宗谷バス
テンプレート:Infobox テンプレート:ウィキプロジェクトリンク テンプレート:ウィキポータルリンク 宗谷バス(そうやバス)は、北海道稚内市に本社を置くバス会社である。
目次
概要
会社ホームページに「日本最北端・稚内のバス会社」と謳われているとおり、日本国内のバス会社の中で最北の営業エリアを持つ。主に稚内市、利尻島内、礼文島内といった宗谷管内の市町村で路線バス営業を行うほか、ゴールデンウィークから秋までの観光シーズンには定期観光バスも運転する。また、稚内 - 札幌間などの都市間長距離バスや、旧・天北線、旧・興浜北線といったJR、旧国鉄線の廃止代替バス路線を受け持つ。2009年まで東急グループの一員であった。
年表
- 1952年(昭和27年)
- 1954年(昭和29年)8月 雄武営業所開設。
- 1956年(昭和31年) 本社を枝幸町から稚内市に移転。
- 1959年(昭和34年)12月28日 東京急行電鉄の傘下に入る。
- 1971年(昭和46年)6月 雄武営業所廃止。
- 1985年(昭和60年)7月1日 興浜北線廃止に伴い代替バスを運行開始。
- 1989年(平成元年)5月1日 天北線廃止に伴い代替バスを運行開始。
- 2009年(平成21年)10月1日 東京急行電鉄およびじょうてつが所有する当社株式をジェイ・ウィル・パートナーズが運営・管理する合同会社へ譲渡、東急グループから離脱[1]。
- 2010年(平成22年)
- 2013年(平成25年)4月6日 一部路線変更・市内線が稚内駅前ターミナル経由の運行となる。
事業所
- 本社・稚内営業所・貸切センター・稚内整備工場
- 北海道稚内市末広5丁目2番23号
- 枝幸営業所
- 北海道枝幸郡枝幸町三笠町301番地7 枝幸交通ターミナル1階
- 礼文営業所
- 北海道礼文郡礼文町大字香深村字トンナイ
- 利尻営業所
- 北海道利尻郡利尻町沓形字本町
- 札幌営業所
- 北海道札幌市南区石山東3丁目1-28
- 稚内駅前バスターミナル
- 北海道稚内市中央3丁目6番1号 稚内駅再開発ビル1F
- 鬼志別窓口
- 北海道宗谷郡猿払村鬼志別南町243 鬼志別バスターミナル内
- 浜頓別窓口
- 北海道枝幸郡浜頓別町中央南8 浜頓別バスターミナル内
- 中頓別窓口
- 北海道枝幸郡中頓別町字中頓別951番地1 中頓別バスターミナル内
- 音威子府窓口
- 北海道中川郡音威子府村字音威子府 音威子府交通ターミナル内
- 潮見窓口
- 北海道稚内市潮見5丁目4番 潮見待合所内
- 稚内フェリーターミナル窓口
- 北海道稚内市開運2丁目7-1
- Soya bus terminal.JPG
稚内駅前バスターミナル
- Tenpokusen onishibetsu.jpg
鬼志別バスターミナル
- Tenpokusen hamatonbetsu.jpg
浜頓別バスターミナル
- Tenpokusen nakatonbetsu.jpg
中頓別バスターミナル
- Otoineppu-Station.jpg
音威子府交通ターミナル
路線バス
稚内営業所
- 市内線
- 1:潮見5丁目 - 南駅前 - 港3丁目 - 稚内駅前ターミナル - 稚内中学校前 - ノシャップ
- 2(富岡線直通):ノシャップ - 稚内駅前ターミナル - 南駅前 - 潮見5丁目 - 富岡5丁目 - 潮見5丁目
- 富岡線
- 3:稚内駅前ターミナル - 南駅前 - 栄3丁目 - 富岡5丁目 - 潮見5丁目
- 5:稚内駅前ターミナル - 南駅前 - 禎心会病院 - 栄3丁目 - 富岡5丁目 - 北星学園大学 - 朝日6丁目 - 潮見5丁目
※稚内郵便局前~港1丁目間は市内線経由
- 緑町線
- 6:(1) 稚内駅前ターミナル - 南駅前 - 緑6丁目
- 23:(5) 緑6丁目 - 潮見5丁目
- 25:(4) 緑6丁目 - 末広3丁目 - 潮見5丁目
- 緑・こまどり循環
- 18:南駅前 - 緑5丁目28 - こまどり4丁目 - 南駅前
- 20・21:南駅前 - 緑5丁目28 - 禎心会病院 - 栄1丁目 - 南駅前
20は緑5丁目28先回り、21は栄1丁目先回り。
- 声問線(市内線直通)
- 11・12:ノシャップ - 稚内駅前ターミナル - 南駅前 - 潮見5丁目 - 声問 - 養護学校( - ふれあい公園) - 潮見5丁目 - 南駅前 - 稚内駅前ターミナル - ノシャップ
朝夕の一部便は、ふれあい公園を経由しない。ノシャップ→声問は系統番号12番、声問→ノシャップは系統番号が11番となる。
- 富士見線(市内線直通)
- 13:潮見5丁目 - 南駅前 - 稚内駅前ターミナル - ノシャップ - 富士見5丁目
- 坂の下線(市内線直通)
- 30・31:潮見5丁目 - 南駅前 - 稚内駅前ターミナル - ノシャップ - 富士見5丁目 - 坂の下 - 緑6丁目 - 南駅前 - 稚内駅前ターミナル
30は潮見5丁目始発ノシャップ先回り、31は駅前ターミナル始発緑6丁目先回り。
- 空港線
- 32:フェリーターミナル・稚内駅前ターミナル・南駅前 - 空港ターミナル
航空便に接続運行。
- 天北宗谷岬線・曲渕線(JR北海道天北線代替)
- 稚内駅前ターミナル - 宗谷岬 - 鬼志別 - 浜頓別高校 - 音威子府 (- 名寄※)
- 17:稚内駅前ターミナル - 恵北 - 樺岡 - 沼川 - 曲渕
テンプレート:Main ※2014年8月1日~9月30日まで、1日1往復延長運行(実証実験)
礼文営業所
- 礼文線
- 香深フェリーターミナル - 香深 - 高校前 - 高山 - 空港下 - 船泊本町 - (船泊)病院前 - スコトン
- 知床線
- (香深)病院前 - 香深フェリーターミナル - 差閉 - 知床
- 元地線
- 香深フェリーターミナル - 桃岩登山口 - 元地
6月から8月までは礼文島観光協会が運行主体となる「観光地シャトルバス」が各路線と同経路で1往復設定され、路線バスと同様に利用可能。礼文線のシャトルバスは高山植物園を経由する[5]。
利尻営業所
- 利尻線
- (ホテル利尻 - )沓形 - (沓形フェリーターミナル - )栄浜 - (空港 - )本泊 - (温泉 - )鴛泊フェリーターミナル - 旭浜 - 鬼脇 - 仙法志 - 高校 - 沓形
沓形バスターミナル(利尻営業所)を基点とした本泊先回り(Aコース)・仙法志先回り(Bコース)の一周便が基本。沓形 - 本泊 - 鴛泊フェリーターミナル間には区間便、航空便に接続する空港便も設定される。括弧内は一部便が経由する[6]。
枝幸営業所
2010年(平成22年)4月1日より枝幸国保病院 - 枝幸ターミナル間路線延長[7]。
- 歌登線
- 枝幸国保病院 - 枝幸ターミナル - 樋口前 - 下幌別 - 共栄 - 歌登ターミナル・歌登西町
2010年(平成22年)4月1日より枝幸国保病院 - 枝幸ターミナル間路線延長[7]。
- 音標・雄武線
- 枝幸ターミナル - 樋口前 - 道の駅(マリーンアイランド岡島) - 枝幸南中学校 - 音標 - 郡境 - 幌内 - 雄武(道の駅おうむ) - 雄武国保病院
一部便は三笠線と直通[7]。
音標・雄武線と直通[7]。括弧内は一部便が経由する。
都市間バス
特急わっかない号
- 札幌線
- 稚内フェリーターミナル・稚内駅前ターミナル - 大通バスセンター/札幌駅前(北都交通・特急はまなす号と共同運行)
- 旭川線
- 稚内駅前ターミナル・豊富 - 旭川駅前(2010年4月1日より休止中)
- 予約制。旭川は道北バスで受け付けるほか、利尻島・礼文島のハートランドフェリー営業所でも受け付ける。夜行便は前3列が女性専用席となる。
1981年(昭和56年)に札幌線運行開始。当初は会員制貸切バス(いわゆるツアーバス)として運行。北海道内のバスで初めてトイレ付き車両を導入した路線である。1983年(昭和58年)5月1日より旭川線の運行を開始した。
札幌線は当初札幌東急ホテルに発着していたが、札幌駅前ターミナル、センチュリーロイヤルホテルへの変更を経て現在は大通バスセンター発・札幌駅前着で運行される。当初は銀嶺バス特急はまなす号とは競合していたが、バス路線新規参入自由化や、JRの「宗谷」などの特急化に対する競争力強化のため2001年(平成13年)7月20日より共同運行を開始し、運賃値下げや回数乗車券設定を行っている。
行程の内札幌留萌間は、昼行便の場合道央自動車道と深川留萌自動車道を通行するが、夜行便の場合国道275号と国道233号を通行する。また昼行便の一部及び夜行便は運行両社で運行管理委託を行っており、稚内 - 小平間は宗谷バスが、札幌 - 小平間を北都交通が担当する。道の駅おびら鰊番屋で上り便と下り便が合流し、双方の乗務員が車両を交換して基点に戻る。
2013年10月2日より、銀嶺バスのバス事業の譲渡により、北都交通との共同運行に変更となった。
旭川線は銀嶺バス(傘下の道北観光バスを含む)と競合運行であった。銀嶺バスは宗谷バスとは逆に旭川を午前・稚内を午後に出発する便を設定していたが、季節運行化を経て1997年(平成9年)夏期の運行をもって廃止となった。宗谷バスは豊富、名寄、士別に停留所増設を行う[2]など運行を継続していたが、乗客が減少傾向であることなどから2010年(平成22年)3月31日の運行をもって休止されている。
特急えさし号
- 予約制。札幌は銀嶺バスで受け付ける。札幌線と旭川線の一部は音威子府にて特急天北号または天北宗谷岬線と乗り換えができ[8]、この場合も直通運賃が適用される。
旭川線は1985年(昭和60年)9月20日に単独で運行開始。1992年(平成4年)4月1日より道北バスが運行に加わっている。2002年(平成14年)6月1日には宗谷バス運行便を本幌別経由名寄発着に変更し旭川線は道北バス便1往復の運行に変更されたが、2004年(平成16年)4月1日に本幌別経由を廃止し小頓別経由旭川発着に戻されている。
札幌線は2002年(平成14年)6月1日に運行開始。同年6月22日に旧歌登町と旧枝幸町からの補助を受けて3列独立シート車を導入している。当初は名寄・士別に停車していたが、高速道路・自動車専用道路の延伸に伴い2004年(平成16年)5月1日より直行運行に変更された。
特急天北号
- 鬼志別 - 浜頓別 - 中頓別 - 小頓別 - 音威子府 - 名寄駅前・士別大通6丁目・旭川駅前
定期観光バス
定期観光バスは稚内発着・利尻発着・礼文発着各2コース[注 1]、運行期間は5月3日~5月6日・5月21日~9月30日まで。
冬期に北紋バスと共同で稚内 - 紋別間「ポールスター号」を運行していたが、2006年(平成18年)度以降は運行されていない[2]。
主な休廃止系統
- 声問線
- 7:稚内駅前ターミナル - 南駅前 - 潮見5丁目 - 声問(自動車学校)
路線変更に伴い廃止。現在は系統番号11・12に引き継がれている。
- こまどり病院線
- 8:南駅前 - 大黒4丁目 - こまどり病院
- 大岬線・(旧)曲渕線
- 10:稚内駅前ターミナル - 潮見5丁目 - 声問 - 富磯 - 宗谷岬 - 大岬小学校前
- 17:稚内駅前ターミナル - 潮見5丁目 - 声問 - 増幌 - 上声問 - 沼川 - 曲渕
- サラキトマナイ線
- 22:潮見5丁目 - 上勇知
稚内市が運行主体の乗合タクシーが運行される[9]。
- 波止場線
- 33:稚内駅 - フェリーターミナル
- 学生対策便
- 35:潮見5丁目 - 富岡5丁目 - 萩見3丁目 - 栄3丁目 - こまどり4丁目
2014年(平成26年)7月25日廃止(稚内大谷高等学校移転のため)
- 興部・西興部方面
- 興部 - 西興部
- 上興部 - 西興部 - 上藻 - 札久留 - 北見滝ノ上駅
- 雄武 - 興部
いずれも北紋バスへ譲渡。興部 - 西興部間と上興部 - 北見滝ノ上駅間の経緯については西興部村営バスを参照。
- オホーツク急行線
- 稚内 - 宗谷岬 - 浜鬼志別 - 浜頓別 - 枝幸
冬期のみ運行の定期観光バス(稚内 - 枝幸 - 紋別)に変更されたが、2005年(平成17年)の運行を最後に設定されていない[2]。
- 歌登線
- (枝幸 - )歌登 - 志美宇丹
歌登町営軌道廃線にほぼ沿う。歌登 - 志美宇丹間を旧歌登町へ譲渡。町営バスとして運行していたが後に廃止。
- 音威子府線
- 枝幸 - 歌登 - 小頓別/本幌別 - 音威子府
小頓別/本幌別までは歌登町営軌道廃線にほぼ沿う。2002年(平成14年)6月1日付で廃止され特急えさし号が代替となったが、本幌別経由・音威子府非経由便は2004年(平成16年)4月1日付で廃止され、現行の小頓別・音威子府経由に一本化されている。
貸切バス
貸切バス車両は57台保有し、事業は旭川運輸支局・札幌運輸支局管内での発着が認められている[10]。
車両
一般路線車は日野自動車製の車両が、高速車や貸切車は三菱ふそう製の車両が多く、利尻および礼文の定期観光バスには三菱ふそう・エアロキングが運用される。東急バスから払い下げられた車両が多く、塗色変更やフォグランプ取り付け、寒冷地対策等を施して使用する。稚内市から購入補助を受けて環境負荷の低い新型のハイブリッドバス(路線バスタイプ)も所有している。
一般路線車の塗装は白に赤ラインが入った自社オリジナル塗装。最近は、塗装を変えず東急バスの塗装のまま運用に入ってる車両もある。高速・貸切車は東急グループ離脱以降は共通のマーキュリーカラーは数を減らしてきており、自社オリジナルカラーが増えてきている。
- SOUYA Bus regular route.JPG
路線バス (558)
- Soya Bus 927.jpg
天北線車両 (451)
- SOUYA Bus periodical sightseeing bus.JPG
定期観光バス (464)
- Sōya bus A200F 0694.JPG
貸切バス (590)
- Sōya bus A200F 0761.JPG
貸切バス (605)
- Sōya bus A230A 0646.JPG
貸切バス (646)
車両・乗務員の借り受け、貸し出し
2008年(平成20年)より夏期繁忙期限定で、逆に夏期は閑散期となる沖縄県の琉球バス交通と那覇バス(第一交通産業グループ)より乗務員を受け入れている。2010年(平成22年)は運転手6名とバスガイド15名が利尻・礼文両営業所に配属された。同年より車両のリースも開始され、琉球バス交通所有の三菱ふそう・エアロエース5台が配属された[11]。
これを知った福岡県の堀川観光バスが、修学旅行等で繁忙期を迎える時期に車両と乗務員の借り受けを打診。2012年(平成24年)10月17日に運転手4名と前年に導入された新型車両3台が福岡県へ向かって出発し、同月下旬から12月上旬まで稼動する予定となっている[12]。
脚注
注釈
出典
参考文献
- 雄武町史編纂委員会『雄武町百年史』(2006年)
関連項目
外部リンク
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 テンプレート:Cite web
- ↑ “北見バス、地元資本に 経営陣が全株買い戻す”. 北海道新聞 (2011年7月16日朝刊 p. 11経済面).
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 7.0 7.1 7.2 7.3 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ “宗谷バス、福岡「出稼ぎ」”. 北海道新聞 (2012年10月11日朝刊 p. 9経済面).
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