テレビマガジン

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テレビマガジン』は、講談社より発行されている両性(主に男子)児童向けのテレビ雑誌。通常毎月1日発売(刊号は翌月)。通称はテレマガ

概要

仮面ライダー』を全面的に取り上げることを目的とし、講談社の第三編集局長だった牧野武朗取締役と石森俊夫局次長が、田中利雄にもちかけて創刊した日本初の児童向けテレビ情報誌。命名は牧野による。準備を始めたのが1971年6月だったので、11月2日発売の創刊号(1971年12月号)までは実質的に3か月ほどしかなかったという。当初は巻頭に「少年マガジンコミックス」と掲げてあるとおり、宮原照夫編集長以下、『週刊少年マガジン』の編集部員4名がスタッフを担当していたが、実務には田中利雄と加賀博義が当たっていた[1]

当初は幼児絵本のようなカラー口絵に2色刷り画報という装丁で、創刊号は実売13万部と低迷した。そこで1971年3月号から誌面刷新を図り、イラスト主体から新着スチールを多用したグラフ主体に移行した。このリニューアルは功を奏し、1972年4月号では実売率90パーセント代後半にまで達した。以降も毎月3万部ずつを積み増し、1973年6月号では発行部数最高68万部というピークを迎えた[1]

小学館の『てれびくん』が現在唯一の競合雑誌だが、部数は後塵を拝している。また、作品の情報も『てれびくん』に比べて遅い。

仮面ライダーシリーズ』や『マジンガーシリーズ』といった人気番組の企画会議に編集者が積極的に参加し、番組の進行に沿って雑誌上で特集を組むことにより、子供たちから絶大な支持を受けることになる。特に特定のヒーロー作品に関する100の秘密事項を取り上げた「ひみつ100」特集などは好評を呼んだ。

しかし1970年代後期に入ると『仮面ライダーシリーズ』『マジンガーシリーズ』の終了や『てれびくん』の創刊によって当時の主力特撮・アニメ作品の大半の掲載権を「てれびくん」を発行する小学館に独占され(講談社と小学館はライバル関係。特に『ウルトラマン』など円谷プロダクション作品は暫く、小学館の独占契約になった)ラインナップの面で不利を強いられた本誌は打開策としてオリジナルまんが企画や『ミクロマン』・ラジコンなどのホビー情報や、仮面ライダーやゴジラのリバイバル特集などの試行錯誤で凌ぎ続けた。

しかし1979-80年には復活した『ウルトラマンシリーズ』『仮面ライダーシリーズ』や新たに『スーパー戦隊シリーズ』や『メタルヒーローシリーズ』がメインを飾り、特撮作品の記事が誌の大半以上を占めるようになった。ホビー関連の記事は、兄弟誌の『コミックボンボン』に受け継がれている(後に『ボンボン』が休刊となり、同誌の漫画部分の雰囲気を持った増刊「テレまんがヒーローズ」が発行された)。

誌名ロゴが現在の一世代前のものになった1984年1月号から、サイズをそれまでのB5からA4変に変更した。

1990年代に入るとそれまで掲載していなかった過去の特撮作品を取り上げるようになるなど、緩和的な部分が強調された。

「両性児童向け」をうたったテレビ雑誌ではあるが、女児向け作品はテレマガには掲載されない場合もあり、載ったとしても東映アニメーション制作作品くらいで、さらにここ30年はアニメ作品は一部を除いて表紙のメインを飾っていない。近年のタイアップは、玩具面ではこれまでは「ミクロマン」「ダイアクロン」「トランスフォーマー」のタカラトミー(旧タカラ)中心だったが、現在は「VOOV」をはじめとするバンダイのオリジナル玩具が中心になっており、音楽面では、日本コロムビア[2]が多い。

講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い。

近年では、深夜アニメコードギアス 反逆のルルーシュ』など高年層読者向けの情報も取り上げるようになり、2006年9月号から対談企画を中心とした親読者向け企画「ようこそ!!テレマガcafe」をスタートさせた。

関連書籍では、1986年発行の「仮面ライダー大全集」に単を発した特別編集シリーズがその資料性の高さから好調な売れ行きをマークし、近年では一作品につき一冊というペースで刊行されるようになった。

創刊からの増刊も含めた通巻ナンバーが表紙に記載されておらず、そのため「創刊○○○号記念号」と銘打った記念号がまだ一度も刊行されていない(競合誌でも『てれびくん』では創刊300号が、『テレビランド』では創刊100号の記念号があった)。

テレビマガジンの公式ホームページは2011年2月まであったが、2011年3月からは「講談社こども倶楽部」という児童誌総合サイトを開設。テレビマガジンもそのサイトに統合された。

記事・付録について

  • 特撮作品のグラビアページでのCGエフェクト編集は、全て、漫画家の友杉達也が担当している。なお、特撮作品の映画、イベント用パンフレットの写真は、小学館てれびくん版を公式に使用しているため、テレマガ版は一切使われていない。
  • 玩具情報は、特撮作品の玩具を中心に掲載されるが、近年はバンダイナムコグループバンプレストのプライズ景品(一番くじ、UFOキャッチャーなど)も掲載されている。また、対象年齢15歳以上とされる玩具も本誌に掲載されることもあり、本誌の対象年齢が幼稚園児以下とされているので、矛盾している。
  • 創刊記念号となる毎年12月号には、ポスターやカード、別冊などの付録や記事などで、かつて掲載されていたアニメ・特撮作品のキャラクターの総特集[3]が組まれている。
    • また、12月号でなくとも、まれに歴代ヒーローの総特集が行なわれることもある。創刊35周年を迎えた2006~07年度には、ほぼ毎月歴代ヒーロー特集が掲載されていた。
    • 本放送時、小学館刊行の雑誌がメインの掲載雑誌だったため、掲載できなかったヒーロー作品に関しても、上記の特集記事や別冊書籍シリーズ(下記参照のこと)でフォローされることが多い[4]
    • 2010年の12月号のみ、例年のように「創刊○周年記念企画」とは銘うたれていないものの、スーパー戦隊シリーズの歴代レッドヒーローの雄姿をまとめたDVDが付録になった[5]
    • 2011年の11~12月号では創刊40周年を記念して、過去にテレマガで紹介した東映制作の特撮ヒーローを「オールヒーローなんでもBEST5」として選んだDVD「テレマガ40周年記念DVD(11月号ではゴールドディスク、12月号ではプラチナディスク)」を付録にしている。
    • 2014年2月号では、『獣電戦隊キョウリュウジャー』と過去にテレマガで紹介した東映の特撮ヒーロー(ただし、『仮面ライダー』シリーズは収録していない)を紹介するDVDを付録にしている。尚、DVDは、『キョウリュウジャー』の新作映画告知映像も兼ねていた。
  • ガンダムシリーズ』や、『マジンガーシリーズ』、『トランスフォーマー』シリーズなどのロボットアニメには積極的に特集記事を組んでいる。
  • 2006年にシリーズ開始され、現在も展開中の『トミカハイパーシリーズ』&『プラレールハイパーシリーズ』は、競合誌のてれびくんと共に連載されていたが、諸般の事情により、2010年9月号をもって連載を打ち切り。同年10月号で代替として、バンダイの変形ミニカー玩具『VOOV』を連載開始した。なお、トミカは『~ハイパーシリーズ』以外の商品に限り、現在も不定期で掲載中。
  • ウルトラシリーズは、長年小学館の独占掲載状態が続いていたため、1980年代まではアニメ作品の『ザ☆ウルトラマン』と『ウルトラマン80』といったテレビシリーズ放送時のみの掲載であったが、1988年ごろを境に過去のウルトラシリーズの記事を掲載するようになった。続いて90年代からは、海外で制作された作品群および平成シリーズの初期3部作を独占掲載した。また、後にビデオドラマシリーズ化される『ウルトラマンネオス』も、1995年のキャラクターデビュー時期から特集していた。しかし、2000年代からは、再びウルトラシリーズの雑誌掲載の主導権が競合誌のてれびくんと2010年代以降からアスキー・メディアワークス(現:KADOKAWA)に移ったため、現在は映像、トイホビーともに各2ページ程度の掲載になっている。また、『ウルトラボーン』など、一部のウルトラシリーズ関連玩具もテレマガでは扱われていない。
    • 2007~09年度に展開された『ウルトラマンメビウス外伝』シリーズ、2010年度から現在も展開中の『ウルトラマンゼロ』は、競合誌のてれびくんと共に雑誌掲載しているが、【カブト・ザ・キラー】【バキシマム】【ゼロキラーザウルス】などオリジナル怪獣を扱うてれびくんに比べて、テレビマガジンは上記のオリジナル怪獣は扱えないため、内容的にも見劣りしている。また、本誌独自の展開もあるが、これらも円谷プロ公式として扱われていない。[9]
    • ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』以降のウルトラシリーズ関連の映画は、小学館が製作委員会に加わっているのに対し、講談社は広報協力だけで、製作委員会に加わっていない。
  • 付録には掲載されている作品のキャラクターや登場メカのペーパークラフトがメインである。またトランプやカード、ポスターの付録も多いが、別冊付録が付くこともある。
  • 競合誌てれびくんと同じく、掲載されている作品のキャラクターや登場メカをかたどったクイズ、迷路遊びの落書きページがある。『ポケモン』、『たまごっち!』のキャラクターを用いているてれびくんとは対照的に、テレビマガジンは『ガンダム』『トランスフォーマー』のキャラクターを用いている。
  • 玩具付録では、無色彩のPVCフィギュアなどのチープトイを出すことが多い。競合誌『てれびくん』では特撮ヒーロー系DXなりきり玩具などにも対応可能な雑誌限定玩具を付録に出すことがあるが、『テレビマガジン』ではあまり付録に出すことがない。
    • 2010年7月号では『天装戦隊ゴセイジャー』のゴセイヘッダー無色彩PVCフィギュアを付録に出した。それ以前にも『大怪獣バトル』のウルトラ怪獣のSDフィギュア(無色彩PVC)を出したこともあった。
    • 2010年8月号では『仮面ライダーW』ガイアメモリ(サイクロン・フィリップボイスバージョン)の付録、9月号でゴセイジャーDXロボ対応のドラゴンヘッダー(エキゾチックブラザー、ダイスオーカード付き)と2ヶ月連続でDX玩具対応の雑誌限定玩具付録をようやく出した。
    • 2011年に入り、3月号では『仮面ライダーオーズ』コアメダル【パンダ】の付録を出したり、8月号でも同じくシャドームーン[10]のメダルを出したり、4月号から『海賊戦隊ゴーカイジャー』のレンジャーキーを3ヶ月連続で付録を付けたり、10月号でも同じくゴールドアンカーキーを出したり、本格的にDX玩具対応の玩具付録を付けるようになった。
    • 2012年では、『仮面ライダーフォーゼ』のアストロスイッチ(2月号は【レジェンド・ファイズ】3月号は【クリア版ロケット】4月号は【レジェンド・ブレイド】)を頻繁に付録を付けるようになり、5月号ではフードロイド・バガミール(クリアバージョン)を付録に付けた。また、『特命戦隊ゴーバスターズ』関連の付録も、7月号にはチダ・ニックのクリアフィギュア、8月号にはモーフィンブレスの腕時計が登場した。
    • 「テレマガヒーローコレクション」と称して、2ヶ月連続で『仮面ライダーウィザード』の彩色ガシャポンフィギュア(2012年12月号は【フレイムスタイル】、2013年1月号は【フレイムドラゴン】)を付録につけた。
    • 2013年では3ヶ月連続で『仮面ライダーウィザード』のウィザードリング(2月号【オーズ・プトティラ】、3月号【W・エクストリーム】、4月号【クリア版ビッグ】)を付録につけた。このほか、『獣電戦隊キョウリュウジャー』関連の付録も5月号は獣電池【クリアラメ版アンキドン】、10月号は獣電地【プレズオン スピリットレンジャー パープルVer.】付録で登場した。
    • 2013年8月号は、ウルトラマンソフビフィギュア最新作のウルトラヒーロー500シリーズのウルトラマンタロウ・ウルトラダイナマイトVer.(レッドクリア)が付録で登場した。
    • 2013年11月号から2014年1月号まで、3号連続で『仮面ライダー鎧武』関連付録を出したが、パインアームズ(2013年11月号)、イチゴアームズ(2013年12月号)のエアジャンポトイ、無色彩PVCフィギュアセット(2014年1月号)とチープトイのみに終わった。2014年以降も、編集部の勝手な都合により玩具付録はほぼチープトイであり、DXなりきり玩具対応の玩具付録は今後も出さないと思われる。
  • 毎年2月号には掲載されている作品のキャラクターを使った『大金持ちゲーム』という、すごろくゲームの付録が付いてくる。ただし、2007年度以降は年度によって展開されないこともある。
  • てれびくん』と同じく、東映ヒーローオリジナルビデオ(現在はDVD)の誌上通販企画(読者サービス)がある。『てれびくん』が『平成仮面ライダー』シリーズに対し、『テレビマガジン』は『スーパー戦隊』シリーズ。スーパー戦隊全員サービスビデオのスタート開始時期は、『超力戦隊オーレンジャー』からで、脚本はほとんど荒川稔久が担当している[11]。2012年以降からはDVDの誌上通販は行われず、付録で出している。なお、てれびくんとは違い、こちらは他社の特撮情報誌や東映公式サイトでは情報掲載は一切していないが、東映の動画配信サイト(『東映特撮YouTubeオフィシャル』『東映特撮BB』など)の告知映像で紹介されることがある。
  • 仮面ライダーバトル ガンバライド』が『テレマガ』で雑誌掲載されるようになってからは、『データカードダス』対応のカードを付録に出すようになったが、2014年以降は全く出さなくなった。
    • 『てれびくん』で積極的に行なっている読者投稿企画(読者が考えたオリジナルキャラクターやオリジナル必殺技募集コンテスト。最優秀作品にはカード化される)は『テレビマガジン』では全く行なわれておらず、2010年から展開スタートした『スーパー戦隊バトル ダイスオー』での投稿企画が一度きり。
    • 『テレビマガジン』で出した『データカードダス』対応の付録カードは、講談社から発売される特撮ヒーロー系ムックに綴じ込み付録として再利用されることが多い。
    • 『テレビマガジン』で掲載されているデータカードダス関連の記事は、現在『ダイスオー』『ガンバライド』の2作品のみで、アニメ原作やゲームオリジナル企画などの作品は、まったく掲載されていない。
  • 他社から発売されているトレーディングカードゲームトレーディングカードアーケードゲームも、ゲームの情報は掲載せず、メディアミックス展開で行っているアニメの情報のみ掲載している。
  • 近年は、DVDが付録につくことも多くなった。ただし、権利の関係上、その作品のBGMは別の曲に差し替えられている[12]
    • 主にスーパー戦隊シリーズやウルトラシリーズ、全国ネットで放送されることの少ないテレビ東京系列で放送される特撮ヒーロー番組が紹介されるが、2009年2月号には、戦隊以外の東映ヒーローたちの雄姿をまとめたDVDが付録になったこともある。
    • 2012年11月号では、映画『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』の公開に合わせて、新ギャバンの勇姿を披露した新規撮り下ろし映像と旧作のダイジェストを収録したDVD『宇宙刑事ギャバン伝説』を付録として出した。
  • 近年、アニメ・特撮のキャラクターをモチーフにしたオリジナル弁当『キャラ弁』レシピコーナーを掲載中。ただし、弁当の題材キャラは『スーパー戦隊』『仮面ライダー』など『テレビマガジン』で掲載されている作品に限られている。 
  • かつては掲載されていた特撮作品に出演している俳優・女優陣の対談企画を「ようこそ!!テレマガcafe」コーナー内にて実施していたが、2010年10月号以降は廃止された[13]。このほか、付録が上記のとおり豪華になっているなど、一部のリニューアルがなされている。
  • 2013年9月号より、『テレマガプラモ隊』の連載を開始。『BB戦士/LEGEND BB』の情報が中心だが、このほかに『ONE PIECE』『宇宙戦艦ヤマト2199』『革命機ヴァルヴレイヴ』『マジンボーン』などの他社版権アニメ作品[14]のプラモや『Bトレインショーティー』などのバンダイオリジナルのプラモも扱う。
  • 競合誌『てれびくん』では、『トミカハイパーシリーズ』『プラレールハイパーシリーズ』『ポケモンレベルファイブのゲーム作品(『ダンボール戦機』シリーズ『妖怪ウォッチ』ほか)など、『月刊コロコロコミック』『コロコロイチバン!』でも掲載されているタカラトミーバンダイのホビーを積極的に扱っているのに対し、『テレビマガジン』は、『トランスフォーマー』『VOOV』と少なめである。
    • これには、『講談社スーパーキャラクターフェスティバル』の失敗と『コミックボンボン』の衰退・廃刊の影響もあり、それ以降は競合誌との対決を避け、玩具メーカーとのタイアップを一切行なわず、『スーパー戦隊』『仮面ライダー』の2大特撮ヒーロー専門の雑誌として、講談社の幼児向け雑誌の立場を堅持した格好になっている。
    • しかし、アニメ作品の場合、『トランスフォーマー』もページ数少なめではあるが、『てれびくん』でも掲載されるようになり、講談社児童誌の要であった『ガンダム』も、上記の『ガンダムAGE』以降の作品から、小学館シフトに切り替わってしまい、これにより、『テレビマガジン』の売り上げと発行部数に多大な影響を及ぼすことになりそうである[7]

初代編集長・副編集長

こうしたコミカライズ作品を広く扱った初のムック『まんが秘宝 ぶっちぎりヒーロー道』(洋泉社、1997年)には、すがやや桜多のほか、田中利雄編集長(在任は創刊から1986年まで)と加賀博義副編集長(同じく創刊から1987年まで)のインタビューが掲載されており、黎明期を中心とした貴重なこぼれ話を読むことが出来る。

  • 田中は1957年に講談社に入社し、初配属先は『幼年クラブ』。漫画雑誌は1964年に移動した『週刊マガジン』からで、手塚治虫のマガジン版『W3』も担当。
  • 加賀は中学校を卒業すると、講談社で原稿とりのアルバイトを行い、やがて正社員として入社。『週刊現代』創刊メンバーの一人。漫画雑誌はテレマガの前身である『ぼくら』からで、永井豪はデビュー時から知っていた。『ぼくら』休刊後は約5人ずつ移動になり、加賀は『週刊マガジン』に移動。石森による『仮面ライダー』の週刊マガジン版とぼくらマガジン版、両誌の連載分をまとめて単行本化を担当したのが、『ライダー』にかかわる最初の仕事だった。
  • 『ライダー』が大ブレイクしそうになったので、編集局長から「『ライダー』をメインにした児童漫画誌を作れ」と命ぜられたが、『ぼくら』で担当した『ウルトラQ』もあまり好きではなかったし、ライダーも気持ち悪い(笑)と思っていた(田中)。
  • 西武百貨店の食品売り場で、子供がカニを見て「カニバブラーだ!」と言ったのを見て「そこまでライダーが認知されているなら絶対いける」と確信した。
  • 創刊号と2号は色が良くなく売れなかったが、3号でこれを改善、4号で付録にブロマイドを付けると爆発的に売れた。1972年春からは毎月4万部ずつ増え、年末には36万部行った。創刊当時とほぼ同じ編集コストでここまで伸びたので、利益率は大変高かった。
  • 『ライダー』の試写は全話見た。現場の撮影は、カメラマン大島康嗣に同行してコネを作っておき、いろいろ撮らせてもらった。編集部員がノコギリで切った電話帳を、撮影の間に藤岡弘、に持ってもらい「仮面ライダーは力持ちだから電話帳もまっぷたつ!」など。
  • 児童誌で行われている多くの企画にも、テレマガで作られたものが多い。少年仮面ライダー隊というアイデアもテレマガから始まっており、当時は会員情報の管理もパソコンではなくノートに記録、これで読者の質問に答えていた。
  • 隊員証・ライダーマフラー・隊員バッジなどの発送作業も、アルバイトの皆と一緒に手伝った。これらは制作費と郵送料を差し引けば、儲けはゼロだった。
  • 『少年マガジン』でスーツアクターの特集をやったら「人が入ってたとは残念」と批判が殺到した。テレマガではそういうネタバレはせず、仮面ライダーやショッカーを架空でなく、どこかに実在するものというセンスで記事を作っていた。
  • ある母親から「息子の偏食をしかって欲しい」と手紙が届いたので、「ライダーはバッタの改造人間だから何でも食べる」と紙面に書いた所、その子供の偏食が治り、母親から感謝された。
  • 『ライダー』の初期がもっとも燃えた頃で、手探りでやっていった分、自由にやれた。
  • 『V3』では特製のポスターやレコードのプレゼントも行われたが、編集部では1号・2号からV3に変える事に疑問を持った。1973年6月号の時点でテレマガは68万部、『たのしい幼稚園』は100万部で、明らかに対象年齢が下がっており、ここからテレマガの苦境が始まる。
  • その時『マジンガーZ』の『週刊少年ジャンプ』連載分が終了すると、ダイナミック・プロが次の漫画掲載誌を探しており、テレマガでは結局同年8月から連載。これで救われ、まさに「渡りに船」だった。
  • しかしこの年の3月には『テレビランド』が創刊。数年後に『てれびくん』も創刊すると、キャラクター物の壮絶な奪い合いとなった。
  • 鋼鉄ジーグ』経由で『ミクロマン』などを扱うためタカラ(今のタカラトミー)と組むと、当初プレゼント方面で協力していたバンダイポピー (玩具メーカー)から猛烈な苦情をくらった。テレマガの表紙レイアウトをしていた水野石文もポピーの玩具パッケージをデザインしており、同様に抗議してきたので、雑誌としては成功したものの、個人的には苦しかった。
  • テレマガで描いた漫画家の中では、ミクロマンの一方でスーパーカーブームを『マシン刑事999』で支えたすがやみつるが一番印象深い(なおこのインタビューで、すがやを「石森のチーフアシスタント」と呼んでいるが、これは加賀の勘違い。すがやは石森の漫画原稿作画を直接補佐した事はない)。他には二等身キャラやパロディのうまかった成井紀郎など。
  • 小学館にウルトラマンを独占されたのは、テレマガの本音として苦しかった。対抗策として1979年1月号の表紙は『ゴジラ』となり、編集部全員が反対した中、発案した田中が押し切ったが、結果として日本劇場でゴジラのイベントを開くきっかけになるほどの大成功となった。
  • 機動戦士ガンダム』の登場時には、日本サンライズ(当時)に独占契約を頼んだ(独占契約自体は実現せず)。講談社全体で応援、映画公開時には10雑誌合同試写会も開き、初のマニア向けムックを出した所、当時のテレマガより多い40万部が軽く売れた。
  • 仮面ライダー (スカイライダー)』の時は特集がまったく決まっておらず、しょうがないから編集長みずから「新ライダーと会見!」として出演した。

現在の掲載作品

※()内は掲載期間を表す。 ※☆はメインに取り扱っている作品。▲は不定期掲載。

過去の掲載作品

1970年代掲載

1980年代掲載

1990年代掲載

2000年代掲載

2010年代掲載

掲載開始年不明作品

関連書籍

  • テレビマガジン・カラームック
  • テレビマガジン・カラースペシャル
  • テレビマガジン・グレート百科
  • テレビマガジン・でかでかポスターブック
  • テレビマガジン特別編集
  • テレビマガジンデラックス
  • テレまんがヒーローズ

脚注

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  1. 1.0 1.1 『KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー Vol.8 スカイライダー』講談社、2004年7月、p.33。ISBN 4-06-367087-2
  2. 2002年10月1日から2010年9月30日までは、コロムビアミュージックエンタテインメント。
  3. ただし、年度によっては特撮のみの場合もある。
  4. 主な例をあげれば、第2期ウルトラシリーズの各作品、仮面ライダーシリーズでは『仮面ライダーBLACK』、スーパー戦隊シリーズでは『秘密戦隊ゴレンジャー』、『ジャッカー電撃隊』などがそれにあたる。
  5. これが、「創刊○周年記念企画」の代替企画と見ることもできる。
  6. 小学館の学習雑誌でも、映画公開時のみマジンガーシリーズの特集が組まれていた。
  7. 7.0 7.1 『ガンダムAGE』放送終了後に展開された『機動戦士ガンダム サンダーボルト』をはじめとする小学館など他社の雑誌で掲載されているガンダム漫画や、2013年10月から翌年3月まで放送されたアニメ『ガンダムビルドファイターズ』、2014年秋に展開する次回作『ガンダム Gのレコンギスタ』『ガンダムビルドファイターズトライ』においても、講談社は一切情報掲載していない。
  8. ボンボンで掲載された武者ガンダム騎士ガンダムなど、20世紀前後の作品に限られる
  9. 【カブト・ザ・キラー】と【バキシマム】は、小学館の児童誌で展開していた『大怪獣バトル』オリジナル怪獣コンテストの受賞作品のため、掲載不可能。
  10. 仮面ライダーBLACK』および『仮面ライダーBLACK RX』に登場するライバルライダー。
  11. 1990年代以降から2000年代以降の一部は未担当。
  12. これは、競合誌のてれびくんでも同じ。
  13. この企画は現在「おともだち」の誌内企画「おともだちプラザ」に引き継がれている。
  14. ただし、『ダンボール戦機』『ポケットモンスター』『妖怪ウォッチ』関連商品は小学館独占掲載のため掲載不可。
  15. 「コミックボンボン」で掲載されたエピソードの再録。
  16. これらの解剖図は講談社公式設定(テレマガ編集部が独自に製作したもの)で、映像作品の公式設定に反する。
  17. 複数のゲーム機で発売されているゲームソフトは、SCEI製ゲーム機(PSPPSVitaなど)版のみ掲載。

関連項目

外部リンク

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