礼文町
テンプレート:Infobox 礼文町(れぶんちょう)は、北海道宗谷地方の礼文島にある町。一島一郡一町で礼文郡礼文町をなす。
町名の由来はアイヌ語「レプンシリ」(沖の島)から。
目次
地理
宗谷地方西部の日本海上にある礼文島全域を占める。稚内市沿岸から西方50kmに位置する。周囲72km。面積82平方km。
日本最北端の町として知られる。宗谷岬は市であり、択捉島は村なので、町としては最北端となる。礼文町のプロフィールでは「北緯45度30分14秒、東経141度4分16秒」と紹介されている(経緯度の度未満は十進法表記)。
島は南北に長く、ほぼ逆三角形の形状。北部を船泊(フナドマリ)、南部を香深(カフカ)と呼ぶ。島西部は断崖絶壁が続き、自動車、バイクでは島一周できない。島東部海岸には北海道道40号礼文島線が南北に走る。
気候
気候は宗谷暖流や偏西風の影響により緯度の割には比較的穏やかで、夏は涼しく冬は氷点下10℃前後までしか下がらない(夏期平均気温 6月12℃位 7月17℃位 8月18℃位 9月15℃位)。
隣接している自治体
島のため、隣接する自治体はなし。ただし、航路により以下の市町村と関係が深い。
歴史
- 1685年(貞享2年)松前藩領地宗谷場所付属場所として開ける。
- 1878年 礼文郡各村戸長役場が香深に設置される。
- 1892年 船泊村が分村。
- 1956年9月20日 香深村の財政悪化もあり船泊村、香深村が合併(新設合併)し、礼文村となる。
- 1959年 町政施行、礼文町となる。
行政
礼文町議会
- 議長:柳谷正武
- 副議長:二田順一
- 議員定数:9
- 無会派:9
衆議院
- 小選挙区:北海道第12区
- 比例代表:比例北海道ブロック
歴代町長
- 初代~5代 向瀬貫三郎
- 6代~9代 関和夫
- 10代 安達謙三
- 11代~13代 中島忠明
- 14代~15代 小野徹
町組織
総務課、町民課、産業課、建設課
警察
- 香深駐在所
- 船泊駐在所
消防
- 礼文支署
経済
産業
漁業では一年中、海の幸に恵まれ夏はエゾバフンウニ、利尻昆布の産地として有名であり、礼文島はウニ丼の発祥地としても知られている。最北の島、として観光が盛ん。海抜ゼロメートルから咲く高山植物の島、花の浮島としても知られている。高山地帯ではないが高緯度のため、礼文島の中で多くの高山植物が生育している。西海岸の気候がその原因であり、東海岸が晴天の時でも、西海岸に近づくにつれて次第に霧が濃くなり、立つことすらできないほどの強風が吹くこともある。まるで、本州中部の高山の頂上付近が荒れた時の気候を思わせるほどである。 このような島特有の厳しい気候条件が気温を低下させるため、そこに適応した種類だけが育ち、春の訪れとともに次々と花を咲かせる。夏季(6月頃~)にはレブンソウ、レブンアツモリソウ、レブンウスユキソウなど多くの礼文島固有の稀少な高山植物が咲き乱れ、咲く花の種類は、2~3週間ごとに変化する。
漁協
- 香深漁業協同組合
- 船泊漁業協同組合
金融機関
- 稚内信用金庫
- 礼文支店
- 礼文町役場船泊支所出張所(ATMコーナー)
郵便局
- 香深郵便局(集配局)
- 香深井郵便局
- 内路郵便局
- 船泊郵便局
コンビニ
- セイコーマート 香深店
姉妹都市・提携都市
国内
地域
人口
教育
- 高等学校
- 中学校
- 香深中学校
- 船泊中学校
- 小学校
- 礼文小学校
- 香深井小学校
- 神崎小学校
- 尺忍小学校
交通
空港
- 礼文空港(2009年4月より運用休止中)
路線バス
道路
船舶
稚内港(稚内市)、鴛泊港(利尻富士町)、沓形港(利尻町)へのフェリー路線(ハートランドフェリー)がある。
タクシー
- 礼文ハイヤー
- イシドウハイヤー
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
文化財
- 礼文町船泊遺跡出土品 - 国の重要文化財、礼文町町民活動総合センター保管
- 礼文島出土の歯牙製女性像及び動物像 - 道指定有形文化財、長昌寺蔵、複製品は礼文町郷土資料館蔵
- 礼文島桃岩付近一帯の野生植物 - 道指定天然記念物
- レブンアツモリソウ群生地 - 道指定天然記念物
祭事
- 花まつり(6月)
- 厳島神社祭(7月)
- 湖畔まつり(8月)
- 海峡まつり(8月)
観光
- 高山植物園(大人300円、小人150円)
- 高山植物群落(レブンアツモリソウ他)
- 礼文林道
- 桃岩展望台
- 地蔵岩
- 猫岩
- 金環日食観測記念碑(昭和23年5月9日当時新しい日本の歴史的大事業として、日米共同の科学者1500名により観測され、広く世界の歴史に記され、以来天体科学の地となった場所)
- 銭屋五兵衛記念碑(江戸の豪商)
- 上村占魚句碑
- スコトン岬(礼文島最北端の地、日本最北限のトイレ)
- 澄海岬
- 礼文岳(標高490m、頂上まで約2時間)
- 久種湖(日本最北の湖、ミズバショウ群生地)
- 利尻礼文サロベツ国立公園
- 礼文島温泉
- 愛とロマンの8時間コース(礼文島の西海岸を歩くトレッキングコース)
- 国の重要文化財:明治38年(1905年)建設のニシン漁の番屋跡[1]
- 久種湖畔スキー場(日本最北端のスキー場)
- 富士見ヶ丘
- Lake Kusyu.JPG
久種湖
- Cape Sukai.JPG
澄海岬
- Cape Sukoton.JPG
須古頓岬
脚注
関連項目
植物
礼文町に自生する植物300種以上(固有種、稀少種が含まれ学術的価値が高い)
- アナマスミレ (アナマ菫)
- チシマリンドウ (千島竜胆)
- フタナミソウ (二並草)
- レブンアツモリソウ (礼文敦盛草)(国内希少野生動植物種指定)
- レブンイワレンゲ (礼文岩蓮華)
- レブンウスユキソウ (礼文薄雪草)
- レブンキンバイソウ (礼文金梅草)
- レブンコザクラ (礼文小桜)
- レブンシオガマ (礼文塩竈)
- レブンソウ (礼文草)
- レブントウヒレン (礼文唐飛廉)
- レブンハナシノブ (礼文花忍)
など他多数