バトルフィーバーJ

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スーパー戦隊シリーズ
第2作 ジャッカー
電撃隊
1977年4月
- 1977年12月
第3作 バトル
フィーバーJ
1979年2月
- 1980年1月
第4作 電子戦隊
デンジマン
1980年2月
- 1981年1月

テンプレート:基礎情報 テレビ番組バトルフィーバーJ』(バトルフィーバー ジェイ)は、1979年(昭和54年)2月3日から1980年(昭和55年)1月26日までテレビ朝日系列で毎週土曜18:00 - 18:30(JST)に全52話が放送された、東映制作の特撮テレビドラマ、および作中で主人公たちが変身するヒーローの名称。「スーパー戦隊シリーズ」第3作目に当たる。

現在の「スーパー戦隊シリーズ」へと到る転機となった作品でもあり、昭和から平成にかけての数年間はシリーズ第1作として扱われていた[1]テンプレート:Main

概要

前述の通り「スーパー戦隊シリーズ」第1作目として扱われていたこともある本作品であるが、これは本作品以前の『秘密戦隊ゴレンジャー』と『ジャッカー電撃隊』が石ノ森章太郎原作の「戦隊シリーズ」、本作品以降は原作者の名義が八手三郎の「スーパー戦隊シリーズ」、と区別されて認識されていたためでもある。現行のスーパー戦隊シリーズのベースは次作『電子戦隊デンジマン』からの要素が強く、本作品は少し異彩を放った作品となっている。

ストーリーにおいては、敵組織のエゴスはバトルフィーバーたちの正体に最初は気づいておらず、物語初期は一般市民を勧誘して悪用したり、毒入りの食べ物を撒くなどの無差別的な攻撃や、新兵器や宝を所持する者(主に科学者)を誘拐・殺害して横取りするなどの作戦が多かったが、物語中盤で全員正体を知ってから(後述)は、毎回メンバーの誰か一人をつけ狙う作戦をよくとるようになった。

5人組のグループヒーローという骨子に加えて、『ゴレンジャー』『ジャッカー』では使用されなかった巨大ロボット「バトルフィーバーロボ」やロボを輸送する巨大母艦「バトルシャーク」の登場など、後のメカによるスーパー戦隊シリーズにおける基本的なフォーマットは本作品において確立された[2]。このコンビネーション・システムと呼ばれる巨大ロボットと巨大母艦の組み合わせは当時、トミーから発売され好調だった『恐竜探険隊ボーンフリー』の「ボーンフリー合体セット」に対抗して発案されたものである[3]

作品タイトルのネーミングは、前年の1978年に公開されたアメリカ映画『サタデー・ナイト・フィーバー』が大ヒットし、1979年日本で「フィーバー」が流行語となっていたことの反映である[2]。「フィーバー」をタイトルに入れるアイデアは、当時東映テレビ部部長だった渡邊亮徳による[4]

放送当時の雑誌展開は、徳間書店の『テレビランド』が中心で小学館の『てれびくん』では一切掲載されなかったが1981年以降からは、てれびくんではブロマイド商品他等の写真を掲載している。

第21話・第22話においては、北陸能登半島にて地方ロケを行っている。

企画の経緯

本作品はマーベル・コミック社と東映の業務提携によって、前年に制作した日本版『スパイダーマン』における視聴率や商品化収入の成功を引き継ぐ意味でも、マーベル社所有のキャラクター使用契約も視野に入れて企画された作品である。本作品の放映前の仮題は『キャプテンジャパン』[5]で、その題名での新番組企画書が現存する。「アメリカ」「ジャパン」のように国名を背負ったキャラクターから発想を広げて、世界各国から集結した集団ヒーローという構想が生まれた[6]

やがて諸事情により吉川進が平山亨から本作品を引き継ぎ、企画の骨子「ダンスのリズムで細胞変化を起こし、変身する超人」も平山案からそのまま受け継がれた。ただし、高久進が第1話の脚本を執筆した段階で「踊りを武器に戦う」という骨子の部分はそれほど意識されず、初期企画はオープニング映像や本編の一部に残されるのみとなった。実際に映像を撮影してみると、アクションと踊りがうまく融合しなかったのが理由であるらしいテンプレート:Sfn。またアメコミ色の強かったタイトルや名称に異論が出て、『バトルフィーバーJ』やバトルジャパンなどのように修正された。

正式に番組制作が決定したのは1978年10月のことであるが、翌年2月に放映開始するならば6月には作業を開始しているのが普通であり、スケジュールは逼迫した。そのうえ『ゴレンジャー』『ジャッカー』の撮影が行われた東映生田スタジオは既に閉鎖されており、特撮は大泉の東映東京撮影所で東映映像が制作していたところを、一般向けドラマが中心だった東映テレビプロダクションへと移行したばかりで、スタッフにもヒーロー番組のノウハウがなく、苦労が多かった[6]

キャラクター

本作品に登場するキャラクターは、ミスアメリカ (Miss America) をのぞいて、すべて東映のオリジナルキャラクターである点が、日本版『スパイダーマン』とは異なる。当初は「キャプテンジャパン」を中心としたチームだった[2]

だが、ごく早い段階でキャプテンジャパンのモチーフであるキャプテン・アメリカがマーベル側の事情で使用できなくなった[7][8]。同じくマーベルのキャラクターであるミスアメリカが代案として提示され、これを元にデザイン作業が行われた[9][8]。ミスアメリカ自身も大幅なアレンジが施され、引用されたのは胸の星条旗をアレンジしたマークデザインのみで、マスクやタイツという要素は別のキャラクター「ミズ・マーベル」からの影響が見られる[8]。玩具においては、一部ミスアメリカだけ版権の問題で発売できないものがあり、乗用マシーンも制作が間に合わず劇中では市販の乗用車やバイクが使用されたため商品化されなかった。

キャプテンアメリカという名称は、東映の「公式」設定においては名称、デザインともに一切使われていない。マーチャンダイジングライツレポート1978年12月号ではミスアメリカはキャプテンアメリカという名前で掲載されている。また当時の販売商品には「地球を守る5人のバトルマン」という表記もあり、商標としてのネーミングが一つに徹底されていない状況だったようである。バトルフィーバーロボ、巨大ロボットバトルフィーバー、といったロボの名称も同様である。

『ジャッカー』までのマントに代わり、全員が白いマフラーをなびかせている。また、胸にはそれぞれの国を象徴したワッペンが付いているが、これは前述のミスアメリカの要素を継承したものである[6]。放映時は「五色の戦士」というパターンも前面に出てはいなかったが、後年になって他のスーパー戦隊と設定を揃える意味で各員の「色」が設定されている。ただし後付けの分類であるため、バトルコサックとバトルケニアの色の扱いには資料ごとに違いがある(後述)。ヒーローのスーツデザインにおいても、後のシリーズのようなデザイン上の統一された要素が少なく独自性が顕著だが、これはスーツのデザインがマーベルとの提携作品であるという面も含めて東映サイド主導で決定している一方、ヒーローキャラクター自体の商品化を大きく意識していないためである[注 1]。マスクはその後のスーパー戦隊シリーズで一般的なゴーグル調のデザインとは異なり、アメリカン・コミックスのヒーローのような「目」を持つデザインである[注 2]。ゴーグル型マスクの使用も検討されたのだが、髪の毛のあるミスアメリカのデザインとなじまなかったため没になった[6]

巨大ロボット

『スパイダーマン』で好評だった、日本独自設定の巨大ロボットが引き続き採用されている。巨大ロボットの導入はスポンサー側からの要請であったともされるが[2]、村上克司は「成功した要素だから継承した」という安易な思想を否定し、新作を手がける際には他作品との差別化を追及する旨を語っている。バトルフィーバーロボを格納するバトルシャークに力が入っているのも、アニメ風の変形合体ロボからコンセプトを変えるためであるテンプレート:Sfn

バトルフィーバーロボが本格的に登場したのは5話からである。当初の予定では1話からロボが活躍するはずだったが、村上克司によるデザイン決定が遅れたことで着ぐるみ製作にもさらなる時間を要していた[4]特撮監督矢島信男が松竹映画『夜叉ヶ池』の仕事に関わっていたこともあり、特撮場面の撮影スケジュールは1話の放送に間に合わないことが早期に判明していたため、1話から4話までの脚本は巨大ロボットは建造中という設定で制作された。1話から4話までにおける建造中の場面や、5、6話におけるミニチュアや着ぐるみを駆使した戦闘場面の数々は円谷プロダクション出身の特撮監督である佐川和夫が矢島の描いた絵コンテを基に演出しており、劇中では未使用に終わった場面もエンディング用の映像素材や後のエピソードなどにおいて流用された。

7話から参加のアクション監督(当時は技斗と表記)である金田治は、巨大戦の演出も同時に担っていた。ロボットだけを画面に収めても巨大さを実感しにくいため、画面下に小さなキャラクターを配置することで大きさを対比させる手法も金田による。森や岩と空の境など、画面の切り合わせに使える線がある場所で等身大アクションの撮影を行い、後から巨大戦を合成することで奥行きのある画面を造ったテンプレート:Sfn。第3クールからはジャパンが単独で巨大ロボ戦を挑みながら、残り4人が等身大のエゴス怪人と戦うという演出が披露された[注 3]

あらすじ

世界各地に様々な怪奇現象が起こる中、謎のこうもり傘の美女の手により国防省の重要人物が次々と殺されていった。

それを知った倉間鉄山将軍は、4人の精鋭から成るバトルフィーバー隊にその調査を命じた。4人は、捜査途中に謎のこうもり傘の美女そっくりの女性捜査官ダイアンと出会う。こうもり傘の美女を影で操る秘密結社エゴスに父を殺されたダイアンを加えた5人に、鉄山将軍はバトルスーツを与え、世界の混乱を目論むエゴスの討伐に向かわせた。

巨大ロボット・バトルフィーバーロボの設計図の争奪戦が繰り広げられる中、エゴスも悪魔ロボットを完成させる。その第1号・バッファローロボをバトルフィーバー隊は完成したばかりのバトルフィーバーロボで迎え撃ち、勝利した。戦士たちの激しくも苦しい戦いは、始まったばかりである。

登場人物

バトルフィーバー隊

国防省FBI からの精鋭を集めて結成されており、メンバー全員それぞれ世界各地のダンスを基礎とした戦闘術を習得している。劇中では「バトルフィーバー」もしくは「バトルフィーバー隊」と呼ばれ、一部の書籍でもこの名称で記述されており[2]、本人たちもこう呼んでいた。

フィーバー!」の掛け声とともに、ダンスのようにくるっとターンすることで変身するが、本作品では変身の描写がさほど重視されておらず、「一瞬物陰に身を隠し、次に姿を現した時には変身している」(第8話)など、場合によっては掛け声やターンも省略されることがある[注 4]。決め技は、5人の武器を組み合わせて放つ「ペンタフォース」。メンバーの年齢はマリアのみが19歳として明らかになっている。

当初はエゴスや一般人には正体を隠していたが、中盤でエゴスの作戦によって正体を知られることになる。

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アジア代表の戦士で、バトルフィーバー隊の天才的な頭脳派のリーダー。
真面目で一直線な天才的頭脳派の性格で、鉄山からの信頼も厚い。エゴス側からも「バトルフィーバーの中で最強」と言われる。その一方で、勝利に慢心して気を緩める一面もあり、他のメンバーとともにインベーダーゲームに興じていたこともあった。空手や功夫などの格闘技を身に付けており、戦闘時にはそれらを駆使した「カンフーダンス」を取り入れている。第32話以降、単身でバトルフィーバーロボを操縦するようになる。高校時代は、野球部で甲子園を目指していた。フィーバー隊の任務以外でメンバーと行動を共にすることはあまりない。任務専用武器は双方に刃が付いた槍。
スーツは白地に赤いラインが入っており、後年ではレッド戦士扱いとなっている。変身後の頭部のマスクは「火の玉」をイメージしておりテンプレート:Sfn、左右非対称のマスクになっている。
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ユーラシア代表の戦士。
中央アジアで生まれた孤児で、教会神父に引き取られたがほどなくして彼が地上げ屋に殺されたため鉄山に拾われ育てられた(第33話)。心優しい性格で、メンバーの中でも落ち着いている一方、短気で怒りっぽいところがあり、無茶をし過ぎるのが欠点。パチンコが大好きで、「確率の研究」と称してよくパチンコ店に出入りしていたほど。また、スマートな見た目からは想像できないが怪力の持ち主でもある(第4話)。
戦闘時には、「コサック」の流れを汲むパワフルな戦法「コサックダンス」で戦い、周囲の敵に連続で足払いを決める「コサック回転キック」、ジャンプしながらの両手パンチ「ダブルパンチ」、空中で両足を開いて左右の敵を同時に蹴るタイプと、両脚飛び蹴りを決めるタイプがある「ダブルキック」といった応用技で敵を蹴散らす。
第33話で、エゴスに父を殺された少女から「血の臭いがする」と言われたため、強化服を持たずにまゆみに会いに行き、彼女の心の傷を癒していくが、エゴスに遭遇し、カットマンの凶弾に倒れ、仲間たちに看取られながら、息を引き取った。
変身後の専用武器は(サイ)という沖縄伝来の三つ又の剣状の武器。変身前でも使える。
変身後の頭部はロシア帽をイメージしたものであるが、スフィンクスのような形である。また、戦闘服の胸部には、当時のソ連の国章だった赤地に金色のハンマーと鎌のエンブレムが裏返しの状態で描かれていた。
初期案での配色は黄色だったが、『秘密戦隊ゴレンジャー』との差別化のため、橙色に黒いラインを引いた形に変更された[6]竹書房刊の『スーパー戦隊画報 第1巻』では「ソ連はイエロー系ではない」と書かれていたが、バトルコサックをイエローに分類する例もある[10]。その後、2014年の『烈車戦隊トッキュウジャー』東映公式サイトにて、橙(オレンジ)色の戦隊ヒーローはバトルコサックを1人目として、『トッキュウジャー』のトッキュウ6号が2人目であることが明言された[11]
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第33話より登場。謙作の国防省時代の先輩で射撃の名手。助手を装い三村博士の護衛をしていたが、博士がエゴスに殺害されたためにスパイの疑いをかけられ、さらに謙作が殉職したため、復讐の意から、2代目バトルコサックとなった。
短気で怒りっぽいところがあった謙作とは対照的に、正夫の上を行く冷静さを持っており、不言実行の孤高の一匹狼タイプで他のメンバーと距離を置く場面も多かった(第34話ほか)。この役を急遽演じることとなった伴直弥の年齢も考慮され、レギュラー戦士では最年長の32歳という設定となった。かつて警察官である弟を闇将軍に殺されており、その復讐の機会を伺っていた。射撃の名手であるためか、常にを数丁ほど携帯している。変身後に使用する武器は初代コサックと同じだが、初代コサックがパワー系の戦士だったのに対し、2代目コサックはスピーディな技を得意とする。
第45話では、『キカイダー01』の主人公であるイチローのトランペットでの登場場面を再現してみせた[注 5]
テンガロンハットを被ったカウボーイスタイルの服装が特徴的だが、OPとEDでは謙作の映像を誠の映像に差し替えているため、映像の前後を合わせるために誠が謙作と同じスーツを着ている場面がある。
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ヨーロッパ代表の戦士。バトルフィーバー隊の切り込み隊長役的なチームのムードーメーカー。美容師でもあり、ヘアデザイナーとしての腕前は超一流。キザな性格。
オシャレにも気を遣っており(第4話)、親からキザな性格を直すために国防省に入れられたという裏設定がある。無邪気で温厚ではあるが、意地っ張りでムードメーカー的なおおらかな性格なお調子者でもある。四郎とは性格が違うが馬があう模様。フランス語も得意なようである(第15話)。また、魚の生臭さが嫌い(第6話)。謙作の殉職後は彼の性格を引き継いだ部分も見られるようになる。
女性にはめっぽう弱く、ダイアンがメンバーの頃は特に彼女とプライベートでも行動を共にし、振り回されることも多かった。専用武器はサーベル(エペ)で、投げて使うことも多い。
得意のフェンシングとフラメンコを基本とした「スパニッシュダンス」を戦闘時に用いるテンプレート:Refnest。名乗りの際は、カスタネットの音のような手拍子がけたたましく鳴る。
スーツは水色地に青い線が入っており[注 6]、後年ではブルー戦士扱いとなっている。名乗り順やOPの歌詞ではコサックを抜いて2番手扱いを受けており、本作品ではケニアと並んでドラマの中心になる話が多い。
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アフリカ代表の戦士。バトルフィーバー隊の力持ちでパワーファイター。逞しい野生児で、非常に明るい性格かつ図太い神経の持ち主。何でも食べる大食漢。
動物と会話ができる特殊技能を持つ。京介と気が合う。第26話では、ホウタイ怪人に「若くして禿げる」と宣告されてしまった。戦闘時には、俊敏な動きを得意とした「トロピカルダンス」で敵を翻弄し、蹴散らす。崖を駆け上り、身軽に回転しながら敵を倒す「アニマルアクション」も得意。悪魔ロボットが登場するたびに「また出やがった!」という決まり文句を叫ぶことが多い。スーツアクター兼任の大葉が演じたため、変身前のアクションシーンも他のメンバーより激しいものが多くなっている。専用武器は。他のメンバーと比べて主役を演じるエピソードが多い(第10・30・43話など)。
スーツは黒地に緑のラインが引いてある。そのためブラック戦士として扱われることがあるが[12]、バトルケニアをグリーン戦士としテンプレート:Sfn、シリーズ初のブラック戦士は『大戦隊ゴーグルファイブ』のゴーグルブラックにあてる場合もあるテンプレート:Sfn
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アメリカオセアニア代表の戦士で、バトルフィーバー隊の紅一点。
FBI秘密捜査官のアメリカ人で、父のボスナーと共に来日するが、その際に父をコウモリ傘の女に殺されている。日本語も達者で、鼠と日焼けを嫌い、四郎の動物好きに対して嫌悪感を抱くところから相当な潔癖症でもある。冷静沈着だが、気が強い性格。水泳が得意でビキニ姿でプールを泳ぐことも多く、何度かスレンダーなプロポーションのビキニ姿を披露した。
戦闘時には「ディスコダンス」で敵を蹴散らす。専用武器は手裏剣(ナイフ)。第24話で、来日していた妹のキャサリンがエゴスに誘拐され、彼女をエゴスの手から救い出すも、ドラキュラ怪人の吸血牙攻撃により倒れ、妹の護衛役だった汀マリアにスーツを託した。その後、体調は回復したが、妹が誘拐された際に妹のペンダントにあったダイアンの写真によりエゴスに正体が露見したこともあり、妹と安全に暮らすためFBIからもバトルフィーバー隊からも脱退し、アメリカへ帰国した。
スーツは薄めの桃色ベースに濃い水色が配されており、後年ではピンク戦士扱いとなっている[注 7]。ドラマでは脇に回ることが多かったが、第24話(降板する回)では主役を演じている。彼女だけが変身後も「ダイアン」と呼ばれる。
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第24話より登場。19歳。ダイアンの代わりに2代目ミスアメリカとなった、元FBI捜査官。バトルフィーバー隊の最年少。ダイアンの妹・キャサリンの護衛役として来日した縁でバトルフィーバー隊と知り合い、戦闘中に負傷したダイアンからスーツを託された。
アクティブな性格でバトルフィーバー隊のムードメーカーとなり、ダイアン以上の行動力でチームの戦力を引き上げた。ダイアン同様に水泳も得意で、ビキニ姿で水泳をしていることもある。水泳ばかりでなく新体操を中心としたスポーツ全般が得意である。仲間内での金銭の貸し借りなどはあまり好まない性格だった(第48話)。過去に、弟のように可愛がっていた少年が溺れたのを見殺しにしてしまったことがある。第36話でマリアが爆弾犯の指名手配にかけられた際に年齢が19歳であることが分かった。FBI時代はダイアンの父でFBI捜査官であるボスナー・マーチンから指導を受けており、キャサリンの護衛を任されたのもその縁からだった。
性格は、初代のダイアンと違って、明るくて前向きな明朗活発な元気娘である。
変身後も柔軟な体を生かした身体能力を武器にしており、また、水泳を応用した水中戦と柔軟性と身体能力を応用した新体操技も得意。第47話では剣道を応用したバッティング技「唐竹割り打ち」を身につけ、ヒダリテ怪人に操られた野球選手の時速200キロの剛速球をコマンドバットで打ち返した。
ダイアンとは違い変身後は従来通り「アメリカ」と呼ばれる。
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バトルフィーバー隊の最高司令官。国防省の重鎮であり、バトルフィーバー隊の創設者。国防省のどの部門に在籍していたかは不明だが、武道・戦略・技術のいずれの分野でも高い能力を持ち、正に秘密特殊部隊であるBF隊の司令官に相応しい存在である。藤波白雲斎の許で剣術・一光流を学んだ剣の達人で、第37話においてバトルフィーバー隊の必殺技「ペンタフォース」が効かないエゴス怪人「四面怪人」を一刀両断し、第50話ではヘッダー指揮官を一騎打ちで倒すなど優れた剣技の持ち主でもある。
厳格かつ冷静な思考回路の持ち主で、その優れた思考力と行動力については、敵であるサタンエゴスでさえ高く評価した程である。初期ではバトルフィーバー隊がマイペースで緊張感に欠けていたため、彼らを厳しく叱責する場面もしばしば見られた。劇中フルネーム以外は苗字ではなく名前で呼ばれていた。
将軍の出演場面はほとんどがアフレコではなく、同時録音で撮影されている。
テンプレート:Visible anchor(なかはら ケイコ)
バトルフィーバー隊の連絡員。18歳。主な任務は、基地内での通信業務や、バトルシャークの発進準備。ロボ開発中は、鉄山将軍のアシスタント的な業務もこなした。素性を隠して街で諜報活動を行う場合もあり、その際にレンタカー会社やスナックケニヤに勤務して、隠れみのにしている。隊員たちやマサルと共に遊びに出かけることも多く、マスコット的な存在でもある。
青葉 ミドリ(あおば ミドリ)
バトルフィーバー隊の連絡員。普段はレコード店に勤めている。得意の変装を生かして諜報活動を行う。
上野 トモコ(うえの トモコ)
ミドリに代わり、バトルフィーバー隊に配属された連絡員。ケイコのマンションの隣に住む。
中原 マサル(なかはら マサル)
ケイコの弟。小学2年生。
上野 ユキ(うえの ユキ)
トモコの妹。
浜村 昭夫(はまむら あきお)
ケイコが「表向きの職業」として勤めているレンタカー会社の主任。彼女の正体には気付いていない。自分の店の車(実はバトルフィーバーカー)をツケで乗り回す正夫を暴走族だと思っているらしい。
青木 茂雄(あおき しげお)
スナック「ケニヤ」のマスター。自分の店のトイレにバトルフィーバー隊の秘密の連絡通路があることを知らず、四郎がトイレから出てこないことを不思議に思うことがあった。
逗子マリーナの会員券を所有しているが、第28話でそれを四郎に無断使用されてしまった。
テンプレート:Visible anchor(きゅうたろう)
第7話から登場した鉄山将軍が作ったロボット九官鳥。仕事とは無関係の方向に暴走することが多いバトルフィーバー隊に対して叱責を繰り返している。口が悪く、頻繁にメンバーの神経を逆撫でしている。そのためメンバーとの折り合いは悪く、謙作には一度、真っ二つにされたことがある(第23話)。動力源は電池。ピンチの際には、口から凍結光線を吐く(映像ではガス状に見える)。

秘密結社エゴス

サタンエゴスを神とみなすエゴス教を母体とした秘密結社。首領であるサタンエゴスの言葉は、神官を務めるヘッダー指揮官を通して一般構成員に伝えられる。現代科学の枠組みを超えた「原始科学」を使い、様々な怪人を生み出す。

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神として崇められる正体不明の人物で、エゴスの首領。黒い頭巾とローブで包まれて、手も顔も見えない。怪人製造カプセルに遺伝子伝達光線を発することで怪人を誕生させる。
基本的には部下たちに命令や叱咤するのが専らの役回りであるが、作中で敵司令官の鉄山将軍について分析した際、判断力と行動力について敵ながら高い評価を与え警戒するなど、首領としてただ闇雲に攻撃命令を出すだけではない冷静な分析力も持つ。
最終話では自ら巨大化してバトルフィーバーロボと戦う。クロスフィーバーをあっけなくはじき返し、強大な超能力で猛烈な風を発生させて大いに苦しめたが、電光剣をロケット噴射で投げつける技「電光剣ロケッター」に敗れる。その正体は謎のまま明かされることはなかった。
テンプレート:Visible anchor(第1 - 51話)
サタンエゴスに絶対の忠誠を誓う神官にして剣術「邪神流」の達人。「邪神流」は、倉間鉄山将軍の「一光流」と対立関係にある流派。怪人より格下であるため、彼らの無理難題に振り回されることも多かった。武器はから出す怪光と
50話で、鉄山の恩師である藤波白雲と兄弟弟子である尾上竜山を殺害し、鉄山と一騎打ちに挑むが敗れる。51話でヘッダー怪人として復活するもペンタフォースによって敗北。しかし、目玉だけがフィーバー基地に潜入し再び蘇る。時限爆弾で基地を爆破しようとしたが、寸前九太郎の冷凍ガスで凍結させられバトルコサックの熱線銃で消滅した。弟のヘッダーロボットはクロスフィーバーや唐竹割りに破れても即座に蘇りロボを苦しめるも唐突に編み出したバトルフィーバーパワーで倒される。エゴス内ではかなり慕われていた人格者のようで、彼が死亡した際にはサロメや多くのエゴス隊員が号泣した。
潮建志版と石橋雅史版では頭部の装飾の形状の他、雰囲気や言葉遣いが異なっている。
テンプレート:Visible anchor(第19 - 52話)
ヘッダー指揮官の弟子。アメリカ支部にその人ありと言われていながら、なぜか当初はその存在はサタンエゴスに知られていなかった。レスリングを主体とした格闘術で戦う。変装の名手で、ペンタフォースに耐える強靭な身体の持ち主。「世界最強の美女」の異名を持つ。彼女の持つ手鏡は光線を発射可能な上、打撃武器としても使用可能で、発信機も内蔵されている。スーパー戦隊史上初の悪の女性幹部である。
最終話で一乗寺綾子という探偵に変装し、エゴスを裏切ったと見せかけてバトルフィーバーを罠にかけるも、サタンエゴスの脱出によって発生した瓦礫の下敷きになり、その死による基地爆発により死亡した。
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サタンエゴスによって生み出される怪人たち。彼らはサタンエゴスの息子(娘)として扱われ、サタンエゴスを「父上」と呼ぶ。組織内ではヘッダーやサロメより地位が高く、ヘッダー達からは「御子(みこ、女性怪人の場合は「王女様」)」として崇められている。基本的に巨大化する能力はないが、例外が何体か存在する。また、ネンリキ怪人やハイド怪人、ゲンソウ怪人の様に人間を改造した者も存在する。
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サタンエゴスが怪人を誕生させる際に使う大型カプセル。カプセル自体が生物であり、会話したり飛行したり、体から機関砲を出したりすることも可能。誕生したエゴス怪人の能力を解説することもある。あらゆる熱エネルギーを吸収する性質があり、外部からの攻撃は一切通用しない。最終話でバトルフィーバーを体内に取り込んで、バトルフィーバー怪人を作ろうと企むが、バトルフランスに弱点である心臓を発見され、そこをペンタフォースで破壊されて消滅した。
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一般戦闘員。黒とグレーに彩られた覆面と服を着ている。日本語を話す場合もある。分子細胞を振動させ壁などを通り抜ける特殊能力を持つ。主な武器はマシンガン。第27話では軍服とヘルメットを装備したエリート部隊・特務軍団員が登場。劇中で「ミミズの化身」と説明され、事実、彼らの怨念が合体して生まれたミミズ怪人はその親玉的存在であり、カットマンの頭部と酷似した頭部となっている。第33話ではバトルコサックこと謙作を射殺することに成功している。
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第21話に登場したサロメ直属の特殊部隊で、頭にストッキングを被っている。

バトルフィーバー隊の戦力

装備・能力

バトルスーツ
国防省が総力を挙げ開発した体組織の機能を強化させるスーツで、「強化服」とも呼称される。機関銃の連射なら傷ひとつ付かない強度を持つ。バトルフィーバー隊が、人間を遥かに超えた力を持つ怪人と戦えるのは、スーツの力によるところが大きい。
通信機である「バトルシーバー」の内部より強化服「バトルスーツ」が射出されるという設定だが、それが劇中で描かれているのは第24話でダイアン・マーチンから汀マリアにバトルスーツが引き継がれる場面のみである。
基地には予備の強化服も置いてある。
コマンドバット
5人の標準武器で5つの個人武器に変形する万能棒である。単体で投擲し「バトルファイヤー」として爆発させることが可能であり、また合体させて「ペンタフォース」としても威力を発揮する。敵の光線を反射するアークミラー(ドグウ怪人の光線を跳ね返した)、ロープ、ヌンチャク(36話と45話で使用)にも変形可能。
バトルファイヤー
コマンドバットをクロスさせて高エネルギーを発生させる。
ペンタフォース
コマンドバットを合体させた必殺武器。砲身と架台を形成させて破壊ミサイル2発を発射する「バズーカタイプ」と、放射状に連結させて敵に向かって飛ばす「ブーメランタイプ」がある。いずれの場合も、5人が正面を向いたまま、頭上に放り投げられたコマンドバットが空中で自動的に合体する。
「バズーカタイプ」 は主に初期で使用された。4話までは、5人がジャンプして空中で「BF」の人文字を作ってからコマンドバットを合体させていた。ジャパンがメインとは限らず、4話と7話と13話ではコサック、11話ではケニア、14話ではフランスと各話の主軸の戦士が真ん中にくることが多い。
「ブーメランタイプ」 は15話から使用された。空中で合体したコマンドバットがそのまま回転しながら怪人に向かって飛んでゆく。なお、5人が一定の範囲内にいれば必ずしも集合する必要は無いらしく、ジャパンがバトルフィーバーロボの操縦席から、他の4人が地上からコマンドバットを投げるという描写も見られる(ただし射程に限界もありダイアン=アメリカが不在の時にバトルシャークに搭乗させ呼び寄せた例もある)。基本的にジャパンを先頭に陣形が組まれる。ペンタフォースの名の如く「星」型のブーメラン。最終話では、3回使用されたが決まったのは1回だけだった。
「バズーカタイプ」「ブーメランタイプ」共に『海賊戦隊ゴーカイジャー』でも使用された。
バトルショット5
5人が持つ、ナイフ付きの銃。通常の銃の銃口に当たる部分からナイフの刃を発射し、その下部にある円筒が銃口となり、弾丸を撃つことができる。変身前に使用することもある。
ジェットオン
ジェットシューズ(ブーツ)からのジェット噴射で大きくジャンプする。主にロボ搭乗時に使用する。
バトルシーバー
5人が左手に装着している通信機。前述のように、普段は内部に強化服が収納されているという設定である。
熱線銃
51話でコサックがヘッダー怪人を焼き尽くすために使用した、熱線を発射する銃。
精神統一
ゴースト怪人の分身攻撃を見破った。

個人武器・技

バトルジャパン専用の槍。
サイ
バトルコサック専用のタイプの二刀流剣。
サーベル
バトルフランス専用のサーベル。
ムチ
バトルケニア専用のムチ。ロープになる。
手裏剣ナイフ
ミスアメリカ専用の小型ナイフ。二代目ミスアメリカが変身前に使った。

メカニック

ビッグベイザーテンプレート:Refnest
バトルフィーバー隊の海底移動基地。バトルシャークを収容して海底に潜む巨大要塞である。内部には船の舵輪が架かっているメインルーム等の居住スペースや各マシンの格納庫・巨大兵器工場まで備え、防衛設備も完備されている。この基地に通じる秘密ルートは数多く存在しており、このルートを自らの足で渡り基地へ出入りする。
バトルシャーク
全長:150m / 重量:5000t(通常時)、8000t(ロボ収納時) / 最高速度:マッハ5
万能戦闘母艦。バトルフィーバーロボを戦地まで輸送する他、単機での空中戦も行う。ロボの各種武器を収納しており、必要に応じて射出してもいる。ジャパンが指揮と主に操縦、フランスとアメリカが索敵や機体のモニタ、コサックとケニアが兵装を担当している。ナバロン砲、爆雷、船尾・ウイングミサイル、マジックハンド等を装備。メンバーが搭乗していない場合でも、オートパイロット機能がある。
バトルフィーバーカー
バトルジャパン、ミスアメリカ専用のスーパーカー。最高時速400km。ベースはマツダ・RX-7(SA22C)。ナンバーは「品川57の・466」。普段は浜村のレンタカー会社に置かれている。外見は普通のスポーツカーで変形等は一切しない。
スリーマシーン
バトルフランス、バトルコサック、バトルケニア専用のスーパーバイクである。ミサイルにも耐えられる装甲を誇る。最高時速350km。呼称は話によって様々。ヘッドライトの脇に各々の担当の国旗が付いている。
バトルフィーバーロボ
全高:58m / 重量:3000t / 飛行速度:マッハ10 / 出力:500万hp/t
倉間鉄山将軍の指揮の下、バトルフィーバー隊のために建造されたISO合金製の巨大ロボット。1話からストーリー中で語られ登場していたものの、実戦投入は5話からとなった。
上半身は日本の鎧武者、下半身は西洋の鎧騎士をモチーフとし、赤と黒をベースに、黄色をアクセントとした配色が施された、重厚な意匠が特徴。当時はメイン商品として「DXバトルシャーク」が位置づけられ、ロボはその付属アイテムとして考えられていた[13]ことから変形や合体などの機構は内蔵されておらず、デザイン面においてはシリーズ中でも特にシンプルかつスマートなものに仕上げられている。
バトルフィーバー隊各員は「ジェットオン!」の掛け声とともにジャンプして腰のバックルに相当する入口から乗り込み、頭部の中にある操縦席へと移動する。基本は5人全員で操縦するが、緊急時(敵ロボットとの二面作戦対策)はメイン操縦者のジャパンのみでも操縦可能。また当初は操縦席にシートベルトが存在しなかったため、バトルフィーバーロボが大きな衝撃を受けて転倒したような場合には、搭乗中のメンバーが操縦席から投げ出される描写があった。第11話から4点式シートベルトが装備されるようになったが、第13話のように2点式シートベルトとして利用する描写も存在している。武器など装備のほとんどは待機中のバトルシャークに搭載されており、バトルフィーバーロボの戦闘状況に応じて射出転送が行われる。
スーパー戦隊シリーズにおいて最初に登場した巨大ロボットである。このバトルフィーバーロボの玩具が商業的成功を収めたことが、以降のシリーズ後継作でも様々な巨大ロボットが登場するきっかけの1つとなった。
超合金での商品名は「バトルフィーバー」。放送終了後も度々再発売されたほか、2006年には超合金魂として発売された。
装備は両足の脇に装備されている起爆装置付きのくない型のダガーソードフィーバー、刀身に電気を吸収して力を増幅するため、敵の電気攻撃に対する防御にも応用可能で柄にはジャパンのJ、コサックのC、フランスのF、ケニアのK、アメリカのAの文字と「電光剣」と刻まれた巨大な日本刀電光剣、メイン必殺武器以外で唯一特殊効果映像がある巨大なフィーバーアックス、柄の端にトゲ付きの円環が付いている必殺武器以外では最も多用されたオーソドックスなスティックアタッカー、両手首から出す、ISO合金製のチェーンクラッシャー、チェーンクラッシャーにつなげて振り回すことも可能な厚さ12メートルの鉄板も貫く三つ又の槍・アタックランサー、ISO合金製で2万8千度の耐熱温度を誇るバトルフィーバー隊のロゴと赤い円が描かれたバトルシールド、先端にリングの付いた錫杖ケーンノッカー、両手に装備する、突起のついたメリケンサック・ナックルパンチャー(本編未使用)、角をブーメランのように飛ばすクロスターン(本編未使用)。
必殺技はソードフィーバーを交差して敵に投げつける「クロスフィーバー」、電光剣を回転させて宇宙エネルギーを集め、上段から敵を一刀両断にする「電光剣・唐竹割り」、ロボの全エネルギーを電光剣に集め、敵の胴体を斬る「バトルフィーバーパワー」、大気中の宇宙エネルギーを電光剣に集め、ロケット噴射で加速し敵めがけて投げつける最強最後の技「電光剣ロケッター」。
太陽戦隊サンバルカン』44話で嵐山長官が考案した新ロボットはバトルフィーバーロボの設計図が流用されている。
轟轟戦隊ボウケンジャー』Task.35ではミニコーナー「スーパー戦隊スペシャルファイル」にてボウケンジャーの1号ロボ・ダイボウケンと共に互いの必殺技を放つシーンが描かれた[注 8]

エゴスの戦力

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エゴス怪人の弟や妹(それぞれの性別と同一)と称される、怪人と同型の巨大ロボット。頭部にエゴスのシンボルが付加されている。怪人が死ぬ間際や窮地に陥ると「弟(或いは妹)よー!」という絶叫に呼び寄せられて出現するのが基本パターン。怪人が悪魔ロボを呼んだ後にバトルフィーバー隊が怪人を倒すという展開も多い。また、ジャパンが単独もしくは数人を伴いバトルフィーバーロボに搭乗し、残りのメンバーが怪人と戦っている最中に悪魔ロボとの戦闘を開始することもあった。なお、5話以降の怪人でも魔術怪人、黒仮面怪人、カラクリ怪人はロボットが存在しない。
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一人乗りの小型戦闘機。機体色は黒。武器は機体側面の2門の機銃。三機編成で攻撃を行なう。

キャスト

初代バトルコサックには『ゴレンジャー』のミドレンジャー / 明日香健二を演じた伊藤武史(ゴレンジャー時は伊藤幸雄)、2代目バトルコサックには『人造人間キカイダー』のキカイダー / ジローなどを演じ、既に中堅俳優としてのキャリアも持っていた伴直弥を起用。

その他の主演俳優も谷岡弘規は当時29歳、倉地雄平は当時27歳、伴直弥は当時32歳といった具合に、中堅層を揃えている。

バトルケニア・曙四郎役にはスタントマンとして活躍してきたJAC大葉健二が起用された。大葉は後楽園ゆうえんちで行われていたショーにも特別出演しており、「バトルケニアが敵に捕まってマスクを外される」という演出でテレビと同じ俳優であることを印象付けたテンプレート:Sfn。大葉は翌年の『デンジマン』でもスーツアクターを兼ねたレギュラー役、そして単独主人公役の『宇宙刑事ギャバン』へと抜擢された。

初代ミスアメリカ役は当時のアグネス・ラム人気にあやかって、モデルのダイアン・マーチン(役名同じ。オープニングでは「D.マーチン」と表記)が起用されたが、スケジュールの都合が次第につかなくなり、交代を余儀なくされた。マーチンは英語しか話せなかったので、変身後のスーツアクトレスである小牧リサがアフレコを担当した[14]

倉間鉄山将軍役としては東映時代劇の名優・東千代之介が招聘された。吉川進と「東京放映」社長・香山新二郎は懇意であり、その東京放映に所属していた東千代之介とも交流があったため、声をかけやすかったという[15]

後に声優業へと転身しアニメ番組『タッチ』にて一躍脚光を浴びることになる、日高のり子こと伊東範子がレギュラー出演している。またビューティ・ペアとして活躍し、引退間もない頃の元女子プロレスラー・マキ上田が悪役として途中からレギュラー入りしている。

バトルコサックの交代劇について

第33話「コサック愛に死す」での劇中におけるバトルコサックの交代劇は、以下のような悲劇色の強いストーリーだった。

謙作(初代コサック)は、知人でミサイルを開発していた三村教授の家を訪れる。しかし、その設計図を狙ってエゴスが襲来。教授はその場で射殺されてしまう。
目の前で父親が殺害されるのを目撃した教授の娘・まゆみは、それが元で心に深い傷を負い、入院してしまう。育ての親である神父を目の前で殺された過去を持つ謙作は、自分と同じ境遇となってしまったまゆみを気遣い見舞に訪れるが、彼女に「(戦士である謙作もエゴスと同じく)血の臭いがする」と拒絶されてしまう。
その後、なんとかまゆみの心を開くきっかけを掴んだ謙作は、彼女を元気付けようと一緒にダム湖の風景を見に出かける。しかし、「血の臭いがする」という言葉が忘れられず、戦闘服を基地に置いてきていた謙作は、そこをエゴスに襲撃され、まゆみをかばい敵の凶弾に倒れる。

しかし、2003年にTBS系で放映されたバラエティ番組『USO!?ジャパン』でこのエピソードが紹介された際に、「強化服はクリーニングセンターに出した」という謙作の台詞を強調した編集がなされ、「強化服をクリーニングに出した隙に殺されたヒーロー」として揶揄的に語られた。この台詞は実際は、強化服を持たずに出かけることを仲間に止められた際にとぼけたものである。その編集意図は不明だが、初代バトルコサックの退場劇に関して誤解を招くものであった。

ファンロード』のシュミの特集「特撮もの特集」では、この件について「バトルコサック…戦闘服をクリーニングに出したまま敵に撃ち殺されるという、戦隊史上最も恥ずべき死に方をした人」と誤解されたまま投稿され、後の号のハシラ部分でその誤解が指摘されていたテンプレート:Full

バトルコサックの交代は、伊藤武史が「結婚するので降板したい」と申し出たからだと吉川進は回想している[14]。しかし実際はテレビ朝日の広報とのトラブルが原因である。2009年5月に行われたイベント『ダブルコサック祭』で伊藤本人が証言したところによれば、当時、既婚者となっていた伊藤は結婚の事実を公表していなかったが、それをテレビ朝日の広報の女性がマスコミにリーク、伊藤は謝罪を要求したが女性広報は拒否。プライベートを売るような奴とは仕事ができないと降板を決めたという[16]テンプレート:出典無効

ヘッダー指揮官の映像の差し替えについて

開始当初は潮建志が敵幹部のヘッダー指揮官役を演じていたが、覚醒剤所持容疑により逮捕され、第4話でゲスト出演をしたばかりの石橋雅史が急遽ヘッダー役を演じることになった。潮の逮捕は放送が開始されて間もない3月第1週だったことから、未放送地域も含まれた地方局への悪印象を防ぐ意味でも、過去に潮が演じた映像を可能な限り石橋の映像に差替え、保存用ネガを改変していた。初回放送時のフィルムは経年劣化が著しい上に所在が不明となっている。

例外的に潮建志による映像をそのまま用いているものとしては、第1話のラストシーンや第3話のエンディング、第5話の坂口(国防省高官)移送シーンなどの細かいカット、第4話と第6話の全編などが挙げられる。第4話の差し替えが行われなかったのは、石橋が別の役で出演し、潮と一緒に画面に映るシーンがあるため、第6話は、ヘッダーの出番がエゴス基地内に留まらず屋外ロケにまで及んでいることで、全カットの撮りなおしが困難だったためである。

なお、初回放送時は以下の通りであるテンプレート:Sfn

  • 第1話 - 第6話
    • 演・声:潮建志(クレジットは「ヘッダー指揮官」)
  • 第7話
    • 演:潮建志、声:石橋雅史(クレジットは「ヘッダー指揮官の声」)
  • 第8話
    • 演:なし(姿は画面に映らず)、声:石橋雅史(クレジットは「ヘッダー指揮官の声」)
  • 第9話以降
    • 演・声:石橋雅史(クレジットは「ヘッダー指揮官」)

レギュラー・準レギュラー

声の出演

ゲスト

スーツアクター

番組開始当初の技斗はビッグアクションが担当しており、ジャパン・アクション・クラブ (JAC)は『スパイダーマン』に携わっていた。バトルケニア役の大葉健二はJAC所属だが、あくまでひとりの俳優としての参加であって、クラブ全体が『バトルフィーバーJ』に参与する予定はなかったテンプレート:Sfn

しかし吉川進から招聘されたことで、JACの金田治が『スパイダーマン』終了とともに『バトルフィーバーJ』に移行し、第7話から技斗の担当となった。このときバトルコサックのスーツアクターもスパイダーマン役だった古賀弘文に交代した。ただ闇雲に人員を変更して視聴者に違和感を抱かせるのは金田の本意ではなかったので、他のスーツアクターは続演しているテンプレート:Sfn。後にミスアメリカ役の小牧リサも交代しているが、これは負傷が理由である[14]

スタッフ

音楽

本作品の楽曲は、シリーズでは初めてレコード化が前提となり、ステレオで録音された。楽曲は複数の曲を繋いで1トラックとする組曲形式で録音され、『組曲バトルフィーバーJ』のタイトルで発売された。曲がクロスフェードしている箇所もあり、単純に曲ごとに切り離しただけでは映像に合わせるのに不都合が生じてしまうため、映像では各トラックを曲ごとにトラックダウンし直し、モノラルに変換したものを使用している[20]

組曲形式で録音する都合上、楽曲がトラックごとに一つの流れを作る形で作曲しなければならず、そのため楽曲の絶対数が不足してしまうという事態が発生した。主題歌のインストゥルメンタル版(カラオケへのメロ被せ)やブリッジ(長くても10秒ほどの短い曲)など組曲に含まれない曲もある程度用意していたが、曲数の不足を補いきれるものではなく、また不足分を補うための追加録音も行われなかった。

そのため、渡辺宙明が過去に作曲した楽曲を流用することで不足分を補っている。こうしたことは当時は珍しくなかったが、本作品ではペンタフォース(人造人間キカイダー M-51)やクロスフィーバー(五番目の刑事 M-25)、電光剣・唐竹割り(イナズマン M-12T2、同作品の予告編用楽曲)といった必殺技のテーマ曲がことごとく過去作品からの流用である点が特徴になっている。巨大ロボット戦の描写として『大鉄人17』からも多くが流用されている。

本作品の歌曲は、一部の曲に存在する別バージョンを除く全5曲とシリーズ中最少であり、また放送当時は作品単体でのアルバムには収録されなかったが、「明日の戦士たち」を除く挿入歌2曲は主題歌を含めたシングル盤として発売された。

また、この作品以降、大泉音映の前身である東映大泉撮影所録音部の阿部作二が、数多くの戦隊作品の効果音を手掛けた。

主題歌
オープニングテーマ「バトルフィーバーJ」
作詞:山川啓介 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:MoJoコロムビアゆりかご会フィーリング・フリー
当初録音されたものが「やや軽い感じになってしまうから」という理由でNGとなり、フィーリング・フリーによるスキャットを減らす形で再録音されたテンプレート:Sfn。ただし、NGバージョンは一部のエピソードで挿入歌として使用されたほか、初期の予告編音楽としても使用されている。NGバージョンは音源が行方不明になっていた時期があったが、1997年に音源が発見され、『バトルフィーバーJ〜オルターネートヴァージョン〜』のタイトルで、「東映戦隊ヒーロー バトルミュージックコレクション」(COCC-14061 日本コロムビア)に収録された。なおキングレコードからは、たいらいさおが歌うカバー版が存在する。
エンディングテーマ「勇者が行く」
作詞:八手三郎 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:MoJo
当初は「明日の戦士たち」がエンディングテーマとなる予定だったが、その曲がNGになったため、急遽製作された。
挿入歌
「バトルフィーバー大出撃」(第23話、24話、26話、31話、35話)
作詞:保富康午 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:水木一郎こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会
当時発売された音源ではテンポが変わる部分に水木一郎のセリフが被せられているが、このセリフがないバージョンも音源として残されており、劇中で使われている。
「バトルフィーバー讃歌」(第23話)
作詞:保富康午 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:水木一郎、こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会
「明日の戦士たち」(第22話、40話、46話、47話、49話、52話)
作詞:山川啓介 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:MoJo、こおろぎ'73
前述のように本来はエンディングテーマとして作られた歌のため、テレビサイズも録音されている。劇中では中盤以降物語のクロージングとして多用されたが、放送当時は発売されず、1996年に発売された『バトルフィーバーJ MUSIC COLLECTION』で初商品化となった。

放映リスト

放送日 話数 サブタイトル 登場怪人 登場悪魔ロボット
(弟ロボ、妹ロボ)
脚本 監督
1979年
2月3日
1 突撃!! 球場へ走れ
  • コウモリ怪人(声:大宮悌二
  • キバジシ怪人
- 高久進 竹本弘一
2月10日 2 エゴス怪人製造法
  • キバジシ怪人(声:大宮悌二)
- 上原正三
2月17日 3 スパイを探せ! - 高久進 広田茂穂
2月24日 4 超魔力の罠だ!
  • ネンリキ怪人(声、人間態:石橋雅史)
- 上原正三
3月3日 5 ロボット大空中戦
  • バッファロー怪人(声:渡部猛
  • バッファローロボット
高久進 竹本弘一
3月10日 6 万能戦艦発進せよ
  • ドグウ怪人(声:渡部猛)
  • ドグウロボット
上原正三
3月17日 7 お家が燃える!
  • 火の玉怪人(声:清川元夢、人間態:弘松三郎
  • 火の玉ロボット
高久進 広田茂穂
3月24日 8 鉄腕エースの謎
  • スポーツロボット
上原正三
3月31日 9 氷の国の女
  • ツララロボット
高久進 竹本弘一
4月7日 10 ナウマン象を見た
  • ナウマンロボット
上原正三
4月14日 11 ペット誘拐大事件
  • コブラロボット
高久進 広田茂穂
4月21日 12 呪い殺法バラ吹雪
  • バラリンカロボット(演:潤真理子)
江連卓
4月28日 13 金の卵と目玉焼き
  • タマゴ怪人(声:大宮悌二)
  • タマゴロボット
上原正三 山田稔
5月5日 14 美女と野獣の結婚
  • ギンガ怪人(声:大宮悌二)
  • ギンガロボット
5月12日 15 エゴスの地獄料理
  • カタツムリ怪人(声:渡部猛、人間態:久地明
  • カタツムリロボット
高久進 竹本弘一
5月19日 16 格闘技!闇の女王
  • 格闘技ロボット(演:大前鈞)
江連卓
5月26日 17 怪物(モンスター)
マシンを奪え
  • 青スジ怪人(声:大宮悌二)
  • 青スジロボット
上原正三 広田茂穂
6月2日 18 鳩よ悪の巣へ急げ
  • マグネット怪人(声:大宮悌二)
  • マグネットロボット
6月9日 19 世界最強の美女!! - - 高久進 竹本弘一
6月16日 20 危険な幽霊狩り
  • ギザ歯怪人(声:青森伸)
  • ギザ歯ロボット
曽田博久
6月23日 21 恐竜半島へ突撃!!
  • 恐竜怪人(声:渡部猛)
- 上原正三 山田稔
6月30日 22 女スパイ団の逆襲
  • 恐竜ロボット
7月7日 23 決戦!! 怪人総登場
  • ゴーストロボット
高久進 竹本弘一
7月14日 24 涙!ダイアン倒る
  • ドラキュラ怪人(声:依田英助、人間態:折原啓子
  • ドラキュラロボット
7月21日 25 撮影所は怪奇魔境 - 上原正三
7月28日 26 包帯男の仮面報告
  • ホウタイロボット
曽田博久 広田茂穂
8月4日 27 初恋泥棒にご用心 - 上原正三
8月11日 28 謎のボートを追え
  • クラゲウニ怪人(声:政宗一成)
  • クラゲウニロボット
竹本弘一
8月18日 29 見たか!? 口裂け女
  • 口裂け怪人(声:坂井すみ江)
  • 口裂けロボット
江連卓
8月25日 30 悪食雑食の料理長
  • ヘンショクロボット
曽田博久 山田稔
9月1日 31 激走トラック兄妹
  • ゼニゲバ怪人(声:丸山詠二)
  • ゼニゲバロボット
9月8日 32 ふるさと殺人村
  • ミミズ怪人(声:大宮悌二)
  • ミミズロボット
上原正三 竹本弘一
9月15日 33 コサック愛に死す
  • イーグル怪人(声:大宮悌二)
  • イーグルロボット
9月22日 34 地獄で笑う闇将軍
  • セミキラー怪人(声:依田英助)
  • セミキラーロボット
広田茂穂
9月29日 35 腹ペコ大パニック
  • コダイギョ怪人(声:渡部猛)
  • コダイギョロボット
10月6日 36 爆破された結婚式
  • バクダン怪人(声:大宮悌二)
  • バクダンロボット
平山公夫
10月13日 37 電光剣対風車剣
  • 四面怪人(声:大宮悌二)
  • 四面ロボット
江連卓
10月20日 38 怪奇!仮装行列
  • ドクロキノコ怪人(声:政宗一成、人間態:高木修平
  • ドクロキノコロボット
曽田博久 竹本弘一
10月27日 39 悪魔になった友
  • ハイド怪人(声:渡部猛)
  • ハイドロボット
上原正三
11月3日 40 美人先生危機一髪
  • ベンキョウ怪人(声:滝雅也)
  • ベンキョウロボット
江連卓
11月10日 41 爆破寸前の大逆転 - 広田茂穂
11月17日 42 電気人間愛の火花
  • デンキロボット
曽田博久
11月24日 43 暗殺者ジャッカル
  • ゴロンゴ怪人(声:政宗一成)
  • ゴロンゴロボット
高久進 竹本弘一
12月1日 44 地獄谷の月影一族
  • ゲンソウ怪人(声:坂井すみ江)
  • ゲンソウロボット
江連卓
12月8日 45 心臓停止五分前!
  • シンゾウロボット
12月15日 46 呪いのワラ人形
  • ノロイ怪人(声:青森伸)
  • ノロイロボット
曽田博久 広田茂穂
12月22日 47 怪!謀略の草野球
  • ヒダリテロボット
12月29日 48 大盗賊と泥棒少年
  • 大盗賊怪人(声:政宗一成)
  • 大盗賊ロボット
高久進 平山公夫
1980年
1月5日
49 2年5組の反乱軍
  • ハエジゴク怪人(声:滝雅也)
  • ハエジゴクロボット
上原正三
1月12日 50 将軍を狙う覆面鬼
  • オニヒゲ怪人(声:依田英助)
  • オニヒゲロボット
1月19日 51 エゴス復活の儀式
  • ヘッダー怪人(ヘッダー指揮官)
  • ヘッダーロボット
  • 幽霊ドグウロボット
  • 幽霊ギンガロボット
  • 幽霊スポーツロボット
広田茂穂
1月26日 52 英雄たちの交響曲
(シンフォニー)
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劇場版

『バトルフィーバーJ』(1979年7月21日、『東映まんがまつり』内で公開)
TV版第5話「ロボット大空中戦」のブローアップ版。劇場用新作は作られなかった。『スーパー戦隊シリーズ』の劇場用ブローアップ作品は、この後1987年3月14日公開の『超新星フラッシュマン 大逆転!タイタンボーイ』まで8年弱中断するが、『フラッシュマン』はTV版の第15話から第18話を再編集しブローアップした物であり、1話分をブローアップして公開したケースは本作品が最後となる。


映像ソフト化

いずれも東映ビデオより発売。

VHS(セル・レンタル共通)
第8話のみがリリースされた。
レーザーディスク
1999年6月21日から2000年6月21日にかけて発売された[21][22]。全7巻の各2枚組で各巻8話(Vol.7のみ1枚・4話)収録。
DVD
2007年2月21日から6月21日にかけて発売された。一時期絶版状態となっていたが、2012年9月21日に全戦隊DVDコンプリート化に伴い生産が再開された。全5巻の各2枚組で各巻11話(Vol.4は10話、Vol.5は9話)収録。
前後の作品のDVD化が2003年から2004年にかけてなされたのに対し、本作品はそれより間を置いてのリリースとなった。また劇場公開版はDVD第5巻の映像特典となったほか、同年12月発売の「東映特撮ヒーロー THE MOVIE BOX」及び2009年11月21日の「東映特撮ヒーロー THE MOVIE Vol.5」にも収録された。

コミカライズ

『テレビランド』1979年3月号 - 1980年3月号
画 - 細井雄二
おおむねテレビ版に沿った展開だが、コサックが殉職する回はオリジナル怪人が登場するテンプレート:Sfn
単行本は大都社Stコミックス電子戦隊デンジマンに併録
『テレビマガジン』1979年3月号 - 1980年2月号
画 - 津原義明
テレビ版エゴス怪人は登場しない。最後はヘッダーとの決戦で締めくくられたテンプレート:Sfn
『冒険王』1979年3月号 - 1980年2月号
画 - 古城武司
唯一バトルフィーバーロボが登場する漫画作品。初代ミスアメリカは劇中で本当に命を落としているテンプレート:Sfn

シリーズ内の他作品への登場

10大戦隊集合 頼むぞ!ターボレンジャー
高速戦隊ターボレンジャー』の第1話として放送された特別編で、バトルフィーバーJの5人が登場。前述の事情により、ピンクターボから「初代スーパー戦隊」として紹介されている。
スーパー戦隊大集合
未来戦隊タイムレンジャー』第51話として放送された特別総集編。タイムレンジャー5人がタイムジェットで本作品の世界を見に来たという設定で、本作品の映像が流用されている。
百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊
百獣戦隊ガオレンジャー』のスーパー戦隊Vシネマ作品で、バトルジャパンとバトルシャークが登場。
海賊戦隊ゴーカイジャー
本編第44話、並びに劇場作品『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』に曙四郎 / バトルケニアが、『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』にバトルフィーバーロボが、『海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船』にカットマンがゲストとして登場。
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦
バトルフィーバーJの5人が終盤で復活し他の戦隊、仮面ライダーと共に大ショッカー、大ザンギャックと戦った。

脚注

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注釈

テンプレート:Reflist

出典

テンプレート:Reflist

参考文献

関連項目

pop'n music
シリーズ14作目のイベント「フィーバー戦士ポップン14」はイベントの名前や設定からこの作品を意識したことが伺われ、公式サイトでのコメントでもスタッフがそれを匂わせる発言をしている。イベントの演出は戦隊ヒーロー番組風で、プレイ開始前に司令官である「オヤッサン」から課せられるノルマをゲーム中に遂行し、成功すると隠し曲が全国の店舗別に解禁していく「店舗対抗イベント」というスタイルだった。

外部リンク

テンプレート:前後番組

テンプレート:スーパー戦隊シリーズ
  1. テンプレート:Cite book
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 テンプレート:Harvnb
  3. 電撃ホビーマガジン』 2008年2月号、アスキー・メディアワークス
  4. 4.0 4.1 テンプレート:Harvnb
  5. マーチャンダイジングライツレポート1978年12月号
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 テンプレート:Harvnb
  7. 1982年発行の同人誌「衝撃波Q」より。編者の開田裕治と協力の聖咲奇、久保宗雄は『バトルフィーバーJ』の企画に当初から関わっている。
  8. 8.0 8.1 8.2 テンプレート:Harvnb
  9. 『バトルフィーバーJ』DVD Vol.3解説書の久保宗雄インタビューより。
  10. トレーディングカードゲーム「レンジャーズストライク」第7弾RS-441
  11. テンプレート:Cite web
  12. 『25大スーパー戦隊シリーズ 完全マテリアルブック 上巻』ケイブンシャ、p.112
  13. テンプレート:Cite book
  14. 14.0 14.1 14.2 テンプレート:Harvnb
  15. DVD第2巻の吉川進プロデューサーインタビューより。
  16. [1]
  17. 17.0 17.1 17.2 17.3 17.4 17.5 17.6 17.7 テンプレート:Harvnb
  18. 18.0 18.1 テンプレート:Cite web
  19. テンプレート:Cite web
  20. 『バトルフィーバーJ MUCIC COLLECTION』(1996年、日本コロムビア)のライナーノーツより。
  21. テンプレート:Cite book
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