沿岸バス
テンプレート:Infobox 沿岸バス(えんがんバス)は北海道苫前郡羽幌町に本社を置くバス会社。北海道北部の日本海オロロンラインで、路線バスや札幌・旭川を結ぶ都市間バスを運行する。貸切バスや旅行業も手掛けている。
目次
沿革
- 1926年4月 - 瀧川五郎吉が羽幌 - 天塩間で乗合旅客運送事業開始。
- 1944年9月 - 戦時統合で道北乗合自動車(道北バスの前身)に統合される。
- 1952年6月 - 沿岸バス株式会社設立。道北乗合自動車より路線を譲受して開業。
- 1954年3月 - ハイヤー・タクシー事業を開始する。
- 1964年6月 - 北海道中央バスと相互乗り入れにより特急留萌札幌線(北海道中央バスは特急札留線)運行開始。
- 1975年9月 - 株式会社沿岸ハイヤーを設立。乗用部門を沿岸ハイヤーへ譲渡。
- 1975年9月 - 特急留萌札幌線廃止。
- 1984年12月28日 - 豊富営業所 - 札幌東急ホテル間に都市間バス「特急はぼろ号」運行開始。
- 1987年3月31日 - 国鉄羽幌線廃止。留萌 - 幌延間の代替輸送を開始する[1]。
- 1991年5月 - 国道231号大別苅トンネル開通に伴い、別苅雄冬線および特急はぼろ号増毛経由便を運行開始。
- 北海道中央バスの滝浜線、札浜線も雄冬乗り入れ。一部の便を接続。
- 2004年10月1日 - 遠別泉源線を廃止。廃止後は天塩町がみやび観光に委託。
- 2005年4月1日 - 遠別天塩線廃止。登別温泉送迎バス(わくわく号)運行終了。
- 2005年8月27日 - インターネット掲示板「2ちゃんねる」ユーザーを対象とした2日間のバスツアーを実施[2]。
- 2005年11月1日 - 2ちゃんねるの当時の管理人、西村博之監修のオリジナル「増毛(ましけ)」チョロQを発売。パッケージにアスキーアートが仕込まれて話題となる[3][4][5]。
- 2006年4月1日 - 天塩更岸線を新設。
- 2006年5月1日 - 更岸遠別線を新設。学生対策便として運行。
- 2006年8月25日 - 2ちゃんねるユーザーを対象とした、3日間のバスツアーを実施。名羽線に乗り入れて話題となる[2]。
- 2006年10月1日 - 郊外線を中心にダイヤ改正。留萌別苅線の旧道経由と新道経由を統合する。
- 2006年12月1日 - 札幌地区の貸切事業を縮小。観光貸切札幌営業部を札幌営業所に改組、乗合バスの営業所も併設する。
- 2007年4月10日 - 留萌市内線のダイヤ改正。萌高スクールを新設。
- 2007年6月28日 - 2ちゃんねるユーザーを対象とした、4日間のバスツアーを実施[2]。
- 2007年10月1日 - ダイヤ改正。羽幌留萌線、留萌小平線の経路変更。急行豊富温泉線を新設。
- 2007年10月6日 - 羽幌炭鉱や名羽線を巡るバスツアーを実施[2]。
- 2008年2月22日 - 赤字路線バスで行く豊富温泉バスツアーを実施。
- 2008年5月24日 - 空知支庁管内の産業遺産を巡る「黒歴史と中空知産業遺産」バスツアーを実施。
- 2008年6月1日 - 留萌旭川線の運賃値上げを実施。
- 2008年7月20日 - 千葉県銚子市の銚子電気鉄道公認の東京発着バスツアーを実施[2]。
- 2008年8月5日 - 特急はぼろ号の運賃値上げを実施。
- 2008年9月13日 - 2ちゃんねるユーザーを対象とした、オロロンライン4日間のバスツアーを実施[2]。
- 2009年4月1日 - 増毛ターミナルの窓口を廃止。特急はぼろ号の増毛経由の予約制を廃止。
- 2009年5月1日 - 増毛町 - 豊富町のバス路線が乗り放題になる「萌えっ子フリーきっぷ」を発売[1]。
- 2009年6月1日 - バイオディーゼル燃料の導入実験を大町潮静線にて実施。愛称は「萌えっ子バイオディーゼルバス」[6][7]。
- 2009年7月1日 - 羽幌町内循環バスほっと号で、トラボルタ制作の巡音ルカの楽曲を流す「トエトのレトロなメロディバス」を運行。(8月31日まで)[8][9]
- 2010年5月1日 - 「萌えっ子フリーきっぷ2ndシーズン」を発売。
- 2011年5月1日 - 「絶景領域・萌えっ子フリーきっぷ3rdシーズン」を発売。
主要事業
事業所
- 本社
- 北海道苫前郡羽幌町南3条2丁目2番地の2
- 本社ターミナル、沿岸ハイヤーを併設。
- 本社ターミナルは昭和30年代、現在地に建設。古くは「羽幌ターミナル」と呼ばれていたが、国鉄羽幌線の廃止に伴い、旧駅跡に新設されたバスターミナルを「羽幌ターミナル」、当バスターミナルを「本社ターミナル」とした(羽幌駅#羽幌ターミナルも参照)。
- 施設1階に待合室と発券窓口が設置されており、回数券や定期券、特急はぼろ号の予約・発券を取り扱う。2階は同社の本社として使用されている。のりば番号は設定されていないが、4台分のバスが同時発着可能。
- 豊富営業所
- 北海道天塩郡豊富町大通5丁目
- 札幌営業所
- 北海道北広島市大曲工業団地1丁目9-4
- 留萌駅前待合所
- 北海道留萌市栄町1丁目62番地2
- 留萌十字街待合所
- 北海道留萌市本町3丁目60番地 留萌十字街西ビル1階
- 増毛ターミナル
- 北海道増毛郡増毛町暑寒町1丁目
- Engan Bus Main Office.jpg
本社ターミナル
- Engan Bus Haboro Terminal.jpg
羽幌ターミナル
- Engan Bus Enbetsu Terminal.jpg
遠別営業所
- Rumoi sta bus stop.jpg
留萌駅前待合所
- EnganBus Masike terminal.JPG
増毛ターミナル
路線バス
2010年5月1日現在
都市間バス
特急はぼろ号
- 直行便
- 札幌駅前ターミナル - (留萌)元川町 - 小平中央 - 本社ターミナル - 遠別営業所 - 幌延十字街 - 豊富営業所
- 増毛経由便
- 札幌駅前ターミナル - 厚田支所 - 浜益 - 増毛ターミナル - 留萌駅前 - 小平中央 - 本社ターミナル
※主要停留所のみ記載。また石狩市内が両方向利用可能な他はクローズドドアとなっている。詳細は公式ページ参照。
- 運行本数
- 直行便:札幌 - 豊富系統4往復、札幌 - 羽幌系統1往復
- 増毛経由便:1往復
- 概要
- 日本海沿岸の各市町村と札幌を結ぶ路線。道央自動車道・深川留萌自動車道を経由する直行便と国道231号を経由する増毛経由便を運行する。
- かつては会員制ツアーバスとして運行していたが、札幌 - 留萌間 都市間バス問題に伴い、程なく乗合路線に切り替えられた。原則として札幌駅前ターミナル行は乗車のみ、豊富営業所行は降車のみの客扱いだが、交通機関空白地帯にあたる石狩市の厚田支所・濃昼・柏木・浜益・幌は乗車、降車ともに扱う。
- 沿革
- 1984年12月28日 - 天塩発着1往復、豊富発着2往復の定員予約制で運行開始。
- 停車停留所は豊富営業所・天塩・遠別・初山別役場前・本社ターミナル・羽幌ターミナル・苫前上町・鬼鹿3区・小平中央・札幌東急ホテル。
- 1987年12月 - 3往復とも豊富発着に変更。幌延分岐・上平を新設。
- 1990年5月 - 雄冬経由便1往復を11月30日までの期間限定で運行。畠中町と雄冬を新設。
- 1990年7月 - 従来便を滝川IC - 札幌IC間道央自動車道経由に変更。
- 1991年5月 - 高速経由便の遠別の乗降取り扱いを遠別より遠別営業所に変更。
- 1992年10月1日 - 雄冬経由便(増毛経由便)を通年運行化。
- 留萌駅前・開運町2丁目・錦町・留萌十字街を新設。
- 増毛町内の乗降扱いを畠中町より増毛ターミナルに変更。
- 1993年4月1日 - 札幌の乗降取り扱いを東急ホテルから札幌駅バスターミナルに変更。
- 1998年4月1日 - 高速経由便の幌延の乗降取り扱いを幌延分岐から幌延十字街に変更。豊富温泉を新設。
- 1997年3月 - 高速経由便の豊富発着便と羽幌発着便をそれぞれ1往復増回。
- 高速経由便に元川町・東橋を新設。
- 増毛経由便に寿町・浜益村柏木・厚田役場前を新設。
- 1997年4月1日 - 定員予約制から座席指定予約制に変更。
- 2004年12月1日 - 増毛経由便に礼受小学校・阿分小学校・舎熊駅前・大別苅を新設。
- 2005年4月1日 - 豊岬・力昼・春日町を新設。増毛経由便の礼受小学校を礼受に改称。
- 2006年4月1日 - 大幅なダイヤ改正。
- 2006年11月26日 - 直行便を深川留萌自動車道(留萌幌糠IC - 札幌IC)経由に変更。札幌市内の経路を平和大橋経由に変更。
- 2008年10月1日 - 増毛経由便に幌と濃昼を新設。
- 2009年4月1日 - 増毛経由便の予約制を廃止し、自由席運行に変更。
- 2009年10月1日 - 増毛経由便に千代志別・床丹・群別を新設。
- 2010年5月1日 - 高速経由便(札幌行)に菊水元町7条・苗穂駅前を新設。
- 車輌装備
長距離用の車輌が主に使用されている。以前はスーパーハイデッカーが主流だったが、現在はハイデッカーが主流となっている。全車にテレビ・ラジオ・トイレ・ひざかけ毛布を装備、一部車輌にBS放送やフットレストを備える。自動車電話は携帯電話の普及により廃止となっている。
- その他
- 過去にはバスガイドが乗車して車内販売や雑誌サービスを実施していたが、現在はワンマン化・廃止されている。
- 留萌市内は北海道中央バスの高速るもい号と競合するため、直行便は乗り入れていない。但し、一部停留所は相互に停留所開放を実施し利便性の向上を図っている。
- 年末やゴールデンウィークなど繁忙期は増発便が運行される。予約客は行き先別に宛がわれることが多く、1号車は豊富行き、2号車以降は途中停留所止まりで運行される。そのため普段は使用されない「遠別」や「天塩」の行先方向幕が用いられることもある。
- 本社ターミナル、豊富営業所より札幌駅前ターミナル到着後、日帰りで折り返す便は、ジェイ・アール北海道バス札幌営業所に待機する。その他の便は自社の札幌営業所に夜間滞泊する。
快速幌延旭川線
- 概要
1987年3月30日新設。幌延町より天塩町・初山別村・羽幌町・苫前町・小平町・留萌市・北竜町・秩父別町・深川市を経て旭川市まで3市8町村を結ぶ、北海道有数の長大路線バス。
日本国有鉄道(国鉄)羽幌線廃止に伴う代替バスの一部であり、一時は豊富旭川線(豊富駅 - 旭川駅前)も運行されたが、冬期の遅れを考慮して幌延で系統を分割している。
- 路線沿革
- 1987年3月30日 - 2往復新設。
- 幌延駅 - 天塩町立病院 - 遠別営業所 - 初山別役場前 - 羽幌ターミナル(現本社ターミナル) - 留萌十字街 - 留萌駅前 - 碧水 - 秩父別役場 - 深川拓銀 - 旭川駅前
- 1988年3月13日 - 遠別バスターミナル、羽幌ターミナル設置に伴う改正。
- 「遠別」「羽幌ターミナル」「上平」を新設。「遠別営業所」「上平川尻」を廃止。旧羽幌ターミナルは「本社ターミナル」に改称。
- 「深川拓銀」を「深川十字街」に改称。
- 1990年6月1日 - 大幅なダイヤ改正。
- 快速別苅旭川線新設。
- 大別苅 - 谷地町 - オタルマナイ第1 - 畠中町 - 増毛役場 - 第1箸別 - 舎熊小学校 - 彦部 - 阿分第1 - 礼受小学校 - 第2浜中 - 沖見3丁目 - 寿町 - 留萌十字街
- 快速幌延旭川線のうち1往復を豊富駅まで延長(快速豊富旭川線)。
- 1991年6月1日 - 「末広町」「秩父別2条8丁目」「曙団地」「高砂台入口」を新設。
- 1992年3月30日 - 大幅なダイヤ改正。
- 快速幌延旭川線の1往復を豊富駅まで延長。
- 快速豊富留萌線(豊富駅 - 留萌駅前)を新設。
- 「増毛ターミナル」「豊岬」「力昼」を新設。「高砂町」「五十嵐町」を廃止。
- 1992年6月1日 - 10月31日までの期間限定で快速豊富留萌線を稚内駅前まで延長(快速旭川稚内線)。
- 稚内駅前 - 南駅前 - 豊富駅
- 1994年4月8日 - 大幅なダイヤ改正。
- 快速豊富留萌線廃止。
- 快速豊富旭川線1往復を快速留萌旭川線に振り替え。
- 1996年4月1日 - 「美葉牛農協」を「美葉牛十字街」に改称。
- 2001年4月1日 - 大幅なダイヤ改正。
- 快速豊富旭川線1往復を快速留萌旭川線に振り替えて廃止。
- 「遠別営業所」「神楽支所」を新設。留萌市内は全停留所停車へ。
- 2001年8月27日 - 快速留萌旭川線の上り1便を減便。
- 快速幌延旭川線1往復、快速別苅旭川線上り1便、快速留萌旭川線上り1便・下り2便へ。
- 2007年5月1日 - 「道立羽幌病院」を新設。
- 2007年10月1日 - 「春日町」を新設。
- 2007年10月6日 - 「神楽支所」を「神楽4条4丁目」に改称。
- 2007年12月23日 - アサヒビル解体に伴い、「旭川駅前」を駅前ビルに移転。
- 使用車両
- 35 - 40人乗り 4列シート
- 定員や仕様が異なる場合がある。
- その他
- 旭川駅前 - 留萌十字街間は道北バスとの共同運行区間。道北バスの乗車券(バスカードを除く)も使用可能。
- 幌延行は幌延駅で稚内駅行のスーパー宗谷に接続する。
- 以前は豊富駅発着の快速豊富旭川線も1往復設定されていたが、現在は留萌で系統を分割のうえ留萌十字街 - 豊富駅間を普通便に振り替えている。代替として宗谷バスの特急わっかない号が豊富営業所前で乗降を扱い、旭川 - 豊富間をカバーしている。
- 全区間の運行距離は223.4kmで奈良交通十津川特急の168kmを大幅に上回るが、2001年より幌延留萌線と留萌旭川線に系統分割されたため、カウントされていない。
郊外路線
2009年4月1日現在
留萌旭川線
- 運行区間
- 留萌十字街 - 留萌駅前 - 幌糠 - (峠下分岐点) - 碧水 - 秩父別役場 - 深川十字街 - (音江分岐点) - (神居古潭) - 高砂台入口 - 旭川駅前
- 留萌十字街 - 留萌駅前 - 留萌高校 - 幌糠 - 峠下分岐点
- 運行本数
- (快速)留萌 - 旭川:2往復(全便沿岸バスが運行)
- うち旭川行きの1本は留萌別苅線から直通する。
- 快速幌延旭川線1往復も同区間を運行する。
- (普通)留萌 - 旭川:7往復(沿岸バス3往復、道北バス4往復)
- (普通)留萌 - 峠下:1往復(沿岸バスが運行)
- (快速)留萌 - 旭川:2往復(全便沿岸バスが運行)
- 所要時間
- 留萌 - 旭川:快速便2時間00分、普通便2時間10分
- 留萌 - 峠下:50分
- 概要
- 車輌装備
- 貸切バスや都市間バスからの転用が多く、全便トイレ付き車両で運行する。
- その他
- 一部区間で北海道中央バス(留萌 - 深川)、空知中央バス(秩父別 - 深川・深川 - 旭川)と競合。運賃は各社が独自に設定しており、競合区間でも運賃が異なる場合がある。
留萌別苅線
- 運行本数
- 大別苅行き10本、留萌行き12本
- 所要時間
- 約1時間00分
- 路線概要
- 留萌市と増毛町を結ぶ一般路線。留萌 - 増毛間の経路の大半をJR北海道留萌本線と並行する。国道231号増毛バイパスを運行する新道経由便も運行していたが、2006年10月1日のダイヤ改正で従来便と統合された。
- 車輌装備
- 1987年の羽幌線廃止時に導入された中距離用バスが今も現役で運用されている。
別苅雄冬線
- 運行区間
- 大別苅 - 岩尾港 - 雄冬
- 運行本数
- 3往復
- 所要時間
- 約17分
- 路線概要
- その他
- 雄冬は1976年に国道231号が開通するまで「道なき陸の孤島」と呼ばれ、旅客交通や物流・医療などの面で長らく不便を強いられてきた。1976年に悲願の国道231号が開通すると留萌方面への利便性が飛躍的に高まるとともに、増毛・留萌への定期路線バスの運行が始まった。当初は冬季運休の季節運行だったが、大別苅トンネルの開通に伴い通年運行となって現在に至る。
豊富留萌線
(区間便含む)
- 運行区間
- 概要
- 豊富町より幌延町・天塩町・初山別村・羽幌町・苫前町・小平町を経て留萌市まで1市7町村を結ぶ。阿寒バスの羅臼線(市立病院 - 羅臼)や宗谷バスの天北線(稚内駅前ターミナル - 音威子府、旧JR北海道天北線代替)と並ぶ北海道有数の長大路線バス。かつては羽幌や遠別で系統が分割されていたが、1987年の国鉄羽幌線廃止に伴う代替バス運行時に系統を統合した。
- 一時は快速豊富旭川線(豊富駅 - 旭川駅前)も運行されたが、冬期の遅れを考慮して幌延や留萌で系統を分割している。
- 車輌装備は中 - 長距離用の車輌が使用されている。
- 留萌市内の経路は、豊富留萌線・初山別留萌線は船場町を、幌延留萌線・羽幌留萌線は留萌市立病院を経由する。
- 生活交通路線の確保のため、運賃収入では賄えない費用については国や北海道、運行地域の市町村からの補助金で賄われている。
- その他
- 基本的にトイレなしのバスで運行される。全線通しの便は4時間弱を要するが、休憩時間は設けられていない。運転士に申し出れば各ターミナルにてトイレを利用できる。
古丹別線
- 運行区間
- 羽幌ターミナル - 苫前上町 - 苫前下町 - 上平 - 苫前高校 - 古丹別
- 上平 - 苫前高校 - 古丹別
- 概要
- 留萌管内羽幌町より苫前町古丹別地区を結ぶ近距離路線。上平-古丹別間を約10分で結ぶ上平古丹別線と羽幌より苫前上町・下町を経由して上平折り返し、古丹別を結ぶ羽幌古丹別線に分けられる。いずれも上平ターミナルにて幹線(豊富留萌線、幌延留萌線、遠別留萌線、羽幌留萌線)や特急はぼろ号に接続するダイヤ設定となっている。
- かつては幹線系統(豊富留萌線など)が古丹別地区へ乗り入れる系統もあったが、海岸部よりいったん内陸部の古丹別に立ち寄り引き返すことで往復30分近いロスが生じるとのことから現在は廃止されている。
- 車輌装備は、中・長距離用の車輌が主に使用されており、昭和62年の国鉄羽幌線代替バスも現役で運用されている。
その他の路線
- 上遠別線
- 遠別営業所 - 遠別 - 30号
- 遠別清川線
- 遠別営業所 - 遠別 - 第2啓明 - 清川3丁目
- ※上遠別線と遠別清川線は予約制によるデマンド運行。前日17時までに遠別営業所に予約がない場合は運休。[11]
- 天塩更岸線
- 天塩高校 - 天塩 - 天塩中学校 - 更岸中央 - 乙和園
- サロベツ線
- 豊富駅 - 原生花園 - 稚咲内第2
- 豊富温泉線
- 豊富駅 → 豊富温泉 → スキー場前
- ※1日1本、豊富駅で乗客がいる場合のみ運行。豊富駅以降の各停留所(大通9丁目 - スキー場前)は降車のみ扱い。札幌発の特急列車「サロベツ」、稚内発の特急列車「スーパー宗谷4号」と連絡する。
留萌市内線
2010年3月1日現在。
- 留萌高校入口 - 留萌高校正門前の南9条橋が工事で通行止めのため、全系統迂回運行中。3月31日より平常運行に戻る予定。
- 循環線は時間帯により2系統・5系統・6系統・7系統にスイッチする。方向幕と音声アナウンスは留萌税務署前で切り替わる。
- 2系統 平和台南町線(循環)
- 留萌十字街 - 沖見団地 - 平和台 - 留萌駅前 - 自衛隊正門前 - 第2南町 - 留萌高校正門前 - 留萌市立病院 - 留萌駅前 - 留萌十字街
- 留萌十字街 - 沖見団地 - 平和台 - 留萌駅前 - 留萌高校正門前 - 留萌市立病院 - 第2南町 - 自衛隊正門前 - 留萌駅前 - 留萌十字街
- 3系統 大町南町線
- 大町 - 留萌駅前 - 東雲町1丁目 - 留萌高校正門前 - 留萌市立病院 - 第2南町 - 自衛隊正門前 - 留萌駅前 - 留萌十字街 - 大町
- 大町 - 留萌駅前 - 自衛隊正門前 - 第2南町 - 留萌高校正門前 - 留萌市立病院 - 東雲町1丁目 - 留萌駅前 - 留萌十字街 - 大町
- 4系統 大町潮静線
- 大町 - 留萌駅前 - 合同庁舎前 - 留萌高校正門前 - 留萌市立病院 - 東橋 - 潮静団地前 - 潮静第2
- 潮静第2 - 東橋 - 留萌市立病院 - 留萌高校正門前 - 合同庁舎前 - 留萌駅前 - 留萌十字街 - 大町
- 5系統 平和台南町線(循環)
- 留萌十字街 - 沖見団地 - 平和台 - 留萌駅前 - 合同庁舎前 - 自衛隊正門前 - 第2南町 - 留萌高校正門前 - 留萌市立病院 - 合同庁舎前 - 留萌駅前 - 留萌十字街
- 留萌十字街 - 沖見団地 - 平和台 - 留萌駅前 - 合同庁舎前 - 留萌高校正門前 - 留萌市立病院 - 第2南町 - 自衛隊正門前 - 合同庁舎前 - 留萌駅前 - 留萌十字街
- 6系統 沖見南町線(循環)
- 留萌十字街 - 沖見団地 - 留萌駅前 - 自衛隊正門前 - 第2南町 - 留萌高校正門前 - 留萌市立病院 - 留萌駅前 - 留萌十字街
- 留萌十字街 - 沖見団地 - 留萌駅前 - 留萌高校正門前 - 留萌市立病院 - 第2南町 - 自衛隊正門前 - 留萌駅前 - 留萌十字街
- 7系統 沖見十字街線
- 留萌十字街 - 沖見団地 - 留萌十字街
- 10系統 大町南町線(平和台経由)
- 大町 - 留萌駅前 - 自衛隊正門前 - 第2南町 - 留萌高校正門前 - 留萌市立病院 - 東雲町1丁目 - 留萌駅前 - 留萌十字街 - 沖見団地 - 平和台 - 留萌十字街 - 大町
- 平日のみ運行。
- 11系統 大町南町線(平和台経由)
- 大町 - 留萌十字街 - 沖見団地 - 平和台 - 留萌駅前 - 自衛隊正門前 - 第2南町 - 留萌高校正門前 - 留萌市立病院 - 東雲町1丁目 - 留萌駅前 - 留萌十字街 - 大町
- 平日のみ運行。
主な廃止路線
- 信砂御料線
- 信砂 - 御料
- 一部の便は御料で北海道中央バス和線(現在は乗り入れていない)に接続していた。
- 留萌藤山線
- 留萌十字街 - 藤山
- 留萌峠下線に統合。
- 羽幌上羽幌線
- 羽幌ターミナル - 上羽幌
- 廃止後は羽幌町スクールバスが有償運送。
- 羽幌曙線
- 羽幌ターミナル - 築別駅 - 曙
- 廃止後は羽幌町スクールバスが有償運送。
- 羽幌港線
- 羽幌駅前 - 羽幌フェリーターミナル
- 国鉄羽幌線の急行はぼろに併せて運行。
- 遠別泉源線
- 遠別営業所 - 天塩 - 雄信内 - 泉源
- 遠別営業所 - 天塩 - 雄信内 - 泉源 - 南雄信内
- 廃止後は天塩町がみやび観光に運行委託。
- 遠別天塩線
- 遠別営業所 - 更岸3線 - 天塩
- 天塩更岸線と遠別更岸線(学生対策便)に系統を分割。
- 遠別問寒別線
- 遠別営業所 - 天塩 - 雄信内 - 問寒別
- 遠別中川線
- 遠別営業所 - 天塩 - 雄信内 - 中川駅
- 豊富江辺頃別線
- 豊富駅 - 豊富温泉 - 江辺頃別
- 一部の系統は稚内駅前ターミナルまで直通運転した。
- 豊富稚内線
- 稚咲内 - 原生花園 - 豊富駅 - 稚内駅前ターミナル
- 江辺頃別 - 豊富温泉 - 豊富駅 - 稚内駅前ターミナル
- 宗谷バスと共同運行。
- 急行羽幌稚内線
- 羽幌ターミナル - 本社ターミナル - 遠別営業所 - 天塩 - 豊富駅 - 稚内駅前ターミナル
- 羽幌ターミナル - 本社ターミナル - 遠別営業所 - 天塩 - 稚咲内第2 - 稚内駅前ターミナル
- 宗谷バスと共同運行。
- 特急留萌札幌線
- 留萌十字街 - 深川十字街 - 札幌五番館前
- 北海道中央バス札留線と相互乗り入れ。
- 豊富幌延循環線
- 豊富駅 → 下沼南 → 幌延駅 → 豊富温泉 → 豊富駅(登校便)
- 幌延駅 → 豊富温泉 → 豊富駅 / 豊富駅 → 下沼南 → 幌延駅(下校便)
- ※豊富高校の登校日に合わせて運行。午前授業日は登校便のみ運転。
貸切バス
貸切バス事業は旭川運輸支局・札幌運輸支局管内での発着が認められている。
沿岸バスとインターネット
同社はインターネットユーザーを意識した企画も意欲的に取り組んでいる。
特殊ツアー
2ちゃんねる上の書き込みから生まれたバスツアー。2005年春に2ちゃんねるの同社スレッドに日本海オロロンライン縦断ツアーの要望が寄せられ、同社の企画担当者を動かすに至った。担当者は「札幌発着で1泊2日2万2000円」という大枠だけを設定し、行程は2ちゃんねる内で提案を募った。ユーザー(2ちゃんねらー)からは旧国鉄羽幌線の廃線跡やサロベツ原野、羽幌炭鉱の廃墟、路線バス乗車体験や営業所見学が寄せられ、最終的には「1泊2日ではもったいないぐらい高密度な旅程」に仕上がった[12]。以降も続編を実施しており[2]、未成線の名羽線や秘境駅で知られる小幌駅、泊発電所に立ち寄るなど、一般的なバスツアーとは趣が異なる。
2008年9月をもって、「2ちゃんねるツアー」としては幕を閉じたが、「2ちゃんねるツアー」ではない「特殊ツアー」(後述)は引き続き行われている[13]。
- 2005年8月 陸の孤島雄冬と豊富温泉・羽幌炭鉱2日間(「2ちゃんねるツアー」第1弾)
- 2006年8月 サロベツ原生花園、宗谷岬と幻の鉄道・名羽線3日間(「2ちゃんねるツアー」第2弾)
- 2007年6月 海鳥達の楽園・天売島、深名線遺構巡り4日間(「2ちゃんねるツアー」第3弾)
- 2007年10月 産業遺産の旅、羽幌炭鉱と幻の鉄道・名羽線2日間(2ちゃんねるツアーの外郭企画)
- 2008年2月 路線バスで行く豊富温泉3日間(※特選バスツアー)
- 2008年5月 黒歴史と中空知産業遺産2日間(※特選バスツアー)
- 2008年7月 快走アイリスライナーで行くぬれ煎餅の里、銚子電鉄
- 2008年9月 スペランカー号で行く秘境小幌駅と寿都・積丹・泊原発3日間(「2ちゃんねるツアー」第4弾)
- 2009年6月 天売島善知鳥ウォッチングと失われた炭都・羽幌炭鉱2日間(※特選バスツアー)
- 2009年9月 日本一の秘境駅 北海道・小幌駅を訪ねる最後の旅2日間
※2005年 - 2008年の詳細は、沿岸バス公式サイトのアーカイブ[2]を参照。
このバスツアーは、徐々にマスメディアを介して世間一般に知られるようになっており、2007年6月16日読売新聞北海道版朝刊に「2ちゃんねる利用者と企画・沿岸バスでオフ会ツアー」が、2008年2月5日北海道新聞夕刊に全国初の赤字路線バスを利用したバスツアーが紹介された[14]。
2ちゃんねるツアーとは別に、産業遺産や炭鉱跡を巡るバスツアーや、同じ2ちゃんねるで話題になった銚子電気鉄道と提携して、2008年7月20日に東京発着の日帰りバスツアーを実施しており、これらを総じて「特殊ツアー」と呼ぶ。銚子のツアーの際には、貸切バスの愛称としてトラベルプランニングオフィスのツアーバスのパロディで「快走アイリスライナー」と命名された。後にこの銚子ツアーの内容は、同年8月9日のテレビ北海道の「けいざいナビ」で取り上げられている[15]。
エイプリルフール
例年、4月1日のエイプリルフールにジョーク記事を配信することで知られている。
- 2006年 「バーボンハウスへようこそ」
- 2007年 「はにわっく湾岸」「ハレ晴レユカイ」
- 2008年 「はにわっく湾岸OO(ダブルオー)」「スペランカー号で行く道南3日間」
- 2009年 「エイプリルフールも全力投球!沿岸バスの特殊企画続々進行中!」
- 2010年 「4月1日はエイプリルフールですが沿岸バスの路線は平常通りです」
- 2011年 「絶対領域きっぷはじめます。」
- この年はTOP画面に町立さくらんぼ小学校の貸切ステッカーを手にした絶対領域(ニーソックス姿)のバスガイドをあしらった。その一方で「萌えっ子フリーきっぷ」の第3弾として「絶景領域・萌えっ子フリーきっぷ」を発売するとした。また、「乗りつぶし」で有名な乗りつぶしオンラインとのコラボレーションで、「乗りつぶしオロロンライン」を提供した(エイプリルフール終了後も継続中)。
- 2012年 「奇跡のコラボレーション。沿岸バスの萌えっ娘フリーきっぷにいまいち萌えない娘が参戦します。」
- 2013年 「スクール水着は、ニッポンの文化です!」
- 2014年 「萌えるカード 沿岸バスのモエカ計画はじまります」・「特急はぼろ号 次の時代へ。新型車両を導入します。」
増毛チョロQ
2006年にはナンバープレートを「け・2323」(「毛・ふさふさ」)、行先方向幕は「増毛(ましけ)」にしたチョロQを製作している。パッケージ内側には「大ちゃん」と「クマー」のアスキーアートが仕込まれて話題となった。なお、使用については当時の2ちゃんねる管理人ひろゆきの許諾を受けている。2007年1月に朝日新聞や日刊スポーツで相次いでこの増毛チョロQが取り上げられた。この反応に対して公式サイトでは「(増毛効果について)実際には科学的な根拠は実証されておりません。頭髪の問題に関しては専門の医療機関に相談か、増毛神社・豊富神社への願掛けをお勧めします」と表記された。増毛チョロQの販売は現在は終了しているが、現在もインターネットオークションで高値が付いている[21]。
VOCALOID
高速バス特急はぼろ号の車内放送のBGMにVOCALOIDシリーズで制作された曲が使用されている[22][23]。2009年7月1日より8月31日まで羽幌町内循環バスほっと号に全国初のVOCALOIDバス「トエトのレトロなメロディバス」を運行した[24]。外部のスピーカーより巡音ルカの歌う「トエト」が流れる。また、車内には一般から公募したイラストを掲示していた[25]。
君に届け
羽幌町出身の椎名軽穂の漫画「君に届け」の作中に出てきた神社やビーチなどの各スポットをバスのアクセスを含め公式サイト上で紹介している[26]。
関連会社
- 沿岸ハイヤー
脚注
関連項目
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外部リンク
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