中華一番!
テンプレート:出典の明記 テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『中華一番!』(ちゅうかいちばん!)は、小川悦司による日本の漫画作品、および漫画を原作としたテレビアニメ・実写ドラマ作品。
目次
概要
1995年から講談社『週刊少年マガジン』で連載を開始したが、途中で同社『マガジンSPECIAL』に移動し、『真・中華一番!』にタイトルを変えて『週刊少年マガジン』に再移動して1999年まで連載された。『中華一番!』が全5巻、『真・中華一番!』が全12巻の単行本にまとめられている。後に出た文庫版は『中華一番!』が全3巻、『真・中華一番!』が全8巻である。
料理を味わった者たちの(『ミスター味っ子』を凌ぐほどの)リアクションで評価されたり、奇想天外な調理方法や、「水牛を一瞬で解体」「鶏の羽毛を爪で器用に剥ぐ」「皮を丸ごと燃やす」といった常識では不可能な調理方法が登場する。
物語
- 中華一番!
- 舞台は中国。時代は清朝末期の動乱の最中にある19世紀。四川省の少年、劉昴星(リュウ・マオシン)が特級厨師(中国料理界の最高位)になるために広東省の広州にある陽泉酒家へ修行に赴き、それから様々な料理人と出逢い、成長していく中華料理メインの料理冒険漫画。
- 真・中華一番!
- 創設800年の歴史を持ち、中国料理界に暗躍する裏料理界と、千年前に隕鉄から作られたと伝わる伝説の厨具をめぐってマオと仲間たちが冒険を繰り広げるストーリー。
世界観
中華料理の料理人たちが、料理を通じて争い、友情を深め、人々を幸せに導く。
- 料理人の社会的地位
- 作品において、料理人は尊敬と羨望の対象となり、特に特級厨師や宮廷料理関係者は、全ての人が一目置く絶大な存在である。料理文化が、作品世界の隅々まで浸透している。
- 特級厨師
- 作品世界における「最高位の料理人資格」で、合格者には料理界で最も日の当たる道が用意される。
- 4年ごとに行われる試験に合格すると称号を得られ、龍の絵に「特」の字をあしらった衣装を身につける。
- 試験では「食材」「テーマ」が提示され、指定された食材を用いて、テーマに沿った料理を作る。
- 「予備試験」が行われ、試験官が試食し、受験者にテーマと作品の整合性を説明させた上で合否を判断する。合格者は、本試験(人数制限あり)に挑むことができる。
- 本試験でも「食材」「テーマ」が提示され、予備試験と同じ要領で作品について説明する。
- 作品の「相互評価」で他者の料理を正当に評価できるかを判断、最後に「自己評価」で自分の料理への自信を確認され、試験官から最終結果が宣告される。
- 特級面点師
- 作品世界における「中華点心の最高位資格」である。シェルが有資格者だが、この資格に対する詳細は述べられていない。
- 裏料理界
- 「料理で人を支配する」を理念とした料理界の極道とも呼ばれる組織。
- 五人の大幹部「五虎星」を筆頭に、特級厨師をも凌駕する麟厨師を多数従え表の料理界、中国全土を支配することを目的としている。
- かつては、宋江に仕えていた厨師団を始め、法を犯して梁山泊に逃げ込んできたお尋ね者の料理人たちやその子孫が、細々と共同生活をする小さな団体だったが、カイユの手により再組織化され料理界の一大勢力となる。敗者は死ぬか、不名誉な難吃印(ナンチーいん、まずくて食べられないの意味)の焼印を刻まれる過酷な掟がある。
- 料理における裏の世界に暗躍し、伝説の厨具を狙っている。マオたちの旅は、彼らから伝説の厨具を護るためのものでもある。
- 伝説の厨具
- 千年の昔シュウリが宇宙より飛来した隕鉄より鍛え上げた八つの厨具。食材を新鮮に保つ、鮮度を蘇らせる、調理のスピードを速めるなど、時間に影響を与える。
- 「意思を持つ厨具」と言われており、厨具自らが使い手を選ぶ。それゆえに、継承者としてふさわしい実力を持っていなければ手に入れても使いこなすことができないが、稀に例外もある(後述のウォン・セイヨの場合)。
- 「若く有能な厨師が八厨具全てを使って料理を作った時それを食べた人間が『不老不死』になる」と伝えられた。千年前、その噂が大陸全土をめぐり国をあげての大捜索が行われたという。
- 弱点は料理以外の目的で使用したとき、その霊力を失ってしまうこと。作中では主に人間の血に触れてしまったときに力を失う様子が描写され、最終的にはカイユが厨具を独占しようと死の間際まで己の血を浴びせたことで全ての厨具が石化し、その力を永久に失うことになってしまった。
- 「永霊刀」のみは山奥の清水で清め続けることにより力を取り戻したが、他の厨具にそれができるかは不明。
- (1) 永霊刀
- 魚介に対応する包丁であり、切られた食材は瞬時に浄化され、失われた味すら取り戻す。広州料理界の重鎮ルオウが管理する。
- 継承者が手にした時、刀身に「覇龍紋」が浮かび上がる。継承者はマオ、レオン。
- (2) 転龍壺
- 宇宙の気を集めることで瞬時に熟成ダレを作り出す壺。上海にて保管されていた。継承者はマオだが、保管者であったサンチェに預け、最後の決戦の場に持ってくるまで、サンチェによって保管されていた。
- (3) 魔聖銅器
- フカヒレ・アワビ・ツバメの巣などの乾貨を通常の何百倍もの速度でもどす高級料理にはうってつけの厨具。
- インチキ料理人セイヨの手に渡り悪事に利用されるがマオ達の物となる。しかし五虎星首領カイユに奪われ利用される。継承者はマオ、カイユ。
- (4) 迦楼羅刀
- 鳥獣に対応する包丁であり、切られた食材は瞬時に浄化される。永霊刀と対を成す厨具。四川の麻婆王チンケンが生前に管理していた。
- 継承者が手にした時、刀身に「瑞鳳紋」が浮かび上がる。継承者はフェイだったが、彼が「今の自分には不相応」として継承と同時に近くの滝壺に投げ捨ててしまった。
- (5) 貪狼壺
- 食材を放り込めば思い通りのみじん・ミンチになるミキサー型の大きな壺をかたどった厨具。
- 泰山にて厳重な七重封印が施されていたが五虎星エンセイの手により封印を解かれ使用される。継承者はエンセイ。
- (6) 霊蔵庫
- 入れられた食材は永遠の鮮度を保つ。敦煌の厨具。五虎星ミラにレオンが勝利したことで所有権を得る。モチーフは冷蔵庫。継承者はシェル。
- (7,8) 玉龍鍋
- 「その所有者、全八厨具の所有者とならん」と伝えられる双鍋。
- 最後の厨具であり宮廷厨房秘宝中の秘宝として紫禁城に管理されていた。しかし、カイユが死の間際に己の血を厨具に浴びせた事で、他の厨具と共に石化してしまったため、その特性は不明。
登場人物
マオ一行
- リュウ・マオシン(劉昴星)
- 声 - 田中真弓
- 主人公。通称マオ。四川省にある「菊下楼」の料理長パイの子。13歳(『中華一番!』時)→15歳(『真』最終回時点)。
- 両親の才能を受け継ぎ、齢十三の最年少で最難関広州の特級厨師試験に合格。予備試験では「麺で国士無双を表現」、本試験では「麺にして麺にあらず」という各課題をクリアした。
- 常人離れした味覚と桁外れの発想力を持つ。『真・中華一番!』では裏料理界との闘いのために伝説の厨具を探す旅に出ることとなる。
- 「料理は人を幸せにする」という信念を常に持ち、料理を私利私欲のために悪用する人間には容赦しない正義感の強い性格。
- 普段は素直で礼儀正しい少年であるが、必要に応じて神様やマフィア風の男を演じたりと多彩な演技を披露する場面も見られる。
- また『水戸黄門』のように料理の腕を振るった後に「彼が最年少特級厨師・劉昴星!」と素性が判明して登場人物が驚愕して収まる、というエピソードも見られた。
- スケールの大きな料理・奇抜な料理という特性が際立つが、チョウユ仕込みの技術は超一級であり、包丁一本で満漢全席秘中の秘、豆腐の彫刻を創り出すなど精密な作業も難なくこなす。
- 非力な少年という設定だが、アニメでは蹴りかかって来た悪漢の足をつかんで投げ飛ばしたり、自分より体格の良いレオンを殴り飛ばしたりとかなり腕っ節の強そうな場面が見られる。
- 普段は頭にバンダナを巻いているが、おどけて鼻で結んだ頬かむりのようにしてかぶることもある。
- 伝説の厨具「永霊刀」「転龍壺」「魔聖銅器」に継承者として認められたが、皇帝御前料理大会決勝トーナメントでは伝説の厨具を使用せずに戦った。
- チョウ・メイリィ(趙梅麗)
- 声 - 雪乃五月
- ヒロイン。チョウユの一人娘。ただし料理の腕はない。マオに好意を持つようになる。15歳。
- 初登場の時は姉御肌の強いオテンバ娘で、マオを心配するあまり彼を信じきることができず、足を引っ張ってばかりいた。『真』にて再登場した際にもあまり変わっていなかったが、シロウの「マオ兄を信じろ!」の一言で目が覚め、マオと旅をするにつれて徐々に成長していった。
- 『真』ではマオとの関係を巡ったエピソードも増えてヘアースタイルも変更された。亡き母メイカに面影が似ており、なかなかのプロポーションを誇る。
- 『中華一番』で特級厨師となったばかりのマオが修行の旅に出て『真』で広州に戻ってくるまで出番はなかったが、アニメ版ではマオの修行の旅に同行した。
- シロウ(四郎)
- 声 - 坂本千夏
- 桂林で中華料理屋「菜根館」を営む日本人の母親を持つ混血児。11歳。料理修行の旅に出ていたマオに出会い、一番弟子として付いて行く。マオのことは「マオ兄」、メイリィは「あねご」、シェルは「アニキ」と呼んでいる。
- 滅多にすることはないが、真面目な顔をすると(美人である母親譲りの)なかなかの美男子でもある。
- 最初の頃はお調子者でトラブルメーカーの感じが強かったが、どんな過酷な状況でもマオをの勝利を信じ、マオとリエンの鍋勝負の時は全ての感覚を研ぎ澄ませてマオを勝利に導いたり、キヌガサタケを使ったラーメンを作ったのがきっかけで陶芸家シコウと少女ユウカを救ったりと、徐々に料理人としての才能を開き成長していった。
- 母が日本人ということもあってか、梅干しや納豆、おにぎりなど、日本の食材や料理についても精通している。
- シェル
- 声 - 家中宏
- 焼売にかけては大陸一を自負し、ルオウをして「点心作りの若き天才」と称される山西省出身の特級面点師。通称「鋼棍のシェル」。20歳。左頬に傷がある。
- 常に鋼棍を携え大陸全土を旅して料理修行し、調理道具でもある鋼棍には料理勝負で倒した一流料理人の数だけ撃墜マークを刻んでいる。
- マオの良き好敵手にして良き理解者であり兄貴分。マオ、メイリィ、シロウ、レオンと伝説の厨具を探す旅に出る。
- さっぱりとした明るい性格であり、クールなレオンとは対照的に描かれることが多い。そのためかレオンがシェルの起こした不始末・問題をフォローすることが多々あった模様。
- 戦闘能力も「武将」と例えられるほど高く、インチキ料理人セイヨの神殿をレオンと共に瓦礫の山に変えてしまう。
- 後に裏料理界大幹部「五虎星」の紅一点、青眼虎のミラと戦いを通じ恋仲となる。
- 伝説の厨具「霊蔵庫」に継承者として認められた。
- レオン
- 声 - 神奈延年、野田順子(幼少期)
- 元裏料理界の麟厨師。通称「七星刀のレオン」。17歳。
- マオよりも4年前に陽泉酒家で修行し「早咲きの天才」と呼ばれた若者。陽泉酒家料理長ルオウ直々の弟子。
- 料理修行に出た先で学ぶべきものを見出せず、その向上心に駆られ裏料理界の門を叩く。紙が水を吸収するが如く門外不出の技を会得し、刀工にかけては並ぶ者無し、とまで謳われた。
- しかし裏料理界の恐るべき実態を知り脱走。裏に対抗できる唯一の鍵「伝説の厨具」を獲得し戦うため陽泉酒家に帰還。
- 愛用の七星刀を用いた水牛をも血一滴、肉汁一滴零さず瞬時に解体する脅威の技「猛牛青龍斬」、瞬く間にイカをも瞬時に刺身にしてしまう技「七星破軍生墨魚片」など刀工技は多彩。
- そして裏料理界の奥技の一つ、氷河から切り出した氷で磨き抜かれた脅威の氷包丁「北辰天狼刃」による究極の技「羅漢水晶斬」を持つ。
- 性格は堅物といえるほど生真面目であり優しい。裏料理界入門・脱走後もそれは変わらず、使用した食材には成仏を願って霊符を貼る。それゆえに七星刀にまつわる過去のことを悔やみ伝説の厨具を探す旅に出る。腕っ節も相当強いようでシャンに七星刀で斬りかかったり、手傷を負わされながらもシェルに濡れ衣を着せてきた盗賊団相手に大暴れした(しかも、たったひとりで数十人を壊滅させた)こともある。
- 伝説の厨具「永霊刀」に継承者として認められた。
- ラン・フェイフォン(蘭飛鴻)
- 声 - 置鮎龍太郎、嶋方淳子(幼少期)
- 広州特級厨師であり、マオの最大の好敵手。17歳。冷静沈着であり物事に動じない美少年。自分で信じた以外の運も宿命も信じない強い自立心を持つ。
- 裏料理界で生を受けたが赤子の頃にパイに命を救われた過去を持つ。宮廷料理人である龍厨師となる前は広東省「大同館」で修業していた。
- 史上最難関と言われた広州特級厨師試験をマオと共に合格し、お互いを最大の好敵手と認め合う。特級厨師試験官のレイカをして「そのニ宿星、いずれ中国料理界を揺るがす」と称される。
- 特級厨師試験では「絶対佳人」を「国士無双に不可欠なもの」として、麺で表現。さらに本試験では「麺にして麺にあらず」という課題を冷麺で合格した。
- シャンの策略により離ればなれになったシェルとレオンの代わりに、一時的に伝説の厨具探しの旅に同行。伝説の厨具「迦楼羅刀」に継承者として認められた。
- 皇帝御前料理大会決勝トーナメントでは伝説の厨具を使用しなかったマオ、カイユ、エンセイとは異なり、迦楼羅刀を用い五虎星エンセイを試合放棄に至らしめた。ただし無闇に使っていた訳ではなく、迦楼羅刀を使用したのは皇帝御前料理大会のみ。継承者となってからそれまでの間は滝つぼの底に自ら封印していた。
- 宮廷料理人である龍厨師、さらには宮廷厨房の副料理長まで登りつめるが、料理人の「位」よりも自らの夢を選び、マオたちと共に大陸に「味の架け橋」をかけるため旅に出る。
- アニメでは設定が異なる。
広州「陽泉酒家」
- チョウユ(趙瑜)
- 声 - 大塚明夫
- 陽泉酒家副料理長でメイリィの父親。マオの師匠である。特級厨師でその腕前は広州でも随一と言われている。過去の特級厨師試験では「粥で青春を表現する」というテーマに挑んだ。
- 特級厨師の身分を表す紋章は外套にあしらわれている。
- マオがリー提督からの推薦で陽泉酒家に入門する際、その推薦状で鼻をかみ、さらにマオに課した最初の課題でマオが作った「青梗菜炒め」に一切手をつけない(陽泉酒家の通過儀礼)など冷徹な一面を見せるが、内心ではマオ(と陽泉酒家の料理人たち)の成長を願っており、刀工と火工を徹底的に叩き込む。
- 京劇役者のような強面の大食漢であり、登場する時は常に何かを食している。広州大食い選手権10年連続覇者大食い仮面の顔も持つ。腕っ節も強い。普段は寡黙で余計なことは話さず、必要なときのみ口を開く(ルオウ曰く「口下手」リエン曰く「無口すぎる」)。一方で、娘のメイリィとマオが親密になり過ぎるのを心配するような描写もある。
- 「料理人の使命は人々を幸福にすること」「料理人はどれだけたくさん切ったか、どれだけたくさん炒めたか、そしてどれだけたくさん食ったかだ」という信念をマオに語る。
- 実力は相当なもののはずだが、主役であるマオを動かせなくなるという事情から、闇討ちや毒を盛られるといった妨害工作によりマオに後を任せる展開が描かれた。
- ルオウ(羅鋈)大師
- 声 - 石森達幸
- 陽泉酒家の総料理長。特級厨師。普段は酒に酔い飄々としているが、その技量は今もって健在。アニメ版では大宇宙焼売の中身を確かめるために牛の首をも切れる「牛魔刀」を使用した(原作では普通の包丁)
- 陽泉酒家の切り盛りは基本的にチョウユに任せており、自ら出ることはほとんどないが人望も厚い。店が焼け落ちてしまったときも、まず何よりも料理人たちの無事を喜ぶなど器も大きく、広東厨師連合(広厨連)次席でもある。
- 彼の意向により、陽泉酒家の伝統は「伝統を覆す事」という大変ユニークなものとなっている。曰く、「この店には守るべき味は存在しない。常に創意工夫を持って古き味を打ち破る姿勢こそ陽泉酒家の料理人に相応しい」とのこと。
- 裏料理界との戦いを決意したマオたちに伝説の厨具の存在を教え、旅立ちを促す。
- メイカ
- 声 - 木村佳乃
- チョウユの亡き妻でメイリィの母。リエンが想いを寄せていた人だったが、彼女は既にチョウユと恋仲にあった。リエンの純真すぎる恋心を踏みにじりたくない思いから本当のことを言い出すことができず、そこへ父親の干渉を受けてしまう。
- 彼女の父親は悪人ではないが、頑固で厳格な性格で、娘の意向を無視して強引に物事を決めてしまう人であり、娘との結婚を賭けた料理勝負・龍蝦三争覇をリエンとチョウユの間で開催させた。彼女はチョウユを勝たせたい一心からリエンに痺れ薬を用いてしまう。後に彼女の行いを知ったチョウユもあえて真実を語らず、彼の憎しみを一身に引き受けることにしたが、これが更なる禍根と悲劇を招くこととなってしまった。
- 一連の行為は心労となって徐々に己の身を蝕ばみ、メイリィを出産後、病に倒れる。亡くなる直前まで悔い続け、チョウユに「リエンに会うときがあったら、真実を伝えてほしい。そして、ごめんなさいと伝えて」と涙を流して頼んだほどだった。
- タン・サンチェ(唐三傑)
- 声 - 阪口大助→岩永哲哉
- 上海の老舗「龍鎮酒家」の御曹司。マオの陽泉酒家での兄弟子。
- 怠け者でマオに刀工の仕事を押し付けるが、それは修行中の事故が原因の刀工恐怖症で包丁が握れなかったためであった。自分は料理人にはなれないと諦めていたが、実は夜中に火工の猛特訓をして料理への想いをぶつけていた。陽泉酒家に残留するため、マオと協力して青椒肉絲の課題に合格し、チョウユに刀工を一から教えてもらえる機会を得るが、料理人として再出発を図るため、あえて何も教わらず上海にある実家の「龍鎮酒家」に戻る。
- その後、自力で刀工恐怖症を見事克服し、上海にて若手料理人のホープと目されるまでに成長。その刀工技術も、刀工超人の異名を持つレオンすら驚愕させるほどになる(マオと戦った後にもかかわらず、「これほどの刀工ができる者を、自分以外には知らない」とレオンは感嘆している)。それでも「マオの足元にも及ばない」と謙虚な心持ちであった。
- 陽泉酒家時代はバンダナを巻いていて雰囲気も子供っぽかったが、龍鎮酒家で再出発するようになってからはバンダナを外し、顔つきも大人っぽくなっていた。
- 裏料理界の暗躍に巻き込まれるが、「宴席料理決戦」では初戦を担当。ロウコとのスープ勝負では宴席料理の本質を的確に見抜き見事な勝利を収めた。
- 紫禁城での最終決戦時、マオの危機に第二の伝説の厨具「転龍壺」を持って馳せ参じ、仲間たちと共に満漢全席を作り上げる。
四川省国営菜館「菊下楼」
- カリン
- 声 - 引田有美
- マオの姉。マオのことを非常に可愛がり、マオが修行中のため「菊下楼」を守っている。マオもカリンも容姿は母であるパイに似たようで、シロウも認めるなかなかの美人。しっかりした性格だが実は味オンチ(料理人としてはイマイチ、という意味合いで基本的な料理の能力に支障をきたすレベルではない)である。
- パイ
- 声 - 吉田理保子
- マオ、カリンの母。特級厨師にして四川省随一の国営菜館「菊下楼」の料理長を務め、四川料理の仙女と称された偉大なる料理人。
- その功績は数知れないほどだが、弟子として全てを注ぎ込んで指導したショウアンに裏切られて多額の借金を負い、それが原因の過労で他界。性格はマオと同じくお人よしであり、ショウアンの野心を見抜けなかったことが悲劇を生むことになってしまった。亡き夫も菊下楼の料理長であった(本編には登場しないがアニメのOPに彼と思わしき人物が出ている)。
- 実はかつて、世界を裏から牛耳ろうとした裏料理界と壮絶な死闘を繰り広げ、伝説の厨具を求めて大陸中を旅して回ったという過去を持つ。
裏料理界
例外はあるが、所属する厨師は『水滸伝』に登場する百八星の綽名に由来する異名を持つ。特に、エンセイ(燕青)は異名だけでなく名前も『水滸伝』の登場人物そのままである。
エンセイと同様なネーミングのキャラクター(エンセイとは異なりチョイ役だが)として、"花和尚"ロタツや"智多星"ゴヨウが登場する。
麟厨師
- リエン
- 声 - 速水奨
- 仮面料理人。仮面の下の素顔には裏料理会で受けた無数の傷がある。かつてはチョウユと同門の好敵手で、「龍虎」とまで例えられた。「彼女こそ俺の生きる理由の全てだ」と言うほどにメイカに心を寄せていたが、16年前にチョウユとのメイカをかけた料理勝負で、シビレ薬を塗った毒針を材料に仕込まれたのが原因で敗北。これを機にチョウユを憎むことになり、復讐のために裏料理界へと入門。やがて私怨を晴らそうと画策し、裏料理界を抜け出してまで戻ってくる。
- 無人となった異人館にチョウユ親子や広州料理会の重鎮たちを呼び寄せて鳩肉に似せた毒ガエルの肉を食べさせ、チョウユに対しては「龍蝦(イセエビ)三争覇」の刀工で海老に紛れ込ませていたサソリの毒で行動不能にした。その卑劣なやり方に激怒したマオと残り2戦(揚げ物・鍋)を戦うも、マオの見た目や材料の差で慢心したのが原因で敗北。解毒剤で回復したチョウユから16年前の真実とメイカの懺悔を知らされ、自分自身の過ちに気付いて改心。猛毒を飲んだ後、炎上する洋館に残って壮絶な最期を遂げる。遺品となった仮面はチョウユの手で墓に備えられた。
- シャン
- 声 - 岡本麻弥
- "一丈青"の異名を持つ裏料理界の女麟厨師。黄浦江楼麟艦宴席料理決戦を開き、上海料理界に侵攻してきた急先鋒。レオンと同じく血塗られた過去を持つ七星刀を使う。裏料理界で鍛えた刀工で瞬時に魚の腹を裂き卵をかき出し、さらに瞬時に切り口を塞ぎ魚を無傷同然にする脅威の技「七星破軍迅切開」を持つ。医療に優れており料理の腕も確かで、マオたちに上海で敗れた後もいたるところに出没しマオたちの邪魔をし続けるが、結果がついてこなかった。
- 露出度の高い装束に身を包み、妖艶な色香とプロポーションを持つ姐御肌の美人だが、勝つためには卑劣なことも色仕掛けも厭わず、自らのために人の命を奪うことにもためらいのない危険で冷酷な性格。海の幸対決の主食審査にて、あらかじめ味の濃い料理を食べさせることにより、美味しいと感じる舌の味の感覚を狂わせ不味いと感じさせてしまう裏技「舌覚疲労封じ」を使い審査員の味覚を狂わせて、レオンに勝利した。マオとショウアンの豆腐対決でもマオの豆腐用の大豆を納豆にして台無しにするという卑劣さを発揮。しかし、卑劣さが災いして、レオン戦では料理勝負には勝利したものの自身の七星刀が砕けてしまい、マオへの妨害も大魔術熊猫豆腐を思いつかせることになってしまうと、因果応報な目に遭う。
- アニメ版第49話において、マオたちの眼前で崖から飛び降りて生死不明となる。
- ロウコ
- 声 - 天田益男
- "錦毛虎"の異名をとる巨漢の麟厨師。シャンを「姐さん」と呼び、行動を共にしている。裏料理界きっての湯皇帝(スープエンペラー)であり、煮立ったスープを素手で味見し、豚骨を歯で噛み砕き、包丁の代わりに両手に鉄の爪をつけて豪快かつ繊細に羽毛を捌く技「羅漢虎爪抜」を持つ(アニメでは右手が機械仕掛けの義手になっている設定)。
- スープ対決では、刀工恐怖症克服後に初めて対決が描かれたサンチェと対戦。終始圧倒的優位に進めたかに見えたが、課題の真の意図に気づけず敗北。(スープそのものの味では勝っていたが、「つなぎ」の料理ではないことで負けてしまった)
- アニメ版では上海での対決以降の出番はなし。
- ラコン
- 声 - 緒方賢一
- 白羅家最後の末裔にして100歳を越える生きた化石。「面点王」の異名を持ち、シャンも彼には敬語を使う。逆立った髪型と長いモミアゲが特徴。その実力は自信家のシェルでさえ味では敵わないと認めてしまう程である。裏料理界には自分すら知らない点心の奥義があったことに大変な喜びを感じていたが、忠義などはなく、ただお互いに利用し合っていただけだった。口癖は「ヒョヒョ」
- シェルとの饅頭対決は審査員が「甲乙を付けられない」として引き分けとなるが、対戦後はシェルと憎まれ口をたたきながらもまるで祖父と孫のように友情を育んだ。裏料理界から離れ、シェルと10年後の再戦の約束を交わし「中国全土味修行」の旅に出る。最後に審査員たちに「わしならば赤(シェル)のレンゲを高々と挙げとったわ」と釘を刺していた。最終回ではシェルが旅したであろう極北の地へと旅している姿が見られる。
- ショウアン
- 声 - 塩屋翼
- 元四川省特級厨師。パイの一番弟子で、彼女が心血を注いで四川省特級厨師にまで育てあげた弟子であり、彼と対戦したマオからも「ショウアンと戦うのは、母さんと戦うことに等しい」と言わしめる程の天才料理人。料理の腕前とは裏腹に性格は最悪で、パイの利用価値がなくなったと同時に豹変、腕利きの料理人と財産を持って菊下楼を出て行き、パイが過労死する原因を作った。菊下楼にいた頃はマオとは毎日のようにケンカしており、互いに犬猿の仲であったが、ショウアンの裏切りによって、関係はさらに悪化した。
- 菊下楼の総料理長資格を賭けたマオとの幻の麻婆豆腐対決ではパイの麻婆豆腐を再現したマオに敗北し、厨師の資格を剥奪され、四川を追われた。その後裏料理界へと入り、体に無数の傷を作りながらも、異例の大出世を遂げる。
- 上海にて再びマオと対峙。卓越した技量を見せ、マオを敗北寸前まで追い詰めるも、その際に作った料理「豆腐三重奏」はパイが考案した料理だったため、オリジナリティに欠けることを理由に敗北。二度に渡ってパイの料理で敗北するという皮肉な結果となった。尚、五虎星のアルカンには、豆腐対決のときの実力ではショウアンはマオよりも勝っていたと評された。
- 敗北後は船の自爆装置を作動させてしまい、マオたちを道連れにしようとするが異変を知って駆け付けたチャイ船長によってそれすらも失敗に終わる。船が炎上する中、地獄の道連れにマオを殺そうとするが、自分を救おうとしたマオの姿にパイの面影を見て改心。パイの料理書をマオに渡して、東シナ海にその身を沈めた。
- 非情な性格とは裏腹に料理に関しては誇り高く真摯であり、料理前こそマオに暴力を振るっていたものの、料理開始後は小細工を労せずに正々堂々とマオと戦った(上記のシャンの妨害は彼女の独断であり、彼は一切関与していない)。パイに関しても非情な裏切りをした反面、彼女の料理書を最後まで大事に懐に持っていたことから、心の奥では師として、母代わりの存在として慕っていたことが見受けられる。初登場時はいかにもな悪人面であったが、苦労を重ねた結果か再登場時にはかなり整った二枚目の容姿になっていた。裏料理会の一員になってからは左目に眼帯を付けていたが、これはアニメから逆輸入したものと作者が述べている。
- アニメ版では、10年もパイの下で修行したもののいつまでもパイに認められることのなかった[1]ショウアンがヤケになり暴れだした時に火傷を負って左目を失い、その後、菊下楼を出て行き、苦悩とともに中国各地を放浪し、やがて上級厨師になって10年の時を経て菊下楼に戻ってきたという設定となった。また、マオとは麻婆豆腐勝負の前に、炒飯勝負を行い、マオがパイの炒飯を再現したことで、マオはショウアンと菊下楼の総料理長資格を賭けた勝負を行う資格を得た。
- リコ
- アルカンに従う女麟厨師、"瓊矢鏃"の異名を持つ15歳の美少女。彼とのコンビネーションは抜群である。「神の舌」と呼ばれるほど厳しい舌を持っている。
- 明るい性格でマオ達に対しても人懐っこく(悪く言えば馴れ馴れしく)接する。敵でありながらマオにやや心惹かれた描写もあったが、その絆は強く最後までアルカンと運命を共にする。死亡したかに見えたが最終話ではアルカンと共に旅する姿が1コマだけ描かれている。
- 偽レオン
- 声 - 田中和実
- レオンに成り済ました男(自ら「裏料理界の男」と語っていたが、料理人であったのかは不明)。本名不明。愛用の鋼棍を盗んでシェルを足止めした。厨房で調理をしていたレオンを後ろから刃物で斬りつけ、そのままレオンに成り済まして永霊刀を奪取しようと画策するも、調子に乗って油断したせいで立ち直ったレオンに殴り倒されて取り押さえられそうになり、衆人環視の中手に持った永霊刀で切腹自殺を遂げた。
五虎星
裏料理界中において最強の五大猛厨師。各々が卓抜した技術だけに留まらず、常人を超えた五感を活かした能力を持つ。
- "入雲龍"カイユ(凱由)
- 五虎星の一人。実質的に裏料理界を統括する男。料理で人、国を支配しようと目論み、そのためには手段を選ばない冷酷な男。膨大な知識、優れた五感を備えた彼は入雲龍の異名を持つ。万里の長城において西太后を前に気を用いて究極の毒膳料理「破魔八陣」を完成させるが、マオの母なる太陽球(マザーソーラーボール)に敗北。西太后の周りにある厨具を奪おうとして矢を体中に浴び壮絶な最期を遂げる。子供の頃は周囲からいじめられており、これに対して料理で報復していた過去がある(この行動で料理が人の運命を左右するとの結論を出す)。
- 伝説の厨具「魔聖銅器」に継承者として認められたが、皇帝御前料理大会決勝トーナメントでは伝説の厨具を使用せずに戦った。
- "浪子"エンセイ(燕青)
- 五虎星の一人。坂本龍馬がモデル。常に酒を飲んでる風来坊のような風体だが、山東省の泰山に眠る伝説の厨具「貪狼壺」を一人で手に入れて来るほどの実力者。
- アルカンからは「真の実力は五虎星随一と言われる」と評され、カイユも真意を掴めず「底の知れん男」と危険視する。最大の武器は音だけで料理の状態を判断できる超聴覚。煮込み・揚げ物が得意と噂される。
- カイユを凌ぐほどの実力の持ち主と言われるが、彼が登場してから早期で連載が終了してしまったため、その超人的な能力が生かされることはなく、最終決戦でも(フェイが演ずる)仮面厨師パイランが操る伝説の厨具「迦楼羅刀」の奏でる音に敵わぬと察し、あっさり棄権した。以降勝負の行方を見とどけ、カイユの亡骸を引き取り埋葬した。
- 伝説の厨具「貪狼壺」に継承者として認められたが、皇帝御前料理大会決勝トーナメントでは伝説の厨具を使用せずに戦った。
- "豹子頭"アルカン
- 五虎星の一人。別名「爆炎厨師」。マオをも凌ぐスケールで炎を扱う火工の達人で裏料理界の精神的支柱。裏料理界には珍しく、武人と言って良いほどの潔く気骨ある性格。体温が常人の数倍と異常に高いため、大量の竹の水筒を体中に引っ提げ常に水を飲んでいる。その熱気は触れたものが燃えるほどである。最大の武器は敏感に熱を察知し、焼きムラなく料理を作り上げる超触覚。衣服が燃えてしまうためか鎧姿。
- 1度目の勝負ではマオと引き分けたが、偶然の雨がなければアルカンの完勝と言って良い内容であり、一行に強い衝撃を与えた。2度目では対抗策を練り上げ力量を増したマオの前に自ら敗北を宣言。用済みとして梁山泊もろともカイユに爆破放棄されるがマオを救うためすべての力を出し尽くす。死亡したかに見えたが最終話ではリコと共に旅する姿が1コマだけ描かれている。かつてパイと対決して引き分けた過去を持つ。
- "飛天大聖"ジュチ
- 蒙古族の五虎星。銀の長箸を用いての派手な調理法を得意とする関西弁の天才少年厨師。カイユの指令により、マオを裏料理界に引きずり込む策略完遂のため菊下楼に先回りし、町の全幅の信頼を得た臨時総料理長としてマオの前に現れる。
- 幼い頃に両親に先立たれ絶望のあまり自殺しようとしたところをカイユに拾われ、猛教育により料理の才能を開花させて頭角を現していたが、高熱に襲われて味覚を喪失。絶望しかかったところ騎馬民族の血により超嗅覚が目覚め、裏料理界で生き延びるために超嗅覚をさらに磨きあげ、若くして大幹部五虎星にまでのし上がった。しかし自分の料理に喜ぶ人々の姿と、自分では味わうことの出来ないギャップのジレンマから、料理に憎しみしか感じなくなる。
- マオと2度の勝負を行い、1度目は策略により故郷でのマオの権威を失墜させることにほぼ成功するが、マオを信じたメイリィの心とフェイに阻まれ無効試合に。2度目では香りばかりを強調したため敗北した。敗北後はカイユの料理の実験台にされて仮死状態に陥るが、マオによって奇跡的に意識を取り戻す。
- その後はマオの良き仲間として復活し「紫禁城料理大会」でマオのサポートとして活躍する。基本的に人懐っこい性格であり口が達者。人心を掌握する術を持ち、信念は「料理は演技(パフォーマンス)」。メイリィに一目ぼれしたのはマオと出会う前の偶然であり、それゆえに策略にメイリィを利用せざるを得なかった勝負はジュチにとっても苦しみであった。
- 実写ドラマ版では大きく設定が異なり、“カイユの息子”である上に、ウォン・セイヨの如き役回りで何度か登場している。
- "青眼虎"ミラ
- 五虎星の紅一点。通称「鏡のミラ」。インド人の血を引く絶世の美女で、プロポーションも抜群。その瞳に映る対戦相手の一挙手一投足を完璧に捉え、寸分違わぬ料理を作り出す超視覚の持ち主。「香辛料女王(スパイスクィーン)」の異名を取るほどのスパイスの達人であり、超視覚による完全コピーに加えたスパイス術が必勝の技となっている。
- 裏料理界での過酷な勝負世界で生き残り続けるうち冷たく虚ろな心となっていくのを実感していたが、シェルと勝負し彼の愛情を受けることで、穏やかな心を持つようになる。「敦煌式料理勝負」ではシェルとの麺勝負に勝った後、レオンとの羊肉勝負でレオンにその能力を見破られ、その完全すぎる能力を逆手に取られて敗北。敗北後は勝負の掟により自ら命を絶とうと塔から身を投げるも、真下にいたシェルに抱き止められて命を救われる。
- その後シェルと恋仲になって行動を共にするようになり、性格も明るく変化。「紫禁城料理大会」ではジュチと共にマオの良き仲間となってマオをサポートする。名前の由来は「鏡(ミラー)」。同じく五虎星のジュチからは「ミラ姉」と呼ばれるなど仲が良いのが窺われる。
その他の登場人物
- リー提督
- 声 - 小杉十郎太
- 宮廷料理の司膳太監を長年務めた中国料理界の重鎮。一兵卒だった若き日にパイに救われ、マオたちにその日に出された麻婆豆腐を課題に出す。
- その後マオの資質を見出し、後見人に近い役を買う。マオが餃子兄弟に勝利したときに再会し、特級厨師試験への受験を勧める(ただし、すでに彼により出願手続がされていた)。
- ローウェン大師
- 声 - 緒方賢一
- リー提督より遥か以前に宮廷料理を取り仕切っていたという中国料理界の伝説的権威。現在は中国各地を放浪し優れた料理・料理人を探している。普段はにこやかで貧相なおじいさんといった風体だが、必要な時には威厳を醸し出す。チョウユすらその正体を知り汗を垂らすほどの人物。作中では自ら料理を作るシーンはなかったが、味覚は素晴らしく、食べた料理の仕掛けをすぐに見抜くなど相当な技量の持ち主である。
- ジャン・バジャールの放火によって焼失した陽泉酒家再建がかかった大一番、広州餃子大会の会場に現れ、餃子兄弟が作る餃子に話題をさらわれて苦戦していたマオの餃子の真価を見抜いて一波乱を起こす。
- 真・中華一番ではカイユとの最終決戦前にわずかだが再登場している。
- レイカ
- 声 - 一城みゆ希
- 四川の仙女パイと双璧をなす、広東の伝説の女性特級厨師。パイとともに並び称され「四川に仙女パイあり、広東に女虎レイカあり」とうたわれた伝説の女料理人。マオが受験した際の広東省特級厨師試験の試験官。
- 料理に対して厳しいあまり弟子は一人もいない。なお、タンは漫画ではレイカのことを仙女に対して「女虎」と言っているが、アニメでは「女豹」と言っている。
- 険しい顔付きを崩さず、厳しくも正しい裁定を持って、特級厨師試験の合否を決める。
- ジャン・バジャール
- フランス料理の名シェフで、フランス領事ブランのお抱え料理人。「ジャン・バジャールの料理を食わずしてフランス料理は語れない」とまで言わしめているほどの高名な料理人だが、性格は高慢かつ嫌味。「万能の味」など存在しない、人によって味の好みは違うという信条を持ち、究極の味一つを追求するマオとの対比がなされている。領事らを前に炒飯とピラフの米料理勝負で西洋の食材を使用したマオに敗れ、解雇されてしまったためにマオを逆恨みするようになった挙句、陽泉酒家に放火する。最後はリー提督に悪事を見破られ捕まり、広東厨師連合の部下に引っ立てられていった。アニメでは登場しない。
- 実写ドラマ版では最終的に中華料理の素晴らしさを認めて過去の無礼を謝罪(もちろん陽泉酒家への放火はしていない)、その後マオに加勢したこともあるなど、扱いはかなり異なる。
- ブラン
- フランス領事。バジャールが提案した米料理勝負にてマオの料理を絶賛したが、同時に敗れたバジャールを解雇。これによって陽泉酒家放火事件を間接的に引き起こしてしまうことになった。アニメでは登場しない。
- クァン
- 声 - 佐藤正治
- 広東料理界の絶対権威である広東厨師連合(広厨連)総帥。高級食材や高級料理ばかりしか目を向けず、さらには自分の家族すら料理の味見の実験台としか考えていなかった。それに対し反感を抱いたシュウランに対して意固地になった結果、多くの料理人の命を顧みず、死に至らしめている。あまつさえ、部下の言葉を鵜呑みにし(この部下はマオを放火の犯人に仕立てるよう、バジャールによって買収されていた)無実のマオに放火の疑いをかけ、文字通り「命を賭けた」料理を作ることを強制した。
- マオの作った粥によって孫娘シュウランが救われ、料理に対する姿勢を改める。自らも特級厨師であるルオウとは違い、作中では他人の料理を見て食べて驚いてばかりの無能な引き立て役。なお、シュウランの一件はアニメ化されていないので、アニメでは普通の驚くだけの人になっている。
- シュウラン
- クァンの孫娘。祖父をはじめとした広厨連の味の実験台にされて病気がちとなったのを怨み酒以外飲まなくなり、それに対して料理人の命さえ天秤にかけて強引に料理を食べさせようという行為を拒絶し、多くの料理人を死に至らしめた。マオの手料理によって従来の心の温かみを取り戻す。アニメには登場しない。
- カラオ
- 声 - 森川智之
- 流浪の賞金稼ぎ餃子兄弟の兄。元湖南省特級厨師でその技術はクァンやローウェンに「チョウユに引けをとらない」、「技術ではマオに勝るだろう」と評されるほどだが、食べるものを思いやる心にかけマオとの勝負に敗れる。『真・中華一番!』では終盤に再登場し、マオに手を貸した。実写ドラマ版では闇料理界の一員で、徹底的に悪役となっている。
- アル
- 声 - 江川央生
- 流浪の賞金稼ぎ餃子兄弟の弟。怪力で餃子の皮やタネを深く練りこむことができる。『真・中華一番!』では終盤に再登場し、マオに手を貸した。実写ドラマ版では闇料理界の一員で、徹底的に悪役となっている。
- モウコ(王虎)
- 声 - 堀之紀
- アニメオリジナルキャラ。「少林館」の料理人だが、マオをチビ呼ばわりしたり「子供の来る所じゃない」などと邪魔扱いするほど不親切。マオよりも先に手を挙げ、東坡肉を具に使った麺を完成させるが、もう一つの課題である国士無双の意味を履き違え失格となる。試験官曰く「東坡肉の創始者、蘇軾は自分を飾らず驕らない性格で、東坡肉を山海の具で目立たせてしまったため」。
- ハン
- 声 - 中田譲治
- 「東江館」の荒武者の異名をとる料理人。自分の料理を他人に見られるのが嫌いな一面を持つ。料理の相互採点の最中に最初に試食したチェリンの料理に洗脳され、知らずに食い尽くしてしまうところをマオとフェイが見破ってくれたお陰で意識を取り戻した。ヌンチャクのような包丁と鍛え抜かれた肉体を駆使して作る明快かつ豪快な料理はマオやフェイをも唸らせるが、器量の狭さと自己中心的な性格が仇となって、マオやフェイの料理を正しく評価しなかった事により特級厨師試験を失格となってしまい、マオやフェイに別れを告げて(原作では最後に咆哮を上げたのみ)去る。
- タン
- 声 - 古田信幸
- 「判林酒家」の鉄皿副料理長。その実力はチョウユにも匹敵すると言われるが、発想力が乏しく技術に追いつかなかった。[2]特級厨師試験の常連で今回の試験は3回目だったらしい。料理の相互採点の最中に最初に試食したチェリンの料理に洗脳され、知らずに食い尽くしてしまうところをマオとフェイが見破ってくれたお陰で意識を取り戻した。
- タンの所属する「判林酒家」に酷似した名の「伴林酒家」という店が広州餃子大会に登場。また、タンが特級厨師試験で秘伝のタレを説明した際には「伴林酒家」となっている。
- チェリン
- 声 - 深水由美
- 広州料理界の魔女の異名をとる女料理人。奇抜な料理を作るが人間性に問題があり(ハンやタンを洗脳してしまうほど)、フェイによってマオに対する妨害と重大な違反行為(ケシの使用など)が暴かれ広州より永久追放。料理人資格をも剥奪された。しかしそれでもなお「力尽くで料理を食べさせることこそ料理人としての最高の使命」と豪語していた。
- ウォン・セイヨ
- 声 - 龍田直樹
- 原作では3回登場。初登場では自身の三級厨師を福建省の特級厨師と偽り、フカヒレ魔人としてフカヒレの権利を独占し横暴を振るい、2回目の登場では九華山でアワビ魔神と称して、伝説の厨具「魔青銅器」を使って乾貨のアワビを一瞬にして戻し、そのスープを高額で農民たちに与えていた。さらに紫禁城料理大会でも魔勒如来と称して3回目の登場を果たし、魔勒十二神将を使って満漢全席勝負に臨んだが、結集したマオと仲間たちの前に敗れる。
- 本来伝説の厨具を使いこなせる実力はないのだが、これについてマオ達は「恩義」(「魔青銅器」が溶かされようとしているところを引き取ったのがセイヨだった)で力を貸していたのだろう、と推測している。
- 優位にある時は他人を堂々と見下し、「クサレはてた愚民(クズ)」が口癖。好色な面もある。そのくせ悪事を見破られるとみっともないほどに動揺する小心な悪党で、最悪の性格。曲がりなりにも悪事を2度も成功させていることから口や演技・演出は巧い。シェルは「クサレだが、小さな暴れん坊ってところだな」と評していた。
- アニメ版では初登場時のエピソードはカットされ、その話の原作でマオが作ったフカヒレ料理は、アニメ版ではサンチェが裏料理会と戦える技量の持ち主かどうかを確かめるためのテストで作ったものとなった。
- ラァチェ
- 声 - 宝亀克寿
- 七星刀を作った名工。七星刀以上の包丁が作られることを恐れたレオンに不意を突かれ刺される。レオンは「殺した」と思い込んでいたが、実は瀕死ながら辛うじて息があり、通りかかったシャンの薬と手当てで一命を取り留める。その後、シャンへの恩を返すために七星刀を新たに作るが、元々七星刀が欲しかっただけのシャンに今度こそ殺害されてしまう。
- 一連の真実を知ったレオンがシャンを道連れにしようとした時、レオンとシャンの七星刀同士が合わさって生じた輝きの中から彼の霊が出現。七星刀を通じてレオンの贖罪を見てきたことを告げると共に、レオンに生きて贖罪を続けることを命じ、消えていった。直後、レオンの七星刀は以前にも増して輝きを増し、シャンの七星刀は砕けてしまった。
- アニメ版ではシャンの七星刀は影打ちのものであり、ラァチェに会ったことのあるシェルの口から語られた。
- 西太后
- 実在の人物。漫画のみ登場。作中では輝かしい美貌と卓越したカリスマを持った女性として描かれている。紫禁城料理大会は彼女の誕生祝いで行われたもの。決勝トーナメントでは「西太后陛下が食されたことの無い料理」という課題が出された。カイユが出した人格支配の毒膳料理「破魔八陣」を食し、毛髪を白髪にさせるまで弱体化してしまうがマオの料理「母なる太陽球(マザー・ザ・ソーラー・ボール)」によって回復。マオに軍配を上げた。
書誌情報
単行本
レーベル:講談社少年マガジンKC
- 中華一番!
- 1996年2月16日刊行 ISBN 4-06-312238-7
- 1996年4月17日刊行 ISBN 4-06-312260-3
- 1996年6月17日刊行 ISBN 4-06-312283-2
- 1996年8月12日刊行 ISBN 4-06-312308-1
- 1996年12月13日刊行 ISBN 4-06-312359-6
- 真・中華一番!
- 1997年5月16日刊行 ISBN 4-06-312412-6
- 1997年6月17日刊行 ISBN 4-06-312424-X
- 1997年8月12日刊行 ISBN 4-06-312445-2
- 1997年11月17日刊行 ISBN 4-06-312480-0
- 1998年1月16日刊行 ISBN 4-06-312502-5
- 1998年4月17日刊行 ISBN 4-06-312537-8
- 1998年6月17日刊行 ISBN 4-06-312558-0
- 1998年8月17日刊行 ISBN 4-06-312582-3
- 1998年11月17日刊行 ISBN 4-06-312618-8
- 1999年1月14日刊行 ISBN 4-06-312643-9
- 1999年4月16日刊行 ISBN 4-06-312664-1
- 1999年6月17日刊行 ISBN 4-06-312708-7
文庫本
レーベル:講談社漫画文庫
- 中華一番!
- 2003年3月12日刊行 ISBN 4-06-360483-7
- 2003年3月12日刊行 ISBN 4-06-360484-5
- 2003年4月11日刊行 ISBN 4-06-360485-3
- 真・中華一番!
- 2003年12月12日刊行 ISBN 4-06-360677-5
- 2003年12月12日刊行 ISBN 4-06-360678-3
- 2004年1月9日刊行 ISBN 4-06-360679-1
- 2004年1月9日刊行 ISBN 4-06-360680-5
- 2004年2月10日刊行 ISBN 4-06-360681-3
- 2004年2月10日刊行 ISBN 4-06-360682-1
- 2004年3月12日刊行 ISBN 4-06-360683-X
- 2004年3月12日刊行 ISBN 4-06-360684-8
テレビアニメ
1997年4月27日から1998年9月13日まで日曜日夜7時30分から8時00分にフジテレビ系で放送された。日本アニメーション制作。プロ野球中継や特別番組などで放送中止や延期が重なり、全52話が1年半かけて放送されている。本放送時の時間枠は直前まで世界名作劇場(『家なき子レミ』)を放送しており放送枠を引き継いだ形となっている。また、同社作品ではちびまる子ちゃん(おどるポンポコリン)以来、久々にビーイング所属アーティストが主題歌を手がけた作品である。
本番組終了にともない、1975年1月開始の『フランダースの犬』以来23年9か月続いた日本アニメーション制作枠は終了。後番組はバラエティ番組『トロイの木馬』で、1969年4月開始の『どろろ』以来、実に29年半続いた日曜夜7時半のアニメ路線は中断することとなる。1年後の1999年10月よりスタジオぴえろ制作による「アニメ版GTO」の放送により復活。その後、2005年1月に平成教育予備校が開始され、アニメ枠は途絶えることになった。
オープニングアニメーション
二次オープニングまで、冒頭で「黄色い空を背景に竜が動き回り前面へ押し出てくるシーンと交互にタイトルロゴが現れる」演出となっているが、その交互に場面が切り替わる部分がフラッシュ(パカパカ)となっており、1997年12月に発生したポケモンショックを受け、1998年1月放送分以降、地上波本放送時(再放送を含む)ではパカパカの演出が取り除かれる修正が施された(アニマックスなどのCS放送や、東映ビデオから発売されているオープニング/エンディング映像集である「日本アニメ主題歌集Vol.3」では修正されていない)。なお、三次オープニングでは同時期のちびまる子ちゃんのオープニングやコジコジのエンディングと共にデジタル彩色で製作されている。
アニメにおける演出
内容は原作『中華一番!』と『真・中華一番!』の両方に準じているが、『ミスター味っ子』のようにあらゆる演出が漫画よりも過剰になっている。
- 例
また、原作漫画に追いついてしまったためアニメ版のラストは五虎星とは戦わず、漫画版とかなり異なる。
スタッフ
- 企画 - 金田耕司
- 監督 - 案納正美
- 監督補 - 香川豊、高木淳(第14話まで)
- キャラクターデザイン - 岸義之、二宮常雄
- 美術設定 - 伊藤主計
- 美術監督 - 森元茂
- 色彩設計 - 古里久代、篠山智恵子、宮下眞理
- 撮影監督 - 吉坂研一
- 音楽 - 太田美知彦
- 音響監督 - 藤野貞義
- 料理監修 - 服部栄養専門学校
- 録音スタジオ - アクトスタジオ
- 現像 - IMAGICA
- 広報 - 城ヶ崎祐子
- プロデューサー - 小竿俊一、瀧山麻土香
主題歌
- オープニングテーマ
- エンディングテーマ
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 天才料理少年マオ | 菅良幸 | 香川豊 | 武内あきら | 1997年 4月27日 | |
2 | 幻の麻婆豆腐対決 | 高木淳 | 谷口守泰 | 5月4日 | ||
3 | めざせ! 特級厨師 | 岸間信明 | 飯島正勝 | 伊藤広治 | 5月11日 | |
4 | 非情! 陽泉酒家の掟!! | 戸田博史 | 寺東克己 | 西田健一 | 丸山宏一 | 5月18日 |
5 | 伝統を打ち破れ! 打倒・陽泉酒家 | さがさとし | 渕上真 | 村上元一 | 5月25日 | |
6 | 火炎料理人・餃子兄弟 | 菅良幸 | 高木淳 | 谷口守泰 | 6月1日 | |
7 | 卑劣な罠! 追いつめられたマオ | 岸間信明 | 香川豊 | 石川哲也 | 6月8日 | |
8 | 対決! ドラゴン餃子!! | 菅良幸 | 飯島正勝 | 丸山宏一 | 6月15日 | |
9 | 夢への挑戦! 特級厨師試験 | 岸間信明 | 寺東克己 | 西田健一 | 谷口守泰 | 6月22日 |
10 | 究極の技! 国士無双の麺 | 菅良幸 | さがさとし | 渕上真 | 村上元一 | 7月6日 |
11 | 最終決戦! 伝説の闘味場 | 岸間信明 | 高村彰 | 増谷三郎 | 7月13日 | |
12 | 宿命の天才・美少年料理人フェイ | 菅良幸 | 高木淳 | 宮崎なぎさ | 8月3日 | |
13 | 完成ナマズ麺! 運命の判定 | 岸間信明 | 香川豊 | 石川哲也 | 8月10日 | |
14 | 勝者の証・栄光の紋章 | 戸田博史 | 寺東克己 | 杉島邦久 | 丸山宏一 | 8月17日 |
15 | 天才料理少年!? シロウ? | 岸間信明 | 西田健一 | 谷口守泰 | 8月24日 | |
16 | 超ボイン! 美人に注意甘い罠 | 菅良幸 | 渕上真 | 村上元一 | 8月31日 | |
17 | 甦れ! 幻のおこげ料理! | 飯島正勝 | 宮崎なぎさ | 9月14日 | ||
18 | 赤の恐怖・幽霊屋敷の秘密 | 岸間信明 | 香川豊 | 津幡佳明 | 9月21日 | |
19 | 愛のかけ橋・銀河麺(ギャラクシーメン) | 菅良幸 | 西田健一 | 丸山宏一 | 10月26日 | |
20 | 不幸をよぶ黒い鶏 | 岸間信明 | 腰繁男 | 谷口守泰 | 11月2日 | |
21 | 大陸一の男! 陽泉酒家への挑戦 | 菅良幸 | 渕上真 | 村上元一 | 11月16日 | |
22 | 撃墜王! 標的にされたマオ | 岸間信明 | 平松禎史 | 杉島邦久 | 宮崎なぎさ | 11月30日 |
23 | 輝け! 大宇宙焼売(ビッグバンしゅうまい) | 香川豊 | 高橋英吉 | 12月7日 | ||
24 | 謎の招待状・仮面料理人の罠 | 菅良幸 | 寺東克己 | 飯島正勝 | 丸山宏一 | 12月14日 |
25 | 引き継がれた魂(スピリッツ)・異人館の血戦!! | 岸間信明 | 腰繁男 | 野口大蔵 | 12月21日 | |
26 | 最強の切札! あざ笑う悪魔(ジョーカー) | 菅良幸 | 西田健一 | 谷口守泰 | 1998年 1月18日 | |
27 | 壮絶! 復讐の最終楽章(グランドフィナーレ)! | 岸間信明 | 平松禎史 | 杉島邦久 | 宮崎なぎさ | 1月25日 |
28 | 友情の野外(アウトドア)料理 | 菅良幸 | 渕上真 | 大下久馬 | 2月1日 | |
29 | 裏からの刺客(ヒットマン)・冷血の天才レオン | 岸間信明 | 寺東克己 | 香川豊 | 高橋英吉 | 2月15日 |
30 | 魔性の切れ味! 妖刀七星刀! | 腰繁男 | 野口大蔵 | 2月22日 | ||
31 | 四大中華を閉じ込めろ! 真鯛大陸封 | 鈴木孝義 | 西田健一 | 水野知己 野口大蔵 |
3月1日 | |
32 | 氷と炎! 激突!! 料理人魂 | 菅良幸 | 腰繁男 | 谷口守泰 丸山宏一 |
3月8日 | |
33 | 伝説の厨具! 永霊刀の秘密!! | 岸間信明 | 杉島邦久 | 高橋英吉 | 3月15日 | |
34 | 魔都上海! 裏からの宣戦布告!! | 腰繁男 | 西田健一 | 丸山宏一 | 3月22日 | |
35 | 水上大闘味場! 鉄腕スープの魔力 | 菅良幸 | 香川豊 | 荻一村 | 4月19日 | |
36 | サンチェ特製! 冷製煮こごりスープ | 飯島正勝 | 谷口守泰 | 4月26日 | ||
37 | 面点王(キング)ラコン! 千六百年の鎮魂饅頭 | 岸間信明 | 福島宏之 | 羽生尚靖 | 嶋津郁雄 | 5月3日 |
38 | スーパー点心大激突! 究極の裁定!! | 菅良幸 | 西田健一 | 高橋英吉 | 5月10日 | |
39 | もうひとつの七星刀! 謎の美女シャン | 岸間信明 | 香川豊 | 入江篤 | 5月24日 | |
40 | 目覚めよレオン! 料理人の宿命 | 菅良幸 | 渕上真 | 塩川貴史 | 5月31日 | |
41 | 邪剣を砕け! 魂の七星刀!! | 岸間信明 | 鈴木輪流郎 | 加瀬政広 | 6月7日 | |
42 | 復讐鬼ショウアン!! 因縁の結末 | 菅良幸 | 羽生尚靖 | 嶋津郁雄 | 6月14日 | |
43 | マオの実力! 大魔術熊猫(マジカルパンダ)豆腐 | 岸間信明 | 西田健一 | 高橋英吉 | 6月21日 | |
44 | 衝撃の判定! 仙女の手のひら | 菅良幸 | 香川豊 | 朝倉高光 | 6月28日 | |
45 | 長江炎上! ショウアン大海に死す | 岸間信明 | 渕上真 | 塩川貴史 | 7月26日 | |
46 | シェルを救え! 麺のあらし | 菅良幸 | 鈴木輪流郎 | 加瀬政広 | 8月2日 | |
47 | 魔神降臨! 奇跡の魔聖銅器 | 岸間信明 | 西田健一 | 高橋英吉 | 8月9日 | |
48 | 天かける星! 特製彗星(コメット)炒飯 | 羽生尚靖 | 嶋津郁雄 | 8月16日 | ||
49 | 闇の迷宮! 心をつなぐ一杯の粥 | 香川豊 | 阿部宏幸 | 8月23日 | ||
50 | 帝都北京! 牙をむく裏料理界 | 菅良幸 | 高山秀樹 | 渕上真 | 塩川貴史 | 8月30日 |
51 | 天才フェイの秘策! ネオ万漢全席 | 鈴木輪流郎 | 加瀬政広 | 9月6日 | ||
52 | 大逆転! 栄光の勇厨師たち | 西田健一 | 高橋英吉 | 9月13日 |
実写ドラマ
テンプレート:中華圏の事物 2005年に中国大陸で全31話の実写ドラマ(原題:中華小当家)が製作され、翌年の秋には日本でもビデオ化された。
キャスト
- 阿昴(マオ): 蕭正楠(エドウィン・シウ)
- 嘟嘟(メイリィ): 曹議文(ツォウ・イーウン)
- 阿飛(フェイ): 何潤東(ピーター・ホー)
- 四郎(シロウ): 沈建宏(ジョン・シェン)
- 蜜糖: 何美鈿(ホー・メイティン)
- 丁油(チョウユ): 岳躍利(ユエ・ユエリー)
- 恩雅: 羅海瓊(ルオ・ハイチォン)
- 狼哥: 関智斌(ケニー・クァン)
- 解七(シェル): 押尾学
- 紹安(ショウアン): 張羽(チャン・ユィ)
- 蜜蜂:李力持(リー・リクチー)
- 貝仙女(パイ): 蓋麗麗(グー・リリ)
- 皇帝: 羅家英(ロー・ガーイン)
- 凱由(カイユ): 劉建栄(リュー・ジェンルン)
- 蜜拉(ミラ): 陳怡蓉(タミー・チェン)
スタッフ(実写ドラマ)
- 監督:李力持(リー・リクチー)
- 脚本:ヤン・ガン
脚注
外部リンク
- アニメ版
- 作品紹介 中華一番! - 日本アニメーション内のページ
- 実写ドラマ版