- 中井大介 : 読売ジャイアンツ(伊勢市出身)
- 野口みずき : 陸上競技長距離走・マラソン選手(アテネオリンピック女子マラソン金メダリスト)
- 尾西美咲:陸上競技中距離走・長距離走選手(旧小俣町出身)
- 高林祐介:陸上競技中距離走・長距離走選手(旧小俣町出身)
- 水本裕貴 : サッカー選手(サンフレッチェ広島)(旧御薗村出身)
- 金守智哉 : 元サッカー選手(愛媛FC)
- 森下俊 : サッカー選手(ジュビロ磐田)
- 八田直樹 : サッカー選手(ジュビロ磐田)
その他
- 篠田康雄 : 神職(宇治山田市出身)
- 野村幸一郎 : 近代文学研究者
- 橋本平八 : 彫刻家(伊勢市朝熊町出身)
- ファニートンボ・ワンマンバンド : 大道芸人(伊勢市出身)
- 藤原ヒロシ : DJ、クリエーター
- 松本正之 : 元東海旅客鉄道社長、前日本放送協会(NHK)会長
- 加藤誠之 : 元トヨタ自動車販売取締役社長・会長、元学校法人関西学院理事長
伊勢市を舞台とした作品
- 『鉄道唱歌 第五集 関西・参宮・南海篇』(作詞:大和田建樹、作曲:多梅稚)
- 大和田建樹は鉄道唱歌を作詞するに当たって、国家や歴史において重要な意義を持った場所には多く歌詞を割り当てる傾向があり、ここの場合も伊勢神宮と二見興玉神社の夫婦岩を舞台にして、5番を割いている。
- 25.伊勢の外宮のおわします 山田に汽車は着きにけり 参詣いそげ吾(わが)友よ 五十鈴(いすず)の川に御禊(みそぎ)して
- 26.五十鈴の川の宇治橋を わたればここぞ天照 皇大神(すめおおかみ)の宮どころ 千木たかしりて立ち給う
- 27.神路の山の木々あおく 御裳濯川(みもすそがわ)の水きよし 御威(みいつ)は尽きじ千代かけて いずる朝日ともろともに
- 28.伊勢と志摩とにまたがりて 雲井に立てる朝熊山(あさまやま) のぼれば富士の高嶺まで 語り答うるばかりにて
- 29.下りは道を踏みかえて 見るや二見の二つ岩 画(え)に見しままの姿にて 立つもなつかし海原に
- 『県立伊手高柔道部物語いでじゅう!』(モリタイシ)
- 作者の出身校である、県立伊勢高校がモデルとされている。
- 『赤福のれん』
その他
- 地球温暖化防止のため、市内に店舗を置く主要スーパーマーケットと伊勢市が協定を結び、2007年9月21日より、市内のほぼすべてのスーパーマーケットにてレジ袋有料化を開始した。人口10万人以上の都市での実施は伊勢市が全国初であった[23]。(2008年9月21日から、一部のドラッグストアでのレジ袋有料化が開始した[24]。)
参考文献
- 伊勢市『伊勢市史』伊勢市役所、昭和43年
- 宇治山田市役所『宇治山田市史 上巻』宇治山田市役所、昭和4年
- 外山秀一「現代に回生する鳥居前町 伊勢市」『近畿 I 地図で読む百年 京都・滋賀・奈良・三重』(平岡昭利・野間晴雄 編、古今書院、2006年、ISBN 4-7722-3053-X)121-124頁
- 橋爪紳也『人生は博覧会 日本ランカイ屋列伝』晶文社、2001年5月30日、284pp. ISBN 4-7949-6489-7
脚注
関連項目
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外部リンク
- 行政
- 立法
- 観光
- その他
- ↑ 外山(2006)124ページ
- ↑ 伊勢市(1968)92ページ
- ↑ 3.0 3.1 宇治山田市役所(1929)234ページ
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 伊勢市(1968)93ページ。
- ↑ 伊勢市(1968)92 - 93ページ
- ↑ 6.0 6.1 伊勢市(1968)94ページ
- ↑ 7.0 7.1 伊勢市(1968)95ページ
- ↑ 財団法人伊勢神宮崇敬会"宇治山田神社(うじようだじんじゃ)"(2010年11月23日閲覧。)
- ↑ テンプレート:PDFlink 三重県選挙管理委員会
- ↑ 県議会議員の選挙区と定数 三重県選挙管理委員会
- ↑ 「友好関係さらに深く 災害時に相互応援 伊勢市と長野県飯田市 協定書に調印」中日新聞 1996年3月2日付 朝刊 22面 伊勢志摩版
- ↑ 伊勢市の観光PRキャラクター任命式(伊勢市公式サイト「はなてらすちゃんのにっき」、2012年6月1日)
- ↑ 13.0 13.1 伊勢市(1968)630ページ
- ↑ 橋爪(2001)249 - 278ページ。
- ↑ 伊勢市(1968)631ページ
- ↑ 伊勢市(1968)632 - 633ページ
- ↑ 伊勢市(1968)633 - 634ページ
- ↑ 橋爪(2001)273ページ
- ↑ 伊勢市(1968)634 - 635ページ
- ↑ 橋爪(2001)274 - 275ページ
- ↑ 橋爪(2001)275ページ
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 中日新聞 2007年9月12日朝刊 三重版、同年9月22日朝刊 三重版
- ↑ 『広報いせ』平成20年9月号 18ページ